遊撃インターネット狂人雑記76 北のりゆき=死売狂生=行方未知 遊撃インターネット雑記 遊撃インターネットTOP ご意見等は掲示板へ 2011 年1 月1日(土)美少女フィギュアの整理 細君がムスメをつれて駅前に散歩に出かけました。オレは、赤ちゃんをスリングに入れて抱っこしつつ留守番です。ふと大量の美少女フィギュアが本置き部屋に積み上がっているのを思い出しました。部屋の壁にぎっしり本棚をとりつけても、部屋の真ん中はあいています。そこに購入したフィギュアを置いているうちに、山になって収拾がつかなくなってきた。そこで、寝室の使わない赤ちゃんベットにフィギュアを移動したら整理がつくのではないかと思いついたのです。 数多くのフィギュアをいじりましたが、なかでもねんどろいどシリーズが秀逸な出来だと思う。フィギュアというものは、もともと二次元キャラを三次元に変換する高度に翻訳的 ?な脳内作業の末に生み出されるものでしょう。ねんどろいどシリーズでは、さらに三頭身キャラへともうひと変換している。そのうえ顔や手をつけかえていろいろいなポーズを楽しむことができる。アマゾンで大安売りされていた寧々さんのねんどろいどを購入して、その出来の良さにすっかり感心してしまいました。
雑記TOP 遊撃インターネットTP 1 月2日(日)細君の実家に行く / アニメ『海月姫』をみる 赤ちゃんが生まれてからずっとお世話になりっぱなしの細君実家に行ってきました。お土産に高級そうなミカンを一箱もっていきました。高速道路の上り車線は、もう渋滞がはじまっています。帰りのことを考え、ちょっと鬱になってしまった。 帰宅後、酒を飲みながら録画していたアニメ『海月姫』をみました。主人公のクラゲ娘・月海役の花澤香菜を目当てにみたようなものです。この声優さんは、堀江結衣以降最大の有望株だよね〜。この声は好きですわい。 獺祭 三割九分と梵 特撰純米大吟醸を飲みました。梵は相変わらず美味でしたが、獺祭 三割九分は味が落ちた気がする。以前と違い、妙に薬臭くてツンツンする。売れてきたからって手を抜いてないかー? これだったら値段が半分の獺祭 純米大吟醸50で十分だな。 雑記TOP 遊撃インターネットTP 1 月3-4日(月-火)弟一家としゃぶしゃぶを食う / 美人は得昨日飲んだ酒がこたえて一日寝ていました。二日酔いというわけではなく、ひたすら眠いというか、起きたくないというか、無気力というか。医者にとめられているだけあって鬱病に酒は副作用が激しい。何もせず一日つぶしてしまいました。まあ、正月だからいいんだけどね。飲酒の副作用で無気力症におちいるのに、再び酒を飲むと元気が出てくる。鬱病の人はこれをくり返してアル中になるのだろう。 翌四日は、九州から弟一家が出てきたので父宅にいってきました。一同集まってしゃぶしゃぶ屋にいってきました。以前書いた三百万で墓石を建て替えるというバカな話しは、これからどのようにお金がかかるかわからないんだから…、という説得が功を奏して平和的に解決しました。 で、そこの秘書課に配属されました。七〇歳代の会長が一代で築いた企業で、その会長の第三秘書か第四秘書です。秘書らしい仕事は、みんな先輩のお姉さんたちがしてくれる。定時に出社してぜんぜん汚れていない会長室をピカピカに掃除して巨大な会長机に四大紙を並べると、もう仕事がない。秘書嬢同士でだべっていると十時ごろ会長がお出ましになる。お茶を出したり給仕をしたりします。でも会長さんは、年寄りだしエライので三時くらいには帰ってしまう。お帰りの際には、正面玄関に美人秘書団が整列して、会長を乗せた黒いクルマみえなくなるまで深々とお辞儀つづける。これで仕事はお終い。退社時刻まで秘書嬢同士でだべったり、テキトーな仕事をしたり。