遊撃インターネット雑記37
北のりゆき=死売狂生=行方未知

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2007

1015日(月)再びコストコにいく

 先日友人につれていってもらった倉庫ショップ『コストコ』に再びいってきました。この店は安いうえに肉が抜群にうまい。アメリカ肉だけどこの味だったら値段が倍くらいしても不思議ではない。でも、細君はあんまり好きじゃないんだよね。オレは、分厚い肉を血がしたたるようなレアで食べるのが好き。ところが細君は、肉臭いといっていやがるんだよ。野性味があって美味いと思うけどなー。カネは半額オレが出すということで5000円でステーキ肉を8枚も買ってしまった。一部は冷凍保存せざるを得まい。その他にアメリカブドウなども購入。

 買い物が一段落したので中に入っている店で腹ごしらえしました。食べ物屋も安くて、280円でアメリカサイズのホットドックが出てきてジュースが飲み放題です。ホットドックは、パンとソーセージだけを渡され外に設置されているハンドルのついた妙なマシンを使って自分でマスタードや刻みタマネギやらを入れて完成させます。なんか愉快でしたね。

 腹がふくらんだのでコミケ会場風の店内を再び見てまわりました。日本の店では考えられないような奇妙なものがいろいろ売っていましたよ。特にこいつが変だった。等身大の兵馬俑。等身大だぜ。いったいどういう人が買うんだろう…。
 

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1016日(火)『頭文字D』を読む

 宅配貸本屋で借りた『頭文字D』を読みました。もう10年以上前のマンガなんだなあ。天才ドライバーの豆腐屋の息子が、峠道で速いやつらといろいろ自動車競争して勝つというマンガ。こう書くとつまらなそうだけど、けっこう読ませましたよ。作者は『バリバリ伝説』のしげの秀一。自動車は上手だけど人物がヘタになってますな。

 オレは、運転は好きなほうだけど自動車については移動の手段として割り切っています。この作品に出てくるキャラクターは違いますね。「オレのランエボ4が一番速いマシンだということを証明してやる」とか「ハチロクはドライバーを育てるマシンなんだ」とかいうセリフがぽんぽん出てきます。オレなんかは、自分がつくったものでもないんだからどの車が速かろうがどうでもいいじゃないかと思ってしまう。道具は使っているうちに愛着がわいてくるものだけど、読むにつれその水準を超えている気がしました。

 自動車は依代でスピードの神霊が依り憑く。ギャラリーにとってドライバーは神官に近い存在の崇拝対象で、峠道は参道である。山中を千日近く毎夜数十キロも駆けるという荒行で知られる比叡山の千日回峰行にも通ずるものがあるのかな。いかにもアニミズムに根ざした日本的な情念を描いた作品であるように思いました。

 そういえば千日回峰行の修行者が6年ぶりに堂入りしたらしいですね。9日間お堂にこもって寝ずにお経を唱え断食断水するという荒行です。MSN産経ニュースより。

 比叡山で荒行「千日回峰行」に挑んでいる大乗院住職の星野圓道さん(32)が13日、比叡山・無動寺谷の明王堂(大津市)に9日間こもる「堂入り」に入った。生死をかけた難行に入る星野さんは、信者らに見守られて入堂。無事に満行すれば21日未明に出堂する。堂入りに挑む行者は6年ぶりで戦後12人目となる。
 千日回峰行は7年間かけて行われる天台宗の修行。堂入りは、この回峰行のなかでも最難関とされ、9日間、明王堂にこもり、断食、断水、不眠、不臥で人間の3欲を断つ。

 画像を見てこのお坊さんの美形ぶりにびっくり。玄奘三蔵もこんな感じだったんだろうなあ。後ろで心配そうに手を合わせている女の子がかわいい…。
 

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1017-18日(水-木)『20世紀少年』を読む

 最終巻を読んでも意味がよくわかんなかったので、あらためて『20世紀少年』(浦沢直樹)を読みました。全巻読むと一日以上つぶれますなあ。優に文庫本三冊分くらいの読みごたえがありました。

 やっぱり面白いです。ここ数年出版されたマンガの中では一番面白い作品でしょう。二番は『デス・ノート』かな。ここからネタバレになるので文字を背景と同じ色にします。反転させて読んでください。

