SKI 

スキー場情報 〜ゲレンデ・交通(ほとんど公共交通機関)・宿泊情報

   韓国ヨンピョンリゾート
日時 2006年2月14日(火)〜15日(水)
高速リフト or ゴンドラ ゴンドラ1基・高速リフト4基
リフト待ち状況 2日間通して全ゴンドラ・リフトで全く無し
カード利用 チケットブースは○  ドラゴンプラザなど食事には不明。
URL or TEL http://www.yongpyong.co.kr/eng/index.asp
その他 スキー&スノボやらない人でも楽しめそうな異国リゾート

僕が調べただけでもざっと10箇所以上、韓国にもスキー場はあります。。その中でスケール・設備が尤も整ってるのが
このヨンピョンリゾート。ワールドカップが韓国で唯一ここで開かれたこと、バンクーバーに敗れたとはいえオリンピックの
招致を展開したことなどがその証明になりますね。

このスキー場は韓国の北東部、ソウルからは西に250キロほどのところに位置します。車利用でない場合は、バスで
3時間かけて入るのが一般的のようです。ソウルからは早朝からバスがありますので、日帰りも可能です。
僕の利用したアクセス方法&手続きについては、下記に詳しく記載しました。


コース以外は土肌むき出し。T.ゲレンデ情報

氷点下二桁でとにかく寒い寒いと聞いていたヨンピョンですが、初日は5度で小雨、2日目は
マイナス1度と温かな2日間でした。
バーンの状況はどこも明らかに人工降雪機利用で、コース外ではほとんど土肌が出てる状態。
いつも寒ければ人工降雪機の雪も最高なんでしょうが、何せ雨でしたからねぇ。とりわけ下部の
初級者コースはじゃりじゃりでした。


初日午後 ゴールドから山頂へ

昼過ぎにヨンピョンリゾート到着。すぐのホテルチェックインが可能でした。
早速ゲレンデ内のチケットブースに行き、リフト券を購入する。リフト券はIDでもなければ
硬紙仕様でもなく、レシートの後ろにシールが貼られたピラピラのものでした。貼っても滑ってれば
すぐにはがれてしまうし、僕はリフト券ホルダーに入れて使いましたが韓国人はどうやって
使ってるんでしょうね?
とにかく細かく時間設定のあるリフト券種唖然・・・深夜の価格表ホテルフロントで渡された宿泊者用割引クーポンを使うと、リフト券は
3割引、レンタルスキーなども大幅にディスカウントされる。
日本に比べとにかくリフト券が高いので、この割引券は助かりました。
ちなみに普通のゴンドラ・リフト1日券は 63,000ウォン。この日の
レートで 6,700円くらいします。
それにしてもリフト券種の何と多いことか。それもその筈、ナイターが
明け方4時までやってるのだからもう驚くしかないです。
22:00〜0:30券 32,000ウォンにもびっくりですが、0:30〜4:00 32,000ウォンなんて
誰が滑るんだ〜と唸ったと思ったら、さらにその下に 18:30〜4:00 69,000ウォンなんてのも。
言葉を失ってしまいました。もう昼夜逆転ですねぇ。。。
レンタルスキーの支払いもこのチケットブースで行い、チケットを持ってレンタルコーナーに
行き貸し出しを受けるという仕組みになってます。今回同行者がスキーレンタルしましたが、
貸し出しにはチケットのほか身分証明の提出が必要だそうです。
同行者は何も持ってなかったため、ホテルの鍵をデポジット代わりに預けさせられたらしいです。