社内をウロウロしたり…。ホントに楽な職場だな。 この時期、夕食を自分で食べたことなどないそうです。ほぼ毎日、入れ替わり立ち替わりエライ人のお誘いがあり、おごってくれるんだって。秘書といえば聞こえはいいけど、要するに社内独裁者である会長の専属メイドだよね。昔風にいえば侍女? 会長のお気に入りの機嫌をとっておいて損はないし、それに美人と食事するのは、そりゃ楽しいだろう。服やバックのたぐいを買ってくれる重役までいて、「おカネが貯まって仕方なかったわ。ホホホホホ…」だってさ。小娘を甘やかすなよ…。 三〇人以上からプロポーズされたそうな。友人の結婚式の受付をしたら、翌日には結婚を前提とした問い合わせが二件きたとか。結婚相手なんてよりどりみどりだったろうに、なんであんな父親なんかと結婚したのかときいてみたら、一番顔が良かったからだってさ。ひでえ理由だ…。つきあう相手をじっくりみつけるいとまもないほど男が殺到したようだから、あまりモテすぎるのも考えものです。 しかし、あの両親の子供なんだからオレは、ツラでメシが食えるほどの美形に生まれても不思議ではないはずです。なのに残念ながらオレも弟もたいしたことないんだよなぁ。どうやら隔世遺伝して姪に美人遺伝子が発現したようです。 かくのごとく美人は得なのですよ。でかくて立派な本社ビルや社長室に飾られた高価な絵画や調度品と同じように、美人秘書団をかしずかせることで、会長や彼の企業を大層なものにみせかけることができるわけです。企業の格を上げるための人間調度品だよな。封建的な遺制が強かった昭和三〇年代だからゆるされた企業文化なのかもしれない。今どきこんな企業があったらつぶれてしまうような気もするけど、どうなんだろう。 女ならツラがいいというだけで、楽でワリのいい仕事にありつけます。そのうえまわりがチヤホヤしてくれるんだから美人は得だよなー。多少頭が悪くても体が弱くても、美人というだけで欠点が美徳に変換されてしまう。姪っ子は、小学一年にして自分が美人だと自覚している節がありました。やっぱりクラスでもチヤホヤされているみたいです。性格が祖母に似なければいいんだけどねー。 ムスメは、いつもニコニコしていて愛嬌がいい。でも、親の欲目でも、せいぜいクラスの人気者程度の容姿です。むしろ赤ちゃんの方が目鼻立ちが整っている。爺さんにいわせると姪っ子よりも美形だそうな。どういうわけかいつも眉をひそめていて、興福寺の阿修羅像に顔が似ています。赤ちゃんのくせに顔立ちが整いすぎだろ。でも、男じゃあ、いくら顔が良くでもあまり得になることはないよなあ。美少女で胸を病んでいればサナトリウム小説のヒロインだが、男で顔が良くて体が弱いんじゃ、イジメの対象になるだけだろ。変に女にモテても、親としては余計なトラブルの元になるので迷惑だしね。女に生まれてくれば良かったのになあ…。 雑記TOP 遊撃インターネットTP 1 月5日(水)『罪と罰』読了 一ヶ月以上かかってようやく『罪と罰』全三巻を読了しました。岩波文庫の江川訳を読むのは四度目です。江川節と呼ばれるこの江川訳がやはり一番『面白い』と思う。上巻が十一月二九日読了、中巻が十二月八日、下巻が一月五日です。中巻と下巻の間があいてしまったのは、出産騒動のせいですね。この十二月には、一冊しか本が読めなかった。 ムスメが寝る前にお話しをしてくれというので、『罪と罰』を翻案して話してやりました。売春というのは理解できないだろうから「 ソーニャはエッチなお店ではたらくことになってしまったのです」ということにしました。ムスメは、なぜか酔っぱらいが好きらしく、マルメラードフが酒場でクダをまくシーンが大受けでした。ラスコーリニコフの独白、「貧乏な人からおカネをうばって贅沢な暮らしをしている悪い金貸しバアさんなんかを殺したとしても、いいことをしたくらいのものだ。たとえ悪いことだとしても、あとでいいことをたくさんすれば帳消しになるさ。そうだ、この斧でひと思いに婆さんを殺しておカネをうばい、そのおカネで正しい立派なことをたくさんすればいいんだ…」というあたりで細君からストップされてしまった。大人向けの話しだからダメなんだってさ。せっかくムスメは夢中になってきいていたのに。
