お や お や

3月

Mちゃんへ

 
 Mちゃん大きくなったね。2月生まれのMちゃんの写真を見ながら実感してるお母さん。天真爛漫なMちゃんやけど、最近は口の達者なお姉さんやね。お母さんも、おじいちゃんも、おばあちゃんも、そんなMちゃんにたじたじしたり、時にイライラして口調がきつくなったり。これからどんなふうに成長するのかな。
 お母さんはお仕事してたから、幼稚園の行事に参加できなくて、寂しい思いをさせたね。お母さんも園でのMちゃんの様子がわからなくて、どうなんやろ?楽しんでるんかな?と不安に思うことがあったよ。
 むらさきのお母さん達から「Mちゃん楽しそうにしてるよ。大丈夫よ。」と声をかけてもらって安心したり、でも大丈夫かなと心配したり。Mちゃんは園でのことを話さないから、よけいにやきもきしていたよ。
 でも、友達の輪のなかで自分のやりたいこと、言いたいことをはっきり言ってるMちゃんの姿を見て、大丈夫やと思ったよ。園の生活に馴染んで、楽しんできたんやね。
 今年の運動会。「Mちゃん何に出るの?」と聞くと、「玉入れと綱引き。パン食い競争、キッシーはでぇへん。」と消極的。Mちゃんの気持ちのなかで、何かあるのかな、と感じていたけど話してくれなかったね。
 運動会の2日目、みんながキッシーに挑戦する姿を、Mちゃんは応援席で不安げに見ていたね。お母さんは失敗してもいいから、挑戦してほしいと思っていたんやで。でも、それはお母さんの都合やったんやね。
 お昼ご飯を食べる前に、「お母さん来て。」って、キッシーを始めたMちゃん。1つ目、2つの輪はスムーズに。3つ目に挑んで…輪をつかめた!!そのときのMちゃん、いい顔してたね。やった!できた!って。
 みんなが挑戦している姿を見て、Mちゃんは葛藤していたんやね。いろんなことを感じながら、気持ちを吹っ切ってお母さんに見せてくれたんやね。その瞬間に立ち会えて、ほんまによかったよ。
 ここ数年間、おじいちゃんとおばあちゃんにずいぶん支えてもらったね。むらさきのお母さんから「Mちゃんやさしいね」って言ってもらったけど、それはおじいちゃんとおばあちゃんのおかげやね。Mちゃんが甘えたいとき、寂しいとき、その気持ちを受けとめてくれる二人がいたから、Mちゃんは天真爛漫に笑ってる子でいられたんやね。
 親はどんなときでも子どもを信じて、変わっていくのを待ってくれる。お母さんは心配して、聞いたり言ってしまう時があるけど、Mちゃんの変わっていく力を信じて、見守っていく親でありたい。
 むらさき幼稚園や、おじいちゃん、おばあちゃんと過ごした時間がMちゃんの心の糧でありますように。少し早いけど、卒園おめでとう!!



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