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  2004−2005シーズンを振り返って  後編

                    SAJバッヂテスト(スキー検定)場所の選び方



バッヂテストの仕組みや内容についてはこちらをご覧下さい。
スキーの世界は全日本スキー連盟(SAJ)と日本職業スキー教師教会(SIA)と2団体が存在し、
どちらも独自の検定を実施してますが、今シーズン僕が受けたのはSAJの方だけです。
SIAは来シーズン黒姫で2級とった後の目標にしようと思ってます。

今年受けたのは黒姫(3・2級),札幌国際(2級),八方尾根(2級)。また湯沢中里では同じレッスン内に
3級を講習内受検した人がいました。
少ない経験ですが、あらゆる意味でスクール毎にバラツキがあります。そのせいか受検生のレベルにも猛烈な差があります。
 
5級から3級までは講習内検定といって、一般のレッスン(常設レッスン)を通じて講師が各受検レベルにあると判定した場合に
認定されるものです。
したがって、スクールが行われてる場合は随時受検が可能です。
 
T.3級

 3級の受検種目には、パラレルターンの大回りや小回りまでありますが、
 (僕はこれにビビって初めて受ける時3級にした^^)
 大したレベルは問われてません。
 シュテム(ハノ字)要素でターンに臨んでも、終局的にパラレルっぽく曲がれれば
 それで良しとされてます。
 上体を振ろうと後傾気味だろうと、パラレルっぽい形であれば問題ありません。
 小回りにしたって全く決まってなくても、あまり大きな初級八の字でなければ
 八の字でそれらしく小さく下りて来ても良しとされます。
 
 但し、八方尾根ではどうでしょう。。。 こればかりは経験者に聞くしかありませんが。
 
 湯沢中里では2人の受検者が落とされました。ここで3級の滑りに最重視されるのは
 「上のレベルへとつながる滑りが出来てるかどうか」だそうです。
 湯沢中里では、八の字でもしっかりと角付けの出来た滑りでなければダメということでしょう。
 ということは見せかけだけの自称中上級者では落とされるでしょうね。
 逆にレッスンで基礎を忠実に学んでる人なら、初級者でも合格圏に入ると思われます。
 
U.2級

 2級からはゼッケンをつけ、一発勝負の検定となります。
 検定員がレッスンで馴染みの講師だったとして、レッスンでいくら充分に及第点の技量を
 見せてたとしても検定で失敗したらダメだし、逆に
レッスンで一度もうまく滑れなくても、
 検定で偶然うまくいけばいいわけです。
 
 3級から2級までの差は、4級から3級に至るまでの差に比して格段に開きます。
 (但し、札幌国際を除く^^)
 各種目平均65ポイント、つまり4種目合計260ポイントで合格とされますが、
 この評価はスクールにより著しく異なってます。
 1種目失敗して64を出してしまっても他の種目で66を出せばリカバリーできますが、
 例えば八方尾根ではどんなにいい滑りをしても2級レベルでは65しか出てませんから
 事実上64を出してしまった時点でお終いです。
 
 詳細はそれぞれのスキー日記をご覧頂くとして、噂通り八方尾根は鬼の厳しさです。
 どうしても検定とりたい人は避けましょう^^
 
 @黒姫は、おそらく日本の検定評価の平均的な採点のような気がします。但し後傾姿勢は著しく減点の対象になります。
  最近かかと重心で教えるスクールが多いですが(かぐら・八方尾根など)、かかと荷重を意識するばかり後傾気味になると、
  八方で及第点もらえてもここでは64とされる可能性大です。
  採点は下部での3人の検定員に拠ります。
  評価は64・65集中型ではなく、失敗すれば容赦なく63以下も出ます。が、逆にいい滑りをすれば、66以上も出してくれます。
  という意味ではバランスはとれてます。
  ゴール地点で止まってアピールする必要がないので楽です。(滑り抜けちゃってよい)
 
 A中里ではしっかり角をたててキレるような滑りを重視してます。
  したがって、(八方のように?)雪に応じて従来型のテールコントロールで演技しても意外と点が延びない可能性があります。
  昔ながらの滑りをしてる人は避けた方がいいかもしれません。
 
 Bさて問題の札幌国際。スキー日記で書いた通り甘いにも程があります。合格して感動がこれほどにもない2級も珍しいかも。
  (むしろ失望感すらある)
 俗に言われる"北海道検定"を地でいってます。
  本州では雪質がいいと、「今日は条件が良かったので厳しく採点しました!」となりますが、ここではそんなことないばかりか
  むしろ「今日は条件が悪いので採点を甘くしました」になりそうな感すらあります^^
  集中レッスンでの検定となると、ますますあま〜くなるのは記述のとおりです。
  検定員はスタート地1人、ゴール地3人の4人で行われ、最低ポイントの1人をはねた3人の平均値ですからこれまた楽ですね。
  ゴールラインのところできちんと停止しなければなりませんが、そのまま滑り下りても大勢に影響がないのは僕の経験の通りです。
 
 C八方尾根。ここでとらなきゃ意味がないと通いつめる検定マゾ集団の集まりとどなたかが言ってましたが、それもうなづけるような
  検定員の評価、そして受検生のレベルでした。
  悪雪だから評価を甘くするなんてありえません! 状況に応じた技術の選択もしっかり問われます。
  少なくともここで受けようとする人は、トップとテールコントロールの使い分けを
明確かつ意識的に出来るレベルじゃないと
  アウトのようです。
  ゴール地点で3名の検定員の競技によりポイントが即決され、滑り下りた直後にボードで何ポイントと記されます。
  (他のスキー場では結果発表の時までわからない)
  2級レベルでどんなにいい滑りをしても、まず65以上は出ません。そのため、1種目でも64が出てしまうとジ・エンド。
  受検者の表情にも落胆がありあり。
ああ無常の世界ですね。
  ここでは検定終了後、合格者不合格者問わず受験者全員が参加できるリフト1本分だけの無料レッスンがついてます。
  検定代は2千円ですから、検定にこだわらずちょっと(というかかなり?)高いレッスンを受けに来たと思えば納得なのかな・・・
  (僕は検定終わった時点で帰ってしまったので
中身はわかりません)


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