遊撃インターネット雑記43
北のりゆき=死売狂生=行方未知

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2008

421-22(-)『宮本常一の写真に読む 失われた昭和』(佐野眞一)を読む

『不正規戦の装置と技術』上巻の印刷が終わりました。つぎは下巻です。いいかげんくたびれたな〜。しかし、なぜかここのところ赤ちゃんがよく寝てくれるので作業が進みます。
 時間をつくって『宮本常一の写真に読む 失われた昭和』
(佐野眞一)を読みました。宮本常一という人は、リュックを背負って日本中を歩きまわったという昭和の民俗学者です。日本中で歩かなかったところは無いとまで言われる人で、とくに高度経済成長期前の風俗は貴重な記録として知られています。膨大な著作と十万枚以上の写真がのこされており、この本は特に宮本常一の写真を中心に編纂されています。
 以前この人の書いた『忘れられた日本人』を読んで退屈で寝てしまい途中で放り出したことがあります。単にオレがバカなだけかもしれないが…。宮本常一という人は、大変な民俗学者なんだろうけど、文章は冗長で大げさ。悪文というよりダラ文という感じがしました。師匠筋の柳田国男の美文とくらべると、まあ月とスッポンです。もちろん作家的な文章の良し悪しと学者としての業績はまた別なのだろうが…。
 写真はどうなのだろうかと思ったら、同様にかなりヘタです。日曜日にお父さんが撮ったスナップ写真という程度の水準でしょうか。しかし逆にそこがいいらしい。変に技巧をこらしていないので正直に生っぽく記録されているんですね。
 この本では、宮本常一の大ファンである佐野眞一が十万枚の写真から二百枚あまりを厳選して解説文をくわえています。技術的には「十万枚から選び抜いてこれかよ」と正直思わないでもないんだけど、これはオレの見かたが誤っているのだろう。一枚の写真を作品としてみるのではなく、複数の写真をまとめて情報ツールとして見ていくのが正しいのだろうなあと思いましたよ。
 今では東南アジアの田舎にでも行かないと見ることができないような昭和三十年代の日本の農村風景が中心です。この本を読んだ人は、メチャメチャ面白いという少数派と面白くもおかしくもないという多数派にわかれるだろうなあ。

 

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423日(水)赤ちゃん床屋

 子供は髪の毛が伸びるのが早い。このあいだ散髪につれていったと思ったらもう伸びてきて市松人形みたいな髪型になってしまった。髪が目に入って眼病にでもなったら大変なので細君が近所の床屋につれていきました。千四百円という廉価で一歳児の散髪をしてくれるという優良店です。
 細君によると、赤ちゃんを抱きかかえて床屋椅子に座り、あばれるのを押さえて散髪するらしい。そう何度も赤ちゃんを床屋につれていってもられないので、今度は短く切ってもらおうと決めていました。帰ってきた赤ちゃんは、おサルのモンチッチみたいになっていた。前回はちびまる子ちゃんとワカメちゃんを足してモダンガールの味つけをしたような髪型だったし…。むーん。この床屋さんはちょっと感覚が古いかな。いや、安いからいいんだけどさ。

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424-25日(木-金)二日酔い

『不正規戦の装置と技術』下巻の印刷が終わりました。あとは紙折りと製本だけなので、もう通販ページにアップしても大丈夫だろう。それにしても単純作業だからくたびれる〜。酒を飲んで憂さを晴らすことにしました。
 そもそもオレは、新鮮で果物っぽい香りのある純米大吟醸が好きです。しかし、デパートの酒売り場で出店をだしていた蔵元販売員にのせられて山廃仕込みの『寿一郎』という酒を一升も買ってしまいました。たしか二千百円だったかな。兵庫の蔵元だけど、さすが関西商人は商売がうまい。オレなんていちころですよ。
 山廃はな〜。臭いし雑味があるし…。まあカンしてみるか、と飲んだらこれが意外なくらいうまい。こういうタイプのうまい日本酒もあるのかと勉強になってしまった。酒臭くて味がきつくてアルコール度が高くて熟成させた味で、ひと言でいえば「濃い酒」でオレの好みと正反対のタイプなんだけど、それでもうまい。
 なんでも蔵元の60周年記念酒で『寿一郎』というのは当主が代々襲名している名前なんだとか。いうだけのことはあるな〜、いい仕事してるな〜、これで二千百円は安かったな〜、とよい気分でガバガバ飲んだら、ひと晩で一升ほとんどあけてしまった…。
 翌日は二日酔い。赤ちゃんの泣き声がアタマに響く…。

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426日(土)一眼レフを買う決心がつかない

 ひさしぶりに友人のK島氏が遊びきました。ちかごろメールを送っても返事が来ず心配していたんだけど、体調を崩していたらしい。土産に新聞屋からゲットしたというよみうりランドの入場券をもらいました。これで連休中にちょっと遊びにいくところが確保できたぞ。 
 
K島氏が帰ってから駅前のカメラ屋にいってきました。ずっと一眼レフカメラがほしいんだけど買う決心がつかない。オレがほしいのはニコンのD40かオリンパスのE-420という機種。両方とも非常に小さい一眼レフです。特にE-420は世界一小さな一眼レフだとか。こいつにパンケーキという小さなレンズを取りつけて持ち歩きたいのです。値段も一眼レフにしてはたいしたことなくて、レンズキットとパンケーキをそろえても十万にとどかないくらい。
 ニコンの
D40は、さらにお安くて四万五千円もあればレンズキットが買えます。総合的な性能もD40の方が高いんだけど、コンパクトデジカメみたいな使いかたをしたいオレにはちょっと大きいんだよな。いっそコンパクトデジカメ一本でいこうかとも思ったんだけど、ちゃんとした写真を撮るには一眼レフは必須だしなあ。コンパクトデジカメかD40か、いやいやE-420かと葛藤するとますます決められなくなり、売り場をウロウロするばかりです。趣味のものだからかえって妥協というかこんなもんでいいかっていう思い切りができないんだよね。

