革命家のためのナイスブックレビュー
革命家御用達BOOKS
北のりゆき
はじめに
この記事はデータハウスから発行された『危ない28号 第4巻』に書かせてもらったものです。
危ない本の紹介と書評をしてほしいという依頼でしたが、掲載されたらなぜか『革命家御用達BOOKS』になっていました。あまりにもヤバいところは編集さんが一部カットしちゃいましたが、ここに掲載したものは完全版です。
『危ない28号第4巻』は、まだ書店に並んでいるのでよかったら買ってあげてください。1400円です。アングラで面白いですよ。
遊撃隊TOP訓練資料7−04−22−58−1 格闘
陸上幕僚監部 昭和58年9月発行
なかなか手に入らないのが欠点ですが、国家権力の暴力装置・国営暴力団である自衛隊と警察が面白い本を出してくれています。手に入れるのは警察より自衛隊の本のほうがカンタンです。自衛官の友人に頼み込んで手に入れてもらうか、神田の軍事書専門の古書店に行くとけっこう見かけます。表紙にいちいち「用済み後は確実に消却する」なんて書いてあるんだけど、売っちゃうんだろうね。
この『格闘』は自衛隊の教範です。主に銃剣や短剣を使用した格闘の方法を述べています。要するに写真や図を使い、懇切丁寧に刃物を使った人の殺し方を書いているわけです。
米軍などに比べると自衛隊はおとなしいイメージがありますが、意外と実戦的な内容です。人物写真を使って「刺突部位」や「斬撃部位」といった急所の刺し方を解説しています。殺し方だけでなく訓練の方法も書いてあるので、手近な武器を使用した殺人にはピッタリの内容です。
陸自教範7−03−01−47−5 64式7.62mm小銃
陸上幕僚監部 昭和48年1月発行
ちょっと旧式ですが自衛隊の主力銃である64式小銃の取り扱いを解説した教範です。64式小銃の構造から始まり、分解や結合の方法、手入れ、射撃訓練など詳細に解説しています。
真面目に内乱を起こそうとたくらんでいる人は、現実問題として武器は自衛隊から分捕るしかないのですから、読んでおく必要がありそうです。カラー写真も使われており部品もかなり詳細に載っているので、密造の参考にもなるでしょう
姉妹編に新式の89式小銃の取り扱いを解説した「陸自教範7−03−10−03−0 89式5.56mm小銃」もあります。こっちの方がカラーで分かりやすくなっています。
陸自教範7−04−05−61−0 特殊武器防護
陸上幕僚監部 昭和61年11月発行
毒ガスなどの化学兵器や核兵器を使用された状況下での戦闘の方法を解説しています。ガスマスクの付け方や化学剤や放射能汚染を洗い流す除染の方法など、オウムが手に入れたら大喜びしそうな内容です。
毒ガス治療の方法も詳細で、イランイラク戦争で毒ガスの被害にあった人を治療したという医者に見せたところ感心していました。毒ガス時代の一冊です。
姉妹編に化学科部隊の指揮・運用を解説した「陸自教範4−14−01−01−0 化学科運用」もあります。
陸自教範7−04−11−52−2 野戦築城第三部
陸上幕僚監部 昭和53年1月発行
地雷原の設置方法などを解説した教範です。地雷の構造や心臓部の雷管の発火方法などが詳しく解説されています。その他発火装置も図入りで詳細に解説しており、爆弾を研究するにはうってつけです。
陸自教範はキケンで面白いのですが、自衛隊の装備を持っていないと役に立たないという欠点があります。しかし、この野戦築城第三部には銅板など手近な材料を使い地雷を製造する方法が載っています。大体手榴弾やC−4などの軍用爆薬を使用したものですが、ちょっと工夫すればダイナマイトなど民生用の爆発物でも同様の地雷が作れそうです。
材料の爆薬が手に入らなくても底に先端をとがらせた杭を置いてクシ刺しにする落とし穴や仕掛け罠の作り方なども解説しています。ゲリラ戦の役に立ちそうです。
陸自教範4−11−01−01−0 警務科運用
陸上幕僚監部 平成元年6月発行
自衛隊にも警察があるのはご存知でしょうか。警務隊というのですが、昔の憲兵のようなものです。平時は自衛隊内部の不穏分子などの監視や自衛隊員の犯罪捜査を行い、戦時には検問や巡察、それにスパイの摘発などを行います。