 幼なじみのフクベエが『ともだち』で、フクベエがDrヤマネに殺されてからカツマタくんが入れかわって二代目ともだちになったんだよね。カツマタくんというのは、一巻に話だけ出てきたフナ解剖の前日に死んじゃったとされていた子供だよね。

 ケンヂがともだち一派の計画を偶然に知って立ち上がったんだと思ったら、フクベエもカツマタくんも子供時代のケンヂにコンプレックスを持っていて最初からケンヂがターゲットだったのね。特にカツマタくんは、ケンヂがしでかしたジジババ店での万引きの濡れ衣を着せられたのが人類滅亡計画の動機らしい。むーん。意外にスケールの小さい話だったね…。

 ケンヂに一番割を食わされたのがケンヂの姉のキリコ。漢字だと『貴理子』と書くらしいぞ。美人っぽい名前だ! ケンヂが事故を起こしたせいで大学受験に失敗するわ、恋人を殺されるわ、フクベエにだまされて子供を産まされるわ、細菌兵器ワクチンの実験台になるわ…。

 ヒロインのカンナは、美人だけどちょいとクールすぎだあ。後半に登場したメガネっ娘のさなえちゃんとボウリングの小泉響子がかわいいねえ。

 話は変わるけど、オレの生まれて最初の記憶は、万博に向かう飛行機で窓をのぞくと雲が下に見え、それが不思議でずっと見ていた。雲の端が銀色に光ってきれいだったというものなんですよ。でも、肝心の万博についてはまったく覚えていないんだよね。『20世紀少年』に大阪万博がでてきて、そのことが妙に思い出されました。同い年の友人も最初の記憶は万博だったそうです。万博って大変なイベントだったんだなあ。

 面白いマンガを読みたいんだったら『20世紀少年』を読めば間違いないと思う。三巻まで読んで続きをやめることができる人は、まあ、いないでしょう。

 

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1019日(金)東池袋大勝軒 調布夢現家にいく

 オレは自他共に認めるラーメン好きです。二〇年以上前からうまいラーメン屋にちょこちょこ通っていました。しかし、名店とされる東池袋の大勝軒は食べる機会がありませんでした。いつかいこうと思いながらなんとなく機会を失い、そのうち店主さんが病気になって味が落ちてしまったという話を聞きそのままになっていたんですね。それでこのあいだテレビをみたら、とうとう閉店ということで五時間待ちの大行列ができているとか。いきゃあよかったと後悔しています。

 大勝軒は、つけ麺を開発した店です。一九五五年に発明されたらしいけど、オレが高校生のときには、つけ麺なんてほとんど見かけなかった気がします。ここ一〇年くらいのラーメンブームで一気にメジャーになったんじゃないかな。つけ麺元祖の大勝軒に結局いかなかったのは、かえすがえすも悔やまれます。

 大勝軒がえらいのは、ノウハウを秘密にせず公開するとともに弟子をとってどんどん暖簾分けしたところです。人を育てるのが一番尊敬されるよね。大勝軒の山岸一雄氏は、ラーメン偉人ですよ。なんと一〇〇人ちかい弟子を持ち暖簾分けをさせたらしい。東池袋大勝軒 調布夢現家もそのひとつです。山岸一雄氏直筆の色紙が大事そうに飾ってありました。
 

 ラーメンていうのはうまいだけではダメです。才能のあるヤツが高い食材を使って手間ひまをかけてつくれば、それなりにうまいラーメンができるにきまっています。商品にはならないけど、オレにだって食べた友人をうならせる程度のラーメンはつくれるんだよ。ラーメンは、うまくて、腹いっぱい食べることができて、客あしらいがよくないといけません。

 このお店はよかったですよ。最近流行の小手先細工に高級感を出した高くて量のないラーメンとは対極にある質実剛健なドンと腹にくるつけ麺でした。東池袋大勝軒の味を再現すると看板に書いているだけあってなかなかのもの。毎日は無理としても、近所だったら週に何回かは通いたい店です。
  

 つけ麺の普通盛りが六五〇円。大盛り七五〇円。大盛りを食べればたいていの人は満腹できます。久しぶりにいい店に当たったと大いに満足できました。

 京王線調布駅南口から徒歩4分。近所の人は、いってみたらいいと思うよ。

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1020日(土)…仕事

 土曜というのに一日仕事していましたよ。むしろ土日は仕事していることが多い。平日にくらべてどこも混むからね。働き者ってわけではない。平日休んでいるから同じことだ。

 仕事ばっかりで特に面白いこともなかったから、雑談など。

 ちょっと前の話題だけど、太宰治の『人間失格』の表紙を『デスノート』の作画をやった小畑健にかえたらバカ売れしたというニュースを見ました。その表紙というのがこれ↓ 

 

