遊撃インターネット狂人雑記53 北のりゆき=死売狂生=行方未知 遊撃インターネット雑記 遊撃インターネットTOP ご意見等は掲示板へ |
2010 年1 月1日(金)中核派のDVDをみる元日から中核派が出した DVD『ドキュメント 85年蜂起戦』をみました。警察の記録ビデオとデモ隊の記録班の映像を組み合わせたなかなかの秀作でした。
85年蜂起戦は、機関紙で中核派が機動隊 爆砕とかものすごく強い調子でアジっていて、当時は戦旗派のシンパだったオレも見物がてら参加しようと思っていたのに、当日大風邪をひいて行けなかったんだよな〜。細君は神さまがいのちを守ってくれたんだなんて言ってます。たしか革命軍が運搬中にパクられてその名を轟かした圧力釜爆弾は、このときに使う予定だったはず。三里塚十字路での戦闘が中心です。新左翼による大衆的武装闘争はこれが最後なんじゃないかなあ。これ以降多人数のゲバ部隊が鉄パイプや棍棒で機動隊と正面からぶつかるような闘争は絶えてないはずです。 八五年の時点でもう中核派は労働者中心の組織になっていて、逮捕者も7:3くらいで労働者が多かったはず。なぜか教師が多くて、週明けに学校にこない先生が続出したとか。それでも結構な数の学生(らしい)人たちが参加していて、このころは、まだなんとか学生運動は命脈を保っていたんだなあと感慨深いものがあります。今となっては、中核派の学生なんて百人もいないんじゃないかな。
この人↑『自動車絶望工場』の鎌田慧の弟で、この直後に浅草橋駅を焼いちゃって懲役十六年をくらったはず…。
十字路なので右側面から機動隊が突出して丸太突撃隊が包囲されてしまう↓。しかし、後続の鉄パイプ部隊が強くて機動隊をはね返すところがえらい。
両者一歩も引かず殴り合っています。戦意が強い者同士の戦闘は、みていて面白いな〜。細君にいわせると戦国時代の合戦みたいにみえるそうな。他にも国電のケーブル切断ゲリラや浅草橋放火ゲリラも収録されています。 雑記TOP 遊撃インターネットTOP 1 月2日(土)スターリン映画『ベルリン陥落』をみる スターリンを賛美しすぎたせいでフルシチョフ時代に無かったことにされていたソ連映画『ベルリン陥落』をみました。1949年制作なのにドイツから分捕ったカラーフィルムを利用したオールカラー作品です。
雑記TOP 遊撃インターネットTOP 1 月4日(月)『死の家の記録』(ドストエフスキー)読了 ドストエフスキーの『死の家の記録』を読了しました。いや、面白かったですね。面白さだけなら『罪と罰』に匹敵するんじゃないかな。内容をひとことでいうなら、十九世紀シベリア流刑版の『塀の中の懲りない面々』といったところでしょうか。もっとずっと重くて深いけどね。
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雑記TOP 遊撃インターネットTOP 1 月5日(火)『ぼくらの頭脳の鍛え方』(立花隆・佐藤優)読了 売れっ子作家になった国策捜査元外務省官僚の佐藤優と立花隆の対談集です。どんな本を読んで『教養』を身につけるかがテーマみたいですね。こんな本も読んでいるのかと、面白そうな本を紹介しているページにしるしをつけながら読みました。ただ佐藤優は、平気でウソを書くから注意して読まないといけない。それにガンになってしまったせいか立花隆に以前の鋭さはみられません。
