遊撃インターネット狂人雑記65
北のりゆき=死売狂生=行方未知

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2010

710日(土)男の子?

 先日の妊婦検診の超音波検査で、ちんちんらしいものが確認されたとのこと。確定ではないですが、今度生まれるのは男の子っぽい。細君は不妊気味なので、今回も女の子だろうと思っていたのだがなあ。
 男はむさ苦しいからなあ〜。女の子のほうがかわいらしいし、手間もカネもかからないのに…。まあ、こればかりは選べないからしょうがないのだが…。
 しかし、つぎも女の子だったら「女三人に囲まれてオレは王さまだあ
!」とかロクでもないことを考えていたので、かなり鬱になってしまった。男の子が生まれたら、細君もムスメも彼を王子様あつかいして、オレが粗大ゴミに転落するのは必至です。王さまからカースト最下位にまで落ちぶれてしまう〜。天と地の差だ。女! ! ! ! 女を産めといってるのに!
 細君に「君のお姉さんには子供がいなかったよね。男だったら養子にだそうか」といったら、色をなして怒りやがった。冗談なのに〜。
 ちんちんらしいものが引っこんで、女の子が生まれることを祈っています。

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711日(日)参院選にいく/『罪と罰』北垣信行訳を読了

 暑いしだるいので家から出たくなかったのだが、参院選に行ってきました。せっかく応援してやっている民主党が負けてしまいそうなので、やる気が出ない〜。
 八時から選挙速報をみましたが、予想通り民主党の敗北です。しかし、これでは衆参ねじれでなにも決まらないではないか。この国の国民は、なにをしたいんだろう
? 
 特に今回は、『みんなの党』が躍進しました。ちょっと調べてみたらこの党の候補者は、タリーズコーヒーの創業者やら株屋あがりの大金持ちやら、ヒルズ族とでもいうんですかね。ホリエモンの小型版ばかりでロクなもんじゃない。大金持ちは、金持ちに都合のいい政治をおこなうと思うがねえ。
 ネットでもみんなの党は、人気があったなあ。しかし、小泉以降の自民党の格差政策のおかげで、2ちゃんねるに粘着しているような連中の多くは身分が安定せず貧しい生活を余儀なくされている。それなのになんで自民やみんなの党を支持できるのか、さっぱりわからない。彼らの社会階層を考えたら、共産か社民か、それでなければ公明かせいぜい民主党だろう。自民やみんなの党は、ないよな〜。ネットをやってるんだから字は読めるだろうに。なぜ自分を虐げる政党を支持するんだろう。
 消費税問題だって最初に十パーセント増税をいいだしたのは、自民党なのに、なぜか一人区で大勝利。有権者は、かならずしも合理的な投票行動をとらないということなのだろうか。

 630日から読んでいた北垣信行訳『罪と罰』を読了しました。もっと早く読み終わりたかったんだけど、文庫本三冊分くらいの量があるからね。十日以上かかってしまった。
 ロシア語の元本と英訳三種、日本語訳四種を参照して、聖書でも訳すようにして翻訳された『罪と罰』もあります。今回の北垣信行訳『罪と罰』は、辞書を片手に一気に翻訳した感じでしたね。ちょっと誤訳があるような感じでしたが、特にセリフの勢いがよくてバーッと読める面白い翻訳でした。
 あと一種類で日本語訳の『罪と罰』は、コンプリートです。せっかくだから翻訳比較表でもつくろうかな。

 

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712日(月)DVD『赤軍‐PFLP 世界戦争宣言』/『映画批評19723月号』を購入

 日本赤軍のプロパガンダ映画『赤軍‐PFLP 世界戦争宣言』のDVDと『映画批評19723月号』を購入しました。映画はネットで無料でみることができるけど、まあ、記念ということで購入しました。

 

 初っぱなにハイジャックされたよど号のテレビ映像が出てきて「パンパカパーン」とかインターナショナルが鳴り響くシーンは苦笑ものです。こんなハイジャックで革命は無理だろう…。
 この『赤軍‐
PFLP 世界戦争宣言』は、最近『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』で名を上げた若松孝二と、映画監督から日本赤軍のスポークスマンに転身した足立正生が撮影しました。「赤軍−P.F.L.P共同編集」ということになっているけど、当時の赤軍派は、壊滅寸前で連合赤軍を結成する直前くらいの時期だったらしく、まったくタッチしていないようです。
 銃や爆弾をつかった武装闘争は、エライということをひたすら主張した映画です。内容は、「若いな〜」というか、はっきりいって大学の映研レベルですね。退屈でつまんない映画ですが、時代の熱気みたいなものを感じることができました。
 こんな作品ですから映画館での上映は、最初から無理な話です。マイクロバスを真っ赤に塗って機材を積みこみ全国上映キャラバン運動をおこないました。それなりの成果はあったようで、イスラエルのロッド空港で無差別乱射テロをおこなった岡本公三も赤バス上映隊にオルグられたようです。
 ラストの熱気だけはたいしたものでした。さすが本物のテロリストは、いうことが違う。字幕でこんなことを主張しています。インターナショナルの合唱とともに…

  革命は世界戦争である

  世界戦争

  革命

  革命=世界戦争

  武装闘争をこそ!

