SKI 

スキー日記・・・検定目指し一直線 〜完全思い込みスクール情報

   SAJ 黒姫スキー学校
スキー場 黒姫スキーパーク
日時 2005年2月11日(祝)〜13日(日) 《3連休》
受講コース 検定パック
リフト優先レーン なし
カード利用 ×
URL or TEL http://www.kurohime-ski.com/
その他


        〜〜〜〜〜 こここそが第二のスキー人生の原点。わかりやすいレッスンに感動〜〜〜〜〜


あるスキーサイト(200 SNOW REPORTS)に夢中になり、僕もいっちょ検定を受けてみるかと合宿形式のスキースクールを探してて
申し込んだのがここ黒姫の検定パック。(ここまでの下りは これみてね)
2日間同じ講師同じ受講生でレッスンを行い、3日目に検定を行うというもの。

検定は3月末の札幌国際を目標に決めたものの、これまでバッヂに無関心だった僕は一体どのレベルを目指したらよいのかわからない。
シーズン終盤で初挑戦して落ちてしまえば来シーズンまで悶々と過ごさねばならなくなる。
一度どんなものか経験してみようという僕のニーズとこの黒姫のプランは合致した。
(加えて黒姫なら、3連休でもリフト待ちなさそうという期待が決め手になった)
朝一番の新幹線に乗り、長野から在来線に乗り換え黒姫へ。
ペンションの主人に駅まで迎えに来てもらい、いったん宿で身支度を整え、ゲレンデまで送ってもらう。
9時過ぎにはゲレンデに立ってる僕達。
長野は半日かけて行く場所だったのに・・・う〜ん新幹線というのはオソロシイ乗り物だ^^
 早速スクールに行くと、どのクラスに入るか聞かれた。と言われても僕は検定のことはちっともわからない。
感覚的に自分は2級レベルと思っていたのだが、「3級から小回り種目がありますよ」
ゲゲッ 小回りといえば昔風に言えば憧れのウエーデルンではないか!
そんなのできっこない。。。 今の僕のレベルは4級??
「3級目標でお願いします」
 
3連休だけあって、検定パックの受講生は軽く60人以上はいる。が、そのほとんどは1級と2級の受講生だった。
3級希望者が集まり、緩斜面で実際に滑ってさらに2クラスに編成された。
ここで4級希望のちゃま(本当は5級希望だったが4級にしろと受付の人に言われてびびりながら4級に代えた)とわかれた。
 
僕のクラスは5人。うち男は40過ぎのおっさんと僕。あとは30前後の女性3名。この5名で2日間を過ごした。
みんな足を閉じて滑ってはいるが、それぞれが自己流。身体を振って無理やりスキーを揃えて廻しこんだり、足の力で強引にターンして綺麗なターン弧が描かれてなかったり。
まっ、僕も似たようなもんだろうけど・・・
ということからか、午前中はひたすらボーゲンから始まった。
が、何とみんなプルークボーゲンができない!
八の字ですよ〜って講師がいくら騒いでも、みんな板が平行になってしまう。うーむ、クセとはおそろしいものだ。
 
「ではみなさん、直滑降で滑ってプルークで止まってみましょう」
シューーーー ズルズルズルズル・・・・
「ちょっときっちり止まって下さい!!」
うーむ、こりゃとんでもないクラスに来てしまったのかも。およそ八の字で止まれない人たちと一緒にレッスンだなんて・・・(汗)
 
午後、プルークのレッスンは続く。
「角付けを意識して!」
はて、角付けってどういう意味だ?
「エッジをたてて!」フムフム最初からそう言ってくれたまえ。
「もっと山足に乗って!」うんうん、よくわかるぞ!
「拇指球に力を加えて!」へっ? 拇指球ってどこ??
「じゃがさんテールコントロールはできてますが、トップコントロールを意識してください」 ???? テール? トップ??
やれやれ、僕のレベルはこんな程度なのであった。
 
「はい、じゃあこれからビデオを撮ります。まず小回りやってみて下さい」
ゲッ、一度も教わってないんですけど・・・ 見よう見真似で滑るっきゃない。
みんなの滑りはズリズリズリ、ズリズリズリ。やっぱりああなっちゃうよなぁ。僕はせめて直線的に降りてみよう!
 