リフト券も身体につけ、さぁ滑るぞ!と、振り向いたら・・・置いた筈のスキーがないっ!
これがチケットブーえっ? なんで? チケットブースをぐるりと周って見たものの、真っ赤なサロモンの板があるだけで
僕のシルバー&イエローのロシはない! まさか盗まれた??
まだ滑ってもいないのに、旅費かけてリフト券まで買って韓国に板を盗まれに来たのか、、、
呆然と立ちつくすしかない10分間、チケットブースの周囲に人はいなくなったものの、真っ赤な
サロモンはそのまんま。まさかなぁ、間違えるっていったって形もサイズも色も違いすぎるしなぁ。。。
遠くから、板を担いで必死に走ってくる韓国人が・・・担いでるのは紛れもなく僕の板だ!
「ナントカナントカニダ〜 ナントカチュセヨ〜??」とにかくよくわからないハングル語で騒いでる。
通じてないのがわかると、「オー ミステイク ミステイク。ソ〜リ〜」と頭を掻きながら必死に謝ってる。
必死に走ってきた姿を見れば、全ては理解できたが、しっかしねぇ・・・ 真っ赤なサロモンとシルバーの
ロシニョール、どうやったら間違えるんだ〜〜〜〜〜 早くも韓国の洗礼を受けてしまいました。

スキー場は左から大きくゴールド・レッド・グリーン・レインボーと別れていて、技術レベル別に非常に機能的に
レイアウトされてます。

ホテル窓から見た正面ゲレンデ。左の山がレッド。右の山がシルバー。右の山左部分を削るようにゴンドラは奥へ奥へ。まずは足慣らしで正面のゲレンデを滑ってみました。
人工雪&小雨&最下部とあって悲しいゲレンデ状況。あっさり見切りをつけて
レッド高速リフトからゴールドエリアに滑り込み、ゴールド高速リフトでトップへ。

ゴールドエリアは事実上この高速リフト1本で楽しむエリア。1本といったって
1,720mのロングリフトですから、どのコースもロングクルージングを楽しめます。
このリフト、何と6人乗りで機動力抜群。。おまけに座面がクッション付き。
乗り心地よく高速性能もスムーズでとっても快適! 日本でも導入されないかなぁ。
一つ難点はセーフティバー。6人乗りともなると上げ下ろしが重いもんだ。
(リフトはがらがらでいつも一人で乗ってましたから)
トップからは3本の中上級コースと初級の林間コースの計4コースあります。
中上級者コースはいずれもリフト乗り場に滑り込むようになっていて、
初級林間コースをクッションが気持ちいい! グリーンにもクッション付きリフトありました。ゴールド頂上の標高が書いてある。使わなければ正面には戻って来れない為、
ある種独立したゲレンデの雰囲気があります。
中上級者が楽しんで滑るには最適☆ 雪質も一番安定してました。

リフトを降りて左側に行くコース。トップから尾根伝いに緩めの斜度で
下りていき、コース最後の方が急斜面になっていて一気に
滑り落ちるコース。前半は林間的趣きがあります。
リフトを降りて右側に、リフト伝いに真ん中に下りてくバーンは
前半が急斜面で一気に滑り下りた後は、尾根と尾根の谷あいの
緩斜面が続くコース。急斜面といってもコース幅が広い為、
たまに初級者も楽しんでました。ゴールドエリアの一番人気。
リフトを降りて一番右側に行くコースが別の尾根づたいに
唯一正面ゲレンデに向かう初級者用林間コース。
太陽の当たる角度のせいなのか、それとも整備に力の入らない
コースなのか、いつも雪質状況はよくなかったです。
時としてコース幅も狭いですし、初級者が林間コースを楽しむならゴンドラから一気のコースの方が断然お薦め。
僕がゴールドから正面ゲレンデに戻る時も、この林間コースを滑るのがめんどくて連絡リフトを使って帰ってました。
ちなみにこの林間コースの途中から、ゴールドリフト乗り場に滑り降りる中上級者コースが分岐してます。
中斜面を一気に滑り落ちる快適なバーンですが、いかんせん前半の林間が邪魔で1度しか滑りませんでした。

