遊撃インターネット狂人雑記54 北のりゆき=死売狂生=行方未知 遊撃インターネット雑記 遊撃インターネットTOP ご意見等は掲示板へ |
2010 年1 月14日(木)『カラマーゾフの兄弟』(ドストエフスキー・亀山郁夫訳)を読む このあいだから読んでいた『未成年』は、一五〇ページまで進んだところでザセツしました。キャラがなにかとりとめのないことをしゃべっているだけで、まったく意味がわかんないんだもん。三ページも読むと寝てしまう…。いやになってしまったので亀山郁夫訳の『カラマーゾフの兄弟』を読むことにしました。 亀山郁夫氏の訳は、従来の訳に較べ、格段と正確でかつ読みやすい。実は神を信じていないドストエフスキーの本心が透けて見える。ドストエフスキーの小説が流行するような社会は「病んでいる」と評者は考える。 ドストエフスキーの小説が流行するような社会は「病んでいる」という点には賛成だ。ドストエフスキーは、強烈なマゾヒストでその裏返しとしてサディストでロリコンで寝取り寝取られが好きでバクチ狂でてんかんの持病があって元死刑囚でシベリア流刑囚という人物です。少女が虐待されレイプされて自殺しちゃうというシチュエーションが好きで何回も書いているしね。ここまでねじくれきった人物が書いた小説が「病んでいる」のは当然だあ。しかし、だからよいのではないか。
雑記TOP 遊撃インターネットTOP 1 月15日(金)『RIDE BACK』(カサハラテツロー)を読むアニメ化されたカサハラテツローの『 RIDE BACK』を九巻まで読みました。ちょっと映画版『アキラ』の影響を受けていて、学生運動が盛んな近未来が舞台です。
ライドバックというオートバイ・ロボットを操縦する美少女が学生運動の偶像に祭り上げられるのが前半の五巻くらいまで。あらあら、どうなるのかなと思って読んでいたら、軍にパクられて長髪をジョキジョキ切られてアメリカの軍事施設に放り込まれ、足をへし折られるなどしごきの軍事訓練を受けさせられてゲリラと戦争するハメになります。八巻あたりで脱走して日本に舞い戻ってくるけど、なんだか頭のネジが一本はずれてしまっている。
テロリストっぽいセリフ… もともと争いごとが嫌いな内気なお嬢様キャラだったのに、ゲリラというか、もはやテロリストと化したヒロイン。脱走の手引きをしたテロリストの親玉とライドバックをジャンプさせてチューしつつ(器用 !)銃と爆弾で大暴れ。再会してまきぞえをくった親友を唖然とさせます。どうやら脱走した際に処女喪失したらしい。勝てっこないテロ闘争に突っ走るヒロイン! 面白い! オレって本当に病んだヒロインが好きだよな〜。この調子で病み続けてくれればよいのだが。全十巻なので、あわてて最終巻を注文したのでした。あと一巻でまとめられるのかなあ。 作画や内容は大友克洋の亜流という感じです。でも、非常に作画の水準が高い。二五年前には大友モドキなんていくらでもいたけどね〜。こんな感じに進化したのなら大歓迎ですね。武蔵野文芸大という大学が舞台なので武蔵美出身かと思ったら作者は、芸大出身でした。芸大出身の漫画家って珍しいよなあ。 そうそう、アニメも二話までみてみたけど、学生運動が出てこないからイマイチだな〜。今のところ女の子がオートバイ・ロボットで走り回っているだけだ。それに作画もマンガのほうが味があっていいなあ。
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1 月16日(土)富士山で鹿を目撃親戚を訪ねて家族で静岡に行ってきました。ついでにドライブということで朝七時に富士山スカイラインを通りました。標高千メートルくらいの富士山の二合目あたりを通る道ですが、チェーンなしでもなんとか通れました。氷結していてちょっと危なっかしいところもありましたが、こんな感じです↓
鹿の群れと遭遇して細君と子供が大喜びでした。鹿ってちゃんと保護色になってるのな。三頭写っているのがわかるかなあ。かなり近づくまで道路に出ていたので、車で体当たりしたら捕まえて食っちゃうこともできそうでした。
三十年ぶりくらいで白糸の滝にも寄ってみました。朝の八時なのにカメラ好きが何人もいて撮影しています。虹が出ていていい感じでした。
雑記TOP 遊撃インターネットTOP 1 月17日(日)『RIDE BACK』十巻(カサハラテツロー)を読む先日読んだ『 RIDE BACK』最終巻の十巻を読みました。危惧したとおりラストが破綻してしまっていた。なんだこの女まだクヨクヨしてやがったのか、というのが正直な感想です。最後は、主人公は死んだんだけどやっぱり生きてるかもしれないよ、というよくある終わりかたでした。作者もちょっとアレかなあと思ったらしく、四ページほど後書きを書いています。漫画家が文章で作品の言い訳を書くなよというのはさておいて、この後書きによるとキャラが勝手に動き出して収拾がつかなくなってしまったとのこと。担当編集者も引きずられてしまったらしく、作品の打ち合わせが女主人公の精神分析の場になってしまったなんて書いていました。編集者というのはもっと冷徹に作品に破綻がこないようにうまく作家を誘導するのが仕事だと思うぞー。…マンガだって商品なんだから。 オレだったら見かけは変わらないのに一本ネジが飛んでしまった女主人公は、嬉々として展望のない闘争に突入。破壊と殺戮の限りをつくし最後に追いつめられて笑顔で敵陣に突入。火だるまになって輝き燃えつきて終了。ライドバック少女からテロ・クイーンに昇格してその名を末代まで轟かせるという、アメリカン・ニューシネマ『俺たちに明日はない』みたいな終わりかたにしたでしょう。感性が古いかなあ。 Wikipediaによるとニューシネマとはこういうものらしい。 反体制的な人物(若者であることが多い)が体制に敢然と闘いを挑む、もしくは刹那的な出来事に情熱を傾けるなどするのだが、最後には体制側に圧殺されるか、あるいは個人の無力さを思い知らされ、幕を閉じるものが多い。 超名作とされる『あしたのジョー』や『デビルマン』なんかも典型じゃないか ?
