岸壁ユニット Presents ! 空と海に誘われて Vol.4

2022年11月20日(SUN)
横浜 Piano Cafe & Bar - Skywriter


岸壁ユニットがホストとなって、毎回選りすぐりの素敵なミュージシャンをお迎えして開催するミニライブシアター、「空と海に誘われて」。
隔月で開催するこのライブも、早いもので今回で4回目となる。
当初は「毎月開催!」という意気込みで始まったライブだが、これがアラカン世代の我々には意外とハードである事が判り、寄る年波に勝てずあっけなく「隔月」に変更…(笑)
まぁこれ位のペースの方が無理せず楽しめるからこれはこれで良し!(笑)

今回メインパフォーマーとしてお迎えしたのは、癒し系ヒキガタリスト・ともちょこさんと、渋いギターワークが定評のギタリスト・溝ちんのユニット、「ころぼっくる」のお二人。どちらも岸壁ユニットとは古くからお付き合いいただいている音楽仲間だ。
実はころぼっくるのお二人には、2017年3月に主催させていただいたライブに出演していただいており、それ以来だから…実に5年8か月ぶりの共演となる。
いやいや、歳をとると時間の流れの早いこと!
(その時の模様はこちら

時は秋も深まりつつある11月20日、何故か天候に恵まれないこのライブだが、今回もご多分に漏れず朝からどんよりとした曇り空の元、定刻の午後2時、今回も予約満席のお客様に囲まれて開演!

まずは例によってホスト役である岸壁ユニットのステージ。
いつものように「Piano Man」を名刺代わりに、2ピースならではのしっとりとした楽曲を中心に全5曲のセットリストを組んでお届けした。

ところでボーカルひさ、岸壁ユニットではオベーションを抱えたスタンディングスタイルが通常だが、この日2曲目に演奏した「She's Always A Woman」の6連符アルペジオとボーカルをしっかりコラボさせる為、あれこれ試行錯誤した結果、今回はK-YAIRIのトレッドノートタイプを使用、この日の為に新調した座面が高めの弾き語り用椅子に座っての演奏を試みた。
たった1曲にこだわったお陰でエラい出費だ。(笑)
まぁ結果的にギタープレイのクオリティと音量のバランスに課題を残したものの、演奏の安定感を確認できたのは大きな収穫…今後に生かしていこう。


そして今回のライブではもう一つ新たなツールを用意してみた。
演奏した全曲の歌詞とその日本語訳を冊子にしてお客様全員にお配りし、一つ一つの楽曲をより深く知ってもらおうという試みだ。
お客様の意識が冊子に向くことにより演奏の拙さを誤魔化せるという姑息な狙いがある半面、歌詞を間違えたら即バレるという諸刃の剣的なツールとなってしまうが、これも結果的には大成功!?
終演後に「あんな綺麗なメロディなのにこんな意味だったんだ…」みたいな感想もいただき、そんな「洋楽あるある」を実感していただけただけで、丸2日間かけて歌詞を訳した甲斐があったというもの…。(笑)
ただ、この企画は今後どうしていくかは未定…訳すのが大変すぎるので。(爆)
   

さて、今回は思わず岸壁のレポートが長くなってしまったが、そんなこんなで露払いの役目をつつがなく終えて、マイクをメインパフォーマーのころぼっくるにお渡しする。

ステージに立ったともちょこちゃん、ブルーのワンピースは空の青、羽織っているのは白い雲をイメージしたとのこと…セットリストにもそんな想いが散りばめられていて、「空と海に誘われて」を意識した女性ならではの演出に感嘆すると同時に、TPOへの対応力のあるレパートリーの広さに脱帽。

冒頭で書いた通り、5年8ヶ月ぶりに彼らの演奏を目の当たりにした訳だが、溝ちんはアコギで来るかと思ったらストラトを抱えて登場するし、ともちょこちゃんは40分超のステージでギターを抱えたのは1曲だけ…あとはハンドマイクだったり、ミニカホンを叩きながら歌ったりと、明らかに前回とは異質のステージを展開している。
それでいてベースにある溝ちんのギターと、ともちょこちゃんの歌声には全くブレがない。
18年マンネリを繰り返している岸壁ユニットとは大違い…これが進歩?いや、進化というものか…。
そんな彼らの演奏と、ともちょこちゃんの淀みないMCにお客様もグイグイ引き込まれていく。

という事で、今回もあっという間に時が流れてころぼっくるのステージも無事終演。
最後は恒例となったコラボ企画、岸壁ユニットところぼっくるのアンコールセッションとして、「Stand By Me」と「歩いて帰ろう」の2曲を演奏して、このライブを締めくくった。

いや〜、本当に今回はいろんな事が試せて、いろんな事が勉強になるライブだった。
これも気の置けない音楽仲間との共演故にできる事…あくまでマイペースを貫く岸壁ユニットだが、これからもこういう繋がりと一期一会を大切にしながら音楽を楽しんでいけたらと思う。

ころぼっくるのお二人、そして会場に足を運んでくれたお客様、本当にありがとうございました!

次回の「空と海に誘われて Vol.5」は、年が明けた2023年1月15日(日)、
Simon & Garfunkelを完璧にコピーする2ピースユニット、「Suneo & Gian」をお迎えして開催します。
お楽しみに!




■演奏曲目

■共演

Piano Man (Billy Joel)

She's Always A Woman (Billy Joel)

Your Song (Elton John)

Lullabye (Billy Joel)

Say Goodbye To Hollywood (Billy Joel)

<Uncore Session>

Stand By Me (Ben E. King)

歩いて帰ろう (斉藤和義)


ころぼっくる



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