遊撃インターネット狂人雑記55 北のりゆき=死売狂生=行方未知 遊撃インターネット雑記 遊撃インターネットTOP ご意見等は掲示板へ |
2010 年2 月1日(月)『源氏物語巻一』(瀬戸内寂聴訳)を読了 瀬戸内寂聴訳『源氏物語巻一』を読み終わりました。マンガ『あさきゆめみし』から『瀬戸内源氏』に進むという源氏物語初心者の王道コースですね。 もっともらしく話しつづけるのですが、姫君はあまりにも幼いお年頃なのに、源氏の君は一体どうなさるおつもりなのだろうと、僧都も尼君たちもみんな、薄気味悪くさえ思うのでした。 平安時代でも、ロリコン =キモチ悪い、だったのか。
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2 月2日(火)新宿でメガネをつくる 子供とじゃれていたらメガネをけっとばされ、レンズに傷がついてしまった。いい機会なので新宿までメガネをつくりに行ってきました。二時半ごろさくらやメガネ館について、レンズの交換と新品のメガネの注文。それで四時にはできるんだから早いねえ。二月いっぱいでさくらやがつぶれてしまうので、メガネ館がどうなるかも分からない。コンタクトレンズもここでつくっていたのに、困ってしまう。 雑記TOP 遊撃インターネットTOP 2 月3日(水)『芳褥〜ほうじょく〜』(小栗秀幸)を読む以前からほしかった kanonの倉田佐祐理エロ小説同人誌『芳褥(ほうじょく)』が入手できたので読んでみました。文庫サイズで214ページという同人誌にしてはなかなかの大作です。
題名からして、佐祐理さんと舞と演ずる3 Pエロスを想像していたんだけど、なんかちがうー。なかなかエロシーンまでいかないし…。100ページ目あたりで、ようやくエロスに。舞に隠れて佐祐理さんと主人公がセックルしてるのか。3Pはどうした、3Pは? …結局最後まで3Pは、なかったのでした。しかしあれだね。上手だと思ったけどエロ小説は退屈だな。やってるだけだからな〜。読み終わったのでそこらへんにおいといたら、細君に叱られてしまった。こういうワルい本は、子供の目につくところにおいてはいけないんだそうな。 話は変わるが、今度 kanonの水瀬秋子さんのフィギュアがでるらしい。もちろん予約しました。つぎは、佐祐理さんフィギュアをだしてくれ。コトブキヤは、いまいちヘタなので、できればアルターあたりにお願いしたい。佐祐理さんは、kanonキャラの中で一番人気だと思うのに、なぜかフィギュアはでてないんだよな〜。
雑記TOP 遊撃インターネットTOP 2 月4日(木)『源氏物語巻二』(瀬戸内寂聴訳)を読了瀬戸内寂聴訳『源氏物語巻二』を読み終わりました。前半最大の山場のひとつといえば源氏による若紫のレイプ ! 若紫が「スズメがにげちゃったよ〜」と言って泣いていたのが十歳ぐらいだろうから、引きとって理想の美少女として育てたのが五年として十五歳。数えだろうから現代だったら十四歳だね! うひひ〜、光源氏ってとんでもない野郎だな。ハードなエロシーンを期待していたのだが、直接的な描写がないのが残念。お品がいいんだなあ。 まだ子供だと思って放任しておかれたこれまでの歳月こそ、そういう少女らしい可愛らしさばかりを感じていましたが、もう今はこらえにくくなられて、まだ無邪気で可哀そうだと心苦しくはお思いになりながらも、さて、おふたりの間にどのようなことがありましたのやら。 もともと幼い時から、いつも御一緒に寝まれていて、まわりの者の目にも、いつからそうなったとも、はっきりお見分け出来るようなお仲でもありませんでしたが、男君が早くお起きになりまして、女君が一向にお起きにならない朝がございました。女房たちが、 「いったい、どうなすったことかしら、姫君は御気分でもお悪いのでしょうか」 と、そんな御様子に心配していました。 いわれなければ分からないけど、ここで若紫の処女喪失を暗示しているらしい。原作ではこんな調子です。 男君はとく起き給ひて、女君はさらに起き給はぬ朝あり なんか分からんけど、雅よの〜。しかし、全然興奮はできないな。ちなみに大和和紀『あさきゆめみし』ではこんな感じです。こちらはなかなか…。
