遊撃インターネット雑記12
北のりゆき=死売狂生=行方未知

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20061125() 鬼畜王ランスにリンク

 今日も眠れぬ。11時に布団に入ったが12時すぎても眠れず、やむなく睡眠薬のハルシオンを一錠飲む。しかし、やっぱり眠れない。3時すぎにハルシオンをもう一錠。飲みすぎると記憶が無くなったりいろいろ副作用があるらしいので、睡眠薬なんか飲みたくないのだが。

 今度は死んだように眠ってしまい、起きたのは昼の2時ごろだった。1時ごろ友人が来たらしく玄関ベルを鳴らしたそうだが気がつかなかった。申し訳ない。電話があって2時半に友人が二人再訪。一人は高校の後輩で会うのは10年ぶり。共通の友人を通して連絡していたので10年も会っていないという感覚はなかったけどね。

 10年ぶりとはいっても、そこはそれ、オタク友だちなので、ここ10年で面白いゲームやアニメやマンガはなにか、とかそんなたぐいのことをトグロを巻きながら駄弁りました。友人連にいわせると、ここ10年アニメは、ジャイアントロボ以降たいした作品はないとのこと。オレは、京都アニメの『air』『ハルヒ』『kanon』やOVA版『R.O.D』は面白いよといったんだけど、友人二人はたいしたものじゃないと否定派でしたね。

マンガも小粒になったと。それは確かだけど、『20世紀少年』『モンスター』『デスノート』はかなり面白いとオレ発言。でも、二人とも読んでないみたいでした。最近のオタクは、マンガを読まなくなったのかねぇ。

 ここ10年で最も収穫が多かったのはゲームだったという点で、三人の意見が一致。『痕』『鬼畜王ランス』『腐り姫』『家族計画』『パルフェ』『つよきす』が挙がりました。オレは『うたわれるもの』も挙げたんだけど、一人が「朝鮮臭い」と否定。オレは、アイヌっぽいけど朝鮮風じゃないだろうと反論。それでも友人は「朝鮮臭くてイヤだ」主張するんだよね。サベツはイカンとか友人相手に説教する気はないけど、面白けりゃ何だっていいじゃないかと思うけどね。オレは。

 

 友人が帰った後にネットをうろついていたら、アリスソフトが『鬼畜王ランス』を配布フリーにしたという情報をゲット。この情報は、もう古いかな? エロゲーのみならず、オレがプレイしたゲームの中で最も面白いものが無料になったのかぁ…。ネットで『鬼畜王ランス』を無料で配っていいっていうんだから、途方もないくらい気前のいい話です。アリスソフトは、エロゲーを作っていることに誇りを持ってると言い切る会社だからなあ。すごいなあ。このゲームが無料だったら、わざわざカネ出してエロゲー買う人いなくなるんじゃないか。そのくらい面白いゲームですよ。

 ちょうどヤフーBBのホームページが300メガバイト空いていたので、こいつにアップしようと画策。でも、『鬼畜王ランス』は、どうやっても452メガにしか圧縮できません。RARファイルだと解凍できない人がいるかもしれないから、できればZIPファイルがいいよな。そうすると588メガにもなってしまう。無料のホームページを利用するのはどうだろうと思ったら、「アダルト禁止」とかぬかしてるし。ブツブツ…。

 おおっ、そうだ! なにもオレがアップしなくても、すでにアップしている人にリンク張らせてもらえばいいじゃん。というわけで、無料で『鬼畜王ランス』をダウンロードできるサイトにリンクを張っときます。大概のエロゲーマーはプレイ済みだと思いますが、一旦始めると何も手がつかなくなるくらい面白いゲームなので、一度エロゲーなるものをやってみたいけど…、という人に特におすすめです。

 そうそう。「Win2000/XPでプレイする人は、CDの自動起動でインストールしてはいけない。必ずCDの中にあるSETUPNT.EXEを起動してインストールすること」とのこと。

 鬼畜王ランスより

 

親切な人のホームページ 直接ダウンロードできるのでおすすめ
http://d.hatena.ne.jp/honestaholic/20060901

アリスソフトアーカイブズ BitTorrentを利用したダウンロードサイト
http://retropc.net/alice/

今日から始める鬼畜王ランス BitTorrentの使い方やCDイメージのインスト法など。ダウンロードしたゲームはちょっと特殊な方法でインストールするので、こちらでやり方を確認のこと
http://harusuki.net/cap-rance_kichikku_play.html