 『人間失格』の主人公となんかキャラが違う〜。たしか主人公は、売れない漫画家で異常に他人の目を気にするダメ人間だったはず。こんなにふてぶてしそうな人間じゃなかったよね。

 『人間失格』の話題で盛り上がっているかと思って2ちゃんねるをのぞいていたら、調子に乗って『我輩は猫である』の表紙をつくっていた人がいたぞ。うまいけど、どこか違う。うーん。そうだ、『猫』はオスだった。

 

  

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1021日(日)100円本を大量に買う

 調布の大勝軒がうまかったので再び細君と赤ちゃんをつれていってきました。途中100円ショップに寄りデジタルカメラ用の液晶画面保護シートを3枚購入。液晶画面は非常に傷つきやすく、痕がつくと見づらくなってしまうというネット情報があったので買ってみました。アマゾンだと500円以上するけど100円ショップで買えてよかったよかった。不器用なので余分に買いました。案の定空気が入ってうまくいかず3枚全部使ってしまったよ。アマゾンで買っていたらこんなものに1500円も使ってしまっていたところです。

 調布の大勝軒は、座敷に座ることができました。赤ちゃんづれなので助かる。店員さんは、赤ちゃん用にタマゴとチャーシューをサービスしてくれました。やさしいなあ。つけ麺は細君にも大好評です。女性には普通盛りでも量が多いということで、これからは小盛りを注文するとか。赤ちゃんもつけ麺が気に入ったようで、カマキリのごとく両手に割りばしをつかみ振りまわしながら喜んでいました。

 ホームセンターに寄ったところ100円古本のセールをやっていました。結構面白そうな本があったので10冊も購入してしまった。

『デキゴトロジーvol.12』(週刊朝日風俗リサーチ特別局)、『デキゴトロジーvol.13』、『百年戦争 上』(井上ひさし)、『新・忠臣蔵 1』(船橋聖一)、『リング』(鈴木光二)、『らせん』(鈴木光二)、『太平記』(今東光)、『中国怪奇物語 幽霊編』(駒田信二)、『ボロ儲け経済学』(青木雄二)、『黄金の法』(大川隆法)

 

 ほとんど文庫本です。新興宗教のくだらなそうな本も混じっているけど、流行ったものには一応目を通しておこうと思って購入。100円だとつい財布のヒモがゆるくなってしまう。でも本にかぎっては、値段が高ければ内容がいいというものでもないからね。

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1022日(月)『新・忠臣蔵』を読む

 昨日買ってきた『新・忠臣蔵 1』(船橋聖一)をさっそく読んでみました。オレは忠臣蔵と太平記が大好きなんだ。あの悲壮美がいい。

 思ったよりもはるかに面白かった。100ページまで読んでつまらなかったら放り出そうと思っていたけど、数時間かけて最後まで読んでしまったよ。まだ浅野内匠頭の勅使饗応までもいかずなんの事件も起ってないけど、手練れの物書きによる小説という感じでさらさら読める。言葉づかいが楽しいしね。特にこのフレーズが気に入った。へそを曲げた吉良をどうなだめようかという相談の場面。

吉良殿の弱点とは、是れ好色の二字 そこで御饗応には、美しいお腰元を並べ、吉良殿を取巻いて、色と酒で、盛り潰すのが、一番効き目があろうもの…

 オレも色と酒で盛り潰されたいぞ。むーん。続きが読みたい…。全8巻でもう絶版になっているらしい。でも、アマゾンで検索したらマーケットプレイスに1円で出品されていた。しめしめと思ってカートに入れたんだけど、送料が1冊につき340円もかかるらしい。残り7冊買うと2400円くらいかかりますな…。まだ昨日買ったのが9冊も残っているからそいつらに目を通してから買うことにしよう。近所のブックオフで100円で売っているかもしれないしね。

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1023日(火)中野まんだらけへいく

 ひさしぶりに中野のまんだらけにいってきました。最近評判のいい『ブラック・ラグーン』1巻から3巻まで購入。定価560円のところ420円の140円引き。古本のわりに高いなあ。