雑記TOP 遊撃インターネットTOP 1 月6日(水)『未成年』がつまらないドストエフスキーの長編は、だいたい読んでしまったので最後に残った『未成年』にとりかかっています。 125ページまで読んだけど、…つまんねえよー。ここまでの内容は中編の『地下室の手記』みたいな感じです。自意識過剰の主人公がわざと他人に嫌われるようなことを言ったりやったりするというもの。『地下室の手記』を読んだときは、中編でよかったなあ、これが長編だったらきついだろうなあと思いましたが、まさにそんな感じです。 なにやら主人公がひたすらしゃべったり独白したりしているんだけど、ストーリーがつかめない…。ていうか、これストーリーあるの? だんだん嫌になってきた。ドストエフスキーの長編のなかでも駄作といわれる『未成年』に、わざわざ時間をかけることないかという気がしてきました。もういちど『カラマーゾフの兄弟』を読んだほうが有意義なような…。 寝る前に読むとコロンと眠れるから睡眠薬効果はすごいんだが…。 雑記TOP 遊撃インターネットTOP 1 月7日(木)『夢の浮橋 〜新釈源氏物語〜』二巻をプレイ同人ゲーム『夢の浮橋 〜新釈源氏物語〜』二巻、若紫・夕顔・末摘花編をプレイしました。12月24日の雑記で紹介したゲームの二巻です。去年の年末に予約して三十日に入荷したはずなんだけど、届いたのは七日になりました。虎の穴の発送は遅いな。一巻に比べるとキャラ音声が入ったのが最大の違いです。同人ゲームでここまでやるのは珍しい。そのせいで価格も千円から二千円に大幅アップでした。同人でいっしょうけんめいゲームをつくっている人には申し訳ないけど、ヘタな声優だったら使わないほうがいいねえ。ちょっと声を聞いたら嫌になってしまって音声をオフにしてプレイしました。 シナリオの水準も落ちてるように感じました。特に若紫ルート! メインヒロインのはずなのに、なんじゃこのシナリオは。一巻の空蝉・葵の上・花散里シナリオに匹敵する出来なのは、末摘花シナリオのみ。若紫と夕顔シナリオはつまんねー。これで値段が倍だからなー。 一巻はおすすめできるけど、二巻はちょっとなー。すすめられないなー。それに700メガバイトも差分ファイルを落とさせるのもどうかと思うぞ。 雑記TOP 遊撃インターネットTOP 1 月8日(金)『納棺夫日記』(青木新門)読了アカデミー賞をとった映画『おくりびと』(みてないけど…)の原案となったらしい作品です。三章立てで、一・二章が死体を清めたり腐乱死体の始末をしたりする納棺夫の日記で、三章がなぜか浄土真宗の解説 ?説法?になっています。北陸が舞台なので土地柄もあるのだろうか。良作だと思います。詩人になり損ねて事業も潰し葬儀屋に飛びこんだ筆者が、納棺夫になります。ウジだらけの腐乱死体を片付けながら、ウジにも命があるんだ、ウジも生きているんだと気がついて、ウジが光ってみえたとか、まあそんなようなお話集でした。汎仏論的仏教説話集? 三章では、浄土真宗の開祖・親鸞はえらいということを教行信証などの解説を絡めて書いています。オレがちょっと宗教がかった本を読むと、必ずといっていいほど浄土真宗の折伏をされてしまう。なぜだろう…。 年末に実家に帰ったところ、ガンになってしまった継母の命はいよいよ危ないようです。数ヶ月前までは少し歩くことくらいはできたのに、もうほとんど寝たきりでした。近々葬式をすることになりそうなので、参考になるかとも思って読んだのです。しかし、ちょっとそういう役には立ちそうにもありませんでしたね。