この教範を読めば、警務隊の犯罪捜査や検問の要領などが大体分かってしまいます。ちょっとスパイでもやって小金を稼ごうという非国民の人は、この警務科運用を読んで警務隊の裏をかく方法を研究して下さい。
毒ガスと煙
戦前の日本は新興軍事国家とでもいえる国で、戦争の準備には余念がありませんでした。月刊誌にピストルの販売広告が載っているなど民間人でも現在の日本では考えられないほど武器が容易に手に入ったのです。
毒ガスも民間防衛の一環として広く研究されていました。この『毒ガスと煙』は、大正14年に初版が発行された毒ガスに関する研究書です。当時としてはかなりのベストセラーで、筆を加えて何度も再版され、昭和16年には新稿補再版が発行されました。
毒ガスの防御法や治療法だけではなく、驚くことに30種類以上の毒ガスの製造法まで詳細に記述しています。青酸ガスやホスゲンなど第一次世界大戦で使用された毒ガスが中心で、サリンやVXなどの第二次世界大戦中に作られた毒ガスは載っていません。でも、化学式や製造装置の詳細な図解まであり、この本さえあれば毒ガスに関してはバッチリです。
コピーを束ねたものですが、製造法と使用法の部分の復刻版を出しました。2冊セットです。下記へ2500円分の小為替を送ってください。発送まで3週間ほどかかる場合があります。
〒166―8691東京都杉並郵便局私書箱21号ジャスコ内遊撃隊
注文してくれた方には、通販カタログ『危険文書の歴史』をプレゼントします。希望する場合はその旨お書きください。
毒瓦斯及試験法
湯川新太郎
昭和14年に発行された本です。この本も40種類ほどの毒ガス製造法を載せています。それだけなら『毒ガスと煙』と大して変わらないのですが、驚くことに毒ガス人体実験のカラー写真を20枚近く載せているのです。人間の腕にルイサイトなどの毒ガスを付着させ、5時間、12時間、24時間、といった調子で経過順に並べています。最後は20日経過で、治療もされずほとんど腕が腐っていて実に悲惨です。
これは有名な731部隊の資料かもしれません。しかし、極秘部隊が民間に資料を貸すはずありません。かといって人体実験以外に撮れるはずない写真です。著者がどんな人かも不明ですし、謎すぎる本です。
警察官のための火薬類の基礎知識
火薬類取締研究会 警察時報社
もうひとつの国家権力の暴力装置である警察も良い本を出してくれています。
この『警察官のための火薬類の基礎知識』は、火薬の類について実に分かりやすくまとめてあり、爆弾作りの基礎知識ともなっています。爆薬、雷管や導火線などの火工品、火薬類の性能試験法、発破(爆破)など、目次を見るだけでときめいてしまいます。
具体的な爆弾製造法などはないのですが、主要な爆薬の製造法について簡単にまとめてあるので爆弾魔の人の役に立つでしょう。また、雷管や爆弾の基本的な構造についても知ることができます。爆弾の配置など爆破の具体的な方法についてもこの本を読んでおけば万全です。
一目でわかる逮捕術
警察大学校術科教養部編 立花書房
警察には逮捕術という武道があります。一見すると剣道に似ていますが、長い棒を持つ相手に短い警棒で対したり警棒対素手など、剣道のように同等の武器を持つのではないのが特徴です。要するに武器を持った者を逮捕する訓練なのです。
この本にはその逮捕術が連続写真で詳細に解説されています。さすがプロだけあってなかなか完成された武道に思えます。警察権力による弾圧を予感している人は、逮捕術を研究し「逮捕されない術」を編み出したらどうでしょう。
この本を発行している立花書房は、警察関係の書籍を多く発行しています。書店に並んでいる本は少ないのですが、通信販売で一般にも販売してくれます。
燦輝
警視庁第三機動隊
この本の題名の燦輝は、どうやら「さんき」と読むようです。第三機動隊が出した本だから三機(燦輝)なのでしょう。昭和61年の天皇在位60周年記念式典警備と東京サミット警備を記念して出されたアルバムです。
あの秘密主義の警察が、昭和61年の警備の状況を具体的に載せているだけでなく、「三機38年のあゆみ」と銘打って警察マニアがよだれを垂らしそうな過激派とのゲバ写真も満載しています。でも、一番ヤバイそうなのは第三機動隊在隊者全員の個人写真が載ってるんですね。こいつを過激派が手に入れたら危ないんじゃないでしょうか? 別にいいけど。
秘 学生思想動向
警察?
