遊撃インターネット狂人雑記52
北のりゆき=死売狂生=行方未知

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2009

123日(木)『ベルリンアンダーグラウンド 地下に封印されたドイツの20世紀』みる

 このホームページ作成しているword97の調子がおかしくなりました。『狂人雑記51』を開こうとすると、勝手に終了してしまう。『狂人雑記50』とかは正常に開くので、どうやら『狂人雑記51』のソースにバグがあるようだな〜。いちいち探してつぶすのには膨大な手間がかかるので、新たに『狂人雑記52』をつくることにしました。

 先日注文していた液晶テレビが届きました。さっそくセット。最近のテレビのよい点は、HDMI接続で簡単にパソコンとつなげることができるところです。さっそくフリーオで録画していた『ハイビジョン特集 ベルリンアンダーグラウンド 地下に封印されたドイツの20世紀』をみました。ドイツの首都ベルリンの地下にある『穴』の特集です。
 最初はナチスドイツ時代の総統官邸や防空壕です。さすがにナチスは、日本帝国より進んでいて国民にちゃんとしたコンクリートの防空壕があてがわれています。日本は手堀りだったからね。あんなの役に立たないだろう。防空壕ばかりでなく、日本の手縫い防空頭巾に対してドイツの配給鉄カブトと水準の差は一目瞭然でした。六十年以上昔の巨大空気清浄機や自家発電機が現在も動くのには驚いた。
 続いて冷戦時代の核シェルターの探検。狭苦しい…。ベルリンは、東西両陣営が隣りあっていたので、核戦争の際はむしろ安全だったようです。
 続いてベルリンの壁脱出トンネルです。東ベルリンから西へ千人以上を逃がしたという『逃がし屋』が登場します。脱出トンネル掘削の苦心や密告を恐れつつ逃亡者を集める様子などを生々しく語っていました。これは興味深かったですね。

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124日(金)『激走モンブラン!〜166km 山岳レース〜』『素数の魔力に囚われた人々〜リーマン予想天才たちの150年の闘い』『数学者はキノコ狩りの夢を見る〜ポアンカレ予想・100年の格闘』をみる

 テレビを購入したのがうれしく、一日中パソコン経由で録画したNHKハイビジョンの番組をみていました。
『激走モンブラン!〜
166km 山岳レース〜』は、二昼夜かけ走ってモンブランを一周する山岳レースの記録です。二千メートル近い高地で何カ所も山越えがあり、日本アルプスを十回登り下りするくらいハードなレースらしい。熾烈な上位者の争いもよかったけど、一般参加者の人間模様なども面白かったですよ。日本人が十位以内に三人も入っているのには驚いた。日本人は短距離はダメだけど、こういう耐久レースにむいているんだろうか。
『素数の魔力に囚われた人々〜リーマン予想天才たちの
150年の闘い』『数学者はキノコ狩りの夢を見る〜ポアンカレ予想・100年の格闘』は、数学者たちの苦闘の記録です。最近の哲学によると、言語とは差異をあらわすことができるだけで、真理を明らかにすることはできないんだそうな。だから哲学は真理をみつけることはできず「死んだ」といわれています。その代わり物理学や数学が新しい哲学として登場してきたらしい。最先端では、机上の数式を扱う数学と実験と観測による物理学は融合し、かつての哲学の領域にまで足を踏み入れつつあるらしい。
 数学についてはさっぱり分からなかったけど、難問に取り組んだ数学者が発狂したり自殺したり社会不適応者になったりと、死屍累々の人間ドラマが印象深かったですね。
 
NHKハイビジョンは、よい番組を放送している。この調子でがんばってもらいたい。

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125日(土)『槐夢「赤軍」誕生から終焉までの軌跡』を読む

