ZUAN図案創設21回目(通算23回)
渡邉良重さん講演会のご報告
「絵をつくること」について


 
潜在意識の中にいるような講演会。渡邉さんの独特の雰囲気に引き込まれました。まるで瞑想しているような感じで、私がもっとも羨ましいと思うタイプの方でした。

 渡邉さんの作品は、その世界に引き込まれます。それが何かわからなかったのですが、講演会で渡邉さんの空気を感じ、それがわかりました。吉田さんの質問に対して、固定観が無いのです。逆に、スライドを見ている私達が、海外に影響を受けているのではないか、とか、あの時の作品と繋がっているのではないかと、明確にしたがっていたような気がします。

 流れるような雰囲気、引き込まれる雰囲気は、渡邉さん自身の自由自在な流れと、創る事が好きというベース。そして、渡邉さんの雰囲気からは、想像を超える程の行動力から、つくられているのだと私は思いました。

 なぜ、私が羨ましいかと思うと、昔より、私自身、少し変わってきましたが、脳で余計な事を考えている事が多かったからです。それは、直感や閃きの邪魔をします。性格にも比例してきますが、考え過ぎて動けなくなる事がよくありました。物事を明確にする事は、大切ですが、時にそんな根拠は無いような気もします。それを私は理由をつけ、自分を決めたがっていたのかなぁとそう思いました。私は私を知りたい、何でも明確にしないと前に進めません。だから、自然な渡邉さんの枠のない、流れ方が素敵でたまらないのです。勿論、大変だった事も山程あると思うのですが、それも全て自然のように感じさせないから尚更素敵です。今私は、自分を決めつけなくてもいいのではないかとそんな境地です。

 いつも私の主観的感想になってしまいますが、私は、今、心理学を学んでいます。何故、ここへたどり着いたかと申しますと、デザイナーとして残業三昧で、好きが苦しくなり、好きなのに、なに1つ中途半端にしか思えなくなったからかもしれません。自分のデザインは使い捨てで、納得している部分もあります。春夏秋冬が目まぐるしく終わり、春のイベントが始まったかと思うと、もう夏のプレゼン。渡邉さんが、夕食を事務所で食べるとか、そうゆうワードをおっしゃっておりましたが、本当にホッとします。そうゆう日常を大切にする事が、心に残るデザインを創り出すのではないかと。ちょっとした日常の大切さがデザインに反映されていくのでは無いかと…。渡邉さんの、創る事が好きだったという言葉が純粋で透明すぎて、私の心に響いています。(中略)

 今回の感想、あまりデザインにフォーカスしていないので読んだ方は、何やらと思われるかもしれません。ですが、私の感想を通して何か感じて頂けるものがあるとすれば、自分の好きや、興味がある事、そして行動することを大切にしてみてください。当たり前の事のようですが、渡邉さんから受け取らせて頂いたこのメッセージは、かなり日常に大切な事だと思います。

 40歳過ぎて、新しい心理学という世界を覗いて見て思うのは、人が大嫌いだった私が、本当は人が好きだったのかもしれない。もっと色々な方と話してみたいのかもしれないと思えた事です。 そんな宝物が誰の何にでもあるような気がします。
 渡邉さんの創る事が好きという言葉が、少し怖いけれど、これからの自分の人生を歩んでみようと、そう思わせてくれるのでした。

 渡邉さん、ありがとうございました。




ZUAN図案創設20回目(通算22回)
左合ひとみさん講演会
「やりたいこと」と「やるべきこと」


 今回の講演会で一番印象的だった言葉があります。「変わらない為に、変わる」です。かなりドキッとさせられて、刺激的でした。デザインでも、生活においても、変わりたい・変えたいとよく聞きます。でも実際、言っているだけで変わっていないとよく思います。何を変えたのかもわかりません。よくよく話を聞くと細かい部分が少し、変わっているだけなのです。理由はわかりません。本当は変えたくないのか? めんどくさいのか? 怖いのか?私の中にもこの状況があるからこそ、そう思うのですが、「変わらない為に、変わる」は腑に落ちた一言でした。

 この言葉が出てきたのは、広島のもみじまんじゅうのお店、藤い屋さんのパッケージデザインの内容の時です。 伝統や味を守っていく為に変化していくって、人生にもあてはまるような気がしたのです。常にアップデートといいますか、過去→今→未来の今を生きている面白さは変化しようと模索している今で、全ては今の連続で繋がっていく。それが伝統になるのかもしれません。(中略)

 藤い屋さんのパッケージが映った瞬間、一瞬、心臓が止まりました。左合さんには申し訳ありませんが、私は、藤い屋さんのデザインが左合さんだとは知りませんでした。昨年、広島へ行った時に目に入ったものは、宮島でも、駅でも、藤い屋さんの店舗だったからです。商品の見せ方が素敵だなと思い、パッケージも写真で残していました。左合さんの講演を聞きながら、向き合って制作したものは、誰かに届くのかなぁと少し自信になりました。自分の感性を大切にしていこうと思えて、本当に嬉しかったです。

 今、取り組んでいる仕事が丁度、不振店舗の業績改善。藤い屋さんのご家族のお話もありましたが、デザイナーは仲をとりもつ時もあるという事。営業部、商品開発部の間にいつもいて、最終的になにかあると形に残るデザインの問題にされるという落とし所。でも、みんなの思いがあって、最終的に形にするのはデザイナー。みんなの思いをデザインしていると思えば仕方がない事かもしれません。だから、悩むし、考えるし、上手くコミュニケーションをとる為、他の分野も、仕事を通して勉強するのかもしれません。

 地産デザインプロジェクトの事をお話くださった時、自分の課題が見えました。客観的視点をもつという事。これができない時があります。どうしても自分の好みが先行してしまう時。その部分を冷静に見極めていかなければとそう思いました。お客様に、こだわった部分が伝わらなかった時、自己満足だった事に気付かされます。こちらの好みや都合はお客様にとってどうでもいい事だったりします。この私の課題、今進行中の仕事で実践したいです。

 実践すると「やりたいこと」が「やるべきこと」に変わっていくのかもしれません。「やりたいこと」を「やるべきこと」にどう反映させていくか。まだまだ、左合さんの域には全然届きませんが、「やるべきこと」が「やりたいこと」に変わる瞬間があります。でも最近、「やるべきこと」を「やりたいこと」にした方が仕事が楽です。趣味が無いからかもしれませんが…。仕事を通して勉強するというスタイル。左合さんに共感しました。(中略)

 今回の講演会は、私にとって、セミナーを受けに行くより発見が多かった時間でした。上手く仕事が回らない事も多いですが、できる限りの事を、楽しみながら、仕事に取り入れていきたいです。左合さんありがとうございました。




Zuan図案創設19回目(通算21回)
久保田秀明氏講演会のご報告
『その色を選んだ理由』
〜色彩学を超えた視点〜


 久保田さんの興味深い講演を聞き、様々な事が浮かんできました。笑われるかもしれませんが、今回の講演は、私にとって人間は本当にすばらしい機能をも
っている生き物なんだという、色彩学を超えた視点へ辿り着けました。スケールが大きくなりすぎて伝わらないかもしれませんが、そこはそれぞれということで…(笑)(中略)

