遊撃インターネット雑記25
北のりゆき=死売狂生=行方未知

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200738日(木)細君の両親ご来訪

 また例によって不眠気味になってしまいました。税金の計算をしたり、本を読んだり、雑仕事をしたりして徹夜です。頭が重くて眠いのにねむれず気持ちが悪い。少しは眠れるようになるかと先日購入した八海山を飲みました。高い酒でも体調が悪いと美味くない…。ますます目がさえて眠れません。

 そんなこんなで呻吟していると細君の両親から電話があり、こっちにくる用事があるのでついでに我が家に寄るとのこと。最近細君が実家に帰っていないので、孫の顔を見たくなってしまったようです。平日の昼間から酒臭い息をはいて家にいるオレを義父母はどう思うことやら。

 掃除だ〜。オタクな本やらフィギュアやらがゴロゴロしているので、せめてこいつらをどうにかせねば。細君にもハッパをかけ2時間くらい部屋をかたづけました。はふ〜〜〜。まあ部屋を整理する良い機会だったけどね。来訪された義父母は、完全に赤ちゃんが目当てです。赤ちゃんを抱っこしたりなでたりチューしたり…。赤ちゃんがつかまり立ちするのを見て、手を打って喜んでいました。

 義父母がお帰りになり、これから寝ようかと思ったら、先日注文したデジカメFinePix F31fdが届きました。とたんに目が覚めてデジカメを2時間くらいいじくりまわしてしまった。我ながら現金なものです。

 高感度2枚撮りという機能が便利で面白いですなあ。最初に高感度撮影をして次の瞬間フラッシュ撮影をするというカラクリ。タイプの違う写真を一度に2枚撮影できるという優れものです。それにF10にくらべてカメラが賢くなっていて、フラッシュを調光して被写体が白く飛ぶのを防いでくれます。F10も良いカメラだったけど、このF31fdは持ち手にグリップがついていたりと随所が改良されています。1年程度でずいぶん良くなるものだなあと感心しました。これがメモリを入れて3万円程度だったのだから、良い買い物をしたと思いましたよ。

 追記:価格はしばしば変動します。

 

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200739日(金)留守番

 細君が通院するため赤ちゃんと留守番です。赤ちゃんを寝かしつけて細君出発。2時間ばかり寝ていてくれましたが、目を覚ますとすぐに泣きだします。なでたり、さすったり、歌をうたったり、抱き上げて歩きまわったり、高いたかいしたり、くすぐったり、ひっくり返してみたり、あらゆることを試してみましたが、何をやってもダメ。母親を探して狂ったように泣きわめきます。

 かまわなかったら少しは落ち着くのではないかと考え、部屋に放してみました。泣きながら這って母親を探し回り、最後に扉の前に行ってひとしきり泣いてから扉に体当たりします。ここから出入りしているのを覚えたらしい。それでも母親が現れないと、手足をばたつかせ転げまわって再び狂ったように泣きわめく。

 細君から電話があったので、電話越しに声を聞かせてみました。母親の声の聞き分けがつくらしく、少し落ち着きます。しかし、電話を切るとさらにさびしくなってしまったようで、再び大泣き。この小さい体のどこからこんな声が出でくるのだらうか。もう手がつけられまへん。リビングにおくと暴れて頭をぶつけたりして危険そうなので、のたうちまわるのをかついで寝床部屋に移動させました。

 泣くというより叫ぶというに近い声で、しまいにはまぶたが赤く腫れ声がかすれるまで泣きに泣きます。2時間以上もこんなありさまで、ようやく泣き疲れて眠ってくれました。砂漠で遭難した探検家みたいに手を伸ばしてパッタリというポーズ。息をしているのを確認し、目を覚ましたら面倒なのでそのまま毛布をかけておきました。細君が帰ってくるまで眠り続けてくれてたすかった。

 オレもくたびれちゃったよ〜。外国の育児書によると、日本人の母子の結びつきは世界一で、お互いちょっとでも離れたがらないと書いてありました。まったくその通りですな〜。オレが赤ちゃんに嫌われているわけではないんだよ。母親の代用にならないだけなんだ。

 

 あまりにも疲労し仕事をする気にもならないので、2月11・12日に放送された『李香蘭』を続けて観ました。上戸彩が李香蘭役。実物の李香蘭のほうが美人じゃないかと思ったけど、これはこれでいいですなあ。ぽけっとした上戸彩のしゃべりかたが、いいように侵略に利用される李香蘭の主体性の無さをよく表現できているように思いました。壊れちゃった川島芳子やニヒルな甘粕正彦もいい味出してます。テレビドラマとしては最上の作品だと思う。