公式FAQ 大体ここに載ってます
http://www.alicesoft.com/support/kichiku.html

  ランスシリーズの最新作。届くのが楽しみだ〜

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20061126() 日経新聞のオタク系記事

 今日の日経新聞は面白かったですねー。日刊新聞なのにヘタな文庫本くらい読み応えがありました。

 7面で任天堂の社長が「新型ゲーム機、勝算は?」というインタビューを受けています。Wiiの開発は今までの延長という考えを捨て、非連続で行くことにしたとのこと。聞き手から一言欄で、記者がこんなことを書いています。DSの大ヒットでゲーム業界は高性能一辺倒の開発競争が終わり、ゲームとは何かを考え直す局面に移行した。ゲームとは面白さだという主張が一定の支持を得ているのは確かだ。DSの成功を踏襲するには初心者の購入意欲をくすぐるソフトをWiiでも提案し続ける必要がある。要するにゲーム機の成功は投入するソフトにかかっていると、バカみたいに当たり前の結論でした。オレは、PS3Wiiの対決は、Wiiが勝つと思うな。スゴイ映像だったら映画を観ればいいんだし、PSPDSの対決でどちらが勝ったかみれば自明だよね。

 12面では仮想の家庭の悩み相談みたいな欄で、息子がオンラインゲームに熱中なんて記事が載ってます。中学生の息子がオンラインゲームに熱中し、生活が乱れて困るという仮想相談。ゲーム依存のカウンセリングに取り組むというNPO法人の会長さんによると、ゲームに熱中する人たちは独特の連帯感を持ち、逆に現実の世界には居場所がないと感じているケースが多いんだそうな。ゲーム依存の少年から強引にゲームを取り上げれば、キレて親に暴力すら振るいかねないとのこと。なんだかすごく悪いもんみたいだな。ゲームが悪いというより、そういう人がゲームにはまり込んでいると思うけどな。オンラインゲームには犯罪がはびこっているとかさんざん親を脅かしておいて結論は、始めた背景も含め、一度しっかり息子から聞いてみよう、だって。

 書評欄で面白そうな本が紹介されていました。『しぐさの民俗学』(常光徹)。例えば霊柩車を見たら親指を隠すというようなしぐさ。このしぐさによって日本人は何をしようとしているのだろうかという疑問に、膨大な資料をもとに民俗学の立場から回答を提示しているんだそうだ。豊富な事例が収録されているが、霊柩車の例では、もともとは親指から邪悪なものが入ってくるという考えが元にあり、それから親指を隠すというしぐさになったとか。後から親が早死にするという理由づけがされるようになったらしい。しぐさは今ではほとんど無意識化した呪術的な心性や論理に由来し、しぐさの歴史をたどれば日本人の不吉や不安の感じの変化を見て取れるんだそうです。これは面白そうですね。早速アマゾンで注文。

 

 不眠症が悪化。夜は眠れずようやく昼の12時頃眠れた。眠りが浅く10回くらい目が覚めては眠るを繰り返す。4時ごろ起床。4時間睡眠…。げそー。細君も育児にくたびれてしまっているので、気晴らしに駅前のデパートに連れて行く。ネットで評判がよかったマンガ本を大量に購入。カネ使ったなあ。感想は後日。

 金魚屋書店出納帳() 芳崎せいむ

 大奥(1) よしながふみ

 便利屋みみちゃん 吾妻ひでお

 春行きバス(1.2) 宇佐美真紀

 ユリア100式(1) 萩尾ノブト

 アニコン(1) やぶうち優

 NHKにようこそ(6) 滝本竜彦

 もっけ(6) 熊倉隆敏

 花子と寓話のテラー(1.2.3.4) えすのサカエ

 赤ちゃん連れで静かな店に入って迷惑になってもいけないので、マクドナルドで食事しました。えびフィレオがなかなか美味。ロッテリアのマネなんだろうけど、もっと早く作ればよかったのに。株主優待券を使ったので無料でした。100株19万円分買ったらバーガー、ドリンク、ポテトの無料券を6枚ずつ送ってくれました。ちょっとくらい下がっても、優待もらったら元が取れると思って買ったんだけどね。1万円くらい上がってるし、得したなー。

 