ザッザッザッザッ 音はいいぞ! が、いかんせん内足を回しこめない。どう見ても八の字だ。
強引に内足を平行にしようと試みたら板が重なって危うくこけそうに・・・ アァ これが現実だ(涙)
 
「次 大回りやってみましょう」
これは得意だ。すーいすーい。よしいいぞ。かっこよくとれてるに違いない!みんなもいつも慣れ親しんでる自己流パラレルターンを披露してる。
 
「はいお疲れ様でした。このビデオは明日の午前中にみんなで見ましょう」
自分の滑りを見られるなんて生まれて初めての経験。すっごい楽しみだ!
 
 
講習2日目
 
昨日習ったテールコントロールとトップコントロールの違いの練習をする。が、どうもぴんとこない。ずるずるずれてしまう。
「じゃがさんの滑りは間違ってはいないんですけど、カービングの滑りじゃないんですよね。」
ナヌッ 一体僕はどんな滑り方してるんだろ(!?)
 
1時間ほど滑った後で僕らの班のビデオ鑑賞の時間になった。部屋に入ると、1級班とおぼしき一団が無言というかおかしな雰囲気になっている。
「みんな自分の滑りをみると、こんな筈じゃないってうちひしがれて声を失っちゃうんですよね」
なんとそういうもんなのか!
 
ビデオがまわりはじめる。と、途端に空気が変わる。
そして自分の番。・・・・・ 固まるしかない・・・ こんなに情けないひどい滑りしてたのか。。。
足を閉じることばかり意識のいった極めて不安定な滑り。足を強引にパラレルにするためだろうか、両大腿が不自然なほどにくっついている。
自分ではスキーにのってるつもりでも実際は後傾になってるし、とにかくみっともない。
これが小回りとなるとなおさらで、なんとエックス脚に・・・ これじゃあオカマの滑りだ〜〜〜〜 ハァ
打ちのめされた。小さく芽生えていた自信がガラガラ音を立てて崩れていく。
 
まさにこの瞬間から、僕の第二のスキー人生が始まったのだ!
 
 
「じゃがさん、これからはスキーを肩幅に広げることをいつも意識して滑って下さい」
このスクールの収穫は、この言葉を素直に受け止められたことにある。
あの映像を見るまでは、スキーはきっちりくっつけて揃えてこそ美しいと信じ込んでた僕の事。聞き流してたに違いない。
 
「大回りターンのとき、腰をすぐ谷側に向けないでターンが終わるまでしっかり山側にむけとくように」
頭ではわかってるのだが、習慣を矯正するのは難しい。
 
2日間の講習が終わった。
「3級の結果は明日スクールで貼りだしておきますので確認してください」
 
3級までは講習内検定という仕組みで、講習を通じて指導員が合否を判断する仕組みなのだ。つまり2級以上のように、講習で出来てても検定の時失敗してしまったらアウトという一発勝負ではないらしい。
今回申し込んでる検定パックの3日目はバッヂテストということなので、検定のない僕ら3級クラスは明日一日暇ということになる。
「先生、明日2級にチャレンジしてもいいでしょうか?」
「受けるのは自由ですよ」
そういう意味じゃなくて、可能性があるのかどうなのかを聞きたかったのだが・・・
 
 



3日目(検定日)
 
今回のスキー旅行は2月の一番の豪雪期だったけど吹雪く日は一度もなく、奇跡的なくらいスキー日和に恵まれた。
最初の2日間は雪が軽く降って最高のゲレンデコンディションに。そして今日は雲一つない澄みきった快晴。
雪が全く降らない晴れというのは、気温が上がるにつれ雪の状態が悪くなり(ぐちゅぐちゅになる)スキーを楽しむ上では
決していいことではないが、逆に周りの景観を楽しむという意味では最高。
昨日までは見えなかった黒姫山の山頂、隣の妙高山の威容は元より、眼下の野尻湖から遠く志賀高原に連なる
山並みまでばっちり楽しめた。

スキースクール前は検定申込者やこの日行われる大会の関係者でごった返していて、3級の合格発表はお昼くらいになるそうだ。
結局2クラスにわかれてた3級クラスからも、僕を含めて3人が2級検定に挑戦することに。
 
2級の申し込みをするとゼッケンを渡された。初めての経験!とっても新鮮な気持ち。
さぁ 検定開始だ。
2級受験者は40人近い集団になった。検定員は3名。
できるだけ平等な環境で検定をという配慮からか、1種目毎にゼッケン番号1番目から、11番目から、21番目から、31番目からと
スタート順を変えて行われた。
 