山頂駅出るところ。何にも見えないシルバーリフトの上をゴンドラが交差してる。ゲレンデマップのではリンクしないようになってるとこがいい加減^^ゴールドを一通り楽しんだ後はいよいよゴンドラへ。ヨンピョン最長
3,700mのロングゴンドラは超低速運転。山頂方面がガスに覆われて
全く見えない状態だったので、ひょっとしたら強風?? 
普通のリフトと何ら変わらない速度だから頂上まで時間のかかること。
途中からはガスで景色が全く見えない。つい先週石打丸山でホワイト
ダウンを喫しただけに不安がよぎる。あんな目にあいたくないな、、、
30分以上はゴンドラに揺られてた感じ。山頂駅から一歩出た途端
ものすごい強風と濃霧。これじゃあ低速運転もしょうがない。
しっかし何にも見えない。視界2メートルくらい。ゴンドラから降り立つ人が
少ないせいもあるが、あっという間に視界から消えてしまう。
とりあえず人の流れに沿って滑るしかない。
が、初めてのコースで何も見えないというのは怖い。
ボーゲンでズルズル下りはじめると右に人影が。
えっ? 幽霊? いや違う。でも、こんな悪天候の中、何やってるんだ?? 平面図なのだが、濃霧の中で現れると本物にしか見えない!おそるおそるズリズリ近づいてみる。
ぎゃ〜〜〜〜〜っ 出た〜〜〜〜〜!
これが噂の冬ソナかいなっ!
それにしてもぶったまげた。濃霧の中でいきなりぼーっと現れたもんだから
腰が抜けるかと思った。しかもこの悪天候の中、不釣合いなくらいの軽装だから
心中かとも思ったじゃないかっ! 人騒がせな!
わかってしまえば、こんなもんにびっくり仰天ドキドキした自分が情けない。
ハァ、みんなにもこの馬鹿馬鹿しさを味わってもらわなければ。ゴンドラ山頂へは
視界0の悪天候時に降り立つことをお薦めしますっ! フンッ

そこから50メートルほどいくと、左側にネットが張られコースクローズとなっている。ここが
レインボーエリアとの分岐らしい。何も見えないんだからコースクローズもしょうがないか。
そのまま直進し、ズルズル滑っていくうちにやがて濃霧の下に出たらしく視界が開けた。
よかった、気持ち悪くならずに脱出できた。いや、ひょっとしたらあの冬ソナショックで
神経が刺激されてホワイトダウンに陥らずにすんだのかもしれない・・・。
林間コースを一気に滑り下りて正面ゲレンデに戻った時は既に16時過ぎ。ナイターも滑る予定なので
いったん引き上げることにした。

ところで僕が購入した「afternoon+evening」チケットは12:00〜22:00となってたものの、16時半から18時半の間は
いったんリフトの運転が中止されるらしい。ちょうどこの時間に、ゲレンデ内のドラゴンプラザに散策がてら食事に出たが、
少なくとも正面のリフトは全て止まっていてゲレンデは圧雪車が稼動していた。

初日 ナイター
昼もガラガラ 夜もガラガラ
ナイターはゴンドラ運転がないため、山頂からの林間コースやレインボーエリアで滑ることはできない。
グリーンエリアはまだ滑ってなかったが、スケーティングで行くのがめんどいので、再びリフトに乗って
ゴールドに向った。
ゴールドトップからの4本のコースのうち、ナイター営業してるのはコースのみ。
午後降ってた小雨は完全に止み、夜になって気温が低くなった成果バーンが締まってとっても快適。
空いてるので、暴走気味にかっとばしても誰にも迷惑がかからないし、アイスバーンにはなっていないので、
遠心力を使ってぐっと踏むと、カービングの板がギュンと戻るのが気持ちいぃ〜〜。
(尤も遠心力だけに頼るこの滑りは、とっても楽だけど腰(お尻)が外れたよくない滑りだとスクールで
指導されました。でも、疲れないし楽ちんだからなぁ)
最初ナイターに出てきた時は、せっかくだからナイターコース全部滑ろうと意気込んでいたのですが、余りにここが快適で結局最後まで
ゴールドで滑りっぱなしでした。そういえば「200 snow reports」の管理人さんもゴールドがお気に入りと書いてあったような。
リフトが速い、クッション付き、ロングクルージング楽しめる、斜度が強くコブがない、見事に圧雪されてると、2級レベルの僕には
願ったりかなったりの条件が揃ってますからね。


