岸壁ユニット in Lilis Part4
〜Lilis Junk Live vol.10 The Best Hits !!!〜

2009年5月16日(SAT)
横浜市栄区民文化センター Lilis


すっかりお馴染みになった感のある「Lilis Junk Live」だが、早いもので今回が第10回の記念ライブになるという。
これを記念して、今回の出演者には、過去に出演したミュージシャンの中から評判の良かった「ベストパフォーマー」5組がチョイスされる事になった。
名付けて「Lilis Junk Live vol.10 The Best Hits !!!」
有難い事に、岸壁ユニットがそのご指名を頂き、この名誉あるライブに出演させて頂く事になった。

 (過去に出演した Lilis Junk Liveレポート)
  Lilis Junk Live Vol.2
  Lilis Junk Live Vol.3
  Lilis Junk Live Vol.5

JR本郷台駅の改札を出て駅前広場を左に曲がると、あたかも地球防衛軍基地のような大きな建物が正面に見えてくる。
これが栄区民文化センター、通称Lilis(リリス)で、Junk Liveはここの大ホールで開催される。
今回は会場周辺で、「あーすフェスタかながわ」というイベントが同時開催されており、その流れでホールの方にも大勢のお客様にお越し頂き、かつてない盛況なJunk Liveとなった。


トップバッターを務めたのは、打ち込み系デジタルロックの「T-2project」。
(HPはこちら
ギター&ボーカルとシンセサイザーの2ピースユニットだが、コンピュータによる音源打ち込みで、非常に奥深くて幅のある音楽を聴かせてくれる。
楽曲は全てオリジナル、自主制作だがCDも発売しているというツワモノだ。

2番手は、70年代の日本のフォーク&ロックを手掛ける自称おやじバンド、「キャバリアーズ」。
(HPはこちら
陽水、拓郎からJAY-WALKまで、幅広く懐かしい歌を聴かせてくれる。
自分達の好きな音楽を徹底的に楽しもうという姿がとても印象的だったが、今日の客席にはぴたりとツボにはまる年代のお客様が多く、大いに会場を盛り上げてくれた。

3番手は、台湾の女性ボーカル・洸美(hiromi)を擁するポップバンド「桃猫」。
(HPはこちら
シンガーソングライターの彼女の楽曲は、自主制作によりCD化されているという。
やはり女の子のボーカルがフロントに立つバンドというのは、花があって羨ましい。

そして4番手として登場したのが、我が「岸壁ユニット」だ。
今回は、カホンのTETSU、クラリネットのわかこ、そしてコーラスのみっぺを加え、2月21日以来のフルメンバー6人編成で臨み、記念ライブという事なので、レパートリーの中から比較的安定している曲を5曲ピックアップしてみた。
ギターの音が最後まで出なかったのが気になったが、それでもやはり専属のミキサーがオペレートする本格的ホールの音響はなんと素晴らしい事か!
演奏的にも今日は殆どミスのなかったボーカルひささん、ホールに響き渡る自身の声が気持ち良くてたまらない。
リズムをカホンにした事で、全体的な音量も調整しやすく、バランス的にも比較的纏まっていたのではないだろうか。
とにかく、メンバー全員が本当に楽しみながら演奏できたという意味では、過去のJunk Liveの中でも最高のステージになったと思う。

岸壁の後、5番手としてトリを取ったのは、地元栄区出身のピアノ弾き語りシンガー「tomoko」。
(HPはこちら
渡米して音楽活動を続けてきたという彼女の洗練された音楽が、その涼やかな歌声と共に観客を魅了していく。
MCも含めて、そのステージ捌きはやはりプロの風格を感じる。
本郷台の駅前で時折ライブをやっているようなので、興味のある方はHPをチェックして是非覗いてみてほしい。


全ての演奏が修了した後、今日の出演者全員が再びステージに上がる。
リリスのスペシャルプレゼンツとして、最後は全員で「We Are The World」をシングアウト。
リハーサル時に2度合わせただけだが、流石腕のあるミュージシャンばかりとあって、最後の最後まで楽しませてもらった。


                          photo by kuchan

今回は共演者の殆どがプロ又はセミプロのようなユニットばかりだったので、当初は少々気後れしている部分もあったが、いざステージに立つとそんな杞憂はすぐに吹き飛んでしまった。
それだけこのホールが素晴らしいという事は、過去のJunk Liveレポートを読んでいただいても解ると思う。
このライブに関わる全てのスタッフの皆さんの対応も非常に気持ち良く、今回も大満足=大成功のうちに終了する事ができた。
会場に足を運んでくれた全てのオーディエンスの皆さんと、会場スタッフの皆さんに改めて御礼を言いたい。
皆さん、本当にありがとう!




■演奏曲目

 Piano Man

 Just The Way You Are

 Honesty

 Movin' Out <Anthony's Song>

 New York State Of Mind


■岸壁ユニットメンバー

 ひさ (Lead Vocal & A.Guitar)

 花板 (Piano & Chorus)

 Moon-RAY (Bass & Chorus)

 TETSU (Cajon)

 わかこ (Clarinet)

 みっぺ (Chorus)
■競演

 T-2project
    

 キャバリアーズ
    

 桃猫
    

 tomoko
    

DVD収録

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