遊撃インターネット雑記6

北のりゆき=死売狂生=行方未知

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2006106日 今日から日記をつけるぞ

 今日から日記をつけることにする。身辺雑記のようなものだけど、がんばって毎日書くぞ。

 昨日友人のny()よりデジタル放送のkanonをコピーさせてもらいました。最近評判の高い京都アニメーションによる新作です。神アニメとして評判になったAir、大ヒットした『涼宮ハルヒの憂鬱』に続く第三弾といった感じで、これは期待するなというほうが無理というもの。

 以前放送された旧版のkanonもかなり好きだったんだけど、いや素晴らしいですな。ヒロインのあゆが可愛くてね、あうあう、こりゃたまらん。声優陣もほぼ完璧な布陣だし、作画も最高、一話を観た限りではシナリオもいい。あゆの食い逃げのわけをちゃんと説明したり、あやまりに行かせたり、ゲームのシナリオの荒いところも丁寧に直しているし、神アニメの予感がします。

 ご存知とは思うけどkanonの原作はエロくないエロゲーです。同じ会社がAir原作も出してました。Airは、ちょっと頭が足りないけど無類に性格の良い女の子が、だんだん弱って死んでゆくという鬱作品で、個人的には「どうもなー」という感じです。滅入ることはなはだしい。『禁じられた遊び』とか『ベニスに死す』みたいなヨーロッパ名作映画に近い匂いがします。でも、kanonは大丈夫。ちゃんとハッピーエンドなんだよね。二クール、二四回まで放送するらしく、楽しみが増えたなー。この調子で水準を維持してくれれば、すごい作品になりそうな予感です。

 

 日経MJ(旧日経流通新聞)に、面白い記事が載っていました。『マーケティングの「非・常識」』というコラムで「コミケ代表の遺した物」という副題がついています。コミケの歴史についてひととおり述べたあと「自由な表現への欲望。創作と消費の境界のあいまい化と一体化。限定品人気。現在幅広く見られる消費やコミュニケーションのあり方が八〇年代までのコミケですでに準備されていた」とコミケをえらく持ち上げています。オレがはじめてコミケに行ったのは八三年でした。それ以来皆勤賞なんだけど、言われてみりゃたしかにそんな気がします。

 石鍋仁美という編集委員が書いているんだけど、エライのにこの人は非常に鋭い。目についたところをちょっと抜粋させてもらいましょう。「当初から女性比率は高かった。-- 昨年あたりから「女性オタクが急増」などと書きたてるメディアが目に付き始めたが、不勉強でなければウソつきだと断じていい」とか「紙媒体の生き残りのヒントもおそらくコミケにある」とか「コミケが引き金を引いたエンターテインメント界の「物語軽視・キャラ至上主義」は政治家にもキャラクター性を要求する今の風潮を生んだとの指摘もある」とか「とがった人々が主役のサブカルチャーには明日の社会が鮮やかに映し出される。コミケはその分かりやすいショーケース」などなど、とても面白いことを書いています。ただ結論が「異端の祭典だからと足を運ばないようではヒット商品の開発などおぼつかない」というのが、いかにも日経だよね。

 先日亡くなった米沢嘉博氏とは何回かお話をさせていただく機会がありました。他の即売会でトラブルを起こした時にご迷惑をおかけしてしまったこともあります。そもそも私が同人誌にはまったのは、米沢氏がレモンピープルで連載されていた同人誌コーナーで紹介していただいたのがきっかけでした。すっかり嬉しくなった自分は、コミケのたびに新刊を進呈したものです。コミケスタッフというと官僚的なイメージがありますが、偉ぶらないとても良い方でした。

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2006107日 地上波デジタルチューナー

 引っ越したおかげで地上波デジタル放送を見る事ができる環境になりました。しかし、チューナーが無い。購入しようとネットをうろつきまわりました。

 どうせだったらハードディスク・DVDレコーダーがついているのがいいにゃあ、と探し回り情報を収集。デジタルチューナーがついてない品は3万くらいで売っています。数年前は10万近かったから、安くなったものです。でもデジタルチューナーつきだと結構いい値段するんだよね。安いので7万ちょっとくらいです。