2日目

すっきり快晴とはいかないまでも、今日は山頂まで見渡せる好天。午後1時のバスで
ヨンピョンを出発するので、それまでに昨日滑れなかったヨンピョンを堪能しなければ!
ということで、早速ゴンドラに乗り込む。昨日の超ノロノロはどこへやら。快適な(というか普通の)
速度で山頂へ。
オレンジ・黄・緑・青・紫・・・カラフルに連なるゴンドラを見つつ、眼下に目を向けると
林間コースが走り、左側に転じると 谷を越えたもう一つの山の頂にゴールドエリアが見てとれる。
悪天候で昨日はわからなかったスキー場のレイアウトがわかるのも楽しい。
山頂からの景色もなかなか良いではないですか。事前の情報で期待してなかった分、
霞がかった山々の織り成す風景に満足。
冬ソナ部隊もうじゃうじゃいるぞ。でも、8割チャイナ、2割韓国人といったところ。日本人は皆無だ。
この山頂に限らず、2日間のヨンピョン滞在で日本人に会ったのは親娘連れらしき一組だけ。
これまた事前の噂とは違うが、熱しやすく冷めやすい日本人ですからね。もう冬ソナは
過去の遺物と化したんでしょうねぇ。

へんてこりんな造形物があるとこに「ここでユジンとジュンサンが初キスをしました」と案内板があっても、
ドラマを見ていない僕にとっては「あっ、そう」でお終い^^
さぁ、滑るぞ〜 とワンターンするかしないかのところに、ユジンとチュサンが立っていた。
あっ、これって、昨日僕をびっくり仰天させた二人じゃないか。晴れたとき見たらこの程度のもん
だったのか。うーむ・・・ 昨日の感動からすると全然拍子抜けだったのでした。

冬ソナ部隊。当然スキーやボードは無し。山頂のレインボーと林間コース分岐点。左写真に見える最後の支柱に掲げられた頂上の標高。
どこもスケートリンクだったレインボーコース昨日クローズされてたレインボーエリアも今日はオープン。4本のコースはどれも上級者コースとされている。
エキスパート向けでもコブがないのがヨンピョンの特徴だが、唯一レインボーTだけがその例外だ。
もちろんそんなとこは滑りません^^
まずレインボーVから。ゲッ、全面アイスバーンだ。た、たのしくない・・・ が、他のコースはひょっとしたら
楽しめるかも・・・淡い期待をもってもう一度リフトであがり、今度はレインボーUを。こちらもまた
上から下までアイスバーン。雪がかかってないじゃないかぁっ!
もうレインボーエリアはおしまい。

山頂から戻るコースは初級者用ダウンヒルコースただ1本。昨日は視界がほとんどない状態で、
ただ無事下りることだけに徹してたせいか印象に残ってないコースでしたが、ゴールドの林間コースと違って
延々続くダウンヒル林間コース初級者にお薦めのコースです。だらだらと漕がなければならない部分は皆無で、しかも日本の古い
スキー場にありがちな急カーブの連なる単なる下山道的要素はありません。
クラウチングスタイルで風を切りながらシューッと下りていけるロングコースです。
全長5.7キロと称してますが、それほどの感じがしないのは急カーブがほとんどなく、減速せずに
滑降できてしまうからでしょうか。

続いてグリーンエリアへ。ここは初級者用の広い1枚バーンで、両端に高速リフトが架かってます。
左側のマガグリーンリフトはゴールドリフトと同じくクッション付きの6人乗り。乗り心地は同じ筈なのにゴールドの方が快適と思えるのは、
リフトからの移りゆく展望の差かな。時間があればこのコースでじっくり練習したいとこですが、残念ながら。

ヨンピョン最後はやっぱりここで締めたいとまたまたゴールドコースへ。本当はゴンドラ山頂からのダウンヒルコースももう一度堪能したかったのですが、時間的なこともあり断念。


