遊撃インターネット雑記32
北のりゆき=死売狂生=行方未知

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2007619日(火)川崎にいく

 川崎にでかけました。川崎というと工場と労働者と競馬場というイメージがあります。最近はイメージチェンジにつとめているようで、駅に隣接してラゾーナとかいうでっかいショッピング施設ができました。おいしい店が出店しているようなので用事のついでにいってみたのです。

 前にちょっと寄ったときは、人だらけで嫌になってしまい尻尾を巻いて帰りました。さすがに平日の昼間は空いています。どこも並ばないで食べられそうです。札幌ラーメンの名店『すみれ』に入ってみました。音がでる妙な機械を受けとります。ラーメンができるとこいつが鳴りだして呼びだされるという仕組み。ラゾーナに入っている店は、みんなこの方式をとっているようです。すみれの味噌ラーメンは、5ミリもの油の層が浮き、そいつで熱を閉じこめるという独自の方式をとっています。
 

 たしかに美味かった。しかし、以前デパートの北海道展で食べたときほどではない気がします…。すみれに限らずこういうショッピング街に出た支店は、味が落ちる気がする。気分の問題もあるとは思うけど、客観的に見ても味が落ちてるよなあ。出店料分の材料費や人件費を削っているからかなあ。

 帰りがけに『料理の鉄人』で有名な陳建一の陳麻婆豆腐で持ち帰り用麻婆豆腐を購入し、ちょっと駅前を散歩して帰宅したのでした。

 川崎も変わったねえ。オレは多少小汚いような街が好きだけど、ホームレスなんて一人もいないや。多摩川をはさんで隣は大田区・世田谷区だし今後発展しそうだねえ。以前、川崎駅徒歩三分の場所に新築された公団住宅の抽選に当たったことがあるんですよ。駅前に数十人のホームレスがたむろしているのを目撃した細君が住むのが嫌だと言いだし、16万という家賃の高さもあいまって引越しを断念したことがあります。今じゃ川崎駅前のマンションの家賃なんて、20万以上はするだろうな。惜しいことをした気がする。

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2007620日(水)水槽設置

 通販で届いた水槽を設置しました。底砂に養分のある土を入れたせいか、水がにごる。木屑みたいのも浮いてるんですけど…。ちゃんと透明になるのかなあ。なんやらかんやらでずいぶん時間を食ってしまった。でも、まったくの最初と違ってすでに水槽があるので、一番調子のいい水槽から水を移してバクテリアの繁殖を促することができます。数日中に魚を入れることができるでしょう。

 細君と赤ちゃんは、ジジ・ババに買ってもらったオモチャで遊んでいました。デパートで買った木製の高そうなオモチャです。オレはプラスチック製の安いオモチャしか買ってやらないからねえ。しかし、なかに音を出すオモチャがあって、やかましいぞ…。まいったなあ。

 そうそう。冥土出版がコミケに当選しました。合体で申し込んだんだけど遊撃隊は落選…。郵便局へ行って駐車場の申し込みをしてきました。あんな駐車場が2500円とは高いよな。

 

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2007621-22日 仕事

 21日はずっと仕事。ほとんど外出もしなかった。ここのところ水槽やら赤ちゃんやらであんまり仕事をしなかったからやむをえない。

 そうそう、役所が児童手当を振り込んできました。4か月分で3万円。計算が合わないじゃないかと思って用紙をよく読んだら、2月と3月は1ヶ月5千円で4月から1万円に増額されたんだそうだ。お金をもらえるんだからありがたいことだけど、1ヶ月に5千円や1万円じゃあんまり意味ないよね。せめて子どもが高校卒業の年齢まで1ヶ月3万円くらいくれないと出生率は上がらないんじゃないかな。年寄りにはその5倍くらいばらまいているみたいだけど、赤ちゃんには選挙権がないからね。

 22日は、細君が病院に行ってしまいずっと赤ちゃんと留守番です。かまってやらないと大泣きするので仕事なんてできるはずがない。細君が帰ってから仕事にとりかかり夜中近くまで働いてしまったよ。かせいでもかせいでも入用が多くてカネがでていく…。砂地に水をまいているようだ。

