遊撃インターネット雑記18
北のりゆき=死売狂生=行方未知

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200719() 『オリガ』を読む   

 風邪。少しは良くなったけど、寝たり起きたりしながら本を読んでました。昼前に近所の病院へ。ダルマみたいな顔をしたお医者さん。熱が下がったのでインフルエンザではないだろうとのこと。診療後、処方箋を薬局に持って行ったら薬が六種類も出てきましたよ。しかも、ちょっと前に風邪をひいた細君に出た薬とまったく同じラインナップ。この病院の必殺の処方なのかな。

 クラリシッドとメジコンとダーゼンとソルファとムコダインとセルベックスカプセルを飲んで再び寝ました。こりゃ、薬を飲みすぎて病気になりそうだな…。

 寝ながら『オリガ』(ソニーマガジンズ)を読みました。イギリス人の孫が書いた白系ロシア人女性の伝記です。BOOKデータベースより。

 ロシア革命時、兄とともに反革命側の手助けをしていたオリガは、共産主義者に追われ、中国へ命がけの逃避行を果たす。追っ手に怯えながらも、天津で暮らし始め、やがて結婚。幸せな家庭を築いていたが、日中戦争に巻き込まれていく…。激動の20世紀前半、数奇な運命を生きた一市民がとらえたロシアと中国の内側。

 いや、ついていない人です。ロシア革命の時代にシベリアの小金持ちの家に生まれてしまったからたまらない。兄弟はボリシェビキや白軍の内ゲバで殺され、ウラジオストクに逃げ出すとそこにも赤軍が迫り、国境を越えて中国の天津に逃げます。そこでイギリス人と結婚して落ち着けたと思ったら、今度は日本軍が侵攻してきてカナダに逃げ出すことに。戦後も中国に戻り生活を再建しようとしたら、国共内戦で全てが無に。

 『オリガ』には、しばしば日本が登場し、その点が特に興味深かったですね。当時の中国には、列強の治外法権地域である租界がありました。上海租界なんかが有名です。第二次世界大戦に参戦すると、日本は各国の租界を接収しました。すると、たちまちその地域に最低の売春宿や阿片窟がはびこりはじめたとか。おそらく特務機関による麻薬販売の結果でしょう。満州国と麻薬ついては、佐野眞一の『阿片王 満州の夜と霧』が詳しいですね。

 オリガはひどく不幸だけど、一族皆殺しにならなかったのは不幸中の幸いでした。著者の追跡調査によると、ロシアに残ったオリガの姉や父は、かなりひどい目にあっているけど、殺されることなく生き残っています。小金持ち出身で身内に何人も反革命派を出しているのに、オリガの家族がスターリン時代を生き残れたのにむしろ驚きました。土地柄にもよるのかな。ウクライナだったら、まず餓死させられているでしょう。

 どうもオレは満州国や租界というと妙なロマンめいたものを感じてしまい、そのうえロシアの女反革命の亡命記でしょ。こりゃ面白そうだと思って購入しました。ところが読んでみると、かなり気の毒な話。読んで面白いというより、興味深いという感じの本でしたよ。☆☆☆★★

  

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2007110-11(-) Z(革マル派)の研究を読む 

 風邪がぶり返してきたよー。昼間はそれでもまあまあ楽だけど、夜に症状が悪化します。ダルマ医師が処方した薬はあんまり効かないなあ。

 昼は、おとなしく本を読みながら横になっていました。食欲がないので果物を食べてコーラでカロリー補給。夜、再び気分が悪くなりグッタリ眠りました。早朝五時に目を覚ますと、細君がまだ起きています。どうやら風邪をひいた赤ちゃんが心配で眠れないらしい。赤ちゃんは鼻呼吸なのに詰まってしまってうまく息ができず、口を開いて苦しそうにハヒハヒいっています。細君まで病気になったらかなわないので、オレがみているからといって寝かせました。

 赤ちゃんは、ハヒハヒハヒハヒと苦しそうな息の合間に、時どき思い出したように変な叫び声をあげます。朝九時ごろ、家の前で工事が始まりました。やかましく、頭に響く。なんで一家そろって病気の日に工事なんだ…。騒音で細君が起きだし、せっかく寝ていた赤ちゃんも目を覚まして泣き出します。不幸だなぁ…。

