遊撃インターネット狂人雑記56

北のりゆき=死売狂生=行方未知

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2010

216日(火)今期アニメの総括/『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』が面白い

 最近ソニー製のBlu-ray HD録画機を買ったのだが、これが非常に便利! 適当な単語を登録しておけば、その単語が入っている番組を勝手に録画してくれる機能や、これまでの視聴履歴からオレの好みを判定して自動録画する機能がついている。さらに、アニメの新番組を自動的に録画してくれる機能もあり、面白かったら毎回録画に指定すれば忘れずに録画してくれる。
 今までは評判の良いアニメを
ny氏やsh氏に借りて、いわばピンポイントでみていたのだが、今年は新作アニメを俯瞰的にみることができるようになりました。で、まあ、そいつらの感想です。

・デュラララ!
 スタイルはよいけどクビがない、クビなしライダーのお姉ちゃんが池袋で活躍するお話です。クビがないくせになぜかしゃべれるし、切断されたクビからは黒煙が立ち上っている。なんかギャグアニメみたいだけど、シリアス調でこれをやるんだなー。西武池袋線沿線に住んでいたことがあるので、みたことがある池袋の景色がよくでてくるのが面白い。だが、それ以外どこを面白がればいいのかさっぱり分からん。作画は非常にいいんだよな〜。切っちゃうかどうか思案中です。
55

・おおかみかくし
 どこかでみたような設定だと思ったら、『ひぐらしのなく頃に』の人の原案か。主人公が田舎の学校に転校したら、和やかでいいところなんだけどどこか様子がおかしく、秘密が隠されているようだ。平和な日常が徐々に狂気によって浸食されていく、というような内容です。
 まんねりっておるぞ。ヒロインの五十鈴ちゃんの声が堀江結衣に似ていて、だんだん病んでいくところがよいですな。この作品も作画がいいな。最近のアニメはみんなこんなものなのか。ひと昔前の
OVA水準だよな。70

・バカとテストと召喚獣
 一話みただけで切ってしまった。成績順にクラス分けされており、下位クラスはボロ教室。上位クラスは豪華教室と、階級があるわけです。それで、ビリクラスの主人公が下位クラスを引っぱって上のクラスに成り上がっていくというはなしらしい…。
 現実世界ではそのとおりであるにしても、大人が定めた成績で階級が決められるという体制にキャラクターがなんの疑問も待たないというところがくだらねーと思った。一話で切ってしまったからその後どういう展開になったのか知らん。
10

・ひだまりスケッチ×☆☆☆
 六人の女子高生の皆さんが下宿でキャピキャピ仲良くやるというお話。原作は萌え四コマ漫画らしく、四コマをつなげて可愛い女子高生の日常を描くというもの。サザエさんの進化形か。結構人気があるらしく、三期目とのこと。たしかに女の子たちは可愛く描けているし、ボケ〜とみているにはいいんだけど、あとになにも残らない作品ですなあ。
70

・はなまる幼稚園
 なんとびっくりエヴァンゲリオンのガイナックス製だ。全然ガイナックスらしくない。そこがよいともいえる。幼稚園の先生になった新卒青年が園児にモテて、あこがれの美人先輩がいて…、というおはなし。園児が可愛く描けているからいいんじゃないでしょうか。細君が、バカな変態オタクがこれをみて幼稚園の先生になったらどうするのよと怒っていた。これもみたあとになにも残らない作品です。
68

・聖痕のクェイサー
 深夜エロアニメらしいのだけど、全然エロくないのが致命的。三話で切った。まぁ、要するにキリスト教っぽい味つけをした超能力戦闘もの。主人公が超能力を発揮するには、巨乳美人のオッパイを吸わなければならないというところがミソ。ところが肝心のオッパイ吸いつきシーンがテレビでは放送できないらしく、どうでもいいような背景に差しかえられている。これじゃあみてもしょうがないので切ってしまった。
DVDになったらちゃんとオッパイに吸いつくらしいので、それまで記憶に残っていたら借りてきてみてみよう。25