  武器をとれ!

  銃

  銃弾

  武器

  銃口(鏡文字)

  引金

 なんだかなー。なにかといえば銃口のアップだし、武器にこだわりすぎなんじゃないかなー。
 同封の冊子に若松孝二が「
マンガ家の赤塚不二夫に支援してもらい迷惑をかけた」なんて書いていて、驚いてしまった。極左テロ組織と文化人の垣根がこんなにも低い時代があったんだと思うと、感慨深いですね。オウム真理教もラーメン屋とかやっていて一般人との垣根は低かったけどね〜。オウムのやつらは、テロをやったことをとぼけていたからなぁ。

『赤軍‐PFLP 世界戦争宣言』を特集した『映画批評19723月号』が、タイミングよくヤフオクで出品されていたので落札しました。のちの東アジア反日武装戦線の源流ともなったグループとも関わりがあるアナーキスト? の映画評論家が発行していた極左雑誌です。

  ?

 ちょろっと読んでみたけど七〇年代新左翼特有の晦渋な文章が多くて、なんだかよくわからない。
 若松孝二や足立正生は映画監督だし、赤軍コマンドとして終身刑をくらった和光晴生も撮影助手をやっていたはず。日本赤軍には映画関係者が多いなあ。

 

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713日(火)『放送禁止ザ・ベスト 画像でみる封印作品集』を購入

 近所のコンビニで『放送禁止ザ・ベスト 画像でみる封印作品集』を購入しました。アマゾンの紹介より転載します。

画像でみる封印作品集 低俗・不謹慎は褒め言葉! メディアの黒歴史を一挙公開! ドラマ・アニメ・PVCM満載! ■驚愕のタブー映像 獣人雪男・スペル星人・シンナーマン・ノーマン・スモッグドン…… ■封印モンスターズ いつの間にか大東亜共栄圏が完成間近? ■アジアの激似ヒーロー図鑑 マジでトラウマ2本立て ■本当に怖い『まんが日本昔ばなし』 ■神々しすぎる宗教アニメ こびと少女・天使めくら岩・美しき奇形児・きちがい女学生…… ■怪奇! 少女スリラー漫画の世界 果たしてどうなる? ■問題映画『ザ・コーヴ』の行方 ・深遠なる発禁本の世界 ・封印漫画暗黒史 ・封印されたトランスフォーマー ・インチキ玩具の楽しみ方 ・放送禁止ミュージシャン伝説 ・特撮アイドルの封印したい黒歴史 ・中国パクリゲームの世界

 これじゃ、なにがなんだかわけがわからないよね。映画やらCDやら狂ったコマーシャルやらアイドルの黒歴史やら得体の知れない恐怖少女漫画やら、まがりなりにも流通されて今では封印されてしまった危険・トンデモ作品の紹介本です。
 オレは本好きなので、発禁・回収本などの問題書籍のコーナーが面白かったですね。『こじき大百科 にっぽん全国ホームレス大調査』なんて本が、
21世紀にもなって出版・回収されているんだよな。ちょっと驚きました。
 怪奇
! 少女スリラー漫画の世界というコーナーもよかった。『こびと少女』『狂った生首』『目裂け女』『天使めくら岩』『美しき奇形児』『きちがい女学生』『怪奇!なめくじ少女』『猫喰い少女』などなどを、絵つきで紹介しています。一度くらいは読んでみたい気がするね。…こういう本を集めている人もいるんだろうなあ。
 アマゾンでも買えるので、オレみたいな変なもの好きの人におすすめです。

  

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714-15日(水-木)『クドわふたー』をプレイ

 暑くてなーんにもする気にならず引きこもっています。気分が悪い。ゴロゴロしていてもしょうがないので、keyのロリゲーム『クドわふたー』をプレイしました。亜麻色髪で碧眼のクドリャフカちゃんは、売春婦に転落しなかったソーニャである!

 

 ↑このキャラでポルノをやるんだから、日本はすごい国だよな。
 この容姿で初々しくも毎晩セックルをなさっておられます。でも、だんだん退屈になってきたぞ。ちっとも話が進まないからな。それにいくらロリでも、幸せそうなカップルがいちゃいちゃセックルしているのをみても腹が立つだけだ。コーフンでけん。
 ちょっとエロゲーをプレイしたくらいで、まったく無為に二日間すごしてしまいました。なんにもやる気がしねー。

 そうそう、ナチスの反ユダヤプロパガンダ映画『永遠のユダヤ人』『ユダヤ人ジュース』などを手に入れました。動画ファイルですけどね。著作権の保護期間は切れているので、今度販売しようかと思っています。

 