 前から思っていたんだけど、米英と戦争しなくても日本は中国との戦争に結局は負けていただろう。国が焦土になるまではいかなくても、中国からはたたき出されていたはずだ。人口が10倍の国と戦争して勝てるはずがない。石原莞爾という天才がいて満州事変で一気に満州国をでっち上げたけど、中国が一丸となってむかってきて持久戦に持ち込まれたらもう無理だよね。それが分かっていた石原莞爾は、中国との全面戦争に反対して失脚してしまった。それであんな東条英機が台頭することになった。

 それにしても『蘇州夜曲』は名曲です。以前サントリーの烏龍茶のコマーシャルで流れた曲ですよ。ちょっと調べただけで、これだけの人が歌っていました。李香蘭・平原綾香・米良美一・サンディー・ASKA・ゲルニカ (戸川純)・憂歌団の内田勘太郎・上々颱風、桐島カレン、サンディー、山本潤子、チャゲ&飛鳥の飛鳥涼、美空ひばり・霧島昇・劇団四季・姜小青。

 思わずアマゾンで『李香蘭 / 蘇州夜曲 SP盤復刻による懐かしのメロディー』を購入してしまいました。

 

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2007310日(土)ユニクロでパンツ

 パンツが少なくなってきたので、ユニクロに買いに行きました。パンツといってもトランクスタイプのだよ。衣服は束縛だという観念があり、オレは服を着るのが嫌いです。部屋の中では、いつもパンツ一丁シャツ一枚なのだ。そのせいかパンツの消耗が激しい。長いことはいていると、股のあたりがすり切れて最後にビリッと破けます。細君の前でビリ破けしたときは爆笑していたなあ。

 ひさしぶりにユニクロに行ってみると、パンツが値上がりしていました。3枚で980円だったのに、2枚で980円になっている。ユニクロごときのパンツが1枚500円ですかい。困っていると、近くの台車に1枚280円の売れ残りパンツがあるのを発見。しめしめ、これこれ。無地の青パンツを4枚ゲット。さらに部屋着用のズボンが1500円から1000円に値引きされているのを見つけ、こいつも購入しました。女の子が産まれたことだし、これからは部屋の中でもズボンくらいはきますかねえ。帰宅して試しにはいてみたら、すばらしいはきごこちでした。これはいい買い物だった。ユニクロは台車の売れ残りがいいですな。安いし。

 

 昨日から涼宮ハルヒの憂鬱の長門有希フィギュアを注文しようとしているんだけど、どこも売り切れでちっとも予約できません。いつの間にかアマゾンも予約終了しているし…。

 

 ハルヒとミクルは買えたのになあ。このままでは三人娘のうち長門有希だけが欠けてしまうという事態になりかねない。むーん。

 

 金曜に放送されたkanonを観ました。ゲームには出てこない沢渡真琴のオリジナルが登場して感慨深かった。とても良い感じです。オリジナル真琴は美人お姉さんだったんだね。キツネの沢渡真琴は、やっぱり化けてたんですかねえ。そうだとしたら主人公は「化かされた」ということなんだろうか。

 次回でいよいよ最終回です。思ったよりキレイにまとまりそうで楽しみだ。

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2007311日(日)THE IDOLM@STERが気になる

 X箱360のゲームiDOLM@STERが気になってたまりません。いい年こいてなに言ってやがるとお思いでしょうが、どうしても気になってしまうんだ。youtubeをうろついていたときに下の動画を見つけました。『iDOLM@STER USA』…マジっすか? いやいや冗談だろう。だれかがふざけて作った動画にきまっている。そうだよねっ。しかし、やたら出来がいいな…。妙に動作が音楽に合っているし。

 

 メガネの首の動きがちょっと気持ち悪いけど、クールですねえ。なにやらオシャレなものだとカン違いしてしまいそうだ。でも、太った黒人のおばさんが歌っていそうな声だな。もっとロリ声のほうがいいと思うぞ。いっそ歌は日本語のままで字幕を入れたほうが良くないかなあ。