 帰宅後、細君とともにDVDALWAYS 三丁目の夕日』を観ました。ゲームなどで仮想の大正ロマンで遊んでいるように、昭和30年代も美化されて記号となって楽しむようになったんだなというのが、まずもっての感想。もう50年も昔だもんな。ここに描かれた昭和30年代はファンタジーなんだけど、それを踏まえて、とても良質な映画だと思いましたよ。

 江戸川乱歩の少年探偵団が大正から昭和初期までのイメージを創りあげたとすれば、『ALWAYS 三丁目の夕日』は昭和30年代のイメージの基準になりうる力を持った作品だと思います。ゲームの痕やkanonが一時期オタクの共通言語になり、黒澤明の『七人の侍』の農村が戦国時代の農村のイメージを決定づけたように、娯楽の基礎教養というか、観ておかないといけない作品になる気がしましたね。まぁ、そんな難しいこと考えなくても、子どもを使った人情話で面白かったですよ。オート三輪が欲しくなってしまった。

 やはり夜眠れず、一晩中買ってきたマンガを読んでました。

 

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20061127() マンガを読む

 眠れないんで、徹夜でマンガを読みました。しかし、面白いとますます眠れなくなるし、本と違ってつまらないマンガを読んでも眠くならないのな。逆効果だー。

 毎日新聞の『余禄』に面白いことが書いていました。朝日新聞の天声人語みたいなコラムです。京都国際マンガミュージアム開館に絡んで、館長で脳科学者の養老孟司の持論を紹介しています。日本人は、文字を漢字と仮名の二つ使うため、文字を読むのに脳の二カ所を使っている。その脳の特殊性がマンガ文化を育てたと。日本のマンガでは、いわば絵が漢字で、吹き出しの文字がルビに当たるらしい。日本人は、漢字と仮名の脳の二カ所が働くため、漫画の読解力が高いのだそうだ。

 館を運営しているのは京都精華大学。マンガ学部があるので有名なところですね。マンガ家を大学で育成できるのだろうかと思う人がいるかもしれません。オレは、できると思う。むしろ、これほどまでにマンガ表現が高度化すると、専門教育を受けるか徒弟制度で鍛えないと長期間マンガで食っていくのは難しいのではないだろうか。オレは、20年近く昔に劇画村塾という私塾に通ったことがあります。100人近い漫画家を輩出したところです。高橋留美子とか原哲夫とか、近いところでは板垣恵介とかね。そこで覚えた技法をフルに活用すれば、ある程度手が早く魅力のある絵が描ける人ならマンガで生活することは可能ではないかと思います。逆にそういう技術を学ばずにデビューしても、数年はなんとかなるかもしれないけど、よほど才能がないと長期間プロとして活躍するのは難しい気がします。どんな世界でもいえることなのでしょうが、一流のプロというのはたいしたもので、素人には及びもつかないノウハウを持っているものなのですよ…。

 

 昨日読んだマンガについて書きます。

 大奥(1)(よしながふみ)
 いや、面白かった。ホモ系レディースコミックみたいなんで、評判いいがどんなもんかなと思いながら購入しました。良い意味で裏切られましたよ。男だけがかかる伝染病のせいで、男の人口が4分の1になってしまった江戸時代のお話。男は貴重品で、将軍も老中もみんな女です。そんな江戸城の男だけの大奥に奉公に上がった貧乏旗本のせがれ。どんなキワモノ作品かと思ったら、作者は大変な歴史好きらしく、非常によく調べてある。ふざけたりギャグに逃げず大真面目に描いているし、なんていうか、頭のいいマンガなんだな。ベタベタしたホモマンガは嫌だけど、主人公はチャキチャキの江戸っ子。さっぱりしていて良い。途中から主人公が将軍吉宗に代わります。もちろん吉宗も女。『女信長』なんていう変な小説を思い出しましたよ。歴史系作品が好きな人に特におすすめ。評価☆☆☆☆☆おすすめ

 もっけ(6)(熊倉隆敏)
 アフタヌーンで連載している『もっけ』も、もう6巻ですか。これも頭がいいマンガですね。妖怪ものだけど、超能力で戦ったりしないところがいいよ。民俗っぽい妖怪ものです。作者は柳田國男とか好きなんだろうなぁ。とりつかれやすい妹と見えてしまう姉のお話。特にいつも情けない顔をしている姉の静流(しずる)ちゃんがイイ! 以前にも書いたけど、神とか鬼とか魂(タマ)とかを非科学的だとして否定するようになったのは近代以降で、それまでは当然在るものとして文化は成立してきました。実際そんなものが在るのかどうか知らないけど…。少女の視点から、そんな類のものがどのように在ったのか描いてくれると面白いなと思う。逆に少女と意地っ張りの妖怪が衝突しながらも触れ合って…、みたいなキャラクター物になっちゃうとつまんないねぇ。これからどう進むのか、注目作です。

