遊撃インターネット日記

北のりゆき=死売狂生=行方未知

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 1997年10月31日(金曜)

 ソニーのCD−Rに気をつけろ

 半年ほど前の4月、8万ほど出してソニー製のCD-R『CDU526R』という製品を買いました。CD-Rっていうのは自分でCD−ROMや音楽CDを作ることができる装置です。戦前にナチスの発行したレコードを音楽CDにして焼いたら面白いんじゃないかと思ったのです。

 ところがです。ソフトの制作が間に合わなかったとかで付属のドライバが音楽CDを作成できない不完全版。最初っからわかっていれば他社の品を買ったんだけど、そんなことは箱にはまったく書いていないのです。問い合わせたところ2ヶ月後の6月には完全版を送るとの由。腹を立てながらも待つことにしました。ところがいくら待っても送って来ず、ようやく来たのは予定から2ヶ月も遅れた8月でした。

 「ようやく音楽CDをつくれるー」と喜び勇んでSCSIボードにつなげたんだけど、動かない…。サポートに電話したところSCSIとの相性が悪いんじゃないかとのこと。カネをためてSCSIボードを買い換えたのが10月。SCSIボードを変えると外付けハードディスクをフォーマットし直さないといけないのでちょっと大変です。ところが、ううう動かないっ。それどころか音楽CDを作ろうとするとシステム全体がフリーズして動かなくなってしまいます。ムカムカしながらサポートに電話すると、製造番号を教えてくれといいます。製造番号をいうと当たり前のように「そのころ出荷した製品はファームのバージョンが古いので音楽CDを作ろうとするとシステムがフリーズする症状が現れる」なんていいやがる。「箱に書いてあった説明にはたしかに音楽CDが作れると書いてあった。欠陥商品じゃないのか」と追及しても、「欠陥ではない。ファームのバージョンを上げるためにサービスセンターに製品を持ってきてくれ」なんていいます。謝罪の言葉なんて一言もない。「オレが壊したわけじゃないし。そっちが取りに来い。第一、システムがフリーズするほどの欠陥があるんだったらそっちから知らせてくるのが当然じゃないか」と言いたかったが、そこはグッとこらえて新宿の販売店までCD-Rをかついで持っていったのです(言ってやるべきだったろうか)。

 ところが販売店は、「戻ってくるまで時間がかかるかもしれない」とかなんとかいってCD-Rを受け取りたがりません。そのうちあちこちに電話を掛けはじめて「ソニーのサービスセンターが新宿にあるから、そこに直接持っていってくれ」と言い出します。「行ってみて不都合があったら時間の無駄だから、とりあえずそこに電話してみてくれ」と頼むと、くだんのサービスセンターに電話をはじめました。しかし案の定というかどうやら誰も出ないようです。昼の2時ごろで仕事場に一人もいなくなる時間じゃないのだが。そのうちサポートに電話して「一人もいないはずないから、こっちから電話するので待っていてほしい」と言われたとか。クソ、バカみたいに待たされました。結局どこから電話しても、全員昼寝でもしているのかそろって社員旅行にでも行ったらしいサービスセンターには連絡がつかず、しぶしぶ販売店がCD-Rを受け取ったのでした。

 ファームのバージョンアップとやらが終わってCD-Rが戻ってきたのは、それから実に25日後でした。パソコンが壊れてNECに持ち込んだときは、翌日修理が終わったという連絡がきて驚いたものなのだが。怠慢じゃないか。しかしソニーさん、驚愕したことに修理代4500円を払えというお言葉…。フザケルなよー。さすがのオレも激怒して抗議。当たり前だが無料にさせました。

 ソニー製のCD-R『CDU526R』を購入して半年。本来の目的には一度も使えなかった。実はイヤになってしまって、まだ修理から戻ってきたCD-Rを動かしていないんだよね。本当に直ってるのだろうか? SCSI代を入れれば10万円近く投資してしまいましたが、まったくとんだことです。

 みんな、ソニーのCD-Rには気を付けたほうがいいよ。ソニーってもっとちゃんとした企業だと思っていたのだが…。オレはもう二度とソニー製品は買う気にならない。ソニーの社員の人が読んでいたら、このことを上役に知らせて反省するように言っといてください。プンプン。

 1997年11月1日(土曜)

 赤旗祭りに行く

 共産党のお祭り「赤旗祭り」に行ってきました。去年は選挙で中止だったので2年ぶりです。

 なんか面白いものがないかと思っていったんだけど、マンネリでつまんなかったねー。ソ連・東欧共産主義国が崩壊する前は、有名な体操選手とかが来日してきてけっこう面白かったようなのだが。