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427日(日)よみうりランドにいく

 さっそく友人のK島氏にもらったタダ券を持ってよみうりランドにいってきました。なんでもゴールデンウイークというのは、普段家庭を顧みずに仕事にはげんでいるお父さんが渋滞や混雑にもまれて家族サービスという名のミソギを行なう儀式なのだそうな。オレは楽をさせてもらうことにしましたよ。
 全部タダですませられるかと思ったら駐車場で千円とられた。入場料千六百円は無料に。さらに三百円の乗り物券が二枚ずつ付いています。だからこのタダ券には二千二百円の価値があるということだな。二枚もらっちゃったから四千四百円分
! ありがとうK島くん! 
 よみうりランド自体はショボかったですね〜。遊園地独特のキッチュでしなびた雰囲気…。なんで子供のころこんなところが輝いて見えたのか不思議なくらいでしたよ。それにまだ二歳にもならない赤ちゃんには乗れるものは限られていて、メリーゴーランドのたぐいしかないんだよね。そんなものに乗せられた赤ちゃんもなんだか迷惑そうでしたね〜。
 遊園地が退屈だったら併設の水族館でもみていこうと思っていたら、いつの間にか水族館は無くなっていた。子供のころシーラカンスのはく製をみてえらく興奮した思い出の場所だったのに…。タダ券をつかいきってしまったけど、しょうもない乗り物にわざわざ金を払って乗りたくもありません。地図をみると聖地公園なる施設があります。そっちに行ってみることにしました。
 よみうりランドからわざわざそんなところに行く物好きがいるはずもなく、ほとんど人の姿はありません。変な仏塔やらインカの遺跡やらが点々と配置されていました。
 奥は寺のようになっていてなぜか重要文化財の妙見菩薩像が安置されていたぞ。敗戦のどさくさに手に入れたもののようだ。こんなところに重文がねえ、と思ってよくみたら別名
よみうりランド観音だそうな。…なんだかなあ。こいつを寄贈したのは、特別高等警察を創設し、関東大震災で「朝鮮人暴動の噂」を流布させ、戦後はA級戦犯に指定、読売争議を鎮圧して右傾化させることに成功し、原子力の父とも呼ばれる正力松太郎らしい。…なんだかなあ。
 
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428日(月)『武士の一分』をみる

 レンタルDVDで山田洋次監督『武士の一分』をみました。『たそがれ清兵衛』が九五点、『隠し剣 鬼の爪』が八五点だとしたら、まあ七五点くらいかな。
 思ったよりもはるかに木村拓哉の演技がよかった。ただのアイドルかと思っていたら、なかなか味のある役者さんでしたよ。
 しかし、三部作ということだけど前二作をみれば十分なのではないか。マンネリなんじゃないかとも思いましたね。それで七五点にしました。かなり面白かったからちょっときびしいかなあ。みて損をしたと思わせるような映画ではありません。

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429日(火)クーラーのリモコンが届く

 そろそろ暑くなってきそうな気配を感じたのでクーラーの試運転をしました。…壊れていやがる。うんともすんともいいません。去年修理したばっかりなのになあ。
 クーラーの電源を入れると起動はします。しかし、リモコンでの操作ができません。これは本体ではなくリモコンの故障ではなかろうか。
 連休中でメーカーには連絡がつかない。調べたところ純正のリモコンは一万円くらいするらしい。そこでダメで元々と、ネットで検索し各メーカー対応という万能リモコンを注文しました。案外安くて送料込みで二千円くらいでした。このくらいだったらダメでもなんとかゆるせます。
 そいつが今日届きました。クーラーにはメーカーごとに番号が割り振ってあって、そいつをリモコンに登録すると、本体がリモコンを認識するようになるらしい。他のメーカーの番号はひとつだけなのに、なぜかサンヨーだけ番号が十個くらいあります。そいつを順に入れることに。めんどうくさいなあ。
 ………動きましたよ〜。たすかったな〜。新リモコンでは、モードと温度の変更くらいしかできないけどね。どうせ他の機能なんて使わないしね。これでなんとか今年の夏も越せそうです。

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430日(水)1テラバイトのハードディスクを買う

 最近導入したフリーオのおかげでハードディスクが圧迫されています。25分程度のアニメが3ギガバイト以上容量を食うんだぜ。バックアップ用のハードディスクも欲しかったことだし、1テラバイトの外付ハードディスクを購入することにしました。1テラバイトのハードディスクはこれで二台目だぜ。一台目には、ny氏にもららったエロゲーを千本近く詰めこんでいるのだ。エロゲーなんて年に十本もやらないから百年分以上か…。考えてみれば意味のない行為だよな。
 雑記によると一台目を購入したのは、
2006129日新宿のヨドバシカメラでした。値段は53820円。20パーセントのポイント還元で実質43056円だったとのこと。日記はつけるもんだな〜。
 こいつが今となってはアマゾンで送料込み
28900円ですよ。しかも一台目にはない「PC連動 AUTO電源機能」やら「TurboUSB(ターボUSB)」機能やらがついていてちょっと進歩しているぞ。価格コムや楽天も偵察したけど、どうやらアマゾンが一番安い。さっそく注文させてもらいました。アマゾンプライムに入っているので明日には届くとのこと。便利だなあ。

 

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51日(木)ハードディスクのフォーマット

 1テラバイトのハードディスクが届きました。さっそく取り出して設置です。元々フォーマットされているFat32という方式では4ギガバイト以上のファイルをあつかえないらしい。そんなんじゃあ動画には全然たりないぞ。ダメじゃん。そこでNTFSという方式に再フォーマットしました。
 さすがに
1テラバイトもあると通常フォーマットだと十時間以上かかってしまうらしい。クイックフォーマットだとすぐにできるらしいんだけど、大丈夫かなあ。「クイックフォーマット」って、なんとなく手抜きっぽい。
 ネットで調査したところクイックフォーマットとは、ハードディスクの目次のようなところを
Fat32からNTFSに切りかえるだけらしい。通常フォーマットだと、この目次の切りかえをしたあとハードディスクに故障がないか検査するという手順が加わる。買ったばっかりだし検査に十時間もジコジコギコギコやる必要はないよなあ。そんなことしてるほうが壊れそうだ。
 それでクイックフォーマットにしてみました。わずか数分で終了。なんの支障もなく使えています。邪魔になるものではないし、やっぱりハードディスクの容量が大きいというのはいいですよ。

