遊撃インターネット雑記33
北のりゆき=死売狂生=行方未知

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2007
728日(土)お祭りにいく

 ながいこと雑記を中断していてすいませんでした。夏はダメなんだよね。特に夏のはじめが…。暑くなってくるとヘロヘロになってしまい、無気力状態に陥る。そんなとき以前は最低限の仕事だけしてボンヤリしていることが多かったんだけど、子どもができるとそういうわけにもいきません。「ハラへったよー」と泣かれたらかなわないもんね。……くたびれ…。

 ちょっと短くなると思うけど、今日から再び雑記を書きます。

 夜、自治会が開催しているという夏祭りにいってきました。暑いし気分が悪いからどこにもいきたくなかったんだけど、細君に引っぱりだされたんです。自治会のおばさんたちが焼きそばを作ったりかき氷を販売したり盆踊りの指揮をしたりの大活躍。こういう活動をしているのはたいてい女性ですなあ。

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729日(日)選挙にいく

 昼すぎに参院選にいってきました。自民・公明は大嫌いだから、唯一こいつらを落選させられそうな民主党候補に投票。比例区は、以前社会党系の職場で働いていたことがあるので一宿一飯の恩義で社民党へ。口だけはきれい事を言って責任をとらないこの党の体質には本当にウンザリなんだけどね。まあ入れてやるか。

 選挙結果は自民・公明の歴史的敗北でした。安倍は政権を投げ出さないといっているようだけど、どうだろうか。安倍の権力基盤は国民的人気があり選挙に勝てるという点にあったはず。安倍では選挙に勝てないということが明らかになり権力基盤を喪失してしまったのだから、安倍政権は死に体となるだろう。

 60年安保の岸信介の孫で自民党右派というサヨクの天敵みたい人だからね。もっと大物かと思ったけど、案外たいしたことない人物だったなあ

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730日(月)釈尊と十大弟子(ひろさちや)を読む

 相変わらずもうひとつ気分が悪い。ダルい…。寝れないのでテレビの選挙速報を眺めつつ『釈尊と十大弟子』(ひろ さちや)を読みました。オウム事件でしぼんでしまったけど、作者のひろ さちやは90年代の宗教ブームをつくった人です。この本は、平明に書かれた釈尊の伝記といったところでしょうか。イエス・キリストについてはそれなりに知識はあるんだけど、お釈迦様に関しては、ほとんど知識がないので読んでみました。「おお、そうか。釈尊はこんなことをしたのか」と改めて感心。面白かったですよ。仏教学者の本は、ワケがわからないのが多いんだけど、ひろさちやの本は、わかりやすくて面白いのでおすすめです。

 元サヨクで精神世界にいってしまう人が多い理由を考えてみました。サヨクというのは、社会を変えようとして活動します。しかし社会を変えることなどできはしないわけで、そうして挫折すると社会ではなく自分を変えるほかないわけです。そんなわけで全共闘崩れがインドを放浪したりニューエイジ思想にかぶれたりしたんじゃないかと思いますよ。

 朝になっても眠れないので、ちょっと仕事をして『ぶ男の遺言』(徳大寺有恒)を読みました。有名な『間違いだらけのクルマ選び』の作者です。自動車には大して関心がないんだけど、この人は文章がうまいので毎回読んでいました。『ぶ男の遺言』は、クルマからちょっと離れて男のおしゃれやこだわりをテーマにした半自伝的な本です。同じ作者による自伝『ぼくの日本自動車史』と重なるところが多かったな。だったら『ぼくの日本自動車史』を読んだほうがいいかもしれない。モータリゼーションの視点からみた自伝的戦後史という趣の本で実に面白かった。もっと読まれても良い本だと思うのだが…。

  

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731日(火)密教の読み方(ひろさちや)を読む

 『密教の読み方』を読みました。オレが最近凝っている『ひろさちや』の本です。密教といえば弘法大師空海で、坊さんが護摩を焚いて祈祷して、梵字に印に曼荼羅に不動明王に…。なんとなく堕落して迷信じみた仏教というイメージがあります。

 仏教というのは、「仏」になるのが究極の目的だそうなんだ。だから禅宗では座禅を組み悟ることで仏になろうとし、浄土宗では念仏を唱えて他力本願での成仏を目指す。

 ひろさちやによると、密教では、仏のマネをすることで仏になろうとしているらしい。仏の考え方・仏のしゃべり方・仏のセックスなど、あらゆることで仏のマネをするんだそうだ。宗教といえばお堅いイメージがあるけど、密教ではセックスさえ「清らかな仏の境地」として肯定するからユニークだよね。

 この人の書いた本は読みやすいしね。面白かったですよ。

 