 機動隊あがりの元公安刑事が書いた『槐夢「赤軍」誕生から終焉までの軌跡』を読みました。文体から内容までいかにも公安臭いシロモノです。体言止めを多用する文体が警察資料臭い。たぶん内部資料を保管していてそれを引き写しつつ合間に、そのときオレはこう思った、こうやったとか書いているのだろう。赤軍派、土田・日石事件、日本赤軍、東アジア反日武装戦線などについて語っています。
 いかにも公安らしい岡っ引き根性丸出しの本です。上役は人が良いだけの無能者か他人の(というか自分の)手柄を横取りしようとするクズとして描きだします。著者は、仕事はできるのかもしれないけど、嫌われるタイプだよね。最後に、こんなに手柄をあげて有能な自分が左遷されてしまったという恨み言で終わっているのには笑った。
 赤軍派などの挿話集として読むと面白いだろうと思う。赤軍派の屋内集会が公安条例違反だとこじつけられて逮捕された重信房子が、将来いろいろ使われるでしょうから櫛を貸してくださいといって髪を整えてから逮捕写真に収まったとか、ベイルートに発つときに空港まで遠山美枝子が見送りに行ったのを尾行した公安が現認したとか。映画『実録・連合赤軍 浅間山荘への道程』では、重信と遠山は線路脇で別れてるよね。
 あと、面白かったのがベ平連の地下組織
JATEC(ジャティック・反戦脱走米兵援助日本技術委員会)と日本赤軍の関わりです。JATECは、ベトナム戦争中の米軍から脱走した米兵を中立国に逃亡させる秘密組織でした。その活動も国際的になるのは必然で、日本以外にヨーロッパ五カ国にまたがるなかなか大した組織だったようです。そこらへんから海外の日本赤軍との関わりが生じたらしい。すぐにケンカ別れしたみたいだけど、そんなことまで公安がつかんでいるのには驚きました。
 この作者の岡っ引き根性がよくあらわれているのが、小包爆弾で死者と重傷者を出した土田・日石事件の部分です。この事件では法政大学のレーニン主義研究会メンバー十八人が逮捕されているんだけど、これがとんだでっち上げでした。裁判では全員無罪になって、今では真犯人もだいたい分かっています。ところがこいつは、拷問的取り調べで他人の人生を台無しにしたくせに全然反省していない。それどころか無罪になったけど犯人はあいつらだったといまだに寝言を書いています。実際は、神田遊撃戦という火炎ビン闘争があって真犯人のセクトが大量逮捕されています。その際に自供したものが何人かいたようで、公安の上層部には真犯人はもう分かっていたんですね。メンツもあっていまさら引っこめられず、無理に起訴に持ちこんで全員無罪という結果になったわけです。作者はまるでピエロじゃないか。えらそうなことを書いているけど、この本は現場の刑事の記録にすぎないともいえる。だから逆に公安刑事の生態を知るよい資料ともいえるでしょう。

 

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126日(日)『ヤバい社会学』を読む

 日本の大相撲で八百長がおこなわれていることを数量的に明らかにした『ヤバい経済学』の姉妹編です。『ヤバい経済学』では、他に「ヤクの売人がママと住んでいるのはなぜ?」とか「90年代のアメリカで犯罪が激減したのはなぜ?」といったテーマが取り上げられており、なんか経済学じゃないみたいだなと思ったら、著者は社会学者でした。
 
90年代のシカゴのスラムに入りこんでギャングと友だちになり『ギャングとスラムの社会学』の研究をした作者の記録です。銃撃を食らったり殺されるような目にも遭っているんだけど、最後にギャング幹部の信頼を得て帳簿をもらうという大戦果をあげています。
 そのギャング帳簿によると、ギャング組織というのはコンビニやマクドナルドのようなフランチャイズに驚くほど似ているということです。とりわけ麻薬売りなどの仕事をする生命の危険のある下っ端の報酬の少なさに驚いています。ここらへんも名ばかり店長で有名なマクドナルドやコンビニとそっくりですね。だからギャング幹部の仕事の大半は、下っ端のやる気をいかに引き出すかということらしい。
 ギャング幹部のパーティーというと、アニメになった
Phantomに出てくるみたいな感じで豪華だけど下品でキンキラキン。半裸の女をはべらせているイメージです。ところが実際は大違い。古い学生寮みたいなところで、酒を飲みながらまじめに「仕事」の話しをしているらしい。たまに令状もなく警察が乱入してきてカネから宝石まで身ぐるみはいで持って行ってしまうこともあるとか。作者が実際に体験している。それどころか車から降ろされてレッカー移動され、車はそのまま売り飛ばされるなんてこともあったらしい。それでも警察を怒らせると麻薬売りの商売に差し障りがあるのでギャング幹部ともあろうものがおとなしく従っています。
 ギャング幹部が「本当のギャングは警察だ」なんて名言を吐いていますね。アメリカの警察はスゲーな。

  

