遊撃インターネット雑記8

北のりゆき=死売狂生=行方未知

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20061024日 まんだらけに行く

 雨のなか、中野のまんだらけに行ってきました。

 購入した本は、『真月譚月姫』1.2.3.4巻。『貧乏姉妹物語』1.2巻。『未来日記』1巻。あとエロ同人誌を何冊か。『真月譚月姫』は600円が420円。『貧乏姉妹物語』も600円が420円。『未来日記』は567円が315円でした。新刊で買うと4167円だったのが、2835円で収まりました。おおむね三割引きの計算になります。でも、前に買った本がやぶけていたのに交換を拒否されたことがあったので、まんだらけで買うのはちょっとリスクがあります。今回は、ざっとながめたところ幸いどこもやぶけていないようでしたが。

 くたびれたので駅前のスターバックスで一服。持ち込んだ雑誌や新聞を読みました。なぜかオタク系の記事が多かったですね。毎日新聞では、評論家の村上知彦氏がコミケ代表の米澤嘉博氏の追悼記事を書いていました。

 「米澤嘉博は、マンガのプロとアマチュア、マニアと大衆をつなぐ環だった。膨大で雑多な知識と、批評や同人誌の現場で積み重ねた体験とは、新しい世代に語り継がれることで、全体像が見失われて久しいマンガの謎を新たな目で読み解く鍵を提供するはずだった。失われた空白は、あまりにも大きい。」

 米澤氏に関しては、コミケ代表というように見がちだけど、それと同じく評論家としてよい仕事をなさっていたように思えます。阿島俊名義でレモンピープル誌上で連載していた『同人誌エトセトラ』を下書きに、コミケを中心とした男性向け同人誌の過去-現在-未来を俯瞰した同人論が読みたかったですね。53歳で亡くなるとはあまりにも早すぎる。

 今回の日経ビジネスは、販売特集で日本全国の優秀は販売員の体験談が載せられています。その中でなぜか『とらのあな』の秋葉原店店長も「ぶっちぎりの萌え系同人誌宇宙一」として登場。開封して中身を確認できない商品が多いから、買う気にさせるPOP(店頭販促)作りカギなんだそうな。また、巻頭の有訓無訓というコーナーで、ブロッコリー会長が教訓的なことを語っています。この人は、廃業した山一證券の出身だったっけ。ブロッコリーって最初のころは即売会のイベント屋だったんだよね。「ヒット狙いでは勝てない 「定番」育ててこそ企業」という題で、キャラクター商売ではヒットが当たっても一過性ですぐ業績が落ち込むので、ガンダムやドラクエみたいな定番商品を磨き上げないとダメだという趣旨。日経ビジネスの記者にオタクがいそうですねー。

 日経ビジネスでは、今回も『敗軍の将、兵を語る』が面白かった。日本最古の企業である金剛組の前々社長です。創建は西暦578年! 聖徳太子の命で四天王寺を創建した百済渡来の宮大工が創業したというものすごさ。最近資金繰りに窮し建設会社の子会社になってしまい、創業家出身の社長は40代で潰えてしまいました。歴史の重みというのはものすごいもので、四代前の社長なんて経営が傾いたことを悔いて先祖の墓の前で割腹自殺しているという…。今回書いている前々社長は、経営を譲った息子に会社を潰されたんだけど、その息子が「ほかにやりたいことがあった」とか考えるだけでも、私にとっては腹立たしい。人生すべてを金剛組に捧げ、再び金剛組が隆々と復活することになぜ全力を尽くさないのか、なんて怒りまくっています。親会社から天下ってきた現社長のほうが気を使っていて、息子社長は山にでもこもって反省してもらって、ほとぼりが冷めたら戻ってきてほしいと思っています なんて言ってるよ。やさしいねぇ。

 

 雑誌を読み終わったので、青葉に行き650円の中華そばを食べて帰宅しました。青葉は、数年前ラーメン番組で全国一位になった名店です。マニアの間で「青葉インスパイア系」なんて呼ばれる真似っ子ラーメン店がずいぶんできました。最近は、何軒も支店を出すようになって若干味が落ちた気がします。行列も短くなったような…。でも、そこらのラーメン店に比べれば、はるかに美味い。満足して帰宅しました。

