19号の読み方について | |
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この号を紹介するのはほんとに難しい。なぜなら冊子としての構成が左の図のように、垂直なコラムの集合体になっているからだ。って書いてもわかんないか。えーとね、エクセルの串刺し演算てあるでしょう、シートをまたがって同じセル上のものだけを計算するやつ。あんな感じ。セルというか、項目は全部で12個。表紙にワクがあり、ワクの中にコラムの説明が書いてあり、それが目次とリードを兼ねている。表紙のウラから第1回、第2回…第100回まで1項目ごとに全部で100回分のコラムが掲載されているというわけだ。だから本来ならば、誌面1ページをまるごとテーブル組んで再現しなければ「立ち読み」にならないのだが、私(神田)にはそんな技術ない。ということで、当サイトの相談役・川崎ダイス毛先生がCSSで再現してくれました。iCabやネスケ4.7には不対応なのだそうです、すみません。で、「1回特集」〜「100回特集」のうち、たとえば「78回特集」はこんなふう↓になっている…… |
撮影78回目・
91年6月3日(月)
「パチンコ屋・UCHU CENTERが接客大賞」
その日、伊藤岳人は、 新越谷駅でトイレに行きたかった。 西口駅前のパチンコ屋に、トイレのためだけに入る岳人。するとパチンコ屋の店員が、とても礼儀正しく、岳人のために自動ドアのボタンを押してくれ、深深とお辞儀までしてくれた。すれ違う店員たちもみな茶道の先生のように礼儀正しく立ち止まって会釈をする。とても気持ちがよく、トイレもきれいで、おしっこの出もよく、お尻を拭く紙は「INKO」といういやらしいトイレットペーパーだった。そんな素敵なお店なので、パチンコ屋 「UCHU CENTER」に車掌賞・ 接客大賞が贈られた。
第78回
浅賀英世
「鼻を洗うと嗅覚がなくなる」
浅賀英世・総合高津中央病院副院長の話(朝日新聞)だと、副鼻腔炎だとまず、鼻づまりが起き、それとたえず鼻汁にさらされたり、副鼻腔の炎症が広がってきたりで、嗅粘膜がやられやすいので、71歳の男性が嗅覚を失った原因は蓄膿症だと考えられる。嗅覚を失わないためには、蓄膿症や鼻アレルギーを治すこと、それからプールで鼻に水を入れるのもよくないので、蓄膿症の治療で鼻を洗うのはもちろんいいことではありません。でも、鼻汁にさらされっぱなしにしておくは、もっとよくないので耳鼻咽喉科できちんとした治療を受けることが大切だそうだ。
引き続き晴れたまに曇り。川崎ではそれでも少しバーベキューのグループがいて、爆竹もやっていてうるさい。大安にあんぱんを食べたので何か良いものを拾うと思って最初は下見てばかり歩いていたが、ゴミしか落ちてない(川崎のゴミはものすごい)ので、下ばかり見て歩くのをやめる。するとガムを踏んだ。
川崎で、アカツメクサに蛾みたいな汚い蝶が止まったのでそこに置く。東京では早くも紅葉していてそこに置く。 褌でオートバイに乗っている人 を見た。 ビニールボートに乗っているカップル も見た。
「3月6日(土)に書いた「やもめニンジャの子守歌」という漫画の2枚目が、78枚目の、今年78回目に仕上げた原稿です。二輪雑誌「オートコミックGT」の4月号掲載の、「東陽片岡二輪劇場」という二輪ものです。とある串カツ屋に小学生の息子を連れたオヤジが毎日食いにくる。毎日来てくれるの、うれしいけど、あえて言うと、うちの串カツは車の廃油とか腐りかけの肉を使っているので、毎日食ってたらそのうち死ぬよ、あんた奥さんに逃げられた。図星じゃないかな?と串カツ屋のオヤジがその客に言ってる場面。このあと客は店のオヤジから「ニンジャ」というオートバイ(カワサキ)を借りて旅に出る。結局「だまって逃げちゃいけないよ」ということです。僕はまだ独身ですが、将来を暗示するような内容です。舞台は東京だけど大阪のジャンジャン横丁のお店をイメージして書きました。僕がこの漫画で一番言いたいことは、誰かお金持ちの人がいたら、1本80円くらいの、ハイサワーを2杯飲んで串カツ5本食って、千円でおつりがくる、そんな串カツ屋を東京に開いてくれないかなー、ということです。」(談)
車掌17号は車掌17号の祖父母の孫で、誰に似ているかと言えば、少しはやみけんたろうさんに似ているかもしれません。祖父母(孫特集)は2冊組8百円・送料240円で、絶賛発売中! どうぞよろしく。
18時59分、赤羽駅埼京線ホーム。後姿は若いが顔を見たら36〜38歳くらいだった。厚化粧。服は高そうだが、どことなく趣味が悪い。ずっとガムかんでる。19時2分新宿行きの電車に乗る。へんな気持ち悪い男に割り込みされていやな顔をするが、疲れたのでホッとしている。ずっとガムかんでる。十条に着く前に19時4分になる。 (前嶋)
<1回戦>
塔「カンナ」
伊「ナンキンマメ」
坂「メキシカンチリ」
塔「リンゴ」
伊「ゴレンジャーレッド」
坂「ドイツ国旗」
塔「キイチゴ」
伊「ゴマメ」
坂「メリーゴーランド」
<2回戦>
坂「イタチ」
伊「チーター」
塔「アライグマ」
坂「マントヒヒ」
伊「ヒグマ」
塔「…」
坂「マングース」
伊「スカンク」
坂「くじら」
伊「らくだ」
「おn度参り」は、車掌スタッフ舟久保さんがコーヒーが飲めるようになる、という願をかけて100回お参りをした。また「尾行」は、豹ガラの人物を見つけたら5分間尾行する、というルールのもと100回尾行した。19号は、いま現在販売している車掌の中ではもっとも価値のある号だと思う。だが売れない。編集部では売れてるのかもしれないが、私(神田)の代理店ではちっとも売れない。たぶんカバンに入らないからだろう(だから持ち歩かない、だから売れない)。しかし「垂直雑誌」という発想はとてもざん新で、車掌じゃないとやれないのでもっと売れて欲しい。
19号の特長●短いコラムが100個×12項目、都合1200コラム。数字上は橋本治の「デビット100コラム」の12倍のおもしろさ。
目次…かわいいコックさん/輝け!車掌賞グランプリ/新宿のつぶれそうな雑貨屋の写真/蓄膿症について/お一度〜お百度参り/ゲストトーク/ドキュメント・ザ・5分間尾行/一戦〜百戦錬磨/三本美治の広告/仕事中に書いたらくがき/前嶋かおるの百回同じ服を着る/同じ人の似顔絵など。