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52日(金)だれが「本」を殺すのか(佐野眞一)を読む

 ここのところ佐野眞一ばかり読んでいますね。立花隆に次ぐくらい面白いノンフィクション系の作家だと思うんだよなあ。立花隆にくらべるとちょっと文体が大げさで上から目線が強い気がするけどね。
『だれが「本」を殺すのか』とはずいぶんなタイトルだけど、要するに最近本が売れなくなり、またくだらない本が増えたのはなぜなのかということがテーマです。近ごろ新刊本屋にいってもこれはという本がみられなくなったのは事実だよなあ。オレは自他共に認める本好きだから、このような出版関係のまとまったリポートには食指が動いてしまう。
 最近増補されて出た上下巻の文庫版を読みました。元になった単行本が出たのがアマゾンが日本に上陸した直後くらいだったので、ネット書店のリアル書店に対する影響みたいな部分がとりわけ興味深く感じられました。この本ではアメリカからきたアマゾンが日本でうまくいくだろうかと懐疑的な見方をしています。でも、今となっては結果は出ていますよね。アマゾンの一人勝ちです。本を特別なものとみないで文具や電化製品と同じようにあつかったのが勝因なんだろうな。出版人の本に対する特別な思い入れは、もう一般人には受け入れられなくなりつつある気がします。
 さらに興味深かったのが社会党と本屋の関係です。つぶれて消え去りつつあるけど、ひと昔前はどうやって稼いでいるんだろうと不思議に思うような薄暗い小書店をよくみかけました。実はこういう本屋の店主は地域の社会党の有力な支持者で、同じく社会党系の日教組から学校に教材を入れる利権をもらいそれで生活していたんだと。利権といっても自民党の土建屋利権にくらべればみみっちいもので夫婦二人がなんとか暮らしていける程度のものだったけど、それでもこの癒着が社会党をささえる力のひとつだった。社会党
(社民党)の崩壊によって教材利権が得られなくなったのが街の本屋がつぶれていく大きな原因のひとつらしい。そういえば二十年くらい昔、オレは社会党員だったことがあるんだけど、地元の社会党の集会に行くと学校の先生が実に多かった。過半数を超えていたんじゃないかなあ。あの人たちは今なにをやってるんだろう…。
 つらつらそんなことを考えながら読みました。将来はターミナル駅の巨大書店とネット書店、それにショッピングモールに入っている中書店くらいしか生き残れないんじゃないかな。出版社もバタバタつぶれていくだろう。出版点数や売り上げは今の半分になっても不思議じゃないよね。テレビ局の地位低下がよくいわれているけど、むしろ出版社や雑誌系のマスコミの凋落のほうが急激にきていると感じます。『だれが「本」を殺すのか』は、書籍や出版に興味のある人に必読の本ですよ。

  

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53-4日(土-日)戦争の日本史を読む

 連休中どこにも行かず図書館で借りてきた『戦争の日本史13 信長の天下布武への道』『戦争の日本史8 南北朝の動乱』『日本人も知らない日本酒の話』の三冊を読みました。
『戦争の日本史』というタイトルになっているけど、どうも著者は軍事についてくわしくない。『戦争についての記述が多い日本史』くらいに考えれば適当かと。
 戦争とは、政治的な目的を達成するための暴力的な手段で、特に日本のような閉鎖系の国では社会のさまざまな矛盾の表出として生起すると思う。そしてその戦争によって矛盾が解消したり転化したりするんだろうけど、このシリーズではそういった戦争と社会の関係がうまくえがかれているとは思えませんでしたね。各巻ごとに著者が違うしね。その著者たちがどれだけ軍事に関する知識があるものか、あやしいものですよ。こういう歴史学会っていまだに左翼系の勢力が強い気がする。読者の目をひくために『戦争の日本史』というタイトルをつけたんだろうな。
『日本人も知らない日本酒の話』
(ジョン・ゴントナー)は、アメリカ人の日本酒伝道師という人が書いた日本酒うんちく本です。英語で書かれたものの翻訳です。この人はもともとコンピュータの技術者だったのに日本酒にはまってしまったらしい。うまい日本酒の情報をゲットするため借りてきました。この本で作者がほめている酒を買ってきて飲むつもりです。あげられていたのはこんなところ。

黒牛(兵庫)
大信州(長野 大信州酒造)
窓の梅
(佐賀)
大山(山形)
司牡丹(高知)
若戎・真秀(三重)
呉春(大阪)
琵琶の長寿(滋賀)
栄光富士 純米生酒(山形)
筑波(茨城)
墨之江(宮城)
利休梅(大阪 大門酒造)
李白
(島根 李白酒造)
大輪
(岐阜)
南部美人(岩手)

 この中で飲んだことがあるのは黒牛(兵庫)と司牡丹(高知)くらいかなあ。たしかに両方ともうまい酒だった。
 地方の蔵の酒を飲みくらべると居ながらにして日本中を旅行できるみたいで楽しいよね。それに、日本人だったら米ですよ。アメリカ人に教えてもらっちゃったけどね。芋焼酎もいいけど、やはり米でつくった酒が一番腑に落ちてくるなあ。

 

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55日(月)こどもの日

 こどもの日ということで細君が赤ちゃんにクリームプリンをつくってやりました。プッチンプリンを皿にのっけて生クリームとバナナで飾っただけのものなんだけどね。…うまそうだな。減量しているのでここ半年ばかりこーゆーものを食べていない。…うらやましいぞ。
 四月は体重が二キロしか減らなかった。前は毎月三キロから五キロ近く減っていたのに…。九八キロを八〇キロまで落とすより、八〇キロを七〇キロまで落とすほうが大変だよー。
 クリームで服を汚すにきまっているので赤ちゃんを裸にむきます。アタマの黒い部分がおいしいと気がついたらしい。ガバとプリンにおおいかぶさると犬食いをはじめました。一心不乱にカラメルをなめています。ぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろ…。行儀が悪いぞ。まあ、たまには仕方ないか。

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56日(火)READ ME!(ひねもすのたり)を読む

 フタナリマンガ家ひねもすのたり氏の『READ ME!』を読みました。単行本収録の12話中、実に8話がフタナリ物という怪本です。

 

 オレは、フタナリマンガが好きです。独特の倒錯感がいいのかな。フタナリ物のエロマンガといえば上連雀三平氏ですが、この人の描く女の子?たちはエロシーンになってもちっとも恥ずかしがらない。もう少し恥じらいが欲しいよなーと思っていたので、女の子?が恥ずかしがるひねもすのたり氏のフタナリエロは、なかなかのヒットでした。
 ネットで調べたところ、あさりよしとお氏のアシスタント出身らしい。絵的にもしっかりしていて将来楽しみな実力派とみましたね。ちょっとデビューしたころの陽気卑っぽい感じも受けました。ペンネームは、与謝蕪村の「春の海 ひねもすのたり のたりかな」からとったのかな。ちなみに「ひねもす」ってのは一日中という意味。
 巻頭の『
Secret of your heart』が特に気に入りました。ちょいつり目にメガネをかけた女装美少年とフタナリ女生徒がセーラー服を着てセックスにはげむという作品。セーラー服美少年が女役でフタナリ女生徒がバックから尻の穴に突っこむんだぜ。性関係が転倒しているところが面白いよね。

 

 他にもフタナリになる改造手術を受けた女の子×フタナリ看護婦×フタナリ女医が病室で3P繰りひろげるという『ふたなりクリニック』など、変質的で大変によい作品が収録されています。おすすめ。☆☆☆☆★

 

