遊撃インターネット狂人雑記55
北のりゆき=死売狂生=行方未知

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2010

21日(月)『源氏物語巻一』(瀬戸内寂聴訳)を読了

 瀬戸内寂聴訳『源氏物語巻一』を読み終わりました。マンガ『あさきゆめみし』から『瀬戸内源氏』に進むという源氏物語初心者の王道コースですね。
 みやび文とでもいいたくなるような独特の文体が読みにくいなあ。でも、そこが気持ちいいような気もする。
 巻一では、空蝉に振られ、夕顔が生き霊に殺され、源氏が若紫を誘拐同然に引きとるまで。とばしてるなあ。全十巻もあるのに後が続くんだろうか。
 若紫を引きとりたいと申し出た源氏に対する若紫サイドの反応が笑ってしまった。十五〜六歳で結婚するのが当たり前の平安時代でも、ロリコンにはきびしいな。

 もっともらしく話しつづけるのですが、姫君はあまりにも幼いお年頃なのに、源氏の君は一体どうなさるおつもりなのだろうと、僧都も尼君たちもみんな、薄気味悪くさえ思うのでした。

 平安時代でも、ロリコン=キモチ悪い、だったのか。

 

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22日(火)新宿でメガネをつくる

 子供とじゃれていたらメガネをけっとばされ、レンズに傷がついてしまった。いい機会なので新宿までメガネをつくりに行ってきました。二時半ごろさくらやメガネ館について、レンズの交換と新品のメガネの注文。それで四時にはできるんだから早いねえ。二月いっぱいでさくらやがつぶれてしまうので、メガネ館がどうなるかも分からない。コンタクトレンズもここでつくっていたのに、困ってしまう。
 ついでに中野に足を伸ばし、まんだらけをのぞいたのでした。同人誌はともかくオタクグッズ類は、ヤフオクよりもまんだらけで買ったほうが安いな。

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23日(水)『芳褥〜ほうじょく〜』(小栗秀幸)を読む

 以前からほしかったkanonの倉田佐祐理エロ小説同人誌『芳褥(ほうじょく)』が入手できたので読んでみました。文庫サイズで214ページという同人誌にしてはなかなかの大作です。

  

 題名からして、佐祐理さんと舞と演ずる3Pエロスを想像していたんだけど、なんかちがうー。なかなかエロシーンまでいかないし…。100ページ目あたりで、ようやくエロスに。舞に隠れて佐祐理さんと主人公がセックルしてるのか。3Pはどうした、3P? …結局最後まで3Pは、なかったのでした。
 しかしあれだね。上手だと思ったけどエロ小説は退屈だな。やってるだけだからな〜。読み終わったのでそこらへんにおいといたら、細君に叱られてしまった。こういうワルい本は、子供の目につくところにおいてはいけないんだそうな。

 話は変わるが、今度kanonの水瀬秋子さんのフィギュアがでるらしい。もちろん予約しました。つぎは、佐祐理さんフィギュアをだしてくれ。コトブキヤは、いまいちヘタなので、できればアルターあたりにお願いしたい。佐祐理さんは、kanonキャラの中で一番人気だと思うのに、なぜかフィギュアはでてないんだよな〜。

 

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24日(木)『源氏物語巻二』(瀬戸内寂聴訳)を読了

 瀬戸内寂聴訳『源氏物語巻二』を読み終わりました。前半最大の山場のひとつといえば源氏による若紫のレイプ! 若紫が「スズメがにげちゃったよ〜」と言って泣いていたのが十歳ぐらいだろうから、引きとって理想の美少女として育てたのが五年として十五歳。数えだろうから現代だったら十四歳だね! うひひ〜、光源氏ってとんでもない野郎だな。
 ハードなエロシーンを期待していたのだが、直接的な描写がないのが残念。お品がいいんだなあ。