雑記TOP 遊撃インターネットTOP 1 月18日(月)キチガイの証明書 前に書きましたが最近アタマがおかしくなってしまいました。『精神障害者保健福祉手帳』というのをもらうとバス代が無料になったり良いことがあるらしいので、役所に申請することにしました。一級から三級まであり、一級は完全なキチガイ。三級は軽いキチガイという分類です。最低二級じゃないと良い障害者利権を獲得できないので、二級が目標です。医者にも二級がとれるような感じで診断書を書いてくれと要請しました。ウソにならない範囲で重症に書いておくなんていってくれました。
「常時援助を必要とする」にマルをつけろよ〜。「時に応じて援助を必要とする」では、二級は難しいか ? 三級ではバスのただ乗りができない。しかし、せっかく医者にキチガイの証明書を書いてもらったのだから、なにかキチガイらしいことをしなければならない気がする。なにか面白そうなことはないだろうか。そういえば、警察に恨みがあるな……。 ↓かわぐちかいじ『テロルの系譜』魔弾の狙撃者(難波大助大逆事件)より
雑記TOP 遊撃インターネットTOP 1 月19日(火)『カラマーゾフの兄弟』一巻読了 十四日から読んでいた亀山郁夫訳の『カラマーゾフの兄弟』の一巻を読了しました。『未成年』に比べて読みやすい〜。 雑記TOP 遊撃インターネットTOP 1 月20日(水)リンコを捨てる まだしつこく『ラブプラス』をプレイしています。しかし、もう三人同時プレイは無理だ〜。三人相手すると休日デートで一時間半くらいとられてしまう。三人とも同じようなことをするだけだから、飽きるんだよね〜。そういうわけで断腸の思いで誰か一人切ることにしました。 雑記TOP 遊撃インターネットTOP 1 月22日(金)『カラマーゾフの兄弟』二巻読了『カラマーゾフの兄弟』の二巻を読み終わりました。この本を読むのは四度目です。 雑記TOP 遊撃インターネットTOP 1 月23日(土)子供の腹をさわったら怒られる ソファーでゴロゴロしていると子供が寄ってきたので腹を出さしてフニフニさわっていたら、細君に怒られてしまった。なんでも、そんなイヤラシイことをしてはいけないんだそうな。カエルの腹みたいでさわり心地がよいのでなでていただけで、イヤラシイ気持ちなど微塵もないのだが。反論したところ保健所にいいつけるとかいいだす始末です。股ぐらをいじりまわしたのならともかく、腹ぐらいさわらせろよ。 雑記TOP 遊撃インターネットTOP 1 月24日(日)『まんがで読む古典 更級日記・蜻蛉日記』(羽崎やすみ)を読む 最近日本の古典にちょっと凝っています。しかし、オレには原文に当たるのは無理なので、現代語訳か、いやいや漫画ですませてしまおう、と注文してみました。 雑記TOP 遊撃インターネットTOP 1 月25日(月)くるくる病院へ行く 最近ウツ気味で雑記の更新が二日に一度になってしまっています。おっくうだけど、くるくる病院へ行ってきました。 雑記TOP 遊撃インターネットTOP 1 月26日(火)『カラマーゾフの兄弟』三巻読了『カラマーゾフの兄弟』の三巻を読み終わりました。「魂の救いとはなにか」とか「神の存在とは」とか、そんな類のおもーいテーマが前面に出ていた二巻に比べると、ストーリーが動きだして読みやすい巻です。破滅型の人間の破滅的な行動や、父殺しが前面に出てきます。…それでもやっぱり重いな。 雑記TOP 遊撃インターネットTOP 1 月28日(木)『罪と罰』七巻(落合尚之)を読むマンガ版『罪と罰』の最新刊七巻を読みました。帯によると『最高の本 !2010マンガ部門ベストテンランクイン』なんだそうな。『罪と罰』の舞台を現代日本に移した作品です。前から単行本が出るごとに買って読んでるんですけどね。最初のころのストーリーを忘れてしまった…。完結したら最初から読み返そうと思います。 