遊撃インターネット狂人雑記66
北のりゆき=死売狂生=行方未知

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2010

727日(火)『もやしもん』八巻(石川雅之) /『うぽって!!(天王寺キツネ)/『オランダ風説書』(松方冬子)を読む

 絵をじっくりながめすぎてストーリーがもうひとつ頭に入らなかったので、あらためて『もやしもん』を読み返しました。特に八巻がいいですな。ビールのうんちくと新キャラの加納はなちゃんがよい。

 

 

 かわゆいのう。この容姿で二十七才! 明るく前向きで働き者で優秀で実行力があってがんばり屋でかわいい。こんないい子をなぜ二十七才まで男がほっとくんだ? …マンガだからか。この作者の絵で萌えさせられるとは思わなかったよ。コミケで加納はなのエロ本を出したら売れそうだな。そういうわけで加納はなちゃんが登場する八巻ばかり何度も読んでしまったのでした。
『もやしもん』を読むと酒を飲みたくなるから困る。アル中になるからよせと医者に止められてるのになあ。思わず楽天で外国ビールの『ウルケル』と『ゾット』を注文しそうになってしまったよ。

 どエロなマンガで名をあげた天王寺きつね(天王寺キツネ)の突撃小銃擬人化マンガ『うぽって!!』を読みました。軍用突撃小銃のうんちくは面白かったけど、それ以外はかわいい女の子(鉄砲だけど)が、撃ちあいをしているだけのマンガですなあ。うんちく以外には、あんまり内容がない。それに東側の突撃銃が無視されているのが気に入らない。突撃銃は、ドイツ発祥で東側が本場だろ。西側の小銃なんてゲリラ戦の役にたたないんだ! たたないんだ! たたないんだ! 東側の銃が出てこないからいまいち萌えられない。
 今後は
AK47ちゃんやVZ58ちゃんを登場させてしてほしい。『もやしもん』の後に読んだので、ちょっと評価がきびしくなってしまった。

『オランダ風説書』は、オレと同じくらいの年齢の女性研究者が書いた本です。もう中堅の研究者をだす時期なんですかね。たいしたものだと思う。
 江戸時代の日本は、鎖国されていて長崎だけが外国との窓口だったと思われているけど、実は違うのだそうだ。琉球との交易をする『薩摩口』、朝鮮との交易の『対馬口』、アイヌを通じでロシアとつながっていた『松前口』、そして幕府直轄の『長崎口』と本当は四つの窓口がひらいていた。
 この本では、『長崎口』にオランダ船が入ってくるたびに義務として幕府に差し出された世界情勢の報告書『オランダ風説書』を研究しています。初期の『オランダ風説書』は、日本に布教しようと狙っていたカトリック諸国の情報が中心で、後期になると近代西洋の帝国主義的な動きが中心となります。有名な話しだけど黒船の来航も『オランダ風説書』が一年も前から報告してるんですよね。だから黒船がやってきて幕府が大あわてというのは、俗説にすぎない。実際は、幕府の命令を無視して黒船が江戸湾に侵入して砲艦外交をおこなうという、アメリカの強硬な姿勢に動転したのでしょう。
 まだまだ研究が熟しきっていない感はあったけど立派な本でした。みなもと太郎の『風雲児たち』が大好きなオレとしては、充分に楽しめたのでした。

   

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728日(水)映画『丑三つの村』/OVA版『HELLSING』一巻をみる