 今はソニーのスゴ録を使っています。何回か痛い目にあったことがあるので、ソニー製品はあんまり買わないことにしてるんだけど、これはなかなか良い買い物でした。「ドキュメンタリー」とか「ETV特集」とか好きな単語を登録しておくと、その単語が入った番組を勝手に録画してくれるという便利機能がついています。新聞のテレビ欄なんて見ないめんどくさがりのオレには、とてつもなく役にたつ機能です。でも、この機能がついたレコーダーって、あんまりないんだよね。安いと思ってうっかり飛びついたレコーダーに単語録画機能がついていないと悲惨なので、よさげな機種を見つけると、いちいちメーカーページに飛んで説明書をダウンロードして読まなければならない。これが結構時間がかかってめんどいんだよ。何時間も調べた結果、ソニーと日立の製品にはついていて、松下とシャープにはついていないことが判明。いい加減疲れてしまいました。

 KanonDVD1月に発売になるとか。買わねば。

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2006108日 子どもをスリングに入れる

 三ヶ月の子どもがいるんだけど、このくらいの赤ちゃんは意味もなく泣いたりして手こずらされることがあります。そんなときはスリングです。スリングっていうのは一枚の布を輪っかにしたものなんだけど、これが絶大な威力を発揮するのです。

 要するに抱っこひもでして、この布の中に赤ちゃんを入れて肩に掛け抱っこします。するとたちまち眠ってくれるんですね。大人の感覚だと狭くて苦しそうなんだけど、どうやら赤ちゃんはハンモックみたいな袋状のものに包まれるのが好きみたいです。

 どこかの発展途上国で使われていたのをアメリカの学者が見つけて広めたらしく、子連れの主婦に流行っています。ウチでは細君が重いといって使いたがらないので、お出かけの際はいつもオレが抱く係りです。まぁ、子連れ狼ですね。

 赤ちゃんを抱いているとイイ人に見えるらしく、知らない人によく話しかけられます。先日なんぞ新宿の高島屋に行ったら、お年のおばさんに話しかけられ「幸せになるのよ」なーんて言われてしまいました。真面目ぶって「心がけます」と答えときましたが、なんのこっちゃ。平日の昼間からデパートをウロウロしているおばさんって金持ちそうだし人懐っこいんですかね。

 今日も子どもがむずがって泣くのでスリングに入れました。オレはこれを「スリングの刑」とよんでいます。しばらく中でごそごそ暴れたり目が合うと「うえん」と泣いて解放を要求したりしていましたが、10分くらいで眠ってくれました。もうスリングは手放せません。

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2006109日 北朝鮮の核実験と新聞

 昼まで寝ていると北朝鮮が核実験をしたとのニュース。ゴソゴソ起きだしてテレビを観ていました。北朝鮮、バカだね。

 それはさておき、オレが言いたいのは新聞についてです。この大ニュースの日の夕刊が休みで、明日も新聞休刊日だって。しかも横並びでほぼ全社休みだっていうのだから、たるんでいるというほかありません。「社会の木鐸」として第四権力を振るうなら、警察なみに休日も仕事をしてもらいたい。こんなことでは新聞の地位は下がるばかりです。

 オレは新聞が好きです。とれるものなら全紙とりたいと思っています。実際は経済的に無理なので、日経新聞と毎日新聞、それに日経MJをとっています。読売やサンケイは論外としても、なぜ朝日新聞じゃないのかと思うかもしれません。朝日新聞は企画力は大したものなのだけど、どうも記事に精彩がないし態度がデカイのが気に入りません。わざわざ金を払って威張った新聞を取るのはバカらしいよね。もうひとつ、朝日新聞からただよってくる山の手上流中産階級の良識主義みたいなのが気に入らないのです。それに以前ちょっと朝日の社員と話をしたことがあるけど、すげー威張っていてムカついてしまったということもあります。あの威張り方は尋常じゃなかった。ひと昔前の国鉄職員みたいでした。