 まだ子供だと思って放任しておかれたこれまでの歳月こそ、そういう少女らしい可愛らしさばかりを感じていましたが、もう今はこらえにくくなられて、まだ無邪気で可哀そうだと心苦しくはお思いになりながらも、さて、おふたりの間にどのようなことがありましたのやら。
 もともと幼い時から、いつも御一緒に寝まれていて、まわりの者の目にも、いつからそうなったとも、はっきりお見分け出来るようなお仲でもありませんでしたが、男君が早くお起きになりまして、女君が一向にお起きにならない朝がございました。女房たちが、
「いったい、どうなすったことかしら、姫君は御気分でもお悪いのでしょうか」
 と、そんな御様子に心配していました。

 いわれなければ分からないけど、ここで若紫の処女喪失を暗示しているらしい。原作ではこんな調子です。

 男君はとく起き給ひて、女君はさらに起き給はぬ朝あり

 なんか分からんけど、雅よの〜。しかし、全然興奮はできないな。ちなみに大和和紀『あさきゆめみし』ではこんな感じです。こちらはなかなか…。

 

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25日(金)継母が死ぬ

 ここ二日ほど父宅に電話をしても出ないので、ひょっとして死んでいるのではないかと思い様子をみにいく準備をしていると、病院から電話がかかってきました。癌になってしまった継母がいよいよ危なく父は病院に詰めていたらしい。テンヤワイヤで喪服の準備までして病院に急行しました。
 病室はナースステーションのとなりの個室。窓もついていない閉鎖された部屋で、他の患者をビビらせないため死にそうなのはここに入れるらしい。六時過ぎについたんだけど、こりゃもうダメだという感じでした。ほぼ意識はなく、体がねじ曲がったような姿勢でハアハアと呼吸が荒く、たまに手をフラフラと動かす。
 二時間ほどすると看護婦たちがやってきて、患者の姿勢を変えるので出ていってくれと病室から出されます。しばらくして病室に戻ると、体がまっすぐになっていて呼吸がらくそうになっていた。でも、無理に姿勢を変えたせいで死期が早まった気がするな〜。
 虫が知らせたのか、九州にいる継母の親戚が明日見舞いに上京することになっていました。せめてそれまで頑張れなどといってたんだけど、聞こえていないようです。こうなってはオレたちにできることは何もないので様子を見ていると、一時間ほどして唐突に看護婦が病室に入ってきて、呼吸が止まったようですと発言。すぐに医者をつれてきて瞳孔に光を当てたりします。既に心臓も止まっていて、ご臨終となりました。
 テレビなどではガクッと死にますが、継母は死んだというサインを出さずに静かに死んでしまった。医者が脈をとったりしているときも、顔の筋肉がヒクヒク動いていた気がする。まだ脳死はしていなかっただろう。電気ショックや強心剤を使えば生き返るような気がしたけど、これ以上苦しい目にあわせるのは気の毒なので無理な延命治療はしませんでした。癌死というと、のたうち回って苦しむというイメージがありましたが、最近は痛みをとる技術も発達したらしく、あまり苦しまなかったのは幸いでした。
 あらー、と呆気にとられていると、看護婦が三、四人とんできて遺体を処置するとかいってまた病室から追い出されてしまった。
 オールネイションズ・ソサエティというアメリカ生まれの明朗会計が売りものの葬儀屋に電話。以前から予約していたため簡単に話がとおり、一時間半で病院にきてくれることになりました。他にも檀家寺や上京予定の九州親戚などに電話をかけまくっているうちにあっという間に一時間半が経過し、時間通り葬儀屋さんがやってきました。どうやって死体を搬出するのかとみていると、白い布で簀巻きにしてこっそり台車で運び出すんだなあ。
 寺につくとすぐに納棺しました。身内の仕事の関係で日曜に葬式をするのは無理なので、土曜一日あけて日曜に通夜で月曜に葬式ということになります。長いこと死体を布団に入れておくと傷む恐れがあるので、すぐに納棺ということにしたのです。住職がお経をあげたりしてくれて深夜の一時半までお寺にいたのでした。
 以前、バアさんが死んだときは、遺体を一人にしてはいけないということで二晩死体と過ごすことになったのだけど、寺なので仏様がついてらっしゃるからだいじょうぶ、というよく分からない理屈で今回は帰って良いことになったのでした。
 もう家に帰るのは疲れたので父宅に泊まります。オレは介護ベッドで寝ることに。病人が死の二日前まで使っていたベットなので、死臭がただよっているような気がしてなんとなく落ち着かず、よく眠れなかったのでした。