 そもそも色は、光がないと見えず、光は透明無色で光をプリズムにあてると、わかるように、虹色ができます。その色はそれぞれ波長があり、その波長により色は違ってきます。この波長を産まれた時から、生まれた場所で視覚がメインとなりますが、体全体で日々、受け止めているような気がします。それが、自分が持っている基の色になるのではないかと考えました。私の中ではこの時点で色彩学を超えました。(笑)自分が持っている色は、人の足跡かもしれません。そして、組み合わせ次第でなんにでもなれるような気がしてきました。

 久保田さんが色を見る時、DICのチップで色を選んでもらうのですが、そのチップの色が地図の等高線に見えてくるというような事をおっしゃっておりました。私の中でこの部分が一番のキーワードになっています。浅はかな考えではあるかもしれませんが、地域・光・色が基になって、お国柄の色へと辿り着く気がします。バスの色や、環境を通してのそれぞれの性格等々。
地域というのは、太陽の日照時間の違い。日本でも地域により日の出・日の入りの時間が違います。地球レベルでいうと白夜やオーロラ、北欧の色味は太陽と関係が密接だと思えるし、地域で不思議な色味というか文化かもしれないけれどイスタンブールはなんか不思議。ステンドグラスは光が重要だし…と地域や文化の背景には、色と光が存在していると思うのです。太陽の角度の違いで、気候も違うし、自然も変わる。そういう色を無意識のうちに私達は感じて暮らしているのでしょうね。久保田さんは、その無意識をDICのチップを通して分析して意識化してきたのかもしれません。

 話は少しそれますが、ヨガやアーユルヴェーダにチャクラという体にあるエネルギーを色で分けたものがあります。その色が7つの虹色なんです。そう考えると、色にはエネルギーが含まれていて、そのエネルギーを基に久保田さんへ色占いを伝授した先生は自分の体を通して受け取るものがあったのかもしれないと想像してしまいました。(中略)

 久保田さんの講演から色について想像を膨らませてきましたが、人はみんな光の基のように白色かもしれない、それに光を通して自然界の要素が付け加えられ個性として色々な色を持つようになるのかなぁ。もしくは、チャクラの色を基に色々な要素が組み合わさり自分の色になるとか…。みんな、色を持っている事には変わりがないような気がします。

 持っている色をどう使うか、自分が持っている色、日々変わっていく色、その組み合わせは自分の自由。もしかしたら、色に音が加わるかもしれない。匂いや味がつくかもしれない。色と光、太陽と地球、その先は宇宙?と考えていくと、そもそも光、白?無?自分の色を作っていくのも自分?だとしたら、すばらしい機能をもって人間に産まれたから、いろんな事を経験して楽しまないと損ですね。

 私の〜色彩学を超えた視点〜は、宇宙へ辿りつきました。(笑)久保田さんの講演から色を通して、全ては、なにかで繋がっている気配を感じつつ終わりにします。(Webmagazine69号より抜粋)





Zuan図案創設18回目(通算20回)
松永真氏 講演会のご報告
「自分にとってそれがどうあって
欲しいことなのか」を考える。


 二時間の講演から感じた、松永さんの印象は、自由という感覚を大切にしつつ、自由を仕事に溶け込ませている感じがしました。常に自由を目に見える形にしていると言いますか、自由をうまく使いこなすと言いますか…、自由と仕事のバランス感覚が素敵な印象でした。資生堂時代のポスター・紀文の素材缶・ジタンのデザイン・フリークスの世界等、
言葉で自由と表わすと表面的な感じがするのですが、その自由は深いのです。

 資生堂時代に資生堂の広告は明朝書体を使用するのが普通だった頃に、ゴシックを使用したり、海外ロケが中止になれば、違うアイディアで向かっていく。今の時代であれば、簡単にできる作業も当時だと気の遠くなる作業をこなし、また新しいものを作りあげる。
 スコッティというパッケージデザイン。プレゼン時に花柄・ロゴを使用するという決まりを本当にそれでいいのだろうかと考え、根本的な所から、老若男女と色々な部屋がある中で、その部屋に花柄の箱は似合うか!?等、色々な層を考えながら、どんな部屋にも違和感なく似合う白のストライプのスコッティパッケージを提案。しかもロゴまで新しく提案してしまうのだから自由なる挑戦のような気がしました。
 ジタンのパッケージにしても、勝負は初めから決まったデザイナーがいたらしく、その中でも松永さんのデザインがよく、何度も何度も理不尽な選考を繰り返された中で、松永さんのデザインに決まったそうです。表彰式に呼ばれたものの、勝負が決まっていた中での新たな勝者になった松永さんへは、歓迎モードでもなかったみたいです。ですが、伝わる方には、ちゃんと伝わるそうです。私は最後まで挑戦した姿勢や、デザインを取り巻く日常への敬意みたいな想いが、伝わるのではないかと思いました。
コンペで全ての人に共通する事は、みんな勝ちたいという事だと聞き、こんな共通点、なかなか意識化できていなかったと思いました。だからこそ、その勝ちたい想いの底には『自分にとってそれがどうあって欲しいことなのか』を自分が当事者になった形で思考し、様々な想いが溢れ、それを整理した結果の勝利!そんな気がします。その人の立場になって物事を考えなさい。と子供の頃に教えられた気がします。この言葉、言葉で捉えると、すごく表面的で当たり前の事。でもこの言葉を理解して行動できる人は、どれだけいるだろうか?子供の頃と少し違うとしたら、最後は自分という事。その人の立場になり考え、プレゼンする時は自分の意見。それが責任感なのかなぁ。この言葉を伝える事は難しい、だけど、デザインの仕事には『自分にとってそれがどうあって欲しいことなのか』が一番大切な原点なのかもしれないと松永さんのお話を通して振り返る事ができました。
もう1つ響いたお話は、松永さんのフリークスという世界。計画無く、自由に制作し、出来たものを見て、自分はこんな事を思っているんだと認識する事。これは面白いと思いました。自分を客観的に知ることかもしれません。普段現れている、顕在意識は3%程、潜在意識は97%程と言われていますが、松永さんは、自分の中に隠れている97%の意識を上手に引き出して認識している、それを自然にできるって素敵だと思いまいた。自由と社会の枠の中をバランスよく、行ったり来たりできるのは、フリークスの世界で自分が何を思っているかを意識化できるからではないかと…。このバランスは、私の理想の形です。

講演の中で、「半径三メートルの発想」という言葉がありました。このフレーズはインタビューで発して、松永さんのキャッチフレーズのようになっている言葉みたいです。
私が感じたこの「半径三メートルの発想」という言葉は、松永さんにとっては無意識に当たり前にしみついていて、日々の日常をとても大切にしているからこその言葉のように思えました。私は、毎日を流していた頃があるなぁ〜と思い出したり、今の仕事は、本当に流していないか!?と、自分に問いかけたり、早い早いスピードで目まぐるしく回ってくる仕事は、早いスピードだからこそ、「半径三メートルの発想」は尚更、大切なのかもしれません。インターネットで調べるとすぐに出てくる情報。でもその内容を処理して噛み砕いていくのは私自信。その時に大切な事は、もしかすると「半径三メートルの発想」日常の経験から来ることが物を言うのでは…と思えてきました。