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81日(水)三峯神社にいく

 ドライブも兼ねて三峯神社にいってきました。最近だるくて元気が出ないし、ずっと家に閉じこもっていたからね。景気づけですよ。それに日経新聞で三峯神社の博物館で日本オオカミの展示がやっているとの記事があり、のぞいてみる気になりました。三峯神社は日本のオオカミ信仰の中心なんだそうだ。

 秩父往還を道の駅伝いに進みます。道の駅『花かげの郷まきおか』で桃が安かったので大量に購入。西沢渓谷にいくがおんぶした赤ちゃんが泣きながら足をばたつかせて移動を拒否。ちょっと渓谷を散歩したかったんだけどあきらめて秩父湖にいきました。

 ここには稲川淳二の心霊ビデオで紹介されていた幽霊の名所の巨大吊り橋がある。もちろん渡ってきましたよ。細君もさそったんだけどおびえてしまい自動車から降車すら拒否。赤ちゃんを連れていくのも拒まれて一人でいくことになったのでした。向こう岸はがけ崩れだとかで通行止めになっており、なかなかスリルのある場所でしたね。
 

 その後クネクネした山道を通って三峯神社に到着。社内に『神の湯』という温泉があり入ってみました。『神の湯』ってのはすごい名称だなー。赤ちゃんも入れてよいとのこと。ありがたい。入浴料500円。平日の昼間だというのに先客が二人いました。他人のこと言えんがヒマ人が多いなあ。加熱・循環の温泉だけどぬるぬるしたいいお湯でした。

 さっぱりしたところで三峯神社のすぐ隣にある秩父宮記念三峯山博物館を見学しました。三峯神社は、オオカミを神の使いとした神社です。日本オオカミの毛皮や顎の骨なんかが展示されていて興味深かったですね。絶滅した日本オオカミの毛皮は、世界でも8点しか残されていないらしい。そのうちの4点が展示されていました。日本オオカミの毛皮は祈祷や薬に使われていたらしい。

 この博物館ではなぜか絶家した秩父宮家にこだわっていて、秩父宮がつくった菓子皿や秩父宮レリーフなんかがうやうやしく展示されていた。皇族って神社にとっては今でも生き神さまなのかな〜。

 明治の神仏分離以前の三峯神社は、天台密教系の寺でもあったらしい。寺院時代の曼荼羅やちんちん型の歓喜仏なんかも展示されていました。偶然にもつい先日『密教の読み方』を読んだばかりだったので、ことさらに面白く感じられました。

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82日(木)『つぶらら』を読む

 暑いしだるいし元気がでない…。食欲もなくてメシがのどを通らず、きのう道の駅で買った桃が主食ですよ。桃ばかり食っていると果物の害虫になったような気分になります。

 どうにも元気がでないのでネットで評判が良かった『つぶらら』の12巻を読んでみました。これ、少女漫画みたいだけど漫画アクション増刊号の連載なんだな…。
 

 内気で無口な女の子アイドルオタクの女子高生が、同級生にクールビューティーと勘違いされ空回るというお話。ちょっとあずまんが大王の榊さんの設定に似ています。一巻も面白かったけど、二巻で勘違いに勘違いを重ねられてアイドルユニットを組んでテレビに出ることになってからがぜん面白くなりました。一冊630円だけど、値段分は十分楽しませてもらったと思う。☆☆☆☆★

  

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83日(金)『お〜い!竜馬』を読む

 体調悪し。なにか危ない病気じゃないかと思うくらいですよ。だるくて元気がでない…。

 ネット貸本屋から借りた『お〜い!竜馬』を15巻まで読みました。作画が『あずみ』の小山ゆうで原作がタレントの武田鉄也。本当かな〜。たぶん武田鉄也にはゴーストライターがついてるんだろうな。

 つまらなくはないけど抜群に面白いというわけでもないというくらいの漫画でしたね。竜馬が上海に密航してそこで偶然に高杉晋作と会うとか、マンガ的なウソが多いから歴史のべんきょーにはならないけどね。まあ、けっこう楽しめましたよ。☆☆☆★★

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84日(土)『風雲児たち 幕末編』を読む

 さらに体調が悪化。2時間くらいぶっ倒れていました。寝ていてもどうにもならないのでバファリンを服用。少しは気分がマシになりました。頭痛の際にバファリンを飲んだらぬぐったように治るんだけど気持ちの悪さはぬぐったようにとはいきません。いい加減、病院に行こうかなあ。

 細君が買い物にいくとかでクルマでつれていくことになりました。遠くのスーパーで安売りをしているんだそうな。こんな体調で大丈夫かいなと思ったけど、なんとか無事に帰ってきました。