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20061025日 ヤフーBBのサポートに電話する

 いつも使っているヤフーBBの具合がおかしくなってしまいました。nyshを使っていると、数十分ごとにモデムがカチカチ鳴り、回線エラーがでて切断されてしまいます。しばらく放っておくと、再び回線が接続してダウンロードを再開。なんだろう、この症状は。それに、引っ越ししてから速度が遅くなってしまいました。以前は6メガバイト出ていたのに、現在は2メガもいかないありさまです。サポートに電話してみました。

 サポートさんによると、電話局から距離によっては速度がこのくらい落ちることはあるらしいです。むしろ以前出ていた6メガバイトが、ずいぶん条件がよかったのだろうとのこと。代金は同じなのに速度が三倍も違うというのは、悲しいですな。切断してしまう症状については、回線の状態が悪いかモデムの故障だろうとのこと。ヤフーBBの方で回線の調整をしたうえで、モデムを交換してくれることになりました。数年前にヤフーBBのサポートに電話したときは、中学生のガキみたいのが出てきてお話にならなかったけど、最近はずいぶんまとも、というか丁寧で立派になりました。

 

 昨日買ってきたマンガを読みました。『真月譚月姫』は、かなり原作に忠実ですね。作者さんは、かなり月姫が好きみたいで、気持ちを込めて丁寧に描いています。特にキャラクターの顔がよく描けていますね。トーンワークや仕上げの処理も上手です。しかし、所々デッサンの狂いが見られるのが難点でしょうか。この人は3巻の後半あたりから急に上手くなっています。ゲームの月姫はもう手に入らないようだし、アニメはいまいちでした。月姫好きだったらこのマンガ版を買っても損はないと思います。

 『貧乏姉妹物語』は、母親が死んで父親が蒸発してしまった小中学生姉妹が、貧乏アパートで仲良く暮らすというお話し。親戚に金持ちがいたり周囲の人がみんな親切だったりと、貧乏物語としてはぬるいですな。それに見開きにひとつくらいは全身描けよ。上手くならないぜ。オレは、貧乏は、シビアで嫌なものだと思っているんだけど、貧乏のそういうところは描かれず、ホンワカあったか系で攻めています。妹が病気になり、姉が毎日病院に見舞いに行くという話があるけど、本当に貧乏だったら毎日見舞いになんか行けないよね。姉妹は可愛く描けているし、これはファンタジーとして読むものなのでしょう。

 『未来日記』は、面白かった。『デス・ノート』+『バトルロワイヤル』といったおもむきの、選ばれた12人が殺し合いするという作品。しかし、ヒロインが良い! 主人公の行動を10分ごとに日記に記録する美少女中学生ストーカー。メールも毎晩40通以上送りつけてくるぞ。頭が切れて行動力があるうえに、主人公のためなら大量殺人もへっちゃらです。まだ1巻しか読んでないけどね。2巻以降もヒロインの狂気にさらに磨きがかかるというウワサ。楽しみです。

 

 アマゾンで買えます→ 真月譚月姫(マンガ版)

 アマゾンで買えます→ 貧乏姉妹物語

 アマゾンで買えます→ 未来日記

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20061026日 腐り姫読本おまけディスクをプレイ

 最近触っていなかった『マブラブ』をプレイしました。1時間くらいがんばったんだけど…、ううう、つまんねぇよぉ。

 要するに、大金持ちの押しかけ女房がカネの力でいろいろ奇抜なことをして主人公を振り回すというパターンなんだけど、このネタはマンネリで退屈なだけだよ。人気があるゲームだし、だんだん面白くなるかもしれないと思って我慢したけど、1時間で挫折しました。

 ネットで調べたら、マブラブは前半と後半に分かれていて、前半がぬるいラブコメで後半がオレ好みのシリアス展開らしい。しかし、前半終了まで「全員攻略で、だいたい25時間」だそうな。無理だ…。いや、スキップを活用して、なんとか5〜6時間で…。

 口直しに、『腐り姫読本』についていたおまけディスクをプレイしました。『腐り姫読本』は、販売と同時に売り切れてしまい、今では1万円以上の値がついている貴重本です。オマケディスクがついていたのを忘れていたのだけど、このあいだ眺めた2ちゃんねるの邪悪っ娘スレで話題になっていたので思い出しました。

 20分くらいの小品なんだけど、いや、面白かった。本編の前に主人公が帰省したときのお話。エロゲー史上最狂で最凶の妹、樹里が生きている! 樹里の異常性を知っているプレイヤーは、もうドキドキです。それに画面と音楽の美しさが素晴らしい。腐り姫ファンだったら、これだけでも1万円は惜しくないって感じです。