・ダンスインザバンパイアバンド
 たしか原作の環望氏とはコミケで隣になったことがあるよー。一本木蛮氏のサークルで本を置いていたんじゃなかったかな。
 一話しかみていないんだけど、ツンデレの吸血鬼ロリ女王様のシモベになった主人公が、どうこうとかいう作品みたいです。このパターンはもう飽きた。
15

ソ・ラ・ノ・ヲ・ト
 最初は『けいおん
!』からパクったキャラクターが『ストライクウイッチーズ』みたいな、なんちゃって軍隊で和んでいるアニメだと思いました。背景は日本アニメの名作シリーズですな。
スペインの街で、フランス語を読み書きする人たちが、ドイツの軍服を着て、アメリカの歌を演奏して、風俗は日本という珍作です。
 最初は、なんだこのオリジナリティーのない作品は、と思ったんだけど妙な違和感がある。変にオレのアンテナに引っかかるだね。ネットで調べたところ、
『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』に散りばめられた不吉さ――鵺(ぬえ)が運ぶ死のイメージについて というページにあたり、ようやく得心できました。
 
http://d.hatena.ne.jp/ill_critique/20100131/1264945639

 なるほど。『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』は、なんちゃって萌えアニメのふりをして濃厚に死の臭いがつきまとってるんだよね。オープニングからしてクリムトのパクリです。ヒトラーがウィーンで浮浪者をやっていたころ、同じウィーンで活躍していた世紀末画家ですね。ウィキペディア(Wikipedia)より

 女性の裸体、妊婦、セックスなど、赤裸々で官能的なテーマを描くクリムトの作品は、甘美で妖艶なエロスと同時に、常に死の香りが感じられる(若い娘の遺体を描いた作品もある) 

  

  

  

 ストーリーはこんな感じです。ウィキペディア(Wikipedia)より

 はるか未来、現代世界が半ばおとぎ話となり世界の様相も国も人種も今とは全く異なる状況になった世界。空深カナタは廃墟で女性兵士と対面する。彼女はトランペットを手にしていた。喇叭手に興味を抱き、軍に入隊すればトランペットが吹けると勘違いしていたカナタは軍に入隊することを決心し、トロワ州セーズの街の駐留部隊であるヘルベチア共和国陸軍第1121小隊に配属される。彼女が水かけ祭りの日にセーズで騒動に巻き込まれる所から物語は始まる。

 よくみたら舞台設定も暗いんだよな。最終戦争で人類が大打撃を受け十九世紀まで技術水準が退化している世界。ところが兵器だけは二二世紀のオーバーテクノロジー。でも、通信はラッパでおこなう…。
 第一話を思い出してみると、川に転落した主人公が不吉っぽい巨大な鳥の化石を目撃したり、緊急事態の際に鳴る黒電話が紹介されたり…。女五人だけの貧弱な砦守備隊だからねー。敵が攻めてきたら全滅だよな。砦を守る五人の乙女とかいう伝説があるみたいだし…。死亡フラグ立ちまくりじゃん。
 現在七話まで放送されています。全十二話らしいから、そろそろ鬱展開がきそうな気がする。オレの予想だと、黒電話が鳴り敵の大軍が攻めてくる。主人公以外全滅。さわちゃん先生パクリの隊長が主人公の身代わりになって死ぬ。主人公は喇叭がうまくなる。
 あるいは、オーバーテクノロジーの兵器が復活して暴れ出し、街を守るため砦守備隊が出動。主人公以外全滅。さわちゃん隊長が身代わりになって死ぬ。主人公は喇叭がうまくなる…。
 このまま、まったり萌えアニメで終わったらがっかりだー。鬱展開があれば
90点、まったりアニメのままだったら70点といったところか。