七巻を読んでの感想ですが、ソーニャがやたらに凶暴だな…。ラスコーリニコフが殺人を告白したりするたびにボコボコにぶん殴ってキックまで入れます。ラスコーさんは、鼻血を出して顔面ベコベコのヘロヘロに。…こんなソーニャいやだ。露骨に風俗嬢だしな〜。 でも作画はいいし、最近珍しい良作だと思いますよ。 雑記TOP 遊撃インターネットTOP 1 月29日(金)『カラマーゾフの兄弟』四・五巻読了 よーやく『カラマーゾフの兄弟』を読み終わりました。く、くたびれた〜。『カラマーゾフの兄弟』にとりかかると他の本がまったく読めなくなるな〜。全五巻で三千ページ近いですからね〜。帯によると五巻で百万部突破だとか。一巻あたり二十万部か…。根気強いというか、そんなに読む人がいるんだねえ。 雑記TOP 遊撃インターネットTOP 1 月30日(土)『マンガ日本の古典6 和泉式部日記』(いがらしゆみこ)を読む24日の雑記で書いた『まんがで読む古典 更級日記・蜻蛉日記』があんまり面白かったので、『マンガ日本の古典6 和泉式部日記』を借りてきて読んでみました。書き手のいがらしゆみこといえば『キャンディ・キャンディ』の人だな。 ……なんだこりゃ。つまんねえよ〜。この漫画家は、コマを割って絵を描いてセリフを入れればマンガだと勘違いしてるんじゃないのか。なにを描いているのかすらさっぱり分からない大駄作でした。いや〜、これほどつまらない最低マンガを読んだのはひさしぶりですよ。古い漫画家によくある判子で押したようなヘタクソな絵だし…。新人のデビュー作のほうがはるかに上手じゃねえか。だめだ、こりゃあ。カネを出して買わなくてよかった。 続いて大和和紀の源氏物語『あさきゆめみし』を読みました。ヤフオクで全十三巻まとめて購入したものです。こっちはマトモ、というかかなり面白い。 雑記TOP 遊撃インターネットTOP 1 月31日(日)『あさきゆめみし』(大和和紀)/『わたしの蜻蛉日記』(瀬戸内寂聴)を読む 大和和紀の源氏物語『あさきゆめみし』を読了しました。非常に丁寧な作品なのでなめるように読んでしまい、全十三巻読むのに十時間くらいかかったぞ。 それで読んでみましたが、女は女にキビしいなぁ。ちょっと目につくところをあげてみても、こんな調子です。 「作者は、まったく自分本位のわがままな人間で、自分の態度が周囲の者にどういう気持ちを与えるかを思いやるやさしい心や、つつましい情が欠けているとしか思えない」 他にも性的欲求不満の状態にあったとかヒステリー症とか、キビしーなー。子供を捨てて駆け落ちした前歴のある瀬戸内先生が、 気づくことは、この女の母性愛の薄さである とかいうかな〜。よほど嫌いじゃないとここまで書けないよな。瀬戸内寂聴は、イヤミでスネたような女が心底から嫌いなんだなあ。『蜻蛉日記』の作者の道綱母は、今でいえば県知事のお嬢さんで、東大卒のミス日本。それが大臣の息子と結婚したら、旦那がどんどん出世して総理大臣になっちゃったという感じでしょうか。兼家は、他の女に産ませた娘二人を天皇の妃に入れて、その子が二人とも天皇になっているから、総理大臣以上の超権力者です。こんなに恵まれているのに、夫の出世を全然喜ばず、ひたすら女癖の悪い夫に浮気された恨みを書きつづっているのが『蜻蛉日記』なんだよね〜。せっかく兼家が通ってきてもイヤミか皮肉しか言わないくせに、ベタ惚れだから離婚もできない。しまいには家出して山籠もりしてスキャンダルになり、尼になるといったのを連れもどされて『アマガエル(尼帰る)』なんてあだ名をつけられたりしている。 オレだっていくら美人でもこんな面倒な女は御免だ。しかし、瀬戸内先生は、道綱母にちょっと厳しすぎるんじゃないかにゃ〜。
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