遊撃インターネット狂人雑記64
北のりゆき=死売狂生=行方未知

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2010

621日(月)『怪談』(ラフカディオ・ハーン) 『神のみぞ知るセカイ』七、八、九巻(若木民喜)を読む

『雪女』を筆頭にさんざんアニメやらマンガやらのネタにされてきたラフカディオ・ハーンの『怪談』を読みました。小学生のころ子供向けの『怪談』だったら読んだことがあるんですけどね。今回は岩波文庫版です。
 もともと英語の翻訳なのに、日本語として美しいのに感心しました。一九四〇年一刷発行で、一九六二年刷改版発行。それでオレが買ったのは二〇〇九年八二刷。ロングセラーだね。
 一九四〇年に翻訳された日本語が、適度に古めかしくて内容にぴったりです。決定版といってもよいでしょう。この寂しさを含んだ文章の美しさは、『遠野物語』に匹敵すると思う。いまさら『怪談』でもないと思っている人は、ぜひ読んでみることをおすすめします。
 ただ、オマケに『虫の研究』なんていう、よくわからない随筆が入っています。そんなんじゃなくて、『怪談』の前作『骨董』を入れてくれればもっとよかったのにと思う。

 今度アニメ化される『神のみぞ知るセカイ』七、八、九巻を読みました。頭がよい人が描いたマンガというのは、読んでいて気持ちがいいですね。一気に読んでしまった。
 作者は、少なくともオレよりは頭がよい。それに、かなりの量の本を読んでいるだろう。ありきたりなネタを別の切り口でみせる手腕が見事です。攻略対象の女の子と主人公の心と身体が入れ替わってしまい
(平安時代からあるパターンだ!)、元主人公・現女の子の心がだんだん女性化して腐女子になってくるところが面白いよ〜。この作者は、面白さのキモみたいなものが分かってるよな〜。この原作でつくってくれるなら、アニメも楽しみです。

  

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622日(火)フェリックス・ジェルジンスキーとヒトラーの像が届く

 歴史的な胸像を集めるのに熱中しています。外国から旧ソビエトの秘密警察の創設者フェリックス・ジェルジンスキーの胸像と、おなじみヒトラーの立像が届きました。

  

 貧相な顔をしたおっさんだけど、経歴はなかなかすごい。ポーランドの貴族出身。左翼思想に影響され家を捨ててリトアニアやポーランドなどで革命運動を指導。帝政ロシア秘密警察に逮捕され流刑となる。流刑地でも活動を続けポーランド左翼勢力の指導者となるが、二月革命によって釈放されるとロシアでボルシェビキに参加。十月革命において軍事革命委員となり、保安部隊を率いて革命軍の参謀本部が置かれたスモーリヌイ修道院を警護する役目を負った。
 十月革命後は、レーニンの信頼を得て『反革命・サボタージュ取締全ロシア非常委員会(チェーカー)』を創設し、恐怖政治をひく。内戦が終結するとチェーカーは、常設機関の
GPUに発展しジェルジンスキーは初代長官に就任。
 ボルシェビキはジェルジンスキーを「革命の剣」として賛美しました。しかし、
KGBの元祖をつくった人物として西側には悪名が高い。流刑中は糞尿の始末など汚れ仕事ばかりしているので、なぜなのか仲間が質問すると、「革命の汚れ仕事に生涯を捧げるのだ」と答えたということです。
 レーニン死後はスターリンを支持。二時間以上におよぶトロツキー批判演説をした直後に急死しました。
KGB本部のあるルビヤンカに巨大なジェルジンスキー像が建っていましたが、ソ連の崩壊とともに民衆によって破壊されてしまった。
 戦前の特高警察が共産党から押収した品として、ヤフオクでこのジェルジンスキーの胸像が出品されていました。日本共産党は、何をソビエトから密輸してるんだよ…。結構な高値になってしまい残念ながら落札できませんでしたが、まったく同じものが
e-bayで出品されており外国から入手することができたのでした。
 もうひとつ届いた突撃隊の制服を着ているヒトラーの立像は、こんなものです。ちょっと顔がこわい。

  

 なぜか子供が胸像をいやがっており「なんでふえたの? なんでふえたの?」ときいてくるので、「一人じゃつまらないから、友だちをつれてきたんだよ」とこたえてやった。
 まあ、腐るものではないしね。あきたらヤフオクあたりで売ってしまおうと思っています。買い値くらいにはなるでしょう。

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623日(水)ゲーム『DEARDROPS』かなでルートをクリア