 工事は三十分程度で終わったけど、みんなフラフラです。ハヒハヒと苦しそうな赤ちゃんを見て、細君は鼻に口をつけて鼻汁を吸いとっていました。わが女房ながら、えらーい。親でなければできないことだね。オレだってできるぞ、と次はオレがやるといったら、オレの風邪菌がうつるからダメだと禁止されてしまった。

 この日も本を読みながらぐったり寝たり起きたりでしたね。われながら脆弱というほかありません。夜の十二時ごろ目を覚ますと、まだ細君がオロオロと赤ちゃんの世話をしていました。オレが代わるといって寝室に連れて行ったら、細君は横になって一分くらいで寝てしまった。赤ちゃんは定期的にひいひい泣きます。抱っこすると少しは落ち着くので、10キロくらいあるのを抱いて部屋中歩き回りました。重い…。うっかり咳をするとおびえて泣くので、咳もできないよ…。オレも病気なんだけどな…。深夜三時ごろにようやく寝てくれましたよ。

 

 風邪の間に読んだ本の感想を書きます。

 『Z(革マル派)の研究』(野村旗守)

 このあいだ中核派本を読んだので、今度は革マル派本です。題名のZは、革マルのヘルメットのZマークから。全学連のZです。過激派ゴシップ本としてはまあまあ面白いけど、内容はかなりいいかげんなシロモノで、こんなんだったらオレでも書けそうです。立花隆の『中核vs革マル』とは、およそ比較の対象にもなりませんね。

 この本を読んで気がついた、おかしなところをあげてみましょう。

 JRという、国民の足を担う基幹産業内部に深く食い込んだ極左過激派集団・・・。これはただごとではない。彼らは首都圏の交通機能の相当部分を瞬時にして麻痺させることすら可能な潜在能力を秘めているのだ。

 …何をいってるんだ、ダメダメだ。鉄道が担う物流はせいぜい全体の10数パーセント程度で、現在はほとんどがトラックです。七〇年代のスト権ストの敗北で、国鉄の労働組合がいくらストを打っても「首都圏の交通機能の相当部分を瞬時にして麻痺させる」なんてことは不可能だってことは証明済みなんですよ。こんなことは少しでも労働運動に関心のある人だったら常識です。この著者はロクに知識もないのに思いつきで書いているよ。

 「反体制」「反権力」を叫びながら、じつは陰にまわって当局と手を結んで「信頼」あるいは「馴れ合い」関係をつくり、対立組織(セクト)を弱体化させることで自組織強化を図る ― この「革マル的手法」は、じつは往時の早稲田大学においても適応されていたのではないか

 これも少しでも新左翼運動に関心のある人だったら常識です。いまさら大発見をしたかのように書かれても()

 労働界においては、最初に狙われたのが国鉄時代の動労であって、次がJRグループ(とくに東日本)だったということになる。もっとも、これは何も革マルの専売特許ではない。「加入戦術」という言葉は昔からあった。

 - 略 -

 トロツキズムの影響を強く受けた革マル派が、勢力拡大のためにこの戦術を用いたのは、自然の成り行きであった。

 加入戦術というのは、小セクトが社会党や共産党などの大政党に入りこんで派閥を作り、ある程度大きくなったら分裂して組織をさらっていく戦術をいうのであって、労働組合にどこかの党派が組織的にメンバーを送り込んでも「加入戦術」とはいいませんなあ。左翼政党が労組に浸透して影響力を持とうとするのは当たり前で、加入戦術のような特殊な戦術とはまったく異なります。こんな程度のことも知らない者が、こんな本を書いてはいけない。

 ここでは、一五〇本の鉄パイプ、六〇本の鉄棒入り竹刀、鉄棒入りビニールバット、爆弾を製造するのに用いられると思われる短く切った塩ビ管、サバイバルナイフ、ナタ、ヌンチャク、スタンガン、まきびし等の凶器が見つかった。

 革マルが「爆弾」? バカなんじゃないの? 革マルという党派を何も理解していない。オレの部屋には空き缶が転がっているけど、こいつの方が塩ビ管なんかより爆弾の材料に良さそうだぞ。 