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217日(水)『正に外道』を入手

 同じマンションのOLをさらってバラバラにして消滅させてしまった『神隠し殺人事件』の被告が発行した同人誌を入手しました。コピー誌で部数も少ない貴重品です。前から欲しかったんだよねー。欲しいと思っていた本は辛抱強く待てば必ず手に入るよな。
 せっかくなので全ページを遊撃インターネットにアップさせてもらいました。よかったらみてください。
 
全公開! 江東マンションOL神隠し殺人事件星島貴徳被告発行変態同人誌『正に外道』

『罪と罰』中巻読了。やはり面白い。

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218日(木)『正に外道』をアップ

 ひさしぶりに父宅に行ってきました。継母が死んでションボリしているかと思ったら、意外に元気です。部屋の整理を手伝って、年金の手続きの代行を依頼されてしまった。しょうがないが、めんどうくさー。車で往復三時間かかるし。
 帰宅後『正に外道』をホームページにアップする作業をしました。これが意外に手間がかかるんだよー。スキャンして、画質を調整して、ページをつくって、説明文書いて、リンク張って、画像貼って、アップロードして…。鬱でなんにもやる気がしないのにな〜。妙な使命感
?みたいなものがないと、やってられません。

『罪と罰』下巻読了。この本は、どうやら鬱が昂じると読みたくなるようだ。少し元気が出た。 

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219日(金)岩波ジュニア新書『仏教入門』を読む

 ひろさちやの本を読んで仏教についてはある程度わかっているつもりでしたが、復習のつもりで岩波ジュニア新書『仏教入門』を読みました。中高生向けということになっているけど内容はかなり高度。読めない字にフリガナが振ってあるのがたすかるね〜。
 よくある入門書だと仏教を大乗仏教と上座部仏教(小乗仏教)にわけて解説しているけど、この本ではさらにチベット仏教を独立して扱っているところが目新しい。チベット仏教は大乗仏教の一派だが、インド後期密教を母体にしている。ちなみに空海がもたらした日本の真言宗は中期密教が母体となっている。バラモン教の教義にあるアートマンとかいう絶対物を否定し、すべてはうつりかわり滅びるというのが仏教教義の根本なんだけど、密教になるとバラモン教化して大日如来とか絶対神みたいなものをつくりだしてしまう。後期密教になるとさらに退化して仏さまが夫婦になってセックスしながら歓喜仏とか、もはや仏教じゃないみたいだ。チベット仏教は、さらにこれにチベットの土着信仰が融合している。意外に広く分布していてモンゴルやシベリアまで広がっているらしい。ロシアにも仏教徒がいるのか。
 この本は仏教の歴史が中心だけど、教義などについても唯識論や天台本覚思想など非常に手堅くまとまっている良書でした。

 

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220日(土)岩波ジュニア新書『ヨーロッパ思想入門』を読む

 岩波ジュニア新書『仏教入門』が良書だったので、続いて『ヨーロッパ思想入門』を読みました。なんだこりゃ。ぜんぜんわかんねーよー! 本当にこんな本を中高生が理解できるのか? オレの理解力は中高生以下なのか? 
 哲学書特有の気取ってわざとむずかしく書いたとしか思えない文章がズラズラと…。イデア論あたりでいやになってしまった。岩波ジュニア新書といえども中を見て選ばないとダメだな。

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221日(日)『悪霊』上巻(ドストエフスキー・江川卓訳)を読む

 この本を読むのは三度目です。帝政ロシアで起きたネチャーエフ事件という連合赤軍事件の元祖のような革命団体の粛清事件を受けてドストエフスキーが書いた革命批判の小説です。最初に読んだのは学生時代だったけど、「バキュン! バキュン! ドカ〜ン!」というのを想像していたら、いつまでたっても『事件』が起こらず退屈して途中で放りだしてしまった。
 今回もようやく三五〇ページあたりで主人公がロシアに帰ってきてストーリーが動きだします。…長かった。文章の密度が濃いから、ここまででもライトノベル五冊分以上の重さがあります。くたびれるばかりで得るものが少ないので、乱暴なようだけどアタマの部分はとばしてもかまわない気がする。まんがで読破シリーズの『悪霊』も、ここからはじまっているもんな。
 悪の超人ニコライ・スタヴローキンが、実は空虚な人間で弱さに押しつぶされて自殺してしまうというところがこの小説のキモだろう。下巻を読んでから感想を書こうと思います。
 合計で千三百ページを超える本を読んでられない人は、まんがで読破シリーズの『悪霊』がおすすめです。非常によく描けていると思う。登場人物の名前を覚えるのにも使えるしね。