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127日(月)佐藤優『神学部とは何か』を読む

 最近ちょっとネタ切れ気味の佐藤優『神学部とは何か』を読みました。大学神学部の紹介本です。同じ佐藤優の『私のマルクス』を読めばだいたい同じことが書いてあります。『私のマルクス』に載っておらず面白かったところをいくつか紹介します。
 モルモン教や統一協会の本当の問題は、モーゼの第一戒「わたしのほかに、なにものも神としてはならない」に反する点にあるそうだ。たしかに統一協会では文鮮明は救世主そのものになっている。霊感商法がイケナイというのが世俗的な批判ならば、モーゼの第一戒に反するというのが神学的な批判なのだろう。そういう切り口があったのかとちょっと考えさせられました。
 神学部というのは、けっこう簡単に入れるのに教授陣(本職は牧師や神父)の質が高く少人数で英語とドイツ語を徹底的にやらされるなど、かなりコストパフォーマンスが高い学部らしい。偏差値秀才ではないけれど、やる気があって頭のいい人にお勧めとのこと。就職も、ちゃんと勉強すれば牧師になれるらしいぞ。
 この本で一番面白かったのは、外交官時代にロシア正教の神父や知識人と議論した部分でした。佐藤優は、カルバン派のキリスト教徒です。

 他にも、悪の実在についての議論もよくやった。彼/彼女らは、「実はイエス・キリストは、悪魔の人質になったのだ。人質になったからその身代金を払って返してもらったのだ」と言うのである。神学には色々なメタファーがあるが、これは正教独特である。他にも色々な議論がなされる。たとえば、「そもそも、果たして悪は本当に存在するのか」という議論がある。「もし、悪がほんとにあるなら、その悪を作ったのは誰なのか。神が悪を作ったということならば、その神はむしろ悪魔ではないのか」。これは神学や哲学の方で言うところの弁神論(神義論)の問題である。この問題もまだ解決がついていない。
 西方教会、あるいは欧米の一般的な理性が陥りやすいのは、「悪は善の欠如に過ぎない」という考え方である。そうすると悪の実在性が弱くなってしまう。それに対して、ロシア正教の信徒は、「悪は悪であり、それが断固として実在しており、善の欠如などといったものではない」と言うわけだ。だから地上に悪い政府があっても、それはむしろごく自然な現象だと考える。人間は堕落しているのだから、この世における国家の秩序が悪ければ悪いほど人間的だと考えるわけである。

 1025日の雑記で紹介した『誕生死』では、二歳の子供が小児癌にかかってもだえ苦しんで死んでいく様子が書かれています。このような状況は、オレには明らかに『悪』と思えます。それを神さまがおこなったとしたら、それは神さまではなく悪魔だよなあ。高校時代そんな疑問をキリスト教徒の友人にぶつけたところ、神は霊的な存在でありその考えを人間には推しはかることはできない。現象的に悲惨であり悪であるようにみえても、実は神の深い考えがあるのだ、と逃げられました。しかし誠実な神学者は、弁神論などで、神と悪についてちゃんと研究しているようです。…まだ結論は出せていないようだが。弁神論とは『神学部とは何か』の注によると下のようなものらしい。

 弁神論 : 世界に悪が存在することが、世界の創造者である全能の神の善性と矛盾するものではないことを弁明しようとする弁護論。ドイツの哲学者ライプニッツが、フランス語での同名の著作において、ギリシャ語のtheos(神)とdike(正義)から合成した造語である。神義論という訳もある。

 神学生は、こんなことを四年間もみっちり勉強するわけだ。そりゃ頭もよくなるわな〜。
 神学部大推薦の佐藤優には申し訳ないけどオレは、キリスト教より浄土真宗のほうがいいな。キリスト教の、神が人間をつくったという根本教義がまず気に入らない。すべて投げだして救いをもとめるという点ではキリスト教と浄土真宗は、非常によく似ています。でも、浄土真宗の救い主である阿弥陀如来は、もともと人間です。苦しみや悪は、最初から人間にそなわっているもので凡夫の力ではどうにもならない。だから阿弥陀如来にすがってすくいあげてもらおうというのが浄土真宗の教えでしょう。何百年も神はナゼ悪をつくりたもうたか、なんて哲学するよりよほどすっきりしている気がする。日本でキリスト教がもうひとつ流行らないのは、浄土真宗があるからだろう。

   

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128日(火)アマゾンは手段を選ばない

 ひさしぶりにアマゾンのおすすめ商品をのぞいたら、四番目にこんな本が入っていたよん↓ なかなかいけてる表紙だよな。

 

 赤いランドセル…。こいつはないだろう。買いたくなるじゃねえか。
 売るためにアマゾンは、手段をえらばないな。オレのロリ嗜好がお見通しだあ。児童ポルノ禁止ナントカ法できたら、こういうマンガが好きなやつは、アマゾンの履歴をたどられて一網打尽にされそうだな。くわばらくわばら。