 八十年代のやけくそカルト映画『丑三つの村』をみました。長らく絶版になっていたもので、最近DVD化されました。横溝正史『八つ墓村』のモデルとなった津山三十人殺しの映画化です。頭に懐中電灯をくくりつけた男が、猟銃と日本刀で武装して村人を殺しまくるという怪作。
 日中戦争のころの閉鎖的な山村が舞台で、戦争のため男不足の村で女たちにモテモテの秀才の好青年が主人公です。舞台となった山村というのがちょっと異常。古臭くてジメっとした閉鎖的なムラ社会で、村の害になるよそ者は青年団が殺して自殺に偽装するという慣習
?があります。「親戚同士で結婚して血が濃い」とか部落解放同盟に糾弾されてしまいそうなセリフが随所にありました。
 最初はエロスシーンの連発でうまくいっているのですが、結核で徴兵検査に落ちたところから歯車が狂ってきます。モテモテだった村女たちからは、文字通りばい菌のように忌避され村八分にされてしまう。差別されている部落のなかで、さらに差別される立場に転落した主人公の怒りの爆発が素晴らしかった。
皆様方よ、今に見ておれで御座居ますよ・・・・・・
 とうとう狂気にまみれた殺人鬼と化し、自分を蔑んだ村人どもを皆殺しにするため武装して出撃します。
 手始めは同居している数少ない味方のばあちゃんで、寝てるところを斧で頭をぶち割り、返り血を浴びた姿で「
おばやん、オレを夜叉にしてくれ〜、鬼にしてくれ〜〜」「犬丸継男くんっ、バンザーイ! バンザーイ! バンザーイ! バンザーイ! バンザ〜イ!!」と出征兵士を送る万歳三唱を叫んで気合いを入れます。

 

 

 この狂気に満ちた演技をみよ! 村中を走り回り殺しまくります。この役者さん(古尾谷雅人)は、後に自殺してしまった。
 最後に自分を性の堕落に導いた女を射殺。「
ココがいかんのや…」と、死骸の股ぐらに銃口をつっこんで、マソコをズドーン!! 
 戦時中という時代の狂気、排他的な山村というムラ社会の狂気、挫折と村八分によって蝕まれていく人間の狂気を描いた傑作に思えました。まぁ、そんなこと考えずに単に
B級カルト映画としても面白いけどね。

 

 

 

 続いてアニメ『HELLSING』をみました。OVA版のほうです。TV版にくらべると平野耕太の原作に忠実で、残虐描写もなかなかのものでした。それにOVAなのでよく動いて作画もよい。良作だと思います。
 しかし、先にみた作品が悪かった。『丑三つの村』の狂気のド迫力に比べると、どうしても力負けしてしまう。アニメは、実写では不可能な描写やアングルを多用して勝負するほかないのかなと感じました。…当たり前か。二巻もみるつもりです。

  
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729-30日(木-金)『電脳なをさん』(唐沢なをき)一〜五巻を読む

 パソコン雑誌『アスキー』で連載しているアップルコンピュータパロディマンガ『電脳なをさん』をまとめて読みました。下品パロディがたまらない怪作集です。
 奥付をみると一巻が発行されたのが一九九六年。オレがパソコンをはじめたのも大体それくらいだから、時代の空気みたいなのを感じられてなつかしかったですねー。パソ関係で十五年前といったら、もう大昔だもんね。
 モニター一体型の
iMACだとか犬ロボットのAIBOだとか今となっては、なんでオレを含めて大勢がこんなオモチャじみたものに夢中になったのかワケがわかりません。
 パソコンについてそんなに興味がなくても、有名マンガのパロディとしても十分に楽しめます。『エコエコアザラク』『まんが道』『スケ番刑事』『ゲームセンターあらし』『
750ライダー』などなど。アニメのパロデイはあんまりなくて、マンガと特撮が多い。唐沢なをきは、オレと同じかもう少し上の世代かな。この世代は、アニメオタクよりも特撮オタクのほうが濃い人が多いんだよね。
 ↓これがなんのパロディかわかるかな
?

 

 これはサイケデリック反体制怪獣映画として有名な『ゴジラ対ヘドラ』の冒頭部分のパロですね。うまいよな〜。他のページには、もっともっと下品ギャグが多い。面白いですよ〜。でも、たまになんのパロディだかわからないのがあって腹が立つな〜。
 一巻が発行されたのが一九九六年。まだパソコンを持っている人が少ない時代ですよ。ネットも黎明期だったよね。それからずーっと連載していて、五巻が出たのが二〇〇三年です。それからなぜか『新・電脳なをさん』と題名を変えたのが二〇〇四年に出て、連載は続いているのにそれ以降六年間音沙汰なし。ごく最近二〇一〇年に思い出したように『電脳なをさん
Ver.1.0』というのが出ました。出版元のアスキーの経営が左前になったので、変則的な発行のされかたをしたのでしょう。
 アマゾンの情報によると今回発行された『電脳なをさん
Ver.1.0』は、編集部の意向でネタとして古くなっている Vol.372544 が切り捨てられており、Vol.545671 のみが収録されています ということになっているらしい。フザけんなよー。無能編集者が仕事?をするとロクなことにならない見本だよな。どうせマニアしか買わないんだから、無粋なことをするなよ。
 単に昔を懐かしむのもよいと思うけど、笑いながらパソコン界の歴史がたどれてしまったりする意外に役に立つ本でもありました。