 ひと言でいえば、著者には最低限の知識もない。きわめていい加減な本です。著者略歴によると、主に『正論』などの右派雑誌に北朝鮮関係の記事を書いているフリージャーナリストなんだそうな。こんなのを「ジャーナリスト」なんて呼んじゃっていいのかねー。免許が必要なわけじゃあないから、自称だったらどう称してもいいのか…。それにしても、こんなのを使っている『正論』も水準が知れるよな。

 とはいうものの、革マルゴシップ本としては楽しめる読み物でした。革マルはもともと神がかったマンガみたいな党派ですから、革マルのしでかしたことを記述していけば、それだけでマンガみたいな可笑しい本になります。面白かったところをいくつかあげてみましょう。まずは、2001年の早稲田大学の第一学生会館閉鎖騒動に関する記述です。

 そして正体を明かせば、地下連を仕切っているのは学園紛争華やかりし当時のノンセクト・ラジカル雑派(通称・黒へルグループ)の流れをくむ二〇代後半から三〇代前半の三人の卒業生であり- 略 - 早大広報室の説明によれば、この三人は早稲田を卒業した後も、大学に居残り、何をしているのかわからないが何やら活動している様子であるという。それも、毎日のように朝のかなり早い時間から構内で見かけるから、どうやら地下部室に住み着いているようだという。

 まず、「ノンセクト・ラジカル雑派」というのは革マル独特の用語で、他の党派や、ましてやジャーナリストは絶対に使いません。雑派なんてケンカを売っているようなものだからね。こいつは革マルの機関紙でも読んで無自覚に使っているんだろう。しかしそれは置いといて、2001年の時点でまだこんなノンセクトが居たんだねー。こういう連中好きだなあ。「何をしているのかわからないが何やら活動している様子」というのがバカバカしくていい。オレも小さい大学だったけど、風呂もついているしサークル棟に住めるんじゃないかと考えたことがあったよ。それを実践したヤツがいるとは。さすが早稲田大学は偉いな。

 この本には、オレも面識のある人がでてくるぞ。1997年の酒鬼薔薇事件に関して革マル派が行った『神戸小学生惨殺事件の分析』という記者会見に出席した人のインタビューからです。

 「この事件の全貌は、日本支部をつくりたいアメリ力のCIAが少年法を改正したい日本当局をそそのかし、謀議のうえで犯行に及んだというのです。そのCIAの日本側の手先となって動いているのが、当時インターネット上で話題になっていた河上イチロー(オウム真理教幹部)という人物である、というようなことを言っていました。そのあまりの荒唐無糟ぶりには、記者席のあちこちから失笑が漏れたほどです。結局、まともに取り上げたところはほとんどなかったんじゃないでしょうか・・・」

 オレ、『サイバースペースからの挑戦状』という本で河上イチローさんと対談をしたことがあるよ。オウムだったというのは本当らしいけど、そうか彼はCIAだったのか…() オレがなにか思いついたことを言うと、ポンと簡単に返してくるとても優秀な人だったよ。さすがCIAだ() 

 その記者会見で、革マルがCIA謀略説の根拠として示した「生首」絶叫男というのが傑作です。革マルのビルの辺りに「生首」やら「バラバラ」やらと40分以上も叫ぶ男が出現し、その内容がCIAの犯行だという根拠???なんだそうな。春になるとよく現れる人のセリフとしかオレには思えないけどね。革マルさんは、「革命的直観力」によってそのセリフの重大性を察知。それをしっかり録音してプレスリリースに掲載。集まったマスコミに配ったそうです。叫びの中で英語を使っているからCIAの犯行だと推断できるんだそうな。内容をどうぞ。

……バラバラバラシャバジバラ バラバラバラバラバラ、シャバリアシャバアージ、バーヤなまくらいほー、生首、生首、生首、生首。なーまーくーびー、さらし首ー。なーまーくーびー、さらし首ー。生首ひとつ、ありました。青い眼をして…………