 オレの大好きなゲーム『キラ☆キラ』を出したOVERDRIVEの新作です。さっそくプレイしてみました。ゲームを始めると他に何もできなくなってしまいます。もうじき『ラブプラス+』や『クドわふたー』が出るし、大忙しですな。
 今回もロックがテーマです。攻略サイトを見ずにプレイしたら、主人公の幼なじみで良妻賢母型のかなでルートをクリアできました。上げて下げてピンチになって…。キャラクターたちも適度に社会不適応者ばかりで好感が持てた。なかなか楽しめましたよ。
 しかし残念ながら『キラ☆キラ』のきらり一ルート、きらり二ルートには及びませんでしたね。『キラ☆キラ』の千絵ルートか紗理奈ルートくらいの水準でしょうか。オレは少し気が狂っているのが好きなのに、かなでルートは、あんまし気が狂っていなかったからね。そのかわり、あんまりエロゲーという感じのしない熱いゲームでした。
 点数をつけるとしたら八二点かな。七〇点台ではかわいそうだし、といって八五点以上にはできない。そんな感じです。これから残りの三ルートもプレイしたいと思う。

 細君が家庭菜園(というほど大層なものではないのだが)で、変なキュウリを収穫しました。トグロを巻いとります。食っても大丈夫なのかな? これ。

  

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624日(木)ゲーム『ラブプラス+』が遊べない

 予約していた『ラブプラス+』が届きました。さっそくプレイしようとしましたが、が、が、が、が、前作のセーブデータを引きつぐには、通信を利用するためもう一台DSが必要だということが判明しました。なんとまあ…。DSなんて一台しか持っていないよ。いい年してDSを持っている友達なんか近くにいないし…。
 ただでさえ作業ゲーなのに、また、いちからやり直しは、やってらんない。かといって、もう一台
DSを買うなんて無駄なことはしたくない。こんなカラクリがひそんでいると知っていたら、買わなかったのになあ。
 コミケで
DSを持っているオタク友だちと再会するまで、『ラブプラス+』はお蔵入りかな。PSPだったら持ってる人は、結構いると思うんだが、DSを持っている人なんているかなぁ。ああ、とんだ無駄づかいだった…。バカバカしい。

 しょうがないのでレンタルDVD屋で借りてきた『化物語 つばさキャット 上』をみました。…面白いですな。主人公とひたぎ女王様がいっしょに星をみるシーンがいい。「これが真のツンデレというものか!」と、深く感動したのでした。堀江結衣の演ずる「〜だにゃ」のつばさキャットもなかなかのものでした。
 ゲームよりアニメのほうが楽だよね〜。
DVDをプレイヤーにつっこむだけでいいんだもんな。ゲームは、プレイの前にいろいろ七面倒くさいことがあって、やってらんないことが多いな。いちいちやりかたを憶えるのが面倒くさいしね。パソコンのエロゲーだけでたくさんのような気がしてきた。

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625日(金)『化物語』『BH系』『Angel Beats!』の最終回をみる

 アニメの最終回を続けざまにみました。『化物語 つばさキャット 其ノ伍』は、ネット配信です。ネットだとやっぱり画質がよくないな〜。どうも前から思っていたんだけど、『化物語』は、小説を読まないと意味がわからないところがある。視聴者に対して不親切であるぞ。それに今回は、あんまり動かないような気がした。ネット配信だからかなあ。話自体は面白かったと思う。DVDが出たら借りてきてあらためてみることとしよう。
BH系』は、最後までエロバカバカしかった。田村ゆかり女史は、エロ声優みたいだったぞい。一話から最終話までblu-rayディスクに焼いたけど、この作品を再びみることは、ないような気がするなあ。DVDでは、隠されていたエロな部分もノーカットで出るみたいだけどね。それでも借りてきてみる気はしない。それにしても、なんで山田の下の名が最後まででてこなかったんだろう?
Angel Beats!』は、最後まで意味がよくわからんかったとですよ。要するに、かわいそうな過去を持つキャラクターを毎回登場させて泣いてくださいというメロドラマだったのだろうか? このアニメには、死生観など深い意味が隠されているのだが、オレがバカだから理解できないだけなのか? むーん。作画は抜群にいいんだけどねえ。意味がわからんのだから、どうしょうもない。ようやく終わったかという感じでした。
 この三作品の中だったら、『化物語』が一番よかったように思います。

 そうそう、先日注文した『クドわふたー ソフマップ LIMITED EDTION』が届きました。無駄づかいしている場合じゃないのに…。よくみたら特典はいらないので、ヤフオクで叩き売ってしまおう。四千円くらいにはなりそうです。

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626日(土)『東欧革命1989 ソ連帝国の崩壊』を読む