 ポスターはもう古いかなぁ、と呟きのようなお話もありました。B0ポスターが街に貼られるって、私の中では憧れでした。それが出来たら一人前みたいな、デザイナーになれた実感と言えば大げさかもしれませんが、そのようなイメージ…。自分が制作したポスターが貼られた時は、わざわざその街に行き、写真を撮って帰ってきた事もあります。今、考えると大したものでもないけれど、私の中では大切な出来事だったりします。 今、私は40歳。世代ですかね、今の若い方は確かにポスター制作に熱い思いはないのかもしれません。ポスターの役割は昔と比べると効力は薄れてきていますが、別の意味で安心感があるのかもしれません。インターネット上の告知イメージが、実際の街に貼ってある。確かにある、安心感みたいな感覚。情報発信のツールとしては遅いけれど、別の役割にシフトしているように感じます。もう紙ではなくデジタルサイネージ告知だったり、そうなるとポスターは今以上に紙の芸術品の価値が出たりするのかなぁ。違う形になっても、今でもまだ、ポスターはツールとして大切ではあるのかなぁと、私の考えですがそう思います。

 毎回、色々な事を考えさせられます。でも今回は具体的に私の現実と向き合う機会になりました。普段、なんとなく当たり前に制作していたポスターや根本的なデザイン対しての想いを私なりに振り返りました。「良い商品は、ほっといても売れる。そういう意味でデザインは物を売るという事からも発展したのかもしれない。」という言葉に、商品部から売れないのは、デザインチームのレイアウトにあると言われる事を思い出したり(笑)じゃぁ、売れるものを開発すれば!?と正直、思ったりした事(笑)デザインって、みんながそれぞれ想う事を、目に見える形に表現し世に出すから、生産者と消費者の間のパイプの役目だったりするなぁと実感したり、デザインに対して、停滞していた想いがほんの少し動いた感じです。 
 浅葉さんをはじめ、松永さん、色々な方々がデザインの世界を作って来てくださった。時間は止まってくれず、早い流れの中で早く出来るという事が勝負になっていて、私の場合、その場しのぎの手法を真似、仕事をこなしているように思えました。今っぽくあればそれでいいとされているような気がします。まぁ、それも仕事と言えば、そうかもしれませんが…。これから、どうして行けばいいのかまだ、明確な答えはありません。でも先輩方が広げて来た世界を何か新しいものに出来たらと、漠然と思いました。 
ポスターのように古いと思われるもの、それを考える時に原点はそうだけれど、それをまっさらの0から考えてみると、新しいデザインの形にできないか?とか…
 目の前の仕事を今はこなす。こなすになっているそんな日々だけれども、こなしながら「半径三メートルの世界」は広がっているような…。考えているだけでは答えは出ないので、この辺で終わりにします。
今回、松永さんの講演でデザインの仕事を見直す良いきっかけを頂きました。松永さん、ありがとうございました。





Zuan図案創設17回目(通算19回)
副田高行氏講演会のご報告
「広告デザインにしか、できないこと。」


 今回の講演会、一言でいうなら、「愛」。 副田さんは「愛の人」。そんな印象が強烈で、私の中には、講演会場の感覚しか残っておりません。文章に表現できないのです。申し訳ありません。デザイナー失格ですかね。(笑)でもこの感覚が大切なんじゃないかと思ったのです。

 講演は、副田さんの高校時代の事から始まり、神工の輝いている先輩方の事。副田さんが、いつか浅葉さんの所へ辿り着いて話をするという決意。実現しているのだからすごいなぁ〜。私は神工卒業という事にすごく悩んでいた時期がありました。面接に行くと、浅葉さんの話をされたり…でも神工だから入社できたのかもしれないと思った会社も…。でもあまりにも、できない自分が嫌で嫌で仕方ありませんでした。先輩方は輝いているのに…と。今までだったら、神工の話を聞くのもあまり好きではありませんでした。でも、副田さんの言葉は違ったんです。
す〜っと心に入って、神工でよかったって誇らしく思えたり不思議な感覚でした。きっと、副田さんの根っこが「愛」から来ているからじゃないかと…。

 副田さんの講演を聞きながら、私、最近、デザイン楽しいな〜って思ったんですよ。仕事のレベルは比べものにならないけれど、自分なりに、デザインできる場所があるって嬉しいなぁと。好きなんですデザイン。いいね〜って言われると、幸せなんです。小さい仕事だけれど、根っこ部分は副田さんと同じような気がしました。

 会社で仕事に対する温度差を感じる事があります。私達の目に触れる広告やデザインは、いろんな都合を乗り越え出てきたもの。その時のベストだと。WEBの発達で広告業界やデザイン業界が目まぐるしく変化していっていると感じる今日ですが、その中で愛ある広告を制作できるってすごく幸せな事だし、実力がないと到底ついていけない。それに挑戦し続けている副田さんや先輩方を見ていると、本当に尊敬します。

 でも、ふと思う事もあります。副田さんからお土産に頂いた、“広告の告白”の最後のコラム…伝わらない事もあるんです。私の中で憧れの世界が壊れたことがありました。でも、それでもありました。憧れの世界が…。やぶれかぶれの私がこんな事を書いても、説得力がありませんが、副田さんだと説得力があります。“広告の告白”読んでみてください。愛で溢れていますよ。

 広告ではないですが、私の生活の中に紛れていた副田さんのデザインがありました。タカギベーカリーのパン。私はこのシリーズの玄米食パンとライ麦トーストが好きです。帰りが遅い時は売り切れている時も。生活の中に自然と紛れ込んでいるデザイン。意識できると味も、心も何倍にも膨らみますね。自然と紛れ込む=愛があるからなんだろうなぁ。

 楽しい、うれしい、あたたかい…そんな循環が副田さんと周りの方たちを繋ぎ、そして、うけとる方にも繋がる。日常が平和で幸せに満ちている世界。私の憧れていた世界はそんな世界だったのかもしれないと…ふと思いました。そして、消えたと思っていたそれは、本当はずっと見えていた世界かもしれません。副田さんの講演を聞くことができて、心の中が見えました。副田さん、私も、現実にしたいです。






Zuan図案創設16回目(通算18回)
葛西薫氏講演会のご報告
「伝える」と「伝わる」のあいだに。


  葛西さんの講演会は、五感を刺激する音楽と共に始まりました。なんとも言えない感覚が、葛西さんの心の中を覗いた気分になり、あっという間の2時間でした。私の生きてきた時間を振り返ってしまいました。

 TOYOTA 86… 箱根を走っている姿が、曲と共に昔のスポーツカーに憧れた頃の自分を思い出させてくれました。 今思うと約20年くらいも昔の話なのだと、自分で気がつきビックリして現実を認識しました。これは、きっかけが無ければ思い出さなかったし、20年前という事も気が付かなかったなと。(中略)エンジンでは無くなってきた最近では、あまり車に意識がいかなくなっていたので、久しぶりに楽しかったです。