 公安警察や創価学会が共産党に仕掛けた盗聴器の展示が面白いといえば面白いものでした。でもこれ、2年前もやってたし、ディスプレイも同じでほんと進歩がないなー。

 他に食指の動くものといえば、革命歌を収録した10枚組みCDぐらいです。28000円で手が出ませんでしたけど。いつか余裕ができたら買いたいですねー。

 すっかり飽きて展示してあったテレビのワールドカップサッカー日韓戦を見ていたところ、まわりに大勢共産党員が集まってきて日本を応援しはじめました。それどころか、韓国サポーターの掲げている看板に書いてあった「日本なんて韓国のメシだ」なんていう文を見てプリプリ怒っているおじさんまでいます。同じ左翼でも新左翼連中の「韓国など第三世界が上。日本は下」みたいなオレの大嫌いな逆差別感性に比べるとずいぶん好感が持てます。

 日本が勝つとまわりの共産党員のみなさん手を打って喜んでいました。オレも嬉しい。よかった、よかった。

 1997年11月9日(日曜)

 ゲバラ写真展に行く

 サンシャインシティ アルパ2Fで無料のゲバラ写真展が開催されていると聞き、さっそく行ってきました。

 本当にゲバラってカッコよく、絵になる男です。質の高い写真が多く満足できました。それに会場ガラガラなんじゃないかと思っていましたが、けっこう人が入っていました。わざわざ見に来たらしい若い人が多いのにはちょっと驚きです。

 どうやら新左翼系市民団体の人たちが運営しているようです。「赤旗祭りのキューバ支援の連中は、キューバ製の酒ぐらいしか置いてなくてつまんなかった」と言ったところ、何ともいえない顔をしていました。

 ゲバラファンらしい老左翼のおじいさんもいてちょっと話をしました。「ゲバラの別れの手紙を読むと今でも涙が出てくる」となかなかロマンチストです。

 キューバ直輸入のゲバラポスターやゲバラキーホルダーをすべて買い込み、意気揚々と引き上げてきました。今度キューバからゲバラ音楽CDを入荷するとか。もちろん予約しました。また行かなければ。

 それにしても西武資本のサンシャインでゲバラ写真展とは面白い組み合わせです。


1997年11月20日(木曜)

サイフを落とす

 新宿でサイフを落としてしまいました。紀伊国屋書店の1階で電話をする際、財布からテレカを出しそのまま電話の近くにサイフを置き忘れてしまったのです。カネは一文も入っていませんでしたが、クレジットカードからキャッシュカード、運転免許証やレンタルビデオの会員券、印鑑証明まで入っています。大ピンチ!

 紀伊国屋書店の向かいに新しくできたビックカメラで本を買おうとしてサイフがないのに気がつきました。あわてて置き忘れた場所に行ったのですが既になくなっていました。くそー。すぐ近くの紀伊国屋インフォメーションとかいうところでも聞いたのですが、届いていないとのこと。それにしても面倒くさそうな対応で、どうして紀伊国屋の店員ってあんなに偉そうで愛想が悪いんだろう。

 そんなことに腹を立てているヒマはありません。とりあえずクレジットカードだけでも何とかしなければ。こいつで買い物でもされたらアウトです。すぐ近くにカートディスペンサーがあったことを思い出し、突っ走っていき非常電話を使って事情を説明。効力を止めてもらいました。紛失してから20分後ぐらいです。幸い使われていませんでした。それから直ちに銀行にいきクレジットカードも止めてもらい、レンタルビデオ屋にも電話しまくりました。どれも使われていないのが不幸中の幸いでした。

 それにしてもサイフ拾ったヤツがどのカードでも使おうとしたら捕まるな…。なんだかまき餌をまいたみたいです。万一ネコババしたヤツが捕まっても告訴なんてしないけどね。犯罪人をつくるのイヤだし、落したオレもかなり悪い。

 一日たってもどこからも連絡来ないけど、どうなっちまったんだろう。オレに変装でもされて免許を利用して金でも借りられたら本当に困ります。

 そうそう、新宿には模索舎(TEL03−3352−3557)というミニコミ専門書店さんに請求書を出しに行ったのです。ここは新左翼系の機関紙などを中心に通常まず手に入らないミニコミ類を大量に扱っていて、とても面白い本屋さんです。遊撃インターネットもあんまりヤバくなさそうなものを置いてもらっているのです。

1997年11月21日(金曜)

闘神都市Uをクリアする

 昼間サイフを落してクサッていたので、気分転換にエロゲーの闘神都市Uを夜中の4時までプレイしました。アンチョコ片手に1ケ月も前に始めたゲームです。買ったのはいいけれど、どうもロールプレインクゲームって性に合わず、途中でイヤになって放り出していたのです。ドラクエですら途中で飽きてクリアできませんでしたからねー。