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57日(水)tsファイルの変換をためす

 先日購入したフリーオは絶好調で活躍し登録した語句の含まれる番組を自動的に録画しまくっています。画質もよくてデジタル放送録画機として文句ないんだけど、ファイルが大きいのが唯一の欠点です。25分のアニメが3ギガバイト超えるんだぜ。380ギガバイトの外付けハードディスクに入れています。すぐに満タンになってしまいそうだ。また1テラバイトのハードディスクを買おうかと思ったけど、カネがかかってかなわんな〜。
 よく考えたらそんなにたいした画質じゃなくてもかまわないよな。
ny氏からもらったファイルなんて400メガでも大きいくらいだもんな。フリーオのtsファイルをavimpegファイルに変換すれば十倍近く入れられるじゃん。しかも無料だ。
 で、いろいろ調べました。けっこう手間がかかったぞ。どうやら
TMPGEnc 4.0 Xpressというソフトを使うとtsファイルをmpegファイルに変換できるらしい。さっそくインストールしました。
 …なんだよ
tsファイルを読込まないじゃないか。それどころかソフトがフリーズしてしまいます。で、またいろいろ調べました。どうやらtsファイル用のコーデックが必要らしい。再生できているのにどうして再びコーデックがいるんだ?、と疑問がつきないけど、VistaCodecsという無料ソフトをインストールしました。
 みごと
tsファイルを読込めるようになりました。よしよし。とりあえず30分のアニメをmpegファイルに変換してみよう。TMPGEnc 4.0 Xpressというソフトは、直感的でなかなか分かりやすい。数回クリックするだけです。3ギガのtsファイルを800メガのmpegファイルに変換することにしました。
 ところがねえ……。完了まで
6時間とかいう表示が出てきましたよ。…バカバカしい。そんな時間をかけてやってられません。毎日そんなことをしていたらパソコンが壊れちゃうんじゃないか。ハードディスクを買い増ししたほうがマシだという結論に達したのでした。

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58日(木)フラガールをみる

 ちょっと前に話題になった映画『フラガール』をみました。演技がな〜。狙ってなんだろうけど、わざとらしいんだよな〜。オレはドキュメンタリータッチの映画が好きなのに『フラガール』は演劇的なんだな。
 全体にウエッティだし、ここで泣いて泣いて〜といわんばかりの演出もちょっとな〜。雇用を確保するために炭鉱会社がハワイアンセンターを設立し、炭坑娘がフラガールになるためにいろいろ頑張ったり特訓したりという内容。労働組合がフラガールの邪魔をする悪役です。融通のきかない組合と社員のために一生懸命な経営…。本当かなー。どうかなー。
 オレの好みではないけど、客観的にみればまあ面白いし良い映画だと思う。ラストにキレイなお姉ちゃんのフラダンスをみることができるしね。

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59日(金)吉祥寺にいく

 連休中に遊びにいかなかったので、細君と赤ちゃんを吉祥寺につれていきました。細君はこの街が好きなんだよね。オレは古本屋やヨドバシカメラに行き、細君はショッピングです。ちょっとカネがかかるが、遠出をしたと考えればそう痛い出費でもない。
 いつの間にやら吉祥寺にでっかいヨドバシカメラができていました。新宿西口店の半分くらいはあるかな。前から欲しかった一眼レフカメラ
E-420に粘着してしまった。欲しいんだけど、どうも購入する踏ん切りがつかない。カメラなんてコンパクトデジカメで十分なような気がするしねー。でも欲しいんだよなー。
 大人気でネットショップでは軒並み売り切れのパンケーキレンズがあるのに気づいた時には、思わずフラフラと買いそうになってしまった。しかし十万近い買物だからねー。デジモノは待てば待つほど安くなるしねー。グッとこらえましたよ。
 アタマを冷やして二〇年ぶりくらいに吉祥寺の古本屋をのぞきました。えらく渋い品揃えでしたよ。『ツアー権力下の地下ロシア』『神は躓く』『ロシア・ナロードニキのイデオローグ』『日本山岳文学名著全集』などなど。古本なのにどれも千円以上します。こういう品揃えは地域にインテリな層がひかえていないと買取りも販売もできません。吉祥寺ってのはインテリな金持ちが多い街なんだろうな。そういや民主党の菅直人の地盤だったっけ。前の総選挙では東京で唯一民主党が当選した選挙区だよね。なんとなくうなずけるなあ。
 秘密組織をつくってアメリカの兵隊を中立国に脱走させたべ平連の回想記『私たちは、脱走アメリカ兵を越境させた』と亡命した
KGBの回想録『秘密の世界』を購入したのでした。
 
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510日(土)梵を飲む

 先日ネット酒屋で注文した日本酒『梵 特撰純米大吟醸』を飲みました。これはうまい! オレは『獺祭 磨き三割九分』が一番うまい酒だと思っていたけど、それに匹敵するうまさです。タイプがぜんぜん違う。別の切り口のうまさだな。
『獺祭 磨き三割九分』は、大吟醸酒で香り高く飲み口すっきり。あとでわずかに甘みが残るという酒です。『梵 特撰純米大吟醸』は古酒なんですよ。本来オレは古酒は大嫌いです。エグくて臭いし、渋くてまずい。しかも高価い。『梵 特撰純米大吟醸』は、0℃で二年間熟成させたという酒です。ところがエグみや渋みなんて全くない。まるで蜜のような酒です。甘いんだけどベタベタしないし、『獺祭』とはまた違った香りがあります。まろやかで酒特有の刺激感や引っかかりがほぼないんですよ。これはうまいな〜。つるつる飲んでしまいました。値段も一升で五千円程度とバカ高価いわけじゃないしね。いい酒ですよ。
 ちょっと調べてみたら、ここの蔵の酒は政府専用機やらワールドカップのパーティーやらに使われているみたいだ。これほどの酒をつくる蔵だったらナットクです。
 今まで評判の良いものばかり百を超える日本酒を飲んだけど、獺祭 磨き三割九分
(旭酒造株式會社)、梵 特撰純米大吟醸(加藤吉平商店)、郷乃譽 純米吟醸 黒吟 生々(須藤本家)がベストスリーです。どれも一升で五千円程度、720mlで二千五百円くらい。日本酒に興味のある人はぜひ飲んでみてほしい。 

 http://jizake.com/CorePage.html ←三つともここで買えるよ 

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511日(日)『影響力の武器』を読む

『影響力の武器[第二版]』を読みました。2940円もする本だけどその値段も納得の素晴らしい内容です。アメリカの心理学者が、あやしげなセールス会社や新興宗教などにもぐりこんで人間がどのような心理的メカニズムで説得され動かされるのかを解明したという本。アマゾンの紹介より。

 著者は、セールスマン、募金勧誘者、広告主など承諾誘導のプロの世界に潜入。彼らのテクニックや方略から「承諾」についての人間心理のメカニズムを解明。情報の氾濫する現代生活で、だまされない賢い消費者になると共に、プロの手口から人を説得するやり方を学ぶ。