 明日、圏央道が中央道と関越道を接続するらしい。気晴らしにでかけてみようかな。

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2007623()圏央道をつかう

 圏央道が関越から中央道まで接続したので、さっそく走ってきました。今までは関越から中央道に乗るには、10キロ程度なのに慢性的渋滞で1時間以上かかる環八を利用し、住民エゴ丸出しの反対運動の成果で高井戸から中央道に入ることもできず、さらに30分近くかけて甲州街道を調布までいかなければなりませんでした。それが一本の道で結ばれたのです。おかげで少しは環八や甲州街道がすくようになるかもしれない。

 開通した道路の初日に走るのはどんなもんだろうかと、物見高いオレはさっそくいってきましたよ。3時開通だそうでおかしな式典でもやっていたらウザいので、5時すぎに出発。中央道から関越に向かいました。

 裁判沙汰になって開通が遅れる原因になった八王子ジャンクションを回って新たに開通した部分に入ります。まあ、トンネルばっかりですね。高尾山の腹をくりぬいたらしい。トンネルを掘ると環境破壊になるという訴訟もされたようだけど、地上に道路をつくるほうがよほど環境破壊だよな…。

 圏央道や外環道ができないと環八に自動車が集中して渋滞で排気ガスをまきちらしたり、あふれた車が裏道に入り込んで人をはねたり、公害病と自動車事故で人命が失われるばかりだろう。以前環八のそばに住んでいたオレにとって圏央道の反対運動は、都会者は死ねと言わんばかりの近視眼な住民エゴ運動としか思えない。

 まあそれはともかく、おかげでずいぶん近くなった細君の実家にも寄ってきました。以前買ってもらったオモチャで赤ちゃんが遊んでいる写真を持っていったら、えらく喜んで餅つき器をもらってしまった。なんでも1歳の誕生日に一升の餅を赤ちゃんに背負わせる風習があるんだそうな。、「一生(一升)食べ物に困らないように」という駄洒落らしいのだが…。「迷信だろ」とかいうと細君は怒りだすんだよね。すでにケーキ作りやら記念撮影の予約やらでやる気満々ですよ。

 帰りに再び開通区間のトンネルを通ると、さっそく事故を起こした車がいました。幸い一車線あいていたからすぐ抜けられたけどね。しかし、トンネル内で他の車とぶつけることないじゃないか。事故を起こすなら道路の外にでも飛びだせばいいのに。

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2007624()欺瞞

 左翼のメーリングリストに加入しているんだけど、あいつらロクなもんじゃありません。特に北朝鮮問題のメールを見ると連中の下劣な正体が明らかになり、どちらかといえば左翼にシンパシーを持っているオレにとっては、不快指数120パーセントですよ。

 朝鮮人・韓国人をなにかといえば口汚く差別する2ちゃんねるのやつらも下劣なら、専制国家を『共和国』とか持ち上げて拉致も餓死政策もすべて日本の責任だと言ってはばからないメーリングリスト左翼も下劣だ。差別の対象がひっくり返っただけで下劣な差別者という点では、2ちゃんねるに生息する下層右翼もメーリングリストを根城にした狂気左翼も同じカードの裏表にすぎない。北朝鮮専制国家を徹底的に批判し打倒の対象とするのが本当の左翼だと思うぞ。

 もちろんメーリングリストにはまともな人もいて、拉致問題の情報を流したり北朝鮮を批判したりしています。横山恵という人がこんなのを流してきました。

拷問される日本人妻見た=北朝鮮収容所で−脱北者証言

時事通信 2007/06/23-14:38 (著作権の関係上、全文引用は差し控えます。原文はリンク先をたどってご確認ください。)

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2007062300247

▽▼▽▼引用ここから▽▼▽▼

 安さんによると、女性は50歳ぐらいで、夫は朝鮮人。「『日本に帰りたい』と言ったために拷問を受けることになった」という。女性は後ろ手に縛られた上、両脚のひざ裏に角材を挟まれた形で前かがみに座らされ、看守が馬乗りになって棒でたたいていた。

 周辺の警備を行っていた安さんは、女性の悲鳴や反抗する声、棒でたたかれる音などを何度も聞き、「女性が自分の母親と同じぐらいの年齢だったので動揺した。恐らく女性はその夜に死んだと思う」と話した。

▲△▲△引用ここまで▲△▲△

 この情報に対する反応は、沈黙。人権だとか差別だとかには過敏な連中なのに北朝鮮の正体が悪だという情報は黙殺するわけです。なんという堕落した態度だろう。唯一の反応がこんなものでした。