 四二〇〇円もするので図書館で借りてきました。ソ連支配から雪崩をうって逃散した東欧各国の民主革命を描いています。非常に詳細な内容で、ハンガリー、ブルガリア、ポーランド、東ドイツ、チェコスロバキア、ルーマニアの共産党の特徴や各国の情勢の解説からはじめています。
 ロシアを帝国主義諸国の最も弱い輪といったのはレーニンだったけど、この本によると東欧社会主義諸国の最も弱い輪は、ポーランドでした。自主管理労組「連帯」が政府と抗争をくり返し、さらにカトリック教会の力が強く共産党員の半数近くがこっそり教会に通っているというありさまです。だいたいポーランド人は、ロシアに三回も国を滅ぼされているから、ロシア人が大大大キライなんですよね。
 アフガニスタン侵攻で体力を消耗していたソ連には、ポーランドに軍事介入する余裕はありませんでした。やむなくポーランド政府は、戒厳令を布告し軍政をひくことになります。労働者国家であるはずのポーランドが、労働者による自主管理労組と対立し、政府
=共産党が機能せず中南米まがいの軍事政権になってしまった! 歴史的に共産党が最も警戒していた組織が軍部のはずなのに…。
 ソ連のアフガニスタン侵攻とポーランド戒厳令が、最終的に日本人の社会主義幻想を打ち砕いたと思います。オレのようなバカは、もう少し頑張って天安門事件の民衆虐殺とユーゴスラビアの解体と内戦まで踏んばりました。まあ、オレは、トロッキストとアナーキストを混ぜこぜたようなやつだったので社会帝国主義も敵だと考えており、東欧社会主義諸国の崩壊にショックを受けるというのもおかしな話しでしたが…。それでもやっぱり情けない気がしましたね。
 東欧社会主義諸国の崩壊の遠因は、生産性は西側の半分もないのに無理やり国民の生活水準を西側なみに上げようとしたところにあります。そのための予算は、西側の銀行団からの借款に頼りました。
1989年には東欧社会主義諸国の財政は、債務不履行寸前でソ連の債務保証が打ち切られた時点で破綻する水準でした。
 たしかに民衆革命という側面も大きかったんだけど、それ以上に共産党が主に財政の面で統治能力を失い、政権を放りだしたようです。江戸時代の幕藩体制が自壊したのと似ていますね。もちろんそれだけではなく、各国ごとの民衆革命についても優れたルポルタージュになっています。
 民衆革命の成功は、各国共産党が暴力の行使をためらったという側面も大きい。仮に暴力で一時的に民衆革命を押さえつけたとしても、財政破綻で給与や配給はストップしていたでしょう。飢えて怒った民衆は大規模な争乱を起こし、ルーマニアのチャウシェスク大統領のように共産党幹部は殺されてしまった可能性が大きい。共産党幹部は、適切な判断を下したとみるべきだろう。
 あと、面白かったのが、アメリカのパパ・ブッシュ大統領の対応です。息子と違って慎重派のパパ・ブッシュ大統領は、ゴルバチョフにはまったくその気はないのにソ連の介入をおそれて民衆革命の押さえにまわり、反体制派に共産党との妥協をすすめている。これだけみても、帝国主義の陰謀で社会主義諸国が崩壊したという伝説が幻想にすぎないことがよくわかります。東欧革命は、文字通り共産党政権の自壊でした。
 五九〇ページもある本だけど、面白かったので二晩で読み切ってしまった。

 

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627日(日)『ドキュメント昭和が終わった日』(佐野眞一)を読む

 大嫌いだった昭和天皇が死んだ日、オレはカメラを担いで皇居前広場にいき、あちこち撮影して回りました。その時に撮影した百枚以上の写真は、まだ持っているのであと百年もしたら貴重な歴史資料になるかもしれない。
 戦前の日本軍をさす「皇軍」という言葉は、文字通り天皇の軍隊という意味です。日本軍は、日本国の国民軍ではなかった。選挙でえらばれた内閣に軍隊の指揮権
(大権)がなかったのだから当然です。そして指揮権を持っていた天皇に戦争責任があるのは、バカバカしいほど当たり前のことだと思う。ところが昭和天皇は、戦争犯罪や敗戦になんら一切の責任をとらなかった。そこに高位のものは、破局的事態の責任をとらなくてもゆるされるという日本的無責任体制の根源があるように思えます。
 そもそもオレは、天皇制に反対なんだけど、今の明仁天皇は、べつに悪いことはしていない。だから、伊勢神宮みたいに天皇制も民営化して崇めたい人が好きなだけ崇めればいいと思う。しかし、昭和天皇は、極悪戦犯だと当時も今も確信しています。だから当時は死刑にしちまえぐらいに思っていました。昭和天皇が死んだときも、ひとつの時代が終わったという感慨はありましたが、「ようやくくたばったか。ずいぶんしぶとかったな」という憎しみしか感じませんでした。
 当時のオレは、過激派セクトの戦旗派のシンパでした。戦旗派は、過去に伊勢神宮に放火して風日祈宮とかいうところを半焼させたり、オレがシンパだった時期も皇居に火炎弾を撃ちこんだりしていました。その火炎弾の羽根の一ミリくらいは、オレが渡したカンパがつかわれていたかもしれない。いまだにちょっと自慢なのです。
 余談だけど、「ヒロヒトなんてやっちまえばいいんだ。ガソリンのかわりにダイナマイトを詰めた爆弾を撃ちこんで皇居を爆破しちゃえ」と当時のオレの過激派上司で今は作家をされている早見慶子女史に提案したところ「そんな考えは赤軍派と同じ唯武器主義だ」なーんて怒られてしまった記憶がある。
 オレと佐野眞一の昭和天皇観は、まったく異なります。佐野眞一は、昭和天皇を時代を代表する巨人として描きます。オレの昭和天皇観は、侵略戦争で人を殺すだけ殺しておいて自分だけは生き残った命根性の汚い日和見男です。だから佐野眞一が巨人の死として周囲の右往左往ぶりを描きだせばだすほどオレは、国民に迷惑をかけずにさっさと死ねばいいのにとしか思えない。
 この本で面白かったのは、新年号「平成」をマスコミに知られまいとする政府の右往左往ぶりと、当時の竹下首相の天皇に対する忠臣ぶりです。それに、天皇は患者ではないので診察する医者や看護師は白衣を着ないんだそうな。背広にネクタイを締めて診察したらしい。バカバカしいねえ。
 この本では、当時の国民の反応を書くために、バカ代表として過激派の機関紙から見出しをとっています。中核派と革マル派の機関紙の見出しなるものを載せているんだけど、間違っているぞ〜。革マル派の機関紙の見出しと称するものは、解放派の機関紙の間違いだねえ。両方とも機関紙名が『解放』だから間違えたんだろうが、発行者くらいちゃんと確認しろよ。「爆破戦闘に勝利」とかいう見出しをみただけで、革マル派の主張と異なるということが分かる。立花隆だったらこんな間違いは絶対にしないけどなあ。
 後書きによると、だいたいこんな意図で書いた本のようです。

