ヒトラー総統演説集Vol.2
政権獲得演説ジャケット
53分 2500円最後に彼は聴衆に二十五カ条の綱領を示して、一項目ずつ「意見を述べる」ことを求めた。そこにはユダヤ人以外のほとんどすべての人のための項目が並んでいた。愛国者のためには、すべてのドイツ人の大ドイツ帝国への統一、過剰な人口を受けいれる植民地、諸外国とドイツの平等、ヴェルサイユ条約の破棄、国民軍の創設、法と秩序を確保するための犯罪者との「容赦なき戦い」等々。労働者のためには、不労所得の撤廃、戦時利得の没収、公共の目的のための無償の土地収用、大企業の利益分配等々。中産階級のためには、大百貨店の即時公営化と零細商人へのその低家賃貸付け、老齢の国民の健康規準の「大幅な改善」等々。フェルキッシュな考えを持つ人々のためには、ユダヤ人を異民族として扱い、公的な地位につく権利を取りあげ、国家が全ユダヤ人口を養うことが不可能と判断した場合は国外に追放し、一九一四年八月二日以降に入国したユダヤ人は即時追放すべし、という要求。(
-アドルフ・ヒトラー ある精神の形成-より) 戻る