 サントリーウーロン茶のCM 中川俊郎さんの曲…懐かしくて。当時私は、中国語を勉強していたのですが、挫折しました。そんな事をまた思い出して…何故、中国語かと言いますと、中国語で歌を歌いたかったのです。音の感じがすごく好きで。それが何だったのか、やっとわかりました。葛西さんと中川俊郎さんの仕業だったのですね。中国語を聞くと喧嘩しているようにしか感じられず、何故かわからないのに、でも中国語の音に惹かれており、その答えはサントリーウーロン茶のCMだったのだと。無意識の領域に、刺激されていた私がいたんだなぁ。

 六本木交差点のロゴ。競合プレだったなんて、あまりにも驚きで…。チャンスを掴む方はいつも常に自分と向き合い、スーット進んでいくような形で何かに導かれているのだなと思いつつ、この答えの確信が講演会の最後に、これだな〜と私の中に生まれました。

 泣き虫ピエロの奇跡は素敵でした。何かに導かれて繋がっている!そうここで感じました。宇宙・太陽・月・星! 登場人物の3D画像が、光を通しているように見えました。宇宙だと…。私は宇宙が好きです。 葛西さんからもそんな感じが伝わってきました。違っていたら申し訳ありません。空高く宇宙を想像して、北極を上に俯瞰で太陽系を感じると太陽系は左回りで回転しています。 日常に暮らす私達は、毎日、右回りの時計を見て生活し、右回りで水道の蛇口を閉める。右回りにネジを閉しめる。左に回すと開き、ゆるむ。無意識の中に閉める意識が強いように思えたり…。でも宇宙の感覚は開くような。あらゆる可能性が宇宙の流れに運ばれているようなそんな感覚を葛西さんから頂いた気分でした。

 みっともない・恥ずかしいも全てひっくるめてデザイン。優等生ではない自分もいる。自分の中をしっかり見つめ、認められていて、素敵な事を教えて頂きました。自分でいいと思う部分も、そうではない部分もある、陰と陽の法則。月と太陽だなぁと感じました。相反するものを含めて一つ。いいも、そうでない部分もそもそも判断無く、宇宙も、上も下も右も左もない、在って当たり前な一つ。そんなニュートラルな葛西さんの講演会。六本木のロゴも泣き虫ピエロの奇跡もここに全てがあると勝手に解釈してしまいました。

 私も、誰か1人の人にわかってもられえたら、伝わったらそれで嬉しいです。
葛西さん、ありがとうございました。





Zuan図案創設15回目(通算17回)
福島 治氏講演会のご報告
『被災地に寄り添うデザインと
ソーシャルデザインの可能性』


 今回の福島治氏講演に参加して、デザインが社会の為に何ができるのか、大変に勉強になりました。以下、講演会に参加した会員の感想文(一部省略・全文は会員誌にて)です。

 ここ最近、ローテーションの仕事や、時間がない案件の制作に疑問を感じながらも、仕事をこなし、なんとなくつまらないと感じてしまっている私がいました。デザインの色々な世界観に憧れて、そして現実を知り、私が見ていた、憧れていた世界は、いつのまにか、何かが物足りない世界に…。 心の深い部分の満足感は人それぞれで、みんな違うと思います。 その中で、福島さんのお話は、私にとって新鮮でした。

「チェンジメーカー」という言葉を初めて知りました。お金を目的とせず、社会の問題を解決する目的で働く広い意味でのデザイン。そういう事が実際に出来る方は、心の軸が違うのかもしれません。でも、お金の問題はついてくるようで…。 (中略) もし、チェンジメーカーのような世界が普通の時代になっていて、その時代に産まれていたら、お金が欲しいって思わないのかもしれません。

「アートビリティ」も初めて知った言葉です。障害者の方が描いた作品を収入に結びつける自立支援アートライブラリーシステム。障害者の方も社会に参加できる事が嬉しいそうです。 私ですら社会に参加できているのか全く実感できない。税金を払っているけれども…。自分に直結しないからそう思うのか、だから障害者の方の、社会に参加できる事が嬉しいという気持ちは計り知れないだろうなと思います。(中略)

「祈りのツリープロジェクト」「ハンカチ展」被災地の方々とやるプロジェクト。現地の方々と寄り添うってすごい事だと思いました。なかなか、自分事として捉える事が難しくて、でもそこにある事実。 (中略) 現場に行くという事は、直接現地の方の表情を感じて、聞いて、消化して発信、行動する事。本当に、すごい事だなぁと思います。

 今回、福島さんの講演を聞き、私はいろんな意味で広かったなぁ〜と思いました。デザインという枠も様々ですが、時の中で変化をしていく時期なのかなぁと、少し心が落ち着いたのかもしれません。いつもと変わらないのに、月曜日からの仕事が少し楽しくなりました。この流れの時代に産まれたから思う事。心の黒い部分を無くすのは難しいけれど、黒い部分があるからわかる事、思う事をバランスよく出力していければ、何か見えてきそうな気も…。 何が出来るという事もなく、先の事はわかりませんが、今、目の前にあるできる事をやって行こうと思います。 福島さん、ありがとうございました。






Zuan図案創設14回目(通算16回)
浅葉克己氏講演会のご報告
『うるさい天国を創る』


 我らが浅葉会長が旭日章受勲後初めての講演会を本会でしていただけたこと、感謝感激です。
今回は、デザインを三つの柱に分類し、それぞれを主とする作品や資料を見せながらの説明は、分かりやすく楽しいものでした。

以下、会員誌Webmagazine54号に掲載した会員感想文の一部をご紹介します。

「(前文省略)浅葉さんの講演会には何度か足を運び、いつも私が感じる事は、自分の好きな事を大切にして、自由自在という言葉が似合うなぁ〜と思っています。
迷いがない宇宙に繋がっている浅葉さんって感じです。私も突き抜けて、そうなりたいです。
(中略)
先日、「創造力なき日本」アートの現場で蘇る「覚悟」と「継続」という村上隆さんの本を読みました。本を読んでいて、私は甘いなとか、でもこういう事もやってきたなとか、様々な葛藤があり、結局、答えが出そうで出ませんでした…。
 浅葉さんは、迷った事があるのかなぁと講演会が終わった後に質問してみればよかったと後悔しています。でもきっと、頭の構造が違う気がします。浅葉探検隊長は迷う前に、実行しちゃいそうです。
 私の知っている孔子の言葉があります。浅葉さんってこの言葉の感じかなぁと。
 『子の曰く、吾れ
  十有五にして学に志す。
  三十にして立つ。
  四十にして惑わず。
  五十にして天命を知る。
  六十にして耳順がう。
  七十にして心の欲する所に従って、
  矩を踰えず。』
 浅葉さんと比べるのは、とんでもない話ですが、私も私の人生の日常の中で、規模は小さいですが、浅葉さんみたいな世界を咲かせていきたいです。そこまで到達するのは、まだまだですが、少しでも近づきたいです。
 そんな想いを頂いた今回の講演会。浅葉さん、ありがとうございました。」