 平成時代の希望のなさと分厚い閉塞感は、どこから来たのか。その遠い淵源は、昭和天皇の死と、これと相前後してこの国を覆ったバブルの時代、そしてバブル崩壊の直前に起きたベルリンの壁の崩壊という世界史的変化に求められるのではないか。本書はこうした仮説から生まれた。
 昭和末期から平成初頭にかけて襲ったバブルの高波は、日本列島をたまゆらのワンダーランドと化して、あっけなく潰えた。そのことは、死によって昭和の幕を閉じ、平成の幕を開いた昭和天皇がよくも悪くも、その身にまとってきた「大きな物語」が終焉したこととどこか通底していないだろうか。
 人間は「物語」がなければ生きられない動物である。妄想と言われるのを承知で言えば、私には昭和天皇の死による「大きな物語」の代償を求めて狂乱した悪夢のような行為が、バブルであり、宮崎勤やオウムの犯罪だったように思えてならない。
 いうなれば、本書は昭和天皇の死という正夢と、それにともなって日本人が知らず知らずふくらましていったバブルという逆夢をノンフィクションでたどった物語である。

 文字通り周囲が御輿にかつぎ上げたということはあるだろうが、オレは、昭和天皇とはそのような大物ではなかったと思う。状況に流されるだけの意志薄弱なつまらない男だっただろう。だからといって、しでかしたことの責任はとらなければならない。
 この本には、面白い挿話も多いので、天皇制や昭和に興味のある人は読んでみたらよいと思う。

 

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628日(月)ゲーム『DEARDROPS』をクリア

 ようやくゲーム『DEARDROPS』を全クリアしました。攻略対象は四人いて、23日にクリアした『かなでルート』と『律穂ルート』がメインです。残る二人はオマケですね。
 残念ながら前作の『キラ☆キラ』を、越えることはできませんでしたね〜。『キラ☆キラ』は、ドストエフスキーかぶれのライターが『罪と罰』にインスパイアされて書いたシナリオでした。なんというか、素敵にねじけていました。それに対して『
DEARDROPS』は、熱くてまっすぐな作品です。好感の持てるシナリオでかなりいい線をいっているんだけど、『キラ☆キラ』のひねりにはまったく及ばないという感じですね。
 それにメインヒロインの律穂がね〜。こんなに気性の激しい女は、いやじゃ。

 

 でも、声がよかったな。あの声で 卑怯者! なーんてののしられるとゾクゾクしちゃうよね。他にも 狂ってんじゃないの! というお言葉や あのまま、どんどん落ちぶれてゆくのかしら というセリフは、まるでオレのためにあるかのようだあ。録音して何回も聴いてしまったじゃないか! それにこの声でアンアンされると、かなり下半身にくるものがあるぞ。
 やっぱり点数をつけるとしたら八二点かな。七〇点台ではかわいそうだし、といって八五点以上にはできない。それにネット情報によると律穂ルートは、なんとかいうマンガにそっくりなんだそうな。パクったのかな〜。
 エロゲーの中では、かなり水準が高い作品だと思う。キャラが気に入ってロックなゲームをやりたい人におすすめです。でも、オレとしては、どうせやるなら『キラ☆キラ』のほうをプレイしてほしいなあ。

  

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629日(火)『誰も教えてくれない聖書の読み方』を読む

 キリスト教徒は真面目というイメージがありますが、実はちゃんと聖書を読んでいる人は少ないらしい。新約聖書はまだしも、旧約聖書は有名な挿話をちょっと知っている程度なんだって。旧約聖書の神さまは、かなりろくでもないからね。真面目に旧約聖書を読んだら、みんなキリスト教なんてやめちゃうんじゃないだろうか。
 この本は、聖書批判というよりも、こんな無茶なことが書いてあるよ〜、と聖書を読んだことがないキリスト教徒をからかう本です。旧約聖書の神さまは、信仰を試すために息子を殺させたり気に入らないことがあると伝染病をまき散らしたり硫黄の火の雨を降らせたり…。おまけに他民族から略奪したり虐殺することをユダヤ人に勅許しているので、さまよえる虐殺侵略民族と化したユダヤ人は、何度も罪もない他民族の街に攻めこんで虐殺と略奪の限りをつくす。今につながっているなあ。
 