 つまんねーゲームをやってしまったせいでくたびれてしまい、早く寝ました。

 腐り姫については ここ を読んでね。 

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20061027日 バラ苑に行く

 川崎のバラ苑に行ってきました。もともと向ヶ丘遊園の付属施設だったらしいけど、向ヶ丘遊園の閉園とともに閉鎖。惜しむ市民の声に押され、川崎がボランティアを募って管理し、バラの季節だけ公開しています。入場無料だけどクルマで行ったので駐車場代が500円かかりました。平日の昼間だったせいか、駐車場は空いていました。

 ボランティアさんだけでは手が回らないようで、バラの花がちょっと痛んでいて、質より量という感じでしたね。バラのイメージとはちょっと違って、なんというか北海道のハマナス原生花園という感じ? これはこれで野趣があって好きだけどね。でも、バラという割りには有難みがない感じがします。バラの花っていうのは、本来は1本1本丹精込めて育てるもんだと思いましたよ。

  

 

 「プリンセス ミチコ」とか「プリンセス ミカサ」とか、皇族の名前のバラが多かったのも発見でしたね。それと『ガラスの仮面』で気になっていた紫のバラを見つけました。

 

 

 帰宅後、昨日予約が開始された涼宮ハルヒのフィギュアを購入しようとネットをうろつきまわりました。予約開始されたばかりなのに、楽天ではどこも売り切れです。思いついてYahoo!ショッピングで検索すると、楽天では売り切れだった『あみあみ』に在庫があり、無事予約できました。『あみあみ』では、楽天用とYahoo!ショッピング用に在庫を分けているようですね。Yahoo!ショッピングは、いちいちクレジットカード番号を入れるのが面倒くさいのであんまり利用していないんだけど、売り切れ商品などはけっこう穴場かもしれません。

 よくできてます

 30分後にもう一度見に行ったらすでに売り切れていました。危ないところだった。

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20061028日 おにいちゃんCDを買う

 土曜なので9時起き。13時までなんやらかんやらやって、再び眠りました。再度起きたのは夜中の3時。10月28日は実質4時間しかなかった勘定に…。数ヶ月に一度こんなふうにひたすら眠りたくなることがあるんだよね。ビョーキだろうか?

 アマゾンで注文した『おにいちゃんCD』を聴きました。12人の妹がそれぞれ百種類の「おにいちゃん」を語るという変なCDです。悲しそうに「おにいちゃん」、嬉しそうに「おにいちゃん」、息を切らせて「おにいちゃん」。ひたすら「おにいちゃん」です。ダメな感じー! でも、こういうヘンテコリンな物が好きなんだよお。

 聴いてみた感想ですが、1200個も「おにいちゃん」があると、有難味が薄れてだんだんみんな同じに聞こえてきますな。ラストに入っているおにいちゃんミックスが特に電波な感じでした。

  

  1200個のおにいちゃん、54分で1200円。1おにいちゃん1円です

 

 とらのあなの通販で『GWAVE SuperFeature's vol.4 UTOPIA」』を購入しました。ジブリールなどのエロゲーの主題歌を歌っているUという人のCDです。この人の曲、電波ユンユンで面白いんだよねー。これは桃井はるこを超えてますよ。なぜかアマゾンでは扱っていないので、とらのあなを利用しました。送料500円取られるけど、1万円以上買うと無料になります。

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20061029日 ダメな失敗をする

 以前アマゾンでゲーム『うたわれるもの限定版』のプレイステーション版を予約注文しました。しかし、すでに販売されているのに、なぜか届かない。早く遊びたいのにぃ。

 調べたところ、どうやら12月に発売される『ひぐらしのなく頃に祭』と一緒に予約したため、同時梱包になってしまい発送が遅れているらしいということが判明しました。12月まで待たされてはたまりません。よく見たら『うたわれるもの限定版』は、まだ在庫があります。いったん『うたわれるもの限定版』をキャンセルして改めて注文したらすぐ届くじゃーん、と思いつきました。思いついたら即実行がポリシーです。

 実行してから気がつきました。これやっちゃったら予約特典のオマケがつかないぞ。失敗! このゲームは、予約数量に応じてオマケの種類が増えていくというキャンペーンをやっていて、大量予約のおかげですごくたくさんオマケがついたらしいのです。むーん。こういうたぐいのオマケは、一度ながめたら部屋のすみに放置して、いつの間にかなくなっちゃうのが毎度のパターンなんだけどね。いまいましいなぁ。