あなたーここおいでー、110番。生首ひとつ、ありました。かわいい坊やの生首が。学校のと(ころに) …………

(手を叩きながら歌)なーまーくーびー。ハピー、ハピー、ハピー、ハピー、ゴーゴー、ハピー生首。おまえの坊やの生首が……へイユー、ヘイユー、ユー! デスバイハンギング! デスバイハンギング! へイユー、ヘイユー。ちょっと外人、おまちなさーい。そこの外人、おまちなさーい。デスバイハンギング! デスバイハンギング! ハイ、外人、そこの外人、まちなさい。ハイ、外人、おまちなさい。デスバイハンギング! デスバイハンギング! ……バラバラバラバラ、バラバラバラバラヤ、……バラバラバラバラヤ。……おまえの坊やのさらし首。へイ、ヘイ、ヘイヘイホー。よーさーくー。電話番号は四三九の、よさくねーエーエーエーーエーエーエー。……

 ねっ、こんなこと大真面目にやっているんだから、マンガみたいな党派でしょ。マンガ党派の奇妙な行状を面白おかしく書いてりゃいいのに、なまじ危機感をあおるような書き方をするから底が知れる。

 オレは最近の革マルをウオッチしていなかったので、革マル中央とJR総連の革マルが分裂しつつあるというところだけ興味深かった。ヘンな人たちの集団になってしまった革マル中央に、JR総連革マルがついていけなくなって逃げ出そうとしている。しかし、金づるのJR総連を手放したくない革マル中央がしがみついているという構図らしいですね。まぁ、一応アマゾンにリンクを張っておくけど、古本で500円くらいだったら買ってもいいかなという程度の本でしたね。☆☆★★★

 ネットで評判になっていた『となりの801ちゃん』も読んでみました。ネットで無料だったら退屈しのぎに読むかもしれないけど、カネ出して読むものではないね。作画がひどすぎる。鉛筆描きだぜ。それに、「腐女子」モノだけど、これだったらオレと細君の過去の方が…。こんなこと書いて注文する人もいないだろうけど、これも一応アマゾンにリンクを張っておきます。☆★★★★

    

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2007112() 北方水滸伝を読む 

 不二家が賞味期限切れの材料を使ったケーキを売っていたのがバレて、営業停止になったとか。十二月六日に散歩に出たときに不二家でケーキを食ってるんだよな。雪印みたいに毒だったら、夫婦そろってのびているところだよ。ひどい物を食わせるなあ。

 風邪が良くなってきました。まだ本調子じゃないけどね。ここのところ寝てばかりで何もできなかったので、適当に休みながらいろんな仕事をやっていました。

 夜、案の定少し具合が悪くなってきたので、早めに蒲団に入り北方謙三の『水滸伝』一巻を読んでいました。以前から気になっていたけど、文庫版が出るのを待っていたのです。

 水滸伝のフォーマットに従いながらも、全く違う話になっています。まず、宋江の一派は腐敗した宋国の打倒をたくらむ地下ゲリラ組織。魯智深和尚は有能なオルグで、ゲリラ組織に加える有為な人材を求めて全国を旅しているという設定。一巻は組織造り編で、魯智深がリクルートした人材の動きを追ったり、組織の経済的な裏づけとなる密造塩のルートを開発したりというお話です。

 ハードボイルド作家として有名な北方謙三は、過激派もネタにしており、『あれは幻の旗だったのか』では、単なる祭りにすぎない全共闘運動にあきたらない極左のはぐれ者が、ヤクザから武器をぶんどって銃と爆弾で武装蜂起をたくらむという話を書いています。北方水滸伝では、組織づくり、リクルート、オルグ、革命的再教育まで、水滸伝に仮託してさらに本格的に反体制の革命運動を描いている気がしました。まだ全十九巻のうち一巻を読んだだけだけどね。しかし、北方謙三が書いた水滸伝はどんなもんだろうと思って買っただけなのに、革命っぽいのに当たるねー。どういうわけだろう。

 オタク的な見方をしても、アニメの『ジャイアントロボ』で登場した呼延灼(こえんしゃく)やら戴宗やらがでてきて楽しかったよ。☆☆☆☆★ 

  

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2007113() 新宿へ行く

 まだ本調子じゃないけど、かなり風邪が治ってきました。

 午前中はたまった仕事。今週は外を出歩くこともなかったので、午後、気晴らしに一家総出で新宿へ出かけました。三時ごろイタリアレストラン『カプリチョーザ』へ。チェーン店なのに、安いわりに非常に美味い。食事の時間でもないのに、若い人たちでほぼ満席でした。