『神学部とは何か』によると『罪と罰』は宗教小説としても大変な影響を与えているらしい。そんなことを知ったら、また『罪と罰』を読みたくなってしまった。もう、十回以上も読んでるのだが。
 いつもは岩波文庫の江川卓訳か光文社古典新訳文庫の亀山郁夫訳を読んでいるんだけど、今回はまだ一度しか読んでいない新潮文庫の工藤精一郎訳を読むことにしました。ドストエフスキーの長編は、まだ『未成年』と『死の家の記録』を読んでいません。早く読まねばと思っているけど、どうしても『罪と罰』に戻ってしまう。
『罪と罰』を格調高い小説と考えたら大間違いです。猥雑で薄汚くてねじくれ切っているところがオレにはたまらない。以前ソーニャを連想して細君に「売春婦みたいにかわいいね」といったら怒りだしたことがあったっけ。教養がないやつはこれだから困る。わかってねえなあ。
『罪と罰』を初めて読む人には、詳細な注がついている岩波文庫版をおすすめします。

   

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129日(水)アニメ『Sky Girls』をみる

 以前紹介した『ストライクウィッチーズ』の前作『Sky Girls』をみました。全二六話でOVA一話つき。全部みるのに、けっこう時間がかかってしまった。
 前半はエヴァンゲリオンのパクリ。なんかわけがわからないのが攻めてきて、特殊な才能のある女の子たちが選ばれて迎えうつというパターン。『ストライクウィッチーズ』では、第二次世界大戦テイストで足にプロペラを取りつけるとケモノ耳としっぽが生えてきて機関銃を抱えてパンツ丸出しにして空を飛びまわるというバカバカしさでした。『
Sky Girls』は、核戦争後の未来ものでTバックで身体ぴったりの露出過多のプラグスーツみたいのを着た女の子が空を飛びまわってグロ生物と戦います。後半の部隊を組んでグロ生物の本拠地に乗り込んでいくところは『マヴラヴ オルタナティブ』のパクリだなあ。
『ストライクウィッチーズ』にくらべるとあんまり話題にならなかった作品だけど、つくった人が同じなのでよく似ている。登場する女の子がかわいいしね。肩ひじ張らず楽しめる作品でした。『ストライクウィッチーズ』は、第二期を制作中らしい。待ちきれない人は、みてみたらよいと思うよ。

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1210日(木)『テルマエ・ロマエ』『はじめてのあく』を読む

 一部で話題になっていた古代ローマ人の風呂技師(そんな職業あったの?)が現代日本の風呂場にタイムスリップしてしまうという『テルマエ・ロマエ』を読みました。いや、これは面白いですな。くそ真面目な風呂技師さんで、仕事にいきづまると日本の風呂場にタイムスリップ。フルーツ牛乳やシャンプーハットに大感激してローマに逆もどり。大成功を収めるというパターンです。しまいにはハドリアヌス帝に気に入られて取り立てられるけど、くそ真面目に仕事をしすぎて奥さんに逃げられてしまう。
 いったいどういう人が書いているんだろう。コラムを読むと世界中を旅しているようだ。大学で古代ギリシャ・ローマ美術でも専攻した絵描きさんだろうか。
 古代ギリシャ・ローマを舞台にしたマンガで駄作に当たったことがない。岩明均『ヘウレーカ』『ヒストリエ』、安彦良和『イエス』『我が名はネロ』。製作費
200億円以上かけたBBCのエログロ大河ドラマ『ROME』も面白かったな〜。

『はじめてのあく』は、題名と裏表紙のアオリが面白かったので購入。曰く「サンデー伝統の居候コメディ」「次なる後継作品はこれ!」「主人公は悪の科学者の阿久野ジロー」。なんか面白そうでしょ。
 居候モノの元祖は、藤子不二雄の『オバケの
Q太郎』なのかなあ。居候を美少女にしたのが『うる星やつら』だよね。たしかにみんな小学館だな。『はじめてのあく』では、女の子の家にイトコの「悪の科学者」と姉の「悪の女幹部」が正義の味方に組織を壊滅させられ行き所がなくなったとかで転がり込んできます。絵はうまいし女の子はかわいいし、良質な楽しいマンガですよ。もっと破壊的にすれば初期の椎名高志にセンスが似ている気がする。編集者がよければ、もっと面白くなるんじゃないかな〜。