 それはそれとして、同人誌で、もっけのエロ本って出てないかしらん。いかにもありそうだけど、見たことがない。似た絵で静流ちゃんのエロを描いてくれたら、もうハアハアだぜ。評価☆☆☆☆★

 花子と寓話のテラー(えすのサカエ)
 以前紹介した『未来日記』の作者の前作。都市伝説の妖怪ハンター物です。この作品も頭のいい人が描いているんだろう。非常に目の付け所がいい。前半は都市伝説の裏に潜む人間の心の闇、という感じで面白かった。佳作といえよう。しかし、後半は超能力探偵と都市伝説の化け物が戦うというパターンになっちゃって、つまんなくなったよ。こういう作品は、もう少し理詰めで描くべきだと思うな。それに、この作者は弱者に冷たいね。念のために書くと、オレは弱いことは正しいことなんてまったく思わないよ。権力が人間を腐敗させるように、弱いということも人間を腐敗堕落させると思っている。弱かった人間が強い立場に逆転するとロクなことしないし、弱かったり貧しかったりするとしばしば人間はダメになる…。でも、作家には最後に弱者に対する暖かい視線みたいのが欲しいとも思うんだよね。この作者は、突き放すだけー。それでは一流のプロとして何年も一線で描き続けるのは難しいのではないか。読んで気持ち良くなりたいのがマンガだし、皆さん『ALWAYS 三丁目の夕日』みたいなあったか系が好きだからね。

 この本は全4巻で、なぜか4巻だけ売り切れでした。たぶん表紙の威力では。みんな女の子のお尻が好きなのね。1.2巻は☆☆☆☆★ 3.4巻は☆☆★★★

 

 便利屋みみちゃん(吾妻ひでお)
 あじま先生の最新作です。『うつうつひでお日記』の頃の月に数ページしか仕事がなかった時期の唯一の連載でした。アル中の後遺症がまだ残っていたのか、意味が分からないお話が多いですな。表題作よりも、収録されている『あづま童話』や『放浪日記』が面白かったですね。評価☆☆☆★★

 アニコン(1)(やぶうち優)
 血のつながらないオタクお兄ちゃんが大好きな妹が、二人暮しで、まぁ、いろいろと奮闘する話。評判良かったので買ってみましたが、どこが面白いのか理解不能。評価★★★★★

     

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20061128() 眠れる

 ぐっすりよく眠れました。最近眠れなかったので嬉しい。よく眠れるということは素晴らしいことですな〜。

 金魚屋古書店出納帳(上下)と金魚屋古書店 (..)を読みました。似た題名だけど『金魚屋古書店出納帳』が先で、それから『金魚屋古書店』が続きます。面白かったですよ〜。自分が古本に凝って古本屋でバイトしたことがあるから、なおさらかもしれない。

 

 夢で見ちゃったんだよ。古本屋の床が見えないくらい古漫画が積み上げられていて、それがみんな格安で、オレの欲しい本なの。必死で本の山をほじくって発掘。至福の夢だったね。目が覚めたとき、これはヤバイと思ったけどね。

 漫画の稀覯書って高価いんですよ。数十万円はザラで百万超えるのだって結構あるからねぇ。それで古漫画はやめて、エロ同人誌の収集に転向。即売会に行けば作者の顔が見られるし、エロ同人誌やってて顔を見たことある人が一般誌でヒットを飛ばすと感慨深いものがありますよ。値段だって漫画の稀覯書に比べればそんなに高価くない。どんな高価くても3万超えるエロ同人誌なんてほとんどないもんね。

 自分が発行した同人誌を売るのにもはまっていて、青春18キップを使って大阪の即売会にも出たことがあるよ。そしたら数日前に東京の即売会で見かけた人がいて、「東京でもいなかった?」と、思わず声をかけてしまいました。どうやら飛行機と新幹線を活用して、日本中の同人誌即売会に飛び回っているらしい。上には上がいると思いましたよ。