 最後に、浅葉会長をはじめ、お手伝い頂いた浅葉デザイン室スタッフの皆様、会員、幹事の皆さん、そして参加頂いた皆様にあらためて感謝いたします。




「十文字さんの珈琲と写真を味わう会。」のご報告。

 鎌倉駅から小町通りをのんびりと十分程歩き、靴屋の角をまがった小道の先に写真家十文字美信さんの新拠点CAFE beeとGALLERY Bがあります。
移転を知った時はまさかと驚いたのですが、実際に行ってみると、GALLERY Bには十文字さんの作品が飾られ、CAFE beeの厨房には本当に十文字さんがマスターとして珈琲を入れていました。その時、厨房の十文字さんが楽しく会話をしてくれたこと、そしてこだわりの珈琲が本当に美味しかったこと、素敵な建物と庭、全てに感動してしまいました。その日以来、この鎌倉のオアシスを是非皆さんにも知って欲しいと願うようになり、何度かお邪魔して十文字さんとご相談し、無理を言ってこの企画を実現した次第です。

 当日は予想以上の参加者数でCAFE beeは貸切にしていただけました。三々五々集まった参加者は、十文字さんのスペシャルコーヒーとケーキを味わいながら旧交を温めたり知り合いを増やしたり、楽しくゆったりとした時間を過ごすことができました。

午後はGALLERY Bへ移動し、十文字さんのギャラリートーク。前半は展示されている「滝」シリーズを中心に写真家十文字さんの写真へのこだわり、表現の追求のお話。後半はマスター十文字さんとして美味しい珈琲実現への探求のお話でした。写真界の頂まで来た十文字さんが、珈琲の世界においても頂点を目指して研究努力を続けている事を知り、一つ成功した人は、世界が違ってもそこで何をすれば良いのかどうすればよいのか分かっているのだなあというのが私の感想です。参加した皆さんもそれぞれがご自分の観点から理解を深め「お土産」を得て満足して頂けたようです。会の最後に参加者全員を十文字さんに紹介することができました。これも以前からやってみたいと思っていたことで、こうして人と人の繋がりのお役にたてて良かったなと思っています。

 今後も従来の講演会活動に加え、こうした特別企画も行いZuan図案の活動の幅を広げ、より一層皆様のお役に立ちたいと願っています。ご希望ご要望ありましたらどうぞお知らせください。今後もどうぞよろしくお願いいたします。



ZUAN図案創設13回目(通算15回)
祖父江慎氏講演会
「うまくいってないことに
うっとりできるって
うれしいよねぇ」のご報告


 祖父江さんがデザインした『染るんです。』シリーズを実際に書店で見て、なんだこれはと驚いて手に取ってしげしげと見た事を思い出します。最初は落丁かと思い、何冊も比べてみたら皆同じなので、これは狙っているんだなと気が付いて、これは面白いと買ってしまいました。実際に落丁返品騒ぎもあったそうですね。

今回、ついにご本人に解説して頂いたのですが、私が見つけたより沢山間違い(仕掛け)があったことに驚かせられました。これは、見る側(人間)がけっこういい加減だという事でしょうし、結論の一つでもありますがそれがかえって気持ちの良い物なんだという証拠かもしれません。

 昨年のグラフィックトライアルで制作したポスターの実物を見せながら、「これは刷版を傷つけました。これにはインクにカレーの香辛料を混ぜたので匂いますよ。こっちは醤油のシミですねぇ」とにこにこしながら説明する祖父江さんには、いわゆる業界の常識は邪魔なだけ。やっちゃいけないことを楽しくやって、上質で個性的なデザインを実現するとは驚きです。

 結論の一つとして「きちんとし過ぎている事は、やな感じがするでしょう」という事をまさか虫と蛙の卵の写真で説明するとはまいりました。私は昆虫・爬虫類が苦手なので誰よりも理解できてしまいました。そして、絵の具で塗ったり写植を切ったり貼ったりしての微妙なくるいやずれに苦労した同世代として、共感した次第です。

 現在はコンピュータとソフトの発達でそんな経験のない若い人たちはどうなんだろうと満員の会場を見渡すと、そこに居るのは若者ばかり。その若者たちが喜び楽しそうに講演を聞き、適切な質問をするのを見て、やっぱり人間として同じ感性を持っているんだなぁと嬉しくなりました。

 さて、講演会後恒例の韓国料理『韓』での懇親会は、いつも以上の盛り上がり。WebMagazine49号に一枚だけ白黒写真を貼りましたので、ご想像ください。講演会は、オリンピック以上に参加することに意義意味があります。今回欠席の会員さんは、次回は絶対にご参加ください。
 また、浅葉克己会長秘書Aさんのブログ「浅葉克己秘書日記」にもっと上手に講演が紹介されています。是非ご覧ください。 http://ameblo.jp/asaba-d/ では、次回企画もご期待ください。(文・写真:事務局長)




ZUAN図案創設12回目(通算14回)
町口覚氏講演会
「好きなモノづくりのための
環境設定」のご報告。


 久しぶりに神奈川工業高校デザイン科OBによる講演が実現しました。町口氏は、写真集の制作を、プロデュース、デザイン、制作、印刷管理、販売まで一貫して取り組む姿勢で話題になっているアートディレクターです。

 そんな町口氏ですから講演会も独創的。少人数で接近戦で語り合えるライブ感のある講演にしたいと提案してくれました。そのために、プロジェクターやイメージ画像は使わず、氏が創った写真集やアイデアスケッチの実物を持ち込んで、まるで実演販売のようなかたちで具体的に熱心に解説をしてくれました。また、講演会で紹介しきれなかった映像データや資料を参加者全員にプレゼントという大サービスもありました。
 さて、詳しい内容はWebMagazine47号に掲載された窄会員のレポートをご覧いただきますが、講演会後も恒例の懇親会でも町口氏を囲んで、デザインはデザイナーはどうあるべきかの激論が続いたことをご報告しておきます。では、次の講演会・企画をお楽しみにお待ちください。町口氏をはじめ、ご協力いただいた皆様、参加していただいた皆様に感謝いたします。



ZUAN図案創設11回目(通算13回)
服部一成氏講演会
「デザインを語るのはむずかしい」のご報告


 10月1日に行われた「服部一成氏講演会・デザインを語るのはむずかしい」は満員の参加者の中、服部氏の熱意あふれる講演が行われました。さらに服部氏による講演会記念ポスターが参加者全員にプレゼントというハプニングもあり、お越しいただいた皆様にご満足いただけたと思っています。講演会のご報告として、会員レポートの一部をご紹介いたします。
(前文は会員誌WebMagazine次号にて)

