SKI 

スキー日記・・・検定目指し一直線 〜完全思い込みスクール情報

   SAJ 黒姫スキー学校
スキー場 黒姫スキーパーク
日時 2006年1月20日(金)〜21日(土)
2006年1月22日(日)
受講コース 検定パック
プライベートレッスン1日
リフト優先レーン なし
カード利用 ×
URL or TEL http://www.kurohime-ski.com/
その他 プライベートレッスンは5名まで受講可で、2時間15,000円、4時間2万円。


        〜〜〜〜〜 昨年とはうって変わって最悪講師にあたる悲劇。クラス変更する顛末 〜〜〜〜〜


僕とちゃまにスキーの楽しさを教えてくれ、まさにのめりこむきっかけを作ったのが昨年2月のここ黒姫のレッスンでした。そしてまたスキー検定を初めて経験し、自分の滑りを客観的数字で評価してもらうワクワクもまたその時に始まり、いわば僕のスキーの第二の人生の原点ともいうべき黒姫スキー学校。(昨年のくだりはここ見て
今年も期待で胸躍らせながら3日間検定パックに臨んだのですが・・・
3級クラスに入った昨年は3連休だったせいか、3級も2級もかなりの参加者が集ったが、今回は金曜を休まなければならない普通の週末とあって、3級クラスは3名、2級クラスは5名という状況だった。
今回のスキーには、僕とちゃまのほか、昨年札幌国際の集中レッスンで知り合いとなった大阪のYさん、僕の学生時代からの旧友でスクールで習うのは今回が初めてという自己流10数年のM君 この4名でやって来たが、僕とYさんが2級クラス、ちゃまとM君が3級クラスに入った。

講習初日(1月20日)
 
最初の講師紹介の時、既に嫌な予感はあった。この年になると(30代後半です・・・)、
風貌を見ればその人が自分に合うか合わないか大抵は判断できるもの。I講師はひょろっと
背が高く、どことなくなよなよ系で掴みどころなく、加えてぼそっとした物言い。雰囲気は
魔法使い!?

クワッドリフトに乗り込んでも会話がない。シ〜ン・・・ クワッドは4人乗りだから
会話がなくたってまだやり過ごせるが、ペアリフトで沈黙は苦しい! 受講生5名、
誰も講師の隣に乗りたがらなくなった。そりゃそうだよなぁ。
肝心の講習自体も何言ってるんだかよくわからない。
「ひねってないの。だからひねるの」
どこをどうひねるって言うんだ??
「腰がはずれてるの」
もっとわかりやすく表現してくれい!!
別の人には 「内倒してるの」 と指摘した後、「じゃあもう一回滑ってみて」と滑らせて、
「だから内倒してるの」ときた。
あのね、Iセンセ、
わかっても出来ない人が多いんだよ! 悪い滑りをどうしたら治せるのか、その練習をしたいからスクールに入ってるのに、センセは教えてるようで全然教えになってないんだよ〜〜〜
一人一人滑らせて指導する時も、受講生の滑りを見ながらずっとぶつぶつ言ってる。「○○が悪いの。○○がおかしいの」
でもってその生徒が下りて来たら、一言でアドバイス終わり。はぁ、、、あのねぇ、ぶつぶつを聞きたいのは他の受講生じゃなくて滑ってる当人なの。当人に言わなくてほかの人に言ってどうすんだよ〜〜〜〜〜(怒)
それに男のくせに語尾に「の」をつけるな〜〜〜 気持ち悪い! それと名札つけてるんだから名前呼んでくれっ!