    

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1211日(金)『東京マグニチュード8.0』ダイジェスト版をみる

 なにかの賞をとったらしく深夜の8チャンネルで『東京マグニチュード8.0』のダイジェスト版を記念放送していました。見知ったところがなかなかリアルに地震でぶっ壊れていって、その点は面白かった。しかし、こいつ明らかに死んでいるだろうというキャラがいて、鬱な作品でした…。最近オレは、鬱気味なのでカンベンして欲しかった。ただ、テレビアニメとは思えないほど作画がしっかりした良作なので、今度元気が出たら全作みようと思います。

 テレビは、たいていフリーオで録画したものをみていて、しかもほとんどNHKなのでコマーシャルなんてみたのは数年ぶりです。コマーシャルといっても深夜番組だったのでほとんど番組宣伝でした。いや、目が腐るほど下らないですな。キバツな扮装をした芸能人?が、妙なポーズをしたり金切り声を上げたり…。これのどこが面白いのだろうか? こんなものをみていたらバカになってしまう。テレビ局員は、オレなんぞよりよほど学歴のあるやつが多いはずだ。バカの水準に合わせてバカな番組をつくっているのかな…。こんなものが商売として成り立つのだから、世の中よほどバカが多いのかなあ。

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1213日(日)今敏『東京ゴッドファーザーズ』をみる

『パーフェクトブルー』や『千年女優』で監督をした今敏の『東京ゴッドファーザーズ』をみました。ホームレス三人組が捨て子を拾って…というお話。ハズレ者が赤ちゃんを拾うというパターンは、三十年近く昔に放送された桃井かおり主演のドラマ『神様のくれた赤ん坊』にもあった。今敏監督は、高校生のころこの放送をみていたのかな。
 やはり『パーフェクトブルー』を監督したひとの作品だけあって、ちょっとアタマがアレな人が登場します。作品としては非常に完成度が高いんだけど最大の欠点は、萌え成分がたりないところだな。萌え美少女はおろかキレイなおねいさん一人出てこないんだもん。

 ハイビジョンテレビを買ったら、ブルーレイレコーダーがほしくなってしまったたたた…。DVDを再生すると線のアラが目立つんだよね。たまたまYahoo!をながめていたら、本日限定でプラチナ会員はポイントが13倍になるらしい。このあいだヤフオクでハイビジョンテレビを買ったばかりなので、オレはプラチナ会員なんですねー。価格コムで最安値64800円のブルーレイレコーダーが、ポイントを入れると59500円で買えてしまう…。物欲がおさえられず、ついポチッと押してしまった。あああ、オレはダメ人間だ…。

 

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1214日(月)『罪と罰』上巻を読了

 工藤精一郎訳の『罪と罰』上巻を読み終わりました。好みの問題なんだろうけど江川卓(野球選手じゃないよ)訳の『罪と罰』のほうがよいですな。最近のNHK大河ドラマに登場する正岡子規じゃないけど、オレは文章はなるべく口語で書くべきだと思っています。工藤精一郎訳だとセリフのなかに文語体が混じりこんだりします。そこが気に入らないんだな〜。

 レーザープリンタを使用してコミケ出品用の『過激派の爆弾』を印刷をしました。あとは解説と表紙をつくって製本すれば完成です。解説ではこんなことを書く予定です。
 1.
70年代中ごろに極左による爆弾闘争が流行ったこと。2.爆弾闘争は既成のセクトではなく赤軍派以外は主に少人数のノンセクトグループによっておこなわれたこと。3.この時代の爆弾は、80年代末から90年代初頭にかけてのセクトによるゲリラ闘争の武器と比べると手作り感があり粗末なものが多いこと。4.手製爆弾の大まかな構造について。弾体、装薬、雷管、時限装置。特に雷管の構造と重要性について。5.ダイナマイトを利用した爆弾について。6.爆弾事件に対する警察の捜査について『横須賀線電車爆破事件』を例に解説。7.この資料を提供してくれた葉寺覚明氏について。
 まあ、こんなところだろうか。他にもなにか思いついたらつけ足そう。こういうのは頭の中で熟成させないとよい文章にならないので、もう少し考えてから書こうと思っています。