 身体にむち打つように労働。だるくて気がふさいできたので時間を作って『風雲児たち 幕末編』(みなもと太郎) 91011巻を読みました。相変わらずすばらしく面白いですなあ。現在連載中のマンガの中で一番面白い作品だとおもう。とにかく一度読めとしか言いようがありません。前野良沢とか渡辺崋山とか高野長英とか島津成彬とかなんとなく教科書で読んだことがある歴史上の人物が生き生きと動きだす…。マンガ好きや歴史好きだったら一度は読んどかんといかん…、というくらいの作品ですよ。☆☆☆☆☆

 マンガの大傑作を挙げろといわれたら、オレは『明日のジョー』『デビルマン』、それにこの『風雲児たち』を挙げますね。もう少し枠があったら大友克洋の『童夢』と藤子不二雄FSF作品を加えるかな…。

 創価学会に凝っていた親が買ってきた『教学博士』がみなもと太郎作品との出会いでした。みなもと太郎先生は、バリバリの創価学会員なんですね〜。なんでこれほど知性と教養がある人が学会員なんかやってるんだろう? みなもと太郎先生は、コミケにサークル参加されていて、オレは毎回買いにいっとります。いつも聞いてみたいと思っているんだけど、気が弱くて聞けない〜。

 

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85日(日)『「親鸞」を読む』を読む

 きのう早く寝たおかげか体調が持ち直しました。外は35度を超える猛暑。家から出ずに仕事をしたり本を読んだり。

 『「親鸞」を読む』(ひろさちや)を読みました。ひろさちやの本は面白いうえに分かりやすくていいですなあ。オレは仏教では特に禅宗と浄土宗に関心があります。禅宗では悟ると人間が変わり物事の本質が見えるようになるらしいし、浄土真宗は絶対他力本願である意味妥協のない非常に高度な宗教だと思いますね。日本でいまひとつキリスト教がはやらないのは浄土真宗の存在が大きいと思います。

 オレは、もうそんなにやりたいことはないし生産的な仕事は嫌いだから坊さんになろうかと思うことがありますよ。オレには禅宗は無理っぽいし日蓮系は嫌だから、なれるとしたら浄土真宗だろうか。

 

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86日(月)呪怨をみる

 レンタルビデオ屋で借りてきた『呪怨』をみました。新聞で読んだところ、恐い映画の1位が『リング』2位『呪怨』3位『着信アリ』なんだそうだ。期待してみたんだけどねえ。たいして恐くない。ストーリーも有って無いようなものだし…。呪いの家に関わりを持った女の子がグロな幽霊におびやかされるという作品。しかしなぜ女の子が幽霊にタタられなきゃなんないのかさっぱり分からないのでキャラが立たず、女の子が「キャーキャー」悲鳴をあげているだけでちっとも面白くも恐くもない。

 オレは幽霊のたぐいには強いんだ。学生時代は結核病院の建て替え工事現場の警備員をやったくらいだからね。戦前からの結核病院で何人死んだか分からない廃墟を一人で見回ってたんだよ。幽霊が恐かったらできないよね。幽霊が存在しないと思っているから恐くないわけじゃない。むしろ霊魂のたぐいはあるんじゃないかなあと思っている。でも、仮に結核で死んだ人の幽霊がいたとしてもオレには無関係の人(幽霊?)です。彼らに恨まれるようなことをした覚えはないんだから、なにかタタられるような心配はない。だとしたら無害な存在だよね。

 『呪怨』は、幽霊につきまとわれてタタられる必然性が感じられなかったから恐くなかったんだな。

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87日(火)『「道元」を読む』を読む

 浄土真宗のつぎは禅宗というわけで『「道元」を読む』(ひろさちや)を読みました。道元というのは曹洞宗をたてた人ですね。オレのジイさんの葬式が曹洞宗でした。「ナンマイダ〜」と暗い浄土真宗に比べると、木魚や鳴り物入りでずいぶん賑やかでしたよ。前半は、道元の伝記と禅宗のちょっとした講義。後半は、ひろさちやの社会批判や説法という構成です。よくまとまった本だと思います。

 この本では奇をてらったことは書かれていないけど、禅宗の坊さんは、無礼でヒネクレ者だよなあ。アニメでおなじみの一休宗純なんて晩年に盲目の美女とできちゃって「美人の淫水を吸う」なんてアケスケに書いてますよ。正月に拾ったドクロを竹竿につけて都を徘徊するし…。現代だったら即逮捕だよな。それに禅宗の坊さんは、絵や書がうまい。悟っちゃうと事物の本質がみえるようになってそんなふうになっちゃうんだろうか。

 連日35度に近い猛暑で元気がでない。困ったもんです。

 

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88日(水)『姉のニオイと僕の汁』を読む

 エロ同人誌を読んでいて面白そうな作家がいたのでアマゾンで注文してみました。『姉のニオイと僕の汁』(藤ノ宮悠)
 

