岸壁ユニット in モトマチ Vol.3

〜 K16プレゼンツ! 秋の大運動会 〜

2009年9月6日(SUN)
横浜元町 TAP



すっかりお馴染みになったK16の企画ライブも、スタートしてから丸1年、今回で数える事7回目の開催になるという。
長丁場が当たり前のこの企画ライブ、回を重ねる毎にパワーアップしてきたが、今回の出演者は何と総勢50組!?
延べ5日間に渡って繰り広げられるこのライブのタイトルは、「秋の大運動会」。
まさにK16の1年に渡るライブハウス武者修行の総決算といった感がある。

この一大イベントの初日、「プログラム1 徒競走」に岸壁ユニットが出演させて頂いた。
9月19日に行われる杉田劇場でのライブ「Acoustic Syndrome Vol.1」の宣伝も兼ねての出演だ。

この日はバラエティに富んだ総勢10組のミュージシャンの歌声が元町の空にこだました。

まずはオープニングアクトとして、この企画を主催するいちろう16さんと金鶏堂さんのお二人による、名曲「競馬場のはらっぱ」ウクレレバージョンで幕を開ける。

そしていよいよ本番プログラムの開始。

トップバッターを務めたのは「TSUJI ZOO」。
いきなり可愛い子供達のヒップホップダンスで始まり度肝を抜かれる。
今までのK16企画にはない新鮮な空気を味わった後に、TSUJI ZOO さんによる弾き語りと、親子共演。
実に微笑ましいユニットだ。

2番手として登場したのは、アコギ弾き語りの「eye kugenuma」。
彼とはこれで3度目の共演となるが、その朴訥とした歌唱はフォークの真髄を感じさせてくれて、聴いていてなんとも心地良い。



いちろう16 & 金鶏堂


TSUJI ZOO〜Dance ! Dance ! Dance!


TSUJI ZOO


eye kugenuma


そして3番手として登場したのが、我が「岸壁ユニット」だ。
今回はその後に続くライブの宣伝を兼ねての出演だったが、初めての試みとしてBilly Joelを完全に封印。
「ビリーを聴きたければ杉田に来い!」
と、あまりにも高ビーなスタンスがオーディエンスにどう捉えられたかは別として、これはこれで演ってる方としては結構楽しめたかもしれない。

今回はコアメンバー3人+みっぺのギター&コーラスという編成だったので、バラード調のナンバーばかりを並べてみた。
心配していた「Open Arms」の高音域帯も何とか出て、久々に元町で昇天してしまったボーカルひさであった。


岸壁ユニット -(バンマス抜き)

孤独なバンマス


4番手はピアノ弾き語りの「みたあきこ」
以前ベアカフェのライブで少しだけ聴いた事があるが、彼女の乙女チックワールドは、汚れきった大人の世界に生きる我々にはなんとも眩しすぎたかもしれない。
その素敵な歌声に、岸壁バンマスの花板氏も思わず昇天。

5番手はギター弾き語りの「Guitarman」。
何度か共演した事のある「武蔵野あんくる」のギタリストが、今回はピンでの登場。
バンドでのギターもさる事ながら、ソロでの弾き語りもなんとも味のある演奏で、60〜70年代のブルースファンにとっては、まさにツボを刺激されるミュージシャンだ。

6番手はチーム大森から「ワイルドターキー」。
一見高田渡を彷彿させるボケたMCと、自身の青春時代を歌ったオリジナルの数々が、世代は違えどどことなく懐かしさを感じてしまう・・・そんな不思議な魅力を持ったおじさんシンガーだ。

7番手は、お待たせしました!我らが「yonみぞ」の登場。
もう彼らについては語るに及ばず!詳しい事は過去のライブレポートを読んでいただければ解ると思う。
今回は数あるオリジナル曲の中から比較的アップテンポの曲をチョイスしてのステージだったが、やはりそのクオリティの高さは群を抜いている。

8番手はピアノ弾き語りの「松田沙希」。
TAPのスタッフでもある彼女は、確か70年代の洋楽も好きだと言っていたような記憶があるが、今回はオリジナルを中心にその涼やかな歌声を披露してくれた。
将来が楽しみな若手女性シンガーだ。

9番手はチーム大森の「宮野一彦」。
流石にライブ慣れしたそのステージは、オーディエンスをグイグイ引っ張っていってくれる。
メッセージのこもったオリジナル曲の数々は、彼の独特な世界観に満ち溢れている気がする。

そしてラストを飾ったのは、賑やかなフルバンドで登場した「HAMAKEN & THE GREAT MOTHERZ」。
それまでアコースティックなミュージシャンが続いていたせいか、もう「迫力」の一語に尽きるステージ。
流石にいちろう16さんイチオシのアーティストだけあって、ステージ裁きも堂に入っている。
場内大盛り上がり大会で、このライブを締めくくってくれた。



みたあきこ


Guitarman


ワイルドターキー


yonみぞ


松田沙希


宮野一彦


HAMAKEN & THE GREAT MOTHERZ


まぁ今回も多彩な出演者で、最初から最後まで全く気を抜けないライブだった。
あらためてK16のお二人の顔の広さには脱帽だ。

今宵元町TAPにお越し頂いたオーディエンスの皆さんと、最後まで付き合ってくれた個性的な出演者の皆様方、そしてTAPスタッフの皆さんには大感謝!
皆さん、楽しいひと時をありがとう!

次は杉田劇場で待ってるぜ!





■演奏曲目

 Open Arms (Journey)

 Hard Luck Woman (Kiss)

 Beth (Kiss)

 Imagine (John Lennon)

 Desperado (The Eagles)


■岸壁ユニットメンバー

 花板 (Piano)

 ひさ (Lead Vocal & Guitar)

 Moon-RAY (Bass)

 みっぺ (Chorus & Guitar)
■競演

 TSUJI ZOO

 eye kugenuma

 みたあきこ

 Guitarman

 ワイルドターキー

 yon みぞ

 松田沙希

 宮野一彦

 HAMAKEN & THE GREAT MOTHERZ


 ライブレポート表紙に戻る