海の生き物写真集


このページではヒョウモンオトメエイと呼ばれているお魚について書いていきます。

 水族館でヒョウモンオトメエイとして展示されているお魚についてですが、実際のところ複数の種類が混在しているのが現状です。というのも水族館での魚名パネルやWebサイトによって学名が異なるのです。日本語での呼び方が同じでも学名が異なれば別の種類となるので、ヒョウモンオトメエイとして展示されていても実は施設ごとに種類が異なるということが起きているのです。
 ちなみにシーライフ名古屋ではヒョウモンオトメエイのパネルに学名が2パターン記載されていたので、そこで暮らしていた2匹のエイは別の種類ということになります。
 余談ですがシーライフ名古屋では「Rhinoptera neglecta」を学名とするエイをウシバナトビエイとして案内していました(2022/10/27時点)が、種類自体は「オーストラリアンカウノーズレイ」であり、各地でウシバナトビエイとして展示されているエイ(学名はRhinoptera javanica)とは別の種類となります。

~ヒョウモンオトメエイとして展示されているエイのまとめ~

和名 学名 備考
Himantura australis
2016年に記載されたオーストラリア固有種みたいです。
レオパードウィップレイ
Himantura leoparda
沖縄美ら海水族館のHPではこの表記です。
Himantura uarnak
2001年に和名が提唱されたらしいです。
Himantura undulata
本サイトではいったんH.Undulataとしています。

~オーストラリアンウィップレイ~



~さつえいび~
2020/10/22
~さつえいち~
シーライフ名古屋


~がくめい~
Himantura australis

~めずらしさ~


~コメント~
これまでに見てきたヒョウモンオトメエイとは違い、迷路のようなより細かい模様であるように見えます。
2016年に記載された新種ではあるものの、迷路のような模様であることから長らくアミメオトメエイと同一種扱いされていた可能性が高いように感じられます。

~アミメオトメエイ~



~さつえいび~
2020/10/22
~さつえいち~
シーライフ名古屋


~がくめい~
Himantura uarnak

~めずらしさ~


~コメント~
ヒョウモンオトメエイがヒョウ柄であれば、こちらはチーター柄に例えられています。アミメオトメエイはH.uarnakを学名とするエイに対して付けられているので、アミメオトメエイという和名ではあるのですが柄としてはチーター柄っぽいちょっと矛盾したことになっています。
おそらくオーストラリアンウィップレイが本種と同一種と考えられていたからだと個人的には思っています。

~ヒョウモンオトメエイ~



~さつえいび~
2011/10/27
~さつえいち~
サンシャイン水族館



~さつえいび~
2016/10/22
~さつえいち~
名古屋港水族館



~さつえいび~
2010/12/6
~さつえいち~
エプソン品川アクアスタジアム


~がくめい~
Himantura undulata

~めずらしさ~


~コメント~
サンシャイン水族館と名古屋港水族館で撮影した個体とエプソン品川アクアスタジアム(現マクセルアクアパーク品川)で撮影した個体では模様が異なるため、別種である可能性がありそうです。
だとしてもどっちがH.leopardaでどっちがH.Undulataであるかが不明なため、この3個体に関してはH.Undulataとして掲載致します。
ちなみに沖縄美ら海水族館のHP(公式の生き物図鑑)ではH.leopardaとされていますが、沖縄美ら海水族館で飼育されている個体に関してもわからないです。(アメリカにあるジョージア水族館の展示生物紹介ページにLeopaed Whiprayがありましたが、こちらではH.Undulataとなっていました)