 ひでータイトルだけど、内容もタイトルの通りですなあ。お姉ちゃんとショタ弟のエロがテーマらしい。様々なタイプのお姉ちゃんと、同じく様々なタイプのショタ弟のエロで一冊分描いてしまいました。これがこの人のファンタジーなんだろうな…。

 巻頭に収録されていた隣のお姉ちゃん×実のお姉ちゃん×ショタ弟の3Pエロが良かった。まあ、いまさらよほどのものでない限りエロマンガでコーフンなんいできないけどね。世の中にはいろんな人がいるなあという意味でも面白かったですよ。絵も上手だしね。☆☆☆☆★

 

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89日(木)水木しげるのゲゲゲの森にいく

 調布パルコで開催している『水木しげるのゲゲゲの森』にいってきました。水木しげる先生は、調布にお住まいだそうで、その関係で催されたのかな。
 

 妖怪フィギュアだとか鬼太郎ステッカーだとか妙なものが売っていました。オレのお目当ては水木しげるの原画です。カラーの妖怪イラストと漫画原稿が十数枚展示されていました。漫画原稿は、なんと『墓場鬼太郎』の第一話! オレが生まれる前の作品じゃないか? 死んだ父親から落ちた目玉が目玉オヤジに変化するシーンと赤ちゃん鬼太郎が拾われるシーン。重要文化財なみの名場面の原画を見ることができて大いに満足できました。時間をかけて調布までいったかいがあったというものです。

 水木しげる直筆サイン入りの鬼太郎版画を三点購入。あとから送られてくるとのこと。土産に『ねずみ男汁』というヘンなジュースを買ったのでした。

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810日(金)沈黙と軌跡(高原駿)を読む

 元解放派軍事組織員の回想録です。『中核vs革マル』(立花隆)という名著があるため中核と革マルの内ゲバ戦争についてはよく知られていますが、もう一方の当事者である解放派については資料がほとんどありません。『内ゲバ戦記』なんていうミニコミをコミケで出したほどの内ゲバマニアであるオレですら革マルが出した解放派暴露冊子を何冊かもっているという程度です。現在のところこの回想録は、解放派の軍事組織や内ゲバ・内内ゲバに関する最上の資料であると思う。ひと晩で読んでしまいました。

 他にも資料がある全共闘運動までは「解放派はこの闘争にこんな方針で臨んだのか」といった程度なんだけど、退潮期から内ゲバの時代に入ってから俄然面白くなります。この人は三度逮捕・投獄されています。筋金入りの活動家ですな。一度目は違法デモの指揮者として。二度目は全共闘がよくおこなった学館占拠闘争で。三度目が内ゲバ襲撃事件です。

 大学退学後、世田谷区役所にもぐり込み、公務員をやりながら内ゲバの軍事活動をおこないます。本来の役所の仕事はほとんどやった記憶がないとのこと。公務員は楽な商売だな…。

 最初はこんな感じだったようです。

 浜口から私への具体的な話しは、学生部隊の非合法活動をする部隊のうちの兵站、つまり資材などを調達加工する部隊と一緒に活動をして労戦でも軍事的能力を獲得しようということだった。必要な任務であれば断らないということで、実際に学生の兵站部隊と一緒に活動した。もっとも浜口は活動拠点の確保やなにかに動いただけで 実際に活動したのは私とあと何人かだったが。

 浜口が社青同の「軍事部門」を統括してした時代の学生の兵站部門のキャップは明治大の岡谷だった。浜口があっせんした調布の労戦のアジトを拠点に、深夜、工事現場にでかけていっては電工管や工具を盗みだし、三段つなぎの鉄パイブに加工した。

 あるいは、そのまま一メートルくらいに切りそろえて箱詰めにし、革マルとの衝突が予想される現場に隠匿する作業をした。たとえば横須賀原潜寄港阻止闘争であれば横須賀臨海公園の植え込みの中に埋めてきたり、総評青年協の行われる日比谷公園の植え込みの中にいけてきたりして必要があれば学生の実戦部隊が掘り出して使用するという展開を多用した。

 そのうちテロの実行部隊にかり出されます。

 その脇田の指揮下に首都圏労学の解放派戦闘部隊は大東文化大学の革マル活動家をテロで倒す戦闘を行った。部隊は三々五々、同大東松山校舎の学生食堂にたまった。レポ=情報部隊メンバーの標的はサークル部室に入ったという合図をきっかけにトイレに入り、用意したヘルットをかぶリ覆面をする。武器は伸縮式の鉄ハイプでヘルメットなどとともにバックや紙袋などの中にしのばせておいたものを伸張して軍手をはめた手に握る。