雑記TOP 遊撃インターネットTOP 2 月5日(金)継母が死ぬ ここ二日ほど父宅に電話をしても出ないので、ひょっとして死んでいるのではないかと思い様子をみにいく準備をしていると、病院から電話がかかってきました。癌になってしまった継母がいよいよ危なく父は病院に詰めていたらしい。テンヤワイヤで喪服の準備までして病院に急行しました。 雑記TOP 遊撃インターネットTOP 2 月6日(土)葬式の準備 飛行機で弟が駆けつけてきてくれたおかげで、いったん家に帰り眠ることができました。交代するため夕方に寺に行くと、九州から上京した継母の兄弟がきておられ、臨終の際の様子などをお話ししました。お土産にもらったふくやの明太子が悲しい…。お見舞いのつもりが葬式に出ることになってしまった継母の親戚の皆さん。間が良いのだか悪いのだか分かりません。 雑記TOP 遊撃インターネットTOP 2 月7日(日)通夜 あいかわらず鬱でくたびれてしまい昼まで寝込みました。薬の力を借りてでも、なんとかして葬式を乗りきらねば。 雑記TOP 遊撃インターネットTOP 2 月8日(月)葬式をする 葬式は十一時からです。九時半にはお寺について待機していました。式は特に何の問題もなくスラスラ進みました。むしろ通夜のほうが人がいっぱい来て大変でしたね。 ちなみに葬儀費用は、葬儀社に百十二万円、火葬場に二万五千円、霊柩車の運転手や火葬場係の人への心づけが一万五千円くらい、それに寺へのお布施が数十万円でした。バアさんの時は葬儀社に二百万くらいとられたから、アメリカ生まれの葬儀社オールネイションズ・ソサエティは、良心的で安くあがったと思う。 雑記TOP 遊撃インターネットTOP 2 月9日(火)継母の預金をおろす 継母名義の預金をおろさなければなりません。そうしないと葬式代も出ない。金融機関に預金主が死んだと報告すると、大量の書類を要求され、しかも現金化できるまでかなりの時間がかかるらしい。そんなことはやってらんないので、死んだことはだまってカネをおろすことにしました。 雑記TOP 遊撃インターネットTOP 2 月11日(木)マンガ日本の古典『落窪物語』『堤中納言物語』『とはずがたり』を読む 図書館から中央公論社の『マンガ日本の古典』を借りてきて読みました。どれもこれも死ぬほどつまらんかった。最後まで読み切ることができないほどのつまらなさで、ここまで面白くないマンガもちょっと珍しい。 雑記TOP 遊撃インターネットTOP 2 月12日(金)『源氏物語巻七』(瀬戸内寂聴訳)、『女人源氏物語一巻』(瀬戸内寂聴)を読了 葬式のあいだも暇をみては瀬戸内源氏を読んでいました。全十巻のうち七巻まで読了。玉鬘のあたりがたいして起伏のある話しでもないのに長かった…。 同じ瀬戸内寂聴の書いた『女人源氏物語』は、源氏物語に登場する女人たちが光源氏について語るという SS(サイドストーリー)短編集です。文化功労者の瀬戸内寂聴先生も、やってることは同人腐女子とあんまりかわんないな。うっとうしい和歌が出てこないから源氏物語の本体よりこっちのほうが面白いや。尼さんが書いたにしてはずいぶん艶っぽい小説でした。雑記TOP 遊撃インターネットTOP 2 月13日(土)ドイツ赤軍写真集を購入小金が入ったらさっそく無駄づかいしたくなり、以前から気になっていた『 Astrid Proll BAADER MEINHOF』ドイツ赤軍写真集を購入してしまった。