  

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223日(火)遺族年金の手続きをする

 父親に頼まれて遺族年金の手続きに行ってきました。年金事務所というのはヒドイところだね。書類を出すだけなのに二時間半も待たされた。役所で戸籍をとるときは、ものの一五分で終わったのに…。
 なにもせずひたすら待つというのは、くたびれる〜。すべて終わったら五時近くになっていた。ヘロヘロになって父宅に戻ったら、父親が千円こづかいをくれた。大の男を半日働かせて千円かよ。すっかりくたびれてウツになってしまった。

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224日(水)やたらにうまいケーキを食べる

 東京女子大の前に非常にうまいケーキ屋があると聞き、父宅にいったついでに寄り道して買ってきました。なんでもモンブランが特にうまいらしい。しかし一個五百円。ただのケーキにしては高いとそのときは思った。
 帰宅してから食べたのですが、たしかにうまい。というか、うますぎる。五百円という値段も安いと思わせるほどの味です。これよりうまいケーキってあるの
? とききたくなるほどうまかったですよ。五百円程度でこんなうまいものが食えるとは、いい時代に生まれたものだと思います。
 アテスウェイという店です。季節限定のモンブランがおすすめ。
 
http://www.atessouhaits.co.jp/boutique/index.html

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225日(木)『悪霊』下巻を読了

 ようやく『悪霊』を読み終わりました。最近ウツ状態であんまり集中力が続かない。特に人名が覚えられないので、まんがで読破シリーズの『悪霊』を横に置いてこんがらがってきたら参照しつつ読んだのでした。
『悪霊』で特に重要なのは『スタヴローギンの告白』だと思います。まんがで読破シリーズでは、良心の呵責に耐えかねてスタヴローギンが自殺したことになっているけど、それは違うよね。「神は存在しない。だからなにをしてもゆるされる」という観念を持った主人公が、あらゆる奇怪で反社会的な行動をおこない、そのことで常識人から避けられ社会主義者に喝采される。けれどもそれらは結局空虚である。しまいには面白半分で少女をレイプして自殺に追い込むまで堕落するが、空虚であるが故に平然としている。しかし、最後になにものかに押しつぶされて冷静に準備を整えて首つり自殺をしてしまう。
 スタヴローギンは、神を喪った現代人を深刻に写している人物像であり、『スタヴローギンの告白』は、『大審問官』にならんでドストエフスキーの書いた最も重要な文章とされています。まあ、よくわからないんだけどね。神を喪うと人間がいかに腐敗しもろく崩れさるか描いているんじゃなかろうかとオレは感じました。。
 あと、マルクス主義が広がる前の十九世紀の社会主義や革命運動がえがかれているのも面白かったですね。社会主義者のピョートルが、いやみったらしい嘘つきで詐欺師で山師で残酷で、実に嫌な人物に書かれているのも興味深い。どうやらドストエフスキーは、革命運動を少数の陰謀家による火つけと理解していたようだ。
『悪霊』は、三部構成になっています。一部はあんまりたいしたことないので、根気が続かないようだったら一部の大部分をとばして読みはじめてもいいんじゃないかな。

  

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226日(金)『少年少女世界文学選集 ドストエーフスキイ名作集 カラマーゾフの兄弟』を読む

