遊撃インターネット日記4

北のりゆき=死売狂生=行方未知

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2000年3月31日 再開します

 1年ぶりに日記を再開します。いままで日記が半年続いたことがありません。今回もいつまでもつ事やら…。

 そうそう、去年ケッコンしました。彼女君は細君にレベルアップです。いやー、彼女君の実家に行ったり大変でした。ま、なんとか反対されずケッコンできました。でも、両方の親兄弟に来てもらって食事して記念撮影しただけで、結婚式はやりませんでした。そのことで両方の親とも怒り気味…。カネかかるしさー。せっかくためたカネを結婚式なんかでつかっちゃうのもったいないじゃん。オレの親は、結婚費用を出す気ないみたいだし。ははは。

 新婚旅行は、物好きにも11月に北海道に行きました。北海道の一番てっぺんにある礼文島とかね。オレたち以外観光客は一人もいなかったし、荒野と化していて寒かった…。道北の原野の真ん中でみぞれが降ったりして…。オレは面白かったけど、ちょっと今回の旅は細君には不満が残ったようなので、今度九州・沖縄に行く予定です。

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 結婚式をしなかったんで、二人して貯金していたカネがけっこう残りました。非合法なカネではありません(笑)。ちゃんと税金の申告もしたぞー。

 元々二人ともビンボーだから、ちょっと半端な金額です。家を買おうと思っても、一戸建ては到底手が届かず、中古マンションの頭金ぐらいにしかなりません。オレは堅い職についているわけではないから、ローンを組めるとも思えません。じゃあ、事業でもおこしてみるか、とちょいと調べてみました。しかし、知識、経験ともに不足していてなかなか難しそうです。オレにできそうな仕事といえば、書店・古本屋・零細出版社・ラーメン屋ぐらいです。でも、どれもわざわざ苦労して立ち上げたいとも思わないんですよねー。

 それではパソコンにちょっと詳しい友人とエロゲーでも作るかと話しを進めてみました。オレがシナリオを書いて、どこかで絵の描けるヤツをスカウトしてその友人がプログラムする…。しかし、10年前ならいざ知らず、今となってはこの業界は素人がポッと参入してどうなるものでもない感じです。一人でも経験者がいればともかく、流通がどうなっているかも不明確だし、残念ながら断念しました。かといってカネを銀行に預けっぱなしにしておくのも面白くない。今の日本では利子がつかないんだから、意味がありません。他人に無利子でカネを預けるなんて、カネをくれてやっているのと一緒です。タンス預金の方がまだましってもんだ。

 で、まぁ。いろいろ調べた結果、株式投資をすることにしました。やるからには成功しなければならないので、100冊ぐらいそのたぐいの本を読んで研究。結局、インターネット関連企業がいいと結論し、全額投資しました。銀行預金の利子より儲かれば十分満足だったのですが、びっくり! 数ヶ月でかなり上昇しました。いくらなんでも上がりすぎに思えたので、その株を8割ぐらい売り払ってNTTドコモとかソニーとか堅い会社の株に買い替えました。そしたら、それも全部上がったりして…。当分は生活に困らない程度の資産を形成することができました。最近よく聞くネットバブルってヤツにうまく乗れたんですね。もっとも、利益を確定したわけではないので、大部分が株のままです。現金はほとんどありません。だから株価が暴落したらアウトです。でも借金はないし、元金だけは安全なところに移したから、万一スッちゃってもそんなに痛くないです。

 オレは贅沢がキライ…、と言うかほとんど贅沢をしたことがありません。ですから遊ぶカネの使い方なんて知りません。でも、せっかくだからここでひとつ細君にいい想いをさせてやろうと思います。まず、しばらく生活の心配がなくなったのでOLをやめてもらいました。それで5月から世界一周の船旅に出る予定です。この先どうなるか分からないけど、見聞を広めることはいろんな意味で良い財産になると思うのです。その予行演習で、4月に九州と沖縄に行って船で東京に戻るつもりです。けっこう贅沢してるか…。でも、今まで貧乏暮らしだったから、このぐらいはいいよね。

 船旅の間はインターネットができないので、5月から日本に帰ってくる8月中ごろまで『遊撃インターネット』はお休みです。上陸してホテルに泊まったときには、なんとか日記だけでも更新しようと思っています。

 今日の日記は、なんだか自慢めいてしまいました。ごめん。

 (2000.4.1)

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2000年4月5日 アメリカ株大暴落。今日から出発だー!