 話がそれちまった。まず『金魚屋古書店出納帳』の上巻を購入。面白かったんで、すぐに全巻そろえました。漫画の古本と人情話を絡めた短編集というところでしょうか。作者は、O・ヘンリーの短編集を読んで勉強してるんだろうなと思いましたよ。そういうマンガです。人情話を読んでホロリとしたうえに、てんとう虫コミックスは川崎のぼるの『てんとう虫の歌』から取ったなんていう知識も身につくぞ。そういや、オレが初めて自腹切って買った漫画が、てんとう虫コミックスの『ドラえもん』1巻だったのう。値段まではっきり覚えているよ。320円だった。小学生には大金だったからね。たしか1年生のとき『オバQ』と間違えて買っちゃってさ。本屋に返しに行こうと思ったんだけど、ちょっと読んだら時間が止まっちゃって、歩きながら読んで気がついたら家の前にいたっけ。いかん。また話がそれた。

 事実上の1巻である『金魚屋古書店出納帳』の上巻が一番練れていて面白い。これは☆☆☆☆☆ですね。それ以降も☆☆☆☆★はあげられる。セドリの女の子が可愛いよ。

 前に紹介した『大奥』の2巻が出たので一緒に買いました。まあ、あれだー。1巻のほうが面白いねぇ。てっきり1巻の後半に出てきた吉宗が主人公かと思ったら、3代将軍家光が主人公。男の家光は死んでいて、将軍は、身代わりに立てられた家光の娘。その大奥に無理やり入れられた美形坊主。心に傷を負った女家光を美形坊主が癒していくというようなお話。言語が理解できない人が小説家になれないようにある程度の絵が描けることは大前提として、マンガってのは、1にキャラクター、2にキャラクター、3、4がなくて5に構成、6設定、7ネーム(セリフ)くらいだとオレは思っています。だからキャラクターが変っちゃったら、ほぼ違うマンガじゃないかと思う。

 1巻と違ってキャラの性格がサッパリしてないし、かわいそうな身の上で性格がねじけちゃった主人を下位の者が癒していくというパターンは、ハイジ以来名作劇場の黄金パターンだよね〜。1巻が☆☆☆☆☆だとしたら、2巻は☆☆☆★★くらいかな。ただし、この作者のネーム力と教養は、なかなかのものです。…評価がむずかしいな。

  

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20061129() 病院へ連れて行く

 細君を大学病院へ連れて行きました。腹に腫瘍ができて手術の必要があるかもしれないとのこと。1分でも母親と離れると狂ったように泣くので、やむえず赤ちゃんも連れて行くことに。

 朝の首都高速は混むので6時50分出発。8時に到着。診察は9時から始まるので、早めに診察券を出して予約しておくという作戦。当たり前だけど、病院といえば病気を診るところ。おそらくバイキンだらけだろう。そこに赤ちゃんを連れてくわけに行きません。オレは赤ちゃんをあやしつつクルマで待機。ところがすぐに細君が戻ってきましたよ。

 「診察は午後からだって。てへっ」

 おまえなぁ…。以前紹介してもらった別の個人病院に行くことに。診察は10時半から。10時には着いたのに、いつまでたっても戻ってこなーい。赤ちゃん泣きわめく。喫茶店に入ろうにも、狂い泣く赤ちゃん連れてではどこにも行けません。クルマの中で2時間半待って、ようやく細君帰還。評判の名医らしく患者の山で、2時間待ったけど自分の番にならず薬だけもらって戻ってきたと。

 細君、今度は育児ナントカカウンセリングの予約をしているから、そこに連れて行けと。いいようにアッシーとして使われてます。もちろん連れて行きましたよ。待っているあいだ、すき家へ。ハーブチーズ牛丼などワケの分からんメニューがあったが、ここはオーソドックスに牛丼大盛りとタマゴを食う。うーむ。やはり吉牛のほうが美味いですなぁ。

 1時間待って細君戻る。尻込みする細君をどやしつけて電話させ、事情を説明して再び個人病院に行って診てもらうことに。ちょうど本来なら細君の番になっていたらしく快諾。待たずに診てもらいました。待ってるあいだ、やっぱり赤ちゃん大泣き。とても病院の待合室にはおけません。体をのけぞらせ顔を真っ赤にしてすごい音量だよ。どこからこんな音が出てくるんだ? 疲れると3分くらい休憩してまた泣く…。母親が戻ってくると、ぴたりと泣きやんでニコニコするんだよね。もう。