午前の講習が終わった時、僕もYさんもすっかり混乱してしまっていた。
かぐらショック八方ショックの時は今まで習ってきたことと正反対の
教えから混乱しショック症状に陥った。が、今回は違う・・・ 
そもそも講師が何言ってるかわからないという教え以前の問題と、
話し方・人間性の気持ち悪さに精神的にまいってしまったのだ。
こんなのってあり??
口癖のように「2級では」とか「検定では」を繰り返すのもまいってしまった。この講師に言われても、「あっそっ」としらけてしまう。

午後の練習が始まった。もちろん急に教え方が代わるわけでもないし、
表現が変わるわけもない。ますます混乱に拍車がかかり、全く無為な
長い長い一日が終わった。
とうとう一日を通して誰一人名前で呼ばれることもなかった。

講習後、お茶をしてると他の受講生みんなが集まってきた。
人間に合う合わないはある。性格も教え方も。僕とYさんだけがおかしいのなら諦めもつく。ところが他の3人もみんなショック症状を引き起こしていた。。。
ホテルに戻る前に午後のレッスンでますます混乱した小回りで滑ってみた。それを見たちゃまとYさんが
「じゃが、前より下手になってるよ〜」
うわあぁぁぁぁぁぁ

一方、ちゃまとM君の入った3級クラスはほのぼのとして和気藹々とした楽しいレッスンだったらしい。
「先生が景色のことも教えてくれたんだよ〜。あの山が斑尾だとか、志賀高原の横手山だとか・・・」
「いいなぁ。こっちは会話自体ないんだよ。雑談なんてありえない」
「先生ね、夏は野尻湖で働いてるんだって。初夏なんかラベンダーが咲き誇って綺麗らしいよ」
「うちのクラスと大違いだねぇ。ところでM君はちゃんと滑れてる?」
「それが無茶苦茶でね、先生も大笑いなんだよ。でも、聞いたら基礎からやり方教えてくれるし、矯正する練習をしてくれるから納得できるみたい」
「げっ、こっちなんか先生に聞くなんてとんでもないよ。そんな雰囲気ないし。。。 まっ、どうせ聞いても、わけわからない答えが返ってくるか、嫌味なぼそっとした一言が返ってきて終わりなんだけどね」

話を聞けば聞くほど余りの違いにショックが広がる一方。講師は2日間通しだから、2級クラスにいる以上はこの地獄からは抜けられない。
よしっ、明日 ちゃまやM君の3級クラスに変更させてもらおう!

講習2日目(1月21日)
スクールでクラス変更をお願いすると、あっさり受け付けてもらった。
ラッキ〜〜。Yさんも誘ったのだが、クラス変更を言いづらいのか
2級クラスで頑張るという。

3級クラスの講師は塚本先生。背が高くがっちりした50はゆうに
越えてそうな白髪の体育会系の講師。が、顔つきが明るく言葉も
はっきりしていて、何よりフレンドリーで気さくに話しかけてくれる
のが嬉しい。
レッスンの一つ一つに次のステップにつながる意味があり、
出来なければそれを矯正するための練習をしてくれる。矯正練習も
僕らが対応できなければ、別の方法の矯正練習を編み出してくれる。
この練習方法の豊富なこと。ちゃまが年輩講師が好きだというが、
確かにこうした引き出しの多さはベテランならでは。
昨日に引き続き今日も雲一つない快晴に恵まれたが、講師が
リフト上やコース上で場所説明もしてくれる。それにしても妙高山は
魅力的だなぁ。志賀高原も美しいぞ! 楽しいレッスンの上に
風景も楽しむことが出来、極上の2時間が過ぎていった。

ランチをとりにセンターハウスに戻ると、先に午前のレッスンを終えたYさんが呆然と立ち尽くしていた。
あぁ・・・ やっぱりなぁ。。。
食事中もふさぎ込んで視線は下を向いたままだ。昨日のあの講師のレッスンを思い出せば容易に状況は想像つく。
「私ね、もう上手くならなくていいから、黒姫に来る前の状態に戻してほしい〜」
これ以上の悲痛はない。そもそもYさんを黒姫に誘ったのは僕らなわけで、その責任も感ぜざるを得ない。
スクールの受付に、午後のレッスンからYさんを3級クラスに変更してほしいとお願いしたのでした。

こうして元々3人で始まった3級クラスは5人になったのでした。
幸いYさんも塚本講師の指導の下、表情が段々和らぎ、精気も戻ってきた模様。
検定検定も悪いとは思わないけど、それ以前に楽しまなければ。I講師の下で「スキー楽しくない」って思い始めた僕らに、塚本講師は「スキーってやっぱり楽しいな」と、スポーツとして一番大切な原点を取り戻してくれました。