雑記TOP 遊撃インターネットTP 1 月6日(木)『化物語』上巻(西尾維新)読了 アニメ化されワリと評判になった『化物語』の上巻を読みました。半年くらい前に図書館で予約して、ようやく順番が回ってきたのです。
雑記TOP 遊撃インターネットTP 1 月7日(金)大学病院に検診にいく 赤ちゃんと細君の検診のため、クルマで大学病院にいってきました。一時に予約しており、十一時に家を出て十二時半に到着です。 四日にしゃぶしゃぶをおごってくれた父宅に寄り、九時に帰宅しました。病院通いだけで一日がつぶれてしまいましたよ。だから書けることがあまりない。帰宅するなりぱったり倒れて動けなくなるほどくたびれました。それなのに不眠なので朝方まで眠れねーの。 雑記TOP 遊撃インターネットTP 1 月8日(土)『化物語』下巻(西尾維新) 読了 土曜は鬱が悪化し、気絶したように眠っていました。細君にもう何もしたくないし、しないと宣言し、ひたすら十五時間くらい寝てしまった。おかげで少しは元気が出て、本を読むくらいの気力はわいてきました。 特にキャラクター同士の面白くもない漫談まがいのやりとりが退屈です。初めのうちは早く本筋に戻らないかなあと思いつつも読んでいましたが、いいかげん飽き飽きして漫談シーンはとばすことにしました。行かえとかみれば、どこが漫談シーンかだいたいわかるしね。 後書きによると作者の道楽で書かれたような小説らしい。意外にもこのつまらない漫談が面白いと思える人が多くてヒットしたのだろう。オレは、漫談の部分をカットして分量が半分の一巻ものだったら、まあ傑作だと思えただろう。 アニメ版はおすすめだけど、小説はおすすめできないが結論です。ただしアニメ版がすごく面白かった人は、原作確認に図書館で借りて読んでみてもよいだろう。購入する価値はない。 雑記TOP 遊撃インターネットTP 1 月9日(日)『真月譚 月姫』十巻(小林少年) / 『木造迷宮 別館』(アサミ・マート) を読む一日ゴロゴロしてマンガを読んでいました。『真月譚 月姫』は、アニメ化された同人ゲームのマンガ版です。作者の小林少年が、本当に月姫が好きなんだなと思えるところが良いですな。原作に対する愛情にあふれた作品です。オレが同人ゲーム版をプレイしたときは、『痕』のパクリじゃーんと思ったものでしたが…。『月姫』のアニメ版はたいしたことなかった。同人ゲーム版の『月姫』も、ちょっと粗が目立ったしなあ。このマンガ版『真月譚 月姫』が一番完成度が高いのではなかろうか。ガンガン絵がうまくなっていったし。 同人ゲーム版『月姫』は、もう絶版で入手困難ですが、今度リメイクして商業で販売するらしい。元がいいから同じTYPE-MOONの『Fate/stay night』よりは面白いものができるんじゃないかな。『Fate/stay night』に代表されるTYPE-MOONのゲームは、内容がない文章を延々と流すのが欠点だと思うけど、そんなふうに改悪されていたらガッカリだよね。 続けて『木造迷宮 別館』(アサミ・マート)を読みました。ホンワカ女中さんマンガで話題になった『木造迷宮』の番外編です。後書きによると、同人誌に発表したものをまとめたらしい。でも、同人誌らしい荒れた感じや手抜き感はありませんね。この番外編では表紙のメガネ・ツンデレメイドさんが主人公です。それなりに楽しめたという感じでしょうか。絶対おすすめというわけではないけど、『木造迷宮』が好きだったら、購入してよいと思う。