 多面的で構造が複雑な『カラマーゾフの兄弟』は、オレのアタマだとなかなか理解しがたい。そこで少しでも理解の足しにしようと『少年少女世界文学選集ドストエーフスキイ名作集』を買ってきました。一九六三年発行。監修には「仲よき事は美しき哉」の武者小路実篤がまじっているぞ。ドストエフスキーは、ロシア文学の泰斗、米川正夫が担当している。昔の児童書ってスゲーな。
 さっそく読んでみました。さすがに名の通った人だけあって見事に要約しています。『カラマーゾフの兄弟』は、登場人物のほぼ全員が、言ってることとやっていることと考えていることが違うという希有な小説です。発狂者や自殺者も出るしね。これを読んで『カラマーゾフの兄弟』を理解できたとはとてもいえないけど、頭を整理する役には立ったと思う。

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227日(土)『ダンナ様はFBI』『人類は衰退しました5』を読む

 ウツでダルくてどーしょーもないので、ねっころがって軽い本を読みました。『ダンナ様はFBI』は、日本人のコピーライターのお姉さんが一目惚れされて結婚した相手が元FBI捜査官だったことから起こる騒動を描いたもの。バブル経済の前後にかけての話しです。
 
FBIなんかやっているとトラウマになるみたいです。旦那さんも風船の割れる音をピストルの発射音と勘違いして真っ青になったり、ウニが脳みそにそっくりだとかで食えなかったり、あまりよい商売じゃなさそうだ。

『人類は衰退しました5』は、『家族計画』や『加奈』などの名作エロゲの脚本で名をあげた田中ロミオ氏の最新作。
 面白くなかった。この作品のどこを楽しめばよいのかわからない。明らかに水準が下がっている。書きすぎだろう。ライトノベル作家はマンガ家並みに書きとばさせられるみたいだな。駄作を数書いてもしょうがないと思うのだが。才能はすごいのだから、もう少し腰をすえてちゃんとしたものを書いてもらいたい。

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228日(日)瀬戸内寂聴『女人源氏物語』二・三巻を読む

 あんまりかたいものは読む気がしないので、瀬戸内寂聴『女人源氏物語』の二・三巻を読みました。源氏物語のサイドストーリーですな。エロゲのサイドストーリーを書いても社会から黙殺されるけど、源氏物語のサイドストーリーなら文化功労者にしてもらえる。
 他の本では、美しくやさしく包容力のある完璧美人の紫上が、かなり嫉妬深く腹黒く描かれているのが特徴ですねえ。明石の方から明石の姫君を奪って会わせないとかね。
 源氏物語本体にくらべるとずいぶん軽く読めます。

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31日(月)2ちゃんねるがダウン

 2ちゃんねるが韓国人からの攻撃でサーバーダウンしたとか。みにいったら、たしかに表示されない。ざまあ。差別書きこみだらけだから狙われて当然だろう。
 
2ちゃんは便利は便利なんだけど、下品な臭いが鼻についてならない。このまま永久に表示されず消えてなくなれば、少しは世の中がきれいになると思うんだけどな。
 オレも韓国人にまじって
2ちゃん攻撃に加わりたいんだけど、なにをすればいいかわからねえや。F5を連打して再読みこみを繰り返せばいいのかなあ。ずいぶん原始的な方法だな。

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32日(火)『源氏物語』挫折

 瀬戸内訳『源氏物語』八巻を読みました。光源氏亡き後の宇治十帖といわれる部分です。
 …つまんねーよー。『源氏物語』は、光源氏がハチャメチャやるところが面白いと思うんだよね。逢い引きの最中に生霊に襲われたり、ダメに決まっている女にばかり手をつけたり。女ぐせの悪さのせいで都落ちするハメになっても、こりずに逃げた先で女をつくって子供まで産ませて紫上をガックリさせる。そういう無茶なところが面白かったのに、後半の玉鬘では、少しは分別がついて結局女に手をつけず、トンビに油揚げをさらわれる。これは、
NTR(ネトラレ)で萌える属性の人がいるかもしれんが…。どうも後にいくにしたがって紫式部の筆鋒が鈍っているぞ。書きあきたのかな〜。
 この八巻の宇治十帖になると、源氏は死んでいて、孫の代の話しになっています。こいつらは、光源氏にくらべるとずいぶんまともで面白くないんだよねー。二一六ページまで読んだけど、つまんないので嫌になってしまった。八、九、十巻は、巻末の瀬戸内寂聴による要約と解説『源氏のしおり』を読んで終わりにしたのでした。