 KITEMEZZOの監督をされた梅津泰臣氏の原画同人誌を購入。色っぽい表紙だよね。3冊で10000円近くしたぞー。見終わったら売っちゃうつもり。

   

 大きな書店をのぞいたら『突破者』のキツネ目の男・宮崎学の『近代ヤクザ肯定論 山口組の90年』を発見。作者お得意の被差別部落・在日朝鮮人とヤクザの関係を論じた本のようだ。購入してしまった。

 

 赤ちゃんがポリオの予防接種にいってきました。保健所で医者の姿を見た瞬間に泣き出し家に帰るまで泣き続けていたらしい。ポリオは飲み薬で痛いことないのに…。ポリオの予防接種をした赤ちゃんは、よだれやうんちにポリオウイルスが入っていて親に感染するらしいので一ヶ月くらい注意しなければいけない。毒赤ちゃんになってしまった。

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1024-25日『近代ヤクザ肯定論 山口組の90年』(宮崎学)を読む

『突破者』の宮崎学の新刊です。日本最大の暴力団・山口組の歴史を現代史と重ねて記述しています。暴力団を美化する中身のないくだらない内容かと思ったら真逆でした。実に重量感のある面白い本でしたよ。

 山口組が神戸港の港湾荷役労働者の手配から生まれたことはよく知られています。この本は「仲仕の労働組織と労働世界」なんていう項目から始まるんだから本格的です。

 こうして、近代初期の港湾荷役においては、神戸にかぎらずどこでも、ヤクザが労働力供給業者としての機能を果たしたのである。というよりも、そこから近代ヤクザが発生してきたといってもいいのである。近代ヤクザは、労働組織のなかから生まれたのである。
 一般に、ヤクザという無法者の社会がいつも健全な一般社会の外に実体としてあって、それが一般社会にいろいろと手を出して悪いことをする、とイメージされているようだが、そういうふうに恒常的な実体としてのヤクザというものがあるのではないのだ。そのとき、そのときの必要に応じて、社会のなかから制外の存在が生み出されてきて、それがヤクザという名の共通の刻印を押される、ということなのである。

 むむむ。ちょっと引用しただけで作者が只者ではないということが分かるでしょ。とりわけ興味深かったのがヤクザと下層民・周辺民との関わりです。下層民というのは、有り体にいってしまえば被差別部落民と在日朝鮮人のことでしよう。周辺民というのは芸能民ですね。ヤクザの構成比率は、一般社会からのドロップアウトが3、被差別部落民が3、在日朝鮮人が3なのだそうだ。そういった社会から疎外され排除されてきた人たちの最後の居所がヤクザ組織であると。

 とりわけ大阪の在日朝鮮人愚連隊・明友会と山口組の抗争事件が興味深かった。昭和30年代。在日朝鮮人が結成した愚連隊・明友会が、抗争を繰り返しつつヤクザ組織を取りこみ、ついに大阪の暴力団組織の三割強を占めるまでになった。その明友会と山口組が衝突し、わずか2週間で明友会が壊滅したという事件です。

 ヤクザと愚連隊はどう違うか。ヤクザは職業であり愚連隊は遊びであると。著者によるとヤクザは、下層民・周辺民と一般社会をつなげる輪であるが、愚連隊は、一般社会の外側に存在する。つまりヤクザは、手配師として労務者を集めたり用心棒としてみかじめ料をとったりするがそれは曲がりなりにも取引関係であり、愚連隊は、単に収奪するだけである。ヤクザは農耕民的で、愚連隊は狩猟民的であるとも言っています。この点に被差別部落民と在日朝鮮人の一般社会への関わりの相違を感じました。

 被差別部落の産業がなくなってしまうと日本の社会は動かなくなってしまう。精肉をするのは誰なのか。製靴や鞄製造などの皮革関係も被差別部落の産業です。それに対して有り体にいってしまえば、在日朝鮮人社会がある日突然消滅したとしても日本の社会は動くんですね。つまり在日朝鮮人社会は、日本の一般社会の外側にある。その関係性は、アウトローの世界にも継続している。在日朝鮮人愚連隊・明友会は、外側から狩猟民的に日本社会を収奪するという関係を持っていた。したがって地域に根を張っておらず山口組の攻撃に非常にもろかった。他にも、もうひとつの当事者であった警察が明友会に厳しかったのも大きかったのではないだろうか。警察ぐらい朝鮮人を差別する組織はないからね。