614日の雑記で紹介した『神は妄想である―宗教との決別』に書かれているように、旧約聖書とは、青銅器時代に書かれた野蛮なユダヤ神話としか思えない。食うか食われるかの砂漠の民族の神話にくらべれば、定住生活で田んぼをたがやしている日本人の神話はおとなしいですよね〜。
 新約聖書は、もう少しましです。しかし、イエスが大食いの酒飲みであったことは福音書を読めば瞭然だし、イエスの外見も西洋絵画でよく見かける金髪碧眼の白人ではなさそうだ。現在のパレスチナ人に近いアラブ人の容貌だったらしい。他にもマタイの福音書は、旧約聖書とイエスの生涯を無理に結びつけようとしているため、内容が無茶苦茶であるとか、かなり勉強になりました。
 翻訳が非常によいですね。橋本治の影響を受けたような独特の崩した文体が内容に合っていて面白い。訳者あとがきに書いてあった都築響一のパクリ批判もためになりました。

 

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630日(水)『罪と罰』北垣信行訳を読む

 課題図書として細君に『罪と罰』を読ませています。やはり『罪と罰』くらい読んでくれないと会話が成立しない。一ヶ月くらいかけて江川訳の三巻の途中まで読んだようですが、感想は「ラスコーリニコフが美形でかっこいい」というシロモノでした。たしかにネズミみたいな顔をした小男がラスコーリニコフをやってもお話にならない。自首してもツラがまずいと死刑になってしまうような気がするし、ソーニャも惚れてくれないだろう。人間、外見は大切ですな〜。
 ネットで調べて知恵をつけたらしくほかにも、「ポリフィーリーの言葉責め」とか「ラスコーリニコフ総受け」とか、腐女子っぽい感想が出てきてオレを困惑させたのでした。
 そんなことをしているうちにオレも『罪と罰』を読みたくなってしまった。あと二冊で日本語訳された『罪と罰』はコンプリートです。今回の訳者の北垣信行は、悪名高いルイセンコ学説を日本に紹介したりしている人です。スターリン主義者なのかな。

 ヒマをみつけて『クドわふたー』のプレイを始めました。クドリャフカが何かしゃべっているだけで楽しいですな。今のところストーリーがないので、だんだん眠くなってくるが…。

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71日(木)『眠狂四郎』を録画しそこねる

 NHKBSで映画『眠狂四郎』が四日連続で放送されています。眠狂四郎といえば市川雷蔵の当たり役! 虚無剣士を演ずる市川雷蔵のかっこよさには、まったくしびれてしまう。
 転びバテレンと日本人の混血で、魔性剣円月殺法の遣い手。市井無頼の徒を自称し吉原女郎の投げ込み寺、浄閑寺に寄宿しているという設定もいいよね。じゃりン子チエにいわせると「エッチな映画」だそうだが、そこがいいのだ。
 眠狂四郎がなにやら陰謀に巻きこまれると、どこからともなく女があらわれて誘惑してくる。エロいシーンになったところで、誘惑女が正体をあらわして狂四郎を殺しにかかる。でも、簡単に返り討ちにして、情を交わした女といえども容赦なく魔剣・無想正宗で切り捨てる。かっこいいなあ…。キャラがいいからストーリーも面白い。「犯すもよし斬るもよし」という類のフレーズもいい。今のアニメには、薬にしたくてもない陰性のエロスにゾクゾクするのだ。

  

 そういうわけで毎回録画していたのだけど、とんだミスをしでかしてしまった。『けいおん!!』が十二話までたまったので、blu-rayに焼こうとしたのです。ところがちょっと容量が足りず録画モードを変えないと焼けないことが判明しました。これをやると時間がかかるんだよね。しかも、blu-rayに焼いている間は、テレビ録画ができない。でも、四時間もあるから大丈夫だろうと思ってはじめてしまった。気がついたら六時間たっていて、まだ焼いている最中だあ。『眠狂四郎』を録画しそこねたー。まあ、レンタルDVD屋で借りてくればいいだけのことなんだけどさ。腹が立つよな−。

  

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72日(金)『Cross Days まるごと桂言葉グラフィティー』を購入

 CIAのエージェント出身で友人の葉寺覚明さんが、メールをくれました。それによると『ラブプラス』のセーブデータの引きつぎができる店が、コナミの公式サイトに書いてあるとのこと。

 http://www.konami.jp/loveplus_plus/transfer/

 ありがたい! 持つべきものは友ですな。対人恐怖症なのにマクドナルドあたりで少年に声をかけてDSを借りようかなどと思い詰めていたので、大変たすかりました。ここのところ鬱で引きこもっているんだけど、数日中にリストの店に出かけてデータの引きつぎをする予定です。葉寺さん、ありがとう!

