警察からきた警告文書
プロバイダから書留つきの速達が届きました。なにかと思ったら警察から届いた警告文書の写しです。なんでも遊撃インターネットに『公序良俗に反する情報』があるので、削除しないといけないらしい。
プロバイダに『公序良俗に反する情報の対応依頼書』なるものを送りつけてきたのは、神奈川県警です。サイバー犯罪(この言いかたは笑っちゃうよな)の摘発に熱心な京都府警だったらまだわかるけど、なぜに神奈川県警?
神奈川県警といえば、黄金町界隈のあいまい宿からあがるヤクザのシノギをピンハネしてちょんの間売春を黙認していたり、オウムの坂本弁護士一家殺害事件の捜査をサボったり、共産党の国際部長宅を盗聴して摘発されたり、カラ出張などで裏金をつくっているという噂が定期的に立ったりと、腐敗・堕落・無能で有名な警察です。それがいったいナニを考えてこんな手紙を?
神奈川には変な条例でもあるんかいな。それにサイバー犯罪対策センターってなんだよ? そんなベタな名称の機関がホントに実在するんか?
松井育子警部補から消去せよとお達しがきた『公序良俗に反する情報』の解説です↓
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解説
初めにことわっておくが、本稿は1994年9月1日に並木書房より発行された、三島 瑞穂 著の『グリンベレー戦闘術[入門編]』(サブタイトルは「40時間ゲリラ養成マニュアル」)の爆薬・焼夷剤に関する部分(原書の170p〜181p)をそのまま引用したものである。
この『グリンベレー戦闘術[入門編]』は、同じく並木書房から1994年4月1日に発行された、パラディン・プレス編・毛利 元貞 監訳・稲垣 収 訳の『KGB格闘マニュアル』(サブタイトルは「アルファチーム極秘戦闘術」)とともに、例のオウム事件以後出版社が絶版にしたために、現在新刊書店では入手不可能である。どちらもベストセラーになったわけではないので、古書店でも見かけることはまず無い代物である。見つけたら即買うべきでありましょう。
ちなみに、「オウムのアジトから20数冊のKGBの格闘マニュアルが見つかった」との報道があった(いつの話か忘れた)が、これは並木書房の『KGB格闘マニュアル』のことだと思われる。柘植 久慶 著の『日本列島クーデター計画』(ヒカリコーポレーション・1996年12月20日初版)の74ページに、
余談だが彼らが武装路線をひた走っていたことは、別の事実でも証明されるだろう。並木書房の発行した<KGB格闘マニュアル>という本を、まとめて注文してきたことだ。オウム真理教の幹部はロシアかぶれしていたが、格闘術もまたロシア・スタイルかと思わず失笑を覚えたものである。
という記述があったから、これはもう間違い無いだろう。
なお、並木書房の出版案内には、柘植 久慶 著『悪魔の報復術』、毛利 元貞 著『傭兵修行』、新井 国右 著『テッド・アライの拳銃護身術』が品切れになっても載っているのに、どういうわけか『グリンベレー戦闘術[入門編]』『KGB格闘マニュアル』の2つは削除されている。出版社も「無かったこと」にしているようだ。諸事情によりまずいんだろう、きっと。
弊社は、このような貴重な資料を闇に葬るには惜しいと考え、このたびテキスト化することとした。是非、諸君の創作活動に役立ててもらいたい。
なお、テキスト化にあたり、余計な注釈は入れず、原版での誤植はそのままにしてある。
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消せ消せといわれているのは、市販の書籍の情報をまとめたものなんですよね。内容を知りたい人は、上で紹介されている本を図書館などでみつけて読んでください。
何年か前にネット情報から爆弾をつくることが流行ったことがありました。バクダン事件までオレの責任にされたらかなわない。惜しいけど爆弾情報は、消してしまうことにしました。とりあえずリンクを消して、投稿してくれた人に連絡をとってから全部消すつもりでいました。しかし、投稿者とは連絡がとれず、そのうちそのページの存在自体を忘れてしまっていた。
唯一の入り口であったトップページからのリンクを外してしまっているのだから、『公序良俗に反する情報』にアクセスできるはずがない。サイバー犯罪対策センターの松井育子警部補は、アップした本人すら忘れていたページをどうやって見つけ出したのだろうか? オレがリンクを切ってしまう前にだれかが直接リンクしていたのかな。
もともと消したつもりでいたものだし『公序良俗に反する情報』を消去することには異存はないんですけどね。しかし、警察から警告文が届くなど滅多にないことなので、記念に警告文書と伏せ字にしたバージョンの『公序良俗に反する情報』をアップすることにしました。
今回の件について、いくつか疑問点があります。
『公序良俗に反する情報の対応依頼書』に振られている番号が『第4918号』になっているが、こんな手紙を方々に五千通近くも送りつけているのか?
外国に置いているサーバーに『公序良俗に反する情報』を移したらどうするつもりなのか?
銃や爆弾の本場アメリカでは、この程度の情報はいくらでもネットに転がっている。世界中にこんな手紙を送りつけているのか?
そもそも松井育子警部補は、一日中ネットに張りついてこんな『公序良俗に反する情報』を探しているのか? それが仕事なのか?
そんなことで税金から給料をとっているのか? ストレスはたまらないのか?
ちゃんと消去されたかどうか確認はしているのか? 依頼どおりに消去したら確認書くらいはよこすのか?
何よりも一番気になるのは、サイバー犯罪対策センターの松井育子警部補は美人かブスか?
若いのか年増なのか? という点です。ググったらこんな情報がヒットした。
松井 育子 神奈川県警察本部刑事部刑事総務課(コンピュータ犯罪捜査官) 巡査部長 平成6年採用
おおっと。実在の人物でした。さらに 松井育子 神奈川県警察本部 で検索をかけると、雑誌のインタビューでネットに顔写真までさらしているぞー。おいおい。神奈川県警に二人いるコンピューター犯罪捜査官 とか称するわりに、ネットリテラシーが足らなくないか? 人ごとながら心配になるな。
いえい! 育子ちゃん、読んでるー? ストレスたまってるだろ?
美人だったら、オレと不倫しようぜっ。神奈川くらいだったら飛んでいくよー。まわりにいるお巡りなんかより、オレのほうがずっといいぜ。でも、あんたのほうがオレより稼いでるだろうから、ホテル代は折半ね。その気があるならメールで連絡をよこすよーに。
最後になりましたが松井育子警部補は、神奈川県警に貴重な働き者です。神奈川県警は一日も早く彼女を警部に昇進させるように。
『インターネットマガジン1998年7月号No.42』より。けっこういい線いってるよな?
うるせえなあ…。でも、ちょっとかわいいから許す