 たとえば人間は好感を持った相手には容易に説得され商品を購入します。では、どのような相手に、あるいはどのような状態で他人に好感を持つようになるのだろうか…。その他にも、人間は権威にしたがう。どのような状態におかれると人間はもっとも権威にしたがいやすくなるのかなど。
 フィールドワークで得た情報を活用して実験と観察によって人間行動の原理を明らかにしています。学者が書いたものとは思えないくらい文章がこなれていて非常に面白い。面白い本なんだけど悪用されたらすごく恐い本でもあります。
 東洋経済を読んでいるようなちょっとインテリのサラリーマンが主に購入しているようです。コンビニでよく見かける『人の動かしかた』とかいうたぐいの本は、たいていこの『影響力の武器』を元ネタにしていますね。おすすめ☆☆☆☆☆

 

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512日(月)『毒瓦斯と煙』の版下作り

 軍事国家だったせいだろう。戦前の日本には危険なものがあふれていました。ピストルとかけっこう自由に買えたようですよ。本も同様です。この『毒瓦斯と煙』は毒ガスの製造法と使用法を詳細に記した本です。毒ガス砲弾の構造まで載っています。
 ホスゲンなど第一次世界大戦で使用された毒ガスが主で、第二次大戦中に開発されたサリンやタブンは載っていないけどね。オウムの連中も参考にしていたかもしれないなあ。
 題名はたいそうだけど内容はテキトーでいい加減な本を想像してもらっては困ります。内容は図入りで詳細を極めます。著者は当時の毒ガス戦の権威で大学教授だとか。まあ、みてください。

 

 

 この毒ガス戦の権威教授が亡くなって五〇年経過し著作権の保護期間が切れたためコミケで復刻版を出しました。…なんかしらないけど販売禁止になってしまった。数十しか刷らなかったので通販で全部なくなったので損はなかったけどね。売り切れてそのままにしていたんだけど、レーザープリンタを導入した機会に再版することにしました。
 五百ページもある本をすべて復刻するのは無理です。復刻版には目次とキモの二百ページを収録しました。それでも上下二巻になってしまう。半日かけてパソコンに取りこみましたよ。来週までには印刷を終えて販売ページにアップしたい。

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513日(火)ホームページの更新ができない

 朝起きて遊撃インターネットホームページを更新しようとしたら、サーバーにつながらなくなっている。こちらの設定はいっさい変えていないので、プロバイダの問題としか考えられません。とうとう遊撃インターネットはプロバイダを追放かな〜。一応サポートに電話をしました。
 幸いアカウント停止というわけではないらしい。特にサーバーの故障もないとか。いろいろためしたところ、なぜかルーターのポートが閉じられているらしいことが判明しました。プロバイダにはどうにもならないといわれ、今度は
ADSL屋さんに電話です。
 今度は
ADSLサポートに相談していろいろやったんだけど、どうしてもFTPソフトが接続されません。しかしメールやホームページの閲覧はできるんだよね。
 数時間も試行錯誤した結果、ようやく原因が判明しました。ウイルスソフトと
windowsのファイアーウォールを両方立てていたのがいけなかった。windowsファイアーウォールを無効にしたらウソのようにホームページの更新ができるようになりました。おそらくwindowsかウイルスソフトが自動更新されたせいでファイアーウォールがかちあうようになり接続できなくなったのでしょう。
 簡単に書いたけどこんなことで半日つぶれたよ〜。冗談じゃない。

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514日(水)『らき☆すた』をみる

 ちょっと時間ができたので『らき☆すた』をみました。あれだけ評判になったアニメなのにまだ全部みていないんですねえ。
 まあひと言でいえば、退屈なアニメ。寝てしまいそうになる。オタク版サザエさんという感じでしょうか。でも、主人公のこなたはいいね。ああいうさばけていてとぼけたユーモアセンスのある女の子はいいなあ。声を当てているのは声優の平野綾。こなたは、秋葉のコスプレ喫茶でバイトをしているという設定で同級生が冷やかしにいくと、同じく平野綾が声を当てていた涼宮ハルヒのコスプレで登場。平野綾がこなたの声とハルヒの声を交互に出して芸達者ぶりを発揮していた。話よりなによりそこが一番面白かったなあ。
 続いてちょっと前に話題になった『天元突破グレンラガン』をみました。さすがエヴァンゲリオンを制作した会社がつくっただけあって動きがいいし、なにより対戦車ライフル
?をぶっ放すビキニの女の子がいい。バカバカしいロボットアニメなんだけどね…。かなり楽しめましたよ。
 それにしてもなんでオタクはロボットやドリルが好きなんだろう?ドリル好きに性的な意味合いがあるというのはわかるけど、ロボットはどうなんだろうか。やっぱりなにかのコンプレックスの表われなのかなあ。それはともかく思わず今度販売されるヨーコのフィギュアを予約注文してしまった。ガキもいるというのにこんなものを部屋に飾るってのはどうしたもんだろうか。
 

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515日(木)デルのレーザープリンタが壊れる

 ようやく『毒瓦斯と煙』の版下ができました。喜び勇んで印刷したんだけど、………プリンタが故障しやがった。印刷されて出てくる紙にツメでひっかいたたような筋がついてしまう。しょぼーん。三週間で一万五千枚以上印刷したが、レーザープリンタの耐久性ってこんなもんなの? あっちを開けたりこっちを引っ張ったり付けたり消したりドライバを再インストールしたり…。どこをどういじってもどうにもなりません。なまじ印刷はできるのがまた腹が立つよな。やむえずデルのサポートに電話しました。
 最初にかかったところはインクジェット専門の窓口とかでレーザープリンタ部門に回されます。
IP電話を使っているらしく電話の音質が妙に悪い。たらい回しですかいと思ったけど、症状を説明したらあっさりと交換してくれることになりました。太っ腹だぞデル。紙が数百枚も無駄になったけど新品にかえてくれるんだったらまあいいか。

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516日(金)姪・甥と会う

 一年ぶりに弟夫婦が上京してくるので生まれて六ヶ月の甥の顔を見に父宅に集まりました。赤ちゃんでも男の子は女の子より一回り大きくて弾力があります。よく太っていて良い赤ちゃんでしたよ。六ヶ月でもお母さんが良いらしく、ちょっと抱っこしていたら母親をよんで泣いてしまった。
 対照的に義妹さんは育児にくたびれてしまっていました。オレたちなんて子供が一人でも大変なのに二人目だからね〜。
 一年ぶりにあった美人姪は、オムツもとれてさらに美しくなってましたよ。まだ四歳なのに…。美人だねえ〜と弟にいったら、よくいわれるけどそれほどかな〜なんてのんきなことをいってました。女で美人というのは、男が勉強できたり腕っ節が強かったりに匹敵する有利条件だよね。なんでも近所に
1ヶ月7000円でバレエを教えてくれる教室があって子守がわりに通わせているとか。どおりで姿勢とかきれいだと思った。この姪っ子は勝ち組街道を進んでいますな。
 おとなしい姪っ子に対してうちの子は、大はしゃぎでそこらじゅううろつきまわってイタズラをしていました。愛想が良くてよく笑う子のほうがジイさんバアさんには受けがよいようだ。