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1216日(水)ブルーレイディスクにダビング

 先日購入したブルーレイレコーダーを利用して、ためこんでいたVHSビデオをダビングしています。S-VHSに三倍モードで六時間録画しているため、二時間ごとに切らなければならず手間がかかってDVDには入れられなかったのです。ブルーレイだっら画質の劣化なしに六時間収録できるし、DVDと違ってファイナライズやらCPRMやら七面倒くさいことがないのがいいですね。
 ダビングしているのは『ベルリン美術館』
1-2、『大英博物館』1-6、『市民の20世紀』1-26などなど。九十年代のNHKスペシャルやドキュメンタリーが中心です。
 しかしあらためて最近のハイビジョン画像と比べると、
VHS三倍モードの画質ってひどいね。まあ、今ダビングしているのも資料というか記念ですね。VHSテープが本棚一個分占領しているので、空きスペースができたら積んでいる本を入れられて大助かりです。

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1217日(木)映画『罪と罰』をみる

 例のブルーレイのダビングをしていると、つい面白い番組に見入ってしまいます。1970年制作のソ連映画『罪と罰』をみてしまいました。三時間半もある大作です。字幕版のDVDは、今でも手に入るけど、本箱から日本語吹き替えのビデオがでてきました。オレは、字幕より吹き替えが好きです。情報量が違う。
 わざわざ白黒で制作していて、画面がくらーいんだよね。しかし、たいそうな傑作です。オレだけの意見じゃなくて『鈴木先生』の武富健治さんもいっしょに同人誌をつくっていたころに激賞していたよ。
 以前書いたけど『罪と罰』は、非常に多面的な読みかたができる小説です。ソビエト時代の作品だからだろうがこの映画版は、宗教色をできるだけ薄めて殺人を犯して追いつめられた主人公の異常心理に焦点を当てています。それが白黒画面におそろしくマッチしています。俳優もいいんだよな。特にラスコーリニコフの役の人は、絵に描いたようにイメージにぴったりです。ブルーレイにダビングしながら三時間以上も見入ってしまった。

 

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1218日(金)保育園のクリスマス会

 子供を通わせている保育園のクリスマス会なるものが開催され、写真係として動員されました。細君の両親が大変な張り切りようで、自動車で往復五時間かけてかけつけてくる騒ぎです。
 二
-三歳児が中心なのでクリスマス会は、子供たちが意味もなく泣いたり転がったりかけ回ったり金切り声を上げたりと、文字通り蜂の巣をつついたような騒ぎでした。どこからともなくうんちの臭いがただよってくるし…。がんばって写真撮ったよ〜。
 細君と細君両親は大満足。オレはげっそりとくたびれて帰宅したのでした。

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1219日(土)赤軍派の番組をダビング

 スペースをつくるためとはいえ、ビデオテープをブルーレイにダビングしているとついつい見入ってしまって他のことができません。主に赤軍派関係のテレビ番組をダビングしました。
『テレビの一番長い日
連合赤軍浅間山荘事件 1992.10.31 BS』『プロジェクトXあさま山荘鉄球作戦 NHK』『赤軍事件の女たち 2002.12.24 4ch』『岡本公三30年後の真実 2002.3.23 10ch』『重信房子逮捕護送生中継 2000年』
 全部で八時間くらいかかりましたねえ。ビデオを突っこんでブルーレイのダビングボタンを押すだけなんだけど、みてしまう〜。 特に興味深かったのが重信房子が護送されている下のシーンです↓ うひょう
! イケている女公安だ。脂ぎって薄汚ないオヤジ公安しかみたことないから新鮮だな〜。

  

 それに時の流れは残酷ですな。重信さんがこんなおばさんになっちった。右の写真は、重信房子が二十歳の時にパクられて警察で撮影されたものです。若いころはこんなに美人だったのに…。これから多く使われるだろうからとオマワリにクシを借りて髪を整えてから撮影させたと、このあいだ読んだ『槐夢』に書いてあったね。オレが警察で撮影されたときは、記念写真じゃないんだから笑わないで〜、なんていわれたっけ。

 

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1222日(火)『源氏物語ヒロイン図鑑 現代萌え解釈版』を読む