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716日(金)『ストライクウィッチーズ2』をみる

 ぱんつアニメとして有名な『ストライクウィッチーズ』の二期の一話と二話をみました。一期が売れたせいか比較的潤沢に予算がついたみたいです。非常によく動くし作画がよい。
 一期は空母でしたが、二期は戦艦ですか。今回の舞台はイタリアみたいでイタリア軍の戦艦が登場します。マニアックだな〜。ローマ遺跡の上空でパンツとケモノ耳でシッポのはえた女の子が、謎の侵略生物と空中戦をくりひろげるという…。いや、面白いですよ〜。毎回録画する価値はあると思う。どうせレンタル
DVDが出たら借りてピーコするんですけどね。

 今期の新番組『生徒会役員共』『セキレイ〜Pure Engagement〜』『みつどもえ』『オオカミさんと七人の仲間たち』『世紀末オカルト学園』『ぬらりひょんの孫』は、切ってしまった。こんな程度だったら、一話をみたらもう充分だろう。とにかくたくさんのアニメが放送されているので、一度みてダメだと思ったらとっとと切ってしまおう。面白かったらどうせ話題になるからny氏にでも借りればよい。
 今みているアニメは、新番組の『アマガミ
SS』『祝福のカンパネラ』『学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD』『ストライクウィッチーズ2』と、『ゼーガペイン』『けいおん!!』『こばと。』です。けっこうたくさんみてるよなー。あっという間に録画がたまって、追いかけるのが大変です。今期の作品のなかでは、作画がまあまあなので『アマガミSS』と『祝福のカンパネラ』をみているけど、今後ストーリーがつまらなかったら切るかもしれないな。

 ちょっと前に『ゼーガペイン』の十二話あたりをみていたら、細君がやってきて「これ、サンライズのアニメ?」ときく。なんでわかったのかと聞いたら、「だって絵柄がサンライズだもん」だってさ。それで幼なじみの女の子が覚醒してパイロットになると、「この子、もうじき死ぬわね」だって。サンライズ作品では、主人公と女の子が仲良くなると、すぐに女の子が死ぬんだそうな。
 その通りに二十分後に幼なじみちゃんが死亡したのには苦笑させられた。サンライズのパターン通りだってさ。サンライズさん、ストーリーを先読みされてますよー。
 オレもオタクだが、細君も立派なオタクだよな。

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717日(土)『ラブプラス+』で熱海旅行

『ラブプラス+』の寧々さんと熱海旅行に行くことになりました。相変わらず体調が悪く、不眠なのに眠くてだるい〜。九時ぐらいまで頑張って電車に乗るところまでいったんだけど、ガックリ疲れて寝こんでしまった。目を覚ますとすでに熱海に着いていて、ほとんど観光できずにホテル大野屋に直行することになってしまった。それにしても、こいつらあつかましいよなあ。高校生の分際で新婚気分でホテルにチェックインしやがる。
 残念ながら露天風呂は混浴じゃなかった。それに布団をくっつけたら寧々さんにちょっと嫌われてしまったみたいだ。寧々さんたら十二時にはひとりで寝ちまったけど、この時間には若い二人はもっとすることがあるんじゃないのか
?
 翌日は、早起きして寧々さんと朝ご飯を食べました。だけど、リアル世界でなにか雑事をやっていると気がついたら三時間くらいたってしまっています。ずいぶんイベントを見損ねてしまった。正直いって旅行イベントは、つきあいきれないなあ。ゲームに一日中張りついてないといけないからね。
 しかし、熱海市は、街おこしのチャンスとばかり張りきっているみたいです。市長さんまで登場した記念式典を皮切りに、なんかいろいろやっているみたいです。興味がある人は熱海までいってみたらどうでしょう。

 http://game.watch.impress.co.jp/docs/news/20100712_380170.html

 http://www.konami.jp/loveplus_plus/atami/

『寧々号で行く!カノジョと過ごす初めての夏休み 熱海バスツアー12日』という企画もある。もちろん『愛花号』と『凛子号』もある。写真をみたけど、観光バスの胴体に寧々さんの絵が描いてあったぞー。イタタタタタ…! いろいろ考えるよなあ…。

 http://tabihatsu.jp/program/77702.html

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718日(日)『日本赤軍とは何だったのか』(和光晴生)を読む