 朝日新聞は、日本を代表するクオリティペーパーと自称しているようだけど、日経新聞の方が内容が深くて面白いですよ。経済はもとより文化面が質量共にすば抜けていて、ユニークで面白いのです。たとえば数日前に日本中の寺社仏閣を回り、数千種ものお札を収集しているフランスの外交官の記事が載っていました。苦心談から始まりお札の種類やうんちくなんかもあります。こういう教養記事(って言うんですかね)に関しては、朝読毎いずれも足元にも及びません。でも、日経は経済紙なので、社会面と国際面では一般紙に及びません。それを補うために毎日新聞もとっているわけです。

 毎日新聞は、朝日や読売に比べると落ち目な感じなんだけど、ほとんどが署名記事なので記者の顔が見えるんですね。個々の記事の責任の所在が明らかだというだけでも大きい。それにしばしば特ダネを飛ばします。他社に比べると記者がのびのびと動いている感じがします。朝日新聞は、何か気に入らないことがあると組織立ってキャンペーンを張り、中国や韓国に日本政府を叱ってもらおうみたいな『チクリ路線』がイヤだよね。

 読売新聞はどうだって? 読売をじっくり読んでる人っているんですかねぇ。アレだったらネットをながめてるだけで十分じゃないかな。

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20061010日 オタク・イン・USAを読む

 あまり面白いので一気に読んでしまいました。単にアニメが好きな人というのではなく、あるものに異常な執念を持って耽溺する若干社会性が欠如した人をオレはオタクと考えています。アニメや特撮のオタクが多いですが、さまざまな特殊オタクも存在します。オレなんかは危険物オタクで、銃やら爆弾やら麻薬やら裏ビデオやらオウム真理教やらナチスやら過激派やらにはまってさまざまな危険物を収集。仕舞いにはとうとうケーサツが……ぶつぶつ。

 オタク・イン・USAの作者は、アメリカのアニメ・特撮オタクです。ここではオタクを日本のアニメや特撮、それにマンガに狂っている人としているようです。日本ではマイナスのイメージが強い「オタク」という言葉も、アメリカではけっこうポジティブに使われています。この人は黎明期からのオタクで、この本を読めば、70年代から始まるアメリカのジャパニメーションの受容の歴史を俯瞰することができます。かなり片寄ってるんだろうけど…。

 内容は、おおよそ三部に分かれています。最初にアメリカ・オタクの歴史。次にアメリカ・オタクの現在。そしてアメリカ・オタク列伝です。面白かったところをいくつか紹介しましょう。

 宇宙戦艦ヤマトのアメリカ版では、あのデスラー総統がオカマ声に吹きかえられていた。

 ウルトラセブンの吹きかえは、原版にはない駄じゃれ満載でアメリカ・オタクをうんざりさせ、アイスラッガーのちょん切りフィニッシュが残酷表現の規制でカットされているため何がなんだか分からない代物になってしまった。

 15歳でネオナチのドイツ系美少女オタク。

 ピンク・レディー・ショーがアメリカの史上最悪のテレビ番組の35位にノミネートされた。

 ちょっと真面目に書きますと、これらのエピソードを読んで感じるのは、もともとキッチュな日本アニメや特撮を、さらにキッチュに変形し、切り刻んで消費していくアメリカ文化の貪欲さと刹那性です。永遠の真理やら神性を追究するヨーロッパ文化と比較すると、日本の文化は瞬間の美を求めます。哲学書と俳句の差とでもいいましょうか。日本文化は、その瞬間が美しく楽しければいいじゃないかという快楽主義に通ずる気がします。その中でも最も快楽主義的なアニメやマンガが、巨大なアメリカ消費文明にぶつかるとどうなっていくのでしょうか。アメリカは非常に宗教的な国です。宗教の縛りから最終的には反発を受けて弾き飛ばされるのか、なにか新しいものが生まれるのか。それともグロテスクなものが生じるのか。興味深いものがあります。