トータルな印象

レッド上部。ここから反対方向に滑り込むとゴールドエリアとなる。各エリアにそれぞれ個性があり、非常に魅力的なコース設定ですが、尤も恩恵を受けるのは
中級者レベルという気がします。レインボーTを除き、コースは完全に圧雪され、しかもコブが
ありませんから、上級者コースとされてるとこでも初中級者レベルでも滑れてしまいます。
僕が行った2日間は気温も高く、まして小雨に祟られるコンディションでしたが、それでこれだけ
楽しめたのですから普段ならもう最高でしょう。シュテムターン以上で滑り込める皆さんには
絶対お薦めです。
一方で完全に人工雪で整備されたスキー場のため、バーンが硬くこけると痛そう。
これが初心者にとっては嬉しくない点でしょう。
高速リフトやゴンドラも充実していて、機動性はピカ一です。リフト券が高いのが難点でしょうが、
イエロー上部から。左にホテル、右にタワーコンドが見える。ホテル宿泊者にとっては30%割引は大きいですね。タワーコンドをはじめ、その他の施設に
宿泊した場合に割引券がもらえるかどうかはわかりません。

「200 snow reports」では、人がうじゃうじゃいてリフト待ち行列も
十数年前の日本を彷彿させる写真が載ってます。僕も覚悟して
出かけましたが、今回の2日間に関してはリフト待ちは皆無でした。
それどころかゴンドラも8人乗りリフトもほとんど一人乗りの状態。
ウイークデイだったからなのか、はたまたバレンタインデイ絡みが
幸いしたのかはよくわかりません。
ちなみにドラゴンプラザフードコートで話を聞いたところ、平日はいつも
こんな感じと言ってました。
しっかし日中でこんなガラガラで、ほんとに深夜のナイター営業してる
んでしょうか。。。

滑ってる人も情報に反して上級者ばかり。ボーゲンの人はイエローエリアとグリーンエリアで見かけたものの、
それでも全滑走者の2割に満たない感じです。ズレの少ないターンでギュンギュン滑ってる人の何て多いことか。
ボーゲンでゴールドエリアを滑るのが憚られるような印象でした。

リフト乗り場ではどの係員も大きな声で挨拶します。みんな同じようなフレーズですが、ハングルですからちんぷんかんぷん。
ニュアンスで「セーフティバーは必ず下げてください」と言ってる気がするのですが、あてずっぽうですね。
降りる時はぺこりと挨拶しますが、深々とお辞儀されるようなことはありませんでした。まだ僕が若く見られてる証拠かな^^
ゴンドラ乗降場では、係員がすすんでスキーの出し入れをしてくれます。いずれのスタッフも印象良かったですよ。
2人が座ったベンチ? 写真パネルがベンチに貼られてる・・・
ゲレンデ内の施設も充実してます。ドラゴンプラザを始め、ところどころに休憩所や
食堂があり、またホテルやコンドミニアムも隣接していてリゾートとしても快適です。
冬ソナの痕跡もちらほらありますが、等身大平面人形を除けばそれほど目立つ感じ
でもなく、僕にはスキーリゾートに彩りを加えてるいいアクセントという印象でした。

ただ一つ、ゲレンデマップが手に入れづらいというのが困りもの。これだけの
規模だから初ビジターには必需品とも言うべき地図ですが、ホテルでは品切れ、
チケット売り場に置いてなく、何とインフォメーションセンターでもないという。
しょうがないからセンターに貼ってあるリフト・ゴンドラ地図を見ながらメモ帳に
写し始めたら、いくつか電話してスクールでもらえるようにしてくれた。
どこででも手に入るようにしてもらいたいものだ。

 
U.交通情報
この紫色のバスを探そう。
韓国の北東部、ソウルからは西に250キロほどのところに位置し、ほとんど朝鮮半島の日本海に近いほうに位置します。
最も近い空港はヤンヤン空港ですが、2006年2月現在で日本からの直行便はなく、国内線も大韓航空が釜山から一日1便飛んでるだけです。乗り継ぎが可能なら、日本から釜山で乗り継いでヤンヤンに入るのが最も便利な行き方です。
空港からは車で1時間強でアクセス出来ます。タクシー代の安い韓国ですから、1万5千円しないくらいじゃないでしょうか。

ジャムシルで乗り換えたバスに貼られてたヨンピョン行き表示。最も近い鉄道駅は江陵ですが、ソウルからは高速バスの倍以上所要時間がかかります。釜山からもかなり不便で、列車でアクセスするのはよほどの鉄っちゃんだけでしょう^^