雑記TOP 遊撃インターネットTP 1 月10-11日(月-火)『はじめてのあく』七巻(藤木俊) / 『コープスパーティー』一〜三巻(篠宮トシミ) / 『じょしらく』二巻(ヤス) / 『僕の小規模の生活』四巻(福満しげゆき) / 『眠り姫のはぐはぐ』一〜二巻(小谷あたる)を読む 相変わらずダラダラしてマンガを読んでいました。不眠なので夜は三時間くらいしか眠れません。眠れないときは睡眠薬を飲んでも眠れないんだよね。以前腹を立てて通常の四倍量の睡眠薬を服用したら、全身にジンマシンができて病院にかつぎこまれるハメになってしまった。 頭痛やら胃痛やら激しい疲労感やらあらゆる症状がオレを苛みますが、それでも本物の鬱状態にくらべればまだ良いほうです。本当の鬱になると雅子妃のごとく布団からまったく起き上がれなくなりますからね。まだマンガを読んだり、雑文を書けるだけマシです。 二月か三月の頭には引っ越しをするので、百冊以上の本を処分し六百冊近くを PDF化しました。あと五百冊くらいはどうにかするつもりです。一番始末に困るのは、やはり同人誌ですね。たいした値のつく本はないのだけれど、即売会で買った本や作者さんと言葉を交わした同人誌などは思い出がしみこんでいて捨てるに捨てられない…。とりあえず積んでいたマンガを消化することにしました。『はじめてのあく』七巻(藤木俊)は、面白くなかったー。オレは、週刊連載のマンガ家のアシスタントを半年くらいしたことがあります。だからわかるけど、あれほどつらくて大変な仕事はちょっとないですよ。月曜から土曜の早朝までの睡眠時間が合計八時間とかいうのが当たり前の世界ですからね。食事もマンガを描きながら三食ともおにぎりとかね。それでもスポコンなら流して描けるからまだしも、ギャグ系統のマンガだったら文字通りの地獄だろう。面白い新人さんだったけど、この人の才能もここまでかな…。 マンガ家ってあんまりいい仕事じゃないから、すば抜けた才能の持ち主以外は、行き詰まったら早く見切りをつけたほうがいいと思うんだよな。手塚治虫も石森章太郎も赤塚不二夫も藤子不二雄Fも、すごいマンガ家はみんな早死にだっただろ。手塚治虫なんて医学博士なのに…。一流のマンガ家を続けて、七十歳まで生きられればたいしたものです。そういう世界ですからねえ。水木しげるなんて例外中の例外でしょう。南方の地獄の戦場で片腕を切断しても生還した人だからね。『はじめてのあく』は、つぎの八巻がつまらなかったら切ることにしよう。 続いて同人ゲームが評判となり商業に移植された『コープスパーティー』(篠宮トシミ)のマンガ版の一から三巻を読みました。つまんねえよー。読んで損したという水準のつまらなさです。怖いマンガのはずなのに、空騒ぎなだけでぜんぜん怖くないんだもん。このマンガを読む人は、ゲームをプレイしていることが前提なんだろう。ゲームをやる時間なんてないからなあ。時間を無駄にしてしまった。 女の子落語家マンガ『じょしらく』(ヤス)二巻も、一巻にくらべると面白くなかった。水準が相当落ちた感じです。二巻では、女の子の落語家がなにか話しをしているだけで、落語ネタがなかったからじゃないかなあ。 以上の本は、以前だったらまんだらけに叩き売ってしまうところだけど、どうせ二束三文なので業腹だし、PDF化してとっておこうかと思う。現物を手元におきたいほどのものではないけど、場所をとらないデータだったらいいか。 対して『僕の小規模の生活』(福満しげゆき)四巻は、面白かった。二巻あたりで福満氏が出世してしまいつまらなくなったけど、見事回復しました。