 そんなに難しいことを考えなくても読み物としても非常に面白く、一晩で読んでしまいました。翻訳もとてもよい感じです。

アマゾンで買えます。

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20061011日 日経ビジネスを読む

 昔、パンク雑誌だった宝島を最近手に取ったところ、ビジネス誌に化けていてびっくりしました。20年前のパンク小僧も今は中堅ビジネスマンか…。自分と重ね合わせて感慨深いものがあります。歳を食うに従ってビジネス誌が面白くなってきました。

 多くのビジネス誌が発行されています。質的にはピンからキリまでですね。その中では東洋経済が一番内容が濃く、面白く感じます。戦前、日米戦争に反対して弾圧され、戦後総理大臣になった石橋湛山が編集長だった名門雑誌です。会社四季報の発行元でもあります。儲け儲けのビジネス誌の中では、かなり理想主義的で研究誌的でもあります。これに比べちゃうと宝島は、あんまりたいしたことありませんねー。

 オレは、この東洋経済とともに日経ビジネスを定期購読しています。日経ビジネスは、書店売りはしないというタテマエで定期購読のみの雑誌です。でも、なぜか置いている本屋もあるんだけどね。日経グループですから取材力と企画力はなかなかのものです。ビジネス誌の中では一番かな。でも、東洋経済に比べると企業家の自慢話や人事記事などが多く、俗っぽい感じがします。

 この雑誌の名物コーナーが『敗軍の将、兵を語る』です。会社を傾けた企業家や落選政治家が自ら敗因を語るというもので、1976年から30年も続いています。近鉄球団の買収に失敗した時のホリエモンや、自主廃業した山一證券の社長も登場しています。珍しいところでは、95年の自民党の総裁選で橋本龍太郎に大敗した小泉純一郎も書いているんですね。人選の目のつけ所がいいんです。

 今号では『敗軍の将』30周年記念ということで、『敗軍の将、今を語る』と銘打ち、六人の敗軍の将がその後について筆を取っています。

 不祥事で追放された大銀行の頭取

 株買占めに失敗した外国人

 中国進出に失敗して倒産したスーパーの経営者

 会社を追われたIT企業の社長

 小泉政治に敗れて引退した野中広務元官房長官

 出獄した戸塚ヨットスクール校長

 

 金融不信、M & A、中国問題、ネットバブル、政治改革、教育問題。現在の日本が抱える諸問題を失敗者の視点からとらえ直すという、非常に優れ企画でした。

 

 影響されたわけではありませんが、株取引をしました。二週間様子を見てダメだったらすばやく撤退しようと思っています。

GMOインターネット 1060*1000買建(手数料472)/

西友 165*6000買建(手数料472)/

ユニオンツール 4950*200買建(手数料472)/

日本触媒 1249*1000買建(手数料472)/

ジョイント・コーポレーション 4230*200売建(手数料472)/

パイロットコーポレーション 782000*1売建(手数料472)/

ダイトエレクトロン 1800*100売建(手数料472)/

アイチコーポレーション 1254*1000売建(手数料472)/

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20061012-13日 フグ釣りに行く

 オレの数少ない趣味、釣りに行ってきました。子どもが生まれたり引っ越ししたりで半年ぶりです。引っ越しして二ヶ月になるけど、不急不要のものは、あちこちに散らばっていたり埋まっていたりでまだ整理ができていません。早寝しないとつらいので釣具の整理などをして十時には寝ました。

 十三日は三時半に起きました。4時半に自動車で出発です。第三京浜から首都高神奈川線に入って金沢八景の船宿に540分につきました。去年本牧から湾岸道路に入るバイパスができたので金沢八景がずいぶん近くなりました。

 釣り物はショウサイフグです。こいつは猛毒があって普通は食えないんだけど、釣ったあとに船宿がさばいて毒部をとってくれます。食味は最高です。白身魚の中では一番だと思います。なんというかサカナっぽくない味で、フグ味としかいいようのない独特のシャワシャワした味です。タイよりうまいし、天然のヒラメといい勝負。オレの好みでは、ショウサイフグの勝ちですね。ショウサイフグは、養殖のトラフグより美味いという説もあります。それなりのフグ料理を食べたら、天然物だったら3万以上、養殖でも1万円近くとぶからねぇ。