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33日(水)『萌えで読みとく名作文学案内』を読む

 ノンフィクションや歴史物には、まあまあくわしいんだけど、どうもオレは文学方面に弱い。そこで弱点補強のためためしに読んでみました。最近は、なんでも萌えばやりですな〜。
 読んでみると萌えというよりも「こんな有名な人がこんな変態的な小説を書いているよ〜」という本でしたね。『眼球譚』とか『骨餓身峠死人葛』とか『瘋癲老人日記』とか…。これはこれで面白いからいいけど、萌えと違う…。
 紹介されていた中では、堀辰雄の『風立ちぬ』と太宰治の『女生徒』が面白そうだと思った。今度読んでみよう。

 

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34日(木)映画『涼宮ハルヒの消失』をみる

 鬱な体を引きずって新宿へ行き映画『涼宮ハルヒの消失』をみました。オタクの皆様はマナーがよく静かでよい映画館なのに、隣のカップルがせんべいを食ってやがってうるさいのにむかついてしまった。
 要するにこの映画は(ネタバレになるので反転)、
キョンが長門をふってハルヒを選んだというストーリーだよね。オレだったら可愛くなった長門のほうがいいなあ…。あと、病んでいる朝倉さん、萌え〜。
 たしかに面白かった。しかしオレは入場券が千円で手に入ったからよかったけど、通常は千八百円で高いしねえ。一度は映画館でみてもいいと思うけど、二回行く気はしないな。二度目はDVDで十分だろー。ところが二度みた人にはフイルムをプレゼントするなど、映画館も工夫を凝らしてお客を誘いこんでいました。プレゼントには、けっこう長い行列ができていましたよ。
 帰りがけに過激派書店の模索舎に寄ったけど収穫なし。

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35日(金)『地下室の手記』(ドストエフスキー)を読む

 ドストエフスキーのひねくれ観念小説『地下室の手記』を読みました。十九世紀の引きこもりの独白です。この本については前も書いたような気がする。読むのは三度目です。
 書かれたのは一八六四年。日本では幕末で池田屋事件があった年です。そんな時代に、これほどまでに現代的な自意識過剰人間がいたことに驚かされます。出だしからしてこれですよ。

 俺は病んでいる……。ねじけた根性の男だ。人好きがしない男だ。どうやら肝臓を痛めているらしい。もっとも、病気のことはさっぱり訳がわからないし、自分のどこが悪いのかもおそらくわかっちゃいない。医者にかかっているわけでもなければ、今まで一度もかかったこともない。医学や医者は立派なものだとは思っているのだが……。そのうえ、俺はこのうえもなく迷信深いときている。まあ、少なくとも医学を立派なものだと信じこむほどには迷信深いわけだ(迷信を馬鹿にする程度には、教育も受けているはずなのだが、とにかく迷信深いのだ)。いや、金輪際、医者なんぞに診てもらうものか。意地でも嫌だ。ここんところは、誰にもわかっちゃもらえまい。まあいいさ、俺にはわかっているんだ。もちろんいったい誰に嫌がらせをするつもりでこんな意地を張っているのか、そんなことは俺にも説明できやしない。

 ずっとこんな調子です。そして六ページ目には、最近流行の「引き籠り」の文字が…。この近代的な意識の水準は少なくとも第一次世界大戦以降のものじゃないかな。

いったいお前は何者なんだ? と、訊ねたいだろう。答えてやるよ。俺は一介の八等官さ。糊口をしのぐために(まさにそのためだけに)、役所勤めをしていたが、去年、遠い親戚が六千ルーブルを遺言で残してくれたから、すぐさま退職して、この穴蔵のごとき部屋に引き籠ったのだ。以前もここに住んではいたが、今やここにどっかり根を下ろしたわけだ。