 日本赤軍のコマンドで『ハーグ作戦』と『クアラルンプール作戦』の指揮をとり無期懲役をくらった和光晴生による日本赤軍の内幕暴露本です。よほど最高幹部だった重信房子が嫌いだったらしく、重信批判が目立ちます。そんなものを読みたいわけではなく、どのようにテロったかというゲリラ戦記を読みたいんですけどねえ。日本赤軍も左翼なので理屈っぽいのは仕方がありません。
 やはりゲリラ戦記としては、著者の和光晴生が指揮をとって決行した『ハーグ作戦』と『クアラルンプール作戦』についての記述が面白かった。
『ハーグ作戦』は、フランス政府によって逮捕された同志の奪還と報復のために、
PFLP(パレスチナ解放人民戦線)国際ゲリラ部門の支援を受けた日本赤軍が、オランダのフランス大使館を占拠し大使らを人質にとったという1974年の事件です。テロに屈するのは日本だけというよく聞く話しは大ウソです。フランス政府は日本赤軍メンバーを釈放し、オランダ政府からは身代金三〇万ドルをぶんどっています。
 この『ハーグ作戦』でまず驚いたのが、武装の貧弱さです。かりにも大国の大使館を占拠しようというのだから、最低でも自動小銃や爆弾を持った屈強なゲリラ兵士が押しこんだのだと思ったら大違いでした。実行メンバーはたった三人。しかも武器は、なんとピストル二丁と手榴弾三発のみという貧弱さです。さらにバックアップしていた
PFLP国際ゲリラ部門に襲撃場所の大使館を指示され武器を渡されたのは、当日の朝というズブズブぶりです。これだったら日本国内の過激派ゲリラのほうがはるかに計画性があります。ただ、射撃の腕はよかったようで、警官隊と撃ちあいになった際に二人の警官に重症を負わせ撃退しています。
 最初は身代金を百万ドル要求していたのに、通訳として間に入って折衝した日本大使館の事務官に三〇万ドルに値切られてしまった。その値切り事務官は、後に出世して衆院議員になったけど、脱税で失脚してしまったとのこと。「
金額をごまかす悪いクセがあったのだろう」なんて書かれています。ちょっと面白いですね。
 もうひとつの『クアラルンプール作戦』は、武装した日本赤軍メンバー五人がマレーシアのアメリカ大使館とスウェーデン大使館を占拠して、五二人を人質に取った事件です。日本政府に活動家七人の釈放を要求し、釈放に同意した五人を奪還しました。この作戦については、いまだ国外逃亡中のメンバーがいるからでしょう。あまりくわしく書かれていません。
 和光晴生によると日本赤軍は、国際ゲリラ路線をとりました。国際ゲリラ路線というのは、ハイジャックとか大使館占拠とか、いわゆる国際テロというやつでしょう。和光晴生の日本赤軍批判によると、そのため人相風体や活動内容を秘匿する必要があり、メンバーは隊舎で団子生活を送っていました。アラブの民衆に足場など全くなかったらしい。そして最高幹部の重信房子が、
PFLP国際ゲリラ部門やその他の反体制組織からテロ闘争の下請けをしてくるという構造だったらしい。和光晴生は、重信房子を「手配師」などと罵倒しています。
 
PFLP国際ゲリラ部門というのがまた、PFLPから浮き上がったテロ組織と化していました。イスラエルと直接対峙しているPFLP本隊や合法部門からみると、テロ組織と化した国際ゲリラ部門は、迷惑な存在として嫌われており、ましてその下請けの日本赤軍は、パレスチナ解放組織からも浮き上がっていたようです。
 他にも北朝鮮に渡ってよど号赤軍と接触した重信房子が、北朝鮮風の相互批判運動にかぶれて日本赤軍に持ちこみ、組織に混乱をまねいたり…。有名な国際テロリストのカルロスが登場したり…。共産趣味者としては、なかなか興味深い話しが多く語られています。
 オレの学生時代は、日本赤軍とよど号赤軍では、出発点は同じだったけど今ではぜんぜんレベルに差がついてしまったという認識がノンセクト左翼学生の間では一般的でした。実際は、そんなことはなかったようですね。
 それにしても重信房子は、ちょっとひどい。リッダ闘争で戦死した夫の奥平剛士が生きているうちに他の男とやっちゃって、それで出来た子を奥平剛士が自殺テロで戦死した数ヶ月後に産むというのはなあ。奥平剛士が戦死した後で子供をつくったと思っていたよ。オレは道徳論者ではないが、奥平剛士の未亡人という肩書きは、完全に政治利用ではないか。
 ちょっと高いけど、共産趣味者や赤軍マニアにおすすめです。

 

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719日(月)『高杉さん家のおべんとう』/『そして僕らは家族になる』/『罪と罰』8巻を読む

 評判のいい『高杉さん家のおべんとう』と『そして僕らは家族になる』を読みました。両方とも『よつばと!』が開発した独身男が女の子を引き取るというパターンのマンガです。このパターンは、読者に受けるということが判明したらしく、ここのところ多くなってきました。『うさぎドロップ』や『オタクのむすめさん』もこのパターンです。
 やはり元祖の『よつばと
!』が群を抜いて面白い。つぎは、『うさぎドロップ』でしょうか。でも、女の子が保育園児から高校生になって、かなり失速してしまった。『オタクのむすめさん』は、一巻だけ読んだけど設定が現実離れしすぎていて面白くなかったなあ。

 今回読んだ二冊では、『高杉さん家のおべんとう』は合格。『そして僕らは家族になる』は、不合格です。『高杉さん家のおべんとう』は、二人のつながりに弁当というキーをつくっているところがうまい。それに作者がちょっとインテリっていて、主人公が大学で地理学の研究員をやっているという設定も面白いですねえ。作中で主人公がフィールドワークとかをやっていて、民俗学や風俗習慣に関心のあるオレとしては、なんだかとっても興味深い。預かっている娘さんが主人公に淡い恋心を持っているところもいいし、同僚研究員の小坂さんも実は主人公が好きというところもいい。ムスメ引き取りパターンに三角関係パターンを組み合わせ、弁当というキーやら大学研究員の生態のちょっとしたうんちくなども入っています。非常によく考えられた良作だと思いますよ。まあ、難しいことを考えずとも、女の子がかわいくて面白いからね。

