海の生き物写真集


マダラトビエイについて

マダラトビエイはかつては1種類(学名はAetobatus narinari)とされていましたが、2014年頃に以下の3種に分別されたらしいです。

①.Aetobatus ocellatus
英名はOcellated eagle rayとされていてインド洋、太平洋中部・西部に分布すると考えられているそうです。マダラトビエイの和名を持つエイはこちらに対応しています。
他の2種と比較すると白いスポットがあまりはっきりしていなく、個体にとってはかなり不鮮明である印象です。

②.Aetobatus laticeps
和名はありませんがパシフィックホワイトスポテッドイーグルレイと呼ばれています(和名を提唱するならタイヘイヨウマダラトビエイ?)。パシフィック~とありますが、実際の分布域は東太平洋となります。
①のマダラトビエイと比較すると白いスポットがはっきりとしていたり、スポットが頭部にまでまたがっているといった違いがあるように思います。
また、マダラトビエイは胸びれの裏側先端が暗色で白い模様があるのに対し、こちらは胸びれの裏側先端が真っ白で無地である点が見分け方らしいです。

③.Aetobatus narinari
英名がスポッテドイーグルレイだそうですが、分布域は大西洋のみなので和名を提唱するならタイセイヨウマダラトビエイになるのかな?って個人的には思います。
画像を見た感じ、上記の2種と比較すると背面の模様がとにかく派手な印象でした。...というか個体によってはスポットではなく小さなリング状なので他の2種よりも見分けるのは簡単かと思われます。

背面の差異はほんとに個人的な所感でしかないので、これまでに各地の水族館で見てきたマダラトビエイたちがどれに対応するかを正確に特定できる自信はないです。なのでマダラトビエイに関してはいったん全てA.Narinari(本コンテンツ開始当時から不変)として掲載しておきます。


~さつえいび~
2011/4/7
~さつえいち~
名古屋港水族館
~コメント~
南館の1F~2Fにまたがるサンゴ礁大水槽で撮影しましたが、2Fの明るい部分で子供の方も撮影出来たので併せて掲載しています。
胸びれの裏側部分は見えないですが、サンゴ礁大水槽のモチーフがグレートバリアリーフであるあたりA.ocellatusである可能性が高いように思います。


~さつえいび~
2012/9/12
~さつえいち~
サンシャイン水族館
~コメント~
こちらはスポットがそこまで派手ではないのと胸びれの裏側部分に暗色部分がはっきりと見られるので、A.ocellatusで確定かと思います。


~さつえいび~
2024/8/1
~さつえいち~
マクセルアクアパーク品川
~コメント~
トンネル水槽にはマダラトビエイが何匹か暮らしていますが、この個体だけスポットが頭部にまたがっている、背面にスポットがリング状になっている部分が見られる、胸びれの裏側部分が真っ白だったりと違和感を感じました。
ひょっとしたらA.laticepsである可能性があるかも?と思い掲載しますが、正確な見分け方はわからないです。