 しかしながら、例によって鬱が悪化。にゃんにもする気にならないので、アニメ『化物語1 ひたぎクラブ』をみました。よくみたら、あのひたぎ女王さまが、おびえたり泣いたりするシーンがけっこうあるのな。ウヒ! 嗜虐心をそそるよな〜。

 アマゾンから『Cross Days まるごと桂言葉グラフィティー』が届きました。ゲーム『Cross Days』は、つまらないので放棄しましたが、言葉さまは大好きなので購入です。はじめてみる絵が多くて満足できました。しかし、↓こんな感じに病んでいる言葉さまの絵が少ないぞー。もっと黒化した言葉さまの絵をみたかった。でも、桂言葉ファンだったら買っても損はないと思います。

    

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73日(土)『ラブプラス』セーブデータの引きつぎ

 普段は鬱で引きこもっているくせに、さっそく『ラブプラス』のセーブデータの引きつぎをやってくれる店に出かけてきました。ひさしぶりに家から出たら夏になっていたよ…。
 暑い中、駅前をうろつき回って店をみつけました。店内を見回しても『ラブプラスセーブデータ引きつぎサービス』とか看板が出てるわけじゃないのな。しばらくウロウロしてから勇気を出してレジのお兄さんにきいたところ、引き出しから
DSを出してパパパッとやってくれました。オレのDSは、↓のように痛くしているので、ちょいと恥ずかしかった。しかし、店員さんは、プロ根性からか慣れっこなのか顔色ひとつ変えませんでしたね。

 

 作業を横でみていましたが、けっこー面倒くさそうです。オレが自力でやったら二〇分くらいかかりそうだ。しかし、店員のお兄さんは手慣れたもので、ものの五分で完了したのでした。お礼になにか買おうかと思い店内を一周したんだけど、特にほしいものがない。エロゲー以外やんないもんなー。申し訳ないけど、礼を言ってそのまま出てきてしまった。
 近くのマクドナルドに飛びこんで、さっそく起動してみました。画面が変化しているし、セリフが増えた感じです。大いに満足して帰宅したのでした。

 帰宅後、ネットで無料配信している『化物語 十五話つばさキャット』をみました。なんでもオープニングが新バージョンになったらしい。

 http://www.bakemonogatari.com/strm/index.html

 新オープニングが、えろいえろいえろいえろいえろい! メガネ委員長の巨乳が追いかけ回されて手がいっぱいモミモミ騎乗位で大変なことになってしまっている! これはちょっと放送できませんねー。
 放送といえばオレは、てっきりテレビ局がスポンサーからカネを集めて制作費をアニメ会社に渡して番組をつくっているのだと思っていました。違うんだってねー。アニメ会社がつくった作品を、宣伝のためにカネを払ってテレビ局に放送してもらっているらしい。だから放送費が安い深夜枠にアニメが多いのか。テレビ塔をたてて電波をたれ流すだけなのにテレビ局は大もうけだな。あつかましい…。作品の内容に口出ししてきたりするしな。メガネ委員長のエロ巨乳がみられなくなったらどうするんだ
!
 これからは『化物語』みたいにネットで配信すればテレビ局にバカなカネを払わなくてすむからいいと思う。その分を制作費にまわして作品のクオリティを上げてくれ。ネットだと適度に画質が悪いのでDVDの売り上げにも貢献しそうだ。

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74日(日)『アマガミSS』『祝福のカンパネラ』『生徒会役員共』『セキレイ〜Pure Engagement〜』をみる

 blu-ray録画機が自動で録画したアニメ新番組をまとめて観ました。どれもあんまり面白くありませんなあ。

『アマガミSS』−ゲーム原作らしい。ゲームが元になったアニメで面白いのは、ほとんどないよな。一話をみたところでは、さえない男子高校生のまわりに女の子がいっぱいいて、そのなかの誰かにコクハクして…、とかいう話しみたいです。作画はまあまあでしたが、ストーリーはタイクツ。まあ、もう一度くらいみてみるかといったところです。

『祝福のカンパネラ』−ロールプレイングゲームの影響を受けたニセ中世が舞台のお話しらしい。やはり主人公のまわりは女ばかり。こいつも退屈でしたねー。途中で寝てしまった。作画がまあまあキレイなので、もう一度くらいはみようと思います。

『生徒会役員共』−こいつも女ばかりのアニメです。去年まで女子校だった高校に進学した主人公が、無理やり女ばかりの生徒会に入れられて…、というたぐいの話みたいだ。前に放送していた男ばかりの高校で女の子が…の『会長はメイドさま』の逆ですね。でも、主人公が無能力でやる気のない巻きこまれ型という点で劣化している。

『セキレイ〜Pure Engagement〜』−以前放送していた番組の二期らしい。主人公のまわりにいるのは、デカパイの女どもです。そいつらに超能力?みたいなのがあって、胸をブルンブルンさせながら、なんかよくわからん敵と戦う…。…もういいや。