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517日(土)『死の商人への挑戦』を印刷

 プリンタが壊れてしまったので『毒瓦斯と煙』の印刷ができません。そこで『死の商人への挑戦 ベトナム反戦直接行動委員会』の版下をつくりました。
 もう四十年も前の出来事だけどね。アナーキストグループがベトナム戦争でひと儲けしている軍需産業にハンマーなどをもって殴り込んだという事件の当時者による記録です。機動隊との衝突やストライキなどではなく生産点に直接行動というところが社会や左翼界に衝撃を与えました。
 どうやら軍需工場の組合が共産党系だったらしく、例によって「ナントカ分子の挑発行為」とかいう日共いいぐさが面白いですね。この事件を起こしたベトナム反戦直接行動委員会は、赤軍派に爆弾を供与した背叛社や三菱重工爆破事件の東アジア反日武装戦線の源流ともなりました。ベトナム反戦直接行動委員会に属していた斉藤和は、のちに東アジア反日武装戦線「大地の牙」として爆弾闘争をおこない、逮捕直後に自殺しています。公安警察の捜査手法として思想事件を起こしそうな団体に属していた個人を徹底的に洗うというものがあり、ベ反委に属していた斉藤和が端緒になって東アジア反日武装戦線は権力に補足されてしまいました。
 ベ反委の特徴として権力機関ではなく企業を直接狙うというところがあります。ムッソリーニに悪用されたアナルコサンジカリズムの工場占拠を連想させるものがあります。これを極端化させれば企業に連続的に爆弾を仕掛けた東アジア反日武装戦線にいたるでしよう。東アジア反日武装戦線を捜査する公安秘密警察がベ反委に注目したのも当然といえそうです。戦後のアナーキズム運動に関する非常に資料的価値が高い冊子だと考え復刻させてもらうことにしました。
 工場施設を破壊したとき、ベ反委メンバーが同社の社員に投げたビラより。

日特金属の労働者のみなさん!
当工場では、ベトナム戦争に便乗して、機関銃を、アメリカ軍に売り込んでいることが、あきらかになっています。
ベトナム人民のながす血によってみにくく肥っていく「死の商人」の存在をわれわれは許すわけにはいきません。
日特金属労働者のみなさん!
われわれは今、「死の商人」への憤りを兵器生産の現場にぶつけ、かれらに徹底的な打撃をあたえるべく行動をおこしました。
労働者のみなさん!
われわれと共に、起ちあがり、アメリカ帝国主義のベトナム侵略を阻止しようではありませんか!!

 ちょうど版下ができたころに交換プリンタが届きました。早いぞデル。返品するプリンタは後から取りにくるらしい。プリンタの本体だけ送ってくると思ったら交換インクがついてきた。九千円くらいするものだからなあ。得したなあ。さっそく『毒瓦斯と煙』の上下巻と『死の商人への挑戦』を印刷したのでした。

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518日(日)海音寺潮五郎『幕末動乱の男たち』を読む

 海音寺潮五郎『幕末動乱の男たち』上下巻を読みました。高島俊男によると江戸文化・風俗研究の元祖は大正時代に活躍した三田村鳶魚という人らしい。オレ程度の本読みではとても三田村鳶魚までたどり着けないのだけど、海音寺潮五郎はこの三田村鳶魚の弟子というか後をついだ人です。それで海音寺潮五郎の後継者が、今や国民作家となった司馬遼太郎です。
 司馬遼太郎は面白いんだけど、それまでの常識をわざとひっくり返してみせるところがあります。悲劇の美形武将源義経を反っ歯の政治音痴にしたり、我慢と誠実の人・徳川家康を狸ジジイにえがいたり…。ちょっとクセがあるんだな。師匠筋の海音寺潮五郎は、その点ベーシックですよ〜。司馬遼太郎の歴史小説はだいたい読んでしまったので海音寺潮五郎に手を出しました。意外なくらい面白い。オレみたいな人が多いらしく、絶版されていた海音寺潮五郎作品が最近文庫で復刊されています。
『幕末動乱の男たち』は、紀伝体の列伝形式で幕末をえがいた史伝です。挙げられている人物は以下の十二人。有馬新七・平野国臣・清河八郎・長野主膳・武市半平太・小栗上野介・吉田松陰・山岡鉄舟・大久保利通・三刺客伝
(田中新兵衛・岡田以蔵・河上彦斎)。この本を一読すれば、幕末維新の人物相関関係がすっきりするだろうと思う。みなもと太郎の『風雲児たち』の元ネタにもなっているなあ。『風雲児たち』や司馬遼太郎作品が好きな人に特におすすめです。

  

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519日(月)外付けハードディスクが壊れる

 ハードディスクが壊れました。パソコンを起動したところ外付けハードディスクの具合がおかしい。マイコンピュータに表示はされているんだけど、開こうとすると「フォーマットされていません。フォーマットしてください」という警告がでてきます。フォーマットしたらデータが消えちゃうからダメだろう。
 予備パソコンに付け直してみても同じ症状が表れます。これはハードディスクの問題だな…。
 壊れたのは、例の原稿を取りこんで保存している版下用ハードディスクです。幸いデータはすべてバックアップしていたので無事でした。別の外付けハードディスクのオマケについていたソフトが役に立ちましたよ〜。特定のフォルダを指定しておくとデータが更新されるたびに自動的にバックアップをとってくれるという優れもの。こいつのおかげで命拾いしたのでした。手動だとバックアップを忘れる恐れがあるからね。このソフトを入れていなかったら、たぶん『死の商人への挑戦』はパアだったな。
 こういうことがあるからハードディスクは怖い。しかし無いと困るものなのでアマゾンに
1テラバイトのハードディスクを注文したのでした。余計な出費だなあ…。
 翌日壊れたハードディスクをパソコンにつないでみたら、なぜか正常に動作しました。いったいどうなってるんだろうね。でも、このハードディスクは怖くてもう使えまへん。こいつには
ny氏にもらったプレイしそうにないエロゲのデータでも入れておこうか。

 

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520日(火)ROMEをみる

 ネットレンタルDVD屋で借りた『ROME』一巻をみました。楽天のレンタルDVDは便利だねえ。みたらポストに投函すればいいんだから。返しにいく手間がはぶける。店舗だと借りる時はともかく、わざわざ返しにいくのがダルいんだよな。それに一ヶ月九八〇円の定額制だから延滞を気にしなくてもいい。
 テレビ番組だったらしいけど、放送したなんて信じられないくらい豪華。劇場映画水準ですね。共和制ローマ末期が舞台のドラマで、カエサルとポンペイウスの抗争がえがかれています。また、
R-15作品なのでかなりエロいし血まみれグロシーンもたっぷりです。その意味でもよく放送したなって感じですよ。当然オレの好みです。制作費200億円以上を投じた英BBCと米HBO合作ということだけど、映像や役者の豪華さをさっぴけばイタリアのB級半ポルノドラマといわれても納得してしまうような猥雑さです。そこがいいんだな〜。カリギュラという映画があったけどローマ時代とポルノ・グロは親和性が高いよね。ネタ元のスエトニウス『ローマ皇帝伝』があれだからな…。
 カエサル役はちょっと威厳がありすぎる。本物は、もっとさばけたハゲのおっさんだったと思うよ。オクタヴィアヌスは、美形だけど貴族風をふかせていやったらしい。いい感じにイメージに合っているな。
 