 昨日今日とアメリカのナスダック(店頭市場)が暴落しています。ナスダック平均が5000ドルから一時3800ドルまで20%以上も落ちているのだから大暴落と言っていいでしょう。

 ナスダックというのは、マイクロソフトとかインテルなどが公開しているコンピュータやバイオなどの新興企業が多い市場です。GEとかコカ・コーラなどの旧来産業が中心のニューヨーク市場とはちょっと違います。ナスダック平均は激下がりしているのに、旧来企業が中心のダウ平均は2パーセントも落ちていません。つまりこれは新興企業から投資資金が逃げだして旧来企業にシフトしていると言うことでしょう。アメリカバブルが崩壊したというワケではなくその点は救いですが、新興ハイテク企業中心に投資しているオレにとって結構な打撃です。まぁ損をしたと言っても含み益が減っただけでマイナスになったわけではありません。考えてみればどうってことないんですが、やはり腹が立つ!(笑)

 アメリカの株まで買っているのかと言われそうですが、そうなんです。インターネットがあれば簡単にアメリカの証券屋にアクセスして口座を開くことができます。直接市場にアクセスして取り引きできるから、日本の株屋から買うより全然楽だし早いです。日本だけだと暴落したとき危ないので、2対1ぐらいの割合でアメリカにも資金を移しているのです。

 おっと! こんな事を書いているうちに底を打ったらしく、ナスダック平均が上昇し始めました。現在底から5%アップの4000ドルです。日本の市場は不透明な割に値幅制限制度などがあり、ある意味「ぬるい」ですが、アメリカはモロ生の資本主義という感じで「激しい」ですね。

 まだまだアメリカ資本主義がくたばることはないでしょう。暴落しているとき売ると損してしまいますし、買い増しする資金もないので高見の見物です。

 今日の朝から九州・沖縄旅行に行ってきます。沖縄の離島に行っても、いざって時ノートパソコンがあれば株取引はどうにでもなります。便利な世の中になったものだ。

(2000.4.5)

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2000年6月7日 日記を再々開します

 せっかく再開したはずの日記ですが3日も続きませんでした。

 10日も九州沖縄に行って来ましたけど、あんまり面白くなかったんですよー。それに世界一周も土壇場で中止することになっちゃって、ちょっとガックリきていたのです。

 今回の九州沖縄旅行は、初日に肉離れで足を痛めちゃってほとんど歩けなくなってしまったのが敗因です。オレの旅行はとにかく歩く!のが特徴です。そこらの路地に入り込んでみたり、有名な寺院の裏手に回ってみたり…。しかし今回は足が痛く100メートルも歩けなくなってしまったので、バスや電車が中心になりました。

 新幹線で博多まで行きラーメンを食って1泊。翌日長崎。足が痛いのを我慢して歩き回ったので長崎が一番面白かったですね。しかし、病状は悪化。500メートルも歩けなくなってしまい、翌日は観光バスに乗って阿蘇に行きました。いつも安宿ばかりなので、たまには贅沢をと1泊18000円もする温泉に泊まりました。あんまり大したことなかったねー。貧乏旅行が身についちゃってるんだな。翌日鹿児島。桜島を観光して船で沖縄に行きました。沖縄で2泊して飛行機で帰宅。

 今回の旅行のもうひとつの目的は、鹿児島から沖縄までの船便で世界一周船旅の訓練というか実験をすることでした。24時間の船上生活は「退屈」の一言でした。これが90日ともなったら、もたないんじゃなだろうか。そういうわけで世界一周もキャンセルしてしまいました。とほほほほほほほほ……。

 旅行代金が浮いたので気分転換に引っ越しすることにしました。準備に2週間ぐらいつぶれたし、敷金やら礼金やら引っ越し代やらで100万以上とびました。とほほほほほほほほ……。

 駅から近くなったので便利になりましたし、近くに貸本屋があるので前から読んでみたかったマンガを毎日山ほど借りてきています。今のところ特に面白かったのは、小山ゆうの『あずみ』と浦沢直樹の『MONSTER』です。

 『あずみ』は、家康の時代の美少女刺客の話。前半は殺人マシーンと化した美少女が豊臣方の大名を次々と暗殺します。殺される大名らは大概ひとかどの人物で、少しずつあずみは人間性を取り戻していきます。10巻以降は逆にまともになったあずみが徳川方に命を狙われます。デッサンが確かで殺陣も見事にうまく描けています。あずみのキャラも魅力的で楽しめます。特に太モモがよい! でも、本当に面白いのは10巻までですね。それ以降は『子連れ狼』にちょっと似てきてしまいます。