 たいして面白そうな新番組は、ありませんねえ。読書のほうも今は『罪と罰』を読んでいるので、他の本を読む時間がとれない。暑いので一歩も家から出たくないし…。

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75日(月)『藤子不二雄(F)大全集二期』を予約

 継母が死んだ際に受けとった百万円をキレイに使い切ってしまった。三月にもらったのだから四ヶ月持たなかったな。オレが廃人状態のうえに細君が妊娠して仕事を辞め、カネが入ってこなくなったのが大きい。なんやらかんやらでカネが出てったし…。
 このまま貯金を食いつぶしていったらピンチだし、近々引っ越しするつもりなので身軽にならないといけない。手近に転がっているエロ同人誌やらフィギュアやらを叩き売って生活費の足しにしようと思いつきました。しかし、なんにもやる気にならない…。ヤフオクすらも…。暑いし、ダルいし。かなり重症です。
 ところが、節約しないといけないのに、五万円もする『藤子不二雄
(F)大全集』の二期を予約してしまった。ダメダメだあ。なぜ、オレはこうも欲望を制御できないのであろうか…。まあ、『藤子不二雄(F)大全集』だったら、いざとなったらまんだらけに持っていけば、けっこういい値段で買ってもらえると思うんですけどね。それに藤子不二雄(F)先生は、オレにとって手塚治虫以上の存在だから…。

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76-7日(火-水)子供が手足口病になる/『みつどもえ』『オオカミさんと七人の仲間たち』『世紀末オカルト学園』『ぬらりひょんの孫』『学園黙示録』をみる

 子供が『手足口病』という、なんのヒネリもない名称の病気にかかりました。たいした病気ではないらしく保育園に登園可で、そこでうつされました。手足にポツポツができてちょっと口が痛くなりセキが出て熱が上がるという症状です。
 近所の小児科は、評判がいいところと悪いところの二か所あります。評判がいいほうは、予約がいっぱいだったので、やむなく評判が悪いほうの病院につれていきました。そこの医者によると『手足口病』の治りかけで、特に薬も必要なし。そのまま保育園へつれていったのでした。
 ところが子供が保育園から帰ってくると、ふにゃ〜っとしてしまい元気がない。「くちがいたい、くちがいたい、くちがいたい、くちがいたい、くちがいたい、くちがいたい、くちがいたい、くちがいたい、めそめそめそめそ…」とこわれたテープのようにくり返します。さらに熱が出て夜中に吐いてしまった。思い出したようにヒーヒー泣くので、眠れない…。
 それで翌朝、評判がいいほうの病院へつれていきました。診断は『手足口病』のなりかけということで、保育園は休ませて家で寝かしていろといわれました。昨夜は子供がむずがって眠れなかったので、オレと細君もいっしょに寝たのでした。寝ないと鬱が悪化するんだよ。うー、気分が悪い…。そういうわけで雑記が、なおざりになってしまいました。

 気分が悪いのでなにもする気にならず、blu-ray録画機が自動で録画したアニメ新番組をまとめて観ました。どれもこれもつまらなかったけど、最低二話まではみようと思います。

『みつどもえ』−けっこう評判が良かったのでマンガも読んだことがあります。…マンガもアニメも両方ともつまんないよ。どこがどうだとか書けるところがないほどまでにつまらない。どうしてこれが評価されてアニメになったのか理解不能。時間の無駄なんで、みないほうがいいという水準です。

『オオカミさんと七人の仲間たち』−学園のなんでも相談係みたいなクラブが舞台で、姉御肌で腕っ節の強い女に貧弱な男が粘着するお話し。もう少しみる者をワクワクさせる工夫はできないものなのか。つまらない。…でも、まあ、もう一度くらいはみるか。

『世紀末オカルト学園』−これもたいしたことねーなー。主人公の女の子がブスだしな。いまさら超能力じゃあアレなんで、そいつを霊能力やら魔法力やらにおきかえたよくある学園支配バトルものみたいだ。…つまらなかった。まあ、もう一度くらいはみてみるけど、たいしたことなさそうだ。

『ぬらりひょんの孫』−主人公の中学生がヤクザの跡取りだとまずいので、妖怪の跡取りということにしたおとなの事情アニメ。原作は少年ジャンプ連載。こんな程度の作品でも連載をとれてアニメ化するんだな。ジャンプも落ちぶれたものだ。もう一度くらいはみてみるけど、つまらない。

『学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD』−エロゲのパクリかな? 今期のアニメで、こいつが唯一楽しめた。高校が舞台で、街中みんなゾンビになっちゃって、主人公たちがゾンビと戦いつつ生き残ろうというパニック生存ものです。よくあるパターンだけど、パターンをはずしていないので面白くみられる。人気とりのために、女の子のパンツやタレ乳に粘着しとるのも、よし。血まみれのグログロだしね。ヒロイン?がなかなかビッチなところもよかった。『けいおん!!』と同じ時間帯なので、視聴率をとるのは無理だろうな。