子供が生まれるという一大イベントがあった回だけど、赤ちゃんではなく奥さんの奇行と消耗ぶりに焦点を当てたのが勝因ですね。生まれた赤ちゃんの耳が聞こえないかもしれないとか、この人たちも大変だなー。子づくりにはこういうリスクもあるからなあ。身につまされてしまいました。 最後に『眠り姫のはぐはぐ』(小谷あたる)の一巻と二巻を読みました。『ざちお』というペンネームでネットマンガ『はねむす』でデビューした作者の一般誌連載作みたいです。小さい女の子を主人公にしたホンワカ癒し系作品です。こういう癒し系作品は、『ARIA』あたりが元祖なのかな? 九日に読んだ『木造迷宮』もその系統の作品だったけど、『眠り姫のはぐはぐ』のほうがオレの好みかな〜。ロリぃだし…。こういうタイプの作品の常としてストーリーの核となるようなものはなく、かわいい女の子の日常を淡々と描くという作品です。母親を亡くした五歳の女の子とダメ父を、十四歳の従姉妹が世話をして奮闘するというお話し。絵柄が好みで『ARIA』系統の作品が好きだったら買って読んでもよいと思うよー。
雑記TOP 遊撃インターネットTP 1 月12日(水)同人誌保管用コンテナを購入近々遠くて狭い家に都落ちするはめになりました。一番始末に困るのが本のたぐいです。特に同人誌は PDF化するわけにもいかず、頭を悩ませていました。いろいろ調べた結果、ベランダに置くほかないという結論に達しました。よくマンションのベランダにスチール製のロッカーを置いている人がいるよね。あんな感じです。しかし、ロッカーでは書籍の大敵である水が入ってくる恐れがあるし、ベランダにロッカーを置くことを禁止しているマンションもあるようです。値段もけっこう高い。ちょっと敷居が高いな。 そこで田舎の家とかで灯油のポリ容器などを収納することなどに使っているコンテナを購入することにしました。魚釣りに使うクーラーの大きいものと考えればイメージがわくと思います。カギをかけることができ、かぶせフタ方式のコンテナをみつけました。これだったら台風など強風で下から水が吹き上がってこないかぎり、水分の進入はなさそうです。ビニールシートで巻くようにすれば、まず大丈夫だろう。 けっこう大きいコンテナなので、これだったらB5判の同人誌が本箱二段以上は納まりそうです。このコンテナをベランダに敷きつめれば、小うるさい連中から文句が出ることもあるまい。いざとなったらコンテナを重ねることもできるので、かなりの収納力が見こめそうです。それにカギをつけられるから、エロ同人誌を保管しても安心だ! とりあえずアマゾンで三個注文しました。一個三千円程度です。十個買っても三万円。ロッカーにくらべれば、そんなに高い買い物でもない。引っ越しの際にコンテナごと移動できるのも便利だよね。
雑記TOP 遊撃インターネットTP 1 月13日(木)細君が倒れる 細君の気分が悪くなり、倒れてしまいました。子育てで夜もあんまり寝ていないからね。オレは夜中に起きていることが多いので、赤ちゃんにミルクをやったりオムツをかえたり、かなり育児に参加しているつもりですけどね。旦那さんがサラリーマンで昼間不在の家庭よりは、かなり楽だと思うんだけどなあ。まあ、脆弱なんだな。 雑記TOP 遊撃インターネットTP 1 月14日(金)『マンガ永遠の法』一巻(幸福の科学)を読む 宗教マンガは面白い。気が狂っている(としかオレには思えないこと)を大まじめに描いているところが、まず面白いよね。意外に作画のクオリティが高いしね。 人間は、秩序や制度を保つ必要に迫られ、それに不都合な欲望をコントロールするために倫理や道徳をつくりました。したがって、その道徳やら倫理やらは、その時代の状況に適応するための相対的な観念にすぎません。