  

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731日(土)四〇インチの液晶テレビを注文

 以前購入した三二インチの液晶テレビですが、最初は満足していたのですが、だんだん画面が小さいのが不満になってきました。アナログのブラウン管テレビだと画面を大きくしてもぼやけるだけです。ところがハイビジョンだと、画面が大きくてもくっきりうつるんだよね。特にblu-rayでは、三二インチじゃあ物足りない。
 友人が来たときにそんなことをこぼしたところ、三二インチの液晶テレビを三万円で引き取ってくれることになりました。ちょうどパソコンモニタが壊れてしまったので、大画面の液晶がほしかったらしい。
 友人が帰ってからさっそく四〇インチの液晶テレビを物色しました。楽天でポイント五倍セールとかいうのをやっていて、さらに楽天カードで決済するとポイントが三倍になる。このポイントを勘定にいれれば価格コムの最安値よりも安かったので、ポチッとしてしまいました。シャープの製品で、ポイントを差っ引けばだいたい七万円の買い物です。これにエコポイントが二万三千円分つくので、実質四万七千円。それに友人にテレビを売却した三万円を加えると、実質一万七千円で三十二インチテレビと四〇インチテレビを交換することになります。けっこういい買い物ができたんじゃないかなぁと思いますよ。
 明日の日曜には、もう届くようです。最近の通販は早いねー。

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81日(日)四〇インチ液晶テレビが届く

 三時ごろ四〇インチの液晶テレビが届きました。勇んで設置しましたが、これは一人では無理ですねえ。三二インチ液晶テレビのときは、台座に本体をさしこんでカチッとはめるだけでしたが、四〇インチだと台座にさしてからネジ止めしなければならない。これがなかなかうまくはまらないんだよ。ヘタしたらテレビをひっくり返して画面に傷をつけしてまいそうだ。腹ぼての細君に手伝わせ、汗まみれになってしまった。
 慣れもあるんだろうが、残念ながら画質音質ともに中級機だった三二インチのほうが上に感じました。四〇インチのほうは明るい部分が白とびする感じです。一番安いやつだからな〜。それに音もこもって人の声がききづらい。設定で人の声をききやすくするモードだとか、明るさを押さえるモードだとかがついていたので、時間をかけていろいろ調整しました。初期設定は、電器屋の店舗で見栄えよくなるようにかなり明るくコントラストも強くしているようで、これでずいぶん良くなりましたね。

 OVA版『HELLSING』を二巻から四巻までみました。大画面だと迫力が違います。殺しまくりの血まみれ作品で、善玉?も「フハハハハハ…、ワーーッハッハッハッハッハッ!」とか悪役みたいなノリの万年躁状態になっています。敵は、一個大隊(六百人くらいか?)が吸血鬼と化したノイエ・ナチスです。飛行船に乗ってロンドンに侵攻してくる。変なの〜。でも、ナチスはかっこいいのう。
 四巻のラストで有名な「
諸君! 私は戦争が好きだ」の大演説もきけました。面白かったですよ。

 諸君 私は戦争が好きだ
 諸君 私は戦争が大好きだ

 殲滅戦が好きだ
 電撃戦が好きだ
 打撃戦が好きだ
 防衛戦が好きだ
 包囲戦が好きだ
 突破戦が好きだ
 退却戦が好きだ
 掃討戦が好きだ
 撤退戦が好きだ

 平原で 街道で
 塹壕で 草原で
 凍土で 砂漠で
 海上で 空中で
 泥中で 湿原で

 この地上で行われるありとあらゆる戦争行動が大好きだ

 …まだまだ続くから、続きは動画↓をみてくれ。

 