 アニメは、最低でもこの間終了した『WORKING!!』くらいの水準はほしい。これがみることができる作品の最低線です。『化物語』や『ストライクウイッチーズ』までいけば、お見事と思う。今は『けいおん!!』『こばと。』くらいしか面白いアニメがないなあ。数日中に放送される『ストライクウイッチーズ』二期に期待しよう。

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78日(木)手足口病が目に感染する

『手足口病』のバイ菌が目に入ったらしく、子供が夜中に間歇的に起きては「めがいたいよ〜、めがいたいよ〜、めがいたいよ〜、めがいたいよ〜、めがいたいよ〜、めがいたいよ〜、めそめそめそめそ…」と騒ぎます。朝になったら病院につれていってやるから、たのむから寝かせてくれ〜。
 朝一番で腕のよいほうの小児科につれていきました。保育園につれていっても大丈夫ということなので、目薬をもらい子供を保育園にあずけて帰宅しました。細君もあまり寝ていないんだけど、妊婦検診で大学病院へ行ってしまった。
 二時間くらい寝たところで保育園から電話です。熱が出てきて元気がないから子供を引きとってくれというお達しでした。ヨロヨロと保育園に引き返し、子供を受けとって布団に放りこみ、再び寝たのでした。子供も弱っており、すぐ寝てくれたのでたすかった。
 子供の回復力はたいしたものです。数時間後に目をさましたら元気になっていました。しかし、オレは頭痛がする…。子供が病気になると、文字通りなにもできません。この労力や逸失利益を金銭に換算したら大変な額になると思うぞ。子ども手当一ヶ月
13000円ですか…。すくねーよ。

 そういや今度の日曜日は参院選ですね。どうやら民主党が負けそうな気配です。菅直人は、意外にバカだよな〜。選挙直前に増税するとか余計なことをいわなければいいのに…。現在の日本の財政では、近々増税か高インフレか、あるいはその両方が不可避なのは常識です。どの党が政権をとっても変わらない。だったら、選挙に勝ってからしれっと言えばいいのに。政治家がなまじ誠実だとダメだという見本だよな〜。そうはいっても、まあ、誠実な菅さんの政党に投票してやりますかね。

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79日(金)首チョンパアニメ『エルフェンリート』をみる

 首チョンパアニメとして日本よりヨーロッパで評価の高い『エルフェンリート』を全十四話みました。以前ポンド安の時期に、イギリスのアマゾンでDVDを購入して放置していたものです。こいつは、みるのに踏ん切りが必要なアニメなんですよ〜。
 吹き替えが英語だけでなくドイツ語も入っているのが、ヨーロッパでの人気の高さをうかがわせます。ちなみに値段は、
21.72ポンドでした。1ポンド125円くらいだったから2715円ですね。いっしょに購入した『GUNSLINGER GIRL』全話セットが13.46ポンド(1683)、『フルーツバスケット』全話セットが26.94ポンド(3368)OVAR.O.D』が2.59ポンド(324円。安い!)でした。けっこういい買い物をしたと思います。
 首チョンパ能力を持つみえない手をあやつる二重人格の猫耳娘
(耳じゃなくてツノだけど)が、謎の研究所から脱走して刺客を相手に殺しあうというのが大体のあらすじです。二重人格のいっぽうは、殺人鬼でもうひとつの人格は、白痴!というシロモノ。設定もアレだけど内容はさらに無茶です。児童の性的虐待、ロリヌード、四肢切断などがてんこ盛りのスプラッターでした。とりわけ残酷描写がすごくて、全裸のロリ少女を鎖でつるして鉄球を高速でぶつける人体実験とか、こんな↓切断シーンとかは毎回のように出てきます。

 

 すぐにワケありの女の子を家につれて帰ってくる男が主人公の萌えアニメのハーレム設定なのに、殺し合いの血まみれバイオレンスが全開です。テーマは、首チョンパ・流血・少女の全裸・家族・純愛・イジメ・差別といったところかな〜。
 日本よりも、ヨーロッパで人気があります。特におフランスとドイツでは、好きな日本アニメのベスト
5に入るほどの知名度らしい。オリジナル版の『デビルマン』に一番近いんだろうけど、あの救いのなさは、フランス映画の名作『禁じられた遊び』に通ずるものがある気がしました。
 マンガ原作のアニメです。前に評判を聞いてマンガの一巻を読んだのですが、こっちのほうは絵が下手なので放棄してしまった。後半は、作画が良くなるようなので、また読んでみようかとも思います。
 オープニングの音楽は、アニソンなのにラテン語のグレゴリオ聖歌風というもの。それに日本版のオープニング絵は、クリムト風なんだよね。『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』のオープニングもそうだったしアニメーターは、クリムトが好きなのかな。

 

 外国では何個も賞をとっているそうですが、日本ではほとんど知られていません。かなり水準が高い作品なので、こういうのに耐性がある人にはおすすめですよ。
 日本版のオープニングでは芸がないので、ドイツ版の紹介動画を貼っておきます。オープニングをみたい人は、紹介動画をみた後で
youtubeを探せば簡単に出てくるよ。

 

 

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