たとえれば、中世の道徳や倫理と現代のそれは、相当異なるということです。さらにたとえれば、最大の性的タブーであろうインセストタブー(近親相姦タブー)ですらも同様で、古代エジプトや古代日本では近親婚なんて当たり前でした。 しかし、多くの人間は、その時代や地域の道徳やら倫理やらを絶対的なものと思いこんで安住しています。それは楽な道ではありますが、偽善ですね。誠実な人間は裸になって欲望と向きあわなければなりません。実はこれ、坂口安吾『堕落論』のオレ流解釈なのですが、幸福の科学は、このような偽善的な道徳やら倫理を、九次元だか十次元だかのカミサマが定めた絶対的なものとしてあがめ奉つり、カミサマが愚民を指導するために送りこんできたエリート菩薩の指導を仰ごう渇望しているわけです。バカのエリート主義者ですね。オレからみれば、バカのくせにエリート崇拝なのだから二重に愚劣です。 わざわざ新刊で買うような本ではありません。でも、ネット古本屋で百円くらいで売っていたら、なにかを買うついでにカートに入れてみてもいいんじゃないでしょうか。笑えること請け合いです。
雑記TOP 遊撃インターネットTP 1 月15日(土)頭痛と胃痛 / キーボードが壊れる 細君がダウンしてしまったので、すべての重圧がオレにかかってきました。ムスメは金切り声をあげ部屋中をかけ回り、赤ちゃんはうんちする…。食事もオレがどうにかしなければならない。自分の食事をどうこうする気力は、もはやありません。ちょうどオレは減量中なので、ミカンを箱で買ってきて腹をふくらませました。ムスメは冷凍グラタンと肉まん。野菜が不足しているので、果物野菜ジュースを飲ませます。赤ちゃんはミルクなので問題なし。 余計なお世話かもしれないけど特にオタクや趣味人は、結婚や子供をつくることに慎重であったほうがよいと思いますよ。したいことが何もできなくなります。新聞すら読めない。テレビも横目でながめる程度です。オレは、年をとってから子供に養ってもらう気なんぞないし、養ってくれるとも思っていません。なのに、なんでここまですべてを犠牲にして右往左往しなければならないのか? しかも無償。普通に考えればこんなに割の合わないことはありません。 国は年寄りには毎月十万以上年金を配っているのに、子供には一万六千円…。それもつぎの選挙で民主党が負けたらなくなりそうです。子供には選挙権がないからねえ。移民を入れるから子供なんかつくるなと国がいうのだったら、その政策に反して子供をつくっても、いいことはなさそうだよ。 ようやく子供が寝てくれパソコンにむかって作業しようとしたら、キーボードが壊れやがった。オレはカナ打ちなんだけど、 Shiftキーを押しても『つ』が『っ』にならない。端子を抜いたり挿したり、パソコンを再起動させたり、違うワープロソフトを試したり…。なにをやってもダメです。Shiftキーは、左右に二つあります。あまり使わない左のShiftキーは正常に動作する。右Shiftキーが、接触不良かなにかで壊れたとしか考えられない。予備のキーボードで作業しましたが、使いにくいんだよなー。壊れたのは十年以上前から使っていたキーボードでした。四十万円もしたVAIOを買った際についてきたものです。体がこのキーボードに慣れてしまっていて、キー位置が数ミリ程度ずれているだけでうまく打てずにいらだってしまう。 やっぱり予備キーボードじゃ仕事ができーん! というわけでゴミ箱につっこんだVAIOキーボードを引っぱり出してきました。後ろから叩いたり、Shiftキーを強く押してみたり、掃除機でホコリをとったり…。 どれが功を奏したのかわかりませんが、直りましたー。突然何ごともなかったかのように正常に動作するようになったのです。