お や お や

12月

自信が自分の味方になる

 
 Rは幼稚園に着くと自転車にリュックを置いたままでヘルメットもかぶったまま門へと走り出し、妹Iが「待って~!!」とそれを追いかける毎日。
 幼稚園3年目、こんなに楽しく通えるようになるなんて、しろさんの時には夢にも思っていませんでした。
 赤ちゃんの頃から同い年のお友達より身体が少し大きく力も強い、何か気に入らない事があるとこちらも手をつけられなくなる程暴れたり、お友達を叩いてしまう事は日常茶飯事でした。
 しろうさぎの1学期は幼稚園=緊張する場所で、家では毎日行きたくない!と言われましたが、「休む時は先生に言わないと休めないから言いに行こう」と先生からのアドバイスもあり、とにかく毎日幼稚園に行く事を心がけました。でも、登園は出来てもやはりなかなか私と離れることが出来ず、気付けばお迎えの時間になっていることが何回もありました。どうしたら楽しく幼稚園に行けるようになるだろうか・・・Rも私も出口の見えないトンネルの中で必死にそのきっかけを掴もうとしていました。
 その後も波はあったものの担任の先生の存在や虫探しに夢中になることをきっかけに私がいなくても平気な時間が増え始めました。
 ももさんでは、新しい友達と遊びたい気持ちは大きいのだけれど自分のこうしたいという提案がなかなか友達には受け入れてもらえず喧嘩になることが多々ありました。でも、むらさきに決めた理由の一つでもある、先生が双方の子どもの話をじっくり聞く姿勢をみていて私の子育ての考え方も変化していきました。
 しろさんの運動会は緊張から体調を崩し参加できなかったけれど、ももさんの運動会では友達の手を終始握り締め笑顔で参加する姿を見ることが出来ました。私の知らない間に友達がRにとって安心できる存在になっていたのでしょう。
 ももさんの3学期には「俺たちはチームやから!」と自慢げに話す彼の顔は忘れることができません。
 年長になるクラス替えの前日にももさんのお友達とはバラバラになるかもしれないと伝えた時、「バラバラになっても隣のクラスやから遊びに行けるし大丈夫。」と心配していた私をよそに彼はこの2年で驚くほど成長していました。
 そらになってからは妹が入園したこともありお世話を頑張ったり、年長さんならではの行事を緊張しながらも体験する中でそれが自身に変わってきているように感じます。お友達とも時には喧嘩になることもあるけれども気がつくとまた仲良く遊んでいる光景は微笑ましく大人の私には羨ましい限りです。
 幼稚園生活も残すところ3ヶ月、成道会での代表さんという大きな役が控えていますが、またそれも彼にとって一つの自身となり、むらさきで培った経験とを土台にして小学校生活でも沢山色んなことを経験して大きくなって欲しいと思います。



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