 主人公がハニワ戦士とかいうワケの分からないものになったり、犯した女の子が舌をかみ切って自殺してしまったりと、なかなかユニークで面白いHゲームでした。エロがあると多少退屈でも最後までやりきれてしまいます。エロパワーってのは大したものです。

 この闘神都市Uは、Eログインというエロゲー雑誌の「読者が選ぶおすすめソフト」で8位にランクされていました。正直そこまで面白いゲームとも思えませんでした。この程度でベスト10に入るってことは、エロゲーってつまんないものなのかもしれません。まぁ、場所も取らないし、コストパフォーマンスは漫画より高い気がしましたが。

 最近は以前なら漫画界に来ていた才能のある人がどんどんゲームの方に行っているそうです。ある程度漫画界を知ってしまったオレには当然の気がします。いかにしょうもない業界かといえば、例えば、原稿料が支払われるのは雑誌が出てから3ケ月後の月末といえば理解できるかもしれません。入稿してから4ケ月後なんて普通だし、へタしたら8ケ月後なんてこともあります。そんなふざけたこと漫画や文筆業以外の世界ではちょっと考えられないでしょう。漫画家なんて使い捨てだしね。これで優秀な人材が集まったら不思議です。

 漫画は斜陽産業化して、これからはますますゲームが盛り上がるんだろうなぁ。

1997年11月22日(土曜)

ヨーロッパ拷問展に行く

 ヨーロッパ拷問展に行きました。明治大学刑事博物館で開催しています。入場料1000円を取られましたが、わざわざ見に行ったかいがありました。

 ここではギロチンの実物を筆頭に中世ヨーロッパの宗教裁判で使用された本物の拷問道具が数多く陳列されています。女性を苦しめ服従させる道具だということで貞操帯までありました。特に面白かったのは西洋梨によく似た拷問道具で、こいつを女のあそこに突っ込んでネジを回すと中で広がってハラの中を傷つけて苦しめることができるというシロモノです。他にも『鉄の処女』という女の顔を彫刻した棺桶みたいな拷問道具は、中にトゲが大量に取りつけられていて、ここに罪人を押し込み扉を閉めると中で血まみれという寸法です。顔を突っ込み中の匂いをかいでみたら、拷問臭いというかなんともいえない匂いがしました。拷問道具は、ブービートラップ(仕掛け爆弾)と並んで人間の悪意や悪知恵の結晶のようで、見ていて何とも…面白いです。アムネスティなどの人権団体が後援しているようで『拷問反対Tシャツ』なんてのも売ってました。休館日なしで12月14日まで開催しています。場所は、お茶の水駅を降りて神保町の方に歩いていくとすぐです。すぐ上の階の明治大学考古学博物館で『南関東の弥生土器』展もやっていて銅鏡や銅鐸なども展示されており、こいつもなかなか興味深いものでした。

 帰りがけに神田古書街を覗き、歩いて後楽園まで行ったところ富士通が主催しているらしい『電脳ワールド』なるイベントを発見。無料なので入ってみました。残念ながら商品を陳列しただけの下らないシロモノでした。インターネット教室みたいな催しをやったり努力は認めるけど、もう少し入場者を楽しませる工夫がほしいものです。

 後楽園駅から地下鉄で池袋までいき、例のゲバラ展にいきました。予約していたキューバ直輸入ゲバラCDを受け取りにいったのですが、案の定来ていませんでした。何でもキューバ大使館と現地とで勘違いがあったとか。社会主義国のことだから期待はしてませんでしたけど。ちょっと残念。届いたら連絡をくれるとのこと。左翼の人たちがやっているようなのですが、受付の女の人がけっこう美人なのが不思議です。左翼の女性に美人がいたためしはないのですが…。


1997年11月22日(土曜)

山一証券廃業を考える

 バブル経済まっ盛りのころオレは経済学部学生でした。当時急騰していた地価対策などがゼミのテーマだった。当然バブル経済(とは当時だれも呼んでいなかったが)についての研究が中心となった。80年代における空前の好景気は、こんなカラクリからきていたようだ。

 当時日本は超高金利政策を行っていた。要するに100万円銀行に預ければ、寝ていても年に5〜6万の利子がふところに転がり込んできたのだ。そこで世界中から日本にカネが集まってきた。当然銀行は集めたカネを遊ばせていたら利子が払えないから投資先を探す。そこで目をつけられたのが土地と株である。ダブついたカネが土地や株に流れるものだから当然値上がりする。そうするとこれはいい投資先だというのでますますカネが土地や株に流れてゆく。地価や株価はうなぎ上り。普段はそんなものには関係ない庶民ですら投資に手を出すというバブル景気になったのです。