ドイツ赤軍は、日本の赤軍派にくらべるとスゴイといわれることが多いけど、先進国で最初に銃と爆弾を使った武装闘争路線をとったのが日本の赤軍派で、武器ひとつ手に入れるために北朝鮮に渡って抑留されたりサトウキビ援農にまじってキューバに渡って強制送還されたり…。命がけで試行錯誤してようやくアラブに行けば武器と訓練が受けられると開発したわけで、ドイツ赤軍はそういう苦労がなかったし、日本とちがってちょっと足をのばせば国境を越えて外国に逃亡できたしね。条件がちがったんだから一概に日本の赤軍派が無能とはいえないと思うよ。 日本の赤軍派写真集が出たら飛びついて買うんだけどなあ。
雑記TOP 遊撃インターネットTOP 2 月14日(日)岩波ジュニア新書『ドストエフスキーのおもしろさ』(中村健之介)を読む キャラクターにほぼ自意識がない『源氏物語』を読みすぎて脳が汚染されたような気がしたので、岩波ジュニア新書『ドストエフスキーのおもしろさ』を読みました。埴谷雄高のドストエフスキー論などオレには歯が立たないので、こんなところがちょうど良い感じです。 血と権力は人を酔わせる。(『死の家の記録』) 人間の集団には、ある魔力がひそんでいて、外敵がない場合には自分たちの集団の内側に異なる者をつくり出して、それをいじめて犠牲者にしてあそぼうとする欲求があります。 こどもの集団ではそのあそびの残酷さがストレートに外に出やすく、おとなの集団では隠微にカムフラージュされているという違いはありますが、いじめによる自己満足欲求はかわりません。これはどんな時代、どんな国の人にもある人間性の一面なのでしょう。 そういう、自分の集団のなかに犠牲者をつくり出すことによって満足感を得ようとする人間の深い欲求に、ドストエフスキーは強い興味をもっていました。『未成年』や『カラマーゾフの兄弟』では、少年たちのいじめを巧みに描いています。また『死の家の記録』では、ドスエフスキー自身が四年間収監されていたシベリアの監獄で目のあたりに見た、さまざまな人間のいじめ欲求を、くわしく書いています。 ドストエフスキーの観察によると、囚人をむち打つ刑吏に、それがもっとも純粋なかたちで現われていたといいます。相手が反抗できないと知っている刑吏のむち打ちは、明らかにその刑吏に「快楽」をよびおこしました。そして、苦労して下からたたきあげて成った刑吏や、育ちのわるい者が小さな権力をもったときに、このいじめ欲求が残酷なかたちで発揮されることが多かったそうです。まさしく血と権力は快楽をよびおこし人を酔わせるのです。 - 略 - まるで連合赤軍や最近だったらネトウヨのことを書いているようだ。育ちの悪いやつが小権力を握るとロクなことにならないとはよく言ってくれた。中高校生にこんな正しいことを教えていいのかね。こっち↓は、気持ちの悪いサヨクやネット炎上の心理そのものだよな。 人間は、義しい人の堕落と恥辱を好む。(『カラマーゾフの兄弟』) - 略 - 人間は、自己発揮したい本能的欲求をもっていますが、それが満たされないとき、他人の失敗や不幸によって自分をなぐさめます。あるいは、苦行僧フェラポントのように、自分の劣等感と不満を正義の主張にすりかえて、他を告発することでうっぷんをはらします。 - 略 - このほかにも『仏教入門』とか『ヨーロッパ思想入門』など、岩波ジュニア新書は面白そうな本が多い。オウム事件で有名になった江川紹子が『勇気ってなんだろう』なんて本も出してるぞ。むずかしげな本や最近はやりの『萌えでわかる××入門』やらよりも、よほど役に立つだろう。今度まとめて読んでみようと思う。
雑記TOP 遊撃インターネットTOP 2 月15日(月)『罪と罰』を読む またまた『罪と罰』を読みはじめました。もう十回以上読んだし、読みたい本は山積みなのに…。なぜかどうしても読まずにはいられないんだよね。
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