 船代は餌代コミで八五〇〇円。それに駐車場代五〇〇円がかかります。これで一日遊べて激ウマの高級魚フグが食えるのだから安いもんです。ショウサイフグ釣りは、ちょっと特殊な仕掛けを使います。枝針に餌をつけて食わせて釣り、その下にカットウというイカリ針をつけ引っ掛けて釣ったりもします。専門用語でカットウつき胴付仕掛けというのかな。文章で説明するより図を見せたほうが早いでしょう。

 

 図にはないけどサルカンの下に枝針が三本つきます。オモリの下についている大針にエサのアマエビをつけます。エビタイならぬエビフグですね。それで、下のイカリ針に引っ掛けるわけです。

  

 場所取りをして七時半出発。前日に釣れてなかったためか片舷五人づつくらいと空いていました。

 きれいな船です

 船着場が川にあるため、しばらく川を下っていきます。何回か橋の下をくぐります。水面からから橋を見上げるという、なかなかシュールな光景を目にすることができます。大潮の日など橋と船の間が三十センチくらいしかなく、スリルがあります。

  

 横須賀から人工島第二海堡の横を通って千葉の富津岬まで東京湾を横断します。釣り場まで三十分くらいです。海苔養殖棚のそばで釣ります。この季節ショウサイフグは海苔を食っているそうです。害魚なので海苔養殖業者も釣り黙認です。

 第二海堡。戦前は要塞島でした

 海苔養殖棚のそばで釣ります

 アマエビの頭を捨てるとウミネコが拾っていきます。しかし、さばいたフグの内臓を捨てると、拾っても空中でぺっと捨てます。ウミネコも毒だと分かっているようです。意外に頭がいいやつです。

 

 久しぶりだったせいかカンが戻らず朝方苦戦。二時半までほとんど飲まず食わずでがんばりました。釣果はショウサイ19匹、アジ1、メゴチ1でした。19匹のうちカットウに掛かったのが15、餌針に掛かったのが4でした。

 意識的に引っ掛けて釣れたのは78匹で、残りは空あわせにかかってくれた感じです。まだまだですね。ざっと見て全体の釣果は、初心者が十数匹、ベテランが二十から三十匹といったところでした。型はかなりいいです。だいたい20センチ超えるぐらいのが中心でした。

 船には海水をくみ上げる水道みたいな装置がついており、樽に水を流しっぱなしにして生かしておきます。

 

 釣り終了後、船上でフグをさばいてもらいました。頭と皮と内臓に毒があるので取ります。自分でさばくベテランもいるけど、オレにはそんな度胸ないなー。

 変わり果てたフグくんの姿…

 帰宅後、細君にフグ刺を作ってもらいました。ぎょぎょウマー! 

 二人では食いきれないので明日は友人を招いてご馳走する予定。

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20061014日 オタク友だちと遊ぶ

 先日釣ってきたフグを友人のS木氏にふるまいました。即売会で知り合って同人誌の販売を手伝ってもらったりした二十年来の友人です。最近出世したらしく土曜日も仕事だとか。偉くなると大変です。

 なんとか時間を作ってくれ、十四時くらいに来訪。細君を加えて三人でフグ刺し、フグしゃぶしゃぶ、フグ鍋を堪能しました。腹がふくらんだらアニメ大会です。DVD『涼宮ハルヒの憂鬱』を三巻まで鑑賞。最近はアニメを観る時間もとれないみたいで、喜んでくれました。さらにkanonの一話と二話を観ましたが、キャラのつかみが甘いと、こっちの評判はいまいちです。そーかなー。面白いのに〜。二〇時ごろ携帯で呼び出され友人は仕事に戻っていきました。