 終戦直後の朝鮮人は、戦勝国民として日本の法律は適用されないとして警察署を襲撃したり列車を乗っ取ったりと大暴れをした。警察署をヤクザに守ってもらうという状況もみられたらしい。そのヤクザに守ってもらっていた警察が、今ではヤクザの利権を奪って警察利権に仕立てなおしているというのが、宮崎学のいつもの主張ですね。

 余談だけど、現在の警察は、犯罪捜査を行なう組織というより利権をともなう許認可官庁と化しており、それが最近の警察の捜査力の低下につながっているのではないだろうか。上流階級にとって警察官僚は、友だちにはなりたいけど親戚にはなりたくないという存在らしい。目つきと育ちが悪くて話にならないと。 

 この本は日本裏現代史といったところでしようか。作者がヤクザ出身だけにちょっと暴力団に甘い気がしましたが、まじめに書かれた実に面白い本でした。

 

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1026日(金)留守番

 細君が病院にいってしまったので赤ちゃんと留守番です。いつもは朝イチに着くように行っていたんだけど今回は作戦を変えて12時に出ることにしました。

 細君が出かけたことに感づいた赤ちゃんが泣きそうになったので、風呂場につれていってシャワーでお湯をかけたり湯船に入れたりのお湯遊びをしました。全然ダメ。ギャオンキャオンの大泣きです。やむえず風呂からあげると全身からホクホク湯気を立てながら裸でウロウロと母親を探しまわります。このままでは再び大泣きするのは目に見えているので、ミルクで盛り潰すことにしました。

 赤ちゃん検診で虫歯になるので断乳せよとアドバイスされ、ミルクを減らして一日4回離乳食を与えることにしています。しかしまだまだ赤ちゃんはミルクに未練がある模様。なだめるためにミルクを与えたら一気に400mlも飲んでしまった。もうミルクでは腹がふくらまないんだな。ミルクで満腹したら一気にご機嫌がよくなり、2時間くらい遊んで糸が切れたように眠ってくれました。

 赤ちゃんと遊ぶのもなかなかの重労働でテレビに子守をさせたい衝動にかられます。『0~4 わが子の発達に合わせた130分間「語りかけ」育児』という本によると、テレビをみせすぎるとバカになってしまうらしい。だからなるべくテレビをみせないようにしています。テレビをみせていれば楽なんだけどね〜。こいつは非常に役に立つ本で『シアーズ博士夫妻のベビーブック』にならぶ良書だと思います。紹介文より↓

 「語りかけ育児」とは、130分間だけ、お母さんが静かな環境で赤ちゃんの興味に沿って遊んだり、語りかけることで子供の才能を最大限引き出し、コミュニケーション能力を育てる方法です。イギリスで子供達の心と知能の発達に驚くべき効果が立証され、子供の言語能力&知能を確実に伸ばす方法としてイギリスの政府が推奨を決定しました。お母さんが自分にしっかり向き合ってくれる、という安心感を赤ちゃんに与えることで、赤ちゃんに意欲と自己肯定感を育てることができるため、親子の関係が良好になり、思春期の問題を未然に防ぐことができる、という面も指摘されています。本書は、その画期的な育児法をわかりやすく紹介した翻訳本です。月齢別に語りかけの言葉、おもちゃ、遊び方などを紹介し、使いやすい構成になっています。

 人間には無意識に雑音をカットして聞きたい音だけ聞くという機能があります。大人は、音楽を聴きながら会話をしたりできるけど、赤ちゃんはこの機能が未熟ですべての音がいっしょに入ってきて聞き分けができないらしい。せっかく親の「語りかけ」で言葉を覚えようとしているのに、雑音があると混ざってしまってちっとも言葉を覚えられず知能の発達も遅れてしまう。特にいけないのがテレビで、強烈な色彩と動きで赤ちゃんは一種の催眠状態になってしまい、知能の発育にはいいことがないと。赤ちゃんをテレビの前に座らせてずっとテレビをつけっぱなしにするなんて言語道断だって。

 そういうわけでテレビは一日30分までときめ、なるべく語りかけながら遊んでやることにしています。しかし、疲れるんだよな〜。細君が早く帰ってきてくれて助かった。母親の気配を感じると赤ちゃんは飛び起きて喜んでいました。オレは、くたびれたので早めに就寝。

  

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1027日(土)『I LOVE 過激派』の出版記念パーティー