400ページ以上あるデカい本で、昭和51.52年頃に大学を卒業した左翼学生のブラックリストです。全国七六大学を網羅しており、個人名の下に学部と所属セクトが書かれ、ご丁寧に特に活動的と思われる「分子」には◎がついています。明治大学では400人以上がリストアップされていました。
前書きによると「在学中に思想・政治的薫育・影響を強く受けて卒業すると、企業入社後は労組運動・地域運動のリーダーとなって辣腕を揮うのが過去の例に照らしても明白である。(略)大学における左翼活動学生と、彼らに暖かい支援をおしまない左翼系教授をリストアップした。学卒者の採用・選別の一助になれば望外の栄である」ということです。こいつを見ると憲法で保証されているとかいう「思想信条の自由」がいかにインチキであるかよくわかります。ある意味地名総監よりも悪質なんじゃないだろうか?
当たり前ですが発行元など書いていません。しかし、こんな情報を持っているのは警察か公安調査庁しかありません。どうやら装丁からすると公調ではなく警察が出したもののようです。警察官僚の天下りを迎えた企業にでも渡してたんでしょう。
完全調査総書
株式会社アビリティオフィス
警視庁刑事25年の経歴を持つ探偵社の社長が書き下ろした探偵教則本です。2冊セットで25000円と、ちょっと高いです。
1巻は探偵の心得とか刑法とか民法とか、まぁ大したことは書いていません。2巻は実務編で尾行術、張り込み、聞き込み、行方調査など、かなり詳細に書かれています。警察に比べればまだまだ甘い感じがしますが、尾行術などは立花書房の警察関係書にも載っていないので参考になります。
探偵の教則本らしく結婚調査や雇用調査の方法があり、これは人権侵害の差別調査と紙一重です。銀行にうまく話をつけて現金自動支払機の利用場所を聞きだし、そこから現住所を突き止める方法なども載っています。債権債務関係による所在不明者の調査方法では、家族に就学児童がいれば日数をかけずに探し出すことが可能なんて書いており、まぁ、非情なものです。警察はこんなまだるっこしい事はしないので身元調査に関心のある人には参考になるでしょう。
秘密警察の全貌 公安警察の報告文書
秘密警察糾弾人権擁護共斗会議
公安警察官が忘年会の帰りに落とした報告書を労働組合員が拾い、資料提供を受けた労働組合系の団体が内容そのままに活字化して出版した反警察文書です。昭和33年発行。
警察は、左翼政党や労働組合など反体制的と見なした団体にスパイを送り込んで情報をとります。この本では、当時のスパイ工作や組合の監視などが報告文書として克明につづられています。警察スパイの個人名ぐらい伏せ字にしてやればいいのにと思いますが、そのままバッチリ載せています。
まだ左翼運動も警察活動も牧歌的な時代のものですが、ここで書かれている警察のスパイ活動は現在も行なわれているのです。
コピーを束ねたものですが、復刻版を出しました。下記へ1500円分の小為替を送ってください。発送まで3週間ほどかかる場合があります。
〒166―8691東京都杉並郵便局私書箱21号ジャスコ内遊撃隊
注文してくれた方には、通販カタログ『危険文書の歴史』をプレゼントします。希望する場合はその旨お書きください。
各派全学連大会を中心とする学生運動の現状
公安調査庁
警察と並んで公安機関として有名なのが公安調査庁です。公安調査庁は強制捜査権を持たないため、スパイの獲得には警察以上に熱心です。
この冊子は昭和41年に公安調査庁がまとめた内部文書です。行政機関や一部の体制側マスコミに配布されました。一般にはベールに包まれたスパイ機関の活動の一端を示すものとして貴重な資料です。