 

 うたわれるものは、もともとエロゲーでした。エロが薄かったけど、もう一度エロ無し版をプレイしたいと思わせる程ゲームとして面白い作品でした。アニメにもなっていて、これもなかなか水準が高かった。キャラクターに尻尾やケモノ耳がついていて、なんか面白いんだよね。絵も上手いし。

 ちょっとサクラ大戦に似たタイプのゲームです。ストーリーの合間に戦闘パートがあって、キャラクターを将棋の駒のように動かして敵をやっつけると次の章に進むことができるという、AVG+シミュレーションRPGというらしいです。

 なにかゲームをやってみたいけど、どれをプレイしたらいいか分からない人に特におすすめ。このゲームをやってみてつまらなかったら、ゲームに向いてないんじゃないかなぁ。

  ここで買えます↓

  プレステ版

  エロゲー版

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20061030日 神田まつやでソバを食う

 子どもを産んでから細君の具合がいまいち良くないので、朝から自動車で御茶ノ水の大学病院に連れて行きました。自分でも信じられないくらい良い夫です…。首都高速の渋滞にはまってしまい、到着まで2時間近く。大学病院でも2時間待ちの15分診察です。結果、たいしたことなさそうで安心しました。

 安心したら腹がへったので、神田須田町にある『まつや』で大ごまそばと大もりそばを食べました。この神田まつやは、たぶん日本で最も美味いソバ屋なんじゃないかと思います。

 

 一時期ソバを食うのに凝ったことがあって、杉浦日向子とソバ好き連(略称ソ連!)が出したソバ屋紹介本を片手に、遠出するたびにソバ屋を訪れたものでした。でも、いつの間にかソバ屋に入らなくなりました。何を勘違いしたのか値段と敷居が高いソバ屋が多くて気に入らないとか、いろいろ理由はあるんだけど、まつやくらい安くて美味い店はないだろうと見切ったのも理由のひとつです。

 ソバ屋巡りをしたといっても十数軒程度なんだけど、ソバには大別して二つのタイプがあるように感じました。ひとつは瑞々しくて野趣のある信州そば、もうひとつが繊細な江戸前ソバとでもいうべきもの。オレの中でまつやは江戸前ソバの代表です。

 野趣のある信州そばで最も美味かったのは、上高地に向かう途中の新島々にある『赤松ドライブイン』のソバでした。町の食堂といった風情の店なんだけど、店のたたずまいからは信じられないくらい新鮮で美味いソバが出てきました。味を文章で表現するのは難しいんだけど、『美味い』というより『気持ち良い』という感覚です。上高地に行くたびに寄っているんだけど、なぜか閉まっていることが多いのが欠点ですねぇ。

 高価くても良いなら他にも『赤松ドライブイン』に迫る味の信州系ソバを出す店があるのも事実。しかし、まつやの味は群を抜いています。味だけじゃなく、値段や店の雰囲気の水準も高く、ソバ屋として完璧なんじゃないだろうか。オレの中にあるソバ屋の理想形に近いんだよね。ここに行っちゃうと、威張って値段の高いソバ屋にはちょっと行けなくなります。

 ゴマのつけつゆの大ごま800円と大もり700円を注文。うううううまい。書いていてヨダレがたれてきたぜ。

 大ごま

 二枚ぺろりと平らげて、さらに食欲のない細君からごまそばを半分もらい、こいつも美味しくいただきました。食べ終わった頃を見計らってそば湯が出てくるのも良。

 アキバから歩いて10分もかからないところにあるから、電気街の帰りにでも寄ったらいいと思うよ。オレはオタクな買い物の帰りに寄ってるけどね。

 

 株を売買しました。2週間ぐらい持つ予定。結果は日記に書きますね。

 三井造船() 436*2000売建(手数料472)/

 三井海洋開発() 2720*400売建(手数料472)/

 川崎汽船() 825*1000売建(手数料472)/

 荏原実業() 1583*700買建(手数料472)/

 NOK() 3070*300買建(手数料472)/

 ポケットカード() 810*1000買建(手数料472)/

 