 大変ひねくれていてねじくれた小説です。光文社古典新訳文庫版と江川卓訳の新潮文庫版が手に入りやすい。両方とも良訳です。

  

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36日(土)『DEARDROPS』体験版プレイ

 オレが最も好きなエロゲーのひとつ『キラ☆キラ』を出したOVERDRIVEの新作ゲーム『DEARDROPS』体験版をプレイしました。『キラ☆キラ』と同じくロックバンドが舞台です。
 クラッシックのバイオリンを挫折した主人公がロックバンドをはじめるという話しで、ひと癖ある女の子を集めてロックバンドを結成したところで体験版は終了。プレイ時間は、二時間ちょいくらいだったかなあ。
 バックに流れる音楽がロックなのが『キラ☆キラ』と同じだけど、『キラ☆キラ』ほど光るものがないような気が…。うーん。シナリオライターも原画家も別人だから、まったく関係ない別作品とみるべきだろうか。ネットで評判を確認してから購入するかどうか決めよう。

 DEARDROPS体験版のダウンロード http://www.over-drive.jp/project/deardrops/

 

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37日(日)『死霊』一巻(埴谷雄高)を百ページまで読む

 観念小説の傑作と評判の高い埴谷雄高の『死霊』を読みました。NHKで放送された『埴谷雄高・独白「死霊」の世界』や立花隆との対談本を読んで以前から取り組んでみたいと思っていたものです。ドストエフスキーの影響が強い小説だということは知っていたので、ドストをひと通り読んでから手をつけるつもりでいました。
 そういうわけで百ページまで読んでみたんですけどね。つまんねえよー。ストーリーらしいものはなくて、ドストエフスキーの一番つまらない特徴である登場人物同士の思弁的
?な討論がひたすら延々と続く感じですねー。
 舞台は瘋癲病院(精神病院)で、なんか変な人たちがずっと討論しています。一生懸命に文面を追っても、なにをいってんのかさっぱりわかんねえ。読んでいるうちに気が遠くなってきて、眠りそうになってしまった。
 オレの頭が悪いとともに形而上的な思考の訓練を受けていないということもあるのだろうが…。それにしても…。
 辛抱して最後まで読み通すか放り出すか、思案しているところです。

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38日(月)『死霊』一巻(埴谷雄高)を二百ページまで読む

 なんとかがんばって埴谷雄高の『死霊』を二百ページまで読みました。第一章『癲狂院にて』が終わって、第二章『<死の理論>』の途中までです。一日百ページずつ。この調子でいけばあと二日で読み終わるんだが〜。
 しかし、さっぱり意味がわかりません。高校生のころ大嫌いな物理の授業を受けたときのようだ。教師がなにか日本語を話しているのは事実なんだけど、その言葉が右の耳から入って左耳から抜けていく…。幽霊がどうとかいう部分が『罪と罰』のスビドリガイロフのパクリだぁ、とか、死の勧告がどうとかいう部分が『悪霊』のキリーロフのパクリだぁ、とか、そんな読み方しかできません。
 埴谷雄高は、戦前に共産党の活動家になり、パクられた後に獄中でドストエフスキーに出会って転向したとか。トルストイ主義者になるとかいうのならまだしも、なぜに共産党員がドストエフスキーで転向なんだか、経歴からしてさっぱり分からない。
 どうせならオリジナルのドストエフスキーを読んだほうがよくないだろうか。そう思って米川正夫訳の『罪と罰』を読みました。これが面白い。『死霊』を読んだ後だからなおさらです。ちょっと手にとるだけのつもりが、気がついたら三百ページくらい読んでいた。
『死霊』って文体もドストエフスキーに似てるんだよね。正確にはドストエフスキーの日本語訳に文体が似ているというべきか。冗長で悪文の代表といわれるドストエフスキーの文体までまねることはないじゃないか。…疲れる。
 どうでもいいようなことだけど『死霊』は、『しれい』と読みます。聖書でそう読ませるかららしい。だったら『悪霊(あくりょう)』は、『あくれい』じゃないとおかしいよな。