雑記TOP 遊撃インターネットTOP 1 月9日(土)『ノンフィクションと教養』読了 月刊誌『現代』が廃刊されてしまったため、その鎮魂として発行されたとおぼしき『ノンフィクションと教養』を読みました。佐藤優責任編集とのこと。売れてるなあ。 気に入らないのは、松下竜一の『狼煙を見よ―東アジア反日武装戦線“狼”部隊』に全く触れられていないところ。『狼煙を見よ』は、『中核vs革マル』と並んで新左翼に対する挽歌の大傑作だと思うんだけどなあ…。片寄っているからダメなんだろうか。 佐藤優が大書店の売場責任者を訪ねて話を聞くコーナーがあるんだけど、日本橋丸善の売場担当氏とのやりとりがおかしかった。 ( 佐藤) コンスタンチン・プレオブラジェンスキーが著した『日本を愛したスパイ KGB特派員の東京奮戦記』(名越陽子訳・時事通信社)に登場するスパイの接触場所が、日本橋の丸善です。スパイというのは大体、書店で接触するんですよ。書店なら長時間いてもおかしくないし、外国人が洋書コーナーにいてもおかしくないでしょう。( 高頭) 確かに、まったくおかしくないですね。スパイにご利用いただいているとは知りませんでした(笑)。
雑記TOP 遊撃インターネットTOP 1 月11日(月)革マル派機関誌『共産主義者』34号を読む左翼の間でも悪名高い革マル派が一九七四年に発行した機関誌を読みました。内ゲバ戦争最盛期のころのものです。表紙からしてヒドイ。頭をカチ割られて泣いているのは、中核派の本多延嘉書記長。実際にこの機関誌が発行された八ヶ月後に革マル派のテロ部隊に襲われ、マサカリなどでめった打ちにされて殺されています。
くわしくは立花隆の『中核 vs革マル』を読んでもらうとして、オレは、日本の新左翼運動をつぶした最大の責任は連合赤軍とともに革マル派にあると思う。他の党派が権力とたたかっているスキに背後から襲撃して拠点をぶんどるというのが路線なんだから当然内ゲバ騒ぎが起こります。それだけだったらまだしも、革マル派は、他党派を解体することを目的にテロ部隊をつくって組織的に攻撃を仕掛けるという最悪の路線をとりました。ある意味ヤクザよりもやばい過激派に対して組織解体を狙って武装襲撃をしかけたんだから、そりゃ、死人続出の戦争になります。新左翼で二番目にでかい革マル派が、一番でかい中核派と三番目の解放派に戦争を仕掛けたので、新左翼運動はメチャメチャになって自己崩壊してしまいました。革マル派の死者が一番多くて百人近く殺されています。でも、死んだのは下っ端ばかり。反対に中核派は本多書記長、解放派は中原一書記局長と組織のトップを殺されてしまいました。 やることなすことかなりヘンだけど革マル派は、理論で定評があります。機関紙・誌を読んでも何をしたいのかさっぱりわからないけど他党派に対する悪口は、ボキャブラリーの豊富さといいひねりといい超一級です。目次の一部を紹介しましょう。 ブクロ派解体の党派闘争の勝利宣言……………………政治組織局 ブクロ=中核派に無条件降伏を勧告する………………同 デマ通信印刷拠点を粉砕…………………………………同 ブクロ派解体の党派闘争の最後を飾った法政大開争…美津野大雪 空中分解前夜のブクロ・ウジ虫…………………………古川 一衛 〈声明〉ブクロ派による小野正裕君虐殺を糾弾し 社青同解放派の最高指導部・軍団を最後的に解体……政治組織局 解放派への葬送の辞………………………………………掘田 高久 他党派に対する侮蔑と憎しみの念だけは伝わってくるでしょ。「 ブクロ派解体の党派闘争の最後を飾った法政大開争」から本文を引いてみましょう。ポンタというのは中核派の本多書記長のこと。革マルはこういう侮蔑用語づくりがまたうまいんだ。中核派→ウジ虫(ヘルメットの色が白だから。ちなみに中核派の拠点はクソ壺)、解放派→アオ虫(ヘルメットの色が青だから)、ブント→赤ダニ(ヘルメットの色が…)、ノンセクト→ゴキブリ(ヘルメット…)。中核派と革マル派は、もともとは同じ組織だったので、内幕話みたいなのもでてきます。最後にポンタに忠告しよう。かつて五九年九月六日に「今後半年間組織建設をやってものにならないときは、マンガ本屋でもやるよ」とお前はつぶやいていた。以来一五年近くにもなる。