 実行部隊は六人だった。トイレをいっせいに出て、階段を駆け登り日指すサークル部室のドアを蹴破る。バリケード代わりのスチールロッカーで通路をせばめてあるが蹴り倒してなだれこむ。革マル活動家は、かばんの中から伸縮式鉄ハイプをとりだして反撃に出てくる。私は敵の反撃を見きったつもりが手元の親指にあたってしまった。相手は三人だったから側面からの支援であっという間に倒す。相手の鉄パイプによる打撃で右手親指の感覚がなくなっていたが一人を二人がかりでていねいにつぶす。時間の制約もあるので指揮者の笛の合図でいっせいにひきあげる。周囲に注意をくばりながら校舎の外に出て用意されたバンの中に入る。武装をすべて解いて車ごと適当なところに放置し、歩いて駅に出、電車にのってそのまま流れ解散した。

 テロ襲撃の手口がくわしく述べられていますね。この事件が起きた七六年は、すでに内ゲバによる死者が何人も出ていた時期です。二人がかりで鉄パイプで人を殴ればヘタをしたら死んでしまいます。そんな危険な闘争に、役所で勤務している公務員を動員するというズブズブな組織性には驚かされました。テロやゲリラは、完全に地下に潜った革命軍が実行していると思っていましたよ。革マルも作者が軍事組織員だと把握していたようで、機関誌に名指しで「せん滅」を宣言されてしまいます。「せん滅」というのは、殺すということです。毎日出勤しなければならない労働者を補足することなど容易だろうから、この人が革マルに殺されなかったのは運が良かったにすぎない。

 数ヶ月後、仕事中に警察が突入してきて逮捕されます。傷害で三年近くぶち込まれることになります。テロった革マルが死んでいたら十年はいっただろうから、まだ運が良かったのかもしれません。うらやましいのは、二年近く続いた裁判中にも役所から給料の六割が支給されたそうです。なるんだったら公務員だよな…。

 出獄後に解放派の組織は、テロや軍事で革マルをせん滅しようと主張する学生(狭間派)と政治的な闘争を主張する労働者(労対派)に分裂してしまいます。解放派分裂に関する資料は、警察情報くらいしかなかったので非常に興味深いものがありました。

 左翼では、学生より労働者のほうがエライので、軍事路線に暴走する狭間派は労働者メンバーに路線変更を迫られ苦境に立たされていたようです。そこでいかにも過激派らしい大逆転の手を打ちます。『組織内糾弾闘争本部(内糾)』の設置です。

 組織内に差別的な傾向があるとして『組織内糾弾闘争本部(内糾)』を設置し、軍事路線の修正を主張する労対派のメンバーを監禁・糾弾して失脚させるという手口です。このころになると解放派は、革マルとの内ゲバのせいで党大会は開けず党中央の機能も停止していたようです。内糾がすべての組織の上に立つ無謬の存在として君臨し、粛清の嵐が吹き荒れました。自殺した者もあったようです。ロシア共産党を食い尽くしたGPUやポル・ポト派のS21を彷彿とさせます。

 革労協は一九七七年二.十一中原同志殺害事件以来、総務委員会、つまり党中央機関の開催をしないことによって事実上の機能停止に陥っていた。そしてそれを事実上推進していたのは狭間を中心とする一派だったが、この「組織内差別糾弾闘争」では社青同中央の機能をも停止させようと日論んだのだった。

 組織中央の権限を飛び越えて「組織内糾弾闘争本部」は差別問題に関わって恣意的にありとあらゆる活動家を召還する権限を手中にした。門根を中心にした「内糾」本部は彼らが差別的と考えた人間を一人ひとり呼び出し、取り調べた。

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 神奈川大学宮面寮は長いこと解放派学生運動の一大拠点だった。革マルとの党派闘争の激化のなかで、寮の最上階は党派の軍事施設の様相をていしていた。そこを拠点にして「内糾」本部は差別を行ったとみなす活動家を事実上の「私設監獄」に収容して取り調べたのである。

 軍事活動をしていたのに作者は、労対派だったのです。

 一九七九年の四月のある日、「内糾」本部からわたしに呼び出しがかかった。神奈川大学宮面寮の最上階の一室に案内された。厳重にバリケードが組まれた奥の一室では、門根があらわれるまで見張りの学生が週刊『プレイボーイ』のヌード写真などをめくりながら私のそばに待機していた。もしも女性が私と同じ立場で、そこに待たされていたなら、気分が悪くなるような情景ではなかったろうか。

 門根とは一対一の対決だった。しかし、場所は密室、その気になればいつでも 「監獄」に変貌しうる。門根は最初のうちはおだやかに話していたが、青木の講演のテープなとを聞かせ、突然激高してテーブルを叩きながら、なぜお前がこれは差別では無いなどと言えるのだと迫った。私が黙っていると、ここでは黙秘権などというのはないんだぞと脅してきた。門根はまた「内糾」本部=党中央が差別だというものをなぜ信じないのだという言い方もしていた。