 赤松ドライブインHP http://w2.avis.ne.jp/~hata/seinennbu/nakadann/nakadann.html

  ソバ屋紹介本。ここで買えます

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20061031日 武富さんのマンガが紹介される

 最近の細君の体調不良は育児疲れによるものではないかと考え、子どもと共に実家に返すことにしました。一泊二日だけどね。昼前に自動車で出発。ナビの具合がちょっと変で、わざわざ混んでいる道ばかり案内する。おかげで3時間近くかかってしまいました。気が腐ったので、帰りは有料道路を大回り。1時間40分くらいで帰宅しました。

 

 細君も子どもも不在なので、 久しぶりに羽を伸ばそうと居酒屋に出撃です。一人で八海山や浦霞など日本酒を飲りながらモツ煮やホルモン焼きを食いました。どうもオレは、居酒屋で食べる肉は内臓系が好きなんだよね。普通の肉よりコクがあって美味いと思うんだけどね。安いし。

 オレは安くて良い品が好きです。高価くて品質が良いというのは、当たり前でつまらない。安くて良いというところに作り手の創意工夫や努力を感じ、手に入れたいと思わせられるのです。しかし、日本酒だけは高価い酒がいいね。遠出するたびに日本酒を買って結構な種類を飲んだけど、日本酒は味と値段が見事に比例します。日本酒で安くて美味いといったら菊正宗くらいしか思いつきませんよ。あれもたくさん飲むとベタベタしてくるしなぁ。日本酒は、いい酒を冷で飲むのが一番です。

 

 いい気分で帰宅して毎日新聞夕刊を開いてびっくり。文化欄で武富健治さんのマンガが紹介されているぞ! もう10年以上前になるか、遊撃隊の同人誌に江露巣主人のペンネームで天地無用!+フリークスという奇怪な作品を寄せていただいたことがあります。この人は、異能というか一種の天才だと思いましたよ。でも、なんというか先端を行きすぎて、世間に受け入れられにくい気もしましたね。

 これほど画力のある人だから、受ける絵も容易に描けるんですよ。そういう絵を見せてもらい「この絵で描けば売れ方も違うのに」などと、とんでもなく失礼なことを言ったら、静かに笑ってたっけ。

 時代が追いついてきたのかな。武富作品が全国紙の文化欄で紹介されるとは! 評者はさすが助教授だけあって、いいことを書いています。異形の作品とはよく言ってくれた。

 マンガの居場所 宮本大人

 せめぎ合う過剰と本気

 『鈴木先生』(武富健治、『漫画アクション』で連載中)という漫画の面白さをどう語ればいいのだろうか

 一人の中学校教師が、さまざまな問題を抱えた生徒たちと真剣に向き合っていく熱血教師ものの最新型としてみれば、とりあえず新しい要素を列挙することはできる。- 略 -

 だが、「何が」ではなく、「どう」物語られているかに注目すると、この漫画は新しいんだか古いんだかわからない、異形の作品としての顔を見せる。- 略 -

 その手腕は驚くべき水準にある一方、その話をそこまでドラマチックに演出しますか、という過剰さにも、同じくらい驚かされるのだ。- 略 -

 おそらく作者本人にとっても来歴不詳の過剰さが、あらゆるレベルでひしめき合う。こんな作品が、おそらく今だからこそありえたということに、驚きたい。乞う御一読。是非。(北九州市立大学助教授・マンガ史研究)

 すごいなあ…

 

 マンガの才能のある人は意外に多いと思う。しかし、才能のある人がすべて漫画家になれるわけではないし、良い作品を描き続けることができるわけでもない。

 自分でも漫画を描いて、多くの漫画家志望者を見てきて感じるのは、良い作品を描き続けることができるかどうか決めるのは、最後は人間性というか人柄だということです。売れてる漫画家が聖人君子だといっているわけではないよ。むしろ性格的に過剰だったり欠落している部分がある人が多い気がします。でも、長いこと漫画を描いていると、必ず最後にはその人の人柄みたいのが出てくるよね。それに漫画を描くというのは、本当に大変な作業です。趣味だったらまだしも、職業にするのは…。漫画を描かずにはいられないという「思い」や性格の強さは絶対に必要です。特に武富さんの作品は、いわゆる売れ線ではなくて文芸作品だから、大変さも数等倍だろうし。すごいなぁ。

 不覚にも小生『鈴木先生』の連載に気がつきませんでした。早速アマゾンで注文です。

 ここで買えます。ていうか買うべし

 

 雑記09 

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