ということで一般的にはソウルからのシャトルバス利用です。通常でも3時間、週末は大渋滞で全く時間の読めなくなる高速バスですが、こればかりはしょうがない。週末はよくよく時間に余裕をもってとしかいいようがないです。
ヨンピョンのホームページにも載ってるシャトルバスを今回僕らは利用しました。

このシャトルバス、ダイヤは載ってるものの予約方法などは一切案内がない。僕も同行者もハングルはおろか英語もてんで自信がない。ということで、困ったときはいつもの如くJCBプラザに連絡をとり、バス・ホテルの手配をお願いしました。
海外に行かれる場合、英語の苦手な方はJCBカードを作っておくと何かと便利ですよ。日本人が旅行する主要国にはJCBプラザが設置されていて、同国内からはフリーダイヤルで連絡が出来、無料で日本人スタッフ or 日本語堪能なスタッフが予約手配案内などをしてくれます。
このシャトルバスの予約は、韓国の住民番号が必要だそうです。JCBスタッフが自分の番号を言って予約してくれたそうですが、全くの外国人が個人で予約する場合はどうするんでしょうねぇ。
ホームページ上では、シャトルバス乗り場はロッテワールド近くのジャムシル駅となってますが、実際には東京のスキーバスと同様、各地から連絡バスが出ていてジャムシルに集結し、乗り換えてヨンピョンに向うというシステムになってました。
僕らは朝8時20分にロッテホテル近くの乙支路エリアから乗車しました。今後利用する人向けに詳しく紹介します。
乙支路にある韓火ビルの南北にある出入り口の北側からビルに入り、右端の「tour.com」のカウンターでJCBプラザから送られてきた予約書を見せると乗車券を発券してくれました。往復で 26,000ウォンです。続いてビル南側の出口から出て右側の路上に駐まってる紫色の大型バスに乗り込めば一安心です。ちなみにこのバス、英語の行き先表示などは一切ありませんから、他の乗降場所からシャトルに乗られる方は、右の写真をプリントアウトして持っていって下さい。このカラーリングのバスですよ☆
ジャムシルまで行くと、係員が違うバスに乗るように指示してきました。ここで最終的にヨンピョンに向うバスに乗り込みます。このバスにはヨンピョン行きステッカーが貼ってありました。すぐに係員がチケットを回収しに来ましたが他の多くの客はお金を支払ってましたので、乙支路のようにチケッタワーコンド内のバスカウンター。一番手前がソウル行き。トカウンターがあることの方が例外のようです。
ジャムシルを9時10分に出発。途中高速道路のサービスエリアで休憩し、12時前にヨンピョンに到着しました。

ヨンピョンではタワーコンドミニアム入口が乗降場となってます。そこから「HOTEL」と表示されたドラゴンバレーホテルが見えますから始めての方も安心です。が、ホテルに行く前に、まずは帰りのバスの予約を!
タワーコンドに入るとすぐ左側にずらりとバスカウンターが並んでます。が・・・どの表示も全てハングル。全然わかりません。とりあえず一番手前(左側)のスタッフにチケットを見せたところ、そのカウンターでよかったらしく、帰りの時間を聞かれました。もちろんお互い片言の英語です^^
「tomorrow」「What time?」 すると、出発時間をメモしてくれるので、指差して終わり。簡単でした。(笑)
チケット裏面に書かれたメモ書き。7823は出発前に書かれたバスナンバー。他のカウンターには、色んな時間が時間が表示されてますから、江陵など近隣の街への便が出てるんでしょう。

帰りは出発20分前に集合するよう指示されます。
予約を入れたカウンターでチケットを見せると、バスの番号を書かれました。あとはタワーコンドを出て、ずらりと並んだ紫のバスの後窓に貼られたバスナンバーを見て該当番号のバスに乗ればOK。この日は急なバスチェンジがあったらしく、乗ろうとしたら違うバスに誘導されましたが。
とりあえず、言葉が全然わからなくても何とかなる仕組みになってます。
帰路はソウル中心まで行かずジャムシルで降りることにしました。この日は帰国日。平日なので高速道路の渋滞はないとふんだものの、ソウル中心地に向う途中で渋滞に巻き込まれ、飛行機に遅れたら最悪ですから。