最初はパラレルターン大回り。講習で慣れ親しんだ「しなの木コース」で行われた。
最初検定員が模範演技をしながら滑り降りる。
僕のバイブル「200 SNOW REPORTS」では、何回転で演技終了しなければならないとターン回数が決められてるとのことだったが、
少なくとも2級では各種目とも求められていないとのことだった。
自由に滑ってもいいというのは楽だ^^
 
僕の順番は34番目。20分近い順番待ちがある。「200 SNOW REPORTS」では、あとの結果発表で点数が貼り出された時に
評価の目安がわかるから他人の滑りを見とくようにとの話だったが、緊張症の僕のこと。見たらますますドキドキしてしまう。
順番が来るまでは寝転がって、綺麗に晴れ上がった黒姫の青空をぼーっと見て過ごした。
 
さぁ、順番が来た。
滑る前は、昨日までの講習で僕に課題としてあげられてた @に角付け Aに後傾注意 Bスキー幅は肩幅 Cターン終わるまで腰を谷に向けない Dストックつくタイミング注意 と頭の中で繰り返し考えてたのに、実際に滑り始めたら・・・
Bだけはちゃんと出来てたと思うが、あとは何にも覚えてない。
他の種目も同様だ。(小回りだけは覚えてるが・・・)
 
続いてレルヒ&フラワーコースに移動し、上部で総合滑降、中部で小回り、そして下部で中回り。
フリー滑降も「200 SNOW REPORTS」での話とは異なり、自由に滑ってよいとのことだった。
つまり演技の中に大中小のまわり方を取り入れなくてもよいとのことで
これまた有難い!
小回りはやっぱりというべきか暴走した^^ 内スキーを廻しこむ技術が出来なくて八の字になってしまい、せめてリズムだけでもと焦るうちに全てが中途半端に。
 
小回り以外の3種目に関してはほんと夢中になってて滑りを覚えてないが、小回りも含め今の実力が忠実に滑りに出てた気がする。。
という意味で、自分の能力を発揮できたかな という満足感はあった。
正直なところ受かるとは思ってなかったし、小回りの失敗が完全に諦め感となり気分を楽にしてた。
昨日まで講習で教わったレベルを合格点とするならという基準での自己評価は、大64 中64 小63 フ64 の 195点くらいかなと。。。
(ちなみに合格ラインは200点)
 
検定終了後スクールに戻ると、3級と4級の結果が貼り出されてた。なんと全員合格(笑) 種目別の点数を見てみると、僕だけが群を抜いて高いトップ点数だった。
65点の種目すらある。何だか嬉しくなった^^
ちゃまもめでたく4級合格! ほっと一息!
 
ランチ後、今度は2級の発表がある。
残念ながらと言うべきかやっぱりと言うべきか不合格。が、問題は点数だ。
なんとなんと大回り65・中回り65・小回り64・総合滑降65。ということは小回りだけ、1点足りなくて不合格だったのだ。。。
他の受検生の点数を見てみると、合格したのは7人。うち種目平均70点近い群を抜いて高い点数の合格者が3人いるほかは200か201点。
一方で不合格者を見ると、僕のように199というのは数人しかいなくて195から7くらいの人が多い。
なみいる2級班の人よりも3級班の僕の方が評価されたことが痛快だった。(もちろん他の3級班からの挑戦者2人も玉砕した)
あの滑りで65ということは、僕が昨日まで教わってた滑りが出来れば66という点数は充分出せるんだという確信をもつことができ、希望がわいてきた!
うまくなるぞ〜〜〜〜
 
 
もらった3級バッヂ、つけようかどうしようか。。。3級程度をつけるというのは恥ずかしい。が、これから検定を受けようという人がスキー場で
僕の滑りを見て
あの人はどの程度のレベルなのだろうと判断する時に、3級のバッヂがついてたら参考になるに違いない。
「たかが3級でバッヂつけてるぜ」と笑う人も多いだろう。でも、これが今の僕の実力なのだ。笑われてるかもしれないという悔しさを糧に
一日も早くバッヂを取り替えられるよう精進すればいいだけの話だ
と考えて、今は黒姫スキースクールのワッペンの上に3級バッヂをくっつけて滑ってます。
 
次回検定挑戦は3月下旬の札幌国際スキー場3日間集中レッスン。なんとしてもとりたいなぁ!



スキー編のページにもどる            トップページにもどる