この日の講習が終わるといよいよ明日は2級検定受検の筈でした。「筈」というからには、つまり受検しなかったわけです。
昨日のI講師ショックが一日経っても尾を引いていて、「検定なんて知るか〜」というI講師へのつまらぬ当てつけの気持ちが消えなかったせいもありますが、一番の理由は塚本講師のレッスンをもっと受けたいと思ったからでした。
黒姫スキー学校のシステムは、プライベートレッスンは10時から2時間だと15,000円、午後のレッスン2時間も加えると2万円で、5名まで受講可能というものでした。2級を受検する場合、このレッスンを諦めなければなりません。ちょうどちゃまもYさんもN君も塚本レッスンを希望していて、一人あたり5千円で受けられるというのも魅力的でした。
黒姫での2級突破は今シーズンの大きな目標でしたが、スキーの楽しさを教わる練習にもっと触れたいという意識の前にあっさり吹っ飛びました^^

プライベートレッスン(1月22日)

昨日までのレッスンからの延長線上で、さらにステップアップした内容でした。
谷足に最後まで荷重をかける・・・簡単そうで実はなかなか出来てない自分の
滑りを認識させる為に、小刻みにジャンプしながらターンしてみたり、荷重する側の
手をまっすぐ伸ばしてターンで脚を踏みしめると同時に手を下に曲げつつ荷重を
加えてく練習やら、前日同様楽しいレッスンでした。

午後、2級を受けなかった僕とYさんのために、検定コースを滑って点数をつけて
くれました。合格点をもらい、去年の黒姫から始まったスキー練習の成果が
出てるんだと素直に嬉しかったです! 
フリーでは自分なりのカービングターンで滑ってみました。
「ズレの少ない滑りはしてるけど、直線的に下りてるだけできっちりターンしてないんだよね。検定の場合はきっちり弧を描いてないと点数が出せないからなぁ」
「あと誤解してる人が多いんだけど、カービングターンをしてるつもりで何ちゃってカービングの人が多いんだよねぇ」
うっ・・・ひょっとして僕が。。。
「と言ったものの、僕もカービング自体、きちんと滑れないからねぇ」
なんと正直な!! 僕にしたら感動もんの一言でした。講師からこんな正直な一言が聞けるなんて。
何年も何十年も長い板で従来の滑りを磨いてきた人が、近年カービングが登場したからといって全然滑り方の違うカービング技術をそう簡単に会得できるものなのか、最近常々疑問に思ってたのでした。染み付いてる分、0からの初心者より厄介なのではと。
よほどスクールをあげて講師特訓に励まない限り、ベテラン講師がカービングを会得するって困難なのではないでしょうか。
ここ黒姫スキー学校はデモンストレーターだか元デモだかが頂点らしいので、おそらくその辺りは徹底訓練されてるのでしょうが、そうした環境にあって正直な塚本講師の一言。僕はこの一言で、テールコントロールの訓練はこの人に習いたいとますます思いました。
ちょっと前まで「カービングターンこそカッコいい、全てだ」と思ってた僕ですが、あのサンメドウズのアイスバーンをテールコントロールながらズレの少ないターンでシャープに滑っていったエキスパートの滑りは目に焼き付いてます。カービングもさることながら、ズレの少ないテールコントロールを目指すというのも今の僕の目標です。

にしても知らず知らず「なんちゃってカービング」になってるとしたらオソロシイ。次回スキーの中里スキー学校はカービング志向なので、イヤというほどいじられるんだろうなぁ。

そうそう、そもそもは3級クラスだったので、ちゃまとM君の点数が発表されました。札幌国際での評価に半信半疑だったちゃまですが、今回は全種目61点。検定において全てが合格点より上乗せということは、堂々たる3級ですね^^
M君も大回り59点ながら小回りで挽回し何とか合格でした。といって彼の場合は自己流で上級者コースも滑れてしまう腕前なので、今回のスクール経験やVTRでの自分の滑りにいたくショックを受けた模様。まるで去年の僕を見てるようでした。コソ練励むなんて言ってたけど、さて。。。



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