DVDは十二巻まででているのかな。これは全巻みたいと思いますよ。歴史ドラマとエログロが好きな人は是非。☆☆☆☆☆おすすめ

 

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 521日(水)『戦争の日本史7 蒙古襲来』読了

『戦争の日本史7 蒙古襲来』を読みました。戦争の日本史シリーズを読んだのは、三冊目です。この本が一番良い。日本の武士団が意外に弱く蒙古軍に苦戦したことはよく知られているけど、その理由の分析が興味深かったですね。簡単にいうと中央集権政府が徴兵した軍隊と、土地を安堵するというかたちで御家人と結びついた封建制の幕府の違いが軍隊の構成や戦術の相違となってあらわれ、集団戦法をとる蒙古軍に日本の武士団は太刀打ちできなかった。
 もうひとつ。元寇は人間の戦争というだけではなく神々の戦争であったという視点が面白かった。インドで生まれた仏教はシルクロードを通って中国に入り朝鮮を経由して日本に到ります。仏教的な視点から見れば日本はすみっこです。そのため日本では仏の力が弱まり人々は救われがたいという三国史観があったらしい。ところが後に大日如来が天照大神に垂迹したという類の神祇思想が生じ、神国思想の基となった。その神国思想が根づくのが元寇によってであると。太平洋戦争に負けるまで七百年近くも日本は特別な神の国だと信じていたようだから、なかなか根深いものがありますね。
 オレが中学生のころまでは、史学というんですかね、こういった歴史関係の本は発展段階がどうだとか生産力と生産関係がこうだとかいう唯物史観が主流だったように思えます。左翼運動がダメになるにつれ歴史学に民俗学が取り入れられるようなりました。民俗学というと体系がない学問というイメージがあります。実際その通りで、この本を読んでも唯物史観のようにスッキリまとまらないのが欠点ですね。

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522日(木)五〇年代共産党軍事文書集成4を印刷する

 ずーっと以前に発行した『五〇年代共産党軍事文書集成4』の版下をつくり印刷しました。『五〇年代共産党軍事文書集成1』で収録しきれなかった軍事関係の地下文献を集めたものです。
『理科学辞典』『料理献立表』、警察に対する襲撃の方法を述べた『男女一代開運の秘訣』、在日朝鮮人の非合法武装組織である祖国防衛全国委員会が発行した『祖防隊の組織と戦術』、さらに共産党が組織内部で配布した『軍事ノート』を1から10まで。
 
 印刷まで順調にいきました。三〇部程度だったらそんなに時間がかからないし置き場所もとらないのがよい。なくなったらいつ再版するかわからないので購入を希望されるかたは早めに注文して下さい。 
通信販売ページ(カートあり)

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523日(金)四十七人の刺客(池宮彰一郎)を読む

 四十七人の刺客(池宮彰一郎)を読みました。敵討ちではなく合戦であったという視点から書かれた忠臣蔵です。たしかに面白いけど、江戸時代の人はこんなことを考えないよなあというところが随所にあります。討ち入りの思想的な背景は陽明学からなされたと思うんだけど、この本で登場人物は現代人の合理主義の思考で行動します。まあSFですね。
 たしか高倉健が主役で映画にもなったっけ。映画は大したことなかったけど、原作は娯楽としては面白い作品でしたよ。

  

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524日(土)梵を飲む

 先日ネット酒屋で注文した日本酒『梵 特撰純米大吟醸』が、あまりにもうまかったので同じ蔵元がつくっている梵のシリーズを大量に注文しました。全部一升瓶だからねー。かなりの量ですよ。

 ●梵 特撰純米大吟醸 1800ml 5250
 ●梵 特醸 純米酒 
1800ml 1995
 ●梵 初梅 特別純米酒 
1800ml 2415
 ●梵 特醸 磨き5割8分 
1800ml 2499

 届いたので全部開けて試飲してみました。………やっぱり日本酒の味は値段に比例するねえ。梵 特撰純米大吟醸が群を抜いてうまい。残念ながら下の三本は、この値段にしてはうまいという程度だった。そこらで売っている720ml2500円くらいの吟醸酒にも及ばないなあ。獺祭は下位のシリーズでも一クラス上の味がするんだけど、梵は値段相応より少し上程度でした。梵 特撰純米大吟醸にあった独特のコクというかまろみがないんだなあ。ちょっとがっかり。
 最初に高価くてうまい酒を飲んで、酔いが回ってくると安くてまあまあの酒に交替するというのがオレの飲酒パターンです。下の三本は交替要員にしよう。

 http://jizake.com/CorePage.html ←ここで買えるよ。梵 特撰純米大吟醸と獺祭 磨き三割九分がおすすめ               

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525日(日)『戦争の日本史 文禄・慶長の役』を読む

 最近続けて読んでいる『戦争の日本史』シリーズの文禄・慶長の役を読みました。秀吉の朝鮮侵略戦争です。元寇ではモンゴル軍の本隊は少なく、降伏した南宋軍や高麗軍が派遣されてきたらしい。この二流軍にも歯が立たなかった日本の武士が朝鮮侵略では強くなっている…。戦国時代で鍛えられたんだなー。
 朝鮮出兵は政治的にはメチャクチャで国力や輸送の問題を考えるととても勝てる戦争ではなかった。ところが日本軍は朝鮮軍や救援にきた明軍より強いものだから戦闘には勝ってしまう。戦闘に勝って支配地域を広げても統治ができない。無駄に戦争を長引かせるだけ。日中戦争と二重写しになりましたよ。
 日本は、けっこうえぐいことをやってますよ。朝鮮人を捕まえては九州に連行してきてポルトガル人に売り払う。おかげで奴隷の相場が暴落したとか。

 

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526日(月)新穂高と上高地に行く

 泊まりがけで上高地に行ってきました。早朝五時の出発。深夜早朝割引と通勤割引をつかうと調布から松本まで二八〇〇円でいけてしまう。いったん甲府昭和で降りないとならないのが面倒くさいけど安いよなあ。松本につけば上高地や穂高や乗鞍や美ヶ原など、日本の山系の有名観光地には一時間ちょっとでいけるしね。
 八時には新穂高ロープウェイの駅に到着しました。天気は快晴。景色がよく、いい気分でしたよ。

