丁度4年前の2011年09月、「大人の休日倶楽部パス-東日本・北海道」を使って駆け足で北海道を回った時に、釧網本線から見たオホーツク海と雄大な知床半島の山容に感動した釧網本線
釧路には何回か行ったが、いつも計画段階で挫折した花咲線の旅、そして「日本の東西南北の端の駅を訪問する」で残った東釧路駅下車
さらに急行「はまなす」乗車が自分にはラスト・ランになるだろう、ということでこの旅を計画した。
 
出発駅-到着駅/目的地
記事
初日:急行「はまなす」で札幌へ、IGRいわて銀河鉄道-青い森鉄道-津軽線-津軽海峡線-函館本線-室蘭本線-千歳線
 
北海道への旅には必ずお世話になった急行「はまなす」は、来年(2016年)3月26日、北海道新幹線の運行開始とともに消える。 また、客車は最後まで残ったブルトレで、一番の思い出は家族とともに熊本まで乗った寝台特急列車「はやぶさ」だ。
自分にとっては「はまなす」・「ブルトレ」ともにこれが最後の乗車になるだろう、思い出と哀愁が交錯する。
盛岡(15:15)-八戸(17:03)
八戸(17:13)-青森(18:55)
急行「はまなす」乗車
青森(22:18)-札幌(06:07)

客車を牽引する青函トンネル専用の機関車、深夜の函館駅でディーゼル機関車に交代する。
「はまなす」廃止後は貨物列車を牽引して青函トンネルを猛スピードで走るのだろうか

急行はまなすを牽引する青函トンネル専用の機関車

一号車(寝台車)のエンブレム
函館と札幌の間は一号車が最後尾になる

急行はまなすの一号車のエンブレム
急行はまなすの行き先表示

「はまなす」のヘッドマーク
多くの乗客が写真を撮っていた。

青森から函館まではこれが最後尾だが、函館から札幌の間はこの車両が機関車のすぐ後ろになる。

急行はまなすのヘッドマーク
二日目:札幌から北見へ  高速バス:ドリートミントオホーツク号を利用
「はまなす」札幌着(06:07)

ドリートミントオホーツク号乗車
札幌BT(08:00)-北見BT(12:30)
さっぽろ駅からテレビ塔下まで歩き、高速バス乗り場で軽く朝食を取り、バスを待つ。
今回札幌から北見までの行程は幾案もシミュレートし散々考えた。

普通列車での乗り鉄の旅を貫徹するならば北見到着18時24分なんだが、夜行列車「はまなす」での疲れを考えると、体力的にきついし・・・

札幌で札幌発途中北見着追加の交通費
合計待ち時間
30分待ち
上幌向へ
06:37上幌向「ゆらら」で入浴2時間
岩見沢から特急利用で旭川素通り
15:055,740円
1時間
30分待ち
上幌向へ
06:37上幌向「ゆらら」で入浴2時間
岩見沢で約1時間待ち旭川へ
旭川観光約2時間半
18:24なし
1時間半
2時間待ち08:00札幌BTより北見へ直行、高速バスの旅12:305,340円
1時間半
3時間待ち
旭川へ
09:08旭川着12:39
約2.5時間待って快速に乗換え
18:24なし
5時間半
結局、北見到着の早い高速バス利用にしたが、ただ移動しているだけで旅の気分や楽しみなど沸かず、北見駅に到着。
北見駅
バック・パックのまま「北見オホーツク・ビアファクトリー」に直行してランチにした。
「エール(ろ過前)」をジョッキで飲む、これは旨かった。

その後、街中を散歩したが事前の予想通り面白みの無い町で、早々にホテルにチェック・イン、夜行列車の疲れを癒す。
夜になって街中に出たがシルバー・ウィークでさしたる居酒屋もなく、翌朝のことを考えて早めに就寝。

総合すると、丁度開催されていたイベント「旭川マルシェ」で旭川と周辺の食を楽しむのも考えたが、 旭川から先が問題で、旭川15時05分発、北見到着18時24分の「快速きたみ」しかない(特急も無い)のが決定的、 結局、夜行列車の疲れも考慮して北見直行にしたが、高速バスの旅はつまらなく、この選択は失敗だった。

北見(08:07)-網走(09:13)