 『デザインを語るのはむずかしい』という思い、それに時は止まる事なく流れているという事なんだと思いますキューピーハーフの表現のスタート(ポラロイドシリーズ)へは戻る事はできない。今の表現とは、意味が違うけれど、私は、また何かのきっかけで戻れる事もあるかもしれないとも思いました。それは、誰にもわかりません。それが時が進んでいる事なのかもしれません。
 今この瞬間にいる大切さ、今ここで感じる事の大切さ、それは、1つしかないという現実。でもそこから離れて、時間がたっていくと、そこに新たな知識や新たな問題に気づき、様々な角度から色々な事が発見される。デザインを語る時は、デザインを作っている時よりも後になるわけで、語るのはむずかしいのではないのかと解釈しました。
 それは、デザインだけの事ではなく、会社でも、設立者の思いが時代と共に変化していく事はよくあります。でもその原点が常に側にあるか無いかで見え方や感じ方も違って来るのではないかと…。それが、服部さんの仕事への責任。講演会をしてくださった、『デザインを語るのはむずかしい』という正直な気持ちなのだと感じます。言葉は発した時点から、責任を伴うのではないかと。その意味が変化していく、その時はそう思ったけれど、今は…みたいな。時間は常に動いているし、考え方も変わっていく、人は常に通過点を生きているという事なんだと考えてしまいました。
 少し、深く考え過ぎたのかもしれませんが、今回の講演で私は、今ここにいる事、今を感じる事の大切さ、自分と一人の人間を通して出て来るデザイン、そして言葉が持つ責任感。原点の想いを維持する心(責任)を学びました。『デザインを語るのはむずかしい』という思いの中、講演をしてくださった服部さんに感謝致します。




ZUAN図案創設10回目(通算12回)
新村則人氏講演会
「デザインセンスのない人の
デザイン」のご報告


 講演会担当として、その方の制作活動や考えをたっ
た二時間で講演していただくのが申し訳ないと常々思っていましたが、今回は特にその思いが強まった講演会でした。なぜなら、今の新村氏を語るにはその始まりである瀬戸内海の小島での生まれと育ち、家族そしてそれしかないとも言える自然の事などが不可欠だったからです。

 その小島から、大阪を経て東京へ。学び、仕事をしながらのコンクール挑戦の中から、普通なら劣等感やマイナス要素になりかねない、本人いわく「田舎者」であることが、実は自分自身の個性、強みであることの「気づき」があったのは並々ならぬ努力苦労があったのだろうなと想像させられました。

 今回の講演では多くの作品の制作秘話が公開されましたが、本当の自然を知っているからこそ本物の自然にこだわり、その実現に協力する島の家族友人達の存在を知り、あの一枚一枚にそうした多くの人達のこころが閉じ込められていたのかと感動した次第です。
 
 その他、「葉拓」や「プリントごっこによる制作」
といった具体的制作技法までもお話しいただけましたが、こうした人柄の良さも新村氏の作品を支える大きな要素であるなと感じました。新村氏は「分かる」「伝わる」を大切にしているとお話になりましたが、これも相手に対する親切心がもたらしているのだろうと思います。今回の講演についても新村氏自らスケジュール調整のご協力をいただきました事感謝に堪えません。今後の更なるご活躍を祈るとともに、今回時間の足らなかった部分も加えまた講演いただけたらと願っております。(事務局長)

*詳細はWebmagazine38にて、会員のレポートとともにご報告の予定です。



ZUAN図案創設9回目(通算11回)
森本千絵氏講演会
「うたう。goen°」のご報告


 猛暑が続く真夏の日曜日でありながら会場は満席。
今最も輝いているアートディレクターの一人、森本千絵さんの人気にあらためて驚いた次第です。この講演の感想として、会員誌WebMagazineの原稿の一部をご紹介します。

(前略)出版記念パーティのエピソード、テーマソングのお話し、聞かせて頂き楽しかったです。本当に作品集がうたい、音符が踊っていました。森本さんは本来であれば動かないものを、魔法の力で動かせる。作品集の他にも、これからの扉を開けて見せて頂き、得した気分でした。英語のミュージカルに鉄板ダンス。これからも、うたいまくりですね。
 みなさん、私が取材時に感じた「頭にある事は必ず形になる」というキラリと輝いた言葉、感じて頂けたでしょうか。CGではなく本当にやってしまう行動力の強さ。森本さんの自由に素直に好きなものや、うた、人を繋げる柔らかなやさしい魔法。この強さとやさしい魔法で『goen°(森本さん)』が作られているような気がします。(後略、この感想文の全文はWebMagazine32号に掲載いたします)

 上述の通り、これまでの作品紹介に加え、現在制作中の仕事の話題やプライベート映像までも見せていただきました。それを語る森本さんの楽しそうな声や姿から、やる気、元気、クリエイティブへの情熱が、参加者全員に伝わったと確信しています。私自身涙が出そうになったほどですから。

 最後に、作品集出版直後のお忙しい中、快く講演をお引き受けいただいた森本さん。講演のスタッフもしていただいたgoen°の皆さん。羽田から直行してくれた浅葉会長。ご支援していただいているZUAN図案会員の皆様。会場関係者の皆様。心から感謝いたします。




ZUAN図案創設8回目(通算10回)
佐藤 卓氏 講演会
「スタイルを、つくらない生き方」
のご報告

 佐藤卓氏は、私の大学同期生という事もあり、ずっと注目し続けているデザイナーです。雑誌等に彼の作品仕事が紹介されるたびに嬉しく、流石だなと感心していました。しかしそれにしても色々なジャンルに挑戦し、多様なデザインを発信するものだと驚きもしていました。

 今回の講演のテーマ「スタイルを、つくらない生き方」を聞いて、その理由がようやく分かった気がします。それは、卓氏は「自分のデザインスタイルを意識的に作らないようにし、ニュートラルな状態からクライアントのリクエストに最適なデザインを提供しようとしている」という事だったのです。それは同時に、これだけの実績を持ちながらも守りに入らないという尊敬に値する姿勢だとも思いました。

 そして、作品における「個性」についても、「無理して創ったり探したりする必要はなく、創造するたびに自分が創ったものには自然に個性が存在するものなんだ」という意外なメッセージは、驚きであると同時に私たちの肩の力を抜いてくれる素晴らしい言葉でした。

 卓氏の作品の個性は、作品と人への愛情ではないかなと思います。使用後も可愛がってもらえる、捨てがたいパッケージこそ本当の意味での「エコ」でしょうし、公表されないちょっとした仕掛けに人への愛情を感じ取りました。ですから、講演会もデザイン同様受け手へ配慮があり、大変分かりやすく且つ面白いものでした。ご多忙の中、素晴らしい講演会をしていただき、ただただ感謝するのみです。同じくご多忙の浅葉会長もお越しいただきお礼申し上げます。次回講演会にもご期待下さい。





ZUAN図案創設7回目(通算9回)
梅田正徳氏講演会
〜梅田正徳のデザインの系譜〜
のご報告

 ようやく秋めいてきた10月24日、くしくもGマーク賞受賞作品展が行われているミッドタウンデザインハブのインターナショナル・デザイン・リエゾンセンターにおいて、プロダクト・インテリアデザイナー梅田正徳氏講演会が行われました。
 
 梅田氏の中学時代から現在までの時間軸に沿った作品解説には、2大巨匠であるCASTIGLIONIとSOTTSASSとの日々、ブラウン大賞、そして伝説のOLIVETTI、MEMPHISが登場し、教科書や専門書での文字の上でしか知ることが出来なかったデザインの歴史を、そこにいた、受賞した、一緒に活動していたご本人から直接お話を聞くことが出来た喜びを参加者全員が感じていただろうと思います。