 ところがこれは土地の生産性が上がったわけでも何でもないんですね。単にダブついたカネが流れ込んでいるだけ。実体のない経済なのです。当然地価も株価も上がるところまで上がったら暴落するのは目に見えています。ゼミではどうやって過熱した景気を軟着陸させるかなんて議論にもなりました。しかし、どういうわけか日本最高の頭脳を集めたハズの大蔵省は、バブルがはじけるまでなーんの手も打たなかったんだよね。こんな学生でも分かることを知らなかったわけないのだが、手をこまねいている内に平成不況に突入してしまいました。知っていて何もしなかったんだから無能というよりどうしょうもないほど無責任です。

 正直オレは恐慌に近い大不況が来ると予想していました。一番危ないのはバカ高い値段で土地を抱え込んだ不動産屋と株価暴落で動きが取れなくなる株屋。そして貸したカネを回収できない銀行に不動産不況の影響をモロに受ける土建屋といったところでしょうか。製造業が強いからか予想していた大不況にはなりませんでしたが、引き延ばしに引き伸ばしていたバブルのツケがようやく回ってきたような感じです。

 証券屋の連中はバブル時代悪いことをさんざんしたから自業自得といえるかもしれませんが、たまらないのは救済だとか称して連中の尻ぬぐいに税金を使われる一般市民です。


1997年11月25日(火曜)

フォトショップ4.0を導入する

 ハードディスクに新しいフォトショップをインストールしたところ、妙な現象が起こりました。JPGファイルが勝手にフォトショップと関連づけられてしまうのです。インターネットで拾ったH画像を見るのにいちいちフォトショップを開くのもダルいので、フォルダオプションとかをいじったんだけど、どうしても元に戻りません。結局ペイントショッププロというソフトをインストールすると、そっちに関連付けられるということが判明。画像ビューワには、ペイントショッププロを使うことにしました。フォトショップ3.0をインストールしたときは、こんなこと起こんなかったのにねぇ。

 ところでこれは聞いた話ですが、欲しいのに高価くて手が出ないソフトは、ニフティの売ってください掲示板に「5000円で売って」とか書き込むと、簡単にピーコを売ってくれる人が現れるとか。削除されることもほとんどないようだし、この手でけっこうなソフトを揃えた人もいるようです。秋葉原の訳の分からない露店で買うよりこっちの方がいいそうですよ。

1997年11月28日(金曜)

98nxを買う

 98nxを買いました。…といっても自分の物ではではありません。親が仕事に使うというので、買い出しに狩り出されたのです。すぐ近くに駐車場があるし、安いので池袋のビックカメラでまで行ってきました。

 MMX200Hzでハードディスク3.2ギガバイトの製品が21万で買えてしまうのだから、パソコンも安くなったものです。増設用にメモリ32Mも買って意気揚々と引き上げました。

 しかしこのパソコン、戸惑ってしまうところがたくさんあります。スピーカーがついているのはいいんだけど、薄いのがパソコン前面に取り付けられているのでフロッピーやCDを入れるのにいちいちパソコンスピーカーをひらかなければなりません。前の98と違ってリセットボタンもついてないし。一番戸惑うのはキーボードです。一個でもキーが増えたら混乱するのに、なんだか全然違うんですよね。そのうえWINDOWSのバージョンが違うのか、コントロールパネルを開いても『サウンド』がない! だから、うざったい音を削除したり変えたりできない。それに『システム』を開いてもデバイスマネージャーがない! どーなってんだろう??? 将来nxに買い換えたら苦労しそうです。

1997年12月4日(木曜)

電波な人を目撃する

 最近お茶の水の歯医者に通っています。知人に紹介してもらったところなんだけど、腕のいいすばらしい歯医者さんです。オレは今までで一番痛い思いをしたというのは歯医者でなんだけれど、ここは全然痛くないうえ削るのは早いし、いちいちていねいに病状を説明してくれます。医者によってこんなに違うのかと、驚きました。オレにここを紹介してくれた人は、医科歯科大から紹介されたとか。

 さて、歯医者に通うために電車に乗っていたところ、電波な人が乗り込んできました。女の子の前に立つと、突然その子の頭をなでて何やらブツブツ言い始めたのです。身を固くする女の子。顔がこわばっています。つぎの駅で逃げるように降りてしまいました。もちろん、その子の席にオレが座り込んだのは言うまでもありません。そして彼の言葉に耳を傾けたのです。

 「美人だね。ひさしぶりに美人だね。セックスよりもキスしたい美人だね。キスしたい美人。セックスよりもキス。ああー平和な気分だ…。・・・・・・・・・・・・・。しょうこりもなく、犯罪を犯して。タイホされて人生だいなしだ。反省していないんだ。キスしたい美人。何とかしてやりたくても、こっちにも余裕がない。タイホ、タイホ…」というようなことを延々とつぶやいているのです。自宅に連れて帰って口述筆記したいほど面白かったけど、そのうち突然ペッと床にツバを吐くと、ニタニタしながらそのツバを指差してフラフラとどこかにいってしまいました。