左の普通列車で網走駅に到着、右は9時30分発の特急オホーツク4号札幌行き

左の普通列車で網走駅に到着、右は特急オホーツク4号札幌行き
立派な網走駅の看板 網走駅の正面を駅前広場から見上げる
網走観光施設めぐりバス
網走BT(10:10)-フラワーガーデン はな・てんと(10:30)
網走駅から街中を見学しながら網走バスセンターまで歩く。
バスセンターで網走観光施設めぐりバス1日券を購入して天都山行きのバスに乗った。
途中の「博物館網走監獄」の入口にはかなり観光客がいたが、興味無いので下車せずにパス、「フラワーガーデン はな・てんと」に向かった。
モヨロ貝塚館は行きたかったが、祭日休館だったので残念
フラワーガーデン はな・てんと

網走市役所職員を含む市内の各団体がそれぞれ区域を決めてそれぞれに花園を作り、管理して盛り上げている立派な観光コンテンツであった。

フラワーガーデン はな・てんと会場
フラワーガーデン はな・てんと会場
フラワーガーデン はな・てんと会場
フラワーガーデン はな・てんと会場
はなてんと会場のレストハウスから知床方向を見わたす
展望台から知床方向を見る-1
知床連山の海別岳が見えた
展望台から知床方向を見る-2
展望台から知床方向を見る-3 展望台から知床方向を見る-4
レストハウスから見える右手は網走湖の方向
展望台から知床方向を見る-5 展望台から知床方向を見る-6
北海道道立北方民族博物館
博物館入館券

入館記念スタンプ

道立北方民族博物館
道立北方民族博物館
博物館の前での記念写真

展示品の一部とアムール川流域地図

展示品 アムール川流域地図
オホーツク流氷館

不思議な生き物の数々

クリオネ
フウセンウオ
 
 
 
流氷館展望台から網走湖と能取湖を見る
流氷館展望台から網走湖と能取湖を見る
天都山から「道の駅 流氷街道 網走」へ、
そして桂台駅へ

天都山を降りる。網走駅周辺には食事できるような所が見当たらなかったので網走バスセンターまで戻り、 さして遠くないホテルまで歩きバックパックを預ける。

教えてもらった近くの「道の駅 流氷街道 網走」に行ったが観光客でごったがえしていて、料理が出るまで一時間以上待ち、仕方なくホテル周辺で探したがなんにも無し。

することが無くなったので、仕方なくさほど遠くない「桂台駅(無人駅)」まで歩く。網走駅の次の駅だが、列車が来るのは一時間後

釧網本線桂台駅

網走駅方向、右に見えるのが国道から直接ホームに降りる階段
桂台駅のホーム、網走駅方向を見る、右手に見えるのが国道から直接ホームに降りる階段
北浜方向、列車運転手用のミラーで自分を写してみたがダメだった。
列車運転手用のミラーで自分を写してみた
ようやく列車に乗る、間際に女子高校生が数名階段を降りてきて乗り込んだ、そして北浜駅へ

桂台(13:28)-北浜(13:43)
北浜駅名票

北浜駅

駅舎の中は名刺などがベタベタ貼られていて汚らしく、匂いも居心地も最低。

併設されている「軽食&喫茶 停車場」は閉店していたのでわからなかったが、雰囲気は押して知るべしかも

北浜駅の正面
北浜駅の脇に設置されている展望台から網走方向を見る、右はオホーツク海沿岸
北浜駅の脇にある展望台から網走方向を見る、右はオホーツク海沿岸
展望台から知床連山を遠くに見る、左はオホーツク海
同じく知床半島の方向、左はオホーツク海 同じく知床半島の方向、左はオホーツク海
駅前の通りの先から見た北浜駅
なんだこんな駅だったかと、がっかり
北浜駅前、わびしい風景
北浜駅の脇から浜に降りて見たオホーツク海。

釣竿が沢山並んでいた。
この風景は昔の湘南海岸の浜辺と同じ
遠くに見える山は、湘南海岸の場合は箱根の山々だ

砂浜に降りて見たオホーツク海。釣竿が沢山並んでいた
網走に戻る列車を待っているときに見た知床半島にかかった「虹」
知床半島にかかった「虹」
網走に戻る列車がきた

北浜(15:49)-桂台(16:07)

