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スキー日記・・・検定目指し一直線 〜完全思い込みスクール情報

   SAJ 中里スキー学校
スキー場 湯沢中里スキー場
日時 2005年2月26日(土)〜27日(日)
受講コース 常設レッスン 27日1日受講
リフト優先レーン なし
カード利用 ×
URL or TEL http://www.sportsprize.net/
その他


〜〜〜〜〜 校長は熱かった! 「踏みぃ削りぃ押すぅ」の名言 熱血指導に感動〜〜〜〜〜


この2日間は湯沢中里スキー場年に一度のスノーカーニバルの期日にあたった。だからだろうか、西武観光から往復バス利用リフト2日券付き1泊2食13,600円なる格安パックが発売された。
僕達は新幹線パックにしたが、それでも大宮発で22,600円と普段の週末に比べて2千円は安い水準だった。
申し込んだのは4週間前だったが、日曜の夜とあって帰りの指定席がとれず、またまた千円払ってグリーン車という贅沢となった。

 スキープランとしては、越後湯沢の駅から在来線に乗り換えて越後中里へアクセスすることになっていたが、この在来線の本数が
2時間に1本程度と少なくまた接続も悪いので、宿の方が湯沢駅まで迎えに来てくれた。感謝^^
 
 
初日
 
朝 宿に着いたら部屋を使わせてくれた。
前日徹夜仕事だったので眠くて眠くて結局布団を敷いて寝てしまった^^
午後1時過ぎ、ゲレンデまで送ってもらい中里初滑り。
 
ゲレンデは、縦幅はリフト1本くらいで、いくつかの嶺にわたって横に7本ほど実稼動してるリフトが広がっている横長のスキー場。
唯一の高速リフトである第一高速クワッドを上がると、上部が中級斜面、途中から初心者コースになるジョイフルコース。(もちろん上級者コースもある)
このクワッドからが中里で尤も滑走距離が取れるコースだが、それでも2キロに満たない。
斜面は広く一見滑りやすそうなのだが、ボーダーがあちこち転がっていて(そのせいもあるだろうけど)斜面が荒れててとても滑りづらい。
コントロールしづらいのは下手だからだろうけど、荒れた斜面からの振動は確実に足に負担がきて、滑ってて楽しくない。高速リフト使えるコースはここしかないのに、、、(他は非圧雪のコブコブコースで僕には無理)
 
黒姫もボーダーは多かったが全体的に滑れる人が多かった。ここ中里はへたっぴが多い。コース中央でこけるのは誰もが初めはそうなのだからしょうがないが、こけたまま仲間内で談笑してるアホの何と多いことか、、、
へたっぴでも全くの1人では滑れないわけで、最初は誰か友達が教えるのだろうが、こういうマナーは教えないのだろうか・・・

マナーとかリフトを止めない(実力がなければ乗せない)といったことについては、小学生の時スクールで嫌というほど習ってきたので(ここみて)僕はこの点はうるさいのです。
 
荒れたバーンを回避して、一通りのコースを滑ってみることにする。
第2ゲレンデは、リフトも遅いし300メートルくらいの距離が初心者に手頃かも。
第4ゲレンデは上部が一部中級者レベルとなるものの下部左側はジョイフルコースと合流の初心者コース。
中級者の反復レッスンに最適。リフトはシングル。
第4ゲレンデから下部右側方向、第3ロマンスリフトがかかってるところは初級者用。このロマンスリフトは千メートルあるので,
初級者が
中里で長めに滑りたい場合は便利。ただ高速リフトに乗り慣れた人には遅さが辛い!?
ゲレンデに向って第3ロマンスリフトから左側にはリフトが4本かかっている。(うち1本は土日どちらも休止してた)
このエリアは比較的人も少なく滑りやすい。
第5ロマンスリフトの片側のパラレルコースは、その名の通りとりわけ小回りターンの練習に最適そうな中級者バーン。
もう片側の第5ゲレンデ、そしてスキー場の一番左端にあたる第6ゲレンデは静まったプライベートな感じがいい初級者コースになっている。
 
高速リフトを使うコースは人が多いが、先述の通りへたっぴが多いおかげで滑ってる人がなかなか降りてこない=リフト待ちがないという利点もあった。
でも滑りづらきゃ意味ないよね^^
 
一方第5ロマンスリフトにはスクールが集中するので、レッスンの時間帯は流れが悪くなる。(といっても最大3分程度だけど)
 
