さぷらいず  Live in Bear Cafe Vol.2

2008年7月26日(SAT)
横浜市磯子区 Bear Cafe


さぷらいず企画による1年振り2度目のライヴが、JR根岸駅近くの Bear Cafeで行なわれた。
ただ歌うだけでは気がすまない「さぷらいず」、今回も企画モノで拙い演奏をごまかし、お客さんを飽きさせないよう、素晴らしいゲストを揃えて、万全の態勢でこのライブに臨むのであった。

午後7時半、さぷらいず第一部開演。
今回の企画モノは、題して「WINTER in SUMMER」
クソ熱い中根岸まで駆けつけてくれたお客さんの為に(?)、冬の歌ばかり集めて気持ちだけでも涼んでもらおうという、企画倒れ覚悟の内容である。
相方のMoon-RAYは既にお約束となってしまった仮装で登場。
今回はテーマが「冬」という事で、スキーウェアにゴーグルという気合いの入れようだが、流石にこの暑さの中でゴーグルは1〜2曲で断念、それでも最後までウェアは脱がずに頑張ったという点では、男を通したRAYであった。
演奏面でも、RAYのオリジナル曲を彼自身の歌で初披露したり、オリジナルの演歌に挑戦したりと、さぷらいず的にはチャレンジ要素を多々盛り込む事も忘れなかった。

さぷらいず第一部の後はゲスト陣の登場である。

まずは「アンバサダー・キヨ」。
さぷらいずの二人の高校時代の先輩にあたる彼は、なんとこれが27年ぶりのライヴ出演である。
実は、1月にBear Cafeで行なわれた岸壁ユニットのライヴに遊びに来てくれた折、「久し振りに一緒にやりませんか?」という我々の誘いを快く受けてくれての出演である。
若い頃音楽をやっていても、いつの間にか楽器を手放してしまう人が多い中、高校当時のギターを持って、昔のように再び訥々と歌ってくれるその姿は、感激以外の何ものでもなく、思わず目頭が熱くなってしまうさぷらいずの二人。
更に、演奏された、キヨさん作詞、ひさ作曲による「遠い雨に濡れながら」は、ひさが初めて人にメロディを提供する作品となり、そういう意味でも思い出に残るキヨさんのステージであった。

続いて登場したのは「Rockin' Chair」のお二人。
彼らは、能見台ドリーム常連のブルースバンド「Lymans」のドラマー・玉木さんと、ギタリスト・出口さんの組むアコギユニットで、イーグルスを中心としたウェストコーストサウンドを十八番としている。
ライヴの演出として、ある程度計算してこの実力派ユニットにゲスト出演を依頼した訳だが、これが大当たり!
彼らの絶妙なギターワークと透きとおったハーモニーに、会場は大いに盛り上がり、ライヴの雰囲気は一気に頂点に達する。

そして、さぷらいず第二部。
冬の歌縛りが終わり、ここからは「聴かせる曲」を並べてみる。
さぷらいずの実力が試される時間となる訳だが・・・まだまだ日々修行である。
今回のライヴでは、極力新曲を集め、全く新しいさぷらいずを演出してみたのだが、耳に馴染みの無い曲が続く中、それでも観客の皆さんに大いに盛り上げて頂き、最後まで気持ち良く演奏できたさぷらいず。
演奏の技術はともあれ、最高のステージで、最高のお客さんと、最高にハッピーな時間を過ごすひさとRAYであった。



さぷらいず



■第1部演奏曲目

 白い冬 (ふきのとう)
 冬空、海
 波の花
 僕らの冬
 さようなら (NSP)
 さよなら (オフコース)
 白い街



■ゲスト:アンバサダー・キヨ


■ゲスト:Rockin' Chair



■第2部演奏曲目

 さぷらいずのテーマ
 I'm A Lonely Runner
 あいつが唄ったYesterday (ふきのとう)
 Escape
 それでも生きている
 切なくて
 島人ぬ宝 (BEGIN)

<アンコール>
 Yesterday's Ballade

■ゲスト



アンバサダー・キヨ


Rockin' Chair

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