桂台駅で降りて、ホテルにチェックイン。ホテルの内風呂(温泉)で疲れを癒した、いい風呂だった。
到着する列車の近景
三日目:網走から釧路へ、釧路湿原観光と厚岸での夕食を実現
なんとか釧路湿原を観光したいと考え時刻表で調べていたら、釧路駅で「釧路湿原ノロッコ4号」に乗り、終点の塘路駅で釧路行きの普通列車で折り返せることを発見。
さらに釧路で花咲線に乗り換えると、厚岸に丁度よい時刻に到着し、「厚岸コンキリエ」で食事することができるのが判ったので、この日の旅程はそれに決めた。
網走(10:01)-釧路(13:27)

釧網本線の快速がホテルから近い桂台駅に停まらないので、やむなく網走駅まで歩いた、と言うか網走駅まで戻って快速に乗った。

網走駅、釧網線釧路行き快速列車
原生花園駅で濤沸湖を見る
原生花園駅で濤沸湖を見る
知床斜里駅
摩周駅
後で再び来る釧路湿原駅
知床斜里駅
摩周駅
後で再び来る釧路湿原駅
釧路湿原ノロッコ4号

車掌が車内を回って配っていった
ノロッコ号の乗車証明書
釧路駅到着後ホテルにバックパックを預けて駅に戻り、「釧路湿原ノロッコ4号」に乗車
釧路湿原ノロッコ4号の発車時刻表示
釧路湿原ノロッコ号機関車とヘッドマーク
座席指定券が必要だが風通しのよいオープンなノロッコ号

内部は片側の窓に向かって座る二人席と、その反対側に三人と三人で並んで座るテーブル席が配置されている。
座席は二人席も含めて全て木のベンチシート

ノロッコ号の客車
座席指定券なしで乗車できるノロッコ号

車両外側はノロッコ号、中は四人がけボックス席の普通車

ノロッコ号の客車外観

ノロッコ号の客車内部・天井と照明

要するに昔の客車の天井と窓と木の部分をはがした車両

右側が二人席

ノロッコ号の客車内部・天井
ノロッコ号の客車内部・天井と照明
定刻にノロッコ4号出発

東釧路駅を出て間もなくに見える岩保木水門(いわぼっきすいもん)

ノロッコ号から見る水門

のんびり走っていくノロッコ4号

ノロッコ号の車窓
ノロッコ号の車窓
再び釧路湿原駅の駅頭

良い天気で観光客も大勢

再び釧路湿原駅の駅頭
釧路湿原-塘路(14:43)

線路に沿って流れるのが釧路川

ノロッコ号から釧路川と湿原風景

ボートでの川遊び、ボートからノロッコ号を撮影するのも観光

釧路川を行くカヌー
釧路川と湿原風景
釧路川を右にしてノロッコ号が走る
ゆったりと流れる釧路川
ノロッコ号終点 塘路駅
ノロッコ号終点の塘路駅
すぐに釧路に折り返す列車が来た

塘路(14:47)-釧路(15:17)

少し色づく沿線
再び釧路に向かう沿線風景
少し色づく沿線
線路の両側は湿原であろう、水が無いので湿原ではないが・・・
湿原地帯の真ん中を走る列車
釧路(16:19)-厚岸(17:12)

厚岸コンキリエに直行し、夕食

炭焼き炙屋の店頭にある魚介市場で適宜食材を選択・会計して自分でコンロで焼くしくみであった。


炙屋には20名くらい座れる長いテーブルが沢山あり、テーブルのそれぞれに真ん中にテーブルとおなじ長さの長いコンロがはめ込まれていた。 客はテーブルの両側に相対で座る。
団体客の食堂と同じスタイルだが、テーブルの真ん中に長いコンロが用意されているのが特徴。 めのこで総数200人以上が座れ、それぞれが魚介を炙れるようになっていた。

客が座席に着くと、店員が店内中央の火おこし場でおこした炭をスコップに乗せて持ってきて、下の写真にあるようにコンロにセットし鉄製の網を置いてくれる。
客は店頭で購入してきた食材を思い思いに炙る(焼く)。 テーブルの反対側に座った仲間などと酒を酌み交わしたり、談笑しながら、適当に焼けたところでアツアツを食べる。
食材の追加は、また店頭にある魚介市場に行って、食べたいものをアルミのトレーに乗せて会計して、トレーごと自席まで持ってきて焼く

酒は十勝さほろ酒造の本格麦焼酎「十勝無敗」、 これがまたすっきりと旨い焼酎ですごく気に入った。
写真はつぶ貝とほたてを炙っているところ

厚岸コンキリエで食事
厚岸(20:44)-釧路(21:38)
ほろ酔い機嫌で厚岸駅に戻り、今夜の宿のある釧路に戻った。