パソコンでは、こういうことがたまに起こるよね。もう十五年もパソコンを使っているけど、いまだによくわからないところのある機械です。 キーボード騒動のせいで自由になる貴重な時間が失われてしまった。 雑記TOP 遊撃インターネットTP 1 月16日(日)義父母ご来訪 / 『AV烈伝』五・六巻(井浦秀夫)を読む細君が SOSを発し、心配した義父母さんがやってきてくれました。狂喜したムスメと遊んで下さり、大変たすかった。さらに細君・ムスメ・赤ちゃんを細君実家であずかって下さったのでした。わざわざ迎えにきて下さったのだから、ありがたいことです。あー、コドモがいないと静かで清々するなあ。まだ活字本を読む気力は戻らないので、前から積んでいた井浦秀夫の『 AV烈伝』五・六巻を読みました。評判になったルポルタージュ『AV女優』のパクリ企画なんだろうけど、マンガのほうが絵があるからエロくていいぞ。アダルトビデオの監督や女優にインタビューして描かれた実録マンガです。これが非常に真面目な作品なんですよ。毎回AV監督やAV女優の半生を実に上手に描いており、非常に読み応えがあります。アダルトビデオ関係の人というのは、やはりある種極端な人たちなんだけれど、それだからこそ人間の持つ一面をうまく描けている。 作者の井浦秀夫は、『少年の国』というオウム真理教事件を予見したような作品を、事件の四年前の一九九一年に描いています。神がかりになる内気な女子高生が主人公の作品です。新興宗教が彼女を現人神として祭り上げ、そして内部崩壊していくという作品でした。これは一部で評判になり、たしかコミックボックス誌で特集が組まれ作者がインタビューを受けていました。うろ覚えですが、井浦秀夫は遅れてきた全共闘世代で、連合赤軍事件に衝撃を受け、特に同志殺し事件を意識して『少年の国』を描いたということでした。もっと評価されてよいマンガだと思う。マンガ好きなら一度は目を通してほしい作品です。 力が入った表紙…
もっとも現実はマンガ家の想像の上をいってしまいました。オウム真理教事件は、『少年の国』をはるかに上回る過激さとグロテスクさをもって一九九五年の日本を震撼させたのです。連合赤軍事件とオウム真理教事件は、宗教的確信者が起こした凶悪犯罪という点で共通点が非常に多い気がします。だから連合赤軍事件を意識して描かれた『少年の国』が、舞台を宗教団体にした時点で、オウム真理教事件の予言になったのは当然だったのかもしれません。 さて、『 AV烈伝』に話を戻します。文句なく面白いですね。ものを考えている人が、しっかり取材して誠実に描いているので実に高品質です。画力も構成力も申し分なし。欠点といえば、情報がつまりすぎていて読むのに時間がかかるということくらいでしょうか。
『最後の AVクイーン』と呼ばれた白石ひとみの親バレシーンもよかった↓
昔みた AVでオレの記憶に残っているのは、『ボディコン労働者階級』です。すげえ題名だよなー。AV女優を山谷のドヤ街につれていって、ホンモノの日雇いのおっさんたちとセックスさせるというドキュメンタリータッチの作品でした。どうしてもみたくてレンタルビデオ屋を探し回ったっけ。『AV烈伝』では、こんな作品もしっかりフォローしていたので、嬉しかったですね。AV黎明期の人物なども登場するので、一巻から読むとアダルトビデオの歴史通になれます。それに、いろんな人がいるんだなあと、人間という存在に対してあらためてその奇妙さや面白さや哀しさなんかを再認識できるでしょう。当時は退屈な時代だと思っていましたが、今になって振りかえると八〇年代末から九〇年代にかけてって、けっこう面白かったんだよな。
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