 対して『そして僕らは家族になる』は、四コマ漫画です。とりわけて設定に工夫があるわけでなし。キャラクターを面白がってくれ、萌えてくれという水準から出ていないように思えます。一巻を読んだら、もういいやという感じでした。まあ、それなりに面白かったけどね。

 マンガ版『罪と罰』も八巻になりました。スヴィドリガイロフがモデルのキャラが登場して、主人公を悪の道に誘いこもうとします。マンガ版ソーニャは、相変わらず気が荒くてラスコーリニコフをぶん殴りますねえ。この行事は、もう恒例だな。
 この八巻では、ラスコーリニコフが跪いてソーニャの足にチューする有名なシーンが出てきます。でも、「
ぼくは、おまえに跪いたんじゃない。全人類の苦悩のまえに跪いたんだ」という決めゼリフは、なかったなあ。
 未成年を二人殺した現代日本のマンガ版ラスコーリニコフは、自首したとしても原作のように懲役八年ですむとは思えない。どうまとめるのか、これから楽しみです。

  

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720-22日(火-木)『朝鮮戦争 ザ・コールデスト・ウインター』上下巻を読む

 現代日本にとって最も重要な戦争は、太平洋戦争と朝鮮戦争だったと思う。太平洋戦争では、アメリカにコテンパンにやられたのは常識だけど、その五年後に起こった朝鮮戦争のおかげで日本経済は立ち直り復興の足がかりを得たことはあまり知られていない。スターリンの死によって朝鮮戦争が終結するのではないかと恐れられ株が大暴落した『スターリン暴落』などは、今でも語り草になっているほどです。たまに韓国人が朝鮮戦争で大儲けした日本は卑劣であるという論陣を張ることがあるけど、日本が後方基地になって物資を供給しなければ韓国は、北朝鮮に征服されていたはずです。

 この本では、バカが二人登場します。金日成とマッカーサーです。
 金日成は、ソ連軍の朝鮮人部隊の隊長クラスのつまらない男で、東欧衛星国でよくみられたソ連のカイライ首長にすぎませんでした。この男が儒教共産主義による個人崇拝の影響からか、いつの間にか増長して武力による朝鮮統一を主張し、スターリンに戦争を「おねだり」するようになります。しかし、当時はスターリンが戦争をけしかけたと西側に誤解されていました。
 
GHQ司令官として日本を支配したマッカーサーは、陸軍士官学校を歴代三位の成績で卒業したという超秀才です。ちなみに歴代一位は、南北戦争で有名なリー将軍だとのこと。強度のマザコンで、母親が士官学校寮の前のホテルに陣取り勉強をサボって早寝しないように毎日見張っていたという逸話があります。こんな母親に育てられたら普通はバカになってしまうと思うのですが、元がよかったためか天才的な才能と自己中心的で偏狭な性格をあわせもつ奇怪な人間に成長しました。朝鮮戦争当時のトルーマン大統領が小隊長だったころ、すでに師団長で第一次世界大戦に従軍しました。また、ノルマンディー上陸作戦の指揮をとり後に大統領になったアイゼンハワーの直属の上官だったこともあります。東京のGHQに陣どったマッカーサーは、戦域司令官の職分を越え独立王国をつくりあげます。共和党保守派とつながりがあり国民的人気のある最古参の元帥だから誰も手を出せません。本国の最高司令部の命令にすら意に沿わないものは無視するというありさまでした。このマッカーサーと金日成という二人の独裁者が、朝鮮戦争の主役になります。
 スターリンのお許しを得た金日成の号令でソ連軍事顧問団の指揮の下、
1950625日北朝鮮軍が総攻撃を開始します。驚くべきは韓国軍の弱さでした。アフリカ戦線のイタリア軍も弱かったけどそれ以上です。韓国軍が敵軍と接触するとほとんど戦闘らしきものは起こらず、武器もろとも一個師団一万人の兵員が蒸発してしまう。朝鮮戦争全般にわたってほとんど韓国軍は役に立ちませんでした。
 ソウルを陥落させた北朝鮮軍は、順調に進撃し朝鮮半島南端の釜山橋頭堡に韓国軍を追いつめます。そこでアメリカが国連軍の名の下に参戦します。総司令官となったマッカーサー元帥は、朝鮮中央部の仁川に上陸作戦をおこなうという大反攻作戦を立てます。しかし、その作戦は共産側にバレバレでした。日本の港湾労働者は、共産党員が多く大量の上陸用資材が日本の港湾に集められていることを通報していたのです。

 余談だけどベトナム戦争でも同じことがありました。後方基地だった日本の港湾からベトナムに送られる物資の詳細は、港湾労働者から日本共産党に報告され、そこからソ連共産党とベトナム労働党に通報されていたようです。ゲバ棒をふるって機動隊に突っかかっていた過激派などより、日本共産党のほうがよっぽどベトナム戦争の勝利に貢献しています。