 昨日早く寝たので5時に目がさめました。そのままずっと仕事をしていたら腹がへってしまった。でも細君は、いつまでたっても起きてこないんだよね。9時に赤ちゃんが目を覚ましてウロウロしはじめたけども、まだ起きてこない。空腹のあまり9時半に起こしたら怒りやがるの。ブツブツ怒っていて、なかなか朝食をつくってくれない。納豆と味噌汁の朝食?が出たのが10時半。

 テーブルについたら、昨日赤ちゃんに食べさせたとおぼしき離乳食の食いカスがそこらじゅうにベタベタくっついていて汚ねーの。テーブルぐらいふくようにいったら、ふてくされやがった…。あんまりイライラしたんで頭が痛くなってきたよ。朝から働いたことだし二度寝することにしました。 

 つぎに目を覚ましたら夕方の4時になっていました。いつの間にやら台風がきて大嵐です。今日は、924-25日の雑記に書いた『I LOVE 過激派』の過激派上司さんの出版記念パーティーが新宿であるんだよな。駅まで歩いていって新宿にいこうと思っていたけど、この嵐ではとても無理です。駅まで自動車でいきました。これじゃあ酒が飲めないなあ。

 なかなか会場がみつからず、びしょぬれになってしまった。こんな天気でちゃんと人がくるかと危惧していたけど、60人くらい集まる盛況でしたよ。会場に知り合いなんぞいるはずもないので、子づれのおじさんのテーブルに居候させてもらいました。5年生の男の子と3年生の女の子。こんな集会に引っぱりだされて子どもさんたちは迷惑そうでしたね〜。ちょっと話をしたところこのおじさんは、北朝鮮から拉致被害者の写真などを持ってきて有名になったNGO『レインボーブリッヂ』の小坂浩彰氏でした。テレビでみたことがあったような…。

 元赤軍派議長の塩見孝也氏、住友不動産会長宅襲撃事件の針谷大輔氏らがスピーチしていましたねえ。オレも引っぱりだされてちょっとお話をするハメになりました。まあ、この雑記に書いたようなことをお話ししましたよ。

 9時以降は、二次会の飲み会ということでしたが、知り合いもいないことだし早めに退散したのでした。

 

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1028日(日)『新・忠臣蔵』2.3巻を読む

 ずっと『新・忠臣蔵』(船橋聖一)の2.3巻を読んでいました。2巻が松之大廊下の刃傷と赤穂城開城。3巻が第一次大石東下りまで。この本を読むまで大石内蔵助義雄を「おおいしくらのすけよしお」と読むんだと思っていたよ。「よしたか」なんだねえ。

 大石内蔵助も浅野内匠頭も吉良上野介も、登場人物がみんな女に弱いダメ人間に描かれているのが面白い。大石内蔵助は、こっそり妾をつくったのが奥さんにばれてビクビクしているし、浅野内匠頭は、奥方にベッタリの首ったけのくせにホモで大名にしては情けなく、吉良上野介は、命を狙われる状況になっても妾から離れられないダメぶりです。

 映画などでは吉良上野介がひどく悪役に描かれているけど、どうもオレは嫌いになれない。この人は、大名にはイジワルをするくせに弱い人間には優しいんだな。領地で百姓のために堤防を築いたり、身寄りのない小坊主に優しくしたり…。今でも領地だった吉良荘では慕われているらしい。それにスケベなところも親しみを覚えるな。逆に大石内蔵助は、分別ざかりの40男がなにやってんだーと思ってしまうよ。

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1029日(月)『撃滅 山口組vs一和会』を読む

『近代ヤクザ肯定論 山口組の90年』(宮崎学)を読んでヤクザものが面白くなってしまったので、続けて『撃滅 山口組vs一和会』(溝口敦)を読みました。スポーツ新聞的なものではなく、この本もまじめにヤクザと社会の関わりについて語っています。

 作者によると山口組の発展は昭和40年代で終わり、現在は衰退期にある。山口組の組織が伸びているのは、多くのヤクザ組織が加入しているからだけどそれは水ぶくれ的なものにすぎない。この『撃滅 山口組vs一和会』では、衰退期に入った昭和50年代の山口組について語っています。題名から想像されるようなタマをとったりとられたりのヤクザ戦国史ではありません。