横山 恵 様

日本政府に共和国にたいする、戦後補償の案をしっかり提示させ、国交正常化をさせ、拉致問題、日朝両国民の自由往来を早期に実現させましょう。

 拷問して虐殺する専制国家を「共和国」などとよんでみせる神経はさておき、北朝鮮に渡った日本人が拷問され殺されるのは、北朝鮮にカネを渡さない日本政府のせいだといわんばかりですよ。

 北朝鮮に渡った日本人妻は、民族の血を朝鮮人の血でけがしたのだから死んで当然だという主張を右翼のメーリングリストで読んで唖然としたことがありました。それに匹敵する堕落ぶりだ。少数者へ少数者へ、弱者へジャクシャへと後退し続けたサヨクのなれの果て、バカの見本だ。

 こんなこと↓を書いて流している在日朝鮮人もいたぞ。いいかげんにしてくれ。

 拉致被害者がまだ生きているなら、今更拷問される事もないでしょうから、10年位待ってもいいんじゃないですか。

 「在日朝鮮人がまだ生きているなら、………………、10年位待ってもいいんじゃないですか」などと書いたら非難轟々だろうに、朝鮮人が今更拷問される事もないでしょうからとか書いても非抑圧民族迎合主義のサヨクは這いつくばって謹聴して反論もできない。やはりバカの見本だ。

 連中の口癖ともなっている「人権」という言葉は使いたくない。しかし、在日朝鮮人の生命が保障されなければならないのが当然なら、北朝鮮に渡った日本人のの生命が保障されなければならないのも当然だろう。ところが連中は、日本人が拉致されたり拷問さたり殺されても「日本政府が悪いんだもんね、人民民主主義の共和国だって追いつめられて間違いを犯すもんね」などと本気に思っているらしいんですよ。実際そんなことを書いて流してきたやつもいた。当の虐殺政権を批判するのではなく、それを口実に利用して日本を攻撃するという腐敗・堕落ぶりだ。日本政府を批判するのであれば、殺されつつある国民を早急に救出しなかった点に対してだろう。

 日本人が拉致されたら日本政府が共和国に賠償しなかったからだといい、日本人が拷問で殺されたら謝罪して国交正常化しない日本政府の責任だとぬかす。現に抑留され殺されつつある人たちがいるのに、その人たちを言葉のうえだけでもどうにかしようという思考はテンからなく、政府批判の政治利用することしかアタマにない。そういう連中には、良心の無い狂気に近い偽善を感じますね。良識ぶっているところがまた性質が悪い。観念に支配された醜い人間。せっかくの休日なのに気持ちの悪いものを読んでしまった。

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2007625-26日 赤ちゃん誕生日

 赤ちゃんの誕生日が近づいてきたため細君が大変なハリキリようで、ここ数日あっちこっち引っ張りまわされる羽目になりました。

 まず一家そろって写真館で記念撮影をしなければならないとのこと。その記念撮影が1枚七千円もとられるらしい。オレがデジカメで撮影すればただなのに…。しかも腕のよい写真館じゃなければいけないらしく、自動車で二時間近くかかるところを探しだしてきました。そんなとこにいくの面倒くさいなあ…。しかし、彼女の計画に疑問をさしはさむとひどく機嫌を悪くするので、まあ、付きあってやることにしましたよ。カネを払うのはオレなんだけどなあ。

 写真館に行くために2時間も自動車を運転してられないので有料道路を利用しました。それでも1時間半かかったねえ。駐車場を探すのにまた20分くらいかかった…。

 最近はプロのカメラマンでも一眼レフのデジカメです。立ちポーズと座りポーズを十数枚ずつ撮影し、パソコン画面で確認してその中でよいものを選びました。細君が立ちポーズと座りポーズの両方がほしいと言いだし、しかも写真を入れる額も必用なんだそうで、結局1万5千円くらいかかったよ。現像して額におさめるまで10日くらいかかるようです。

 お次は、赤ちゃんを遊ばせるスペースがあって、遊んでる赤ちゃんを見守りつつ両親が食事をできるというふれこみの『赤ちゃんパーラー』にいってきました。平日の夕方だというのにけっこう客が入っていましたね〜。でも、お母さんばっかり…。ちょっと恥かしいぞ…。赤ちゃんを遊びスペースに放して食事をしました。