 
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82日(月)『これからの「正義」の話をしよう』(マイケル・サンデル)が読めない

 本屋で『これからの「正義」の話をしよう いまを生き延びるための哲学』という本が山積みされているのをみつけました。手にとってみるとこれがなかなか面白そうです。まだ半分も読んでいないので見当違いかもしれないが、何が社会的に「正義」であるかを考察した本らしい。変な本がベストセラーになってるなと思ったら、NHKで講義が放送されて評判になったらしい。図書館で仕入れるらしいので、予約を入れておいたのでした。
 前半では経済学、主にプラグマティズム
(実用主義)やリバータリズム(絶対自由主義)の視点から「正義」について考えています。
 プラグマティズムの考えでは、人間は快楽を求め苦痛を忌避する存在である。従って快楽を最大化し苦痛を最小化するのが「正義」であるとしているらしい。なーんか卑しい感じがするな。この本では、その論理のどこが正しいか、あるいは誤っているかを徹底的に追究します。リバータリズムでは、個々人の自由の極大化が「正義」であるとしているらしい。こちらも徹底的にその論の整合性を追究します。
 オレが大学で経済学を学んだころは、新古典派の近代経済学が全盛でケインズは少々。マルクス主義経済学は批判的にという感じでした。最近では、経済学と心理学が融合してノーベル賞受賞者をだしたりしています。350ページのうち、まだ150ページしか読んでいない段階ですが、この本では、経済学と哲学的な思索の結果である「正義」や「道徳」の概念を融合させようとしているように思えました。しかし、経済学のあとにカントの『純粋理性批判』とかが登場してくると、ぴたりと手が止まってしまう。考え考え読まざるを得ないので、読むのにすごく時間がかかります。
 そうこうしているうちに図書館の貸出期限が切れてしまった。貸出期限を延長しようと思って図書館ページにアクセスしたら、もう三百人近くが予約を入れていて延長できない。いったん返したら、つぎに借りられるのはいつになることやら。とても興味深い本なので、買っちゃおうかなあ。でも、2300円かあ…。先日購入した液晶テレビのエコポイント23000円分を全部図書カードにして申請したので、そいつが届いたら買おうかなあ。

 

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83日(火)『JIN―仁―』(村上もとか)十八巻まで読む/『わたしたちの同盟』

 村上もとかの『JIN―仁―』を十八巻まで読みました。幕末にタイムスリップした現代日本の脳外科医が、最新の医療技術を駆使していろんな人を生き返らせたり『赤ひげ』となって困っている人をたすけるというお話しです。坂本龍馬やら勝海舟やら西郷隆盛やら沖田総司やら、明治維新の有名人がいっぱい出てくるぞ。
 ちょっと前から流行っている『医者モノ』ですね。現代の医者がタイムスリップというアイディアが面白いよね。ドラマ化されたりして人気があるらしく、なかなか古本では売ってなかった。ネット貸本屋を利用したのでした。
 村上もとかは、マンガの名人だよね。知性と教養があって知識のある人が、身を削るような努力をして描いたマンガですね。同じマンガでも、優柔不断でなんの取り柄もない男が半裸の女の子と同居することになって…、とかいうしょうもないシロモノとは根本的に異なります。内容が知性的で非常に面白いし、主人公が坂本龍馬の暗殺を阻止するために活躍するなど、エンターティメントとしても面白い。十八巻をひと晩で読み切ってしまったよ。
 十八巻で完結だと思ったら、まだまだ続くのな。この続きは、新刊が出るたびに買うかな。このマンガだったら読んで損したということは、まずないと思います。

