お や お や

1月

むらさき幼稚園と出会って1年・・・

 
 ちょうど一年前の私は、Rの寝顔を見る度に、また転園させるなんて・・・またお友達とバイバイさせるなんて・・・本当にごめんねと辛くて悲しくて泣いていました。転勤族の我が家は、長女もRも年少・年中・年長と二人共、三つの園を転々としています。すぐに慣れる、新しい友達が出来るとわかってはいても何度経験しても気持ち的に慣れるものではなく、不安と辛さで胸がしめつけられる思いがします。子どもはもちろん「引越し嫌だ!」「新しい幼稚園嫌だ!」と泣いて不安定になります。一年前、Rが年中の冬、横浜から地元京都に戻る事が決まり、さて幼稚園はどうしようかと重い気持ちでネットで検索し、私の不安は一転。R!見て!○○(横浜で通っていた園)みたいな幼稚園があるよ!ここママと遊びに行ってみよ!と私の心はルンルンでした。Rの顔はあまり晴れず・・・。遊ぶ事が大好き。想像力が豊かで活発な子ですが、とても心配性で不安性なR。空間が決まっていない場所は慣れるのに時間がかかります。同じく空間の決まっていない横浜の園では入園後数ヵ月、園の敷地に入れず、毎日園の外で遊び、お弁当も外で食べていました。可哀想かな・・・と少人数の別の園も見学に行きました。自分の席が決まっていて、やる事が決まっていて・・・安心感はあります。ここがいいかな・・・とR。気持ちは凄くわかります。大人でも空間が決まっていないと不安になります。参観や懇談会などで自分の席が決まっていれば、そこに座り、隣の人と話していればいいのですから楽です。でも違う・・・先生方は一生懸命説明してくれます。私に。話しかけてくれます。私に。納得のいく園がなければ、幼稚園に入らなくてもいいと思っていました。「ターザンロープだけしに行ってみようか?」とRを誘い、むらさき幼稚園へ。泥まみれで裸足で走り、これ見て!こんなん出来るねん!と初対面の私にピカピカの笑顔で自慢気に披露してくれる園児達。信頼できる大人達に見守られているのがわかりました。さて我が子は・・・緊張のあまり話しまくるR。「今日はあんまり時間ないねん!忙しいねん!見に来ただけやねん!」。「そっか。わかった。いいよ。」と笑顔でRの目線でRに話しかけてくれる先生。安心したのか「怪獣のがいい!」とお客様バッヂを嬉しそうに付けてもらい園庭に。Rは先生と遊び、私は一人(笑)。昭和の感じがする子ども達に癒されていました。私とではなくRと会話をしてくださる。私ではなくRを見てくださる。やっぱりここだ!ここなら大丈夫!気になりつつも遊びに行くだけ・・・と三回もお客様として遊びに寄せて頂き、お友達にも声を掛けてもらえるようになり、Rの心がほぐれ、12月中旬、むらさき幼稚園れもんの組でお世話になることに。初めてのバス通園、カチカチに緊張しつつも、先生方の見守りのおかげで泣く事もなく、お電話やお手紙で園での様子、Rの気持ちの変化などを連日教えてくださり、母子共に安心して過せることができました。Rはお風呂の時や寝る前にポロっと自分の気持ちを話してくれることが多いのですが、先日「Rな、幼稚園めっちゃ楽しいねん!むらさきにして良かった!」と話してくれました。その言葉を聞き、あ~転入して、ちょうど一年だ・・・。一年前は寝顔を見ながら泣いていた自分を思い出しました。ついつい先の心配をしがちですが、今この瞬間を精一杯に楽しんでいる我が子を見ていると、いらない心配だなと思いました。子どもは自分で育つ力を持っている。親が思う以上の力を持っている。先回りして親の勝手な不必要な心配を与えてはいけないなと。卒園まであと数ヵ月。子どもが子どもらしく過ごせる、過ごさせてくださるむらさき幼稚園にもっともっといさせてやりたいと思ってしまいますが、沢山笑って、本気で喧嘩して、怒って泣いて相手の心に触れ、信じれる大人達に受け止めてもらった日々。ここで過せた時間は短いですが、自分で自分の居場所を見つけ、自分で楽しいと思える場所にしたR。大切な土台作りをしてもらったR。小学生になっても大丈夫!色々な事があるだろうけどRなら大丈夫だよ!と背中をポンと押してやれる気がします。あの時、むらさき幼稚園と出会えて本当に良かった。むらさきにして良かった!R、ママもむらさき大好きやねん!



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