 中国は、上陸地点は仁川であるというところまで突き止め、再三にわたって金日成に警告を発します。しかし、有頂天になった無能な金日成は、これを完全に無視。仁川上陸作戦の成功によって袋のネズミになった北朝鮮軍は大潰走します。ここから戦場の主役は、無能な金日成から天才・毛沢東に変わります。
 五十年代のアメリカには、チャイナロビーという集団が非常に力を持っていました。現代のユダヤロビーのようなものでしょう。日中戦争の時代から中国国民党政府が育てていた圧力集団です。戦前のアメリカは、中国をアジアのキリスト教国にしようと計画し十年以上にわたって数千人の宣教師団を派遣していました。蒋介石もキリスト教徒です。共産主義革命で中国を逃げ出した宣教師団は、共和党保守派と結び国民政府中国復活を目指す強力な圧力団体を形成しました。

 これまた余談だけど、ハルノートなど太平洋戦争直前の日本に対するアメリカの強硬な態度は、チャイナロビーによるものが大きいようです。日本人が武漢三鎮を占領したとか喜んでいるときに、中国人は真に勝敗を決する戦場はアメリカ議会にあると見切っていたのですね。第一次世界大戦も第二次世界大戦も、アメリカが参戦した側が勝利しました。日中戦争で弱かった中国をあなどる風潮があるけど戦争は政治の延長なのだから、日本は肝心の政治の世界で中国に完敗し、そのことによって日中戦争にも敗北しました。中国人の政治上手は世界史的なものですし、「夷を以て夷を制す」という中国の有名な言葉の実践にすぎなかったのかもしれません。

 さらに余談だけど、有名な南京大虐殺もチャイナロビーがかなり大袈裟に宣伝した要素が強いように思います。もともと中国の日本軍は侵略者であり、捕虜をとらないという方針から日常的に虐殺を行い、南京でも市民を数万単位で虐殺したのは事実だろうと思います。それだって立派な大虐殺なのだけど、さすがに軍部隊が三十万人を一度に虐殺するのは無理です。これだけの人数を殺すのだったら、ナチスのように計画的におこなわないと戦闘能力を失ってしまう。

 中国は、朝鮮を征服したアメリカが余勢を駆って中国に侵攻してくることを真剣に恐れていました。そして、南北朝鮮の国境であった三十八度線を越えて進撃してきた場合は、参戦すると再三警告します。しかし、今度はマッカーサーがこれを完全に無視し、中朝国境の鴨緑江まで部隊を突進させます。これに対して中国軍は、三十万人にものぼる部隊にひそかに鴨緑江を越えさせます。そして、機械化されたアメリカ軍が通らざるを得ない道路に沿って大軍を配置します。なにも知らないアメリカ軍部隊が、隠れて山からみている中国軍の下を通って北に向かって前進します。
 実際問題として三十万人もの部隊を完全に秘匿するなど不可能です。マッカーサーには、つぎつぎと中国軍の大部隊が鴨緑江を越えて朝鮮に侵入しているという情報が入ります。しかし、これも完全に無視。先頭の部隊が鴨緑江に達した数日後、中国軍の一斉攻撃が開始され、今度はアメリカ軍が袋のネズミとなりました。ここらへんがこの本のクライマックスですね。
 この本を読んで最も強く感じたのは、アメリカ人のどうしょうもない人種差別意識です。「
日本人の精神年齢は十二歳」といったマッカーサーの言葉は有名ですが、アジア人に対するアメリカ白人一般の意識はこんなものでしょう。実際には、そんなわけはなく、アジア人もアメリカ白人と同等の知力や行動力を有しています。同等の能力を持った相手を十二歳だとなめてかかって戦争をすれば、大敗北は必至です。このアメリカ人の悪癖は、太平洋戦争初期の敗北から、朝鮮戦争、ベトナム戦争、アフガン戦争、イラク戦争と現代まで綿々と受け継がれているように思われます。
 敗北の責任をとらされるかたちで、マッカーサーは現地司令官をはずされ、有能なリッジウェイと交代します。小火器しかもたない中国軍の弱点を見抜いたリッジウェイは、大砲と航空戦力を活用して中国軍を押し戻します。三十八線付近で塹壕線に移行し戦線は膠着します。
 このころ東京の
GHQ司令部に陣取っていたマッカーサーは、半ば発狂状態にありました。国民党系のチャイナロビーの後押しを受け、自分の出世のために米中全面戦争を画策します。「中国の主要都市に核攻撃をおこなうべきだ」などの爆弾発言をくり返し、講和会議を妨害し戦争を挑発します。さすがにこれには耐えかねたトルーマン大統領が、政府と軍部内で根回しし、マッカーサー解任を断行します。マッカーサーに統治されていた日本はもとより、国民的英雄の解任はアメリカ本国でも大変な反響を巻き起こしました。しかし、マッカーサーの戦争挑発者の正体がしられるにつれ、しだいに忘れられていきました。当時は大不評だったマッカーサー解任は、現在では文民統制を守ったトルーマン大統領の最も重要な業績のひとつとされています。