 赤ちゃんを目で追っていると、両手にオモチャをつかんでちょっと大きい男の子のそばに寄っていきます。満面笑みでニコニコしながら近づいてったんだけど、なぜか男の子は敵がい心を露わにし、赤ちゃんはつきとばされ尻もちをついてしまった。泣くかと思ったけどポカンとしていました。めげないヤツで再びニコニコしながら男の子に近づいて、やっぱりつきとばされている…。さすがにションボリしてしまった赤ちゃんは、すみっこで一人遊びをはじめました。いつもみんなにチヤホヤかわいがられているからね。自分に善意や好意をもつ者ばかりではないことを知るいい勉強になっただろう。

 とはいうものの、いつまでもすみっこでションボリさせているのもかわいそうなので、赤ちゃんをすべり台ですべらせたりボールを転がらしたりと一時間ばかりいろいろ遊んでやりました。遊んでいると他の赤ちゃんも寄ってきて、オレはなかなか人気がありましたよ。…くたびれた。

 帰宅すると細君は、寒天とヨーグルトでケーキをつくったりモチをついたり、大忙しです。1歳の誕生日に赤ちゃんに一升のモチを背負わせると一生食いっぱぐれがないという迷信、じゃなくて風習があるんだそうな。なぜか細君は、米一升は1キロだと思いこんでいて、米一升は1.8キロだと教えてやったらあわててもち米を買い増ししてました。餅つき器でつきたてのモチを風呂敷に包んで赤ちゃんに背負わせ、無理に立たせたら赤ちゃん大泣きです。

 続いて職業占いなる儀式?もやりました。そこらへんに万年筆やら定規やらシャモジやらを散らばらせて赤ちゃんを放します。赤ちゃんが最初につかんだものが将来の職業で使う道具なんだそうな。「迷信だろ」とか言うと怒るので好きにやってもらいました。細君にとってはとても重要なことらしく、真剣でしたねえ。

 しかし、細君手作りの赤ちゃん用ニコニコケーキはよかったですよ。イチゴが手に入らずサクランボで代用したのはご愛敬。赤ちゃんが泥遊びをするみたいにグチャグチャにしてもよいという趣旨でつくったものです。赤ちゃんは大喜びでそこらじゅうにはね散らかし、しまいには皿を投げていました。遊び終わるとすぐに服をはぎとり風呂に。赤ちゃんもオレもくたびれた一日でしたね。
  

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2007627()『誤解された仏教』を読む

 禅宗の坊さんが書いた『誤解された仏教』を読みました。作者は、若いころキリスト教から宗教に入り、東大で鈴木大拙の弟子となって西田哲学をやり、臨済禅の坊さんになったという人です。物書きとしては最悪のパターンじゃないか? 仏教は無神論で無霊魂論だと主張した本らしい。まあ、禅宗の坊さんは、ちょっと変わったことをいうものだから…。

 危惧していたとおりチンプンカンプンな本でしたよ。こんな感じだぜ。

 中観派の「空」の哲学が「否定」に傾いて、単なるニヒリズムに堕ちたのを、唯識派が「但空」でない「肯定」を取り戻した功績は大きい。そのうえに密教派がその路線を徹底して、仏教に新生面を開拓したことも認める。しかし、仏教の基本はやはり「般若」である。そして「空」には「無相・妙有・妙用―禅」ということが大事である。私はそれを太子の「世間虚仮、唯仏是真」の語に見るものである。「絶対否定          即絶対肯定」の「即非」にこそ、大乗思想の論理はある。「是真の唯仏」によって「虚仮の世間」を否定してこそ、「真人」が「真如」を見て生きる。そこにこそ「ダンマが露わになる」のである。これが仏教者の生き方である。

 分からない…。一回しか読まないから「読書百遍意自ら通ず」じゃないんだけど、それでも無理にでも読めば少しは分かるところもあるのではないかと、なんとかかんとか読み倒しました。こんなところが面白かったですね。

 こんな話がある。マールンクヤという青年がいて、仏陀に問うた、「この宇宙は有限か無限か。肉体と霊魂は一か二か。人間は死後も存在するかしないか」等々。仏陀は答えられた、…