 「アイドルマスター アメリカ」でググってみました。外人さんにも人気あるんですね。このゲーム。

 「「悪い」ことできるのか?」
 「そんなことしたら女の子に嫌がられるだろ」
 「これ女の子むけのゲームじゃないぜ」
 「ええっ!」

 なんていうやりとりもあって、ほほえましい。そんなこんなでyoutubeiDOLM@STER動画をながめているうちに、実際にプレイしたくなってきちゃったよーい。X箱360を買わないとならんから、4万以上かかってしまうな。またカネがかかる…。本を読む時間がとれず、エロゲーをプレイする時間はなおとれず、ましてやアニメなんて最近はほとんど観ていないオレが、360のゲームまでもですか…。うーん。

 プロデューサーになってアイドルを育成するゲームだろ。レビューによるとかなりはまれるらしい。ひ、ひ、ひ、広末みたいな女の子を育成できたら楽しいだろうなあ。どうしよう。ええい。もういっこiDOLM@STERの動画だっ! くらえっ! こっちがオリジナルだぞ。youtubeのわりに画質がいいぞっ!

 

 やっぱ買っちゃおうかな…。

 

 唐突に話が変わるけど、youtubeにふけっていたせいでヤフオクでこの前から狙っていたヒトラーフィギュアを入札し忘れてしまった。落札されたのを見てみたら5850円だった。8000円くらいなら出すつもりだったから、忘れなかったらオレが落とせていたのになあ。なかなか面魂がいいでしよ。ぜひ欲しかったんだが…。うーん。残念だ。

 

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2007312日(月)山頭火のラーメン

 徹夜で税金の計算をしました。よーやく完成。家族そろって税務署に持っていくことに。クルマをデパートの駐車場に入れ、オレが税務署に行っているあいだに細君たちが買い物をするという寸法です。

 税務署に入ってみるとコミケみたいな長蛇の列。見るだけでウンザリしてしまった。そういえば引越し後の移転届けを出すのを忘れていたので、列に並ぶ前に届け出係に行ってみました。移転届けを出して申告を出す所はどこか聞いたところ、ここでも受けつけてくれるとのこと。行列している皆さんには悪いけど、ありがたく申告書を提出させてもらいました。たすかったなあ。

 近所にラーメン屋の山頭火があるという情報を仕入れ、行ってみることにしました。5年くらい前に北海道に旅行して食べたことがあります。最近チェーン店化して日本全国に増殖しているらしい。どんなもんだろうか。細君は800円の塩ラーメン、オレは1200円のとろ肉ラーメンを注文。画像は塩ラーメン。

 

 塩ラーメンというか、とんこつラーメンですね。キクラゲと小梅が入っているのが面白い。九州ラーメンみたいだけど旭川ラーメンです。すぐにオレが注文したとろ肉ラーメンも到着。こいつは具が別の皿に乗っており、自分でラーメンに入れるらしい。バサバサ入れたら見栄えが悪くなってしまった。

 

 とろ肉というのは、1頭のブタからちょっとしかとれない貴重なものなんだそうだ。2枚ばかり細君に分けてやり、残りをラーメン汁につけてから食べてみました。たしかに美味い。「なるほど」という感じです。ラーメンのほうは、とんこつというよりクリーミーな感じですね。牛乳が入ってるのかなと思うほどです。とんがったところのない味です。たしかに有名店だけあって美味い。

 しかし、1200円だからねえ。大盛りにして味付けタマゴを頼んだら、細君と合わせて2200円になってしまった。2人でラーメンを食べて2200円…。この値段だったら新宿の桂花のほうがいいな。細君によると600円くらいでもっと美味いとんこつラーメンが御茶ノ水にあるんだそうだ。やはり値段が不満だったようです。たしかに美味いけど、価格を考えるともうひとつといったところか。最近高価いラーメン屋が多いように感じる。安くて満腹するということも味のうちだと思うぞ。ラーメンだったら1000円以下で満腹させてほしいよなあ。

 意外に早く申告が終わったので時間ができました。帰宅後に自宅近くの斜面にツクシをとりに行くことにしました。大量に自生しています。オレが赤ちゃんを背負って近場を探り、細君が斜面を登って、ツクシがいっぱい生えていそうなところを探します。20分くらいでずいぶんとれました。

 

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2007313日(火)畑を作る

 細君に昨日とってきたツクシを料理してもらいました。本当はとってきたその日のうちに食べるべきなんだけど、昨日は徹夜だったのでくたびれてすぐ寝てしまったのでした。まず細君と一緒にツクシの節のような袴の部分をとります。けっこう時間と手間がかかる。指先がツクシの胞子で緑色になりました。