 面白かったところを何か所か引用しましょう。山口組は、『山口組時報』という機関紙を出していたんですね。その中で組長さんが書いた「連合赤軍に勉ぶ」という文。

"狂気の沙汰"としかいいようがない。あまりにも、冷静さを欠いたというよりも、人間失格としか考えられない行動である。
 いかに二十代の年齢であり、激し易い年代であるとはいっても、これが高等教育を一部分だけでもかじった人間であり、また、家庭環境においても、大半が中産階級の生活である子息たちのやることであろうか。……
 官憲、マスコミ連から、われわれすべてが
"暴力団"という新語まで頂戴して、社会からは、これ以上に単純で、粗暴で、底辺にうごめく徒のように思われているわれわれが"連合赤軍"なるものの行動を否定するのであるから、これ以上確実なことはなかろう。……
 某紙は、暴力団以上と書いていた。が、なぜ、そこで 
"暴力団"を引合いに出さねばいけないのであろうか。……
 八カ月の妊婦を虐殺する鬼畜の行為! 思いつきで、きのうの同志を撲殺する、まさに正気の沙汰ではないが、われわれには、立派な伝統と統制ある組織がある」(『山口組時報』 4号、昭和47年5月5日)

 暴力団は与えられた社会を既定のものとして、そのなかで暴力を主要な手段に利害得失を争う。彼らが一般と異なる点は暴力使用の一点であり、価値観は一般とさほど異ならない。いってみれば、暴力−武力をほしいままにした戦国時の武将の物語に現代人がなお共感できるのと同じく、一般と暴力団とは多くの文化を共通にしている。リアリストの暴力団が必要外の暴力を忌避し、秩序の側に味方するのは当然である。

 抗争中の暴力団が組事務所の近所につけた貼り紙。妙にのんきな感じがいい。

「此処から拳銃を撃たない様に。天井にしか当らないし、マンションの四階の方に怪我人でも出たら申訳が立ちません。又、大切な骨董が割れても困りますのでお願いしておきます。
 工藤会の皆さんへ                   草野一家」

 暴力団と警察の相似について。

 警察の醜聞が暴力団がらみになりがちなことは、やはり両者の体質の近似性によるものだろう。おそらく日頃からの暴力に対する習熟と親しみ、上に立つものへの絶対的な服従、社会主義ないし共産主義への敵視、創造的作業の少さ、物でなく人を扱う仕事内容などが容易に、両者の共通点として挙げられる。

 なかなか鋭い指摘が多くて社会論としても大変面白い本でした。溝口敦の山口組モノは、何冊かシリーズで出ているのでまた読んでみようと思います。

 

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1030日(火)昭和記念公園へ行く

 一家そろって昭和記念公園へ行ってきました。今回のお目当てはレンタル自転車です。最近自動車ばかりなので運動不足だ。自転車を買って赤ちゃん用の前椅子を取りつけ皆でサイクリングにでも行けば健康によいのではないか。

 昭和記念公園の入場料は400円。自転車のレンタル代も2時間で400円だったかな。二人分だから1600円ですか。公立の公園なのにけっこうとるよな。

 さっそく自転車に赤ちゃんを乗せて出発したけど、あまり具合がよろしくない。赤ちゃんが大泣きしてしまってちっとも楽しそうじゃないぞ。うーん。無理にヘルメットをかぶせたのが気に入らないのかなあ。細君なんかは、じゃあヘルメットをはずしていこうなんていうけど、そういうわけにはいかないだろう。赤ちゃんは転んでも受け身をとれないんだから。

 やむえず途中で降ろして広場で遊ばせたのでした。目的であるサイクリングができなかったので、いまひとつだったかな。でもコスモスが花盛りできれいでしたよ。130万本も植えているらしい。
 

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1031日(水)『夢かもしんない』(星里もちる)を読む

 前から気になっていた星里もちるのマンガを宅配貸本屋で借りました。とりあえず『夢かもしんない』全5巻から。いや、面白いですな。ちょっと作画が荒れてるけどね。

 主人公に子供のころあこがれていたアイドルの幽霊があらわれて「ハッピーにしてあげる」とか言いだし。折悪しく主人公は家庭や仕事にちょっと行き詰まっていて…、というマンガ。部下で不倫相手の佐藤さんのキャラがよかった。このシーンが特に気に入ったぞ↓
 

 この作品は、たぶん井浦秀夫の『うらめピー』のパクリというかリスペクトですね。幽霊がアイドルで現在の恋人を不倫部下にするなど、面白くする要素を詰めこんでいるのは、さすが売れている漫画家といったところか。

