お や お や

7月

人生はリアル人生ゲーム

 
 我が家には、高1男子=K、小学四年女子=K、年長男子=Sの三人の子がおります。みんな「むらさき幼稚園で、プレイルーム二年+在園三年、ねんど教室で三~四年」とお世話になっているので、もう十五年程のお付き合いになります。
 むらさき幼稚園児のやんちゃで優しく、キラキラした目に惹かれ、ここへ通い始めました。
 この園の教育方針がとても好きで、私の願う「雑草の様に逞しく生きる力」は、ここで育ち合うのが一番と思いました。周りの方には「え?何でまたそんな遠くへ?」「お引越しでもされたのですか?」と驚きと呆れられながらこの園へ通っております。
 それは、長男がここへ通い始めて、大きく容力していく姿を目の当たりにしてきたので、確信を持っていたので通い続ける事が出来ました。
 二番目の娘の時は、家庭の状況も変わっていたので、流石に市内の園へ通うつもりでした。市内で一番良いと思った園のプレに通い(プレイルームも通いつつ)、そこへ入園させようと決めておりました。確かにとても良い園(市内)で伸び伸びとした良い子に育つだろうなと感じました。
私の求める「雑草の様に踏まれても自ら立ちあがる子」には?…。
八~九月の時点ではそこへ目を瞑って入れてしまうつもりでした。いざ願書提出となり、私の頭に「本当にそれでいいの?」と浮かび、そこの園長先生と色々お話させていただきました。そこの園長先生に「むらさきさんの保育は理想で、でも他の園には真似できません。」と言われ、ガツンと私の胸へ突き刺さりました。やっぱり後悔だけはしたくないと、むらさき幼稚園へ通う決意を固めました。
色々ありましたが、娘もむらさきに通う事が出来て良かったと感じています。そして一番下のSも今、園生活を謳歌しています。
 最近よく考える事が有ります。「自分は何の意味があって生きているのか?」「何をするために生かされているのか?」って。今存在する全ての生き物は意味があって存在していると思うから。必要ない命は存在しないと考えるので。
 みんな各々のルールにのっとった「リアル人生ゲーム」を生きているのではないかと思うようになりました。各々の人生ゲームがくっついたり離れたり深く絡み合い、一期一会で進んでいるのではないかと…。
 私のリアル人生ゲームのルールは祖父から教わった「泥棒と人を騙す事以外は何でもやる事。」一生懸命やった事の結果がどうであれ、無駄な経験は無いと思うから。私のゲームのテーマは「いかに心豊かな人生を生きる。」かだ。コマが升目を進む度、色んなミッションが待っている。それをその時出逢った仲間と一緒に知恵を絞りいかに面白おかしく(楽しく)乗り越えるかを考える。ミッションが上手くこなせた時、何とも言えない達成感と一体感、自信と幸福で満たされる。経験値を積んだ分だけ前へ進むことが出来る。各升目では、ありとあらゆるハプニングが起こります。舞い上がる様な素敵な事、断崖絶壁から転げ落ちる事も。時には一年かかって這い上がり、柔軟さを身につけたりと。
 子ども達も各々のリアル人生ゲームを生きていると感じます。ルールとゲーム最終目標は各々バラバラで。時に笑い時に泣き怒りながら、自分自身で乗り越え、升目を進んでいます。キャラクターが本当に個性豊かで面白いです。長男Kは、大人と子どもの部分を持ち合わせ、冷静沈着、鋭い客観力、中学校の担任には「超自由人」と言われた事もあります。自分でしか入れられない「スーパーサイヤ人」モードスイッチを持っています。
長女Kは、周りをよく観察し、よく気が回る子です。自ら行動し、人からの指示でテンションが下がります。「天真爛漫だね。」と人に言われます。
次男Sは、とってもおちょけで面白いエンターテイナーです。そしてとってもシャイでとても優しいです。どうやって皆を笑わせるかを考えています。本当に三者三様で実に面白い。死ぬ時に、「ああ生きてて楽しかったな。」と悔いのない人生を送って欲しいし、私も送りたいです。



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