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26日(土)葬式の準備

 飛行機で弟が駆けつけてきてくれたおかげで、いったん家に帰り眠ることができました。交代するため夕方に寺に行くと、九州から上京した継母の兄弟がきておられ、臨終の際の様子などをお話ししました。お土産にもらったふくやの明太子が悲しい…。お見舞いのつもりが葬式に出ることになってしまった継母の親戚の皆さん。間が良いのだか悪いのだか分かりません。
 葬式代がだいじょうぶなのかと心配していましたが、継母が意外におカネを貯めていたことが判明。ひと安心しました。

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27日(日)通夜

 あいかわらず鬱でくたびれてしまい昼まで寝込みました。薬の力を借りてでも、なんとかして葬式を乗りきらねば。
 通夜は七時からです。従兄弟とかけっこう意外な人がやってきてくれて驚きました。最初は人がいないのでオレが受け付けをしました。かなり香典が集まったぞ…。
 坊さんがお経を読んで、父の代わりにオレが遺族代表で挨拶して、またお経して寿司食って…。過ぎてしまえばあっという間ですなあ。十時くらいにお開きになったのでした。

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28日(月)葬式をする

 葬式は十一時からです。九時半にはお寺について待機していました。式は特に何の問題もなくスラスラ進みました。むしろ通夜のほうが人がいっぱい来て大変でしたね。
 坊さんがお経を読んでから、また喪主代理として挨拶させられて火葬場へ。コンガリした臭いがします。焼いている間は茶菓子を食って、一時間ぐらいで焼き上がったら骨を拾って壺に収めます。一年近く食事をとっていなかった人にしては、ずいぶん骨が多かった。係の人が骨をパキパキいわせながら骨壺に詰めこみました。
 帰りはオレが骨壺を持つことに。熱が伝わってきて申し訳ないけど気味が悪いなぁ。寺に戻ってまたお経。最後に親戚一同が精進膳を食べて葬式は滞りなく終了したのでした。

 ちなみに葬儀費用は、葬儀社に百十二万円、火葬場に二万五千円、霊柩車の運転手や火葬場係の人への心づけが一万五千円くらい、それに寺へのお布施が数十万円でした。バアさんの時は葬儀社に二百万くらいとられたから、アメリカ生まれの葬儀社オールネイションズ・ソサエティは、良心的で安くあがったと思う。
 そうそう、患者が死んでも病院はカネをとるのな。治療費が二万五千円、個室料金が二万五千円、死体処理費(保険外費用とかいう名目だった)二万五千円、合計で七万五千円くらいでした。

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29日(火)継母の預金をおろす

 継母名義の預金をおろさなければなりません。そうしないと葬式代も出ない。金融機関に預金主が死んだと報告すると、大量の書類を要求され、しかも現金化できるまでかなりの時間がかかるらしい。そんなことはやってらんないので、死んだことはだまってカネをおろすことにしました。
 継母さんは、意外にためこんでいて定期で五五〇万、普通預金で四五〇万あります。普通預金はキャッシュカードでおろすだけだから、どうということはない。でも、カードだと一日百万までしかおろせないので、毎日銀行に通うのが面倒くせえな。
 問題は定期預金の解約です。必要な書類をそろえるのが面倒くさいうえに、やれ電話確認だのなんだので三〇分くらい待たされた。窓口で五五〇万よこすのかと思ったら、別室に呼ばれてそこで金を受けとったのでした。
 どうにかこうにかカネをおろして父のところに持っていったら百万円もらってしまった。遺産相続の場合は、配偶者が半分で残りの半分を子供たちで分配です。だからオレと弟は二五〇万ずつもらえるはず。でも、父親は老い先短いジイさんだし、どうせこの人が死んだら転がりこんでくるカネだから別にいいや。そういうジイさんに限って長生きする気もするが…。まあ、それはそれでカネが必要だろう。
 百万程度の臨時収入では、ちょっと中途半端で使い道がないんだよねー。鬱で仕事をしたくないので、読書三昧の生活費に使わせてもらおうかと思う。四ヶ月くらいは遊んで暮らせそうだ。