 家庭と不倫の三角関係だと思ったら、実は本命は幽霊なんだよね。しかし、幽霊相手ではどうしょうもありません。ラストの方で幽霊ちゃんが若干悪霊化して主人公にとりつき、主人公は危うくつれていかれそうになるけど踏みとどまって別れるという、死人とは離れるほかないという結論は『うらめピー』と同じです。ほかに描きようがないもんなあ。

 エロスとタナトスというんですかね。こういう「恋愛と死」という水と油のようで実は表裏一体のものをテーマにした作品は、やはり面白いですよ。

   

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111日(木)エビ水槽をリセット

 エビ水槽をリセットしました。この水槽は困ったヤツでしたよ。

 まずイソギンチャクとクラゲを足して二で割ったようなヒドラが大量に発生。こいつには毒があるのでエビの元気がなくなってきた。ヒドラを食う魚を入れたり水替えをしてようやく退治したと思ったら、今度はヒルの子分のようなプラナリアが大発生。エサをやらないでプラナリアを餓死させようとしたら、腹がへって凶暴化したらしくコケ退治用の貝を襲撃して食いはじめました。あわててコケ退治貝を避難させると、当然だがガラス面にコケが繁殖して中が見えなくなってしまった。さらに藍藻というヘンなコケがはびこりはじめました。こいつがカビ臭いんだよ〜。水槽を玄関先に並べているんだけど、玄関が猛烈にカビ臭くなってしまい我慢できません。ここに至って水槽のリセットを決意しました。水や土を捨てて全部やり直しです。

 3時間くらいかかりましたね。ヒドラとプラナリアと藍藻がひそんでいる水槽土は、庭にまいて肥料にしたのでした。

 エビ水槽は、熱帯魚水槽にくらべてむずかしいです。魚が入っているとプランクトンとか栄養のあるものを食べてくれるんだけど、エビ水槽は、すぐに富栄養化してワケのわからない害虫が発生する。でもまあ、水槽をリセットしたらさっぱりしましたよ。もっと早くやれば良かったな。

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112日(金)捻挫する

 捻挫をしてしまいました。仕事の書類をテーブルの上においていたら赤ちゃんが飛んできてイタズラをはじめました。パソコン周りに赤ちゃんがこないようにソファーでバリケードを築いているんだけど、あわてて乗りこえようとして転倒してしまった。

 赤ちゃんの上に落ちたら殺してしまうかもしれません。不自然に身体をひねって避けたので受け身をとることができず、もろに床にたたきつけられ、腕と足をひねってしまった。いや、痛かったですよ…。

 痛みのあまり言葉もでずに丸まっていると、ビックリして逃げだした赤ちゃんがチョコチョコもどってきて再び書類にイタズラをはじめた…。おまえなぁ…。少しは心配しろよ…。

 さいわい骨折はしていないようだけど、足首がテニスボールの三分の一くらい腫れちゃってトイレに行くのも大変なくらい痛みます。右のヒジも痛めてキーボードも打てません。そういうわけで更新が滞ってしまいました。

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113日(土)川魚を放流

 ひと晩たったら足の状態がさらに悪化。激痛で駐車場に行くのもひと苦労なのに、用事で外出するハメになりました。アクセル踏むのもつらい…。ついでに細君を買い物につれていき、以前つかまえた川魚を何匹かもとの川に戻すことにしました。

 川魚くんたちは、6月に採取したときはシラスなみの大きさで水槽用の網ですくっただけで即死するような虚弱な魚だったのに、5センチくらいに成長しました。ちょっと水槽が過密になってきたので半分くらいもとの川に放すことにしたのです。川のそばに車を止め、バケツに入れた魚を細君に放してきてもらったのでした。
 

 

 役所においてあった『区内にすむ魚』なんていう水槽をみたところ、カワムツに似てるような気がしました。実際のところ何なんでしょう? この魚…。

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114日(日)再びヒドラ発見

 先日リセットしたのとは別のエビ水槽にヒドラがはびこっているのを発見してしまった。リセット水槽のヒドラは、白色透明だったのに今度のヒドラは緑色です。いろんなヒドラがいるんだな。ははは…。

 リセットするのはカネがかかるので、とりあえず八割くらい水を換えたのでした。足は痛むし、がっくり疲れました。

 雑記38

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