 日本との戦争については、こんなことが書かれています。バブル後の日本のありさまをみると、この批判は現代にも当てはまるように思えます。

 そうしたマッカーサーも戦争の比較的早い時期に、日本軍の弱点を文化と軍事の両面でつかんだ。日本軍は行動計画を管理しその統率下にあるとき、また、すべてがあらかじめ決められた通りに遂行されるときは強力で、その厳格な指揮系統は一見、無敵である。すべては計画通りに動き、すべての兵士は厳格きわまりない命令に忠実に従い、無謬である。しかし、日本軍にとって戦闘の潮目が暗転した場合や主導権が失われた場合、この長所がそのまま短所になる。驚くばかりに柔軟性を失い、うまく戦えるのは日本軍と同じような動きをする敵だけということだ。日本の社会はきわめて階級的専制主義的で個人の創意には大きな価値を置いていないため、その軍隊は堂々とした軍にはほど遠く、戦場で要求される死活的重要な資質である未知のものへの対応能力を欠いた。そんなわけで、日本は軍事的には早々と硬直化した。「ジャップに攻撃させるな。日本兵は攻撃の連携計画を持っているときは、スムーズに動く。だが、日本兵は攻撃されて、つぎになにが始まるのか見当がつかないときは、事情は違ってくる」とマッカーサーは部下の士官に語っている。

 − 略 −

 当初、マッカーサーのジレンマははっきりしていた。手持ちの地上兵力は限られている。日本軍はアメリカの技術的優位性を生かすのがむずかしい環礁の島々で善戦できる。このジレンマへの巧妙な答えは、日本軍が最強のところでは対決を避け、そのかわり、もっとも弱い島々に攻撃を集中、その上でほかの環礁に飛行場を建設した。飛行場はさらに深く日本が押さえる領土への攻撃を可能にし、じわじわと、しかし着実に日本側の交通線を遮断し、兵士たちを飢餓に追いこんだ。強力な敵の陣地を攻撃するよりも、これを無視し避けた。日本軍はソロモン群島のラバウルに十万人以上の兵力を擁し、対決を熱望していた。マッカーサーはこれを避け「ラバウルを飢えさせよ! ジャングルだ! 飢餓だ! みんなわたしの味方だ!」と叫んだ。軍事上、傑作といっていいほどの作戦だった。当時の著名ジャーナリスト、ジョン・ガンサーはマッカーサーの影の部分に不満を持っていたが、その作戦のかれについて「マッカーサーはダリウス大王以来のどの司令官よりも少ない人命の揖失で、より多くの領土を獲得した」と書いた。

 上下二冊で千ページ以上あり、訳文も固くて読みにくい本でした。読了するまで一週間くらいかかってしまった。現代史に興味のある人におすすめです。

  

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723日(金)『もやしもん』一〜五巻を読む

 以前一巻を読んで面白くなかったので、古本屋に叩き売ってしまいました。でも、なんだか評判がいいので古本屋で五巻まで買ってきて一気読みしました。
 絵は抜群にうまいよね。でも、話しはそんなに評判になるほど面白いかな〜。こういう学生生活はうらやましいけど…。首をひねりながら読んでいますと、四才になったばかりのムスメが寄ってきました。「これなに
! これなに! これなに! これなに!」と大変な関心の持ちようです。どうやら菌がとても気に入ってしまったようです。このマンガは、どうやら菌がポイントみたいですねー。菌のキャラが受けていたのかー。
 菌が主人公の『てをあらおう』とかいう子供用絵本が出ていたので、注文したのでした。シリーズになっていて『はをみがこう』とかいうのもあります。有意義そうだ。

 予約注文していたアルターのストライクウィッチーズ・フィギュア『宮藤芳佳』と『サーニャ・V・リトヴャク』が届きました。アルターのフィギュアは、質が高いよなー。有名なコトブキヤですら、アルターに比べちゃうと生彩がなくて水準が落ちる気がする。
 ストライクウィッチーズは、二期もかなり面白くて期待が持てそうです。思わずフィギュアを買ってしまったほどです。
 今後アルターは、エイラとリーネと倉田佐祐理のフィギュアを出してくれ。半年前に予約するから〜。

    

