【車掌18号の立ち読み】完売しました
通販の御案内 / 立ち読み目次 / HOME

牛乳特集
<三重県の牛乳>
三重の山奥に行かないと買えない、とてもおいしい「大内山牛乳」というのがあります。と思ってたら、ついこないだ、そこらのスーパー(ただし三重の)で売ってることがわかり、ショックでした。でもおいしかったです。(伊藤礼子)
<埼玉県の牛乳>
中島一成(夫)が埼玉県行田市の実家に住んでいた頃、お母さんに「冷蔵庫の牛乳飲まないでね」と言われていたのに、全部飲んでしまった。するとお母さんが「茶わん蒸しができない」と言って怒った。中島の実家では茶わん蒸しに牛乳を入れるらしい。(前嶋)
<京都府の牛乳>
京都市内のキオスク、私鉄、地下鉄の売店を覗いてみると、牛乳のほとんどが森永製品であった。ビン牛乳だと森永300、パックだと森永3・5であった。残念なことに実際に買って飲んでないので味についてはコメントできません。(佐藤政昭)
<岡山県の牛乳>
西の軽井沢と呼ばれる「韮山高原」の名物はジャージー牛。ジャージー牛の乳はコクがあり、わが国でもっとも栄養価の高い牛乳。ジャージー牛の頭数と乳生産高は岡山が全国1位。(前嶋)
前ページの「ヒルセン牛乳」というのがきっとこれ。
<宮城県の牛乳>
全酪農宮城工場は、牛乳製造ライン洗浄後にパイプに残った牛乳と水の混入した「戻し乳」に生クリームと脱脂粉乳を添加し「成分無調整牛乳」と偽って出荷していた。(前嶋)



<新潟県の牛乳>
柏崎には「良質牛乳」というのがあります。その昔は180mm3の六角びんだったのですが、時代の流れで200mm3の丸ビンになりました。味は濃い目でおいしかったです。丸ビンに「良寛」の文字は似合わなかった。(青木孝夫)

<山形県の牛乳>
山形県酪農業協同組合青年部の主催で、「おばけかぼちゃふれあい祭り」が毎年夏に開催される。おばけかぼちゃコンテスト、子牛とのふれあいなどのほか、乳製品手作り、牛乳の歴史展示、搾乳体験、乳製品・乳飲料つかみどり、牛乳早飲み競争などを行う。(前嶋)


<青森県の牛乳>
「津軽半島のシュウラ村には、シュウラ牛という牛がいるけど、あれは肉牛だ。牛乳は昔は高価だった。特殊な人しか飲まない。金持ちとか、病人とか。あとはめったに飲まない。俺はヤギの乳を飲んでいた。」(三上寛)




<宮崎県の牛乳>
ハマユウ牛乳:ハマユウ(宮崎県花)は、ソテツのようで花は白くてユリをパワーアップした感じの花だそう(トカちゃん談)です。 延ラク牛乳:延岡のみで有名。ハマユウ牛乳はのちに延ラク牛乳になったという説(ハヤシくん談)も。けれども宮崎といえばサボテン、サボテンといえばサボテンステーキでとにかくゲロマズです。(藤原さおり)
…まだずっと続く

南洋貿易特集

南洋貿易とは?
 私が南洋貿易について知っていること。

 1,四十年以上前からあった。
 2,南洋に貿易する商社である。
 3,四十年以上前からたぶん二十年くらいは、塔島栄三が経理をしていた。
 4,塔島経子も少し働いた。
 5,南洋貿易は新橋にある。

 私はたったこれだけしか南洋貿易について知らないので、編集部全員で南洋貿易について調べてみる。

小川てつオが南洋貿易について調べたこと。
 ・暑い国の人たちと交換をする。
 ・熱帯魚とか木の実とか、海っぽい貿易。(西田さんから聞いた話)


前嶋かおるが調べたこと(パソコン通信で得た情報)
 ・南洋貿易は株式会社(非上場)である。
 ・南洋貿易の商号は「南洋貿易株式会社」
 ・南洋貿易の住所は「東京都港区北青山1-2-3青山ビル」
 ・会長は栗林徳五郎。
 ・社長は栗山ゆきお。

(中略)

伊藤岳人が調べたこと
2月9日(月)早大の学食に行ったついでに、就職課資料室で南洋貿易について調べる。まず、会社別の会社案内ファイルを調べるが、南洋貿易のファイルはない。続いて、求人票の「な」のファイルを全部調べるが、ここにもない。南洋貿易は少なくとも早稲田大学には求人票を出していない会社であることがわかる。次にリクルート会社年鑑、東洋経済データバンク、ダイヤモンド会社総鑑などを見るが、どれにも南洋貿易は載っていない。それぞれの未上場会社版にも載っていないので、南洋貿易は小さくてせこくて目立たない会社であることがわかる。次に帝国データバンク会社年鑑(1977年/77版)の索引版で調べると、なぜか東日本版には載ってなくて西日本版に載っていることがわかる。それで、西日本版の帝国データバンク会社年鑑を調べると、愛知県のページに南洋貿易をやっと発見。次のように書いてある(1000円分のコピーカードを買わないとコピーができないので手書きで書き写す)。
南洋貿易株式会社
 〒460 名古屋市中区丸の内3-10-21
 【事業内容】楽器、事務機器、機械工具、建設資材輸出入
 【役員】代表 白木正雄
(以下略)

前嶋さんが調べたデータとまったく違うので、おそらく会社名はまったく同じだけど全然違う会社のものだろう。でも、事業内容が楽器関係なので、ミュージシャンであるとうじ魔とうじさんのお父さんが勤めていた会社としてはこっちのほうが可能性が高そうだ。

<柳下夫妻と南洋貿易>
――「南洋貿易」という会社を知っていますか?
美恵「知らない。」
毅一郎「インドの方に貿易に行ってるみたいな。」
――どういう会社だと思いますか?
毅一郎「やっぱりインドと貿易をしてそうだな。」
美恵「何か南の方に行く夢のある仕事。よくドラマとかに出てきそうな。ドラマ、映画とかに出てきそうなそういう名前。いかにも夢と希望を持って作った会社。」

このあと南洋貿易の正体があきらかに!
18号は「特集の特集」なので、このように短い特集が41個もあり、各々の特集はとくに関連性はない。まあ、雑誌というのは普通そうだ。なのに車掌がやると“過剰”になるのだった。柳下毅一郎夫妻のインタビュー「家族百景」が必ず各特集に盛り込まれてるところが18号としての統一感。

18号の特長●特集の特集だから特集の内容はなんでも良い。
目次…丁寧特集/すいている特集/人からもらった写真特集/武蔵新田特集/電子体温計は不便だと思う特集/一週間後特集/スリッパ特集/時計の時刻特集/特集・坂本さんを喜ばせようなど。