 盛んに同人誌を出していたころから、そろそろ二十年たつんだな。四〇歳近くにもなると、責任ある仕事を任されるようになります。大変だよ…。オレは偉くなる恐れは無いのだが…。

 オレがkanonに凝っているのを知った細君がタイヤキアイスを買ってきてくれました。尻尾までバニラアイスとあんこが入ってました。

 うぐぅ

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20061015日 聖蹟桜ヶ丘に行く

 日曜なので細君孝行も兼ね、聖蹟桜ヶ丘のデパートまで買い物に行ってきました。細君孝行といったって、子どものオムツを買ったり、食品売り場で果物を買ったり、至って所帯くさいのだが。

 赤ちゃんを抱えると、こんな程度の買い物もけっこう大変です。オレが子どもをスリングで抱いて沖釣り雑誌『つり丸』を読みつつスターバックスで待機。そのあいだに細君がデパートをうろつきます。それで買ってきたのがお菓子三百円分なんだから、やっぱり所帯じみている。

 交代であれこれ買い物した後、ニュージーランド産のステーキレストラン『紅矢』で食事。細君は五百円のハンバーグ、オレはダブルステーキを食べました。ステーキが二枚入っていて千二百円。安いな…。味はまあまあ。肉の上にベットリとマーガリン?バター?がのっており、ちょっち持て余しました。

 

 帰宅後、ネットをうろついていると、気の毒な記事を発見しました。『ToHeart2』の柚原このみ役の声優、落合祐里香さんがオフ会を主催したんだけど、会費五千円がぼったくりだと文句をいわれ(渋谷のおいしいレストランで開く予定だったらしい)、千円に値下げ。落合祐里香さん手作りサンドイッチとうまい棒の貧乏オフ会になってしまいました。しかも自腹で赤字。

  この娘の役をやった声優さんです

 落合祐里香さんといえば、居酒屋のバイトをクビになってしまったり、十円のうまい棒が主食だったり、拒食症になっちゃったり、自転車盗まれたり、火事にあったり、ガスと水道を止められたりという、美人だけど激ビンボーで有名な薄幸声優さん。生命に関わるから、水道を止められるなんてめったにないよー。そんな娘から…。かわいそすぎる…。貧乏な人から搾取するなよな。

 好きな声優さんと直接話せて、手作りサンドイッチ食べさせてもらって、会費千円てアンタ…。もっと出してもいいからオレも行きたかったな。それはともかく、オレも含めてオタクというのは趣味のものにはカネを惜しまないのが美点(?)だと思っていたのだが。

 会費五千円が高価いと文句つけたヤツは単なるケチで、オタクではないのかもしれない。

参考ページ http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/823990.html

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20061016日 面白い記事。天皇制

 今日は一日中なにか仕事してました。あいた時間は、ここ数日たまった新聞を読みました。面白い記事をいくつか。

 毎日新聞16日朝刊『発信箱』の『本当は悔しい? 朝日新聞』という記事。大意は以下の通り。安部首相が村山談話の踏襲など歴史認識を軌道修正したことについて、首相も国を思って持論を抑え日中、日韓会談再開させたのだから、率直に評価すべきであると思う。ところが、朝日は社説で、首相の豹変は「大いに歓迎すべきこと」としながら、「『これじゃ朝日新聞の主張と変わらないよ』と旧来の支持者から不満が聞こえてきそうです」と皮肉っている。

 ここからは正確に転載します。「ここに、朝日のおごりを感じないわけにはいかない。政権発足前から「タカ派首相の危うさと不安」を最も書き続けてきた新聞は朝日だ。当時私は、まだ何もしていないうちから、ここまで騒ぎ立てるのはフェアではないと思っていたが、修正すると今度は嫌みのオンパレードである。- - 私には「どうだ、朝日の歴史認識の正しさが分かったろう。ざまを見ろ」といっているようにしか聞こえない。- - メディアは謙虚で素直でありたいと私はいつも思っている。

 サンケイや読売だったらともかく、中庸良識派の毎日新聞に、ここまで書かれる朝日新聞って…。

 