 トマトとニンニクのスパゲティー、イカとツナのサラダ、かぼちゃのタルトを注文。カプリチョーザに入るのも一年ぶりくらいですが、以前よく注文していた定番のメニューです。オレは食い意地が張っているので、いつも一口二口食べてから撮影を思い出します。ちょっと写真が汚っぽくなってしまいました。

  

 イカとツナのサラダは、イカが肉厚でやたらに美味い。たぶんスルメイカだと思うんだけど、特別でかいイカでも使っているんだろうか。ドレッシングも甘く酸味があって好みです。トマトとニンニクのスパゲティーも、なかなかのもの。一見ミートソースみたいだけど、食べてみると別物。唐辛子が入っていて甘辛く、ニンニクが強い。トマトとニンニクって合うんだなぁ。かぼちゃのタルトも、甘すぎないのにコッテリしていて美味いですよー。ただ、あんまり食べると胸が悪くなるので、いつもひとつだけ注文して細君と分けて食べています。持ち帰りたいくらいだけど、持ち帰りはやってないんだよな。食後にコーヒーか紅茶がオマケにつくのも良し。

 すっかり満足して細君と別れ、ヨドバシカメラと虎の穴をのぞいてみました。土曜のせいかどこも混雑。特に虎の穴は、レジに三十人くらい行列していて、見るだけでうんざりして出てきてしまった。旧ソ連じゃあるまいし、いつもいつもこんなに客を並ばせる店は、虎の穴くらいだよな。プロだったら土曜は混むということくらいわきまえて、いい加減にレジを増やせよ。虎の穴に限らず、オタク相手の商売って本当に客あしらいが悪い。うっとうしいから、最近は虎の穴では、ここでしか売ってない同人関係のものしか買わないよ。他の店で売っているものは、行列なんかしてないでよそで買えばいいのに。アマゾンだったら送ってきてくれるぞ。

 タカシマヤタイムズスクエアで再び細君と合流。東急ハンズで、本箱にする突っ張りラックを購入。1万2800円。こいつはネジで天井に固定するタイプなので、地震になってもひっくり返りません。その後、デパ地下に移動しミカンなどを購入。ここのミカンは、そこらのスーパーのものとほとんど別の果物です。スーパーで5百円くらいが、8百円になってしまうけどね。まあ、ちょっとした贅沢ということで。

 夜になったらちょっと気持ちが悪くなってきたので、早めに帰宅しました。

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2007114() バーミヤンの五目焼きそば

 日曜だけど先週風邪で寝込んだ分仕事です。昼過ぎに赤ちゃんを抱えてちょっと散歩にでました。この前入った不二家の前を通りかかると、おわびのチラシを貼って休業。賞味期限切れの材料を使ったシロモノを食わせやがって。天罰テキメンですなぁ。雪印は潰れちゃったけど、不二家もどうなることやら。

  

 本屋に入って右翼雑誌のSAPIOを立ち読みしたら、1月10-11日の日記に書いた『Z(革マル派)の研究』の著者が北朝鮮がどうだとかいう記事を書いていたぞ。こんなのを使うようでは、この雑誌も水準が知れますなぁ。ネットランナーと週刊アスキーの最新号を購入。

 疲れたのでファミレスのバーミヤンに入りました。五目焼きそば、コーンスープ、オーギョーチを注文。コーンスープは、トウモロコシの粒が入っていないのが気に入らない。味もたいしたことなし。しかし、五目焼きそばが美味い! 細君が注文したものなんだけど、ファミレスでこの水準の物が出てくるとは驚きました。屋台のソース焼きソバに毛が生えた程度のものを予想していたら、とんでもない。ちゃんとした中華料理店で出てくるトロトロソースをかけたおいしい焼きソバでしたよ。この値段でこの味だったら上等です。それにしても最近のファミレスは味が良くなったなぁ。

 

 『よつばと!』(あずまきよひこ)六巻を読みました。なごみ系では今一番面白いマンガだと思う。日常マンガの傑作ですね。五歳の幼児『よつば』と、周囲の人たちの交流を描いた作品。悪人が一人も出てこないところがいいよね。普段何気なく見すごしてしまう日常の出来事を、鋭い観察力で面白く描いています。この作者は才能があるな。夏休みの初日からマンガが始まって、この六巻から夏休みが終わりました。