 それから先の料理は細君におまかせです。ツクシの卵とじと佃煮を作ってくれました。両方ともツクシの苦味がきいていて美味かったよ。

 

 

 空いた時間に庭の手入れをしました。冬でも1ヶ月放置すると雑草だらけです。食える植物を植えようということで、まず近くのホームセンターに行き残留農薬や有害物質を分解してくれるという微生物と有機肥料を買ってきました。こいつらを畑にぶちまけて、土をひっくり返します。これが家庭菜園程度でもなかなか大変な重労働で、お百姓さんは偉いなあと痛感しましたよ。

 なんでも有害物質の分解や肥料が土になじむまでに一週間程度かかるらしい。簡単そうなニラ・ゴーヤ・エンドウマメ・モロヘイヤ・サツマイモを植える予定です。ちゃんと食えるものができればいいんだけどね〜。

 

 ようやく柳田國男全集1巻収録の『海上の道』を読み終わりました。柳田國男全集は、1巻が700ページ以上あります。普通の文庫本は1冊400ページもないから、通常のほぼ二倍ですね。柳田國男全集は良心的で『島の生活』も収録されているのでようやく一冊の半分です。先は長い…。

 『海上の道』は難しくてねえ。興味深いことが書いてあるんだけど、読んでいるうちにすぐに眠くなってしまう。それでも「読書百遍意自ずから通ず」じゃないけど、がんばって読んでいるうちになんとなく分かったような気分になりますよ。

 この本では、日本人の源流が南方から島伝いに来たということを論証しています。そのため沖縄の方言や習俗などもくわしく論じています。いわゆる沖縄学の基礎にもなっているようだ。最近の説でも、日本人は長江流域の少数民族が源流だとされているようです。この日本人の南方渡来説は、柳田國男が源流のひとつらしい。オレの意識では、日本人といえば米。米は南方系の植物なのだから、日本人の南方渡来説は当然に思う。騎馬民族やら食い詰めた朝鮮人やらが海峡を渡ってきて日本人になったという説よりは、よほどしっくりきます。

 ここ20年くらい前から、網野史学など「辺境」や「異端」に着目した歴史学がもてはやされています。特に左がかった人たちのあいだで人気があるようだ。しかし正統な民俗学や歴史学は、やっぱり柳田國男が元祖だろう。保守だとされているから左翼に人気がないのかな。オレはまずは本流からはじめようと思ったのだけど、水準が高いだけに手ごわかった…。少しは身についているのだろうか。

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2007314日(水)ナチス映画 意志の勝利を観る

 久しぶりにレニ・リーフェンシュタール監督のナチス映画を観ました。『意志の勝利』『信念の勝利』『自由の日』の3本です。ナチス関係の映像作品の極めつけですね。

 『意志の勝利』は有名です。1934年に行われたナチス党大会の記録映画とされています。しかし、そんな生やさしい作品ではない。天才女流監督がナチス権力を利用して徹底して映像美を追求し、結果として全体主義を賛美する20世紀最大のプロパガンダ映画を創り上げてしまったのです。戦後リーフェンシュタールは投獄され、映画監督として再起することはかないませんでした。

 ナチスのプロパガンダ映像は、実はかなり残っています。大半は好きでなければ再び観たいとも思わない程度のものです。実際に『意志の勝利』を観てみると、才能のある人の作品は違うと痛感します。同じように軍隊行進やナチスの集会を記録しているのに、レニ・リーフェンシュタールの作品はまるで別物です。すさまじい熱気で迫ってくる突撃隊・親衛隊・国防軍・ヒトラーユーゲント・夜間集会・ヒトラーの演説。我々の持っているナチスのイメージは、この『意志の勝利』からくるところが大きいのです。じっさいNHKのドキュメンタリーなどでは、『意志の勝利』の映像を切り取って使っていることがかなりあります。

 『自由の日』は、同じくレニ・リーフェンシュタール監督による、国防軍版の『意志の勝利』です。自伝によると『意志の勝利』でほとんど国防軍を登場させなかったため苦情が来てしまい、渋々つくることになったようです。しかし、そこはレニ・リーフェンシュタール監督です。この人がつくると、軍の演習でも様式的で美しく見せられてしまいます。逆光を多用した美しい絵が印象的でした。戦争映像は多いのだけどドイツ国防軍の演習をとらえた鮮明な映像は少ないので、その点も貴重でした。騎馬隊・自動車砲兵隊・サイドカー隊・高射砲隊・装甲車・戦車・空軍などが登場し、それを閲兵するヒトラーらナチス高官の姿を見ることができます。