 

 ロープウェイ乗車券とステーキ食事券と露天温泉券がセットになったネット割引券を利用してバラで買うと五五〇〇円くらいするところを三五〇〇円で購入。ロープウェイで二〇〇〇メートルの地点まで登ります。登ったところで展望台くらいしかないんだけどね。まだ雪がつもっていて日焼けしてしまったよ。途中駅にある露天温泉にも入りました。こんな時間に風呂に入る人がいるはずもなく貸し切り状態です。気分良いなあ。

 

 ゆっくリ温泉につかってから平湯温泉に戻り自動車をおいてシャトルバスで上高地に入りました。こちらも快晴です。赤ちゃんが梓川に落ちたら致命的なので迷子ヒモをつけて河童橋周辺を散歩したのでした。この日は上高地泊。

 

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527日(火)ビーナスラインをドライブ

 上高地では安いバンガローに泊まりました。さささ寒いですなあ。ずいぶん早く目が覚めてしまった。しかし寒くて布団から出られないの。赤ちゃんも普段は布団から飛びだしてオレの足もとあたりで寝ていることが多いのに、この日はちゃんと布団におさまってましたねえ。
 どうもあまり眠れなかったせいか体調がイマイチです。ちょっと上高地を散歩してから自動車で美ヶ原にいくことにしました。平湯温泉の駐車場は、バスターミナルと離れているのでシャトルバスが運んでくれることになっているんだけど、なかなか来ない…。三〇分待っても来ないのでオレが歩いて駐車場までいきましたよ。駐車場のすぐ隣にバス停がある沢渡にすればよかった。一時間近く無駄にしてしまった。
 普通に美ヶ原に行くのは芸がないので美ヶ原林道を使うことにしました。舗装されたクネクネ道なので楽しい。赤ちゃんも昨日よく眠れなかったみたいで、ひたすら寝ていました。三時間くらい寝てくれてその間思う存分ドライブできたんだけど、目を覚ますとすぐに気持ちが悪くなってしまったらしくグッタリしてしまった。ちょうど近くに美ヶ原高原美術館があったので大休止することにしました。
 美ヶ原高原美術館は、レストランはそんなに高価くないし土産物店も親切です。しかし肝心の美術館は、……………キッチュというか何というか……。入らないほうがいいよ。
 赤ちゃんがグッタリしてしまったので白樺湖にいくのはあきらめ、諏訪から高速道路にのって帰宅したのでした。帰りは通勤割引しか使えなかったので高速代が四〇〇〇円くらいかかってしまった。

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528日(水)十二国記 月の影 影の海(小野不由美)を読む

 たまってた仕事を片付けるのにくたびれてしまった。時間をみつけて『十二国記 月の影 影の海』(小野不由美)を読みました。真面目なだけが取柄の女子高生のところに金髪美形があらわれてシモベになるとかいいだし、たちまち敵モンスターが襲撃してきて異世界に逃げこみ、金髪美形とはぐれてしまった主人公が元の世界に戻るために男に変装して異世界を旅するというジュブナイル小説。
 変な日本語だが、アニメになっただけあってアニメみたいなお話です。「裏切り」がテーマなのかな。淫売宿に売られそうになったりルンペン生活で野垂れ死にしかかったりと主人公が大変なことになります。いろんな連中に裏切られまくって荒んでしまった主人公は、他人を信用できなくなり剣を片時も離さないような人になってしまう。でも、実は麒麟に選ばれた王さま。中華風ファンタジーがなんだか新鮮で楽しめましたよ。
 それにしてもオウム事件以降、選ばれし主人公が世界を救うみたいな物語は流行らなくなったなあ。☆☆☆★★

  

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529日(木)カサブタを食われる

 寝っころがって本を読んでいると赤ちゃんがじゃれてきました。足で適当にあやしているとビリッとした痛みが。驚いて身体を起こすと足にあったカサブタを赤ちゃんがはがしている。そのうえアッという間にはがしたカサブタを食べちゃった。う、うまいのかなあ〜。
 血が出てきた。「痛いよう」とか言いながら赤ちゃんに傷をみせたら深くキズついたらしく狂ったように大泣きしてしまった。赤ちゃん脳がなにを考えているんだかどうもよく分からない。

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530日(金)ROME3をみる

 ゴージャスエログロ歴史ドラマROMEの三巻をみました。DVDのネットレンタルは便利だ〜。特に延滞料金がないのがよい。
 オープニングをみていたら赤ちゃんが「ひっ」とか叫んで足にすがりついてきた。最初に出てくるドクロが怖いらしい。それに
DVDの盤面をよくみてみたらR-15とか書いてあるぞ。十五歳未満はみちゃいけないのかな。不覚不覚。これからは夜中に一人でみることにしよう。

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531日(土)『左翼はどこへ行ったのか』を読む

 宝島社の『左翼はどこへ行ったのか』を読みました。動労革マルの松崎明を筆頭に西部邁や荒岱介など。…みんな転向してるのな。宝島社だけあって共産党など左翼の主流にはあまり触れず、カルトがかっている人物ばかり取りあげる。共産党に関しては嫌ったらしい駄文がちょっとある程度です。
 興味深かったのはガンダムの安彦良和のインタビュー。連合赤軍事件で逮捕された青砥幹夫と弘前大学時代に面識があったとはちょっと驚きました。本気だったとは思わなかったなんてのんきなことをいってます。オレがシンパだった過激派上司の早見慶子さんもインタビューを受けていました。
 新聞を読んだところ港湾作業で二重派遣されていた労働者は、元請けが支払った一万八千円の日給のうち一万円をグッドウィルにピンハネされていたとか。日給八千円で港湾荷役ですか…。月に二五日働いても二十万にしかならず、社会保険や税金をさっぴかれると十五万くらいしか手元に残らないんじゃないかな…。
 現代の日本では新しい貧困層が生じつつあるようです。そして本来左翼が組織すべき新貧困層は、右派にからめとられているように思える。なにかといえば朝鮮人のせいにするしょぼっちいネット右翼とは、貧困が無知をもたらし、さらに弱い者を差別して溜飲を下げるという最悪のパターンではあるまいか。
 この状態は、左翼革命運動が壊滅して右翼革新運動が勝利した戦前を連想します。しかし今の左翼は、自滅といってもいいからなあ。サヨクのメーリングリストをみていたらこんなことを書いてたヤツがいた。

 差別のある社会においては、加差別者と被差別者、その二つしかありません。差別から超越した存在はありえません。そして被差別者はいつも、その分、強力な加差別者であるということです。

 あー、はいはい。としかいいようがない。大まじめでこんなことをいっているヤツの側に寄りたくないし関わり合いにもなりたくない。こんなバカなこといってる連中を大衆が支持するはずもないよな。

 

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