さて、肝心の僕の滑りは無茶苦茶でちっとも楽しめなかった。宿で寝たとはいえ睡眠時間3時間という体調や、雪が激しく降ってて
気持ちがのらないというのもあったかも。
でもいかんせん前回のガーラを引きずってるような・・・
体重移動できない、角付けできてない、テールでずるずるになっても速度をコントロールできてない、挙句に後傾になってる気がすると
ストレス溜まりまくりの状態。
 
ということでさっさと宿に帰り、食事して寝ちゃいました。
スノーカーニバルの夜のイベント「たいまつ滑降」やら花火大会・抽選会なんかにも参加したかったんだけど、ますますひどくなる降雪に
すっかり滅入って旅館から出ずじまいでした。(朝聞いたら、あの雪の中で花火大会行われたという。びっくり)
 
 
2日目
 
昨晩8時には寝て睡眠時間11時間。体調はばっちり。
昨日の不完全燃焼を取り戻すべく午前中からスクールに入ることにした。
パラレルクラスに入ろうとしたが人数が多いと聞いたので、"シュテムターン出来ます″クラスに入ることにした。
が、パラレルクラスと何ら変わらない9人もの参加者。うちジュニア4人。おまけに滑ってみたら9人ともレベルがばらばら。
パラレルの出来る人もいればプルークボーゲンしかできない人もいる!
(なんでこのクラスを希望したんだぁ〜〜〜)
加えて何と講習内検定の3級受験者が2人いる。
世代も技術も全然違うこのメンバーでどうやって教えるんだろうか・・・検定評価なんてできるんだろうか・・・
 
最初高速リフトを昇ってレッスンが始まるが、やっぱり中身のある講習にならない。
そもそもプルークレベルとパラレルレベルの人達が一緒というのに無理があるし、ジュニア達は講師の話はちっとも聞かない。
講師が話したり他の人に教えてる間は寝ころがったり仲間と雪合戦してたりする。
ツアーについてたクーポンで2割引になったとはいえ、講習代は一日4千円、半日なら2千円だ。うぅ 無駄な投資だったか・・・と僕が思うまでもなく講師も同じことを考えてたらしい。
1本滑った後、昨日僕が気に入った第4ゲレンデに移動。
ちょうど中級者と初心者コースの境くらいのところに講師が待機し、一人一人滑らせて指導する形に切り替わった。
リフトを降りたところから講師の合図で滑り降り、指導を受けた後、残りのバーンを言われたことを踏まえながら練習して滑り、またリフトに乗ってコースの上に行くと2〜3人くらいがまだ残っていて、自分の番になったらまた滑りをみてもらい、中間点の講師のところで再び指導を仰ぐというやり方だ。
人数が多くてもこれならほとんど無駄がない上に、プルーク初級者を滑って抜いて行くこともできる。リフトに乗りながら仲間の滑りを見て楽しむことも出来る。何と効率的な教え方だろう! 場合に応じて色んな教え方・対処方があるんだなぁと感心してしまいました^^
 
この講師は実に的確に僕の欠点を見抜き指摘してくれた。
それは黒姫で既にわかっていることではあったが、前回のガーラの経験があるだけに、すべきことを指摘されるのは嬉しい。
この午前中で黒姫の良かった時の滑りを取り戻すことに成功した^^
 
一方ちゃまの方はプルークボーゲンクラスに入ったものの、子供の世話ばかりで大変だったらしい!
グループ10人はみんなおこちゃまばかり。
「先生はなみず〜」でスクールは何度も中断するは、おませで勝気な女の子が一人いて、どこに並んでても順番守らず最初に滑っていってしまい、「お前の番じゃないだろ〜」とお怒りモードの僕ちゃんをなだめる役にまわったり・・・
元々子供には好かれやすい性格なのだが。。。
4歳くらいの子からから「ねぇ女のひとぉ、リフト一緒に乗ろっ」と誘われ(彼女はおこちゃまみんなから女の人って呼ばれてたらしい^^)
リフトの上で「あのさぁ、女の人の大学はどこなの?」
「わたしのお父さんとお母さん、大学で出会ったんだって!」
これはこれで楽しかったらしいが、でもちゃまの一言。
「私うまくなりたいからスクールに入ったのになぁ」
僕のクラスにプルークボーゲンしか出来ない人も集まってたのは、みんなこうした事情(オコチャマばかりに翻弄される)を知ってたからなのかも。
 
この中里スキースクールの素敵なところは、常設レッスンでも午前午後通じて同じ講師が担当してくれるところ。
自分からクラス替えを申し出ない限り、午前中に自分の癖を知ってくれた同じ講師がまた教えてくれるのだ。
 