 歯の治療が終わると、ちょっと秋葉原に寄ってみました。あんまり安くないですね。足を棒にして探し回れば別だろうけど、これだったらビックカメラに行った方が安い感じです。そういえば新宿のビックカメラ、紀伊国屋書店の前に新しい店舗ができましたよね。CD−Rのメディアを買いにいったとき、ここで10個2600円だった品が300メートルも離れていない南口店では1980円でした。池袋店と新宿店で値段の違う物もあったし、同じビックカメラでも店舗によって値段が違うので御用心です。


1997年12月7日(日曜)

10万アクセス突破する

 カウンターをつけて1年1ヶ月でアクセス数が10万を突破することができました。ありがとうございます。常連としていつも見てくださる人はだいたい3千人ぐらいだと予想しています。遊撃インターネットのような通常日の当たらないような情報を集めているページにこれだけ大勢の人が見に来てくれるとは正直予想していませんでした。これからもよろしくお願いします。

 以前からインターネットについては気になっていたのですが、立花隆の『インターネット探検』を読んでインネタを始めることにしたのです。何とか25万ぐらい貯金してNECのV13を買ったのです。なんで98かといいますと、98エロゲーもやりたいと色気を出したわけです。今じゃあエロゲーもみんなWINDOWS版で、消えゆく98を選んで損してしまいました。

 それにしてもパソコンは、カネがかかります。MOにSCSIにスキャナにビデオキャプチャにISDNにソフトにとあっという間に50万ぐらい消えてしまいました。オレってこんなにビンホなのに…。

 友だちとかに遊撃インターネットは商売っけがありすぎるんじゃないかといわれることがあるけど、全然もうかりませんぜ。今まで売れたのは10万ぐらいじゃなかろうか。純益は5万ぐらいだよなー。好きでやってんだからいいんだけど、せめて元ぐらいはとりたいんですけどね。インターネットでは詐欺も多いそうだから、みんな心配なんだろうね。一番困りものは本です。そんな売れるもんじゃないから10冊ぐらいずつ在庫を置いてるだけなんだけど、それでもひと部屋占領されちゃって生活空間が狭くなってかないません。

 それでもいろいろ面白い人と知りあえたり、資料交換させてもらったり、インターネット本に雑文を書かせてもらったりとインターネットはすごく役に立ちました。やっていて良かったといえるでしょう。

 これからも遊撃インターネットは面白情報、危険情報を集めて載せていく予定です。皆さんの資料提供や感想、アドバイスなどお待ちしています。これからもよろしくお願いします。

1997年12月10日(水曜)

鬼畜王ランスに狂う

 まえにエロゲーってたいして面白くないと書きましたが、取り消します。鬼畜王ランスは、おおお面白いっ! すっかりはまってしまいました。要するに大戦略みたいなウォーゲームとエロを合体させたものなんだけど、いけるんですよねー。

 朝起きて飯も食わずに鬼畜王ランスを10時間ぐらいやって、腹が減ってものどが乾いても我慢して、我慢できなくなったら走ってコンビニにイナリずしを買いに行って、食いながらゲームやって、眠くて我慢できなくなるまで30時間ぐらい連続してゲームして、また起きたらゲームという生活を4日ぐらい続けてしまいました。最後にゃとうとう気持ち悪くなって寝込んじゃったよ。家に来る彼女君は最初はあきれていたけれども、そのうちやり方を教えてやったら熱中しはじめて、毎日パソコンを占領して返してくれなくなってしまった!

 アンチョコの本を見ながらやったんだけど、これが無いとクリアは不可能じゃないかな。とにかく6000円ぐらいでこれだけ楽しめれば文句はありません。エロなしでも面白いし、やったことのない人は一度ためしてみるといいよ。ゲームのキャラはしょせん大勢でつくったもので、マンガに比べるとマニアックな個性が少ないけどね。最近はマニアックな個性を作ることのできる力量のある漫画家なんて少ないからねぇ。

 やはりゲームはマンガに比べると活気のあるメディアだと思います。マンガはセーラー服でHしちゃいけないとか、異物挿入はいけないとか、サベツがどうだとかゴチャゴチャうるさくってさ。エロゲにもソフ倫とかうざったいのがあるみたいだけど、マンガにくらべりゃまだまだ甘いね。規制が甘いのはインポジジィとPTA教育ママの目に付くことが少ないからなんだろうね。

 それにしても最近のゲームは音楽CDとCD−ROMを合体させたCD−DAとかいうやつが多くて困ります。こいつオレのCDRだとうまくコピーできないんだよなー。友だちに頼むとちゃんとコピーしてくれるんだけど、どーしてオレのだとダメなんだろう。プレステのソフトもコピーできないし、納得いかないなー。