 六巻では、よつばは買ってもらったばかりの自転車で大冒険をして、とーちゃんに叱られてしまいます。良いとーちゃんだよな。子どもは、可愛がるだけだったら簡単なんだよね。悪いことや危ないことをしたら叱らないとしょうがないわけで、そういう時にちゃんと適切に叱れるかどうかが良い親かどうかの分かれ目だと思う。一般的には、母親がしつけに厳しく父親は甘いみたいだけど、ウチは細君がオレ以上に子どもに甘いからなあ。オレが叱る係りか…。あんまり自信がないなあ。まあ、そんなこと考えながら読んでしまいましたよ。おすすめ☆☆☆☆☆

 余談ですが、作者のあずまきよひこは、あずまんが大王でブレイクする前に『序ノ口譲二』のペンネームでエロマンガを描いているよ。単行本の『淫魔の乱舞』では、あずまんが大王のゆかり先生の原型みたいなキャラが出てくるぞ。

  

 才能のある人は、エロも上手ですねー。なぜか乳首が長いけどね。好みなのかな? この人は、コミケでもアニパロのエロ同人誌を出していたよね。即売会で同人誌を買ったことのあるマンガ家が、有名どころの商業誌で描いているのを見つけると感慨深いものがあるよ。

   

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2007115() ロリ昔話

 まだ少しだるいけど労働。夕方散歩がてら買い物に出かける。今日は本も読まなかったし、平和な一日でした。だから日記に書くことがあんまりないんだよね。

 最近面白かった記事を。1月12日の日経新聞より。

 「神の存在から突然、下りるというのはどんなお気持ちですか」と問われると「人間、慣れるものです。大きな違いはありませんよ」。昭和天皇が一九七九年、戦後の人間宣言など自らのめまぐるしい変化を晩さん会の席で淡々と語っていたことが、ジスカールデスタン元仏大統領の回顧録「権力と人生」で明らかになった。

 元大統領は七九年六月の東京サミットで訪日し、宮中晩さん会に出席した。各国首脳の中で長老格だったため、昭和天皇の右隣に着席。しばらく世間話をした後、戦後、国民の象徴となり神格化を自ら否定した心境などを思い切って尋ねた。

 昭和天皇は質問をにこやかに聞いた後、元大統領に向き直り、「慣れるものです」などと答えたという。元大統領は「自らの思慮なさを痛感した」と振り返っている。回顧録は、昭和天皇の当意即妙で落ち着いた受け答えと、自ら「場違い」とした所作を対照的に描いている。

 よく聞いてみたもんだ。いかにもフランスの大統領らしいよね。ドイツの首相やアメリカの大統領がこんな質問をするのは、ちょっと想像つかない。フランスでも、天皇が神から人間に落っこちたって知られているんだなあ。変なことに感心してしまったよ。神様も人間も慣れなんですかねえ。

 次は1月3日の毎日新聞より。かなり長いけど、ロリに関する非常に興味深い記事です。いつか紹介しようと思っていたのに正月から忘れていたよ。

ネット君臨2

認められたくて「狩り」

レア物求めいやがる女児撮影

 1枚のDVDがある。空き地で遊ぶ2人の少女。1人(当時8歳)が暗がりに誘い込まれる。服を脱がされそうになり、顔をゆがめて「嫌だ嫌だ」と泣き叫んでいる。とても正視できない。

 04年10月。インターネット上のハンドルネーム(HN)「なるえ」は、これを撮るため休日を利用して仲間と千葉県に車を走らせた。JR東海の元運転士(33)。停車位置が10センチずれるのも許せない。無遅刻無欠勤。職場の同僚は「まじめできちょうめん」と口をそろえる。

 愛知県豊橋市の自宅から遠く、純朴な子どもがいそうな田舎に目を付ける。黄色い帽子をかぶった下校途中の約20人に「かわいいね」と声をかけた。小学4年以上は警戒されるから狙っていない。

 埼玉、宮城県警は昨年から大規模な児童ポルノ事件の摘発を進めている。逮捕者は、実行グループのなるえを含め中部から東北の計14人。元自衛官、郵政公社職員、塾講師……。幼いわが子へのわいせつ行為に及んでいた法務局人権擁護部の元職員もいる。00年ころ、ネットのチャットやコミックマーケットで知り合った小児性愛者グループだ。互いの本名は知らない。