午後になると、日曜ということもあってか参加者が激減した。
9名が4名に。うち1人は新しく入ってきたヘルメット装備の4歳児^^
が、この4歳児含めレベルが同程度の4人が残る形だったので俄然効率のいいレッスンになった。
午前中も熱心に語る講師だとは思ったけど、少人数になってとにかく熱いということがわかった。
パラレルターンについて「角付けは右から左 左から右に連続でコロコロ移動させるように。(平らな部分=ただの斜滑降 は作らない)
角付けしたら、踏み削り押す!」
この繰り返しだった。
 
「君は今までの経験がある。だから滑りを替えるのは大変だろうなぁ。」
「前傾姿勢を保ってて、ただ見てる分には美しいよ。でも、今の流行りの滑りはそんなんじゃない。
ただ膝に負担かけて前傾してるだけじゃ腰高で
制御できないぞ。スキーの基本スタンスは守りの姿勢だ!」
わかったようでよくわからない。
「守りの姿勢って野球の内野手の構えでいいんですか?」
「うーむ、やってみ!」
野球ならお手のもんだ^^ 
「おおっ それだよ。できるじゃないか。その姿勢で滑ってみなさい」
げっ、こんなにお尻引いてもいいもんなのか・・・こんな姿勢は僕のスキー人生でありえないのだが・・・
「君ショート守ってるのか。じゃあその構えで打球が飛んできた時ちゃんと対処できるか? 前後左右に素早く動けるか?
動けるだろう。ほんとに後傾姿勢になってたらなぁ動けないんだよ。ということは後傾になってないんだよ。
腰を落とすことと後傾とは別もんだ
というのを認識しとかんとなぁ」
ナルホド〜〜〜 目から鱗だ。言ってることはよくわかるぞ^^
 
「ほら、踏むは出来てる。でもちっとも削ってない! 押してない!!」
「もっとえぐって〜〜」
「足をもっと押す〜〜〜」
講師に言われた通りやってるつもりでもダメ出しの連続。ちっとも出来ないので、自分の体勢を思い切り倒して野球のスライディングの意識で足を延ばして雪を蹴ってみた。
「そうそうそんな感じだ! でもまだ足らんぞ〜〜」
 
へっ、何と何とこんな感じ? 僕の意識の中ではものすごく不恰好に身体を倒してる感じがしてならない。
少なくともこんな滑りは
自分一人で練習してる時には考えられない・・・
「それがカービングスキーのパラレルターンだよ。まっ、まだまだ全然なってないけどなぁ」
黒姫で転機がおとずれたと思ったが、これまた滑りの革命だ!
 
もっともっと練習したかった。が、ここで時間が来てしまった。
楽しかった。そしてとっても役に立つレッスンをしてくれた。
多分次のスキーで今の滑りを練習しろと言われても出来ない気がする。
それくらい自分では考えられない身体の動きだったし、講師が見ててくれるから
出来るにしても自分一人では不恰好ではないかと不安で練習のしようがない。残念!
 
この講師の名前は鈴木清平氏。中里スキー学校の校長でした。熱かった!!
ちなみに午前中の講習内検定の3級挑戦の2人は落としたらしい。
黒姫では全員合格だっただけにちょっとびっくり。
「あとちょっとというところで合格レベルに到達していなくても、それが次につながる滑りであれば合格させることはあります。
けど残念ながら・・・」
で納得。
黒姫では2日間みっちりの講習で、とにもかくにもレッスンをしたことでみんなそれなりに上達したのだ。
3級の場合は60×4種目で240点あれば合格となるが、確かに何人かは240とか241とかの人もいた。
あれが合格レベルに達してなくても、次につながりそう合格というやつだったのか。
 
一方ちゃまの方はというと、こちらも大分人数は減ったものの大人は彼女だけでおこちゃまが3人。
一度リフトの上から、ちゃまらのグループがトレインしてるのを見たが
先生・ちびっこ・ちびっこ・ちびっこ・ちゃまと見てるだけで大爆笑してしまった。
「もう子供は話をちゃんと聞かないから、先生も私にだけ色々指導してくれて子供にはただ滑らせてあげてたんだけどね。
そしたら男の子達が
『先生、どうして女の人ばっかり注意するのぉ?』って文句言ってるの。
子供もほんとは教えてもらいたかったのかな(笑)
また、先生が先に模範の滑りをして、それを一人ずつ真似して滑る場面になったとき、ちゃまがつい
「私、あれできないんだよなぁ」と漏らすと、隣の4歳の女の子に
「大丈夫! がんばってね!」と励まされたとか。。。
 
午前中はレッスンにならないと困ってたちゃまだが、別の意味でなかなか出来ない経験をし、笑い話をいっぱい持ち帰れて
楽しかったらしい。
 
というわけで中里スキーは、とっても実りあるスキーになりました。
 
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