1997年12月22日(月曜)

2台目のパソコンを買う

 新宿のビックカメラで2台目のパソコンを買ってしまいました。新聞に入っていたチラシを見てすごく安かったので、買いにいったのです。並ばれていてダメかなーと思ったんですが、開店30分後ぐらいにいったところ最後の1台が買えたのです。MMXペンティアム200MHzでメモリ32メガバイトのマシンが14万9千8百円だったんだからかなりお買い得でした。液晶モニタもついていたのですが、こいつは気に入らないので押し入れにしまい17インチモニタに買い換えました。

 秋葉にいってメモリ32Mを4枚購入し、グラフィックアクセラレータ8MBも増設。結局なんだかんだで27万ぐらい使ってしまいました。性能の割に安く上がったけどね。

 新マシンは3Dゲームとお絵描き用に使おうと思っています。

1997年12月25日(木曜)

ハードディスクがクラッシュする

 2台のパソコンをLAN接続しようと思い、LANボードを買ってきました。ところが!98に取り付け、あれこれいじりまわしているとだんだん調子がおかしくなってきて、とうとうハードディスクがクラッシュしてしまいました。ううう…。余計なことをせずにMOでももう1台買ってくればよかった…。この忙しいのに半日かけてなんとかWINDOWSを入れ直してシステムを再構築しましたが、アドレス帳やメールが元に戻らない! MOにバックアップしておいたんだけど元あったところに戻しても、読み込んでくれないんですよね。書店で参考書を読んでもIE4.0のアドレス帳やメールをバックアップする方法なんてどこにも載っていない。とんだ欠陥商品なんじゃないだろうか? 

 そういう訳でメールの返信を出せなくなってしまいました。ご迷惑をかけた皆さん、申し訳ありません。

1997年12月26日(金曜)

児童虐待がやかましい

 オレの下宿の隣の部屋に中国人の女房と日本人の夫婦が住んでいる。3歳ぐらいの女の子がいるのだが、女房の方に児童虐待のクセがある。以前友達が遊びにきたとき、たまたま児童虐待をしているのを聞き「本当にこんなことがあるんだー」とその友人はすっかり感心していました。

 女房はノイローゼ気味のようで、ほとんど部屋から出ないで閉じこもっており子供も外に出さない。このことだけでもすでにけっこうな虐待だと思うのだが、3日に1度ぐらいガキを本格的に虐待する。となりのやつらが自分のガキをいじめ殺したところでオレには何の関わりはないのだけれど、「ヒーッ」とか「もうゆるしてぇーっ」とか「ごめんなさい! ごめんなさい!! ごめんなさいぃぃ!!!」なんて虐待されているガキの泣き声を1時間以上も聞かされると、どうにもすさんだ気持ちになってしまいかなわない。

 今までは別にどうでもよいことなのでほっといたのだが、この日はまた特に虐待が激しく、2時間近くガキの泣き声とヒステリー女のわめき声を聞かされ、オレも酒を浴びていたので(すさんだ情景だ…)いい加減うんざりして壁をけっとばし「うるせー、ガキを虐待してんじゃねーよ」と言ったところ、ピタリと虐待音がやんだ。そして、その日以来虐待音がしなくなったのである。ひょっとしたらオレは良いことをしたのだろうか? 音がしないように虐待しているだけかもしれない。あるいはガキを殺しちまったのかもしれない。たしかめる術はないし、オレにとっては静かな住環境が保証されればそれでいいのだが。


1997年12月29日(月曜)

コミケで販売停止になる

 朝5時に起きてコミケに行く。前日のうちに荷物を搬入しておいたので今日は楽だ。そうは言ってもなんだかんだと小さな仕事ができてコミケ中に5時間以上眠れたためしがない。

 サークル入場と同時に会場に入り、さっそく同人誌を並べる。ところがなぜかスタッフが遊撃隊/冥土出版にだけやってきて、見本誌を出せという。なーんか嫌な予感がしたんだけど案の定新刊の『毒ガスと煙』の上下巻が販売停止だという。昨日のコミケで委託した際は、見本誌を出してみてもらっても別に何も言われなかったのだが、どうも遊撃隊/冥土出版というだけで目をつけられているらしい。せっかく6冊新刊を作ったのに4冊しか売ることができなかった。まぁ、旧刊を余分に持っていったのである程度カバーできたけど、20万近いカネと結構な手間暇をかけて作ったものなのに、困ってしまう。販売停止にするのは簡単だろうが、されるほうは大変だよ。まったく …。