過激派セクトの全学連大会にスパイを潜入させたらしく、大会の様子や雰囲気まで具体的にのべて今後の活動の予測をおこなっています。他に当時の学生運動の情勢分析や闘争概況なども行っています。当時活躍していた赤軍派がメンバーをアラブに派遣したなどという情報までつかみ、派遣されたメンバーの名前(後に日本赤軍を結成する重信房子)まで挙げています。
情勢分析や闘争概況は、表などを使い非常に詳細なもので「さすが権力」と感心させられます。
日本共産黨の文献集(第4編)
日刊労働運動社
この本を発行した日刊労働運動社は公安調査庁と特殊な関係があるようで、公安調査庁の内部文書を本にして公刊しています。
日本共産黨の文献集は、50年代の朝鮮戦争のころに過激な武装闘争を行っていた共産党が発行した軍事文書などを収録してまとめたものです。「軍事ノート」「新しいビタミン療法」「料理献立表」などという偽装誌名で出された伝説的な武装闘争マニュアルが多数収録されています。言うなれば左翼の評判を落とすために出した本なのですが、70年代には、逆に過激派がこういった権力側がまとめた軍事文書を参考に武装闘争を行ったとも言われています
日本の暴力革命テキスト
田村隆治編著
過激派学生のゲバルトがはやった70年代に、新左翼の軍事文書など暴力革命の教科書を収録し、警鐘を鳴らすことを目的に発行された冊子です。体制側の人が出したものなのですが、今となっては70年代過激派軍事文書は全く手に入らなくなってしまったので、過激派軍事文書が手に入るという点でとても貴重です。この本には、71年ごろに出された過激派軍事文書のほとんどが収録されています。
400ページ近い本で解説編と資料編に分かれており、特に資料編では「ゲリラ戦教程」や「遊撃戦の基礎戦術」など当時の過激派学生が教科書にした危険文書が写真製版を使い、原版そのままのかたちで収録されています。また、過激派の機関紙も収録されており、団塊の世代の人には懐かしいものでしょう。古本屋で買うと20000円ぐらいします。
我が闘争 スニーカーミドルの爆裂弾
牧田吉明 山猫書林
この本は爆弾真犯人宣言から始まります。著者の牧田吉明氏は、当時死の商人といわれ左翼に目の敵にされていた三菱重工社長の息子なのです。どういうわけかドロップアウトしてしまいアナーキストグループに加わって爆弾を製造したのです。爆弾製造資金は、親父に贈られた絵画を持ち出して作ったとか。牧田氏らが製造した爆弾は実際に爆発し、死者も出ています。
牧田氏の加わったグループは、爆弾を製造し無償で武闘派に配布するという一種の武器製造機関でした。最後に誤爆事件を起こし壊滅してしまいます。
彼らが武闘派に配布した爆弾のひとつが小包爆弾となって警察官僚宅に送られ、奥さんを爆死させるという事件を起こしました。犯人グループは逮捕されたのですが、これが警察のでっちあげ。裁判の過程で牧田氏は自分らが爆弾真犯人だと宣言したのです。実行者しか知り得ない爆弾材料の入手先や爆弾の配布先を具体的に述べており、爆弾真犯人宣言は事実でしょう。この爆弾事件には多くのセクトが関わっており、爆弾真犯人宣言をされると都合が悪いグループも出てきます。牧田氏はあるセクトに「消す」などと脅迫もされています。
その他にも学園紛争をめぐりドスをのんで共産党と渡り合ったりと、とても面白い本です。
現代の思想弾圧
自由法曹団労働部会編 民衆社
左翼労働組合に対する思想弾圧を糾弾して、共産党系の法律家団体が出した本です。会社名をバッチリ載せて組合つぶしの手口を赤裸々に描いています。組合弾圧も「監視」「村八分」「配点」「解雇」ぐらいだったらまだ理解できるのですが、「殺し屋をつかってのテロル」という項目まであります。
