故障・症状 | 原因・「これって故障?」ご確認ください | 対 処 法 | |
1布地表側の縫い目(下糸です)が浮く。 下糸、上糸の見方画面1 |
下糸の糸調整が弱い(縫い目画面3参照)か又は、上糸の調整が強すぎても下糸の目(白糸)が布地に沈めず浮目となる場合があります。 |
1 ア、ボビンケース使用タイプでは:ボビンケースネジ(ネジの大きい方)を右回転させ下糸調子を強くします、ボビンをセットし糸をつまんで手首を上下に振ったときに1〜2センチ下がるぐらいを基準にしてみてください。又は確認してみてください。(除く:逆転防止付きボビンケースにあっては後述)◆尚、下糸交換をした場合にも糸の材質、太さによっても糸調子が微妙に変わってきますので調整が必要です。◆注:アーA 逆に上糸が極端に強すぎる場合にも下糸の目(表側の目)が沈んでゆけない為こういう現象がおきます、この場合上糸を緩めて下さい下糸の目(白糸)が沈んでゆくのがわかると思います。イ、水平釜(内釜)使用タイプでは:ボビンのセットが正しくセットされていません、ボビンをセットした状態で下糸を引いて見ます、このとき抵抗なくクルクル回わるとか、ボビンが時計方向に回転しているは正しくセットされていません、少し抵抗感があり、反時計方向に回転(画面9参照)していれば正解です。◆内釜調整部にゴミ混入の場合もあります除去下さい。ウ、逆転防止付ボビンケースにあっはスーッと落ちていくぐらいを基準にしてみてください。 まとめ:糸調整は先ず下糸調整から行いますが、上記を参考に基準を決めて次に上糸調整へと進めてみてください。特に下糸が強すぎますと糸調子がなかなか取れにくいです。その他お問い合わせ下さい。 |
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2布地裏側の縫い目(上糸です)が浮く。 下糸、上糸の見方画面1 |
ア、これは上糸に原因があります。(画面2参照) イ、針板、釜、押さえ等のキズが考えられます。 ウ、オートテンション(自動糸調子装置)に糸絡み、装置の磨耗、不具合が考えられます。 |
2 左記ア:まず今の状態(つまり上記の下糸調整を行わずにユーザー様の状態で)で上糸調子ダイヤルを1.5〜2.5目盛りぐらい強く(数字の大きいほうへ)してみます、布地裏側の縫い目(上糸)が沈んで行くのをご確認できると思います。、このようにして微調整をしてみてください、それでも縫い目に変化が無いようでしたら下糸の強すぎが考えられます。◆注:アーB下糸が極端に強すぎる場合も、上糸の目が沈めないという現象(縫い目画面2参照)がおきる為です、上記1のア下糸調整をご参照ください。◆上糸調子ダイヤルつまみに目盛りの無いタイプでは、上糸調子ダイヤルを右回転させ(上糸調子が強くなります)上糸の目の沈み具合を確認します。 左記イ:針板、押さえのキズはマイナスドライバー等で処置出来ますが、釜のキズで深い場合は無理に削らずお問い合わせ下さい、回転部分に切り粉が入りますと2次故障の原因となますので。 左記ウ:オートテンション(自動糸調子装置付)の場合は装置部分に糸絡みが考えられます、面板を取外し(注:面板以外のネジは絶対に緩めたり外したりしないで下さい2次故障の原因になりますので。)糸絡みを除去します。ウー1上糸調子ボタン又は、タッチパネルボタンにて調整してみてください。 その他は調整が必要お問い合わせ下さい。 |
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3 糸調子を取りにくい。 布地にシワが寄る。 縫い目が安定しない。 |
ア、下糸と上糸調子の極端なアンバランスによるもの。 イ、針板、釜、押さえなどのキズが考えられます。 ウ、糸取りバネが効いていない、又は破損している。 (糸取バネは、機種により形状、大きさは違えど役割は一緒で す。) |
3 左記ア:上記1の注:ア−Aと2の注:アーBをお読みください。左記イ:浅いキズはマイナスドライバー等でできますが、釜のキズは、キズが深い場合は切り粉が釜回転部に入りますと二次故障になりますのでお問い合わせ下さい。左記ウ:調整又は交換になります。 | |
4 上糸を強くしても強くならない。 | ア、押さえ上げレバーを上げた状態で糸調子を見ていませんか。 イ、押さえ上げレバーを下げた状態で糸通しをしませんでしたか。ウ、上糸調整又は下糸調整方法に勘違いがあるばあい。 |
4 左記ア:押さえ上げレバーを上げた状態ですと、糸調子をする部分が開放状態(糸調子ゼロ状態)になるため糸がスルスル出て来るものです、レバーを下げて糸地調子が効くようになっています。自動糸調子ミシンも同様です。 左記イ:上記と逆ですが押さえ上げレバーを下げた状態で上糸通しをしますと今度は糸調子部分が閉じた状態になります、この閉じた状態のところを糸が上を素通りすることになりこれも糸調子がゼロ状態と同じでスルスル糸が出来きます、押さえレバーを上げ、糸をしっかりと糸調子皿の中に入れます。 左記ウ:調整方法に勘違いがある場合、例えば上糸(表側縫い目は下糸ですが。)が浮くということで上糸調子をどんどん強くしました、しかし、表側縫い目(上糸と思い込み)がいっこうに沈んでいかず変化が有りませんでした、そうですこれは上糸の方ですから布地裏側の目が沈んでいるわけで、表側の縫い目に変化が起きないわけです。下糸を強くするんでしたね。対処法1・2ご参考下さい。その他お問い合わせ下さい。 |