さて、僕らはバスや宿泊の予約をJCBプラザでお願いしましたが、これをホテルのコンシェルジュに頼むのも手です。大抵のホテルでは日本語が通じますし、グレードの高いホテルマンであればあるほど、客のわがままを聞いてくれますよ。
タワーコンド前に並ぶバス。バックウインドウが7823となってるバスを探すあえてお薦めのホテルをと聞かれたなら、中級レベルではプレジデントホテル・世宗ホテル・三成ホテルあたりを勧めます。高級ホテルならどこでも問題ないでしょう。
但し、僕らはウイークデイに行きましたから、ソウルに着いてからの手配で問題なかったですが、週末利用の場合は事前に予約しとかなければ不安ですよね。JCBプラザの場合は日本からメールないし国際電話かければすむことですが、ホテルの場合はチェックイン前の事前手配ですからロッテホテルやホテル新羅など、一定のレベルのホテルでないとやってもらえないかもしれません。
 
V.宿泊情報

「ドラゴンバレーホテル」


タワーコンド側から見たホテル左側木の陰に隠れてる2階建ての建物が本館ナイターゲレンデから。ホテルへは橋を渡ってアクセスします。 

朝の様子。窓際のところに写真が。 ホテルからは小川を越えたところがゲレンデ。事実上スキーインアウト状態の、ゲレンデ内で
 最も便利な宿泊施設です。
 もちろんタワーコンドもゲレンデ内ですが、客室までは館内をぐるぐる歩かなければなりません。
 見た目よりは不便ですよ。

 タワーコンドのバス降り場から100メートルほど。タワーコンドに向って延びてる2階建て部分が本館、
 9階建ての高い建物がアネックス(という呼び名だったと思う)となってます。
 部屋は本館のなになに、アネックスのなになにとはランク分けされてませんから、おそらくスタンダードだと
細かいところの手抜きが目立つんだよなぁ 本館利用、デラックスルームだとアネックス利用になるものと思われます。

 外観はとってもお洒落。夜はイルミネーションに包まれます。
 正面ゲレンデが一望できるゲレンデ側にメインダイニングがあります。僕達は朝食バイキングでしか
 利用しませんでしたのでランチやディナーの味はわかりませんが、窓際に座ったらさぞやお洒落な
 ことでしょう。脇には冬ソナの二人のディナーデート写真が飾られてますが、恋する二人の
 テーブル席としては最高の環境だと思います。あぁ 羨ましい!

 といいことづくしと思わせておいて、やっぱりここは韓国。日本の高級ホテルと違って細かいところが
 ちゃちい。右の写真はホテル内のトイレのドアノブ。塗装は剥げてるし、鍵の部分もめりこんで
 えぐれてる。目立つところはちゃんとしてるんだけど、こういうところがねぇ^^

 フロント前のラウンジでケーキも食べてみました。ショーウインドウに飾られてる見た目どおりの味で、
 繊細というには程遠い、どちらかというとアメリカのケーキ食べてる感じ^^
 
お部屋はごく普通の広さ。 デラックスルームは少なくとも30uはありそうな感じ。寛ぐには充分な広さです。テレビでNHKの
 衛星中継が入りました。
 風呂はシャワー一体型で、洗面所とトイレが同じスペースにあるのが残念。シャワーの出は充分です。
 髭剃り、シャンプー・リンス類は全部別売りです。ミニバーに備えられていて、使うと請求されます。


 ゲレンデの出入り口のところには室内プールがあります。家族連れで賑わってました。

 ゲレンデ情報のところで紹介した通り、宿泊者はリフト券やレンタルが割引になります。
 朝食も1割引です。
ホテルの玄関の置き物。牛がお出迎え?
 今回一番不安だったのが客層。スキー自体、韓国ではまだ高級なスポーツな上
 ここは韓国人憧れのヨンピョンの旗艦ホテル、加えてこの日はよりによってバレンタインナイト。
 そんな時、男二人で泊まってうかないか、おかしな目で見られないだろうか・・・
 半年前、男二人で南の島テニアンに行った時ダブルルームを用意され、挙句に
 「アー ユー ゲイ?」とフロントで笑いもんにされたのも未だ記憶に新しい。
 (その時のくだりはここみて
 が、行ってみると取り越し苦労だった。カップルももちろんいるが、それよりグループの方が多く、
 男同士で来てる客もあちこちで見かけた。部屋はリクエスト通りちゃんと「ツイン」が用意されていたのでした^^