昭和49年に組合副委員長がさらわれて殺された事件は、会社が雇った第二組合幹部と暴力団員による犯行だったと実名を挙げています。これは犯人が逮捕されたので事実のようです。なかには組合員を殺して逃走した右翼を警察が逮捕せずにかばったというケースも載せられています。組合が証拠を突きつけて逮捕要求デモまで行ったのですが、警察は全くやる気がなく、証拠不十分の一点張りだったそうです。そういえば共産党系の弁護士一家がオウムに殺された事件でも、当初警察はまともに捜査をやりませんでした。
警察は資本家の味方なので表に出ませんが、中小企業では共産党系の組合活動家に対する暴行やリンチはしばしば行われているようです。これは日本の暗部を知ることができる本です。
原理講論
世界基督教統一神霊協会
霊感商法で有名な統一教会=原理研のバイブルです。
全ての漢字にフリガナを振っているのが親切です。でも、いくら読んでも全く理解できませんでした。たとえばこんな調子です。「体は心の対象として、心と相対基準をつくって授受作用するようになれば、体は心を中心として円形運動することによって合性一体化する」(第一章 創造原理より)。コレ、理解できますか? 独特の用語と文体を駆使し、わざと難しく書いてあるとしか思えません。無理に全部読んだら洗脳されてしまうのも分かる気がします。
反カルト運動をしている牧師の著書によると、霊感商法を正当化する理論もこの原理講論に書かれているのだそうです。なんでも人間は生まれながらに罪があり、たとえだましたとしても統一協会お金を渡せばその人の罪が減るから、それはよいことなんだそうです。
ヴァジラヤーナ・サッチャ NO.7
オウム出版
「知られざる秘密を暴く、時代への挑戦誌」とのキャッチコピーで、あのオウム真理教が出していた雑誌です。毎回楽しませてくれましたが、特にこのNO.7の「特集 悪魔のマインドコントロール」はスゴイ内容でした。
日本の広告は、そこらじゅうに無意識に訴えかけるサブリミナルが入っており、日本人は洗脳され家畜化しているというのです。その証拠に何の変哲もない広告にコンピュータ処理を施すと、SEXという文字が浮かび上がってくると主張します。このSEXの文字が性欲を刺激し購買意欲を高めるんだそうな。
「証拠」のSEX広告写真を多数載せていますが、素手で下手な字をなぐり書いたとしか見えません。どういうわけか雅子皇太子妃の写真にまで顔にSEXと書きまくっています。「一昔前なら間違いなく不敬罪で捕まってしまうような写真」なんて解説してるけど、こんなの今だって名誉毀損で捕まるわい。
シンセ音楽を楽しもう
オウム出版
オウム真理教は洗脳に大変な関心を示しました。オウム真理教を脱会した人が、情緒不安定になってしまい、毎日オウム音楽を聴かないといられないという症状を示すことがあります。麻原彰晃が出馬した選挙で歌われた彰晃マーチも「ショウコウ、ショウコウ、
ショコショコショウコウ、麻原ショウコウ、お父さんのショウコウ、お母さんのショウコウ…」といった調子で、同じ言葉を際限なく聞かせる洗脳音楽ともいって良いものでした。この他にも「キュイーン キュイーン」というトランス音や「コーン コーン」というラップ音を延々と聞かせる曲もあります。この「シンセ音楽を楽しもう」では、麻原彰晃を賛美する洗脳音楽が26曲楽譜つきで収録されています。洗脳的な音楽に関心のある人は参考になるでしょう。
創価学会を斬る
藤原弘達 日新報道出版部
昭和40年代中頃まで創価学会に対する批判は、マスコミで「黒い鶴のタブー」と呼ばれました。「黒い鶴」とは創価学会の鶴マークのことです。創価学会に批判的な記事を掲載すると創価学会は組織を挙げて反撃するため、マスコミは創価学会に触れることすら避けるようになったのです。この『創価学会を斬る』の著者である藤原弘達氏にも、ミカン箱10杯以上の抗議の手紙が殺到したと言われています。
