言わない書店の新刊2-2
*左から右へ
○○四郎著・一飯学成編
誰がために笛は鳴る
今、危機的状況にある○○大学を、多くの体験談をまじえ
ノンポリの視点から新しくとらえ直す。恫喝と脅迫電話の
ため、すでに廃人となった作者の志をつぎ、野次馬評論家と
して知られる一飯氏が、秘かに完成した待望の書。
岡上和子著
沈黙の冬
ある日、学生は口を閉ざし始めた。そして教職員も…。
うつろなキャンパスにアジテーションばかりが飛びかう。
サー連もパロディ組織も次々につぶれ、多くのパロディス
トが逃亡した。やがて巨大な銀の車が大学におしよせる
――――― 近未来の世界を描いた、本格的恐怖小説。
カエレ!!
中華食一郎著・全章『カエレ!!』で埋めつくされた
前進的な一冊。他になにひとつ語っていない点に
言外にこめられた、著者の力強い思想を知ること
ができる。類を見ない激烈なメッセージ文学。
<既刊 カエレ!! 民青編>
A棟の前で革命を叫んだ闘士
角丸絶人著
かつての栄光を求め、聖地たる○○に帰った絶人が
そこで見たのは卑劣な暴力集団の姿であった。「○
○を救え!」 度々の交渉にも敗れ、今は我が手の鉄
パイプしか頼るものはない。闘士の青春と情熱を描
いた力作。
セクト活動の
個人宛書簡集
沢来連子編・長年の活動で鍛えられた、凄絶な文
面が読者を魅了する。背筋が凍るような恫喝は、革
命闘士の気迫を伝えずにはおかない。本書は特に、
中核・革マル二大流派の作品を併せて収録した。
臨時増刊号
ノンポリ
<予定目次>特集
○○サバイバル知識
セクト抗争の激化する今、非武装の
一般学生として、大学内でいかに生
き残るか。各派につかまった際の対
応のしかた。警察からの逃げ方など
を改めて検討する。
ゲバはペンよりも強し………………○○次郎
研究室の安全性………………………藤井 学
逃亡ルートの実態調査………………鶴川 和美
警察の盲点を探る……………………菊野 もん
いかにしてオルグをかわすか………早駒 通
脅迫電話の研究………………………奈場 周
尋問への答え方………………………前田 進
[対談]セクトの特質………………編集部
ケガの少ない殴られかた……………柿生 協太郎
アジテーションと野次テーション…堀田 のん
[新連載]
もし家に帰れなくなったら
――――――
(お知らせ)本誌に『ものぐさゲバ
ルト分析』を連載されていた○○秀
氏は、八月二七日未明、自宅で原稿
もろとも行方不明になられました。
慎んでご冥福をお祈りいたします。
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