現在のウジ虫集団の惨状を見るまでもなく、お前の組織建設は全くもってものになっていない。今やウジ虫集団の死滅に際して、潔く己れに見切りをつけるべき時である。わが革マル派に対して無条件降伏を行い、お前が最高責任者となって虐殺した若き全学連の戦士・学友達海老原俊夫君、水山敏美君、矢崎知二君、四宮俊治君、富山隆君、比嘉照邦君、そして社会復帰が絶たれ事実上虐殺された同志吉川の七人に対して深く罪を謝し、剃髪して坊主として余生を送り給え。わが同盟は最後の勧告をするものである。われわれウジ虫が(ママ)無条件降伏し、ポンタが"玉音放送"するまでは、残骸のウジ虫組織に徹底的にじゅうたん爆撃を加え、反革命的殺人・放火魔集団根絶のためにたたかうことを明らかにしておこう。 全ページこんな調子なんだよね〜。死人についても容赦がありません。第一次法政大会戦で革マル派に殺された中核派の前迫勝士氏について述べたくだりを「 デマ通信印刷拠点を粉砕」より引きます。かれ(本多書記長)の手口は二つしかない。一つは前迫某を「英雄」へとまつりあげ、"前迫精神"なるものを称揚し、それをついたてとしてかの大敗北を隠蔽しさることである。かれは一三日の大敗北を隠蔽するために前迫の死を徹底的に利用する。「わが同盟とその革命戦士のもっとも根深い部分から革命的復讐の決意、反革命カクマルせん滅のあらたな闘魂がふつふつとわき出しはじめた」だからこれは「カクマル」にとって打撃であり、前迫の死は大いに意義があったというわけだ。これでは死んだ前迫も浮かばれない。政治的動物ポンタよ! そもそもおまえには、一三日の大敗北は予想ずみのことではなかったか。「カクマルは必ずくる。きたら殺せ。味方に死者がでてもよいではないか。死ぬ気でたたかえ。死地に赴くのだ。生きて帰るな」これがおまえのいったことばだ。三八歳の中年男に学生中核のヘルメットをかぶせ、鉄パイプを持たせて、わが全学連行動隊に人間魚雷のように突っこませたのはおまえではないか。自分で殺した男の死までも自己延命のために利用するおまえの汚れ切った姿を、これ以上われわれの前に晒すことを、われわれは決して許しはしない。 革マルが殺したくせにな〜。でも、ここまでひねくれきった文章だと読みものとして面白いよね。これはもはや悪口文学とでもよびたい。 雑記TOP 遊撃インターネットTOP 1 月12日(火)『キラ☆キラ』英語版を入手する11月8日の雑記で絶賛したエロゲー『キラ☆キラ』の英語版を手に入れました。OVERDRIVEは、手広くやってるなあ…。でも、この作品だったら外国にだしても恥ずかしくないだろうと思う。
おおお…、二つ並べてプレイしたら英語の勉強になりそうだ。ちょっと読んでみたけど、けっこう意訳しているな。いや、翻訳の範囲内か。上の画像の場面では、「 小さくて、子供っぽくて、少年のような女の子であった」の節がばっさりカットされています。アグネス勢力の強いアメリカでは、小さくて、子供っぽくて、というのはヤバイのだろう。個人的には、少年のような女の子のエロスってとてもすばらしいと思うぞ。音声がどうなっているのか気になっていましたが、英語版でも日本語をしゃべりました。しかしながら英語版では、チソチソやマソの修正がないのが偉かった。だから日本では買えないようになっていたんだな〜。そういうわけで全世界的に展開する『キラ☆キラ』は、すばらしいゲームなので皆さんにもぜひプレイしていただきたい。いや、マジで。 詳しい内容はこちら OVERDRIVE official site http://www.over-drive.jp/
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