『創価学会を斬る』は、創価学会が右翼の大物や自民党の田中角栄まで使って潰そうとした本です。取り次ぎ店や書店にまで圧力が加えられ、買いたくても書店に本がないという事態に至りました。これは言論出版妨害事件として国会でも取り上げられ、大問題になりました。
内容は、創価学会と公明党の分析と政教一致批判がメインになっています。特に創価学会は、池田大作会長(当時)の生い立ちと批判の部分を問題にしたようです。
懺悔の告発
山崎正友 日新報道
言論出版妨害事件で窮地に立った創価学会は、国会でこの事件を最も激しく追及していた共産党の宮本委員長(当時)宅を盗聴するという挙に出ます。その総指揮をとったのが、この『懺悔の告発』を書いた山崎正友氏です。創価学会の顧問弁護士でもありました。
日常的に警察から盗聴攻撃を受けている共産党が、創価学会の素人臭い盗聴器を見つけられないはずがありません。盗聴は簡単にバレてしまいました。後に山崎正友氏が造反し告発したため創価学会の組織的犯行だと知られ、実行グループは裁判で共産党委員長に慰謝料の支払いを言い渡されています。
創価学会の裏も表も知りつくしている元顧問弁護士が書いた創価学会裏面史ともいうべき本が、この『懺悔の告発』なのです。出版妨害を受け、書店に並べることができないとも言われています。たしかに三省堂にも紀伊国屋にも書泉にもジュンク堂にも、どこを回っても置いてませんでした。直接注文すれば入手できます。
宇宙人の聖書
奥崎謙三 サン書店
『ゆきゆきて神軍』の奥崎謙三氏による二番目の著書です。
奥崎氏は戦時中激戦のニューギニアにおくられ部隊が全滅し、ただひとり生き残ります。昭和
31年に不動産業者に傷害致で懲役10年。出所後、昭和44年に新年皇室年賀で天皇にパチンコ玉を発射し懲役1年6ヶ月。51年に天皇ポルノビラをまき懲役1年2ヶ月。さらに昭和56年に田中角栄殺人予備罪で逮捕(不起訴)。昭和61年殺人未遂で懲役12年。98年に出所しました。宇宙人の聖書は、まさに宇宙人が書いたもののごとく私には理解不能でした。奥崎氏の重要なテーマは反天皇で、それ故この本には他の作家が書いた反天皇小説を勝手に収録しています。普通は読むことのできないものですし、極めて貴重です。
深沢七郎の『風流夢譚』。これは中央公論に連載中に怒った右翼が社長宅を襲撃しお手伝いさんを刺し殺す事件を起こしました。アングラ反天皇小説『天皇裕仁と作家三島由紀夫の幸福な死』。『天皇裕仁は二度死ぬ』の三点が収録されています。
『天皇裕仁は二度死ぬ』の原本には、昭和天皇や美智子妃が乱交している顔切り貼りの無修正皇室ポルノがついていました。さすがにこれは転載していないと思ったら、添付の申込用紙を送るとくれるのだそうです。
アリスクラブ公式ビデオガイド
コアマガジン
「児童買春・ポルノ禁止法案」がいよいよ成立しそうです。今まではアソコが写ってなければ問題なかったのですが、これからは18才未満の全裸や半裸の写真は禁止されてしまいます。裏ビデオなどの猥褻物頒布の場合は、2年以下の懲役または250万円以下の罰金なのですが、児童ポルノを販売すると3年以下の懲役または300万円以下の罰金とされるのです。裏ビデオを売るよりもずっと罪が重いのですから、もうロリータビデオは手に入らなくなってしまいます。
現在通販で手に入る合法ロリータビデオをほとんど紹介しているのがこの本です。数百本が掲載されています。もちろん入手法も書いています。写真付きの解説も親切で、ロリータビデオガイドとしてピッタリの本です。最後の記念にロリビデオを1本と考えている人にお勧めです。
姉妹編としてロリータ裏ビデオを紹介した「アリスクラブ秘公式ビデオガイド」も出ています。