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39日(火)『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』(伏見つかさ)を読む

 重い本ばかり読んで疲れたので、ネット古本屋で買った『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』を読みました。まあ、流行のものはとりあえず読んでおこうというわけです。
 美人で頭がよくて運動もできるけど生意気でツンツンの中学生妹が、実は重度のエロゲ(妹モノ)オタクだったというライトノベルです。
 実際は、求めても得られないものの代償行為としてオタクなものはあるので、美人で頭がよくてなんでもできる女は、オタクにはならんわなあ。まあ、そこらへんが小説なわけで、そんなことをいっていたら始まりませんね。
 二時間くらいで読了。オタクも立派な趣味だから尊重しよう、というのがテーマらしい。オタクにやさしいマンガ的な小説でした。残るものはないけど、それなりに楽しかったから娯楽としていいものなんだろう。

 

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311日(木)『死霊』一巻(埴谷雄高)読了

 なんとかかんとか埴谷雄高の『死霊』一巻を読み終わりました。まったく頭に残っていないので「読んだ」といえるのかすらあやしい。「自動律」のナントカだとか、「虚体」がどうだとか…。おもしろくねーよ。
 解説によると、リンチ共産党時代の活動家だった埴谷雄高の経験を生かしてこの後リンチ殺人が起こるらしい。まんま『悪霊』じゃんか…。今は見る影もないけど、昔は共産党って知識人に多大な影響を与えていたんだなあ。
 このまま読み続けてもなんら益があるとは思えないので、『死霊』はこれで終わりにします。文庫本なのに千四百円もしたので捨ててしまうのはもったいない。売ることにしよう。

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312日(金)『未成年』上巻(ドストエフスキー)読了

 積んでおいたドストエフスキー『未成年』上巻を読みました。評判通り面白くないですなあ。同じドストエフスキーの『賭博者』と『地下室の手記』を混ぜ合わせたような一人称の小説です。
 上巻を読んだところでは、ストーリーは無い。会話小説とでもいえばいいのかなあ。主人公が
Aさんのところに行って話しをして、つぎにBさんのところに行って話しをして、Cさんと話し…、Dさんと話し…。ロシア人の名前は複雑だから、そのうち誰が誰だかこんがらがってきてわけがわからなくなってしまう。
 主人公には一応ロスチャイルドのような大金持ちになるという目標があるんだけど、金持ちになれそうな活動はなにもしてない。ストーリーらしいものもないから、
(ひょっとしたらあるのかもしれないけど、オレの読解力では理解不能)会話の小話集としか読めない。まあ、なにを会話しているのかはなんとか理解できるので『死霊』よりはマシです。なんとか読み倒したという感じですね。

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313日(土)エロマンガを売りにいく

 いい加減置く場所がないし再び読むことはないだろうと、エロマンガを段ボールに詰めて、まんだらけに売りにいきました。ダンボール箱四杯分にもなりましたよ。我ながらためこんだものです。
 ところがせっかく持っていったのに、ダンボール箱半分くらいしか買ってくれなかった。なんでもエロマンガは、新しいものしか売れないんだそうな。その代わり町田ひらくのロリマンガがかなり高く買ってもらえた。全部で一万円にもなればいいかなと思って持っていったんだけど、計算通り一万七百円になったのでした。
 買い取り拒否品を持って帰るのが面倒くさかった…。こいつらはブックオフに持っていっても二束三文だろうし、捨てちまうしかないかなあ。みているうちになんだか捨てるのが惜しくなってきたぞ…。

314日(日)風邪をひく

 子供が風邪をもらってきて、見事にうつされてしまった。熱はないんだけど咳とのどの痛みがひどい。『未成年』下巻を読んだり、録画しておいた『日本の名峰』をみたり。なにもする気にならず、ごろごろ寝てばかりいる。…いつものことか。

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