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5 縫い目がループ状(画面4)になる。 | ア、上糸が極端に弱すぎる状態か又は、糸調子部分に糸がしっかり と入っていない状態。 イ、釜にキズが付いている場合。 |
5 左記ア:上糸調子がゼロ状態ではありませんか、上糸調子ダイヤルをご確認ください、又糸調子皿部分に糸がしっかりと入っていますか。 左記イ:浅いキズでしたらマイナスドライバー等でキズを取り除きます。深いようでしたらお問い合わせください、切粉が釜回転部に入りますと二次故障の原因になります。 注:釜にキズが付いている場合画像4のように極端なループ状にはなりませんが、裏側上糸がループ状又は目浮します。その他お問い合わせ下さい。 |
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6 目飛びする(ところどころ縫えていない)。 糸そぎが出来る。 |
ア、針が曲がっていませんか。 イ、布地に対し針が細く有りませんか。 ウ、針の交換後になりませんでしたか。 |
6 左記ア:まず針交換をしてみて下さい 左記イ:布地の厚い部分にきたとき目飛びする、布地自体が薄くても硬い素材の場合目飛びします、このような時太目の針に交換又は専用針をお使いください。 左記ウ:針の取り付け方向が違っていませんか画面10をご参考下さい。 職業用ミシン、ロックミシンの場合:平針使用のものと丸針使用の2種類があります、ミシン本体にラベル表示してありますご確認ください。また取り付け時には方向にご注意下さい。その他お問い合わせ下さい。 |
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7 目飛びする(直線縫いはいいが、ジグザグで 目飛びする。) |
ア、上記「6」原因。 イ、調整が必要になります。 |
7 上記方法で改善されなければ調整が必要です。 | |
8 縫い始めすぐに下糸が絡み布地が食い込 む。 |
ア、上糸が天秤部分を通っていますか。 |
8 左記:画面8参照 上糸を通す時は必ず押さえ上げレバーを上げた状態で、天びんも上に上がっている状態で通しますが、左手片手で糸を通しますと糸が浮ついた状態で入りしっかりと各々装置の中に入りきらずトラブルの原因になる場合が有ります、右手で軽く糸をつまみブレーキを掛ける要領で、左手では糸端しをもって糸を通していきます | |
9 布の厚い部分に来ると糸が切れる、糸ソギが 出来る。 |
ア、針の太さと、糸の太さが合わないばあい。 イ、糸に原因。 |
9 左記ア:例えばジーンズの裾上げなど重なった部分を縫う場合など、針#14で糸#25・30を使用するなどしますと針が布地に入ったときに針の長溝に糸が入るようになるわけですが針が細いということはこの長溝も当然狭くなりますので溝に入りきらなかった糸が布地との摩擦となり、糸切れ・糸ソギの原因となります。針折れの原因にもなります。 左記イ:糸が古くありませんか、特に綿糸・絹糸は古くなってきますと切れやすいです、厚地部分でなくても切れやすいです。 |
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10 縫っているときにプツプツと糸を切る音と 生地に横しわが出来る。 |
ア、針先がツブレていませんか。 イ、針先が針板等に当りませんでしたか。 |
10 針を交換ください、針の取り付け方向に注意を。 | |
11 針が下に降りた時金属音がする。 | ア、針が曲がっていませんか。イ、その他要調整。 | 11 左記ア:針を交換してみてください。 左記イ:針交換しても改善されない場合針が釜に当っている可能性があります、お問い合わせください。 |
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12 針が曲がる、折れる。 | ア、布地に対し針が細く有りませんか。 イ、針と糸が合わない場合。 ウ、針の交換後になりませんでしたか。 |
12 左記ア:現在#9とか#11をご使用でしたらそれぞれ#(太さ )をワンランク上の針をご使用ください。 左記イ:現在よりワンランク上の太さの針に交換してみて下さい。 左記ウ:針の取り付け方向にご注意を。 その他お問い合わせ下さい。 |
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13 キーキー音、ギシギシ音がする。。 | ア、釜その他箇所の油切れが考えられます。 | 13 釜回転部に1・2滴注します。注:それ以上は行わないで下さい、周りに飛び散りますので。 その他小さな注油受け穴の箇所に注します。 ボデーがカバーで覆われているタイプでも数年に一度はメンテナンスをお勧めします。大変軽快な音を確認でき又、楽しくなってきますよ。お問い合わせ下さい。 | |
14 送りが悪い、又は進まない。 | ア、送り歯周りのゴミ詰まり等が考えられます。 イ、押さえ圧力が弱く有りませんか。 |