 押収画像500万点

 押収された画像はネットを使って収集したものを含め、空前の500万点に上る。1000人前後の日本人女児の映像など、数万人分が収められていた。DVDには男の顔も映っている。「自分が撮ったもの」という証拠だ。彼らは女児の撮影を「狩り」と呼んだ。

 警察が事件の中心人物と見る男がいる。小児性愛者の世界でカリスマと呼ばれるHN「D」。コミック作家、38歳。1級のコンピュータープログラマーでもある。逮捕された1人はこう供述した。「同じ趣味の人間がたくさんいることをネットで知った。珍しいものを持っていれば、あの人に認めてもらえると思った」

 ネット社会に渦巻く欲望から子どもたちを守るすべはあるのか。

 

 コミック作家のHN「D」(38)は昨年7月、児童ポルノを第三者に提供した罪で懲役1年4月、執行猶予3年の判決を受けた。「狩り」にはかかわっていない。年末、毎日新聞の取材に応じた。

──ネットで交流していた愛好者は。

・画像のやりとりをしていたのは50人くらい。

──仲間は増えたか。

・10年前に比べ、ネットワークはかなり広く、強くなっている。ひとえにネットのおかげ、というかネットのせいだ。昔は一人で悩んでいた。

──「狩り」を知って注意しなかったのか。

・やめた方がいいと思うが私に言う資格はない。本心は見たいから。自分の欲望に負けている。

──仲間が「狩り」をした責任は感じるか。

・正直、ない。撮影する側も見る側もエスカレートしたものを求めていく。お互い破滅が待っていると分かっていても歯止めが利かない。      

  @

 部屋を予約した団体名は「お絵かき親睦会」だった。

 HN「なるえ」の元JR東海職員(33)らが千葉県で「狩り」と呼ぶ少女へのわいせつ行為を撮影した翌月の04年11月。同じ小児性愛者グループが埼玉県西部の市民会館に集まった。記録には「参加者8人」とあるが、実際は20人を超えた。

 容量を大幅に増やした「タワー」というハードディスク(記憶装置)が15畳の和室に運び込まれた。普通のパソコンの20台分。膨大な児童ポルノが収められた「金庫」だ。参加者はそれぞれのパソコンをタワーにつなぎ、好きなものをダウンロードする。

 1枚の大きな紙を広げ、寄せ書きのように画像を模写する。手本を見せる師匠はD。描き終えると全員がサインを添えた。

 ネットの進歩が欲望の連鎖を広げる。昨年12月7日、一連の事件で逮捕・起訴されたHN「有栖川きつね」の郵政公社職員(30)はさいたま地裁の公判で「ネット回線の高速化が進んだ2、3年前から(児童ポルノの収集を)本格的に始めた」と述べた。パソコンには8000点が残っていた。

  @

 「犯人を追いかけられない」。捜査は困難を極める。

 警察庁は02年、児童ポルノ画像自動検索システムを溝入。ネット上にはんらんする違法画像をチェックしている。

 しかし、技術がその上を行く。たとえばホームページに画像を載せるアップローダー。パスワードを入れないと見られないように設定できるため、ネット上に広がらない。警察庁幹部は「これを使われると手が出ない」。最近、携帯電話でも使えるようになった。

 今回の事件で、オフ会と呼ばれる同様の集会の開催は、なるえがネットに作った掲示板で案内した。ここも限られた者だけが知るアドレスを打ち込まないと行き着けない。彼らは逮捕につながる画像を「流禁」(流出禁止)扱いと決め、互いに念を押した。

 Dは取材に「ネットにはいくらでも抜け道がある」と話した。児童ポルノの提供罪は3年が時効。パソコンには送信日時が自動的に記録される。「これを3年以上前に書き換えたうえ、相手と口裏を台わせれぱ立件は不可能です」

 埼玉、宮城両県警が摘発できたのは、昨年初めに宮城県内で強制わいせつ容疑で逮捕された元自衛官(26)が小児性愛者グループの一人だったからだ。その時、グループの間に「おれたちもやばい」とメールが回った。なるえはDVDをDに預けた。自分のパソコンは捨てられす、庭に埋めたが警察に発見された。Dは別の仲間の家に行き、すべての画像を完全に消すため米軍が使うソフト「ブラックホール」で証拠隠滅を図る。だが、やはり自分のコレクションは保管し、逮捕された。