 ちなみに販売停止にされた『毒ガスと煙』上下巻は、戦前に発行された毒ガス製造マニュアルの復刻で、青酸ガスやホスゲン、ルイサイトなど30種類以上の毒ガス製造法と使用法が図入りで詳細に書かれたものなのです。スタッフのヤツは著作権がどうだとか言ってたけど、たしかもう保護期間が切れているし刷り部数も資料の範囲内で法的に問題ないはずだと言ったんだけどね。本当はビビったんだぜ。

 そういうわけで『毒ガスと煙』上下巻2冊セットで2000円で通販します。みんな買ってくださいぃぃ。詳しくはトップページの『危険文書の歴史1』を見てね。

 この販売停止事件以外は持っていったものも結構売れましたし良いコミケでした。

1997年12月30日(火曜)

ケツから出血する。

 朝から腹が痛く、便所でふんばっていると、なにかケツからポタポタたれてくる。生温かくてなんか下痢便とは違う感触なのでマタの間からのぞき込んでみると、うわぁ!真っ赤な血がしたたっているではないか! 便器は真っ赤。頭が混乱状態になってしまった。しばらくして我にかえり、ひょっとしてこれは『ぢ』というやつではないだろうかと思うのだが、ちょっとうずくぐらいでちっともケツは痛くない。腸に大穴があいたのではないかとか、癌で死ぬんじゃないかとか悪い想像が渦を巻いた。青くなっていてもしょうがないので薬局でぢの座薬を買ってきて押し込んだら、翌日から出血がなくなりました。

 ここんとこ毎日睡眠時間を削って本作りに励んでいたから、疲れとストレスがたまってたんだなぁ。そんな思いして作ったものを簡単に販売禁止にしやがって、アタマにくるなー(まだ言ってる)。


1998年1月7日(水曜)

 秋葉原の怪しい店に気をつけろ

 コミケでナチス音楽CDの評判が良かったので、たくさん作ろうと思ってCD-Rのメディアを買いに秋葉原まで行きました。台湾製のCD-Rが1枚160円とかなり安かったので50枚ばかり買って帰りました。

 さっそく音楽CDを作ろうとしたのですが、なぜかCDライタが途中で止まり、せっかく買ってきたCD-Rも壊れてしまいます。ビックカメラで買ってきた198円のCD-Rではこんなことは起こらないので、どうやら台湾製のCD-Rが不良のようです。領収書などもありましたし販売店に電話をかけ、ほかの種類のCD-Rと取り替えて欲しいといったのです。ところが!このお店、それはできないとおっしゃる。「すべての会社のCDライタで実験したけど書き込めないことはない」という。「実際書き込めないじゃないか」と突っ込むと「機械の相性の問題だから交換はできない」などという。別に金を返せといっているわけではありません。差額は払うから、別のものと換えて欲しいといってるだけなのです。もちろん封を開けたわけではありません。さらにくいさがると「何万枚も売ったけど、そんな例はない」とか「前例がないからダメだ」なんていいやがる。

 それで結局交換はしてもらえなかったのです。アタマくんなー。すべての会社のCDライタで実験したっていうのも怪しいもんだよな。いったい交換することで連中に何の損があるっていうんだ。不良CD-Rだって承知で売りつけたから交換に応じないんじゃないかと疑惑はふくらむばかりです。まぁ、音楽以外の画像などのデータは焼けるようなので、こいつはそういうのに使おうと思いますが、いずれにせよ二度と秋葉原の裏通りにある怪しげな店では買い物をしないと決心しました。20〜30円高くなっても、ちゃんとした店で買ったほうが安全だよ。

 ちなみにCD-Rはprincoという聞いたことのないメーカーの製品。くだんの店は『アキバオー』という名前です。

1998年1月10日(土曜)

 緑の党のコンサートに行く

 葉寺覚明さんがさそってくれたので、新宿まで緑の党のコンサートに行ってきました。緑の党ってのは、よく秋葉原にいる怪しげな募金と署名運動をやっている連中です。共産党をクビになった中国派の末裔で、カンボジアの虐殺政権ポルポト派の支援をやっているようです。民青のキモチ悪いところを100倍ぐらい拡大して、原理で味つけをして、もう少しビョーキにした感じの人たちといえばわかりやすいでしょうか。彼らがどんなコンサートをやるのか前から興味があったのです。

 期待違わぬキモチ悪さでした。歌と踊りと小演劇、どれもかなりのものです。音楽は「ドンガラガッチャン プァ〜」といった感じでヘタクソだし、歌詞は50年代的に陳腐だし…。すっかり堪能しました。驚いたことに客が300人ぐらい入っており、アタマに障害がありそうな人もかなりの割合でいました。みんな歯並びが悪くてどこかくたびれてるんだよねー。詳しい報告は葉寺覚明さんが街頭募金野郎の謎に書いてくれているのでそれを読んでください。

1998年1月17日(土曜)