 つぎは本日の本命、大学病院です。朝一番に診察券を出したので、すぐに診てもらえることに。とはいっても大学病院だから待たされるんだよね〜。そばに秋葉原があるから行けたら行こうと思ってたんだけど、泣きわめく赤ちゃん背負ってじゃあどうにもならん。泣きやんだとしても、赤ちゃん連れでエロ同人誌を物色するのはねぇ…。ああ、エロ同人誌を買いたい。

 それに、戻ってきた細君に聞いた大学病院の話が傑作です。手術の予約がいっぱいで、上等な腹腔鏡手術だと1年半、通常の開腹手術でも半年待ちだそうな。あう〜。特に急を要する病気ではないし、悪性になるかどうかも分からないので、手術するかどうかはお好みしだいという感じらしい。こういうのが一番困るね。入院期間は、それぞれ5日と10日とのこと。そんなに母親が不在だったら、赤ちゃん泣き死ぬんじゃないのか? 

 くたくたになって6時帰宅。今後細君が通院の日は、赤ちゃんとオレは家で待機することに。くたびれました。

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20061130() ぐったりする

 昨日の騒ぎでくたびれてしまい、終日ぐったりしていました。仕事のとき以外は布団でゴロゴロ。アマゾンから届いたマンガを読んでいました。なんか最近マンガ読むのにはまっています。ネット日記をつけはじめてから、ポジティブに面白いものを探すようになり、いい感じです。

 昨日読んだマンガについて書きます。

 ながされて藍蘭島()藤代健
 生真面目な男子中学生が、女しかいない孤島に流され、そこに住んでる美少女たちが主人公をとりあうというお話。読むからに下らなそうだけど、実際下らないです。まぁ、大のオトナが読むよーなモノじゃないよね。でも、なんていうか楽しいマンガなんだな。それで新刊が出るたびに毎回買ってしまっています。今回も下らなくて楽しかったですよ〜。肩の力を抜いてアハアハと笑いながら読めるのがいいよね。「素晴らしい!」とかいって他人に勧めるような作品じゃないけど、マンガとは本来下らないもの。そこがいいんじゃないでしょうか。評価☆☆☆★★

 それでも町は廻っている(1.2)石黒正数
 これは面白いです。商店街のしなびた喫茶店でメイドさんのバイトをしている能天気下町元気女子高生のお話。主人公の元気女子高生はあの世に行ったり、宇宙人()に襲われたりするけど、最近流行の日常生活物と言えなくもない。どこが面白いのか言葉にしようにもむずかしい『よつばと』や『ヨコハマ買出し紀行』に似たタイプのマンガです。あえて書けば、この面白さはキャラクターの魅力なんだろうね。主人公の歩鳥ちゃんがいいよ。至って陽気で元気で能天気で。それに1巻に比べ2巻の水準が下がっていないのがいい。むしろ絵だけではなく内容も上手くなっています。「萌え」とかで受けようとあざとく狙っていないのもいい。この漫画家さんは有望ですねー。週刊誌でバリバリというのは無理そうだけど、『ヨコハマ買出し紀行』みたいに、月刊誌で良質の作品をながーく描き続けてくれたらと思う。それにしても、表紙より中身の絵のほうが上手なマンガ単行本も珍しいよね。評価☆☆☆☆☆おすすめ

 外道楽―素晴らしきB級釣魚グルメの世界 磯・投げ情報編集部
 マンガじゃないです。料理本になるのかな? 魚を釣りに行くと、しばしば狙い以外の魚もかかってきます。そいつを外道と呼びます。アジ釣りでサバとか、キス釣りでメゴチとかね。釣れて嬉しい魚から触ると危険な毒魚まで、外道にもさまざまなランクがあります。ダメな外道ほどグロくて不味くて釣りの邪魔をするという三拍子そろっていますね。この本は、誰もが嫌がる外道中の外道をわざわざ釣ってきて、料理し食うという企画…。物好きな…。ウツボ、ゴンズイ(毒魚)、ウミヘビ、アメフラシ、ヒトデなどなど…。こりゃ食えんと思っていた魚が案外美味かったりするのが面白かったですね。胎生魚からでてきた子ども魚を生で食っているのには参った。世の中にはアジやタイの類を釣るのに満足できず、グロで変で珍しい魚を釣るマニアもいるみたいです。そういう釣り好きや悪食の人に特におすすめ。評価不能?????

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