 雑記の間がひらいてしまって申し訳ありません。年末はコミケとかもあって忙しくて…。
 オレは、どうも日本の古典文学が苦手です。高校では漢文を選択したしなあ。
 漢字の「魚」は、なんだかサカナっぽくみえます。しかし、ひらがなで「さかな」と書いてもサカナにみえないんだよね〜。同じく「いわし」では面白くもなんともないけど、「魚」+「弱」で「鰯」と読ませるのは、面白い。
 日本の古典文学が苦手といっても、なにも知らないのでは恥ずかしい。せめて『源氏物語』と『枕草子』くらいは読んでおきたい。そう思って以前、橋本治訳の『窒変
源氏物語』にとりかかったことがあるけど、つまんなくてザセツしてしまった。
 最近は、なんでも萌えばやりで『源氏物語ヒロイン図鑑
現代萌え解釈版』なんてのがでました。アンチョコくらいにはなるかと半信半疑ながら買ってみました。『源氏物語』の女性キャラをそれぞれ萌えイラスト二枚と解説文二ページで紹介しています。随所に水増しや手抜きがあるテキトーな本だけど、意外に面白かったですよ。夕顔だとか朝顔の君だとか人名でこんがらがったときに役に立ちそうだ。解説の文体は『電波男』の本田透にちょっと似ている。…たまに日本語になっていないところがあるけど。
 これから『源氏物語』に取り組もうと考えているオレみたいなオタク指向の人には、役に立つんじゃないんかな。

 

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1223日(水)『暴れん坊少納言』1-5巻を読む

 萌え『源氏物語』のつぎは、ツンデレ『枕草子』だというわけで清少納言が主人公のマンガ『暴れん坊少納言』を五巻まで読みました。コミックガムでこんな作品を連載していたのか…。
 まあ、マンガですな〜。古典の素養を高めるのに役に立つかどうかはギモンだけど、ツンデレ・清少納言がかわいくて面白かったですよ〜。ライバルの腹黒・紫式部もよいキャラしています。
 清少納言がツンデレではっちゃけた女の子という設定が面白い。ちょっと顔を崩しすぎに感じたけど絵もうまい。枕草子「香炉峰の雪」の挿話をうまく使ったりして頭の良い作者だと思いましたね。特に一巻と五巻が気に入りました。
平安中期の天才エッセイスト 清少納言。この少女、いと ツンデレなり」このアオリもよかった。

 

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1224日(木)ゲーム『夢の浮橋 新釈源氏物語』一巻をプレイ

 自分的にブームになっている『源氏物語』の流れで同人ゲーム『夢の浮橋 新釈源氏物語』一巻をプレイしました。空蝉・葵の上・花散里の三編が収録されています。
 いつかゲームで源氏物語がでるとは思っていたんだけどね。既に同人ゲームででているとは知らなかった。一巻は、去年の冬コミ発行。二巻が今度の冬コミにでるらしい。残念ながらこのサークルさんは三十日の参加で、オレが参加するのは三一日。やむえず虎の穴で二巻を予約注文したのでした。

 
 
左から葵の上・花散里・空蝉

 さっそくプレイしてみた一巻は、葵の上・花散里・空蝉とサブなキャラクターが多い。空蝉(「うつせみ」と読む。どーしてもオレは「そらせみ」と間抜けな読みかたをしてしまう…)は、寂しい人妻とやっちゃった源氏がもう一回やらせてもらおうと訪ねるけど、浮気を後悔していた空蝉さんは、源氏の手にセミの抜け殻みたいに薄衣を残して逃げていってしまうというお話。…原作に忠実だ! 
 葵の上は、四歳年上のツンツン正妻の葵の上が、妊娠をきっかけにデレになるんだけど、源氏の浮気相手の生き霊に祟り殺されてしまうというお話。ゲームらしく分岐があってハッピーエンドも用意されているよ。
 花散里(はなちるさと)は、愛人の花散里に源氏が義母で天皇の妃(正確には更衣)をレイプしちゃったと相談。政敵に証拠を握られるけど、花散里さんの機転でなんとかしてもらうというお話。…ダメじゃん源氏。原作でも美化されているが、マザコンでロリコンでやばい女にばかり手を出すという、どうしょうもないやつなんだよな。
 オールクリアに十時間くらいかかっただろうか。残念ながらロコツなエロシーンはありません。値段が千円と安いし、同人ゲームなのにしっかりしたつくりで面白かったですよ〜。二巻購入決定です。一巻は、まんだらけの通販で購入しました。二巻は音声が入ったりしたらしく値上がりして二千円。こちらは虎の穴で予約受付中です。

 夢の浮橋 〜新釈源氏物語〜のページ http://genji.shinshaku.net/

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1225日(金)『過激派の爆弾』の解説を書く

 コミケで販売する『過激派の爆弾』の解説が書き上がりました。印刷して紙を二つ折りして順番に重ねてホチキス止めで完成です。あああああ…、面倒くさい。ますます鬱になりそうだ…。
 そういうわけで忙しいのであんまり雑記を書けません。
50冊しか印刷しないけど、本当に売れるのだろうか…。解説は、今度ネットにアップする予定です。