14 左記ア:針板を取外し送り歯の周りをクリーニング下さい。針板のネジ意外は絶対に外さないで下さい2次故障の原因になります。左記イ:押さえの下に布を置き、引いてみて軽く出てくるようでしたら押さえ圧力が弱いです、機種により違いますが、押さえ圧力ツマミか、レバーが開放又は弱になっていないかご確認下さい。 その他お問い合わせ下さい。 |
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15 回転が重い、重い気がする。 | ア、油切れ。 イ、天秤クランク部分又は上軸プーリー部分又は釜軸回転部分の糸絡みが考えられます。 |
15 左記ア:「13」をご参考下さい 左記イ:天秤クランク部分に糸絡みは面板を取外し糸絡みを除去します。上軸プーリー部分、釜軸糸絡みで除去出来ない場合お問い合わせ下さい。 |
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16 突然動かなくなった | ア、釜の回転部に糸が食い込んでる場合、この時プーリーも固く殆んど動きません。 イ、電気的に動か無くなった場合。 |
16 左記ア:職業用ミシン等、全回転釜仕様タイプでプーリーを向こう側に回転させますと食い込んだ糸が外れますが、少し力を入れないと固くて回りませんので。 左記イ:お問い合わせ下さい。 |
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17縫っているうちにスピードが落ちてくる。 | ア、油切れ、その他に原因 | 17 油切れに付きましては「13」をご参考下さい。 その他お問い合わせ下さい。 |
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18規定のスピードが出ず動作が遅く感じる。 | ア、油切れ。 イ、モーターベルトの緩み、磨耗。 ウ、モータープーリー部に糸絡みも考えられます。 エ、上記15−イも考えられます オ、 コントローラーの不具合も考えられます。 |
18 左記ア:「13」をご参考下さい。 左記イ:モーターベルトの交換又は調整をします。 左記ウ:モータービルトインタイプ(内臓タイプ)でしたら、後ろ又は横カバーを取外し糸絡みを除去します。 その他お問い合わせ下さい |
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19モーター音はしているが針が動かない。 | ア、下糸巻き装置が下糸巻きの状態(下糸装置が右側位置)になっていませんか。 イ、モーター駆動ベルトの外れ又は,切れが考えられます。 |
19 左記ア:クラッチ式の下糸巻き装置では下糸巻きをするとき右側へとスライドさせますがこの時、針が自動的にストップするようになっていますので、左側へと戻してください。 |
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20下糸が巻けない。 | ア、油切れ。(手で回してみて軽く回転しますか。) イ、下糸巻き装置のゴムリングの変形または磨耗。 |
20 左記ア:上蓋の取外し出来るタイプでしたら、上蓋ネジを取外し回転部分に注油します、この時注油後必ず周りの油をふき取ってください。 左記イ:要交換(ユーザー様で交換でき無いタイプのものも有ります、お問い合わせ下さい。) |
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21自動糸通しが出来ない。 | ア、糸通しのフックの曲がり。 イ、針穴とフックの上下の位置ズレが考えられます。 |
21 左記ア:糸通しフックは針穴の裏側から手前にかけて通ってきて糸を引っ掛け糸を通すようになっていまが、このフックの位置がずれていたり曲がっていますと通りません、針穴の横をズレて通っているようですたら細いドライバーにて曲がりを修正します。 左記イ:これは針穴とフックの上下のズレが生じていますのでお問い合わせ下さい。 |
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22自動糸切が出来ない。 | ア、下糸が絡んだ後になりませんでしたか。 | 22 自動糸切装置の周りに糸が残っている可能性があります除去下さい。針板及びアームベット横カバーを取外し除去します。図解参照。但しこれ以外のネジを緩めたり外すことは絶対に行わないで下さい。 | |
23エラーメッセージ又は音声が出て動かない。 | ア、エラーメッセージは機器が自己診断しているものです、取扱説 明書でご確認ください。 | 23 エラーメッセージは故障の場合と安全装置が働く場合センサーによって作動するようになっています、取扱説明書にてご確認下さい。 その他お問い合わせ下さい。 |
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キャリッジ側
本体側
←1 編機本体キャリッジの走る前・後に少量の注油をしてみてください。
←9 針押さえ(細長いクッションの付いたレールの様な物)の交換になります。
←3 編機本体側のパネルを外し機器内に異物が入っていませんか。
下記NO1・3・9以外は調整又はメンテナンスが必要かと思われます。
この一覧表は、一般的、且つ基本的なことを載せてあります、画面と照らし合わせながらご覧下さい、またご意見等このページに反映させて頂きます。