 私は警察署の取り調べ室でのやりとりを思い出していた。これは差別糾弾なでは無い。相手の人格を崩壊させることをもって屈服させ、思うがままに供述を引き出そうとする警察権力の取り調べと同じ質のものだと確信した。しかし警察の取り調べにはまがりなりにも法的な防御手段がある。ここには門根がいうとおり、そうしたものは無い。私はいったんは屈服したふりをして逃れることを決意して、差別があったと認めた。

 なぜここで一時的にせよ逃れることができたかというと、その当時の作者は、解放派公然拠点でも最も重要な現代社の防衛隊長だったのです。対革マル戦の第一線で闘争している事実上の軍人です。そんな地位の人物が差別糾弾に名を借りた査問にさらされるとは…。外相会談があるというので批闘大会から外務大臣が解放され、会談が終わったら再び批闘大会に引き戻されて大衆リンチをされたという中国の文化大革命を想起しました。私設監獄を脱出した作者は、北海道まで逃げ出します。この時点で解放派は革マルを十人近く殺しています。作者は、殺人に関わった可能性も高いから、革マルや狭間派に捕まったらただではすまなかったでしょう。

 その後、内ゲバ事件の判決が確定して刑務所に放り込まれ、出所すると組織が分裂寸前でした。作者は労対派として狭間派と対決することになります。舞台は件の神奈川大学です。作者は『神大解放闘争』と書いています。

 作者によると革マルに学んだ狭間派は、神奈川大学に恐怖支配をひいていました。学内にテロ部隊を配置して、ちょっとでも狭間派に逆らったり意に沿わない運動はテロで叩きつぶすという、赤色過疎支配です。そんな連中には人気がなく、大衆運動が盛り上がると学生はみんなそっちの応援をして少数のテロ部隊など追い出すのだけど、大衆が引き上げると翌日にはテロ部隊が舞い戻ってきていて何も変わっていない、という構図です。革マルが早稲田大学で確立した手法ですね。宗教的確信を持った少数の暴力集団ほうが大衆運動より強いということだろうか。結局『神大解放闘争』は、中心メンバーが狭間派の個人テロの鉄パイプ攻撃で撃沈され敗北してしまいます。

 その後、労対派内部の大衆追随主義に嫌気がさして作者は組織を離れます。私は精神的、思想的、政治的、には死んでしまったなどとニヒルなことを書いていますね。都営住宅(都営荻窪団地! うらやましい)に入居し、都の下請け運転手として清掃車の運転をして暮らしていたようです。なんでも月に40万以上稼いで30万くらい貯金できたとか。10年働いて三千万以上貯金したけど、売春バーで知り合ったフィリピン女と結婚してほとんど巻き上げられます。いかにも解放派崩れらしいと再び感心。

 その後の解放派についてオレが知っていることを一応書いておきましょう。労対派は小セクトとして生き残っているようです。15年くらい昔にオレがデモやら集会やらによくいっていたころには、よく数十人程度の隊列で参加しているのを見かけました。ヘルメットの色が水色で狭間派の青より薄いのが印象的でした。今は細々と機関誌を出しているくらいみたいですね。

 狭間派は、マイクロバスに乗った革マル4人を閉じこめて焼き殺すなど激烈なテロ・ゲリラを展開し、90年代にはゲリラ3派として名を馳せます。内部の粛清は激しいようで、軍事路線に批判的な幹部を拉致して殺したり、なかには切腹自殺した女性メンバーもいます。99年には狭間派(現代社派)と赤砦社派とに再分裂し、ドスや出刃包丁を武器にした内内内ゲバ()で双方に11人の死者を出しました。事実上、中核派を超えた日本でもっとも危険な集団に「純化」したようです。詳しくはウィキペディア(Wikipedia)革命的労働者協会の項を参照のこと。

 
 
テロ襲撃に失敗し待ちぶせした権力に逮捕された狭間派革命軍。ゴーグルを着用し上から覆面をしている(過激派事件簿40年史より)

 最後に共産趣味の掲示板でアップされていた非常に興味深い書き込みを転載させてもらいます。

 「内ゲバ」の「想い出」投稿者:内ゲバ大嫌いな久我山食堂

 その昔、大昔。あるところで、ある党派とある党派が内ゲバをしている情況に居合わせたことがあります。いや、今考えれば殴り合いとか、校門の前の待ち伏せ襲撃とか、付け狙いとか、入院する者や死人が出るほどではない、つまりそれほど「大したことはない」内ゲバでしたが、そもそも「本格的な内ゲバ」ができる「ところ」ではなかったので、これでも最上級の内ゲバだったのかもしれません。