 ミリタリーマニアの即売会に行く

 1年ぶりぐらいにミリタリーマニアの即売会に行ってきました。以前は店を出したりしていたのですが、最近足が遠のいていたのです。

 この即売会はなかなか面白く、数年前には可動する銃を売っていて現行犯で2人パクられたことがありました。オレが店を出してたときも、ちょっと改造すれば発射可能な実銃をこっそり持ってきてなじみの客に8万で売ってたヤツや、旧軍が作ったという毒ガスのアンプルと称するものを持ってきたヤツがいたっけ。

 残念ながら最近ではオマワリが入り込んでくるようになって、そんな面白いものもなくなってしまいました。でも、何を勘違いしたのか50年代に武装闘争をやっていたころの共産党の非合法機関紙の束を持ってきていたのがいました。すかさず6000円で購入。さらに警視庁警備部が発行した機動隊創立25周年記念本もたった3000円で買えました。公安調査庁や自衛隊の本なら古本屋によく出るんだけど、警察のものはめったに出ないんだよねー。もうひとつ、ロシアから買い付けたというソ連の秘密警察を創立したジェルジンスキーの手作りアルバムもあったんだけど25000円という価格の前に断念。しかし大戦果です。行って良かった!

 会場で出会った葉寺覚明さんもソ連共産党の党旗を8000円でゲットして御満悦でした。


1998年2月6日(金曜)

 MOを買い損ねる

  朝起きて新聞チラシを見ると230MのMOドライブを15000円で売っている店を発見。限定5台だそうなのですぐに家を出て並べば良かったのに、グズグス食事をしたりして店に着いたのは開店30分後。ついさっき売り切れたとの店員のお言葉。歯噛みして引き上げる。

 翌日同じ店でMOドライブが18000円で売り出されると例のチラシに書いてあったので、今度は防寒装備を整え開店1時間前に到着。ところが既に長蛇の列ができていました。どうやら1日のうちに安売りの噂が広まっていったらしい。しっぽを巻いて引き上げてきました。

 2台のパソコンのデータのやり取りにぜひMOがもう一台ほしいのです。以前LAN接続をしようとしてハードディスクをふっ飛ばして以来、MOでデータのやり取りをするのが一番簡単でラクだという結論に達したのです。また安売りをしてくれないかと新聞チラシのチェックに余念のない今日このごろです。

 そうそう面白い実験をしたんですよ。SCSI機器って芋づる式につなげられるじゃん。そこで[パソコン-MO−パソコン]とつないでみたのです。どうなったかって? 電源入れたら一方のパソがフリーズして、あわてて立ち上げ直したらグラフィックアクセラレータのドライバがおかしくなっていて、修復に3時間かかったよ。

1998年2月14日(土曜)

 東京湾を一周する

 たまには彼女くんとの親睦を深めないとまずいので、東京湾フリー切符というのを買って東京湾一周デートといきました。ずーっと電車に乗って、変化といえばフェリーに乗ったことぐらいです。オレは電車が好きなんで楽しかったけど、残念ながら彼女くんはちょっと退屈だったようでお返しに中華街ではさんざん買い物に付き合わされました。

 以前、真冬に東京から根室まで鈍行列車を乗り継いで行ったり、雪の釧路湿原で道を見失って遭難しかけたり、雨の中を黒部峡谷の断崖をハシゴでよじ登ったりする旅に引っ張り出したことがあるので、命に関わるような旅じゃなくて良かったなんていってます。

 20日ぐらいかけてテントと自転車で北海道を一周する旅に連れ出したいんだけど、拒否するんだよねー。

1998年2月15日(日曜)

 コミティアに参加する

 3年ぶりぐらいに創作漫画同人誌の即売会『コミティア』に参加しました。同人誌の即売会というとアニメキャラの扮装をしたやつらがウロウロしているオタク〜というイメージがつきまといます。しかしコミティアはちょっと違うのです。

 コミティアはそうとうマジメに漫画表現がどうたらと考えている人たちが参加する創作漫画同人誌の即売会なのです。当然コスプレをしたヤツなども現れません。雰囲気がなんだか大人でおとなしくて落ち着いているんですよね。けっこう質の高くて良心的な作りの同人誌が多くて勉強になります。しかし、売る側としてはいまいち売れ行きが上がんないのが困りものです。

 この日は朝から雪が降ってきちゃってお客さんも少なく、以前にもまして売れませんでした。それでもこのホームページを見て来てくれた人もいて話もはずみ、いい本も買えましたし楽しめました。

 なぜか彼女くんの友だちが2人連れ立ってやってきたのには冷や汗をかきました。2人ともかなり有名な漫画家さんなんです。彼女らはオレの描いたH本を買ってったけど、どういうつもりなんだろう…?。気になる…。


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