 この2本は有名ですが、『信念の勝利』を知っている人は、あまりいないのではないだろうか。『意志の勝利』の1年前の1933年に行われたナチス党大会の記録映画です。この作品は、ナチスとレニ・リーフェンシュタール監督により廃棄され長らく幻とされてきました。最近発掘されアメリカのアングラな業者がDVDにしています。これを手に入れたときは嬉しかったですね。

 ナチスがこの作品を無かったことにした理由は、長いナイフの夜で粛清されたレームなど突撃隊の高官が多数登場するからです。この作品を観ると、レームがヒトラーとほぼ同格の指導者にえがかれていることに驚かされます。ヒトラーが闘争時代の犠牲者の霊廟に詣でる有名な場面では、『意志の勝利』ではヒトラーを先頭に一歩下がって親衛隊長官のヒムラーと突撃隊指導者のルッツェが従うのに対して、『信念の勝利』ではヒトラーとレームが肩を並べて進みます。

  信念の勝利より。左がヒトラー

  意志の勝利より

  意志の勝利より

 レニ・リーフェンシュタール監督が『信念の勝利』を廃棄したわけは、もっと単純です。内容が気に入らなかったからです。たしかに『意志の勝利』にくらべると数段落ちるといわざるを得ません。構成もかなり似ているのです。ほぼ同一のところさえあります。『意志の勝利』の映像美のアイディアはすでに1年前の『信念の勝利』の時期にはあり、それを『意志の勝利』で完璧に実現したのでしょう。1本の作品として単発で観るのではなく、一連の作品としての流れをとらえることができるようになったのが、『信念の勝利』を手に入れた最大の成果でした。

 

 『意志の勝利』は、戦後に事実上封印されてしまいなかなか観ることのできない作品になってしまいました。アメリカやヨーロッパのアングラ業者が何種類かビデオやDVDを発売しています。もちろん通常の流通にはのらず通販のみです。オレは、それぞれ異なるところが出した3種類の『意志の勝利』を持っています。タイトルなどがちょっとずつ違い、画質にもずいぶん差があります。

 1935年製作の『意志の勝利』は、著作権の保護期間が切れていて利用が自由なので、今度『意志の勝利』と『自由の日』を1本のDVDにまとめて販売することにしました。といってもDVD−Rに焼いたものですけどね。価格は3500円と外国から通販を利用するより安いと思いますので、興味のある人はよかったら買ってください。

 最後にちょっと商売っ気が出ちゃったな。通信販売ページ

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2007315日(木)森のいかめし

 オレは携帯電話はプリベイドカード式のものを使っています。伊豆にドライブに行ったときに、わざわざ買ったものです。ボーダフォン東海のプリベイドカード携帯は3000円で3ヶ月使えて一番安かったのです。東海以外のプリベイド携帯は、2ヶ月しか使えないんだよね。ほとんど受けるばかりで自分からかけることはめったにないのでこれで十分でした。

 しかし、最近モバオクというのをはじめようと思いつきました。違う会社がやっているヤフオクの携帯版です。ヤフーはマンガ弾圧を主張していやがってムカつくので、モバオクに乗り換えてやろうというわけです。それ以上にモバオクは安いんだよね。1ヶ月300円だけで他に手数料をとらないからね。たいした仕事をしていないくせに何かといえば課金するヤフオクよりよっぽどいい。

 プリベイド携帯だとネットができません。最近モバオクは、パソコンからでもできるようになりました。しかし基本は携帯電話での取引です。携帯を身分証明書代わりにして個人情報を登録します。ネットができないプリベイド携帯ではモバオクに登録することができません。そこで月に980円のホワイトプランに変えようと思い立ちました。

 さっそくソフトバンクモバイルのショップに行き、プリベイド携帯をホワイトプランに変更してくれと申し出ました。いんぎんだけどクドクドと台詞が長い仕事ができなそうな男に当たってしまった。1時間くらいで変更できるというので、近くのデパートで開催している北海道展をのぞきました。ちょうど1時間後に細君の携帯に連絡があり、行ってみると免許のコピーを取り忘れたらしい。そのまま本を読んで待っていましたが、さらに2時間たっても音沙汰なし。どうなってんだと無能男に聞いてみると、プリベイド携帯だと特別な方法で変更するので時間がかかると抜かしやがる。最初から言えよ。もう待てないから後から携帯を送ってくれといったら、できねえんだとさ。またこの慇懃無礼なしゃべりかたがムカつくんだよなー。もういいよと言って出てきてしまった。