 で、両党派ともやり合ったあげくにその「拠点」から居なくなりまして。その拠点だった「部屋」が蛻の殻のまま残されていたわけです。我々日和見ノンセクト数名は、その部屋を怖いもの見たさに覗きに行きました。冒険ですわ。

 封鎖されたドアをこじ開け、隙間をくぐり抜けて入ったその部屋。壁一面に、対立党派を「殲滅宣言」するスローガンが殴り書きされた、狭いその部屋の光景。今でも、決して忘れることができない光景がありました。

 部屋の中央に、可愛い動物のぬいぐるみがありました。そのぬいぐるみの腹には、対立党派の名前がマジックで書いてありまして。その腹に向けて、突き刺さっていたのです。

 ナ イ フ が。

 可愛そうに、そのぬいぐるみの「傷」からは、中から詰めものがあふれ、その部分だけダイエットしたかのように、へこんでいました。夕陽がそのぬいぐるみを脇から照らし、ナイフを刺されたままの「彼」のオレンジ色の残像は、まるで、前衛芸術のオブジェのようでした。

 我々は声もなく、数分もの間、鬼気迫るその部屋に沈黙したまま立ちつくしていました。動くことができなかったのです。そして無言のまま部屋を立ち去り、無言のまま帰宅しました。

 政治党派というものに対する決定的不信、内ゲバを正当化する人・組織に対する唾棄すべきという感情は、この時に芽生えたのかもしれません。

 以上、余談の余談というヤツです。

 『沈黙と軌跡』(高原駿)は電子書籍のため一般書店では手に入りません。ダウンロード書店「でじたる書房」で購入可能です。 http://www.digbook.jp で題名を検索してください。

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811日(土)『着信アリ』をみる

 新聞で恐い映画の三位にランクされていた『着信アリ』をみました。たしかに個々のパーツは恐いんだけどねえ。ストーリーというか意味がまったく不明なので本質的に恐くなく、ただのビックリ箱映画になってしまっている。主人公を襲っている悪霊()がだれなのかすら分からない…。

 でもラストあたりの病院跡地でのクライマックスはなかなか恐かったですよ。こんなのみたら病院工事現場の見回りなんてできなくなっちゃうよね。8月6日の日記に書いたときにそんなバイトもやってたっけなあと懐かしくなり、ちょっと探してみたら面白いものが出てきました。
 

 病院の建物を取り壊す前日になにか記念になるものはないかなと思って拾ってきたものです。本当は霊安室のプレートがほしかったんだけど無かったんだよね。よくこんなもん20年以上も持っていたなあ。

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812日(日)『「日蓮」を読む』を読む

 ここのところ自分の中でブームになっているひろさちやの『「日蓮」を読む』を読みました。日蓮といえば宗教者というより政治的活動家として注目されることが多いのですが、この本では、日蓮の前半生を政治的活動家、佐渡流罪以降を宗教者ととらえています。

 宗教学者ということですが、ひろさちやは、浄土宗の影響が強いようです。日蓮の政治的活動は宗教者のものではないと切って捨てています。現世でいくら社会改革や政治活動をやっても宗教的な視点からみると無意味なんだそうだ。むしろ宗教者としては、彼岸(あの世)のことのみを考えて宗教活動をするべきだと。日蓮は、佐渡流罪以降そのことに気がついて宗教者としてマトモになったけれども、早く死んでしまったため法然の境地までは達さなかっと。日蓮が長生きをしていたら晩年には「あるがままでよい。念仏でもよい」という境地に至っていただろうとのことです。そうかな〜。日蓮正宗系の人が読んだら湯気を立てて怒りだしそうです。

 ひろさちやの他の本に比べると、もうひとつ浅いような気がしました。でも、こんな考えかたもあるのかと勉強になりましたよ。

 

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813日(月)『レモネードBOOKS』『よにんぐらし』を読む

 『つぶらら』(山名沢湖)を読んで面白かったので、同じ作者の漫画をまとめて購入しました。ちょっと時間ができたので、その中の『レモネードBOOKS12巻を読んでみました。

 連載は、まんがライフMOMO。てっきり少女マンガかと思ったよ。本好きの大学生と一般人の女子大生の恋愛モノ。彼氏は本オタクという設定。最近はオタクの恋愛モノが流行ってますなあ。ただし、このマンガの彼氏はオタクというにはマトモすぎる。彼女などできようもないくらいにのめり込まないと真のオタクとは…。

 値段分は十分楽しめましたよ。女の子がかわいく描けているしね。目がちょっとウツロだけどね〜。オレは『つぶらら』のほうが好きだけど、『つぶらら』が気に入ったら読んでみてもいいんじゃないかな。☆☆☆★★