 「毒矢の喩え」という有名な話らしいけど、オレは仏陀の答えより質問した青年に感心してしまった。2500年前の人なのにまるで近代人みたいじゃないか。

 キリスト教がユダヤ教から分かれた宗教だということはよく知られているけど、仏教もインド固有の宗教であったヒンズー教(バラモン教)を母体にして生まれた。この本によるとヒンズー教の真髄とは、宇宙の最高原理(ブラフマン・梵)と自我(アートマン・我)は同じものであり、それを知ることによって解脱することができるというものらしい(梵我一如)。釈尊はその梵我一如説を否定することから仏教を創始したのだそうだ。だから仏教は、無神論で無霊魂論で輪廻も否定するんだと。うーん。やっぱりよく分かんないね…。

 

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2007628()『天皇の日本史』を読む

 オレは天皇制は嫌いだけど天皇制が日本人の民族性の根幹にあるということは認めます。それで天皇制についてちょっと勉強してみようと思ったわけです。オビには天皇はなぜ、その地位を保ち続けたか? 日本史最大の謎に挑む! なんてアオリ文が書いてありました。そんな大層な本ではありません。古代から江戸時代までの天皇の地位を、歴史的経緯をからめて叙述といったところでしょうか。

 古代中央集権制が荘園の発達によって崩壊し、荘園制は戦国時代を経て封建制へいたる。こんなところがオレの日本史の理解です。この本では天皇制がそれぞれの時代に実にうまく適応していったということを記述しています。

 鎌倉時代以降 幕府−武士−領地−農民 というように支配体制が組まれていたが、朝廷も神社や寺院を束ねることによって商人の組合である『座』や遊芸者などを支配しており、一種の二重権力状態にあったという説が特に面白かった。こういう視点で見ると、天皇と被差別民のつながりの深さとか南北朝で『悪党』が南朝側についたわけなどが理解できるよね。

 一部の例外をのぞき天皇は、道徳的宗教的権威であって政治権力を行使しない。これが天皇制の強さの最大の理由でしょう。日本人がお米をことさらに大切にするのも、初詣に神社にいくのも、先祖の位牌を祭るのも、天皇制に淵源があるといったら言いすぎでしょうか。

 暴力装置を持った政治権力よりも、道徳的権威のほうがよほど強いですよ。昭和天皇が死んだころ『秋の嵐』という団体があって、原宿の歩行者天国で天皇制反対の集会やデモをやっていました。友人がそれにはまっちゃって、オレも何回かつきあったことがあります。

 天皇制に反対するアピールをした程度の合法的な活動に警察がひどい弾圧を加えてきたということをまず書いておかなければならない。その弾圧で落ち目になったところでくだらないリンチ事件を起こして『秋の嵐』は自壊しました。その後のことです。秋の嵐のメンバーの一人は、自称ファシストに転向して『売春の自由党』総裁などを歴任? 過激派の集まりに乗りこんでいってケンカを売り。殴られるとネットで言論の自由がどうだとかいう過激派糾弾運動をはじめました。前回の都知事選に立候補した、彼女を殴って前科二犯の名物男・外山恒一氏も秋の嵐だったなあ。他にもエロマンガの表現の自由を主張する闘う?エロ漫画家だとか、リーダー格の人はバイクの飲酒運転で事故を起こして亡くなってしまったし…。数回参加しただけのオレだってとても偉そうに他人のことをいえたものではない。

 どうも反天皇制の人たちは、道徳的に崩壊・自爆している気がするよ。天皇が道徳的権威だからだろうか?

 

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2007629()『あした天気になあれ』を読む

 例のネット貸本屋から『あした天気になあれ』(ちばてつや)1646巻を借りました。いやあ名人の描くマンガはすごい。どこが面白いのか分からないけどとにかく面白く、30冊も一気に読んでしまいました。ものすごい力量だよな〜。

 ペンで描く線だけで、やさぐれたオヤジの顔を生き生きと描くからなあ。記号の絵だけど記号じゃない。カワイイ女の子の顔を描くのは簡単なんですよ。人間の脳は子供の顔をカワイイと認識するようにできているらしい。それを利用すればいい。子供の顔をモデルに、頭を大きく、おでこを広く、目を大きく、鼻と口を小さく、あごを細く描けばいいんです。ちばてつやの絵はそんなのと根本的に異なるうまさです。

