↑完成した杏・梅ジャム お店では手に入らない極上の美味しさ!!!
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杏・梅ジャムの作り方
 今回は、杏(ゴールドコット)の果実320gと梅(高田豊後)の
果実810gが、ほぼ完熟した状態で収穫できたので、この杏と梅の
果実を混ぜ合わせ、合計1,130gの果実を使用して、今年も我家で
杏・梅ジャムを作りましたのでご紹介します。
 使用した杏(右下)と梅(左下)です。


 <<使用する食材>>
1 上記の果実:1,130g(杏、または、梅の果実のみの場合でも
              白砂糖の重量等、作り方は同じです)
2 白砂糖:595g(白砂糖の重量は果実の重量の0.5263倍)
                    (こだわりの黄金比↑)
3 水:鍋等の煮るための容器に果実を入れて、果実が十分水に浸る
    量(後述の<<作る手順>>の2を参照)

 <<注意事項>>
1 使用する果実は、熟し過ぎていない、熟したものを使用します。
  果実が熟し過ぎていると、後述の<<作る手順>>の4の作業の際、
 実が湯に溶け出して、湯と一緒に流れ出てしまうため。

2 杏、梅の果実は強い酸性のため、これらの果肉、果汁を含む溶液
 と直接接触する鍋等の容器、混ぜるためのヘラ、箸等で、酸により
 腐食する金属等が露出している物は
、有害な金属等が溶け出し、ジ
 ャムに混入する恐れがあるので、使用しない
  料理に使用する器具は、直火等で使用することを考慮した樹脂加
 工、琺瑯びき等、耐酸性及び耐熱性のある安全な器具を使用する。

3 出来上がったジャムを入れる保存容器は、煮沸して防腐処理を行
 うため、また、出来上がった直後のジャムは高温のため、耐熱性が
 必要です。更に、上記1のとおり耐酸性も必要です。

4 保存容器を煮沸して防腐処理を行う際は、必ず、事前に保存容器
 から保存容器のふたを取り外して行う
  また、煮沸して防腐処理を行う際の水の量は、湯がなくなって空
 焚きにならないように多めに入れる。

 <<作る手順>>
 上記の注意事項を良く読んでから杏・梅ジャムを作りましょう。
1 まず、果実を水でよく洗う。この時、果実に柄の一部が残ってい
 たら、楊枝等を用いて取り除く。
  下の写真は楊枝を刺して残った柄の一部を浮かせた状態。


2 煮るための鍋等の容器に果実を入れ、果実が十分水に浸るくらい
 水を入れる。果実の一部が水面から少し出ていても大丈夫です。
  下の写真参照。


3 ガスレンジの中火で、沸騰したら、すぐに火を止め、そのまま5
 分程放置する。放置した後の写真。


4 上記の放置後、容器に残っている湯を果実が流れ出ないように注
 意して捨てる。完全に湯を捨てきることは難しいので、少し残って
 いても大丈夫です。(下の写真参照)


5 ヘラ等で果実をつぶしながら、かき混ぜる。(実は柔らかくなっ
 ているので簡単につぶれます。)
  種の周りに付いている実が分離するように、よくかき混ぜる。
  下の写真は作業を終えた状態。透けて黒っぽく見えているのは種。


6 ヘラ、箸等を用いて種を容器から取り出す。
  下の写真は取り出した種。種は捨てます。
 

7 使用する砂糖の3分の1を容器に入れ、弱火で煮る。砂糖が早く
 溶けるように容器の中をヘラ等で撹拌しながら溶かす。砂糖が溶け
 たら残りの砂糖を2回に分けて、同様に溶かして行く。
  砂糖を溶かす作業で重要なことは沸騰する前に、使用する砂糖を
 全て溶かしきり、沸騰する少し手前で火を止める。(これもこだわ
 りの一つです。)
  沸騰させてしまうとジャムの風味、旨味が大きく減少してしまい
 ます。使用する砂糖を全て溶かしきり、火を止めた直後の写真です。


8 ジャム作りと並行して保存容器の防腐処理を行います。
  保存容器の防腐処理を行う際は、必ず、事前に保存容器から保存
 容器のふたを取り外した状態で行ってください。
  別の鍋等に底から5cm程(我家の場合)水を入れ、この中に保
 存容器と保存容器から取り外したふたを入れる。(この時、保存容
 器または、ふたの全部が水に浸っていなくても大丈夫です。水面か
 ら上に出た部分は、固体の熱伝導による熱と蒸気による凝縮熱によ
 り防腐処理されます。)
  防腐処理を行う鍋等に点火し、中火で沸騰してから10分経過後
 に火を止める。これで防腐処理完了。
 
9 出来上がったジャムを保存容器に移すタイミングは、ジャムと保
 存容器が同じ温度で、まだ熱い状態で行うのがベターです。取り扱
 いには火傷しないようにキッチン用ハンドカバー(耐熱保護手袋)
 等の着用等、安全対策を忘れずに!。
  また、保存容器内には水気がない状態にします。防腐処理が完了
 した直後に保存容器を取り出し、下向きにして水気を切り、1分後
 上向きに置くと、保存容器がまだ熱いので保存容器内の水気が直ぐ
 になくなります。防腐処理した後の保存容器内を布等で触れること
 は厳禁。

10 熱いジャムを保存容器に詰めた直後、保存容器のふたをしっかり
 閉めると、ジャムが冷えた後、保存容器のふたが開かなくなってし
 まうので、熱いジャムを詰めた直後の保存容器のふたは保存容器の
 上に載せて置く程度にし、ジャムが完全に冷えた後、ふたをしっか
 り閉めましょう。


 <<使用した器具>>
  今回ジャム作りで使用した鍋はアルミ製で、内側は耐熱・耐酸の
 樹脂コーティングが施されています。ヘラは炊飯ジャーの付属品で
 樹脂製。箸は木製のものを使用。保存容器は市販されていたジャム
 の空き瓶等でガラス製、保存容器のふたは鋼材で内側は樹脂コーテ
 ィングが施されています。

 以上、我家で作った杏・梅ジャムの作り方をご紹介いましたが、こ
れを参考にして実際に作る場合は、充分な安全衛生対策を行い、事故、
怪我等がないように自己責任で行ってください。