【車掌23-すいている号の立ち読み】
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目黒の伊藤岳人が書きつづったすいている日記。

12月15日(金)


 ネットで検索すると、カーネギーも、ばくも、まだあった。ばくは、夜はタクシードライバーの溜まり場だと言う(「いい大人」というサイト)。驚きだ。(まだあることが)
★今度の号は…とにかくすいている

 ヨン様ブームのニュースもヤフーで見つけた。
【春川1日聯号】ドラマ「冬のソナタ」の撮影現場として有名な江原道春川市を訪れる観光客が激減している。「チュンサンの家」をはじめ、いつもにぎわっていたロケ地はがらんとした様子で、商店主らは「昨年までは1日600〜700人が訪れていたが、現在は100人にも満たない」と青色吐息だ。(すいている家4、すいている地2)
ということだ。また
春川市総合運動場前に設置された主要ロケ地のセット「ドラマギャラリー」も、施設と広報の不足で来場客はまばらだ。(すいているギャラリー1)
という。また
ある日本人観光客は、「訪れた人たちは見どころがあまりないと言っている。実際に来てみたら(何もなく)とてもさみしい気がする」と話した。
という。
 この一連の記事は、すいている問題にいくつかの重要な示唆を与えている。
1.今までがものすごく混んでいると、実際は混んでいても(1日100人も来る)人に「すいている」と感じさせる。
2.人が混んでいても、見どころが少ない、またはないと、人に「さみしい」(=見どころがすいている)と感じさせる。
3.「すいている」は実数だけでなく人の心の問題でもある。期待値との乖離が「すいている」感を増幅する。
4.人は、「すいている」より「混んでいる」ことをより好む。


★「すいている」を考えることは、マーケティングに似ている。全国のすいている場所を徹底ルポした今回の車掌、今から商売をやろうという人には必見だ。記事はほかに、すいている町・小菅を舞台に繰り広げられる「すいている尾行」、チェリーという名前の店はすいているのではないかという予想を研究した「チェリーすいている疑惑を検証する」、読者様の伊藤岳人が参加した「すいている道1km」など。