 
W.施設情報

1)ドラゴンプラザ 
ドラゴンプラザ外観
 確か「アジア一の規模を誇るセンターハウス」と謳ってた気がします。
 外見からは誇大文句だと思いましたが、中に入ってみるとかなりの奥行き。
 ひょっとしたら事実かな。
 様々なフードコートや軽食コーナー、インフォメーション、レンタルショップ、スクール、
 各種ショップが入っていて、最北端はゴンドラ乗り場にもなってます。
 出入り口の上にGATEナンバーが書かれていて、待ち合わせなんかには便利。
 GATE1を入るとすぐにインフォメーションがあり、左側に行くとスクールや
 レンタルスキーのコーナーになってました。レンタル利用の場合はゲレンデ内の
 チケットブースで予め支払ってチケットが必要です。
 レンタルスキーの奥にコインロッカーが広がり、百貨店の試着室のような更衣室も
 用意されてます。コインロッカー自体はタワーコンドにもありましたが、
 ドラゴンプラザの方がよくある正方形以外の大型ロッカーも用意されてたので
 小型のスーツケースなどはこちらへ。(いずれにせよ大型スーツケースは入りません) 日帰りの方ご用達ですね。
 使用料は 1,000ウォンまたは 2,000ウォン。
          ドラゴンプラザ内の更衣室。まるで試着室みたいお気に入りのチュリソー
 フードコートは予め会計をすませてから各窓口に食券を提出する仕組み。普通の韓国料理と
 同様に、注文した品以外に小皿がぞろぞろついてきます。キムチも入れ放題。僕達は初日の
 夕食をここで摂りました。プルコギとビビンパプを注文しましたが、正直味は・・・。
 それにしてもガラガラ。翌日のランチ時間に覗いた時もガラガラ。一体みんなどこでランチを
 とってるんでしょうね。ひょっとしたらコンドミニアムで自分達で作ってるのかな??

 外側の出店になってるとこで買ったシナモン味チュリソーが、僕にとってヨンピョンで
 一番美味しい食べ物でした。東京ディズニーランドと何ら変わらないんですけどね^^
     プルコギ小皿の山。。。さらにキムチも入れ放題!昼も夜もこんな感じでした。
のんこみ・・・ハイーライス・・・なぃぞう・・・     何だこりゃ! と思わず目が点になって
     しまった日本語メニューの数々です。
     うーむ、ヨンピョン恐るべし!


2)タワーコンドミニアム
 
 バスの発着所になってます。駐車場(発着所)からの入口を入ると
 すぐ左側にバスカウンター、右側正面にスーパーがあります。
 生鮮食料品も一通り揃っていて、コンドミニアムに泊まって自分達で食事を
 作る場合、ここで材料の用意が整ってしまいます。もちろんドリンクや日常雑貨・
 菓子類なども充実してます。同行者は日本へのお土産をここで買ってました。
 このスーパーの営業時間は朝6時40分から深夜2時まで。
 スーパーに沿って歩いていくと、ゲームセンター、コインロッカー、託児所などが
 入ってます。託児所の値段は写真の通り。これって安いんじゃないですか?
 (幼児のいる皆様) 幼児に言葉の問題は関係ないですしね。

 タワーコンド内にもイタリア料理・日本料理・韓国料理などいくつかレストランが入ってました。
 ホテルとはジャンルが異なるので、こちらに来て食事を楽しむのも一興ですよ。
   託児所です半日預けて1,300〜1,600円くらいって安いですよね?初日の洗礼以来、鍵かけロッカーに入れるようになりました。何故か遊園地によくあるアトラクション「バイキング」が動いてました。多分誰も乗ってないと思う・・・




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