 AFP通信によると在日米軍が『わたしたちの同盟』という萌えマンガをネットにアップしたらしい。読んでみたら、なかなかの力作です。

 在日米軍は4日、日米安全保障条約改定50周年を記念し、日本の若者を対象に日米同盟の意義を伝えるマンガ「わたしたちの同盟―永続的パートナーシップ」をホームページで公開した。
 全
4部構成のマンガのうち、4日に公開されたのは第1部。主人公は米国の少年「うさクン」と日本人の少女「新居あんず(Anzu Arai)」だ。「うさクン」は米国を意味する「USA」のローマ字読み、「新居あんず」は同盟を意味する英語「アライアンス(alliance)」に引っ掛けたネーミングだ。「うさクン」は「ウサギ」にも引っ掛けてあり、ウサギのような耳がついたフードをかぶっている。
 マンガのなかで、うさクンはあんずに、「大切なトモダチ」としてあんずの家を守るためにやってきたと説明している。
 マンガは、
2人の主人公を通じて、在日米軍の役割や日米同盟の意義を学べる内容となっているという。

 

 うさ耳少年か…、弱そうな軍隊だな。本当に大丈夫なのか? 米軍だったら上半身裸のマッチョ軍人が「グークを殺せ! キル! キル! キル! ヤアァァァ!」みたいなアメコミであるべきだろう。どこまで『萌え』は、世界を浸食するんだよ…。そういや2ちゃんでこんなことを書いているやつがいたよ。
 
ラノベっぽく『僕とパツキンが日本で駐留してわがまま大王』みたいなタイトルにすればいいのに。 わははは…。

 『わたしたちの同盟』を読みたい人はこちらへ http://www.usfj.mil/manga/ 

 アドレスがいかがわしいエロ動画サイトみたいだよな。でも.milというのは米軍専用の特別なドメインらしいぞ。サーバーをペンタゴンにおいてたりして。

 

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84日(水)『BaGGaTaWaY バガタウェイ』(古日向いろは)三巻まで読む

 高校女子ラクロスマンガ『BaGGaTaWaY バガタウェイ』を三巻まで読みました。これはどういう位置づけのマンガなのだろうか? 作画が非常によくて女の子が可愛く描けているから美少女マンガなのかな? でも、エロというほどにはエロくもない。スパッツに巻きスカートのユニフォームがかわいいけどね。せいぜい健康なお色気程度です。スポコンというのもなんか違うしなあ。いろんな(かわいい)女の子たちが、ラクロスをしているのをながめるマンガ?としかいいようがない。
 離島からやってきて高校入学したての主人公が、ラクロス部に入って活躍というマンガです。すぐに試合となってしまい、もうひとつキャラの掘り下げがたりない気がする。『七人の侍』のようにメンバー集めにもう少しページをつかってほしかったな。それに主人公の女の子は、どうやら『
ARIA』の灯里ちゃんのパクリみたいだ。長く連載が続いたら主人公が交代するか性格が別人になる予感がする…。
 女の子たちが、ひたすら棒を振り回してボールを追いかけてラクロスの試合をしているマンガだからなぁ。内容について書けることがあまりないぞ。画力があるという意味でも、魅力があるという意味でも、非常に絵のうまいマンガなので、そこを楽しむ作品なのかな。今度四巻が出るので、オレは買う予定です。

 実音ドキュメンタリーCD『実音記録 東大安田講堂攻防戦/あさま山荘機動隊突入』の販売をはじめました。興味のある方は、こちらから注文してください。通信販売ページ(カートあり)通信販売ページ(カートなしメール注文)

 

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85日(木)『まんが極道』(唐沢なをき)一〜四巻読む/『変ゼミ』(TAGRO) 一〜三巻読む

 七月二九日に読んだ『電脳なをさん』がとても面白かったので、同じく唐沢なをきのマンガ業界を描いた『まんが極道』を読みました。題名からして『まんが道』のパロディだよね。
 昔、ヘタなマンガを描いたりちょっとアシスタントをしていたオレからすると、痛い
! 痛い! 痛い! 痛い! 痛い! 痛い! 痛い! イタすぎる! 誇張はあるけど、かならずしも作りごとじゃないところがイタい。プロのマンガ家だけじゃなくて同人作家の生態を描いているのもイタいな。
 女関係でむたくたになる同人サークルとか、エロ漫画家になったのが親バレしたりとか、売れっ子漫画家が新興宗教にはまったりとか、おそろしく不潔な漫画家の生活とか、血だらけになって締め切りから逃げまわるけどまたすぐつぎの締め切りが迫ってくる漫画家とか、鬼畜エロ漫画家の兄にモデルにされ世間に迫害される妹とか…。