 また、梅田氏の、MOBILE SUPPLY SYSTEMやTAWARAYAといった作品が生まれるきっかけやコンセプトは意外なものも多く、梅田氏の時代を見る眼や直感力に驚かされました。講演の最後には質問に答える形で「デザイナーとして心がけるべきこと」へのアドバイスもあり、充実した内容で講演を締めくくりました。
さらに講演会後も有志とコーヒーをお付き合いいただき、より詳しいお話や今後のデザイン界の展望等をお聞きすることが出来ました。

 今回も梅田氏のご協力、ZUAN図案会員の皆様のご支援とリエゾンセンターさんのご協力のおかげで、充実した講演会を行うことができました。プレゼントをくださった浅葉会長にもお礼申し上げます。これからも皆さんのご期待に応えられる様努力致しますのでよろしくお願いいたします。



Z
UAN図案創設6回目(通算8回)
中川憲造氏講演会
「横浜の魅力創造」
〜都市をブランディングする〜
のご報告


 2009年度最初の講演会は、中川憲造氏。本会としては始めて会員外の方をお迎えした講演会でした。今、開港150周年イベントで注目を浴びている横浜の中心地、横浜万国橋にあるSOKOに本拠を構え、C.I.やサイン、I.D.、マップ、PromotionD.、ProductD.、EnvironmentalD.と多面的かつ総合的に横浜のブランディングに取り組んでいらっしゃる中川氏に、その狙いと戦略、そしてその実践・実際をお話いただきました。
 
 その中でもっとも身近に感じられたのが「横浜みやげ」。参加者の多くが実際に購入した経験のある製品です。それらはグッツのデザイン制作にとどまらず、ショップの展開までをも行い、デザインしたものがお客様に渡るまでトータルに計画され、その反応を直に感じながらその後のデザイン展開に生かす姿勢は、羨ましくもあり、また尊敬すべきものでした。パッケージにまつわる楽しい話題は、常に現場にあってこそと笑いながらも感心しました。また、そのコンセプト「横浜の思い出を残せるもの、込められるもの」という姿勢、人を大切にする心が、ああした魅力のあるグッツを生み出しているのだと納得できました。この講演会でも資料として冊子やマップを参加者に配布(参加費よりも高価なものでした)、プレゼントをしていただき、中川氏のサービス精神、人を大切にする姿勢に実際に触れる事になりました。

 講演後は浅葉会長のご挨拶に続き、会員の近況報告や今年度からつくられた代表幹事の紹介や今後の活動予定の報告等を行い、もちろん恒例の記念撮影も(会員の方で写真データご希望の方は事務局までご連絡下さい)。散会後は更に有志と中川氏との懇親会も行われ、より詳しく学ぶ事ができ、世代や立場を超えた交流も行われ、充実した一日となりました。

 参加者からは「今後に役立つキーワードを沢山頂いた」「自分になかったデザインへの姿勢、違った発想や動機を知ることができた」といった感想や感謝の声が届いています。お忙しい中、講演をお引き受けいただいた中川氏に感謝致します。またご協力いただいたリエゾンセンターやDESIGN HUB、JAGDA等関係者の皆様にもこの場を借りてお礼申し上げます。

*詳しくは会員誌Web Magazine No.23にてご報告いたします。



ZUAN図案創設5回目(通算7回)
十文字美信氏講演会
〜十文字美信の写真の秘密〜
のご報告


 2009年最初の講演会は、十文字美信氏。本会としては始めて写真家の方をお迎えした講演会という事で、皆さんの期待も高く、寒さに負けず大勢の方にお集まりいただきました。ゲスト参加の方の中にはカメラマンの方も多くいらっしゃったようです。
 
 本会の講演会の趣旨は、「会いたい方、聞きたい方のお話を直接聞く」という事です。ここに至るまでに十文字氏の展覧会を何回も見、氏の著書「感性のバケモノになりたい」を読んだ私でも、十文字氏ご本人から、その写真を撮った理由と狙い、苦労話といったリアルなお話しを伺えたことは幸せな事でした。その時代を切り裂き先行してきた写真家十文字氏、やはり迫力が違う。言葉一つ一つを選びながら話されるその内容には重さがあり、会場では頷いたり、メモを取る姿を多く見ることができました。

 十文字氏のご配慮により、写真だけでなくコマーシャル映像を見せて頂けた事も感謝に耐えません。CF撮影もなさっている事は知っていましたが、まさかこれもかと驚くものもあり、十文字氏の手にかかればCFもこれだけの美と質を持つものなのかと感心した次第です。

 今回も最後に浅葉克己会長にご挨拶いただき、またやる気と元気を分けていただきました。次回講演会のお知らせ等の連絡後、恒例の記念写真。有名な写真家を真ん中にというのもZUAN図案スタイルかなと後で可笑しくなりました。

*詳しくは会員誌Web Magazine No.20か21にてご報告いたします。


Z
UAN図案創設4回目(通算6回)
浅葉克己氏講演会
「一日一図」のご報告。


 会員の皆様から強く要望されていた浅葉会長の講演会。ついに実施されるということで多くの会員をはじめ、同行のゲスト、一般応募者等大勢の参加者が集まりました。当日はDESIGNHUBの中央スペースでデザイン系大学作品展も行われており、そちらの見学に訪れた学生さんが浅葉氏の名前を発見し、飛び入り参加するという嬉しいハプニングもありました。
 
 講演会は200点以上の作品スライドを拝見しながら長年第一線でご活躍している浅葉氏の代表的な作品の制作コンセプトを知るとともに、ときおり挿入されている「文章」が印象的で、浅葉氏がデザインに取り組むにあたり大切にしている思いや考え方を言葉で表していただいたものでした。それは取り方次第では人生の教訓金言とも言える内容で、参加した皆様は自分の境遇現状に照らし合わせながら、今後の糧となる言葉を持ち帰ることができたのではないかと思われます。

 四年前の第一回講演会では卓球のパフォーマンスがありましたが、今回はご自身の文字との関わりの始まりとして、少年時代にマスターした手旗信号の実演がありました。常に人を大切にする浅葉氏らしい、分かりやすく、楽しく、内容が充実した講演会であったと、参加者の皆様から満足した声をいただきました。

 講演会後は今回講演のきっかけともなった浅葉氏がディレクションした「祈りの痕跡。」展をご本人の案内解説によって見学するという贅沢なイベントもあり、更に浅葉氏から会員への入場券プレゼントというサプライズまで加わり「来て良かった!」という声が聞こえるたびに事務局として今後の励みになると同時に浅葉会長への感謝の念が倍増いたしました。



ZUAN図案創設3回目(通算5回)
佐藤 浩氏講演会
「メッセージのあるデザイン」
のご報告。


 今回の講演会は佐藤浩氏を講師に迎え、第一部は佐藤氏の40年以上にわたるデザイナーとしてのご活躍について、そして第二部は仕事から一歩離れたクリエーターとしての制作活動についてお話し頂きました。更に佐藤氏からは作品絵はがきやサイン入りの絵本のプレゼントまでして頂きました。この場を借りてあらためてお礼申し上げます。
 