 『MONSTER』は、なんか…すごい話です。日本のマンガ表現がここまで到達したかと感じ入りました。少年の命を救った脳外科医が、その少年に殺人の濡れ衣を着せられ、その少年の出生の秘密をたどりながら追い追われるという話です。80・90年代の東西ドイツ・東欧を舞台にした『逃亡者』にサイコサスペンスを加えたようなドラマです。それにしても悪の超天才とでもいえるMONSTERのヨハンぐらいおっかないキャラクターはそういません。特に12巻のアンナに化けたヨハンが罪もない子供を自殺に追いやるエピソードはすごい。よくこんなキャラを作ったって感じです。

 それにしても質の高いマンガってどうしてこうも圧倒的に面白いのだろう? まさに書を置くに能わざるという感じです。この2冊はぜひ読んでみたらいいよ。

(2000.6.7)

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2000年6月15日 病気になる

 病気になってしまいました。どうも旅行から帰ってから体調がすぐれず、熱をだして寝込んだりだるくて寝込んだりしていました。さすがに10日も続くと心配になってしまい、引っ越し前に医者に行ったところ扁桃腺炎とのこと。薬をもらって寝ていてもちっともよくなりません。2週間寝ても直らないので別の医者に行きました。そこでは花粉症とアレルギーと風邪の併発だという診断。薬をもらって安静にしていたけどやっぱり直りません。

 先日親にあったところビックリされてしまいました。顔色が異常に悪く体もむくんで何か大きな病気じゃないかとのこと。改めて病院に行って血を抜いて調べてもらいました。

 それで結果が出たんだけど、とほほほ。肝臓の病気だということが判明しました。なんでもGTPというものの値が275もあるんだそうです。ちなみに正常値は45以下で医者によっては即入院させられるほど悪いんだそうな。脂肪肝かA型・B型・C型肝炎のいずれかじゃないかということで、改めて血を抜かれて精密検査に回されました。上野でやっている平等院展に行くついでに医者に寄ったつもりが、直ちに家に帰って安静にしているように命じられてしまいました。

 今まではそれほどでもなかったのに医者に何かスゴイ病気らしいと聞かされると途端に気持ちが悪くなってきました。帰って細君に告げると「死んじゃうの?」(笑)と質問。症状が進んで肝硬変になったら死ぬかもしれないね、と言ったら泣きやがんの。

 『家庭の医学』の類の本を繰って調べると肝臓の病気はかなり長引きそうです。数ヶ月程度の入院は覚悟しなければなりません。それにB型肝炎だと細君に感染している可能性もあります。いずれにせよ数日で結果が出ますが、金銭的な心配がないのが救いといえば救いです。

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2000年6月16日 エロゲーをやる

 肝臓病は絶対安静でトイレと食事以外は動いてはいけないそうです。1日中寝ていました。そうは言っても退屈なので買いだめていたエロゲーをずーーーっとやっていました。

 最近VAIOを買って、通常の作業はこいつを使っています。どうも以前つかっていたデルに比べるとWORDやIEの立ち上がりが遅いのには困ってしまいます。CPUの性能などはVAIOの方が上のはずなのになー。デルの方はウインドウズを入れ直してエロゲー専用マシンにすることにしました。遠からず10Gのハードディスクがエロゲーで満たされるでありましょう。

 『ナチュラル2』は、なかなか楽しめました。前の『ナチュラル』は、エロゲーとして100点をやってもいい出来でした。今度出た2のほうはそれよりは若干落ちましたが価格分は十分楽しめます。80、いや85点ぐらいでしょうか。CD3枚というボリュームにまず圧倒されました。通常インストールで850Mも食います。フルインストールすると1.5Gもとられてしまいます。

 今回の「妹」は、双子姉妹です(笑)。体が弱いしっかり者の姉とボーイッシュだけど甘えんぼの妹。オレは、妹の空(くう)ちゃんがよかったなー。うひひひひひ。最初、姉モードと妹モードがあり、クリアするとダークモードとデュオモードが追加されるという豪華版です。どうにか姉妹ドンブリしようと5〜6回プレイしてしまいました。初代『ナチュラル』は、「あの桜の咲く夜にいた少女はもういない。ここにいるのは醜い肉欲のかたまりだ」なんていうダークなエンディングが楽しめたのに、2はそこまで無茶な終わり方をしないのが不満ですね。それにせっかく姉妹だっていう設定なんだから、姉妹ドンブリしたあと仲良し姉妹が狂っていくように話を進めていけばもっと面白かったのに。やっぱりオレは性格のいい女の子がだんだん壊れていくようなゲームが好きなんだな。

日記5(00年8月20日から)

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