 

 

 たまに私怨をぶつけたような作品があるのがまた楽しめる。女アシスタントを食いまくっている漫画家のちんちんに割りばしをつっこんで金づちでぶったたいたり…。なぜここまで? 作中のギャグ漫画家の(誇張した)苦悩は、作者の唐沢なをきの苦悩でもありそうですねー。
 そうそう、唐沢なをきは、共産趣味者のブレーンがいるようです。登場する漫画雑誌が『少年蛆虫』と『少年青虫』だぜっ。これは…。
 下ネタや下品ギャグが大丈夫なら、漫画業界に興味がなくても面白いと思う。きめゼリフがまたイケています。

せいをえがくことは
 にんげんのしんの
 すがたをえがく
 うえでだいじな
 ことだからね

 おすすめです。

 変態さんたちを描いたマンガとして一部で有名な『変ゼミ』を読みました。変態を研究するゼミに集まった変態大学生たちを描いた作品です。
 正直こちらは、あんまし面白くなかった。唐沢なをきほど突き抜けていないんだよなー。構成もイマイチで読みにくいしなー。『化物語』の西尾維新が帯に推薦文を書いていたけど、オレはあんまり感心しなかったのでした。

 

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86-7日(金-土)ちんちんあった…/『ああ探偵事務所』(関崎俊三)一〜十一巻まで読む

 細君が妊婦検診に行ってきました。エコー検査をしたところ、ちんちんがあったとのこと。あうー。女の子がいいのに! 女の子がいいのに! 女の子がいいのにっ! 男の子ってオナニーするし、エロ本を拾ってくるし、乱暴だし、思春期過ぎたらむさ苦しくなるし…。……自分のことを書いているみたいだなー。まあいいや。
 一気に鬱に落ちこんで二十時間くらい寝こんでしまった。そんなオレの態度に細君はプンプンです。女の子の名前だったらいっぱい考えたんだけどねえ。男の名前
? 「『ガリガリ君』か『ピョン吉』でいいんじゃない」といったら、妻は怒ってご飯もつくってくれなくなってしまったたた…。
 王子様の誕生とともに失脚して粗大ゴミと化したオレが、家庭内でも孤立して万年床に転がっているさまが目にみえるようだ。そして十数年後、ゴクツブシということで、息子に金属バットで殴り殺されるのだ。いやだ…。父親の自覚以前に鬱病だから悪い想像ばかりわいてくるよー。あうー。
 だいたいウチの家系は、妙に異性にモテる、アタマまあまあ、運動神経ゼロ、生活力ゼロというのが特徴なのだ。従姉妹や姪をみても、特に女には顔がいいのが生まれやすい。女だったらいい男をつかまえて幸せになれるだろうけど、男で運動神経ゼロ、生活力ゼロだと大変だぞ。
 そういうわけで鬱状態が昂進して集中力が続かず、ろくに本も読めません。できるのは寝るかアニメをみるかマンガを読むくらいです。メシがないので、大量の抗鬱剤を服用しつつお菓子などを食って飢えをしのいでいる。ああ…、鬱だ。

 起きているときは、前から気になっていた『ああ探偵事務所』を読んでいました。知らなかったけどテレビドラマにもなったらしい。
 絵柄は『ああっ女神さまっ』の藤島康介の影響をちょっと受けているような感じです。とりわけ目新しいところはない、どちらかといえばほのぼの系の探偵モノです。でも作画に気合いが入っていて、鬼太郎似で実はイケメンの主人公探偵や
OLで休日限定無給助手の涼子さんのキャラがいいですね。

 涼子さん

 全十五巻のうち一気に十一巻まで読みました。事件が人さがしとか小粒で、連続殺人やら巨悪やらがあらわれないのがいい。人が死ぬのは最初の一話だけです。猛烈に面白いというわけではないのだけど、楽しく読めて続きが気になる良質で堅実な作品です。残りの四冊も注文しました。

 

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88-9日(日-月)『絶対可憐チルドレン』(椎名高志)五〜二一巻まで読む