 高校時代の作品から始まり、1964年にデザイナーとしてスタートして以来、年代別の広告を実際に見ながら、その発想のポイントや制作時のエピソード等を聞くことができました。その中には私自身が学生時代に憧れた新聞広告が登場してきたりと感動でした。きっと多くの参加者の皆さんもこの広告、ポスターも佐藤氏の仕事だったのかと驚かれたことだろうと思います。佐藤氏が自分のポリシーとこだわりをしっかり持ち、その実現に妥協することなく努力を続けた事を知ることができました。

 後半は、自分のメッセージを伝えるための制作活動についての説明がありました。反核運動や地球環境問題への取り組み、そういった事へのご自分の考えをグラフィックデザインにのせて発信する活動が、その場限りの事ではなく、ライフワークとして続けられていることは尊敬に値すると思いました。そうした活動の一つの節目として昨年行われた個展「SCRAP LAND」で発表された作品制作についても、本業に負けないこだわりと粘り強さによって造られている事を知りました、更に広告制作で知り合った人達が共感し協力があったことは佐藤氏の人柄あってこその作品なんだと感動しました。

 今回も佐藤氏のご協力、ZUAN図案会員の皆様のご支援とリエゾンセンター・JAGDAさんのご協力のおかげで、大勢の方に集まって頂けました。これからも皆さんのご期待に応えられる様努力致します。4月からの新年度もよろしくお願い致します。



ZUAN図案創設2回目(通算4回)
宮田 識氏講演会
のご報告。


 本会が創設してまだ半年を越えたばかり、宮田氏に講演をお引き受け頂けただけでも大進歩というところに、浅葉会長をはじめとしてDESIGN HUB・JAGDAさんのご協力を頂き、話題の六本木東京ミッドタウン内、DESIGN HUBで講演会を行うことができました。

 当日は偶然展示スペースでグッドデザイン受賞作品展が行われていたため、会場のある5階は素晴らしいデザイン空間となっていました。講演会中も展覧会見学に来たお客さん達が、ガラス越しに講演会をのぞき見する姿が見られました。
 
 今回の講演会は宮田氏の発案で、参加者の皆様からの質問・要望を受け、それに答えるかたちで二時間以上にわたりお話し頂きました。詳しい内容はWeb Magazine7号でご報告致しますが、宮田氏の代表的な仕事作品の紹介、デザインへの取り組み姿勢、デザインの未来、そして実際の仕事のプロセスまで、期待以上に詳しく重要なお話をして頂けました。更にその場での質問では、デザイン会社の経営者としての本音の部分までお話頂き、感謝に堪えません。
 
 講演会には浅葉会長も参加され、熱心に聴講されたうえに、最後にご挨拶頂けました。こちらも大変素晴らしいお話があり、参加者のみなさんにとって大サービスだったのではないかと思います。

 ZUAN図案会員の皆様のご支援とDESIN HUB・JAGDAさんのご協力のおかげで会場一杯の100名を越える方々に集まって頂けました。企画した立場として、こんなに嬉しいことはありません。これからも皆さんのご期待に応えられる様努力致しますので、今後もよろしくお願い致します。



ZUAN図案創設後の最初の講演会のご報告
勝岡重夫氏講演会
●曹1部/20代からのデザイン活動の紹介
●第2部/CIデザインとコンセプト
●第3部/世界的個展のアート活動の紹介

 横浜あざみ野に、年齢差が50年を越える会員ゲストが40人以上集まり、再会を喜び知り合い共に学ぶ、素晴らしい一日でした。ZUAN図案設立の重要な目的の一つが、講演会活動を再開し、続けること。

 そういった意味では講師に勝岡さんをお願いしたのは大正解だったと、会を終えて一層確信しています。勝岡さんの40年以上に渡るデザイナーとしてのご活躍、日本のC.I.デザインの歴史そのものとも言える実績、そしてニューヨーク個展をはじめ世界で発表されたアートとしての活動。そうした尊敬できる人物から制作のコンセプト・思いを直に説明して頂けたことは大変に価値のあることでした。更に、最近は中国の美術大学での特別講義を担当していらっしゃるせいかお話も上手で、楽しみながらも心から真剣に拝聴することができました。会場を見回すと、勝岡さんの真摯な説明にうなずく人、一生懸命メモする人、写真記録する人が見られ、参加した皆さんが同じ思いでいることが伝わってきました。

 お話の中に、感動し記憶に残る言葉が沢山ありました。「365日のBeautiful」「Design=人格」がその代表ですが、私は個人的には「発想がマンネリ化しないために、好きな芸術家になった気でデザインを発想してみるんです。」が一番気に入りました。沢山の教養・栄養を勝岡先生から頂けた、有意義な講演会だったと思います。

 二時間以上に渡ってお話頂きましたが、それでも勝岡さんの実績、伝えたい心のためには時間不足で、参加者の皆さんから、もっと聞きたい、詳しく知りたいとリクエストを沢山頂きました。できればまた、機会をつくり「勝岡重夫講演会 Part2」が出来たらと願っています。次の講演企画と合わせてご期待ください。

「巖さんが展覧会をやるというのに、みんなに伝えていないようだ。素晴らしいことなんだからみんなで応援しよう」という浅葉さんから提案があり、卒業生を中心に急遽連絡を取り合い招集しました。当日は美術館に予想を上回る百人近い人数が集まり、展覧会を盛り上げました。参加者はデザイン界の伝説といえる作品の実物を目の当たりにして、感動しきりでした。更に細谷さんの計らいで美術館のレストランで懇親会まで行なわれ、こういった応援や交流がこれからも続けられたら素晴らしいと全員の思いが一致しました。またその後に二次会・三次会と盛り上がりました。


浅葉さんからのご指名で栗林孝之さんに講演会がリレーされました。今回は栗林さんの希望で在校生の1.2.3年生を対象に授業風に2時間の講義行われました。これまでの制作物の制作物の実物を展示見学しながらの講演でしたが、在校生がもっとも反応したのは栗林さんの高校在学中の作品で、自分達と同様の勉強をした人がプロデザイナーとして活躍しているんだということが大きな刺激となったようです。栗林さんからも「夢を持って努力を続ければいつか実現できると信じて頑張ろう、そして人を幸せにする心を動かすデザインをしよう。」という言葉があり、後輩達に希望を与えることができました。


浅葉克己さんから後輩達のために何かしてあげたいというお話があり、この講演会が実現されました。当日は在校生と卒業生200人以上が集まり、大盛況。いきなりの卓球パフォーマンスでみんなの気持ちをつかんだ後は、160枚に及ぶ作品スライドに沿ってデザインへの思いや後輩への期待などを予定を大幅に越えて熱弁、参加した全員が浅葉さんからパワーを頂きました。その後も希望者全員のサインに応じ、更に終電までお付き合い頂きました。この講演会を続けようとの提案もあり、有意義な一日が終わりました。

●以上は浅葉克己氏の提案で始まり、多くの方々のご協力により実現された準備的活動の記録
です。今後はZUAN図案という組織ができることで企画・運営、連絡もスムーズになり、
皆さんにとってより良い活動ができると確信しています。ZUAN図案の活動にご期待下さい。

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