 なるえと一緒に「狩り」をした男は仲間に「捕まったら仕方ない。ほとぼりが冷めたらまたやろう」とメールを打った。ログ(送受信記録)を消して逃げ切ったメンバーもいる。

 一方、親が「子どもに事件を思い出させたくない」と被害届けを断念したケースも少なくない。捜査幹部は「余罪がどれだけあるのか、誰にも分からない」と言う。

  @

 Dのホームページにはこうある。「幼女と仲良くなったり、声を掛けたりするのが悪とは思っていない。女の子にとっても後々良い思い出であるなら、むしろ善であるだろう」。これをまた誰かが目にする。

 記者は「狩り」の現場となった千葉県の町を歩いた。夕方、親が見守る中で子供たちの集団下校が続いている。

 被害者の少女は10歳になった。今もスカートをはくことさえ怖くてできないという。  

 

 毎日新聞さん、煽る、煽る。「コミックマーケットで知り合った小児性愛者グループ」というのがいいなあ。最近は、同性愛者には社会が寛容になっていて、「同性愛者の権利」とか言っても許容されるけど、ロリに対しては厳しいですなあ。両方とも、性的嗜好が正常とされているものからズレている人たち。しかし、ロリとホモでは天国と地獄だね。

 この記事を読んで思いついてロリ画像を放り込んでいたハードディスクを調べてみました。最後にフォルダを開いたのが、一年十ヶ月前。6.66ギガバイトで画像が4万9840ファイル。動画は92ギガバイトで182ファイル。我ながらよく集めたものです。

 そりゃロリっ気はあるにしても、オレは過激派の爆弾教本や日本軍の毒ガス製造法のようなキケン物収集のつもりでロリ画像を集めていました。記事によると今後は、単純所持も禁止されることに法律が変わるかもしれない。どうせほとんど見ることもないけど、消去することになったら、ちょっと残念だよ。

 以前どこかで書いたと思うけど、たしか97年ごろだったかな。ネットでFLマスクという消せるモザイクをしたロリ系エロ画像のCD-ROMを買ったんですよ。そしたらメーリングリストに入らないかというメールがきて、ありがたく入れていただいたんです。それがロリコン者のコミュニティでした。自宅サーバーを立ててロリ画像の交換をしていましたね。もう10年近く前のことです。当時としてはたいした技術でした。画像のほとんどは、その時に落としたものです。10年前じゃあ、さすがに大きなファイルは無理で、動画は後に出てきたnyの利用がメインでしたよ。

 警察が事件の中心人物と見る男がいる。小児性愛者の世界でカリスマと呼ばれるHN「D」。コミック作家、38歳。

 このカリスマってだれだろうと思い、調べてみました。どうやらロリコンマンガ家の倉田いち朗氏のようですね。この人のホームページの日記に、記事で引用されているこんな記述がありました。まず間違いないでしょう。

 私は、現実に幼女と仲良くなったり、声を掛けたりするのが悪い事だとは思っていない。 それが女の子にとって 楽しく、後々になっても良い思い出であるなら、それはむしろ「善」であるだろう。

 この文は、次のように続きます。女の子が殺されてしまった事件に関する文章なんですね。

 しかし、女の子に痛い思いをさせたり、恐怖心を植え付けたり、嫌がる事を無理強いしたり、 あまつさえ殺害してしまったりというのは、文字通り鬼畜の所業である。 それこそ、漫画など、空想の世界でのみ 許されるべきことだ。

 毎日新聞も、イメージが悪くなるように意図的に切り文してるんだよなあ。

 それはともかく、このマンガ家さんは、「本物」でしょう。単行本も出しているようです。どんなマンガを描いているのだろう。きっとすごいものにちがいないと思い、見てみました。

 

 

 

 …こっ、これは…………。オレには無理です…。本物すぎる…。

 

 リ、リアルタッチですな。オレもまだ買っていないけど、一応アマゾンにリンクしておきました。気になる人は購入してみたらどうでせう。本物のみが持つ迫力を味わうことができるんじゃないかな…。いや、読んでないから分からないけどね…。

 ホームページを拝見したところ、倉田いち朗氏は現在も元気に活動中のようです。

 

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