 ソフトバンク系のやつらは仕事ができないなー。経営者は優秀なんだけどねー。マンガ弾圧を主張する法務部長やらダメ店員やら、下っ端はお話にならない。もう少し従業員を選べといいたいよ。

 

 ソフトバンクはダメだったけど、北海道展は良かった。イートインで函館で評判になっているという『ずん・どう』というラーメン店が出ていたので入ってみました。一番ベーシックなのは何かと聞いたら塩ラーメンだとのことなので、そいつを注文。なんでも80年代の味なんだそうな。

 

 最近のラーメンの麺はちぢれてないのが多いけど、ここのお店のは立派にちぢれてましたね。そこらへんが80年代なのかな。12日に食べた山頭火と対照的な透明スープでした。奇をてらった趣向のない、非常にラーメンらしいラーメンでした。これならだれが食べても美味いというのじゃなかろうか。揚げ玉ねぎが印象に残りました。

 満腹して北海道展をぶらついていると『森のいかめし』を発見。大好物なんだ。普通の大きさのイカの中に生のもち米を入れて煮たもの。作っているところをのぞいてみたら、三分の一くらいに縮んでるの。最初から小さいイカを使っていると思ってたよ。1箱480円を3つ購入しました。北海道に旅行に行ったときは、わざわざ森駅前にある森のいかめし本店を見に行ったっけ。もっとでかい会社を想像していたら、モルタル造りの商店でした。

 

 

 時間の無駄をしてしまったようだけど、思いがけず美味いものを食べることができたので良かったのかな。

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2007316日(金)吾妻ひでお『逃亡日記』

 細君が庭の一部を芝生にしたいというので、ホームセンターに行ってきました。芝生って種をまいて育てるのだと思っていたら、一塁ベースみたいな正方形に切り取った芝生が売っているんですね。10枚束ねられていて298円。そいつを5つ購入しました。かなり泥がついていて新聞紙をひいたのに自動車がかなり汚れてしまった。

 庭の四分の一くらいが芝生になります。なんでもそこで赤ちゃんを遊ばせたいんだそうだ。オレは泥芝生を運ぶだけでくたびれてしまい、残りの作業は細君に丸投げしました。草をむしったり、地面を平らにしたり、肥料をまいたり、水をかけたり、なんかガサガサやってましたねー。

 

 吾妻ひでおの『逃亡日記』を読みました。ホームレス時代の吾妻先生に関するインタビューと描き下ろしの前書き漫画などを収録した本です。前書き漫画でご本人もお書きになっていますが、『失踪日記』の便乗本ですね。

 吾妻先生が浮浪者(「不労者」と書かないとサベツになるのかな?)をなさっていたのは、以前オレが住んでいた場所の目と鼻の先にある公園でした。よく散歩に行っていたので、浮浪者がいるなーと思って通りすぎたことが何度となくあった気がします。あんなところに吾妻先生がおられるとは夢にも思いませんでしたよ。吾妻先生がメイドさんとともに失踪の地を訪ねるという、巻頭に収録されている写真がシュールでよかった。☆☆☆★★

 15年近く前には荻窪に住んでいました。荻窪駅前に毎晩ヤキイモの屋台が立っていたのを覚えています。買ったことはなかったけど、毎日その前を通って通勤していました。荒岱介の『大逆のゲリラ』を読んだら、そのヤキイモ屋さんは皇居に火炎弾を撃ちこんで指名手配されていた戦旗派のゲリラでしたよ。地下にもぐってヤキイモ屋に化けてたんですね。いや〜、こんな近くにゲリラのお尋ね者がいるとは夢にも気がつかなかったよ。戦旗派といえば、オレは学生時代にずいぶん親しくしてもらい、三里塚の団結小屋にも泊り込んだこともあります。吾妻先生といいゲリラといい、どこにどんな人がいるか分かりませんねえ。

 『大逆のゲリラ』は、80年代にゲリラ闘争をたたかいその後路線転換した戦旗派が、ゲリラや地下潜行などの非合法活動の実際を書いた本です。戦前なら、皇居に火炎弾を撃ちこんだりしたら死刑だよな。あまり知られていない本ですが、面白いですよ。☆☆☆☆☆

  

 雑記26

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