JULY with HAL & 岸壁ユニット in 根岸
〜 I Love Music 〜

2016年4月30日(SAT)
根岸 Bear Cafe



 
僕の音楽仲間に「NISHI-YA」という、とってもソウルフルなシンガーがいる。
彼の演奏を初めて観たのはいつの事だっただろうか。
僕の大好きなナンバー、Earth, Wind & Fireの「Fantasy」を、なんと!アコースティックギター1本でカバーするその姿に、とてつもない衝撃を受けた事を、今でも鮮明に覚えている。
アコギの限りない表現力と、魂の歌唱…全てが、それまでの僕の音楽の常識を根本から覆す力を持っていた。

そんなNISHI-YAさんがある日突然病に倒れた。
一歩間違えれば命さえ落としかねない大きな病だったが、それでもこの鉄人は見事に病魔を退治してシャバに戻ってきた!
よし!それじゃNISHI-YAさんの復活記念ライブは、僭越ながらこの僕が仕切らせていただきます!
と、思わず大見栄を切ってしまったのも、それだけ彼の復活が嬉しかったからだ。


場所は彼と初めて出会ったBear Cafe。
あえて「復活」という言葉を使いたくないというNISHI-YAさんの希望を尊重し、ライブのタイトルはNISHI-YAさん自身につけてもらう事にした。
その依頼をしてから数日後…NISHI-YAさんから返って来たタイトルは「I Love Music」
シンプルでありながら、実に奥が深く、まさにこのライブにピッタリのタイトルだ。
思わずイメージを膨らませてフライヤーを作ってしまう。(笑)

そんなこんなで、お約束のNISHI-YA復活記念ライブは、ゴールデンウィークの2日目、4月30日に決行される事になった。
NISHI-YAさんは2人の素敵な音楽仲間をフィーチャーした2部構成で、その間にJULYと岸壁を挟む。
企画したのはいいけど、如何せんJULYと岸壁…相変わらず集客には自信がない。
開催当日までハラハラドキドキだったが、そんな心配をよそに開場時刻にはほぼ満員のお客様が!
まずはホッと胸を撫で下ろし、そして気合を入れて、定刻の午後7時にライブスタート!

トップバッターはNISHI-YAさんが音楽仲間のポピー佐藤さんをフィーチャーして登場。
野球で例えると、ストレートと変化球、緩急織り交ぜてのステージで、とっても見ごたえがある。
NISHI-YAさんの演奏を絶妙のバランスでサポートするポピー佐藤さんだったが、ソロで唄った2曲は主張が全面に出るこれまた素晴らしいステージ!
個人的にはお二人で演った「How Deep Is Your Love」にすっかりやられてしまった…。

続いて登場したのは、我がJULYだ。
今回のライブは洋楽好きなNISHI-YAさんがメインという事で、ちいさんが選んだセットリストも洋楽が中心。
JULYで過去にチャレンジした洋楽は、未熟なギターの為にどれもこれも玉砕の憂き目に遭っていたが、今回はピアノのHALちゃんという強力な助っ人を得て、これらのリベンジを期すことにした。
結果、今までのJULYはかなり無理をしていたんだな…という事を改めて思い知らせれたというか、とにかくピアノメインの伴奏で唄えばこんなにも心地良いのかと思う位気持ちの良いステージにすることができた。
…あくまで演ってる本人の主観ではあるが。(爆)
最後の曲はHALちゃんのボーカルで「There's A Kind Of Hush」。いつもと一味違う形で締めてみた。

JULY with HALの後、暫しの休憩を挟んで岸壁ユニットがステージに上がる。
実はピアノのにしやんがこの春大阪単身赴任の任を解かれ、4年ぶりに横浜に帰って来た。
という事で、我が岸壁ユニットにとっても「復活」のステージとなる。
とはいえ、ハワイアンに忙しい相方とフォークソングにどっぷり浸かっているひさ…肝心のBilly Joelは何とも心もとない。
そんな訳で、今回はリハビリ的に、岸壁ユニットのレパートリーの中でも鉄板ナンバーばかりを集めてセットリストを組んでみた。
久し振りの岸壁だったけど、やっぱりこのユニットは唄っていてホントに気持ちが良い。
所々歌詞が飛んだり、妙に走ったりと、粗が目立つステージではあったが、まぁリハビリという事でご容赦いただきたい。
次回からは新曲も織り交ぜてしっかりやります!(爆)

そして大トリは、NISHI-YAさんが歌姫Mieさんをフィーチャーして登場!
流石、NISHI-YAさんが連れてきたボーカリストだけあって、その表現力は素晴らしく、NISHI-YAさんのギターが彼女のボーカルを最大限に引き立てる。
一体この人はボーカリストなのかギタリストがなのか…とても僕にはマネの出来ない芸当だ。
そんなMieさんのボーカルナンバーをもっと聴いていたかったのだが、最後はNISHI-YAさんのソロで締めに入る。
まさに魂のボーカル!これぞNISHI-YA!というステージに、思わず涙が出そうになった。
更に嬉しい事に、アンコールでは僕の大好きが「Fantasy」のオマケ付き!

こうしてこのライブは、NISHI-YAさんの大復活を証明して幕を降ろした。


いやいや、自分で企画しておいて自画自賛になってしまうが、ホントに素晴らしいライブにする事ができたと思う。
I Love Music !
唄う事の素晴らしさ! 演奏できる事の幸せ!
大病を患ったNISHI-YAさんだからこそ付け得た最高のタイトル!
これからも「I Love Music」の気持ちを忘れずに、長く音楽を続けていけたらと思う。

最後に、連休中にも関わらず根岸まで足を運んでくれた大勢のお客様に心からお礼が言いたい。
皆さん、ホントにありがとう!





■JULY with HAL 演奏曲目

Yesterday Once More (The Carpenters)

Endless Love (Diana Ross & Lionel Richie)

Up Where We Belong (Joe Cocker & Jennifer Warnes)

私はピアノ (Southern All Stars)

There's A Kind Of Hush (The Carpenters)


■岸壁ユニット 演奏曲

Just The Way You Are (Billy Joel)

Honesty (Billy Joel)

New York State Of Mind (Billy Joel)

Piano Man (Billy Joel)

Say Goodbye To Hollywood (Billy Joel)


■競演

 NISHI-YA

 ポピー佐藤

 Mie


DVD収録

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