 なぜかこの週末の新聞は、天皇に関する記事が多かったですね。昭和天皇が靖国A級戦犯合祀に不快感を示したという富田メモのスクープが、新聞協会賞を受賞したと日経新聞が特集しています。評判になった「それが私の心だ」のメモですね。日経さん、よほど嬉しかったのか一面使ってかなり大きなあつかいです。この特集によると、富田メモは宮内庁担当の記者が十数年、本人が亡くなった後も通いつめて借り出したそうです。特ダネをとばすっていうのは生半可なことではありません。

 ネットをちょっとながめていたら、富田メモはニセモノだと書いているのがいました。ちょっと苦しいよね。それに、何でそんなに靖国神社が好きなんだかオレには理解できません。たとえば、どこかのナチスみたいな国が攻めてきて殺らなきゃ殺られるんだったら、オレだっていやいや戦争に行くかもしれないよ(戦力にはなりそうもないが)。それで敵の弾だか爆弾だかに当たって死んだとして、そんなオレが神になって靖国神社にいくなんて、とうてい考えられません。オレは神道なんて信じてないし、たぶん靖国神社に英霊なんかいないと思う。死んだ人のためでなく生きている人のためにある施設なのだとしたら、神社みたいな宗教ではなくて、別の施設を創ったほうがよいと思う。

 戦争を始めた連中のせいで、二六〇〇年続いたと称する天皇制が断絶寸前までいったんだから、昭和天皇が戦犯連中に非常な悪感情を抱いたのは当然といえば当然だよね。天皇による靖国神社参拝は二〇年以上無いそうで、天皇家のほうが変な政治家よりよほど政治的に良識があるように思えますね。

 十五日の毎日新聞では、タイのクーデター騒動について青木保早大教授が寄稿しています。クーデターの背景や政変の際の王室の役割の大きさについて解説したあと、最後にこんなことを書いています。「しかし、多くの国が混乱し内戦や大量殺戮を経験する中で、タイと日本とは安定した政治と社会を維持してきた。そこには現実の政治権力とは一線を画した権威が秩序の基礎として存在する。タイと日本ではあり方は違うが、象徴的な王と天皇の役割には深い意味があると思う。」この教授は、社会のバランサーとしての天皇制をずいぶん持ち上げています。 

 立花隆『天皇と東大』に、天皇制の要領を得た説明がありました。『国体』という言葉について説明した部分にあったんだけど、天皇制とは、政治的権力機構という以外に「ときどきの政治権力のあり方がいかに変わろうとも、その上位に伝統的宗教的権威としての天皇が連綿として存在しつづけ、それが世俗権力の権威を認証するという形で政治権力に正当性を与えるというメカニズム」ということです。

 この正当性を与えるというメカニズムは、政治だけではなく文化にも及んでいるように思えます。たとえば野球。ヒマ人の玉遊びにすぎなかった野球は、1959年の天覧試合によって正統な文化として認知されました。あるいは歌舞伎。もともと河原の乞食と売春婦が始め、町人が支えた卑しい芸能とされた歌舞伎は、明治天皇の天覧歌舞伎により文化として認知され、今では芸術の扱いを受けています。ちょっとあやしげな見世物と見られがちなプロレスなども、天皇が見にきてくれれば立派な文化としての地位を得ることができるのでしょう。

 率直にいってオレは、政治的権力機構と同様にこのステイタス発行所的天皇制が大嫌いです。特に自分の内なる天皇制的ものがイヤでたまりません。感情的にイヤであるとともに、事物の本質を見る目が曇ると思うんですね。

 同時に天皇制には大変興味もひかれます。マンガでは、アキラの後半が天皇制を戯画化していたように思えます。かつての創価学会と日蓮正宗の関係も天皇制に近いものを感じました。共産党を左翼天皇制といった人もいます。自分も含め、多かれ少なかれ日本人が絡めとられている天皇制について、いろいろ調べてみたいと思っています。

 

 しかし、毎日こんな文章を書いてられません。明日からは、もっと短い「日記」を書きます。

 雑記07 

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