 マンガを読むエンジンがかかってしまったので、続けて『よにんぐらし』(宇仁田ゆみ)12巻を読んでみました。独特の絵柄のファミリーマンガです。奥さんキャラが魅力的。こんな奥さんがほしいぞ。日常マンガで抜群に面白いというわけではないけど、これも値段分は十分楽しめましたね。☆☆☆★★

 宇仁田ゆみの作品では、『うさぎドロップ』が良かった。ちょい暗めの『よつばと!』という感じの作品です。幼稚園児の女の子を引きとることになった独身男の日常を描いた作品で、主人公のりんちゃんがかわいい。最近の男は仕事よりも家庭、特に子どもを重視すると、日経MJで『うさぎドロップ』が紹介されていた。新聞記者って忙しそうなのによく読んでるよなあ。☆☆☆☆☆

      

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814日(火)赤ちゃんを子どもプールに入れる

 最近の暑さは異常だよな〜。オレの子どものころは暑くても32〜3度で35度を超える日なんてほとんどなかったよ。どうせクーラー部屋に閉じこもっているからオレはいいんだけど、外につれていってもらえないので赤ちゃんが不機嫌です。そこで義父母さんから買ってもらった子どもプールで水遊びをさせることにしました。蚊取り線香を用意したり日よけのすだれを持ってきたりと、あんがい大作業です。 

 ここのところ赤ちゃんは立ち上がってヨチヨチ歩くようになってきました。もうじき幼児ですね〜。子どもプールに入れてやると立ち上がってジャボジャボやっています。どうやら水が恐いらしい。水につかろうとしない。そのうちプールから出て芝生をはい回りはじめました。なかなかシュール光景でしたね。
 

 泥だらけになってしまった赤ちゃんをつかまえてホースの水で洗いもう一度プールに入れ、オレと細君もプールに足をつけて一時間ばかり遊んだのでした。

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815日(水)『仏教の歴史』(ひろさちや)を読む

 『仏教の歴史』1巻を読みました。オレの中でブームになっているひろさちやによる全10巻の大著です。1巻は釈尊の伝記ですね。以前読んだ『釈尊と十大弟子』と内容が重なるぞ〜。それでも『仏教の歴史』のほうがまとまっている気がしました。

 キリスト教では、神が人間や自然など森羅万象を創り、人間が神になることなどできない。それどころかある人が天国にいくか地獄いきかは最初から神様が決めているらしい。よいことをしたから「ご褒美」として天国にいけるのではなく、天国いきの人は、はじめから天国にいくように決められているんだって。よく非常に正義感が強いというか道徳的というか信念を持って正しいことをおこなうキリスト教徒がいるけど、自分は天国にいくべき者だという確信がそれをなさせるらしい。

 仏教の場合は、仏は元々人間です。仏が宇宙やら人間やらを創造したわけではないし、普通の人が仏になることもできる。人間は、畜生界や人間界やたまには天界に生まれ変わり死に変わる存在であるとされます。そのたびに執着したものから引き離され苦しみを味わい、存在それ自体が「苦」なんだそうだ。

 キリスト教では良いものとされる「愛」も、仏教では「執着」とされ良いものとされません。オレと赤ちゃんでたとえるなら、たぶんオレが先に死んで赤ちゃんと別れることになるはずで、あるいはひょっとしたら赤ちゃんが先に死ぬ可能性だってある。幸い()オレが先に死んだとしても、赤ちゃんだって100年後には生きていないだろう。果てに待っているものは離別であって、愛情(執着)が強ければ強いほど別れるときの苦しみは大きい。人間は、輪廻してそういう苦しみを永遠に続けていると捉えるのが仏教なんですね。そして解脱して輪廻から外れた存在を仏陀というらしい。

 仏になるとどういう状態になるかというと、釈尊がこういったらしい。「仏陀は第二の箭()を受けることはない」。人は、転んだら「痛い」と思う。美しい花を見たら「きれいだ」と思う。仏陀も同じで、転んだら「痛い」と思い、美しい花を見ると「きれいだ」と思う。これが「第一の箭」です。凡人は、その後で「なんでこんな所につまずくものがあるんだ」と腹を立てたり、きれいな花を自分のものにしたいと思ったりする。これが「第二の箭()」である。凡人は、刺激を受けるとその対象に執着するんですね。仏陀には、そのこだわりがない。刺激を受けても「第一の箭」の感覚が水に流れるように静かに消えていくだけということだ。そこが仏陀と凡夫の根本的な差だとのこと。うーん。ここがこの本で一番面白いところでした。

 非常に面白かったので全巻読むつもりです。さっそく2巻から4巻までネット注文しました。

 

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