1-3 カラスによる果実の食害防止対策について U
2010年10月31日 案山子ロボットの製作(パートT)
カラス等の鳥による果実の食害、落果、そして、果樹の枝を折る等の被害が多発しています。
このような被害を防ぐ方法として、果樹にネットを掛ける方法がありますが、見栄えが良くない
こと、ネット掛けや管理に手間がかかります。
そこで、一度設置すれば、手間がかからない方法として、人間の形状をした案山子ロボットの
製作をすることにしました。カラスは人が居ても、攻撃をしないと、極近くまで舞い降りてきて
悪事をするので、どのような案山子ロボットを製作したらよいか、悩んでいましたが、やっと良
い方法が見つかりました。それは、カラス等の鳥が怖がる特殊な音があります。それほど大きな
音量は必要ないので、近所迷惑にもなりません。この音を発すると近くの電柱にとまっていたカ
ラスは逃げていきました。効果は、十分ありました。詳細は後日に。
左下の写真は案山子ロボットの頭部、案山子ロボットの名前は「そのまんま案山子」と決めま
した。右下は特殊音を発生するICレコーダー。ICレコーダーも非常に価格がやすくなり、高品質
のものが出てきました。

2010年11月13日 案山子ロボットの製作(パートU)
案山子の顔に使用するかぶり物の目に高輝度発光ダイオードを用いて、目を光らせ早いスピー
ドで点滅させることにしました。単純な点滅ではなく、なるべく変化のある点滅にしたいと思い、
試作した電気回路がやっと出来上がりました。(下の写真:試作ボード上で2個の白く光ってい
るものが高輝度発光ダイオード)
最近の高輝度発光ダイオードは、昼間の明るい場所でも、光がものすごく明るく見えることに
人間のほうが別の意味で驚きました。試作の回路ができたものの、先行して屋上に設置したIC
レコーダーで、鳥に恐怖心を与える効果音を再生することにより、既に鳥害防止の成果がでてお
り、案山子ロボットの必要性がなくなってしまいました。この先、案山子ロボットの製作を続け
るか、思案中です。
なお、ICレコーダーは、別売のACアダプターを購入して、AC電源に接続し、リピート再
生で、24時間音を出していますが、屋上に設置しているため夜間でも、下の方には、効果音が
聞こえません。ICレコーダーのスピーカーから音を出しているだけなので、音量が小さいこと
も一因と思います。
ICレコーダーは、雨が降っても濡れないように、ビニール袋を2重にかぶせて設置してある
ので、どこから音が出ているのか、分かりずらいため、鳥にとっては、更に恐怖心が増すのかも
しれません。

2011年1月9日 案山子ロボットの製作(パートV)
現在、ICレコーダーで鳥に恐怖心を与える効果音を再生しているだけですが、屋外に出して
ある鉢で果実を付けている柑橘類には被害無し。例年ならば果実が鳥に食べられています。
鳥が屋上に全く来ていないわけではありません。雀は、ICレコーダーから少し離れた所に飛
来します。カラスは、雀が飛来する場所より、更に離れた所に飛来します。被害無しの状態は、
いつまで続くのでしょうか? 現状のままで、もう少し観察(実験)してみることにします。
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