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211日(木)マンガ日本の古典『落窪物語』『堤中納言物語』『とはずがたり』を読む

 図書館から中央公論社の『マンガ日本の古典』を借りてきて読みました。どれもこれも死ぬほどつまらんかった。最後まで読み切ることができないほどのつまらなさで、ここまで面白くないマンガもちょっと珍しい。
 最初に手にとった『更級日記・蜻蛉日記』があんまり面白かったので調子に乗って手を伸ばしたが、これはダメだ。
 ここまでつまらないマンガが印刷され書店で堂々と売られていることに驚いてしまう。

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212日(金)『源氏物語巻七』(瀬戸内寂聴訳)、『女人源氏物語一巻』(瀬戸内寂聴)を読了

 葬式のあいだも暇をみては瀬戸内源氏を読んでいました。全十巻のうち七巻まで読了。玉鬘のあたりがたいして起伏のある話しでもないのに長かった…。
 七巻の最後に光源氏が死ぬんだよね。残り三巻が、浮船を源氏の孫二人がとりあうという宇治十帖になるわけだ。
 カラマーゾフにくらべればたいしたことないんだけど、長くてくたびれたので切りのいいところでいったん休もうと思います。それに源氏物語は、和歌がわからないと面白くないんじゃないかな〜。どうもオレは、和歌ってどこがいいがわからないんだよね。近代のアララギ派だったらまだしも、古今和歌集の恋歌なんてなにがなんだか…。俳句だったらそれなりにわかるんだけどねー。日本の古典の素養がないからディテールを楽しむこともできない。

 同じ瀬戸内寂聴の書いた『女人源氏物語』は、源氏物語に登場する女人たちが光源氏について語るというSS(サイドストーリー)短編集です。文化功労者の瀬戸内寂聴先生も、やってることは同人腐女子とあんまりかわんないな。うっとうしい和歌が出てこないから源氏物語の本体よりこっちのほうが面白いや。尼さんが書いたにしてはずいぶん艶っぽい小説でした。

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213日(土)ドイツ赤軍写真集を購入

 小金が入ったらさっそく無駄づかいしたくなり、以前から気になっていた『Astrid Proll BAADER MEINHOF』ドイツ赤軍写真集を購入してしまった。

 

 ドイツ赤軍は、日本の赤軍派にくらべるとスゴイといわれることが多いけど、先進国で最初に銃と爆弾を使った武装闘争路線をとったのが日本の赤軍派で、武器ひとつ手に入れるために北朝鮮に渡って抑留されたりサトウキビ援農にまじってキューバに渡って強制送還されたり…。命がけで試行錯誤してようやくアラブに行けば武器と訓練が受けられると開発したわけで、ドイツ赤軍はそういう苦労がなかったし、日本とちがってちょっと足をのばせば国境を越えて外国に逃亡できたしね。条件がちがったんだから一概に日本の赤軍派が無能とはいえないと思うよ。
 で、『ドイツ赤軍写真集 
Astrid Proll BAADER MEINHOF』ですが、一九九八年発行、約一四〇ページ。内容は、これで一万円は高かったかな…。やっぱり過激派は、ヘルメットをかぶって暴れないとつまらん。
 日本の赤軍派写真集が出たら飛びついて買うんだけどなあ。

 

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214日(日)岩波ジュニア新書『ドストエフスキーのおもしろさ』(中村健之介)を読む

