ひさピン in 根岸
アンバサダー・キヨ 活動10周年記念ライブ
〜 10年間歩いてきたよ 〜

2018年6月30日(SAT)
根岸 Bear Cafe



 
アンバサダー・キヨさんが今年活動10周年を迎え、その節目としてのライブを行う事になった。

彼との出会いは、もうかれこれ40年程前に遡る。
高校に入学してすぐに入ったフォークソング部に、1年先輩として在籍していたのがキヨさんだった。
もちろん、疎遠になった時期もあったが、それ以来の付き合いなので、僕にとっては「活動10周年」というより、「復活10周年」と言った方がピンとくる。

ともあれ、その記念すべきライブにゲストとして出演させていただく事になった。
キヨさん復活の経緯は、10年前の拙作ライブレポート(→こちら)を参照していただくとして、「この世界に引きずり込んだ張本人なんだから出てくれるよな!?」と言われたら、たとえソロ活動休止中とはいえ、「NO!」とは言えないだろう。
先輩が「カラスは白い」と言えば白いのである。…まぁ僕の周りには「カラスは白い」と仰る人は沢山居るのだが。(笑)

すみません、多少脚色しました。(爆)

そんな訳で、アンバサダー・キヨ活動10周年記念ライブは、定刻の午後7時、ちょうど10年前にキヨさんが復活の狼煙を上げた根岸・Bear Cafeに、満席のお客様をお迎えして開演と相成った。

まずは主役のキヨさんの第一部。
この10年間、マイペースでコンスタントにライブ活動を積み重ねてきただけあって、演奏もステージ捌きも実に安定している。
やっぱりブレないって大切なんだなぁ…と、日頃よそ見ばかりしている僕は素直に感心。


キヨさんの第一ステージが終わるとゲスト陣の登場。
先発は私ひさ。
ソロで表現することに行き詰まりを感じ、暫く公式のライブを自粛していたのだが、キヨさんの温かいお声掛けに心揺さぶられ、復帰するなら先輩の記念ライブで!…と、いつの間にかすっかり乗せられてしまった訳で。(笑)
でもホント、素直に嬉しかった!

僕にとって、キヨさんとご一緒するライブは、いつも根底に「郷愁」が流れているイメージだが、今回もそんな想いをちりばめつつ、最近作った2曲も交え、全編オリジナル曲で纏めたセットリストを組んでみた。
ソロ弾き語り復活の際は「譜面台を立てない!」と心に決めていたのだが、如何せん劣化する脳との戦いは壮絶を極め、結果、邪魔にならない程度にカンペを置くという小心者的展開に…。(爆)
でもまぁこれも殆ど見ること無く全5曲を唄いきる事ができたから、その部分では70点位か。
直前にアレンジしたハープがメチャクチャだったこと、
気持ちが入りすぎると絶叫してしまう悪いクセが出てしまったこと、
これらを総合的に採点すると、今回のステージは良くて50点といったところか…。
まだまだ人様の前に立って唄う技量には程遠い…。(涙)

続く二人目のゲストはeye.kugenumaさん。
かなり前に何度かご一緒した事のあるソロシンガーだが、ライブレポートを紐解いてみると、
2009年4月19日、茅ヶ崎BOTCHY BOTCHYで初共演
 (さぷらいず vs eye)
2009年5月5日、元町TAP K16イベントで共演
 (さぷらいず vs 一姫二太郎)
2009年5月9日、横須賀ソレイユの丘で共演
 (さぷらいず vs eye &一太郎)
2009年9月6日、元町TAPにて共演
 (岸壁ユニット vs eye.kugenuma)
と、短期間で4回もご一緒させていただいていた。
いやいや、ライブレポート書き続けてきて良かった!(笑)
ステージの方は、流石!都内の一等地で定期的にライブを主催しているだけあって、演出もニクい!
キヨさんの好きなふきのとうのナンバーからスタートして、その後一貫してeyeワールドを展開…やはりこれも余裕の成せる技か。

そして最後はキヨさんの第二部。
ふと思いついて、スマホで10年前の自身のレポートを引っ張り出してみる。
10年ひと昔と言うが、いやいや、あの復活ステージがまるで昨日の事のように瞼の裏側に甦った。
先輩にこんな事を言うのは気が引けるが、10年前の写真と対比しながらステージを観ていると、ソロシンガー、アンバサダー・キヨの成長の軌跡が、その一曲一曲に凝縮されているようで、最後に唄ってくれた僕との共作「遠い雨に濡れながら」の頃には、思わず目頭が熱くなってしまった。

2018年6月30日のキヨさん

2008年7月26日のキヨさん

こうして、アンバサダー・キヨ 活動10周年記念ライブは、大盛況のうちにその幕を降ろした。
まずは、こんな素敵なライブにソロ復帰のチャンスを与えてくれたキヨさんに、あらためて心からお礼が言いたい。
気がつけば、いつも先輩であるキヨさんから手を差し伸べてもらっているような気がする。
その大らかさが彼の人間的な魅力なのだが、それはこの記念ライブに足を運んでくれたお客様の顔ぶれを見てもよく解る。
彼はこの10年間で、音楽と共にとても大きな財産を築いている…。

この節目を機に、ステージネームを「アンバサダー・キヨ」から「鈴村清志朗」に改名するという。
今後も更なる飛躍のステージを魅せてくれることだろう。

僕はと言えば…。
まだまだ日々修行!(爆)
いや、ソロではなかなか思うようなパフォーマンスができないが、僕は僕なりに、マイペースで音楽を楽しんでいけたらと思う。

共演のeye.kugenumaさん、
会場を提供してくれたbearさん、
そして、足を運んでくれた全てのオーディエンスの皆さん、
素敵な夜をありがとう!





■演奏曲目

 赤い電車に乗って

 卒業

 遠い日のイラスト

 いつか旅立つ君へ

 それでも生きている

■競演

 アンバサダー・キヨ

 eye.kugenuma



 ライブレポート表紙に戻る