 ずっと『あした天気になあれ』にかじりついていたのであまり仕事もできず一日すごしたのでした。 

 コミックレンタル コミかるHP https://www.ebookoff.co.jp/comical.jsp

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2007630()山ねこを飲む

 先日届いた山ねこを飲みながら、マンガを読んだりゲームをしたり。一日ぐうたらとすごしました。実に飲みやすくうまい酒でつい飲みすぎてしまう。オレは酒を飲むと眠れなくなるという変なクセがあります。眠りも浅くなり、せっかく寝ついても何度も目を覚ましてしまいます。それで一日だるくて気分が悪いことがけっこうある。二日酔いじゃあないんです。苦しいというよりひどくだるい感じ。日本酒やワインだとこの症状がきついんだけど、焼酎だと軽い気がします。
   山ねこ720ml 25°

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200771()後輩にパソコンをやる

 夜中の1時に高校時代の後輩が遊びにきました。前日酒を飲んでしまったので生活が乱れ、こんな時間になってしまった。主にオレの責任です。

 後輩氏は、なかなか気前のいい人物でいらなくなった同人誌をダンボール箱2つ分も持ってきてくれました。お礼というわけでもないんだけど、パソコンの調子が悪くなったと言って困っていたので、使っていないバイオを貸与しました。まあ実質やったようなものです。

 8年前に40万以上も出して買ったパソコンです。ペンティアム3 750Hzでメモリ250Mという当時の最上位機種でした。さすが高かっただけあって現在でもWindows Vistaは到底無理としても、XPだったら何とか使える感じですよね。仕事に使っているパソコンが壊れたときの予備に押し入れにしまっていたんだけど、この前ノートパソコンを買ったんで不要になりました。最近はパソコンは粗大ゴミとしても引き取ってもらえず、わざわざ電器屋にもっていかなければならない?(よく知らんが…) 捨てるのが面倒くさかったので、持っていってくれてたすかったくらいのものです。実質は、中古パソコンと古同人誌の交換ですね。

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200772()列藩騒動録()を読む

 『列藩騒動録()(海音寺潮五郎)を読みました。江戸時代の大名のお家騒動を描いた史伝です。オレたちの世代は『お家騒動』なんて文芸でもふれる機会がなかったけど、昭和40年代までは、お家騒動はけっこう映画や小説になっています。歌舞伎なんかもそうだよね。まあ、教養として読んでおこうと思って購入しました。前に読んだ同じ作者による『悪人列伝』の水準が非常に高かったということもあります。

 上巻では、『島津騒動』『伊達騒動』『黒田騒動』『加賀騒動』『秋田騒動』『越前騒動』『越後騒動』が収録されています。実際に読んでみると映画や歌舞伎などで、ある程度の予備知識がないとちょっと苦しいですね。その意味でも『島津騒動』が一番面白かった。みなもと太郎『風雲児たち』で島津斉彬の活躍するあたりの元ネタのひとつですね。

 それはともかく島津斉彬は大変な名君ですね。西郷隆盛の事実上の師匠だもんなあ。そんな名君がお家騒動で毒殺された(らしい)のは実に惜しい。毒殺した側の久光が島津家を継いだため、明治維新後も斉彬の毒殺が明るみに出ることはなかったそうです。でも当時の薩摩では半ば公然の事実だったらしいぞ。

  

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200773()ベクター・ケースファイルを読む

 お色気と虫という変なとりあわせのマンガ『ベクター・ケースファイル』の一巻を読みました。虫博士の女子高生・榎稲穂が、様々な虫トラブルを解決するという作品です。で、まあ。読者サービスでお色気シーンがイロイロとついてくるわけです。いつも白衣を着て「私は〜〜だ」みたいな博士言葉をつかう稲穂嬢のお色気もまた新鮮なものではないでせうか。サブキャラたちもがんばって色気を発散しているしね。
 

 登場する虫は、主に害虫。グロ虫が中心です。てっきりオレは、女子高生がホタルやトンボを飼育して、そこにサワヤカ恋愛系の人間関係が絡むみたいな話だと想像していましたよ。実際は、そんなものの真逆で「博士少女-グロ虫-虫うんちく」という三段跳びです。

 オレはうんちくマンガが大好きなんだ。お色気マンガを楽しみつつ気がついたら危険な害虫の知識が身につくという、なんとも有意義なマンガだよ。絵柄も拙い部分があるものの十分見ることができる。この人はたぶんアシスタント出身だろう。小物のうまさに比べて人物は今ひとつ…。でも、うまくなる絵柄だと思う。なにより虫がグロく描けているのがよい。

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