遊撃インターネット日記5

北のりゆき=死売狂生=行方未知

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2000年8月20日 旅行の準備をする

 唐突ですが北海道に旅行することにしました。と、いうわけで遊撃インターネット日記を再開します。

 一週間以上は出るつもりなので、新聞を止めたり保険証をコピーしたりとなかなか忙しいです。青春18切符を購入し、全車指定の村上行き夜行の指定席券をゲットしました。この列車の指定席はすでに全部とられていたのですが、キャンセル目当てで何回もみどりの窓口に行き、ようやく前日にゲットできました。

 いつもそうですが旅に出る前日はコーフンしてよく眠れません。

 

2000年8月21−22日 旅行にでる

 ちょっとうつらうつらしたぐらいで8時に目を覚ましてしまいました。新宿23時5分発の夜行で出発する予定なので時間があります。植木に水をやったり忘れ物チェックをしたり風呂に入っているうちに何となく時間がすぎ、21時前に家を出ました。家を出た直後に細君が忘れ物をしたとかでいったん引き返しました。いつもこんなことをしています。

 新宿には21時半には着いてしまいました。北海道で泊まる温泉宿の情報を立ち読みでゲットしようと22時半までやっている青山ブックセンターに行きましたが、改装だとかでしまってやんの。こういうときに限って…、困ってしまいます。

 スターバックスコーヒーとドトールをハシゴして時間をつぶし、いよいよ出発です。鈍行の夜行電車なんてボロっちいイメージがありましたが、なかなかどうして立派な車両でした。青春18切符は0時から有効なので、日付が変わる高崎までの切符も買っておきます。

 列車に乗り込んでもやっぱり興奮してよく眠れません。『花の嵐』という国際興業社主・小佐野賢二の伝記小説を一晩中読んでいました。右翼政治家と癒着したいやったらしい政商を、さながら聖人君子のように賛美して描き出した追従小説とでもいうべき作品で、まぁ、いい退屈しのぎになりました。

 結局一睡もできず早朝6時5分に村上に着。すぐにディーゼル車に乗り換えて8時32分に酒田に着きました。一日に数本しか電車の止まらない駅なので、山形のしなびた漁村を想像していましたが、意外と大きな街でビックリしました。ここから飛島という日本海の孤島に行きます。船が出るのは1日往復1本ずつ。人口500人の小島です。実は現地に着くまでどんな島だかほとんど知りませんでした。できるだけ遠く交通の便が悪いところに行きたい、というわけで行ってみることにしました。

 せっかく初めての街なので酒田港まで歩くことにしました。オレはリュックを駅のロッカーに預けましたが、細君は持っていくと言い張ります。どうやら海が荒れて今日中に戻れなくなるのを恐れているようです。徒歩15分ほどということでしたが、道に迷ってしまい40分以上かかりました。酒田の街を見ることができたので、それはそれで面白いものでした。漁村というより意外とこぎれいな街で、港近くにでかい仏像が立ってました。

 船は200人乗りぐらいの小船です。乗船名簿に記帳し船底のカーペット席で眠ってしまいました。9時半に出港し飛島まで1時間30分です。乗り場で案内書をもらったところ、飛島は海水浴、海釣り、バードウオッチングが盛んな島のようです。どうせ2時間半しかいないので何もできません。行って帰るだけです。夫婦ともにほとんど寝ていないので体調が悪く、特に細君は船に酔ってしまいました。

 飛島は本当になんにもないところでした。しかも猛烈に熱い! 頭がガンガンするほどです。30分ほど集落を歩きましたが、たまらずクーラーの効いている郵便局に飛び込み記念葉書を買って中で書かせてもらい投函しました。結局あまりの暑さにどこを見る気も失せてしまい、すぐに港の待合所に逃げ帰りました。待合所にはちょっとした食堂がありナポリタンとサザエの壺焼きを注文。あまり期待していませんでしたが、イカなど海のものをふんだんに使った意外と美味いものでした。細君はイカ饅頭なる奇怪な名物を購入。アンコの中にスルメが入っているイカ臭い妙な饅頭です。「オレは食わんぞ」と宣言。細君は一人で10個ぐらい平らげました。待合所に飛島の歴史が写真とともに飾られていました。平安時代から絶海の孤島として知られていたようです。

 帰りも船で酒田には3時に戻ってきました。船っていうのは乗るだけで疲れます。駅までタクシーで戻りました。15:33発の電車で秋田へ。予約などしていないので今夜の宿を探して駅前をうろつきます。ホテルハワイといういかにも三流なビジネスホテルがツインで一泊8000円となかなか安かったのですが、いっぱいだとかでダメ。一泊1500円のドヤを見つけたんだけど細君が拒絶。結局ツインで16000円(高け〜)のメトロポリタンホテルに泊まりました。本当だったら荷物を置いて街に繰り出しいろいろ見て回るところですが、妙に疲れてそんな気がしません。せっかく高いホテルに泊まったんだからルームサービスを頼もうということになり、1600円のハンバーグ2つと900円のサンドイッチを注文。食ったらシャワーを浴びてすぐに寝ました。

 

2000年8月23日 五能線に乗る

 旅行者の朝は早い。5時40分に起きて出発です。どうでもいいけどメトロポリタンホテルってJR系のホテルらしいですね。どおりで駅のとなりにあると思った。

 秋田駅で朝食の駅弁を買いました。駅弁屋で買いたかったんだけど見あたらず、やむえずキオスクで購入。購入後3分ぐらいしたら駅弁屋が出現。遅いんだよ〜。6:33発の通勤電車みたいな車両に乗って出発。東能代で五能線に乗り換えます。五能線は海沿いを走り、景色がいいので有名です。五能線を走るだけの全席指定リゾート列車が1日1本往復しているほどです。もちろんオレはこんなリゾート列車には乗らず、地元の人が利用する鈍行のディーゼルに乗ることにしました。

 鈍行ディーゼルは通学用らしく高校生でいっぱいでした。どういうわけか地元高校生、旅行者の座っているボックス席には近寄りません。運良くポッカリ空いている席を見つけ座らせてもらいました。秋田県は美人の名産地といいます。たしかに全体に水準が高いようです。それに、いました! すごい美人の女子高生が。若いころの山口百恵をさらに美人にして長髪にした美人です。東京にもこんな美人はなかなかいませんねー。サラサラ髪に手を当てていましたが、美人は何をしても絵になります。でも、細君にすげえ美人がいるぜ、と教えてやったらプリプリ怒りやがんの。

 高校生集団は、となりの能代でほとんど降りてしまいました。ここからはガラガラのローカル線です。窓を開け秋田で買った弁当を食いました。最近窓が開かない列車が多いですが、良くないですね―。窓から入ってくる自然の風は本当に気持ちがいいものです。おかげで一番景色のいいところで眠ってしまいました。

 

 遊撃インターネット雑記06 2006106日から 

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