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724日(土)村崎百郎氏が殺される

 昨日二十三日に、鬼畜ライターとして有名な村崎百郎氏が読者に刺し殺されてしまいました。オレは、鬼畜ライターというより異能ライターと考えていましたが、惜しい才能が失われてしまいました。刺された時は痛かっただろうに。気の毒だなあ。
 青山正明氏が編集された『危ない1号』で、書かせてもらったことがあります。面識はありませんでしたが、『危ない〜』シリーズでは、村崎百郎氏とよくいっしょに載っていたものでした。人ごとではありません。
 鬼畜系というか電波系というか、九十年代に流行ったサブカルチャー系のいかがわしげな雑誌の書き手には、その後の人生であまりよいことがなかった気がします。自殺者を中心に死人が多い。でも、殺されてしまったのは、村崎百郎氏が初めてではなかろうか。
 オレが面識のある人では、リーダー格の青山正明氏が自殺。
 直前までメール交換していた作家の見沢知廉氏も自殺。たしか『青年共産同盟の歌』が欲しいというメールをもらったので、
MP3にして送ったけど返事がなく、どうしたのかなあと思っていたら数日後に飛びおり自殺してしまった。
 コミケの代表者だった米沢嘉博氏も癌でなくなってしまった。同人サークルだった遊撃隊を、とてもかわいがっていただいて「米沢枠」で毎回コミケに当選させてもらったうえに、発行した同人誌を何回も雑誌で紹介してくださった。米沢嘉博氏の死で、物書きとしてのオレの知り合いは全て亡くなってしまった。
 同じ雑誌に書いていた人では、ねこぢる氏が自殺。そして村崎百郎氏が刺殺…。
 そういえば、共産趣味者仲間の葉寺覚明氏も病気療養中だとか…。健康には気をつけてくださいよ…。
 そいでもってオレは、鬱状態で廃人同様です。仕事ができない。あああ…、鬱だ。このままどんどん落ちぶれて生活保護ですか
?  あのまま、どんどん落ちぶれてゆくのかしら 
 以前どこかの出版社から遊撃インターネットを本にしないかというメールがきたことがあります。申し訳ないけど、鬱がひどくて返事もせず放置してしまいました。今となっては、正解だった気がします。

   

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725日(日)『もやしもん』六〜九巻/『レッド』四巻/『玲瓏館健在なりや』/『人間失格 壊』を読む

 まったく生産的なことはせず、ひたすらゴロゴロしてマンガを読んだりテレビをみたりしています。我ながらダメ人間ぶりを発揮していますね。高等遊民を自称しようかしらん。
『もやしもん』六〜九巻まで読みました。読むのにえらく時間がかかるマンガです。非常に絵がうまいので、じっくりと画面をながめてしまうんだな。一冊読むのに一時間近くかかった気がします。それに、このマンガを読むと酒が飲みたくなってしまう。医者に止められているのだが、冷蔵庫にしまっていたスターリン愛飲のグルジアワインを飲んでしまった。そういうわけで、日曜日は酔っぱらってダラダラすごしてしまったのでした。

 山本直樹が連合赤軍事件をマンガ化した『レッド』四巻を読みました。面白いけど登場人物や組織を仮名にする必要があるのかなあ。
 連合赤軍というのは、知っての通り共産主義者同盟赤軍派の軍事組織である中央軍と、日本共産党革命左派の軍事組織が連合というか野合した組織です。赤軍派のほうが有名だし面白いと思うんだけど、なぜか山本直樹は革命左派を中心に描いています。たぶん同志殺しが革命左派主導でおこなわれたからだろう。だから山本直樹が描きたいのは、同志殺しなんだろうと思う。オレだったら共産主義者同盟の内ゲバ騒動から大阪戦争・東京戦争など赤軍派の革命活劇を面白おかしく描くけどなあ。連合赤軍事件は、滅入るんだもん。
 ネットで評判のよかった『玲瓏館健在なりや』も読みました。…申し訳ないけど、オレにはどこが面白いのかさっぱりわからんかった。全部読み切ることもできず、百ページで挫折してしまった。
 今回最大の収穫は、『人間失格
壊』です。これはよかった。少年チャンピオン系のグネグネした絵で、なぜか触手にこだわりながら『人間失格』を描いています。オレは、『人間失格』の主人公がけっこーうらやましかったりする。モテモテでやり放題なんだもん。ヒモ生活は、理想であるなあ。オレの女房には、そんな甲斐性?はないから無理だけど…。ちっ。
 たった単行本一冊なのに意外なぐらい原作に忠実で、内容も充実しています。独特の絵柄が何ともいえません。実際にみてください↓

 

 この絵は、下手ではないよな。こんなグチョグチョの絵を描ける人はめったにいないし…。 この調子でつぎは『ドグラ・マグラ』を描いてもらいたいなあ。
 傑作というか、怪作好きの人に特におすすめですよ。オレは、大変に気に入りました。

   

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726日(月)『もっちゃん』(そうま竜也)を読む

 ひさしぶりにエロマンガを買いました。数ヶ月前に百冊以上廃棄したばかりだからね。よほどのものではないと買う気がしません。それに、いい年して今さらエロマンガでもないんだけどね。そうま竜也は別格です。感性が奇妙で絵が上手く、なんだか気になるマンガ家なんですよ。
 今回購入した『もっちゃん』も、わざと外した感じにメガネの地味子ちゃんのエロを描いているのがいいですねえ。エロマンガは、作画も重要です。この人の独特の柔らかいタッチが好きなんだなぁ。好みもあるから下↓の絵を気に入った人だったら買いだと思う。

 

 ほかにも『タヌプリちゃん』というタヌキの女の子が主人公のエロマンガも描いています。こいつも面白いですよ。

  

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