 キャラクターにほぼ自意識がない『源氏物語』を読みすぎて脳が汚染されたような気がしたので、岩波ジュニア新書『ドストエフスキーのおもしろさ』を読みました。埴谷雄高のドストエフスキー論などオレには歯が立たないので、こんなところがちょうど良い感じです。
 ドストエフスキーの本から一節をとりだして見開き二ページを使って解説するという体裁です。中高校生ぐらいが主な読者層なんだろうけど、なかなかシビアなことを書いていますよ。好きだなあ。

 血と権力は人を酔わせる。(『死の家の記録』)
 
人間の集団には、ある魔力がひそんでいて、外敵がない場合には自分たちの集団の内側に異なる者をつくり出して、それをいじめて犠牲者にしてあそぼうとする欲求があります。
 こどもの集団ではそのあそびの残酷さがストレートに外に出やすく、おとなの集団では隠微にカムフラージュされているという違いはありますが、いじめによる自己満足欲求はかわりません。これはどんな時代、どんな国の人にもある人間性の一面なのでしょう。
 そういう、自分の集団のなかに犠牲者をつくり出すことによって満足感を得ようとする人間の深い欲求に、ドストエフスキーは強い興味をもっていました。『未成年』や『カラマーゾフの兄弟』では、少年たちのいじめを巧みに描いています。また『死の家の記録』では、ドスエフスキー自身が四年間収監されていたシベリアの監獄で目のあたりに見た、さまざまな人間のいじめ欲求を、くわしく書いています。
 ドストエフスキーの観察によると、囚人をむち打つ刑吏に、それがもっとも純粋なかたちで現われていたといいます。相手が反抗できないと知っている刑吏のむち打ちは、明らかにその刑吏に「快楽」をよびおこしました。そして、苦労して下からたたきあげて成った刑吏や、育ちのわるい者が小さな権力をもったときに、このいじめ欲求が残酷なかたちで発揮されることが多かったそうです。まさしく血と権力は快楽をよびおこし人を酔わせるのです。

 - 略 -

 まるで連合赤軍や最近だったらネトウヨのことを書いているようだ。育ちの悪いやつが小権力を握るとロクなことにならないとはよく言ってくれた。中高校生にこんな正しいことを教えていいのかね。こっち↓は、気持ちの悪いサヨクやネット炎上の心理そのものだよな。

 人間は、義しい人の堕落と恥辱を好む。(『カラマーゾフの兄弟』)

 - 略 -

 人間は、自己発揮したい本能的欲求をもっていますが、それが満たされないとき、他人の失敗や不幸によって自分をなぐさめます。あるいは、苦行僧フェラポントのように、自分の劣等感と不満を正義の主張にすりかえて、他を告発することでうっぷんをはらします。
 優れた者が汚名を負ったり、聖者が堕落したりするうわさを人びとがよろこんで聞きたがるのも、同じ理由によります。ねたみは、人間が自分を防衛し自分をなぐさめようとする本能であり、優れた者も自分も同じ人間だというある平等要求なのです。そして、このねたみの感情が、人間集団のなかに葛藤と活気を生みだしているのです。

 - 略 -

 このほかにも『仏教入門』とか『ヨーロッパ思想入門』など、岩波ジュニア新書は面白そうな本が多い。オウム事件で有名になった江川紹子が『勇気ってなんだろう』なんて本も出してるぞ。むずかしげな本や最近はやりの『萌えでわかる××入門』やらよりも、よほど役に立つだろう。今度まとめて読んでみようと思う。

  

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215日(月)『罪と罰』を読む

 またまた『罪と罰』を読みはじめました。もう十回以上読んだし、読みたい本は山積みなのに…。なぜかどうしても読まずにはいられないんだよね。
 この本がドストエフスキーの中で一番面白いと思う。最大の弱点
?である文章の冗長さがないところがよい。なかでも岩波文庫の江川卓訳が最もよい。セリフがちゃんと口語になっていて読みやすいんだな。一日で上巻を読んでしまった。

 

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