 子供が夜中に四十度の熱を出し、苦しがって吐いてしまいました。布団ゲロまみれ…。冷蔵庫にストックしておいた解熱剤を尻の穴につっこんで落ち着かせ、月曜の朝一番で病院につれていきました。夏風邪だろうとのこと。
 赤ちゃん時代は、こんなこと毎週のようにあったからなあ…。新しい子が生まれたら大変そうです。そんな状態なのにオレは、鬱が昂進してダメ人間化してしまい、マンガを読むか寝るかしていました。ああ…。

 ネット貸本屋のDMM.comが半額キャンペーンをはじめたので以前から読みたかった『絶対可憐チルドレン』五〜二一巻まで借りました。三巻か四巻くらいまでで読むのをやめてしまった作品です。最近評判がいいので気になっていました。知らないあいだにアニメにもなっていたようですねえ。
 一巻から借りるべきでした。すっかり内容を忘れていて困った。椎名高志の作品は、『椎名百貨店』のころから読んでいます。ギャグという点で考えると、やはり枯れてしまった感じはします。ギャグだけで週刊連載をこなすのは無理なんだよな。『
GS美神 極楽大作戦!!』もそうだったけど、ギャグと超能力戦闘モノを組み合わせたのは賢いと思う。ギャグに詰まったら、なにか敵を登場させて戦わせればいいんだから。
 作画は、パソコンを利用しているらしく特有のタッチの甘さを感じました。線の入り抜きが甘くてトーンがつぶれた感じがするんだよな。しかし、同じパソコン作画でもまったくタッチの甘さを感じない漫画家もいる。どういうわけだろう。
 まあまあくらいかなあ…、と思って読んでいましたが、十六巻から急に面白くなった。小学四年生のチルドレンが中学生になって色っぽくなったからだ
! 我ながらダメな感じだな〜。
 ロリ少女を自分好みに育てるという源氏物語要素も入っているようです。でも若紫が三人もいて、どれもいうこときかないけど。
 たしかにマンガ特有の無理やりつぎの巻を手にとらさせられるような面白さはあると思う。でも、購入して手元におきたいかというと、うーん。微妙ですねえ。

 

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810日(火)『ちはやふる』(末次由紀)一〜四巻/『モテキ』(久保ミツロウ)一巻を読む

 ネット貸本屋のDMM.comの半額キャンペーンで、最近評判のいい『ちはやふる』を四巻まで借りてきました。これは少女誌に連載しているのかなぁ。百人一首というかカルタマンガです。漫画家もいろいろ考えるよな〜。
 あんまり努力しないで簡単に東京代表になってしまうのが現代的ですな。主人公は美人だけどそれを鼻にかけない気さくな女の子。ライバルと仲間の二人の男の子にモテてというパターンと、カルタ・スポコンの組み合わせかな。
 評判が良いだけあって引きこまれる面白さがありますね。だいたい常にカルタ勝負しているから、どちらが勝つかわかるまでやめられないし。キャラクターに魅力があり、それでもって絵がうまい。よく描けている良作だと思う。九巻まで出ているのか。残りの巻も借りてきて読みたいですね。

 つづいて『モテキ』一巻を読みました。これも話題になっている作品ですね。モテない草食系主人公(三〇才)にモテ期到来という内容だけど、こいつモテ期以前からけっこうモテてるじゃねえか。押せばどうにでもなるチャンスが何度もあるのに、グズで女を逃してばかりいるという…。イライラ主人公ですな。
 この主人公は、本物の非モテじゃないよね。要領の悪いモテ男のお話しなのかな
? オレは主人公のグズにいら立ったけど、非モテの人が共感しようと思って読んだら、これは詐欺じゃないのか。
 ラブコメのマンガとしては、よく描けていると思う。ちょっと続きが気になるところです。こちらは四巻まで発行されています。これも残りを借りてきて読むか…。

 ネットをうろついていて面白い画像をみつけました。なんとかいうエロゲーのいちシーンらしい。こうなるともうヤケクソだね。鬼畜陵辱ゲームかな? この女の子は、あとでひどい目にあいそうだ。

 

  

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