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1226日(土)アニメ『源氏物語千年紀 Genji』をみる

 アニメ『源氏物語千年紀 Genji』をみました。深夜のノイタミナ枠で放送していた作品です。監督は『あしたのジョー』など止め絵での多用で知られる出崎統。この時点であまり期待できない気が…。

 

 

 むーーーーーーん。オタクであるところのオレに、この絵でいったいどうしろというのだ。ちなみに上の女は、ヤンデレキャラの六条御息所。この絵はちょっと怖いぞ。もっと萌え絵で描けばいいのにー。もともと源氏物語は、萌えキャラが満載なのだ。
 あこがれのお姉様で義母の藤壺(寝取り・はらませ属性有)、ツンデレの葵の上(デレになったとたん病気になって死ぬ)、弱々しくて男に依存するタイプの夕顔
(ヤンデレに殺される)、奔放で男を誘ってくる朧月夜(政敵の娘。現場を押さえられる)、田舎健康美人の明石の方(浮気相手ではらませ有)、モテモテ美少女義娘の玉鬘(寝取られ)、そして源氏に育成された完璧美少女の紫の上(ちょっと焼きもちやき)。これだけ萌えるキャラがそろっていながら、なぜ萌えアニメにしないのだ?
 最終話までみましたけどねー。源氏の須磨流れまでで終わり。源氏が懲りないところが面白いのになあ。

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1228日(月)『罪と罰』下巻を読了

 なんやらかんやら忙しくて、読み終わるまで二十日以上かかってしまいました。やっぱりオレは、岩波文庫の江川卓訳のほうが好きだな〜。しかし、訳者による巻末の解説は、簡にして要を得る非常に優れてたものだと思う。
 同じく工藤精一郎訳の『死の家の記録』に、とりかかることにしました。ドストエフスキーがシベリアに流刑された際の体験を元にした小説です。
 インテリ流刑囚の遺品を整理していたら手帳に手記が書きつけてあって、その内容を紹介する…、という出だしからはじまります。この入れ子細工のやり方は、『我が秘密の生涯』や『四畳半襖の下張』といったの昔のポルノ小説の技法だ…。
 主にシベリア流刑囚の生態をえがいたルポルタージュに近い作品で、小説とは言い難いかもしれない。読み終わったら感想を書くつもりです。

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1229日(火)今敏『パプリカ』をみる

『パーフェクトブルー』『千年女優』『東京ゴッドファーザーズ』の監督をした今敏の『パプリカ』をみました。読んだことないけど原作は筒井康隆らしい。
 この前みた『東京ゴッドファーザーズ』より面白かったですね。ストーリーは、相変わらず飛び飛びでよくわからないんだけど、変なガラクタの行進がよかった。このキッチュな雰囲気は大友克洋に似ていると思ったら、アシスタントだったらしい。漫画家のアシスタントからアニメ映画の監督というのも面白い経歴だなあ。
 ヒロインは、オレ好みのインテリ美女。しかし、ラストでヘンな男とくっついたのにはボーゼンとした。アレはあんまりじゃないか
?

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1231日(木)コミケに参加

 六時に起きて友人と待ち合わせてコミケに行きました。サークル参加だから自動車で出動です。今回は共産趣味者として有名な葉寺覚明氏に入場券を進呈。かわりに売り子を手伝ってもらいました。
 年に二度しか会えない人の顔をみられて楽しかったですねえ。でも、人が多くてくたびれた〜。昔は徹夜明けにコミケに参加してもこんなに疲れなかったけどなあ。それに毎回買う本が少なくなっていく…。前回のコミケで一時間くらいで二十部完売してしまった本を五十冊持っていったのに、二十冊しか売れなかった〜。なぜだ〜。
 オタク界の最近の動向を探るため、企業ブースをうろついてみました。どーもよくわからん。
OVERDRIVEでキラ☆キラの鹿子Tシャツを購入。言葉様の抱き枕カバーは一万円もするので購入を断念しました。あんまりエッチなやつだと細君がいやがって寝室をわけるとか言いだすんだよな。死にかけている両親の家に寄らないとならないので三時すぎくらいに撤収しました。

 

 ヘルパーが休みの正月の食料を用意したり、なぜか障子の張り替えをやらされたり、コミケで疲れているのに〜。十時ごろ帰宅し『行く年来る年』をみて寝たのでした。この一年で一番疲れましたよ。

 雑記53

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